JPH0267116A - ディスク成形方法及びそのための成形型 - Google Patents

ディスク成形方法及びそのための成形型

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JPH0267116A
JPH0267116A JP21928588A JP21928588A JPH0267116A JP H0267116 A JPH0267116 A JP H0267116A JP 21928588 A JP21928588 A JP 21928588A JP 21928588 A JP21928588 A JP 21928588A JP H0267116 A JPH0267116 A JP H0267116A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (技術分野) 本発明は、光ディスク等のディスクを成形するためのデ
ィスク用成形型に係り、特にディスクの品質の向上を図
り得るディスク用成形型に関するものである。
(背景技術) 光ディスク等のディスクの成形に用いられる成形型にお
いては、一般に、所定の情報が刻設されたスタンパが可
動金型に配設され、かかるスタンパが配設された可動金
型と固定金型の間でディスク成形キャビティが形成され
るようになっており、それら固定金型と可動金型との間
に形成されたディスク成形キャビティ内に樹脂材料が射
出されることにより、スタンパの情報が転写された所定
のディスクが成形されるようになっている。
そして、このような成形型において、従来にあっては、
金型の型開き操作時において、キャビティ内で成形され
たディスクが、スタンパとの付着力に基づいて可動金型
側に残留・保持されるようになっており、かかる金型の
型開き操作後において、ディスクが所定のエジェクタ機
構によって可動金型から離型されて取り出されるように
なっていた。
而して、このような従来のディスク用成形型を用いて成
形されたディスクには、シミやモヤの様に見えるスタン
パ情報の転写不良が生じ易く、これがディスクの品質の
低下を招く一因となっていた。
(解決課題) 本発明は、このような事情に鑑みて為されたものであり
、その課題とするところは、シミやモヤ様のスタンパ情
報の転写不良の発生を抑制乃至低減して、ディスクの品
質を向上し得る成形型を提供することにある。
(解決手段) そして、かかる課題を解決するために、本発明にあって
は、前述の如き、スタンパを配設した可動金型と固定金
型との間でディスク成形キャビティを形成し、そのキャ
ビティ内に樹脂材料を射出することにより、上記スタン
パの情報が転写されたディスクを成形するようにしたデ
ィスク用成形型において、上記キャビティ内で成形され
たディスクを、可動金型の固定金型からの型開きに際し
て、固定金型に保持させる保持手段を設け、可動金型の
固定金型からの型開きにより、キャビティ内で成形され
たディスクが固定金型側に残留・保持せしめられるよう
にしたのである。
(作用) このような成形型においては、可動金型の固定金型から
の型開き操作時において、キャビティ内で成形されたデ
ィスクが固定金型側に残留・保持せしめられ、その型開
き後において、ディスクが同定金型から離型されて取り
出されることとなる結果、型開き操作時において、ディ
スクが可動金型側に残留・保持せしめられる従来の成形
型で成形する場合に比べて、ディスクに発生するシミや
モヤ様のスタンパ情報の転写不良が大幅に抑制乃至低減
せしめられるのである。
なお、このように、従来の成形型で成形されるディスク
よりも、本発明に従う成形型によって成形されるディス
クの方が、シミやモヤ様のスタンパ情報の転写不良の発
生が抑制乃至低減せしめられるのは、金型の型開時にお
いて、大気に晒されるディスクの面が異なることから、
スタンパからの離型時におけるディスクの収縮状態乃至
は内部応力の発生状態が異なったものとなるためである
と考えられる。
(実施例) 以下、本発明をより一層具体的に明らかにするために、
その一実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
先ず、第1図には、本発明に従うディスク用成形型の要
部が示されている。そこにおいて、10は、固定金型1
2の鏡面板で、可動金型14の鏡面板16との間で円盤
状のディスク成形キャビティ18を形成するものであり
、背面板20を介して固定金型本体22に取り付けられ
