JPH0272176A - 2H−シクロペンタ〔b〕フラン誘導体、その製造法及びこれを有効成分として含有する農園芸用殺菌剤 - Google Patents

2H−シクロペンタ〔b〕フラン誘導体、その製造法及びこれを有効成分として含有する農園芸用殺菌剤

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JPH0272176A
JPH0272176A JP22145088A JP22145088A JPH0272176A JP H0272176 A JPH0272176 A JP H0272176A JP 22145088 A JP22145088 A JP 22145088A JP 22145088 A JP22145088 A JP 22145088A JP H0272176 A JPH0272176 A JP H0272176A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 童呈上曵肌■光互 本発明は、植物病害を防除する活性成分としての有用性
を有する下記式(1)で表わされる2H−シクロペンタ
〔b〕フラン誘導体、その製造方法、その製造過程にお
ける中間体および該2H−シクロペンタ〔b)フラン誘
導体を活性成分として含有する農園芸用殺菌剤に関する
従来■茨土 従来、農園芸用殺菌剤の活性成分としてトリアゾール基
を有する化合物は多数提案されているが、2H−シクロ
ペンタ〔b〕フランにトリアゾール基を結合した化合物
は知られていない。
明が7ンしようとする課 本発明者らは、人畜に対する毒性が低くて取り扱いの上
で安全性が高く、かつ広汎な植物病害に対して優れた防
除効果を示す農園芸用殺菌剤を開発するために、多数の
アゾール誘導体を合成し、それらの実用性について検討
した結果、前記式(1)で示される2H−シクロペンタ
〔b〕フラン誘導体が上述した特性を有する農園芸用殺
菌剤として有効に適用し得ることを見出し、本発明をな
すに至った。
したがって、本発明は農園芸用殺菌剤の活性成分として
有用な2H−シクロペンタCb)フラン誘導体、その製
造方法およびこれを活性成分として含有する農園芸用殺
菌剤を提供することを課題とする。
衾凱見伏底 本発明の構成は上の特徴は、■下記式(1)で表わされ
る 6−(4−クロロベンジル)−3,3a、4,5,6.
6a−ヘキサノ\イドロー6a−(1H−1,2,4−
トリアゾール−1−イルメチル)−2H−シクロペンタ
Cb)フラン、■ 4−(4−クロロベンジル)−7−
(2−フロロエチル)1−オキサスピロ〔2.4〕ヘプ
タンと1.2.4− )リアゾルとを反応させる上記式
(1)で表わされる2Hシクロペンタ[b)フランm8
体の製造法、及び■ 上記式(1)で表わされる2H−
シクロペンタ〔b〕フラン誘導体を活性成分として含有
する農園芸用殺菌剤にある。
なお、上記式(1)で表わされる2H−シクロペンタ〔
b〕フラン誘導体は文献未載の新規化合物である。この
化合物の赤外線吸収スペクトルを第1図に、’H−NM
Rスペクトルを第2図にそれぞれ示した。
(注)式(1)における位置の表示は下記によるとして
農園芸用殺菌剤としての利用について説明する。
本発明に係る2H−シクロペンタ〔b〕フラン誘導体は
下記方法により製造される。
下記式(2)で示される4−(4−クロロベンジル)−
7−(2−フロロエチル)−1−オキサスピロ〔2.4
〕ヘプタンを下記式(3)で示される1、2.4−トリ
アゾールと希釈剤の存在下に反応させると前記式(1)
で示される2H−シクロペンタ〔b〕フラン誘導体が得
られる 本発明に係る前記式(1)で表わされる2H−シクロペ
ンタ〔b〕フラン誘導体を得るための製造法及びM2H
−シクロペンタ〔b〕フラン誘導体の有用性(式(3)
中旧よ水素原子又はアルカリ金属を表わす)上記製造法
において用いる希釈剤としては、べンゼン、トルエン、
キシレン、ヘキサン等の炭化水素類;塩化メチレン、ク
ロロホルム、四塩化炭素等のハロゲン化炭化水素類;メ
タノール、エタノール等のアルコール頓;ジエチルエー
テル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、
ジオキサン等のエーテル類;その他アセトニトリル、ア
セトン、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホオキシ
