JPS5917558B2 - 回路盤用ラック - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、電子部品、それに関連した電気配線および接
触装置の第１部分を有する多数個の回路盤を並列に収容
するラックにかかわる。

このようなラックは２枚の端末板のあいだに端末板に直
角■５ に一対の前方形材と、一対の後方形材が互いに
平行に設けられている。さらに１対の後方形材の間には
形材に直角に回路盤の数に応じて接触装置の第２部分が
配置されている。回路盤をラツクに滑合させ、前記の接
触装置の第１部分を第２部分へと誘導するため、形材上
に案内部材が取付けられている。コンピユータや情報伝
達装置のような大型の電子機器においては、装置を小型
な取扱い易い副ユニツトに分割して、これらを機能的に
配置することがよく知られている。

このような構成は種々の利点をもつているが、特に整備
上便利である。ここでは副ユニツトとしてラツクを考え
、多くの電子部品と接触装置（接続端子）とを取付けた
回路盤が該ラツクにプラグインされるようになつている
。ついで該ラツクはいくつかがまとめられてより大きい
フレーム構造に組み込まれる。回路盤上の電子部品間の
電気的接続はいわゆるプリント配線により行われるのが
通常である。一方、同一ラツクにプラグインされた複数
個の回路盤の間の電気的接続、またはラツク外部の装置
との間の電気的接続は接触装置が用いられ、該接触装置
の一部は回路盤に取付けられており、それに対応する他
の部分はラツクの後面または底面に取付けられる。回路
盤をラツク内へ滑り込ませるとき、回路盤は上記の接触
装置の相対応する２つの部分がうまく係合するように特
殊な部材により案内される。回路盤上に取付けられる抵
抗、コンデンサー、リレーなどの電子部品は回路盤毎に
種々大きさが異なることがあるので、ラツクに回路盤を
配置する場合には、回路盤間の間隔は種々相違すること
がある。２つの端末板と端末板に接続した２対の相互に
平行な形材とからなるラツクは例えばドイツ特許出願１
２５０９０３に開示されている。

このラツクでは、２本の上部形材の間、および２本の下
部形材の間にＬ形材またはＵ字形材を用いた多くの案内
部材が取付けられている。案内部材はネジとクランプを
用いて形材の任意の場所に固定することが可能である。
しかし、この方式では案内部材をラツクに対し位置を決
め固定するために相当の時間が必要となる。本発明の目
的は組立作業時間を大幅に節減し、それによつてラツク
価格のてい減を可能とするようなラツクを提供すること
である。

本発明の他の目的は回路盤が間違いなくラツク内の正し
い位置に挿入されるようなラツクを提供することである
。

本目的は本発明に従い、回路盤を案内する多くの案内溝
をもちかつ、その入口に切除可能なノブを設けた案内型
台を用いることにより達成される。

さらに、この案内型台は形材の端末から形材の溝に沿つ
てそう入可能であり、また端末板を取付けたとき端末板
の間で長手方向の位置が確定されるようになつている。
つぎに、図面を参照して本発明の実施例を説明する。

第１図は従来のラツクを示す。

第２図は本発明による案内型台を示す。

第３図は案内型台を形材に取付けた状態を示す。

第１図は従来の技術によるラツクを示しており、２対の
形材３，３と２，２は２枚の端末板１の間にネジで取付
けられている。また、上部の形材の間および下部形材の
間に取付けられる案内部材のうちの一組４，４が示され
ている。接触装置の第１部分７をもつ回路盤６がラツク
内へ半ば挿入されている。後方の一対の形材２，２の間
には接触装置の第２部分５が前記接触装置の第１部分７
と対応して取付けられている。ラツクをフレームに滑合
させるときラツクを支持するためのバ一８が端末板１に
取付けられている。第２図は本発明による案内型台９の
実施例をしめす。

本型台には規則正しい間隔をおいて横方向の案内溝１０
が設けられており、その幅は溝に滑合する回路盤の厚さ
によつてきまる。溝は型台の両縁の近くで溝幅が拡がつ
ており、また溝の両出口は切除可能なノブ１２でふさが
れている。ノブは一つづつ手でこわしてもよいが、同型
のラツクを多量生産する場合には、この工程はプログラ
ムツールを用いて最も適切に処理できる。第２図では１
個のノブだけがこわされている。型台の一端に近接して
横方向のスロツト１３と型台の先端面にやや突出したノ
ブ１４とがある。