、かがる固定金型本体22を介して、図示しない型締装
置の固定盤に取り付けられるようになっている。
この固定金型12の鏡面板10には、該鏡面板10およ
び背面板20をキャビティと同心に貫通して、空気通路
形成部材24が配設されており、この空気通路形成部材
24の外周面と鏡面板1゜の内周面との間に、キャビテ
ィ18に連通せしめられた微小クリアランスの環状の空
気通路26が形成せしめられている。そして、ここでは
、この空気通路26が、固定金型本体22を貫通して設
けられた空気通路28を通じて、図示しない真空吸引装
置および空気圧供給装置に選択的に接続されるようにな
っており、これにより、後述するように、ディスク成形
後の可動金型14の固定金型12からの型開き操作時に
おいて、かかる空気通路26を通じて空気の吸引作動が
行なわれるようになっている一方、型開後のディスク離
型時において、かかる空気通路26から所定の圧縮空気
が吹き出させられ得るようになっている。
また、かかる空気通弊形成部材24には、かかる空気通
路形成部材24と固定金型本体22とを軸心方向に貫通
する貫通孔30が形成されており、この貫通孔30に嵌
入されて、冷却水通路を備えた二重筒構造のスプルーブ
ツシュ32が配設されている。そして、後述するように
、ディスクの成形時において、射出装置のノズル29か
ら射出された樹脂材料が、かかるスプルーブツシュ32
を通じてキャビティ1日に導かれるようになっている。
一方、固定金型12の鏡面板10との間でキャビティ1
8を形成する前記可動金型14の鏡面板16は、背面板
34を介して可動金型本体36に取り付けられており、
かかる可動金型本体36を介して型締装置の可動盤に取
り付けられるようになっている。
この可動金型14の鏡面板16のキャビティ形成面には
、該鏡面板16の外周部に配設された外側スタンパ押え
38と、該鏡面板16および背面板34を貫通して配設
された内側スタンパ押え40どで保持されて、所定の情
報が刻設されたスタンパ42が配設されており、キャビ
ティ18内で成形されるディスクに、このスタンパ42
に刻設された情報が転写せしめられるようになっている
また、スタンパ42の内周部を保持する内側スタンパ押
え40の内側には、かかる内側スタンパ押え40をキャ
ビティ18と同心に貫通して、空気通路形成部材44が
配設されており、この空気通路形成部材44の外周面と
内側スタンパ押え40の内周面との間で、前記固定金型
12側の空気通路26と同様の微小クリアランスの環状
の空気通路46が形成されている。そして、ここでは、
かかる空気通路46に、可動金型本体22を貫通して設
けられた空気通路48を介して、空気圧供給装置が接続
されるようになっており、これにより、後述するように
、可動金型14の固定金型12からの型開き操作時にお
いて、かかる空気通路46から所定の圧縮空気がキャビ
ティ18側に吹き出させられるようになっている。
さらに、かかる空気通路形成部材44の内側には、かか
る空気通路形成部材44を貫通してガイドスリーブ50
が配設されている。そして、このガイドスリーブ50を
キャビティ18と同心に軸心方向に移動可能に貫通して
、冷却水通路を備えた二重筒構造のポンチカッター52
が配設されていると共に、かかるポンチカッター52の
中央部を更に軸心方向に移動可能に貫通して、エジェク
タピン54が配設されている。
ここで、ポンチカッター52は、その基端側に設けられ
た図示しない複動シリンダ等の駆動手段で軸心方向に所
定距離移動せしめられるようになっており、従来の成形
型と同様、その引込み位置において、前記スプルーブツ
シュ32との間で環状のゲートを形成するようになって
いると共に、その突出し位置において、固定金型12例
の貫通孔30内に突入せしめられて、キャビティ18内
で成形されるディスクの中央穴を打ち抜くようになって
いる。
また、エジェクタピン54も、従来の成形型と同様、図
示しない所定の駆動手段で軸心方向に所定距離移動せし
められるようになっており、後述するように、金型の型
開き操作後において、その先端側、すなわち固定金型1
2側に突出し作動されて、ディスクから打ち抜かれた中
央穴打ち抜き部分の樹脂を可動金型14から離型せしめ
るようになっている。
ところで、このような成形型においては、ディスクの成
形が、次のようにして行なわれることとなる。
すなわち、かかる成形型を用いたディスクの成形に際し