ド、N−メチル−2−ピロリドン等を例示し得る。
上記製造法を実砲するに当っては例えば1,2.4−ト
リアゾールを前掲の希釈剤に溶かしたものに、4−(4
−クロロヘンシル)−7−(2−フロロエチル)−1−
オキサスピロ〔2.4〕ヘプタンを0.5〜1.0当量
加えるか、もしくは逆に4−(4−クロロベンジル)−
7−(2−フロロエチル)−1−オキサスピロ(2,4
)ヘプタノを希釈剤に溶かしたものに1.2.4−1−
リアゾールのアルカリ金属塩を加えて反応させてもよい
この際の反応温度は溶媒としての上記希釈剤の凝固点か
ら沸点までの任意の温度を適用し得るが、実際上は0乃
至100℃の範囲の温度で反応を行うことが好ましい。
また反応時間は1〜3時間の範囲であって、攪拌下に反
応を行うことが好ましい。
上記反応の終了後、反応により得られた反応混合物を冷
却した後、氷水中において酢酸エチル、クロロホルム、
ベンゼン等の有機溶剤により抽出して有機層を分離し、
次いで該有aNを水洗して乾燥した後、溶媒を減圧下に
留去し、得られた残渣を精製処理することにより、目的
とする化合物を得る。なお、精製処理は、再結晶又はシ
リカゲルカラムクロマトグラフィー等に付することによ
り行い得る。
なお、ここで出発物質として用いる4−(4−クロロベ
ンジル)−7−(2−フロロエチル)−1−オキサスピ
ロ〔2.4〕ヘプタンは2−オキソシクロペンクンカル
ボン酸メチルより次の工程を経て合成することができる
7−−−コ すなわち、2−オキソシクロペンタンカルボン酸メチル
(4)と4−クロロベンジルハライドから1−(4クロ
ロヘンシル)−2−オキソシクロペンクンカルボン酸メ
チル(5)を得、(5)の化合物をメタノール中、ナト
リウムメチラート存在下加熱還流することにより、3−
(4−クロロベンジル)−2−オキソ−シクロペンクン
カルボン酸メチル(6)を得ることができる。
次に、(6)の化合物をジメチルホルムアミド中塩基と
して水素化ナトリウムを用い1−ブロモ−2−フロロエ
タンと反応させることにより3−(4−クロロベンジル
)−1−(2−フロロエチル)−2−オキソペンタンカ
ルボン酸メチル(7)が得られ、続いて47%臭化水素
酸−酢酸の混合溶媒中、100℃に加熱することによっ
て、2−(4−クロロベンジル) −5−(2−フロロ
エチル)シクロペンタノン(8)が得られる。この(8
)の化合物を水素化ナトリウムとハロゲン化トリメチル
スルホキソニウムとを等量混合して調製したジメチルオ
キソスルホニウムメチリドとジメチルスルホキシド中で
反応させることにより4−(4−クロロヘンジル)−7
−(2−フロロエチル)−1−オキサスピロ〔2.4〕
ヘプタン(2)を得ることができる。
上記反応において中間に生じる3−(4−クロロベンジ
ル)−2−オキソシクロペンクンカルボン酸メチル、2
−(4−クロロベンジル)−5−(2−フロロエチル)
−シクロペンタノン及び4−(4−クロロベンジル)−
7(2−フロロエチル)−1−オキサスピロC2,4)
へブタンはいずれも文献未載の化合物である。それぞれ
のNMRスペクトルを第3〜5図に示した。
次に、本発明に係る前記化学式(1)で表わされる2H
−シクロペンタCb)フランFa4体(以下本発明化合
物という)の農園芸用殺菌剤の活性成分としての有用性
について説明する。
本発明化合物は下記に示す広範囲な植物病害に対して優
れた防除効果を奏する。
イネのいもち病(Pyricularia oryza
e)、イネのごま葉枯病(Cochliobolus 
m1yabeanus) 、イネの白葉枯病(Xant
homonas oryzae)、イネの紋枯病(Rh
izoctonia 5olani)、イネの小黒菌核
病(Helmi−nthosporium sigmo
ideum) 、イネの馬鹿苗病(Gi−bberel
la fujikuroi) 、リンゴのうどんこ病(
P。
dosphaera Ieucotricha)、リン
ゴの黒星病(Venturia 1naequalis
)、リンゴのモニリア病(Monilinia mal
i) 、リンゴの斑点落葉病(Alternaria 
malt)、リンゴの腐乱病(Valsa malt)
、ナシの黒斑病(Alternaria kikuch
iana)、ナシのうどんこ病(Phyllactin
ia pyri)、ナシの赤星病(Gymnospor
angiumasiaticum)、ナシの黒星病(V
