JPH0274390A - 感熱転写媒体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ワードプロセッサ、コンピュータ、ファクシ
ミリなどの出力ｔｌ器として利用されている熱転写プリ
ンタ用の感熱転写媒体に係り、特に、良好な印字品質を
保持できるようにした感熱転写媒体に関する。

〔従来の技術〕

一般に、熱転写プリンタは、第２図に丞すように、前面
にアラ１ンゴム２を張設されているプラテン１の前方の
下方にプラテン１の長手方向に延在する円柱状の支持軸
３を有しており、この支持軸３に沿ってプラテン１の長
手方向に移動可能なキャリッジ４が配設されている。こ
のキャリッジ４には、感熱転写媒体の一例としてのイン
クリボン６の収納されたリボンカセット５が搭載される
とともに、ヘッド取付台７に支持されたサーマルヘッド
８がキャリッジ４と一体的にプラテン１の長手方向に移
動しうるように配設されている。前記ヘッド取付台７は
前記支持軸３にｔａｓｌＪ自在に支持されており、この
ヘッド取付台７には後方に突出する案内板９が突設され
ている。この案内板９の模端には、ビン１０に揺動自在
に支持された回転軸１１の先端のコ字部１２が相対移動
可能に嵌合されており、この回転軸１１には、ばね１３
の一端に取付けられ、このばね１３によりヘッド取付合
７は回転軸１１および案内板９を介してす〜マルヘッド
８がプラテン１に圧接する方向に常時付勢されている。

また、前記回転ｌＮ１１１にはソレノイド１４が接続さ
れており、このソレノイド１４が駆動されると、ヘッド
取付台７ばばね１３のばね力に抗して第２図において時
計方向に回動し、サーマルヘッド８はプラテン１との接
合状態を解除される。

第３図は前述したリボンカセット５の具体例を示すもの
であり、リボン力セッｌ−５内に収納されているインク
リボン６はその中間部をリボンカセット５の前面に形成
されたリボン取出口５Ａから外部に導出されており、こ
の外部に位置するインクリボン６は、リボン引込口５Ｂ
からリボンカセット５内に引込まれている。そして、回
転ドラム１５の矢印方向の回転によりインクリボン６は
走行するようになっている。さらに、外部に臨むインク
リボン６の背部のリボンカセット５には四部１６が形成
されており、この凹部１６内に前記サーマルヘッド８が
臨むようになっている。さらにまた、ワイヤ１７により
第２図の支持＠３に冶って移動されるキトリッジ４には
、前記ヘッド取付台７が嵌合される四部１８が形成され
ており、ヘッド取付台７はこの四部１８内を第２図のば
ね１３およびソレノイド１４の作用により前記プラテン
１に対し接離する方向に移動するようになっている。

前述した構成によれば、ソレノイド１４の駆動を停止す
ることによりばね１３の作用によりヘッド取付台７が第
２図において反簡計方向に１″：ＩＪ動して、第４図の
ヘッド取付台７が凹部１８内に位置している状態から第
５図のヘッド取付台７がプラテン１側に突出する状態に
移行し、このときサーマルヘッド８はインクリボン６お
よび用紙１９（第２図）をプラテン１との間に挟持し、
　Ｆｊ−マルヘッド８の熱によりインクリボン６の所定
位：σのインクを溶融して用紙１つに転写して印字を１
１なうことができる。

〔発明が解決しようとする課題〕

ところで、従来の感熱転写媒体たるインクリボン６は、
従来、第６図に示１ように、ポリニブレンチレフタレ−
１−（Ｐ　Ｆ　Ｔ　Ｐ　’）のようなプラスチックフィ
ルムからなるベース層２０上に、パラフィンワックス、
カルナウバワックスなどのワックス、エチレンビニルア
セテートコポリマ（ＥＶＡ）、ポリアミドなどの低分Ｆ
ｆｌの樹脂を主な材料とするバインダ、カーボンブラッ
クなどの顔料およびオイルブラックなどの染料などから
なる着色剤、シリコン油などの柔軟剤、ステアリン酸な
どの分散剤、防腐剤などからなるインク層２１を積層し
て構成されていた。

ところで、近年は、表面粗さの粗い用紙１９にも良好な
印字品質により印字を行ないつるようにするため、従来
のものと比較し、インクリボン６のインク層２１は、用
紙１９との接着力（親和力）の強い樹脂の混合比率を増
大するようにしている。