ては、先ず、第1図に示されているように、ポンチカッ
ター52およびエジェクタピン54がそれぞれの基端側
に引き込まれた状態で、可動金型14が固定金型12に
型合わせされる。そして、この型合わせ状態で、射出装
置のノズル29がスプルーブツシュ32にノズルタッチ
させられて、スブル−フ゛ツシュ32およびスブル−フ
゛ンシュ32とポンチカッター52との間のゲートを通
じて、両金型の鏡面板10.16間に形成されたディス
ク成形キャビティ18内に樹脂材料が射出せしめられる
キャビティ18内への樹脂材料の充填操作が完了すると
、所定の冷却・固化期間の経過後、ポンチカッター52
が突出し作動され、キャビティ18内で成形されたディ
スクAの中央穴56(第2図参照)が打ち抜かれる。そ
して、この中央穴56の打ち抜き後、型締装置の可動盤
の後退作動によって、可動金型14が固定金型12から
離脱される。つまり、型開き操作が行なわれるのである
なお、上記ポンチカッター52の突出し作動は、ここで
は、良く知られているように、スプルーブツシュ32の
第1図中右方向への移動によって許容されることとなる
ところで、上記型締装置の可動盤の後退作動による金型
の型開き操作が開始されると、それと同時に、若しくは
その直前において、可動金型14側の空気通路46が空
気通路48を介して空気圧供給装置に接続されて、その
空気通路46から所定の圧縮空気がキャビティ18側に
吹き出させられる。また、これと同時に、固定金型12
側の空気通路26が空気通路28を介して真空吸引装置
に接続されて、かかる空気通路26を通じた空気の吸引
作動が開始される。そして、これにより、キャビティ内
で成形されたディスクAが、可動金型14側の空気通路
46から吹き出される圧縮空気によって、可動金型14
、すなわちスタンパ42から離脱させられる一方、固定
金型12側の空気通路26を通じた空気の吸引作動によ
って、固定金型12側に吸着せしめられる。つまり、可
動金型14が固定金型12から型開きされると、第2図
に示されているように、キャビティ18内で成形された
ディスクAが可動金型14側から離脱させられて、固定
金型12側に残留・保持せしめられるのである。
なお、ディスクAから打ち抜かれた中央穴打ち抜き部分
の樹脂Bは、第2図に示されているように、従来の成形
型と同様、可動金型14側に残留・保持せしめられるこ
ととなる。
また、以上の説明から明らかなように、本実施例では、
固定金型12側に形成された空気通路26.28および
それら空気通路26.28に接続される真空吸引装置な
どから、保持手段が構成されている。
第2図に示すように、可動金型14が固定金型12から
一定距離離隔させられて、型開き操作が完了すると、エ
ジェクタビン54が突出し作動されて、中央穴打ち抜き
部分の樹脂Bが可動金型から離型され、除去される。そ
して、その中央穴打ち抜き部分の樹脂Bの除去後、固定
金型12に保持されたディスクAが所定の取出装置で取
り出される。これによって一連のディスク成形作動が完
了するのである。
なお、上記固定金型工2がらのディスクAの取出時にお
いては、ディスクAの固定金型12からの離脱(離型)
を助勢するために、通常、空気通路26が空気圧供給装
置に接続されて、かがる空気通路26から圧縮空気が吹
き出されることとなる。
以上説明したように、本実施例のディスク用成形型によ
れば、可動金型14の固定金型12からの型開き時にお
いて、キャビティ18内で成形されたディスクAが固定
金型12側に残留・保持せしめられるのであり、その型
開き操作の完了後において、かかる固定金型12から所
定の取出装置によってディスクAが取り出されるのであ
る。そして、その結果、従来の成形型を用いて成形され
るディスクに比べて、シミやモヤ様のスタンパ情報の転
写不良が大幅に抑制乃至低減せしめられるのであり、こ
れによって、ディスクAの品質が大幅に向上せしめられ
ることとなったのである。
因に、第3図および第4図は、本実施例に従う成形型に
よって成形されたディスクAと、従来の成形型によって
成形されたディスクAとについて、それぞれ、シミ乃至
モヤ様のスタンパ情報の転写不良Cの発生状態の一例を
示したものであるが、それらの図の比較から、本実施例
に従う成形型によってディスクを成形した方が、従来の
成形型によってディスクを成形する場合よりも、ディス
クに発生するシミ乃至モヤ様のスタンパ情報の転写不良
Cを大幅に低減できることが認められるのである。