enturia nashico!a)、ブドウのうど
んこ病(flncinula necator)、ブド
ウのさび病(Phakopsora ampelops
idis) 、オオムギのうどんこ病(Erysiph
e graminis f、sp hordei)、オ
オムギの雲形病(Rhynchosporium 5e
calis f、sp。
hordei) 、オオムギの黒さび病(Puccin
ia graminis)、オオムギの黄さび病(Pu
ccinia striiformis)、コムギの赤
さび病(Puccinia recondita)、コ
ムギの葉枯病(Septria trtici)、コム
ギの黄さび病(Puccinia striiform
is)、コムギのうどんこ病(Erysiphe gr
aminis f、 sp、 tritici)、うり
類のうどんこ病(Sphaerotheca fuli
ginea)、スイカのンル割病(Fusarium 
oxysporum f、sp、niveum)、トマ
トのうどんこ病(Erysiphe cichorac
earum)、トマトの輪紋病(Alternaria
 5olani) 、ナスのうどんこ病(Erysip
he cichoracearum)、イチゴのうどん
こ病(Sephaerotheca humuli)、
タバコのうどんこ病(Erysiphe cichor
acearum)、タバコの赤星病(Alternar
ia longipes) 、テンサイの褐斑病(Ce
rcospora beticola) 、ジャガイモ
の夏痩病(八1ternaria 5olani)、ダ
イズの褐斑病(Septoriaglycines) 
、ダイズの紫斑病(Cercospora kikuc
hii)、核果類果樹の灰星病(Monilinia 
fructicola)、種々の作物をおかす灰色カビ
病(Botrytis cinerea)、菌核病(S
c!erotinia 5clerotioru+*)
などに対して活性を有する。
なお、本発明化合物は、上掲の植物病害のうちいくつか
の病害に対しては予防的な防除効果のみならず、治療的
効果も奏する。
本発明化合物を農園芸用殺菌剤として適用するには、該
化合物をそのまま、又は担体(希釈剤)と混合して粉剤
、水和剤、粒剤、乳剤並びに液剤等の形態として有利に
使用し得る。更に、必要に応じて上記担体のほかに展着
剤、乳化剤、湿展剤、固着剤等の助剤を添加することに
より効果を−そう確実にすることも勿論である。
因に、本化合物は、1,2.4−1−リアゾール環を含
有しているので、無機酸塩、有機酸塩もしくは金属錯塩
等の形体でも使用し得る。
また、本発明化合物には、二環性骨格の3a位、6位、
68位に不斉炭素が存在するので、シス体とトランス体
の幾何異性体並びに光学異性体等の立体異性体が存在し
得るが、本発明ではこれら全ての単独の異性体並びに各
異性体の任意の比率での混合物をも包含するものである
したがって、本発明に係る農園芸用殺菌剤は、これら異
性体の単独又は混合物を活性成分として含有するものを
包含するものであると理解すべきである。
ス1」[配凌栗 以下に本発明化合物の具体的な製造法及びこれを活性成
分として利用した農園芸用殺菌剤の具体例を示してその
効果を説明する。
実施例1 無水ジメチルホルムアミド500m1に、水素化ナトリ
ウム(60%油性水素化ナトリウムを無水ヘキサンで洗
浄したもの) 33 、6g (0,84モル)を添加
し、これに2−オキソシクロペンクンカルボン酸メチル
100g (0,7モル)を1時間かけて滴下した。次
に、この混合物に、室温で4−クロロベンジルクロリド
135g(0,84モル)を1.5時間かけて加えた後
、80℃に昇温して3時間撹拌した。
得られた反応液を放冷後、氷水中に注ぎ、酢酸エチルで
抽出して有機層を得、該有機層をIN塩酸、飽和炭酸水
素ナトリウム水溶液及び食塩水で洗浄した後、無水硫酸
ナトリウムで乾燥し、続いて減圧濃縮して結晶を析出さ
せた。析出した結晶を濾別し、n−ヘキサンで洗浄乾燥
して標題化合物175g(収率93.7%)を得た。
この化合物の物性を測定した結果を示すと下記のとおり
である。なおNMRスペクトルはTMSを内部基準にし
て測定し下記の記号で示した。
Sニー重線  d:二重線 m:多重線J:カップリン
グ定数 ’ H−N M R(CDC13)  :δ 1.33
〜2.83(m、6H)、3.12(s、28)、3.