しかしながら、インクリボン６のインク層２１の用紙１
９との接着力が強いということは、インクの凝集力が増
すばかりでなく、インク！２１とベース層２０との密着
性が増すことを愚昧しており、この結果、ベース層２０
上に単にインク層２１を積層しただけのインクボン６の
構成では、樹脂の混合比率の増大にも限界があり、この
ため、表面粗さの粗い用紙１９に十分に良好な品質の印
字を行なうことができなかった。

このような第６図に示す従来のインクリボン６における
問題点を克服するものとして、第７図に示すように、ベ
ース層２０とインク層２１との間に離型層２２を介装し
てなるインクリボン６Ａが既に開発されている。この第
７図のインクリボン６Ａにおける離型層２２は、インク
ｆｆ１２１の融点もしくは軟化点以上の融点もしくは軟
化点およびインク層の溶融粘度よりも低い溶融粘度から
なる脂肪酸アミドなどのアミドワックスなどのワックス
にシリコン油などの柔軟剤を加えて構成されている。

このような、ベースｆｆ２０とインク層２１との間に離
型層２２が介装されたインクリボン６Ａにより印字を行
なうと、離型層２２は、溶融することにより内部におい
て擬集破壊を起こしてインク層２１の離型に寄与するの
に対し、溶融しないときにはインク層２１の離型に寄与
しないので、インク層２１における樹脂の比率を増大し
て表面粗さの粗い用１１９に対し良好な品質の印字を行
なうことが可能となる。

しかしながら、前述したように離型層２２を設けてイン
ク層２１における樹脂の比率を増大すると、前述したよ
うにインクの凝集力が増すことになるため、インク層２
１の溶融状態にあるインクとの切断に大きな力が必要と
なる。この結果、インクリボン６Ｂおよび用紙１９の剥
離が不安定になり、剥離が遅れる事態の生じることもあ
る。このようにして剥離が遅れると、インク層２１を介
してサーマルヘッド８から付与された熱により溶融した
離型層２２が放熱して固化してしまうことになり、この
結果、離型層２２がインク層２１の離型に寄与しなくな
って、インク層２１が用紙１９に転写されない、いわゆ
る逆転写が生じることになる。この逆転写は、用紙１９
上における印字の白抜け、欠けなどの印字不良を生じる
ばかりでなく、用紙１９の表面が剥離されるいわゆる紙
むけをも生じることになり、印字品質が著しく低下する
おそれがある。

本発明は、このような従来のものにおける問題点を解決
し、表面粗さの如何にかかわりなく種々の用紙に良好な
品質の印字を行ないつるようにしたインクリボンのよう
な感熱転写媒体を提供することを目的とする。

〔課題を解決するための手段〕

前述した目的を達成するため本発明は、ベース層と、着
色剤を有するインク層との間に、インク層の融点もしく
は軟化点以上の融点もしくは軟化点およびインク層の溶
融粘度よりも低い溶融粘度を有する離型層を介装した感
熱転写媒体にａ５いて、前記ベース層と離型層との間に
、前記離型層の温度を保持する保温層をざらに介装した
ことを特徴としている。

〔作　用〕

前述した構成の本発明によれば、離型層の温度を保持す
る保温層が設けられているので、インクリボンおよび用
紙の剥離が、いわゆる表面粗さの粗い用紙であるラフ紙
対策のためにインク層に大きな比率で混合されている樹
脂に起因するインクの凝集力の増大により、通常の位置
より遅れても、保温層により離型層の温度が保持されて
いるため溶融している離型層からの放熱が少なくなり、
この結果、溶融している離型層の固化が生じることがな
い。したがって、この溶融している離型層により溶融状
態にあるインク層の離型が促進されることになり、用紙
へのインク層の転写を確実に行なうことができ、良好な
品質の印字を行なうことができる。

（実施例） 以下、本発明を図面に示す実施例により説明する。なお
、前述した従来のものと同一の構成については、図面中
に同一の符号を付し、その説明は省略する。

第１図は本発明に係るインクリボン６Ｂの実施例を示す
ものであり、インクリボン６Ｂは、前述したとほぼ同様
の構成からなるベース層２０、離型層２２およびインク
層２１をそれぞれ有しており、さらに、これらのベース
層２０とＴＩｎ型層２２との間には、保湿層２３が介装
されている。この保温層２３は、サーマルヘッド８の発
熱により溶融した部位の離型［２２の温度を保持するた
めのものであり、７グリル樹脂、メタクリル樹脂、ポリ
アクリルニトリル、ポリアクリルアミドなど、インク層
２１より融点が高く、かつ熱容徂（比熱）が大きい樹脂
により形成されている。