以上、本発明の一実施例を詳細に説明したが、これは文
字通りの例示であり、本発明が、かかる具体例に限定さ
れることなく、その趣旨を逸脱しない範囲内において、
種々なる変更、修正、改良等を施した態様で実施できる
ことは、言うまでもないところである。
例えば、前記実施例におけるガイドスリーブ50を軸心
方向に移動可能に設けると共に、かかるガイドスリーブ
50を第1図中右側に所定量突出し作動させる突出し作
動手段を設け、可動金型12の固定金型14からの離脱
作動(型開き作動)に伴って、かかるガイドスリーブ5
0が相対的にその先端側へ突き出されるようにして、デ
ィスクAの可動金型12からの離脱操作を、かかるガイ
ドスリーブ50の突出し作動にて単独で行なうようにす
ることも可能であり、またかかるガイドスリーブ50の
突出し作動と、前記実施例における空気通路46からの
空気の吹出し作動との両方で協力して、可動金型14か
らのディスクAの離脱を行なうようにすることも可能で
ある。なお、これらのような離脱手段は、状況によって
は、省略することも可能である。
また、キャビティ18の外縁部を画定する部材を固定金
型12側に設けると共に、かかる外縁画定部材の内周面
を、固定金型12側に開いたテーパ面と為し、かかる外
縁画定部材のテーパ面と、そのテーパ面で規定されるデ
ィスクへの外周縁部の係合に基づいて、ディスクAを固
定金型12側に残留・保持させるようにすることも可能
である。
ただし、この場合には、キャビティ1日の外縁部を画定
する外縁画定部材が保持手段を構成することとなる。な
お、かかる外縁画定部材とディスクへの外周縁部との保
合、および前記実施例における空気通路26を通じた空
気の吸引作動の両方で、ディスクAを固定金型12側に
保持させるようにすることも、勿論可能である。
さらに、前記実施例では、ストッパが可動金型側に配設
されていたため、型開きに際して、ディスクが保持手段
によって固定金型側に残留・保持せしめられるように校
っていたが、ストッパが固定金型側に配設された成形型
においては、型開きに際して、ディスクが保持手段で可
動金型側に残留・保持せしめられることとなる。このよ
うにしても、ディスクに発生するシミ乃至モヤ様のスタ
ンパ情報の転写不良を大幅に抑制乃至低減できるのであ
る。
(発明の効果) 以上の説明から明らかなように、本発明に係るディスク
用成形型においては、保持手段が設けられて、可動金型
の固定金型からの型開き操作時において、キャビティ内
で成形されたディスクが、スタンパの非配設側の金型に
残留・保持させられるようなっているため、成形ディス
クに発生するシミやモヤ様のスタンパ情報の転写不良が
効果的に抑制乃至低減されるのであり、これによって、
ディスク成形品の品質が大幅に向上することとなったの
である。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明に従う成形型の要部を示す断面図であ
り、第2図は、第1図の成形型の異なる作動状態を示す
第1図と対応する断面図である。 第3図は、本発明に従う成形型によって成形されたディ
スクにおけるシミ乃至モヤ様のスタンパ情報の転写不良
の一例を示す説明図であり、第4図は、従来の成形型に
よって成形されたディスクにおける第3図に対応する図
である。 12 : 18 : 24゜ 32; 42 : 52 : 固定金型    14:可動金型 ディスク成形キャビティ 44:空気通路形成部材 2B、46.48;空気通路 スプルーブツシュ スタンパ    50ニガイドスリーブポンチカツター

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 スタンパを配設した可動金型と固定金型との間でディス
    ク成形キャビティを形成し、該キャビティ内に樹脂材料
    を射出することにより、前記スタンパの情報が転写され
    たディスクを成形するようにしたディスク用成形型にお
    いて、 前記キャビティ内で成形されたディスクを、前記可動金
    型の固定金型からの型開きに際して、前記固定金型に保
    持させる保持手段を設け、該可動金型の固定金型からの
    型開きにより、前記キャビティ内で成形されたディスク
    が固定金型側に残留・保持せしめられるようにしたこと
    を特徴とするディスク用成形型。
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