JPH0280817A - 流体軸受装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 Ｕ産業上の利用分野］ この光明（、′、高速回転に耐えかつ高精度が要求され
る流体軸受装置、例えばビデオテープレコーダの磁気ヘ
ットを回転させる回転ヘットアセンブリ等に使用するの
に適した流体軸受装置に関するものでおる。

［従来の技術］ 第４図は従来の流体軸受装置を備えた、ビデオテープレ
コーダの回転ヘッドアセンブリを示す縦断面図、第５図
は第４図の回転へラドアセンブリにおける流体軸受装置
の部分を拡大して示す縦断面図、第６図は第５図の流体
軸受装置にあける軸受構成部を更に拡大して示す図てあ
り、例えば特開昭６０−１３１６１０号公報に示される
ものである。

図において、（１〕は固定シリンダで、以後下部シリン
ダという。（２）は下部シリンダ（１〕のボス部（１Ａ
）に圧入固定された固定軸、（３）は固定軸（２）に回
転自在に挿入されたスリーブ、（４）は固定軸（２）の
上部に挿入されたスラスト受座、（５）はスリーブ（３
）の上端面にネジ止めされたスラスト軸受、（６Ａ）、
　（６Ｂ）は固定軸（２）の自由端近傍と固定端側の外
周面にエツチング加工等を施したヘリングホーン型の溝
、（７）はスラスト軸受（５）の下面に加工したスパイ
ラル型の溝で、固定軸（２）とスリーブ（３）の軸受室
内全体に潤滑剤（８）か注油されて動圧型流体軸受を構
成している。（９）はスリーブ（３）に取り付けられた
回転シリンダで、以後上部シリンダという。

この上部シリンダ（９）には回転する磁気ヘッド（１０
）とその磁気ヘッド（１０）を通して磁気テープ（図示
せず）から取り出した電気信号を固定側に伝達するため
の回転側ロータリトランス（１１〕とモータのアマチュ
アマグネット（１３）とアマチュアマグネットケース（
１４）が取り付けられ、回転側ユニツ［〜（１８）を構
成している。一方下部シノンダ（１〕には前記電気信号
を受ける固定側ロタリドランス（１２）が固定され、下
部シリンダ（１〕の内部にはプリント基板（１６）とコ
イル（１５）からなるモータステータ（１７）か固定さ
れ、この状態てモータに通電することにより回転側ユニ
ット（１８）は回転を始め、この時へリングボーン型の
溝（６Ａ）　、　（６Ｂ）およびスパイラル型の溝（７
）のポンピング作用により圧力を発生させ、油膜の剛性
か高くなることにより浮上し、無接触で回転するもので
ある。また第５図に要部を拡大して示す如く、下部シリ
ンダ（１〕のボス部（１Ａ）の端面（１Ｂ）と固定端側
スリーブ（３）の端面（３Ａ）には、潤滑剤（８）の時
間的経過と共に生じるにじみ出しを阻止する濡れ防止剤
（１９）か塗布されている。（２０）は下部シリンダ（
１〕のボス部（１Ａ）の端面（１Ｂ）とスリーブ（３）
の端面（３Ａ）とにそれぞれ設けられた凹部である。こ
の凹部（２０）、　（２０）を設けることにより、濡れ
防止剤（１９）の塗布時の軸受面へのひろがりが規制さ
れ、軸受隙間（通常、５〜６ミクロン）に濡れ防止剤（
１９）か塗布されることなく潤滑剤（８）のこぼれ防止
効果か実現される。

［発明が解決しようとする課題］ 上記のような従来の流体軸受装置では、下部シリンダ（
１〕のホス部端面（１８）およびスリーブ（３）の端面
（３Ａ）における濡れ防止剤（１９）のひろがりを防止
するために、濡れ防止剤（１９）は下部シリンダ（１〕
のボス部端面（１Ｂ）およびスリーブ（３）の端面（３
Ａ）の各凹部（２０）、　（２０）の位置までしか塗布
しなかった。ところで、この種の軸受に最小限必要な潤
滑剤（８）の量（Ｖｏ）は軸受構成部の潤滑剤収納体積
（ｖｌ）に１割程度増した量で十分であるが、上記従来
装置の如く濡れ防止剤（１９）を各端面（１Ｂ）、（３
Ａ）の凹部（２０）。