前記保温層２３およＵｔＩｉ型層２２の積層について具
体的に説明すると、まず、保］１ｆ２３を構成する樹脂
の一例としてのアクリル樹脂を、アセトン、メチルエチ
ルケトン（ＭＥＫ）などの有Ｆｊｉ溶剤中に膨潤してコ
ロイドを形成し、これをベース層２０上に塗布したうえ
で乾燥し、このようにして保ｉ層２３を形成する。

ついで、離型層２２を構成するワックスの一例としての
７ミドワツクスに熱を加えることにより溶融（ホットメ
ルト）させ、これをホットワイヤバー、ホットグラビア
ロール、ホットブレードなどの塗布手段により保温層２
３上に塗布して離型層２２を形成ザる。

このような構成の本発明のインクリボン６Ｂによれば、
サーマルヘッド８が発熱することにより、このサーマル
ヘッド８の熱により溶融した部位のインクリボン６Ｂの
インク層２１の背部に位置する部位の離型層２２も、同
様にサーマルヘッド８の熱により溶融して凝集破壊を生
じ、インク層２１の離型に寄与することになる。ところ
で、インク層２コの樹脂成分の混合比率を、表面粗さの
粗い用紙１９たるいわゆるラフ紙に対応するために増大
すると、溶融したインク層２１の用紙１９との接着力が
増大することになるが、このためインクの凝集力も増大
することになる。すると、このインクの凝集力の増大に
よりインクリボン６Ｂおよび用紙１９の剥離が通常の位
置より遅れることがあるが、もし遅れたとしても、１１
を層２２の背部に位置する保湿層２３の存在により離型
層２２の溶融した部位からの放熱が少なくなるため、離
型層２２の溶融した部位の固化はインクリボン６Ｂおよ
び用紙１９のφ１１１ｔが完全に行なわれるまで生じな
いことになる。したがって、この離型層２２のまだ溶融
している部位によりインク層２１の溶融した部位の離型
に寄与することができるので、いわゆる逆転写が生じる
おそれがない。この結果、用ｆｉｔ　１９上の印字に白
抜きや欠けなどが生じることがないし、また、用紙１９
の表面の紙むけも生じないので、用紙１９の表面粗さに
かかわりなく良好な品質の印字を行なうことができる。

なお、本発明は、前述した実施例に限定されるものでは
なく、必要に応じて神々の変更が可能である。

〔発明の効果〕

以上説明したように本発明によれば、保温層が〜１型層
の放熱を防止して離型層によるインクのＩＩ！Ｉｆ型を
バックアップするので、インクリボンおよび用紙の剥離
が遅れても、用紙の表面粗さにかかわりなく良好な印字
を行なうことができるという優れた効果を奏することが
できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る感熱転写媒体の実施例を示す要部
の側面図、第２図は一般的な熱転写プリンタの概略側面
図、第３図は第２図の熱転写プリンタに用いられるリボ
ンカセットの平面図、第４図および第５図はそれぞれ第
２図の熱転写プリンタの作動を示す概略平面図、第６図
および第７図はそれぞれ従来の感熱転写媒体を示す要部
の側面図である。 １・・・プラテン、３・・・支持軸、４・・・キャリッ
ジ、５・・・リボン力セツ１〜．６．６Ａ、６Ｂ・・・
インクリボン、８・・・サーマルヘッド、１３・・・ば
ね、１４・・・ソレノイド、１９・・・用紙、２０・・
・べ−７１ｉ！、２１・・・インク層、２２・・・離型
層、２３・・・保温層。 第１図 第３図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. ベース層と、着色剤を有するインク層との間に、インク
   層の融点もしくは軟化点以上の融点もしくは軟化点およ
   びインク層の溶融粘度よりも低い溶融粘度を有する離型
   層を介装した感熱転写媒体において、前記ベース層と離
   型層との間に、前記離型層の温度を保持する保温層をさ
   らに介装したことを特徴とする感熱転写媒体。