JPH027200B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はプリント基板上にチツプ部品を複数個
同時に装着する装置に用いられるチツプ部品実装
用押し当てピンユニツトに関するものである。

従来例の構成とその問題点 角形、円筒形等のチツプ部品をプリント基板に
複数個同時に装着する装置で行われるチツプ部品
の実装方法では、装着箇所が多くなるほどプリン
ト基板に対する圧力が大きくなるため、例えば大
型プリント基板に多くのチツプ部品を装着する場
合に基板が浮き上がつてしまうことがある。ま
た、その面積が大きいためプリント基板の中心部
においてはたわみを起し、既に仮固定されたチツ
プ部品が位置ずれを起してしまうことがある。

このようなプリント基板の浮き上がりやたわみ
を起させないために、従来では部品装着の反対面
より厚板またはブロツクを押し当てる方法が採ら
れていた。しかし、この方法は、その押し当て面
にラジアル部品等が装着されているプリント基板
に対しては、これを用いることができないという
問題点を有していた。

発明の目的 本発明はこのような点に鑑みてなされたもの
で、ラジアル部品等が装着されたプリント基板に
適用できることを目的としたチツプ部品実装用押
当てピンユニツトを提供しようとするものであ
る。

発明の構成 この目的を達成するために本発明のチツプ部品
実装用押当てピンユニツトは、頭付きの押当てピ
ンを複数個、ほぼ全面に多数の貫通孔が形成され
た方形状厚板の任意の箇所の上記貫通孔に上面側
より差込み、上記方形状厚板を枠の中に収納して
一体とし、上記押当てピンの先端部をプリント基
板に圧接させる構成としたものである。この構成
によれば、押当てピンの配設位置を変えることに
より装着済み部品の有無に関係なく使用できるこ
ととなり、部品種別の実装順序を問わない利点が
得られる。

実施例の説明 以下、本発明の一実施例について図面と共に説
明する。図において、１は頭付きの押当てピン、
２はその押当ピン１を差込む貫通孔２ａをほぼ全
面に多数有する方形状厚板である。３は上記方形
状厚板２を押える押え板、４は方形状厚板２をガ
イドするガイドレールで、これら押え板３とガイ
ドレール４により構成される枠の中に上記方形状
厚板２を収納してネジ５により一体としている。
今少し詳しく説明すると、押当てピン１は多数の
貫通孔２ａを有する方形状厚板２の上面側より適
宜の箇所の上記貫通孔２ａに差込まれ、その下面
よりそれぞれの押当てピン１は同一長さだけ突出
している。また、押当てピン１は段付状に加工さ
れており、その頭部を上記押え板３により押えら
れ、収納状態では完全固定されている。この押え
板３の両端にＬ字形断面をした上記ガイドレール
４をネジ止めして一体の収納枠としている。この
枠の内側に両端に段付状のスライド面を加工した
上記方形状厚板２とスペーサ６を差込んで、上記
ネジ５と止め板７で上記枠に固定している。この
一体のユニツトをカムレバー機構（図示せず）等
により、上記押当てピン１の先端部がラジアル部
品９，９ａ，９ｂ等が装着されたプリント基板８
に垂直方向で圧接するようにして本発明装置は構
成されている。図で１０は角形等のチツプ部品
（図示せず）を装着するためにラジアル部品９，
９ａ，９ｂの装着面とは反対側のプリント基板８
上に付着された接着剤である。

上記の構造は、枠の中より方形状厚板２を引出
せば、押当てピン１を道具なしで簡単に抜取るこ
とができる。そして、方形状厚板２には上述した
ようにそのほぼ全面に亘つて多数の貫通孔２ａを
設けているので、押当てピン１はプリント基板８
上の部品装着位置によりその差込み位置を適切に
換えることができる。さらに、枠内に方形状厚板
２が移動可能に収納固定されていることにより、
押当てピン１はプリント基板８上のほとんどの位
置に押当てることが可能である。これはプリント
基板８上にラジアル部品９，９ａ，９ｂ等の障害
物が多数ある場合には、それを避けてわずかに残
された空地に押当てピン１を押当てることを可能
にしたものである。

発明の効果 以上のように構成された本発明のチツプ部品実
装用押当てピンユニツトによれば、これを装備す
ることにより部品装着時のプリント基板が安定
し、仮固定済み部品の位置ずれがなくなると共に
新たに装着する部品の装着精度が高くなるもので
ある。また、押当てピンの配設位置を簡単に変え
られるとともに方形状厚板をガイドレールに対し
てスライドさせることもできて全押当てピンの位
置の調整も可能となり、装着済み部品の有無に関
係なく使用できるユニツトであるので、部品種別
の実装順序を問わない利点を有しているものであ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る押当てピンユニツトの一
実施例を示す断面図、第２図は同斜視図、第３図
は同要部斜視図である。 １……押当てピン、２……方形状厚板、２ａ…
…貫通孔、３，４……枠（押え板、ガイドレー
ル）、８……プリント基板。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 相対するＬ字形断面を有するガイドレール
   と、上記ガイドレールに固定した押え板と、両端
   に段付状のスライド面を持ち複数個の頭付き押当
   てピンを差込む多数の貫通孔を形成した方形状厚
   板とで構成され、プリント基板に装着された電子
   部品を避けた上方で、且つ、上記貫通孔に押当て
   ピンを差込んだ状態で、上記方形状厚板をガイド
   レールを介して差込み、上記押当てピンの頭部を
   押えて固定する上記押え板をネジと止め板により
   固着してなるチツプ部品実装用押し当てピンユニ
   ツト。