ラツクの端末板を取付けると、ノブ１４は端末板により
押圧され、スロツト１３は変形しスプリング効果を生じ
る。案内型台は反対側の端末板の方におされ案内型台の
長手方向の位置が正確に決められる。上述した所から、
すべての案内型台は長手方向同じ側にスロツト１３を持
つていることが判ろう。

上部の形材と下部の形材とに対し同型の案内型台を使用
し得るためにはノブが、型台の両長片に沿つて設けられ
、使用に当り溝ごとに２つのノブを切除することになる
。第３図の実施例では案内型台一方の長片に沿つてだけ
ノブ１２が設けられている。勿論後方のノブ１２を完全
になくしても機能上は差支えない。さらに、第２図に示
す案内型台のフランジ１５は、形材１６（第１図の形材
２と３とを統合した機能をもつ）に設けた対応する溝１
７に滑合するようになつている。第３図は半ばそう入さ
れた案内型台（スロツト１３は図示されていない）を示
し、最初の案内溝の前面のノブが切除されており、その
残部１８が見られる。

案内型台は、ラツクと、回路盤上の電気配線や電気部品
との間の良好な絶縁を確保するように、熱可塑材を射出
成型してつくることが適切である。

【図面の簡単な説明】

第１図は公知技術によるラツクの斜視図であり、第２図
は本発明による案内型台の部分図と断面図であり、第３
図は案内型台を取付けた形材の斜視図である。 図において、１・・・・・・端末板、２，３・・・・・
・形材、５・・・・・・接触装置の第２部分、６・・・
・・・回路盤、７・・・・・・接触装置の第１部分、９
・・・・・・案内型台、１０・・・・・・案内溝、１２
・・・・・・ノブ、１３・・・・・・スロツト、１４・
・・・・・ノブ、１５・・・・・・フランジ、１６・・
・・・・形材、である。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 電子部品と、それに関連した電気配線と、接触装置
   の第１部分７とを有する多数の回路盤６を並列に収容す
   るラックにして、ラックの２枚の端末板１の間に、端末
   板に垂直に１対の前方形材３と、１対の後方形材２とが
   互いに平行に設けられており、前記接触装置の第１部分
   ７に対応する接触装置の第２部分５が前記後方形材２の
   間に該形材に垂直に取付けられている回路盤用ラックに
   おいて、前記前方形材のそれぞれに、回路盤をラックに
   挿入するときに前記接触装置の第１部分７をそれに対応
   する第２部分５へ向つて案内するための案内部材が設け
   られており、該案内部材が、回路盤を案内する複数個の
   案内溝１０を有する型成形された案内型台９であつて、
   案内溝の少くともいくつかはその開口部をふさぐノブ１
   ２を有しており、該ノブは回路盤をそれに対応する案内
   溝に導くため、選択的に切除し得るようになつているこ
   とを特徴とする回路盤用ラック。 ２ 電子部品と、それに関連した電気配線と、接触装置
   の第１部分７とを有する多数の回路盤６を並列して収容
   するラックにして、ラックの２枚の端末板１の間に、端
   末板に垂直に１対の前方形材３と、１対の後方形材２と
   が互いに平行に設けられており、前記接触装置の第１部
   分７に対応する接触装置の第２部分５が前記後方形材２
   の間に該形材に垂直に取付けられている回路盤用ラック
   において、前記形材が長手方向に延びる溝１７を有して
   おり、回路盤をラックに挿入するときに前記接触装置の
   第１部分７をそれに対応する第２部分５へ向つて案内す
   るための型成形された案内型台９が前記形材の長手方向
   の溝１７に沿つて挿入されており、該案内型台９には回
   路盤を案内する複数個の溝１０と、案内型台の一方の端
   縁の近くに位置する横方向のスロット１３と、該一方の
   端縁に位置する突出ノブ１４とが設けられており、従つ
   て、前記端末板１を取付けるときに、前記スロット１３
   が弾性的に変形し、同時に案内型台のスロット１３と反
   対側の端縁が、対向する端末板に押し付けられ、かくて
   案内型台の長手方向の位置が確定されることを特徴とす
   る回路盤用ラック。