JPH026625B2 - - Google Patents

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JPH026625B2
JPH026625B2 JP58249958A JP24995883A JPH026625B2 JP H026625 B2 JPH026625 B2 JP H026625B2 JP 58249958 A JP58249958 A JP 58249958A JP 24995883 A JP24995883 A JP 24995883A JP H026625 B2 JPH026625 B2 JP H026625B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
silicone resin
film
plastic film
coating
adhesion
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP58249958A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS60141553A (ja
Inventor
Toshiaki Takeuchi
Toshihiro Yamashita
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyobo Co Ltd
Original Assignee
Toyobo Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Toyobo Co Ltd filed Critical Toyobo Co Ltd
Priority to JP58249958A priority Critical patent/JPS60141553A/ja
Publication of JPS60141553A publication Critical patent/JPS60141553A/ja
Publication of JPH026625B2 publication Critical patent/JPH026625B2/ja
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  • Coating Of Shaped Articles Made Of Macromolecular Substances (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は樹脂コーテイングフイルムに関し、殊
にシリコーン系樹脂コーテイング層とフイルム基
材との接着力が強固であると共に帯電防止性が良
好であり、且つ滑性及び剥離性の優れたシリコー
ン系樹脂コーテイングフイルムに関するものであ
る。 易滑性フイルムや剥離性フイルムとしては、従
来からプラスチツクフイルム基材の片面又は両面
にシリコーン樹脂を塗布したものが汎用されてい
る。 フイルムに滑性や剥離性を付与する為に使用さ
れるシリコーン樹脂としては、硬化触媒を用いて
熱硬化させるタイプのものが汎用されているが、
シリコーン樹脂は本来剥離性の優れたものである
から、フイルム基材との接着性も不十分であり、
シリコーン樹脂塗膜面を強く摩擦すると部分的に
剥離して白濁したり、或は塗膜が脱落するという
現象がしばしば経験される。しかも基材に対する
シリコーン樹脂塗膜の接着性は経時的に低下し、
特に塗布面が空気に曝らされると接着力は加速度
的に低下して塗膜が簡単に脱落(ラブオフ)す
る。 またプラスチツクフイルム基材にシリコーン樹
脂を塗布したものは帯電性が強く、塗布面に塵埃
が付着したりフイルム同士が静電気により付着し
て取扱い上の障害となる。 本発明者等はこうした事情に着目し、プラスチ
ツクフイルム基材に対するシリコーン系樹脂層の
接着性を改善すると共に帯電性の問題を解消しよ
うとして種々研究を進めてきた。本発明はこうし
た研究の結果完成されたものであつて、その構成
は、プラスチツクフイルムの少なくとも片面に、
側鎖及び末端基の8割以上が水酸基で置換された
ポリシロキサンの部分加水分解物よりなる下塗り
層を介してシリコーン樹脂層を形成し、或はプラ
スチツクフイルムの少なくとも片面に、前記ポリ
シロキサンの部分加水分解物とシリコーン樹脂を
含む被覆層を形成してなるところに要旨を有する
ものである。 本発明では、プラスチツクフイルムの少なくと
も片面に、一定の構造特性を有することによつて
該フイルム及びシリコーン樹脂層との接着性が良