70(s、3)1)、7.03(d、2H,J=811
z) 7.25(d、2H.  J=8Hz)m、p   7
7〜79℃ I R(KBr)   :   、、、   2940
.2900. 1710.1438、ν 1200.1170.1000、854.830cm−
’ (1)で得られた1、(4−クロロヘンシル)−2−オ
キソシクロペンタンカルボン酸メチル175gを無水メ
タノール500−にン容解し、ナトリウムメチラート(
28%メタノール溶液)150gを加え、5時間加熱還
流した。得られた反応混合物に、メタノール30〇−を
留去した後、トルエンを加えメタノールを共沸除去した
。メタノール除去後のトルエン溶液にIN塩酸300−
を加え、中和した後、クロロホルム50〇−を加えて抽
出し、有機層を分取し、該有機層を飽和炭酸水素ナトリ
ウム水溶液及び食塩水で洗浄し、続いて無水硫酸ナトリ
ウムで乾燥した後、減圧濃縮した。析出した結晶を濾別
しn−ヘキサン−酢酸エチルの混合溶媒により再結晶し
て標題化合物162.3g(収率92.7%)を得た。
この化合物の物性を測定した結果を示すと下記のとおり
である。
H−N M R(CDCI 3)  :δ 1.33〜
3.33(m、8B)、3.76(s、3H)、 7.06(d、2H,J=9Hz) 7.30(d、2H,J=9Hz) +1.p  88〜90℃ I R(KBr)    :   、、、   297
0.2930.2850.1730、ν 1700.1480.1430.1336.1258.
1190.1120、880.850、810cm−’ 無水ジメチルホルムアミド2oomiに水素化ナトリウ
ム(60%油性水素化ナトリウムを無水ヘキサンで洗浄
したもの)18.3g(0,45モル)を添加し、水冷
下に撹拌しながら、(2)で得た3−(4−クロロヘン
シル)−2−オキソシクロペンクンカルボン酸メチル1
00g(0,375モル)をジメチルホルムアミド5Q
mfに溶解した溶液を滴下した。この混合物を、室温で
40分間攪拌した後、1−プロモー2−フロロエタン5
7.1g(0,45モル)を加え、そのまま室温で1時
間、その後50℃に昇温して5時間攪拌した。得られた
反応液を酢酸エチルで抽出して有機層を得、該有機層を
、IN塩酸、炭酸水素ナトリウム水溶液及び食塩水で洗
浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、減圧濃縮して
黄色油状物として3−(4−クロロヘンシル)−1−(
2−フロロエチル)−2−オキソシクロベンクンカルボ
ン酸メチル124.1gを得た。
次に、この油状物に酢酸200−147%臭化水素酸水
溶液200dを加え、オイルバスで100℃に加熱し、
3時間攪拌した。得られた反応液を冷却後、氷水中に注
ぎ、n−ヘキサンで抽出して有機層を得、該有機層を炭
酸水素ナトリウム水溶液及び食塩水で洗浄した。無水硫
酸ナトリウムで乾燥した後、減圧上溶媒を留去して赤色
油状物83.1gを得た。
この油状物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付
して精製して標題化合物78.6g(収率82.1%)
を得た。この化合物の物性は下記のとおりである。
H−N M R(CDCI3)  :δ 1.10〜3
.27(m、l0H)4.51(dt、2H,J=48
Hz and 6Hz 7.07(d、28. J=882) 7.25(d、2H,J=8Hz) R M S (70eV): M/Z 2940.2850.1722.1482.1150.