（２０）までしか塗布しないものでは第６図に示すよう
に潤滑剤収納体積（ｖｌ）に比べ軸受構成部以外の濡れ
防止剤塗布位置までのこぼれ潤滑剤の収納体積（Ｖ２）
が極めて大きいので、軸受構成部の潤滑剤収納体積（ｖ
ｌ）にある潤滑剤（８）が時間経過と共に軸受構成部か
らにじみ出し、下部シリンダ（１〕のホス部端面（１Ｂ
）上のこぼれ潤滑剤の収納体積（■２）にたまると、軸
受構成部には（ｖｏ−ｖ２）の潤滑剤（８）シか残らす
、良好な軸受性能が得られないという問題点かめった１
、また、上記したこぼれ潤滑剤の収納体積（ｖ２）への
潤滑剤（８）のにじみ出しを防止するために潤滑剤（８
）の量（ｖｏ）を（ｖ１＋ｖ２）とすれば、潤滑剤（８
）のにじみ出しを防止できて軸受性能か得られるが、下
部シリンダ（１〕のホス部端面（１Ｂ）とスリーブ（３
）の端面（３Ａ）との間にたまった潤滑剤（８）の粘［
主抵抗により、負荷トールクが増大するという問題点が
あった。

この発明はかかる問題点を解消するためになされたもの
で、軸受構成部からの潤滑剤のこぼれを確実に防止して
良好な軸受性能か得られる信頼性の高い流体軸受装置を
得ることを目的とする。

［課題を解決するための手段］ 上記目的を達成するために、この発明に係る流体軸受装
置は、スリーブの軸受構成部境界近傍にテーパ角（α）
の逃げ部を設けると共に、この逃げ部を含む前記軸受構
成部以外にスリーブとの濡れ角度（θ）なる濡れ防止剤
を塗布シフ・、テーパ角（α）を（α＜θ）としたもの
である。

［作用］ この発明においては、スリーブの軸受構成部境界近傍に
逃げ部を設け、この逃げ部を含む軸受構成部以外に濡れ
防止剤を塗布することにより、軸受構成部からの潤滑剤
のこぼれを防止できる。

［実施例］ この発明の一実施例を第１図、第２図について説明する
。第１図は本装置の縦断面図、第２図は第１図の逃げ部
拡大図であり、上記従来装置と同一または相当部分には
同一符号を付して説明を省略する。図において、（３ａ
ｌ　（３ｂ）はスリーブ（３）の内周面に形成した軸受
構成面で、ヘリングホーン型の溝（６Ａ）、　（６Ｂ）
および潤滑剤（８Ｌ（８）とてそれぞれ軸受構成部を形
成している。（２）は軸受構成面（３ａ）　、　（３ｂ
）の境界にそれぞれ設づたテーバ角（α〉の逃げ部で、
両軸受構成面３ａ）、　（３ｂ）の間においてはスリー
ブ（３）の凹所（３Ｂ）により形成されている。（２２
）は逃げ部（２１〕を含む軸受構成面（３ａ）、　（３
ｂ）以外に塗布した濡れ角度（θ）なる濡れ防止剤で、
スリブ（３）の端面（３Ａ）にも塗布される。