好で且つ帯電防止性の優れたポリシロキサン部分
加水分解物よりなる中間層を形成し、その表面に
滑性及び剥離性を高める為のシリコーン樹脂層を
形成したものであり、それによりプラスチツクフ
イルムに対するシリコーン樹脂層の接着性が改善
されて層間剥離等の問題が解消されると共に、帯
電に起因する問題も実質的に皆無とすることがで
きる。又本発明の他の構成では、プラスチツクフ
イルムの表面に形成するシリコーン樹脂中に、前
記ポリシロキサン部分加水分解物を配合すること
によつて、シリコーン樹脂層とプラスチツクフイ
ルムとの接着性が改善されると共に、シリコーン
樹脂層自体に帯電防止能が付与され、前記従来の
問題点を回避することができる。 本発明で使用されるプラスチツクフイルムの種
類は特に限定されず、ポリエステル、ポリアミ
ド、ポリ塩化ビニル、アクリル、ポリスチレン、
ポリカーボネート等よりなる周知のフイルムがす
べて使用できるが、機械的特性や熱的特性等を踏
まえると最も実用的なのはポリエステルフイルム
である。 又接着性の改善及び帯電防止性の付与を期して
使用されるポリシロキサン部分加水分解物とは、
4官能性の珪素化合物、例えば(Cl2SiO)o等のク
ロルポリシロキサン、或は加水分解を起こし易い
アルコキシシランやアルコキシポリシロキサン等
に水を作用させて部分加水分解させたもので、側
鎖及び末端基の8割以上が水酸基で置換された次
式で示される様な化合物(但し便宜上側鎖のすべ
てが水酸基で置換されたものとして示す)であ
る。 この部分加水分解物は、プラスチツクフイルム
の表面に塗布すると温湿度の影響を受けて硬化
し、プラスチツクフイルムと強固に接着すると共
に、それ自体優れた帯電性を有しており、且つ上
塗り層たるシリコーン樹脂層との接着性も優れて
いるので、結局該加水分解物よりなる中間層を介
してプラスチツクフイルムとシリコーン樹脂層を
強固に接着することができる。こうした優れた接
着性と帯電防止性を確保する為には、該加水分解
物として側鎖及び末端基の8割以上、好ましくは
9割5分以上が水酸基で置換されたものを使用す
る。水酸基置換量が8割未満では網状構造の硬化
が不十分となつて接着性が乏しくなると共に帯電
防止性も不十分となる。該加水分解物の重合度
(前記一般式におけるn)も特に限定されないが、
中間層として十分な強度を確保すると共に良好な
塗装性を得る為には5〜7000の範囲のものが最適
である。 次にシリコーン樹脂としては、縮合重合型や付
加重合型等の如何を問うものではないが、好まし
いのは鎖状成分として下記一般式の構造を持ち、
〔表面抵抗〕
試料フイルムのシリコーン樹脂塗布面の表面抵
抗を、ASTM D−4854Tに準じて測定する。測
定雰囲気は23℃×65%RHとする。 〔動摩擦係数〕 シリコーン樹脂塗布面/非塗布面のすべり性
を、ASTM D−1894に準じて測定する。 〔剥離力〕 試料フイルムとポリエステル粘着テープ(ニツ
トー31B)を貼り合わせて5Kgの圧着ローラーで
圧着し、20時間放置した後の剥離力を引張り試験
機で測定する。 〔残接率〕 ポリエステル粘着テープ(ニツトー31B)を清
浄なアルミニウム板に貼り付けた後の剥離力を測
定し、基礎接着力とする。又ポリエステル粘着テ
ープ(同前)を試料フイルムのシリコーン樹脂塗
布面に圧着した後、粘着テープを剥離して該剥離
面を清浄なアルミニウム板に貼合せ、該貼合部の
剥離力を測定して残留接着力とする。これらの各
接着力より次式から残接率を求める。 残接率(%)=残留接着力/基礎接着力×100 〔ラブオフ〕 シリコーン塗膜と基材との密着性を評価する為
塗布面を指で強くこすり、塗膜の脱落状況を調べ
る。 〇:良好…剥離、脱落なし △:やや不良…若干剥離あり ×:不良…脱落がみられる 〔耐摩耗性〕 学振式摩耗試験機を用い、摩擦面にガーゼを当
てて荷重200gでシリコーン塗布面を20回往復摩
擦し、摩擦前と摩擦後の剥離力を上記方法により
測定し、次式から耐摩耗性を算出する。 耐摩耗性=摩擦後の剥離力/摩擦前の剥離力 実施例 1 2軸延伸したポリエチレンテレフタレートフイ
ルム(厚さ25μm)の片面に、ポリシロキサンの
部分加水分解物〔コルコート(株)社製:コルコート
R〕を、乾燥後の塗布量が0.05g/m2となる様に
塗布した後、その上へ硬化型シリコーン樹脂〔信
越化学(株)社製:KS774/硬化触媒=100重量部/
0.6重量部〕を、乾燥後の塗布量が0.2g/m2とな
る様に塗布して剥離性フイルムを得た。 実施例 2 2軸延伸したポリエチレンテレフタレートフイ
ルム(厚さ25μm)の片面に、下記配合組成の樹