1086.1010、832、00cm 254(M’  、32χ)、256(M”+2. 8
χ)207(16χ)  、209(5χ)、125(
100χ)、127(33%)無水ジメチルスルホキシ
ド100m1に水素化ナトリウム(60%油性水素化ナ
トリウムを無水ヘキサンで洗浄したもの)5.2g(0
,13モル)を添加し、これに室温で攪拌しながらヨウ
化トリメチルスルホキソニウム28.6g(0,13モ
ル)を加えた。室温下1時間撹拌した後、(3)で得た
2−(4−クロロベンジル)−5−(2−フロロエチル
)シクロペンタノン25.5g(0,1モル)をジメチ
ルスルホキシド5Qmlに溶解した溶液を滴下し、4時
間攪拌した。
得られた反応液を氷水中に注ぎ、n−ヘキサンで抽出し
て有機層を得、該有機層を食塩水で洗浄した。無水硫酸
ナトリウムで乾燥した後、減圧下で溶媒を留去して無色
油状物20.2gを得た。この油状物をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィーに付して精製して、標題化合物1
2.7g(収率47.3%)を得た。
’ H−N M R(CDCI:l)  :δ 1.0
2〜2.88(m、l0H)2.65(s 2H) 4.38(dt、2H,J=48Hz and 6Hz 6.98(d、2H. J=8Hz) 7.16(d、2H,J=8Hz) ■Rニジ、、、  2940.2852.1714.1
482.1090.1010.832.800 cn+
−’M S (70eV) : M/Z   26B(
M”、3.5χ)、270(M”+2.1.IX)23
7 (24χ) 、239(8χ)、125(100χ
)、127(35χ)立爪 無水ジメチルホルムアミド100rR1に水素化ナトリ
ウム(60%油性水素化ナトリウムを無水ヘキサンで洗
浄したもの)2.3g(0,0575モル)を攪拌しな
がら添加し、次いで、これにII+−1,2,4−トリ
アゾール4g(0,0579モル)を加え、発泡が止ま
るまで室温下に攪拌した。得られた溶液に4−(4−ク
ロロベンジル)−7−(2−フロロエチル)−1−オキ
サスピロ〔2.4〕ヘプタン10.2g(0,038モ
ル)を加え、室温で2時間、その後50℃に昇温して2
時間攪拌した。
得られた反応液を放冷後、氷水中に注ぎ、酢酸エチルで
抽出して有機層を得、該有機層を水洗した後、無水硫酸
ナトリウムで乾燥し、次いで、減圧下に溶媒を留去した
。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
に付して精製し標題化合物6.26g(収率52%)を
得た。
得られた化合物の物性は下記のとおりである。
’H−NMR(CDCIり  :δ1.04〜2.08
(m、78)、2.35〜3.08(m、3)1)、 3.15〜3.91(m 2H)、 4.08 (s 、 2H) 7.08(d、2H  J=8Hz) 7.28(d、28.J=8Hz) 7.91(s、18)、  8.05(s、LH)I 
R: ν□、   2930.2850.1480.1
440.1264.1200.1130.1080.1
040.1008、862、836.780、750、
662 cm−’ M S (70eV) : M/Z   317(M”
、18χ)、319(?l” +2. 5χ)、248
(20%)  、250(7,5χ)、125(100
χ)、127(35χ)次に、上記6−(4−クロロベ
ンジル)−3,3a、4,5,6゜6a−ヘキサハイド
ロ−6a−(1)1−1.2.4− )リアゾール−1
−イルメチル)−2トシクロベンタ〔b〕フラン(以下
「本発明化合物」と云う)を活性成分として含有する農
園芸用殺菌剤の処方及び病原菌防除試験例を示す。
本発明化合物はそのまま、又は担体(希釈剤)と混合し
て粉剤、水和剤、粒剤、乳剤又は液剤などの形態で農園
芸用殺菌剤として有利に使用される。
本発明の農園芸用防除剤に更に必要に応じて展着剤、乳
化剤、湿展剤、固着剤などの助剤を添加することにより
効果の確実を期することは勿論良い。
次に本発明化合物の有効性を証する為若干の実施例を示