上記構成、つまりスリーブ（３）の軸受構成面（３ａ）
、　（ｏｂ）の境界にそれぞれ逃げ部（？１〕を設（プ
、この逃げ部（２１〕を含む軸受構成面（３ａ）、　（
３ｂ）以外に濡れ防止剤（２２）を塗布する構成におい
て、逃げ部（２１〕のテーバ角（α）と濡れ防止剤（２
２）の濡れβ度（θ）との関係を、（α〈θ）とし・で
おくと、第２図に示寸ように軸受構成面（３ｂ）からの
潤滑剤（８）は固定軸（２）の外周面と接触することに
なり、表面張力によって逃げ部（２１〕でとどまり、潤
滑剤（８）はこぼれない。従って、スリーブ（３）の軸
受構成面（３ａ）　、　（３ｂ）の範囲で潤滑剤（８）
かそれぞれ完全に封じ込められるので、必要最小限の潤
滑剤量で賄えるし、常時良好な軸受性能か得られる。な
お、アルミニウム製スリーブ（３）の逃げ部（２１〕に
濡れ防止剤（２２）を塗布した場合、濡れ角度（θ）は
７７°位となる。

上記実施例では逃げ部（２１〕をスリー１（３）の軸受
構成面（３ａ）　、　（３ｂ）の境界に設【プたものを
示したか、境界から少し外れる境界近傍であってもよい
。また、濡れ防止剤（２２）をスリーブ（３）の端面（
３Ａ）に塗布しているが、必ずしも端面（３Ａ）には塗
布しなくてもよい。

次に、第１図にあける濡れ防止剤（２２）の塗布方法を
第３図について説明する。まず、第３図（イ）に示すよ
うに一次加工後のスリーブ（３）の内周面全面に濡れ防
止剤（２２）を塗布する。次に第３図（ロ）に示すよう
にスリーブ（３）の内周面の仕上げ切削加工によって軸
受構成面（３ａ）、　（３ｂ）に塗布された濡れ防止剤
（２２）を除去する。

こうすることにより、第３図（ロ）に示すように濡れ防
止剤（２２）を軸受構成面（３ａ）　、　（３ｂ）から
確実に除去することかできるので、濡れ防止剤（２２）
を塗布するときの軸受構成部への濡れ防止剤（２２）の
ひろがりを完全に防げる。

［発明の効果１ 以上のように、この発明によれば軸受構成部からの潤滑
剤のこぼれを確実に防止できるので良好な軸受性能か得
られ、高い信頼性か得られるという効果かある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例を示す縦断面図、第２図は
第１図の逃げ部拡大図、第３図（イ）。 （ロ）は濡れ防止剤の塗布方法を示す図、第４図は従来
の流体軸受装置を備えた、ヒデ′：Ａフプレコーダの回
転ヘットアセンブリを示す縦断面図、第５図は第４図の
回転ベソｌ’アセンブリにあける流体軸受装置の部分を
拡大して承り縦断面図、第６図は第５図の流体軸受装置
にＪ３ける軸受構成部を更に拡大して示ず図である。 図において、（１〕は固定シリンダ、（２）は固定軸、
（３）はスリーブ、（３Ａ）はスリーブ（３）の端面、
（３ａ）、　（３１１〕は軸受構成面、（６Ａ）、　（
６Ｂ）はハ＼りングホーン型の溝、（８）は潤滑剤、（
２１〕は逃げ部、（２２）は濡れ防止剤を示す。 なお、図中同一符号は同一または相当部分を示す。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 〔１〕スリーブと、このスリーブに微小間隙を置いて同
   軸状に挿入された軸とを相対的に回転可能に支持する流
   体軸受装置であって、前記軸の外周面またはスリーブの
   内周面に円周方向に配列形成された複数のヘリングボー
   ン形の溝と、前記軸とスリーブとの間の前記微小間隙に
   介在する潤滑剤とからなるものにおいて、 前記スリーブの軸受構成部境界近傍にテーパ角（α）の
   逃げ部を設けると共に、この逃げ部を含む前記軸受構成
   部以外に前記スリーブとの濡れ角度（θ）なる濡れ防止
   剤を塗布し、テーパ角（α）を（α＜θ）としたことを
   特徴とする流体軸受装置。