脂を乾燥後の塗布量が0.2g/m2となる様に塗布
して剥離性フイルムを得た。 硬化型シリコーン樹脂〔東レシリコーン(株)社製:
SH8701〕 80重量部 シロキサン部分加水分解物〔コルコート(株)社製:
コルコートR〕 17重量部 硬化触媒〔ダウコーニング(株)社製:DC−22K〕
3重量部 実施例 3 2軸延伸したポリエチレンテレフタレートフイ
ルム(厚さ25μm)の片面に、ポリシロキサンの
部分加水分解物〔コルコート(株)社製:コルコート
R〕を、乾燥後の塗布量が0.05g/m2となる様に
塗布した後、その上に下記配合組成のシリコーン
樹脂を、乾燥後の塗布量が0.2g/m2となる様に
塗布して剥離性フイルムを得た。 硬化型シリコーン樹脂〔信越化学(株)社製:
KS772〕 70重量部 非硬化型シリコーン樹脂〔信越化学(株)社製:
KF96〕 30重量部 硬化触媒〔信越化学(株)社製:PL−3〕 0.6重量部 比較例 1 2軸延伸したポリエチレンテレフタレートフイ
ルム(厚さ25μm)の片面に、硬化型シリコーン
樹脂〔信越化学(株)社製:KS774/硬化触媒=100
重量部/0.6重量部〕を、乾燥後の塗布量が0.2
g/m2となる様に塗布して剥離性フイルムを得
た。 上記実施例及び比較例で得た剥離性フイルムの
性能試験結果を第1表に一括して示す。
【表】 第1表からも明らかな様に、実施例1〜3の剥
離性フイルムは、制電性、すべり動摩擦係数、剥
離性、シリコーン樹脂層の脱落性の全体に亘つて
優れた値を示しているが、比較例の剥離フイルム
は制電性が劣悪であると共にシリコーン樹脂層の
耐脱落性も極めて悪い。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 プラスチツクフイルムの少なくとも片面に、
    側鎖及び末端基の8割以上が水酸基で置換された
    ポリシロキサンの部分加水分解物よりなる下塗り
    層を介してシリコーン樹脂層が形成されてなるこ
    とを特徴とする樹脂コーテイングフイルム。 2 プラスチツクフイルムの少なくとも片面に、
    側鎖及び末端基の8割以上が水酸基で置換された
    ポリシロキサンの部分加水分解物とシリコーン樹
    脂を含む被覆層が形成されてなることを特徴とす
    る樹脂コーテイングフイルム。
JP58249958A 1983-12-28 1983-12-28 樹脂コ−テイングフイルム Granted JPS60141553A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP58249958A JPS60141553A (ja) 1983-12-28 1983-12-28 樹脂コ−テイングフイルム

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP58249958A JPS60141553A (ja) 1983-12-28 1983-12-28 樹脂コ−テイングフイルム

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Publication Number Publication Date
JPS60141553A JPS60141553A (ja) 1985-07-26
JPH026625B2 true JPH026625B2 (ja) 1990-02-13

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ID=17200712

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JP58249958A Granted JPS60141553A (ja) 1983-12-28 1983-12-28 樹脂コ−テイングフイルム

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013031752A1 (ja) * 2011-08-30 2013-03-07 東レ株式会社 太陽電池モジュールの製造方法、太陽電池裏面封止シートおよび太陽電池モジュール
JP2014028473A (ja) * 2012-07-31 2014-02-13 Teijin Dupont Films Japan Ltd 離型フィルム
JP2015016675A (ja) * 2013-07-16 2015-01-29 三菱樹脂株式会社 離型ポリエステルフィルム

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