すが、担体(希釈剤)及び助剤、その混合比及び有効成
分は広い範囲で変更し得るものである。
実施例2 粉剤: 本発明化合物 フレ タルク を粉砕混合し、散粉として使用する。
実施例3 水和剤: 本発明化合物 リグニンスルホン酸塩 アルキルスルホン酸塩 珪藻土 を粉砕混合して水和剤とし、 る。
実施例4 粒剤: 重量部 水で希釈して使用す 重量部 本発明化合物             5ベントナイ
ト              43クレー     
           45リグニンスルホン酸塩  
        7を均一に混合し更に水を加えて練り
合わせ、押し出し式造粒機で粒状に加工乾燥して粒剤と
する。
実施例5 乳剤: 本発明化合物 重量部 モノラウレート キシレン              67を均一に混
合溶解して乳剤とする。
実施例6 コムギうどんこ 径10c+wの素焼体を用いて栽培した第2本葉時の幼
苗コムギ(品種;農林64号、16本/鉢、3鉢/処理
区使用)に、実施例3の如き水和剤形態のものを所定濃
度(125ppm)に水で希釈懸濁し、1鉢当り5−散
布した。散布葉風乾後、り病葉から採取したコムギうど
んこ病菌胞子の懸濁液を噴霧接種し、20〜24℃高湿
度条件下に24時間保ちその後は温室内に放置した。接
種から9〜11日目にコムギうどんこ病の病斑面積率を
調査し、下記式により算出した防除価は100%であっ
た。
実施例7 キュウリうどんこ病防除 果試 径10cmの素焼体を用いて栽培した第2本葉時のキュ
ウリ (品種;和積半白、1本/鉢、3鉢/処理区使用
)に実施例3の如き水和剤形態のものを所定濃度(12
5ppm)に水で希釈懸濁し、1鉢当り5M1散布した
。散布葉風乾後、り病葉より筆で胞子をふりかけて接種
し、ガラス温室内で発病させた。
接種後9〜11日目にキュウリうどんこ病の病斑面積率
を調査し、下記式により算出した防除価は100%であ
った。
実施例8 インゲン 色かび 防 径10cmの素焼体を用いて栽培した第1本葉時のイン
ゲン葉(品種;本金時)に実施例3の如き水和剤形態の
ものを所定濃度(500ppm)に水で希釈懸濁し、■
鉢当り5 ml散布した。散布葉風乾後、予め砂糖加用
馬鈴薯煎汁寒天培地を用いて20℃で3日間培養した灰
色かび病菌の含菌寒天の円形切片(径4 mff1)を
葉の中央部に直接付着させ、20〜22℃高湿度条件下
に保った。接種後3日目にインゲン灰色かび病の病斑面
積率を調査し、下記式により算出した防除価は100%
であった。
実施例9 コムギ7、さび病防除試 径10cmの素焼体を用いて栽培した第2本葉時の幼苗
コムギ(品種;農林64号、16本/鉢)に実施例3に
示した水和剤形態のものを水で所定濃度(125ppm
)に希釈懸濁し、5−/鉢の割合で散布した。散布葉風
乾後、り病葉より採取したコムギ赤さび病菌夏胞子の懸
濁液を噴霧接種し、20〜23℃高湿度条件下に24時
間保った。その後ガラス温室内に放置し、接種後から7
〜10日後にコムギ赤さび病の病斑面積率を調査し、下
記式により算出した防除価は100%であった。
実施例10 に・する「  − 本例は、本発明による2H−シクロペンタ〔b〕フラン
誘導体の各種植物病原2に対する抗菌性を試験した結果
を示したものである。
試験方法: 本発明化合物を、所定濃度(100pp+m)となるよ
うに、Di*ethyl 5uIfoxrdeに溶解し
、その0.6mlと、60℃前後のPSA培地6(ld
を、100−三角フラスコ内でよく混合し、シャーレ内
に流し固化させた。
一方、予め平板培地上で焙養した供試菌を直径4III
Iのコルクポーラ−でうちぬき、上記の薬剤含有平板培
地上に接種した。接種後、各国の生育適温にて1〜3日
間培養した。菌の生育を菌そう直径で測定し、薬剤無添
加地区における菌の生育と比較して下記式に従い菌糸伸
長抑制率を求めた。
R=  (dc −d t) 100/dc式中  R
=菌糸伸長抑制率(%) dc=無処理平板上菌そう直径 dt=薬剤処理平板上菌そう直径 をそれぞれ示す。
結果を次の基準に従って5段階評価とし、表に示した。
生育阻害度 5  菌糸伸長抑制率が100〜90%のもの4  菌
糸伸長抑制率が 89〜70%のもの3  菌糸伸長抑
制率が 69〜40%のもの2  菌糸伸長抑制率が 
39〜20%のもの1  菌糸伸長抑制率が 19%以
下のもの
【図面の簡単な説明】
添付の第1図及び第2図は、6−(4−クロロベンジル
)−3,3a、4,5,6,6a−ヘキサハイドロ−6
8−(LH−12,4−1−リアゾール−1−イルメチ
ル)−2H−シクロペンタ〔b〕フランの赤外吸収スペ
クトル及びNMRスペクトルを、第3図は3−(4−ク
ロロベンジル)−2−オキソシクロペンタノカルボン酸
メチルのNMRスヘクトルを、第4図は2−(4−クロ
ロベンジル)−5(2−フロロエチル)シクロペンタノ
ンのNMRスペクトルを、及び第5図は4−(4−クロ
ロベンジル)−7−(2−フロロエチル)−1−オキサ
スピロ〔2.4〕ヘプタンのNMRスペクトルをそれぞ
れ表わす。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)下記化学式(1)で表わされる6−(4−クロロ
    ベンジル)−3,3a,4,5,6,6a−ヘキサハイ
    ドロ−6a−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−
    イルメチル)−2H−シクロペンタ〔b〕フラン。 ▲数式、化学式、表等があります▼(1)
  2. (2)4−(4−クロロベンジル)−7−(2−フロロ
    エチル)−1−オキサスピロ〔2.4〕ヘプタンと1,
    2,4−トリアゾールとを反応させることを特徴とする
    上記式(1)で表わされる2H−シクロペンタ〔b〕フ
    ラン誘導体の製造方法。
  3. (3)上記式(1)で表わされる2H−シクロペンタ〔
    b〕フラン誘導体を活性成分として含有する農園芸用殺
    菌剤。
  4. (4)上記式(1)で表わされる2H−シクロペンタ〔
    b〕フラン誘導体を製造するための中間体である4−(
    4−クロロベンジル)−7−(2−フロロエチル)−1
    −オキサスピロ〔2.4〕ヘプタン。
  5. (5)上記式(1)で表わされる2H−シクロペンタ〔
    b〕フラン誘導体を製造するための中間体である2−(
    4−クロロベンジル)−5−(2−フロロエチル)−シ
    クロペンタノン。
  6. (6)上記式(1)で表わされる2H−シクロペンタ〔
    b〕フラン誘導体を製造するための中間体である3−(
    4−クロロベンジル)−2−オキソ−シクロペンタンカ
    ルボン酸メチル。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2010023862A1 (en) * 2008-08-26 2010-03-04 Kureha Corporation 5-benzyl-4-azolylmethyl-4-spiro[2.4]heptanol derivatives, methods for producing the same, and agro-horticultural agents and industrial material protecting agents thereof

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WO2010023862A1 (en) * 2008-08-26 2010-03-04 Kureha Corporation 5-benzyl-4-azolylmethyl-4-spiro[2.4]heptanol derivatives, methods for producing the same, and agro-horticultural agents and industrial material protecting agents thereof

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