JPH026533Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〈本考案の技術分野〉 本考案はスライド部材をプレーヤ本体に収脱自
在にした所謂フロントローデイング型のデイスク
プレーヤのデイスク保持装置に関するものであ
る。

〈従来技術〉 従来のフロントローデイング型のデイスクプレ
ーヤを見ると、スライド部材をプレーヤ本体に収
納しての演奏時、デイスクをターンテープルに対
して押圧保持するような装置は備えられていな
い。

しかし乍ら、フロントローデイング型のプレー
ヤの場合、ターンテーブルにデイスクを載置した
後スライド部材をプレーヤ本体内にスライドさせ
て収納し、目視できない状態で演奏するため、斯
るスライド途中何等かの事由でデイスクの載置状
態が不安定になることも考えられる。

〈本考案の目的〉 本考案はこのようなフロントローデイング型の
デイスクプレーヤの問題点に着目して考案された
ものであり、演奏位置においてデイスクを上面よ
り圧着保持し、デイスクを正しい姿勢で確実にタ
ーンテーブル上に載置せんとするものである。

〈本考案の構成〉 以下、本考案の一実施例を添付図面に従つて詳
細に説明する。

第１図及び第２図は本考案に係るデイスク保持
装置の実施例を備えたフロントローデイング型の
デイスクプレーヤのスライド部材を収納した状態
と引き出した状態を夫々示す斜視図、第３図及び
第４図は夫々第１図、第２図に対応した側面断面
図である。

図において、１は前面を開口１ａしたプレーヤ
本体、２はこの開口１ａを以つてプレーヤ本体１
に収脱自在に構成されたスライド部材にして、プ
レーヤ本体１の底面及び側面に設けた支持ローラ
３ａ，３ｂと自己の先端部下面に設けた支持ロー
ラ４とで上述収脱のためにプレーヤ本体１の底面
上をスライドできるように成つている。

又、このスライド部材２はその前縁に操作キー
６を有する操作部５を備えると共に上面にスピン
ドルシヤフト７を中心に有するターンテーブル８
を備えている。

尚、上記スライド板２のスライドは図示しない
モータ等の駆動系で実行されるべくなつている。

又、図において、符号９で示されるものは側面
状のアングル体より成る圧着アームにして、そ
の垂直部９ａを以つてプレーヤ本体１内の奥壁に
枢支１ｂされると共に水平部９ｂの先端部に枢支
軸１０を以つて圧着盤１１を枢支し、かつ、プレ
ーヤ本体１の内壁上面との間に懸架したスプリン
グ１２にて上記垂直部９ａの下端が上記スライド
部材２の先端部２ａの移動径路内に位置するよう
に付勢されている。

尚、上記枢支軸１０は下端に上述のように圧着
盤１１を枢支しているがその上端部は圧着アーム
の水平部９ｂの先端に遊嵌されると共に第５図に
示す如くストツパー１３にて抜け止めされ、か
つ、水平部９ｂに設けた押えバネ１４にてストツ
パー１３が水平部９ａに当接する方向に押圧附勢
されている。

又、図中、１５で示されるものは上記プレーヤ
本体１の開口１ａの上縁に吊り下げられた蓋体に
して、スライド部材２のスライドに応動して開閉
するべく成つている。

〈本考案の作用〉 本考案は叙上のように構成されており、以下、
その作用について説明する。

今、第１図、第３図のようにプレーヤ本体１よ
りスライド部材２を引き出した状態でデイスクＤ
を矢印Ａ方向に持つていき、ターンテーブル８上
に載置する。

この時、蓋体１５が開成しているためこのデイ
スクＤの載置には全く支障がない。

このようにしてデイスクＤの載置が完了する
と、次いで、操作キー６中の収納キーを押してや
る。

すると、スライド部材２は駆動機構の作動によ
つてプレーヤ本体１内方に引き込まれて行き、そ
の最終段階で移動径路中に位置している圧着アー
ム９の垂直部９ａの下端を先端部２ａで押して圧
着アーム９をスプリング１２に抗して反時計方向
に回動させる。

その結果、スライド部材２がプレーヤ本体１内
に完全に収納された時点で、即ち、演奏位置に達
した時点で、即ち、デイスクＤを演奏位置に持ち
来たした時点で、圧着盤１１がデイスクＤをター
ンテーブル８上に押圧し保持する。

そして、その後、ターンテーブル８共々デイス
クＤは自動的に、又は、操作キー６中の演奏キー
の操作に相俟つて回転し、図示しないピツクアツ
プがデイスクＤ上を移動して演奏状態となる。

尚、上記圧着盤１１によるデイスクＤの圧着
時、斯るデイスクＤ共々圧着盤１１はスピンドル
シヤフト７をも被うが、圧着盤１１の下面にはス
ピンドルシヤフト７の先端が嵌る孔を設けられて
いる。

次いで、上記演奏状態が終了して、その状態で
操作キー６中の引き出しキーを押すと、これに相
俟つて駆動機構の作動によりスライド部材２は引
き出されて行く。

この引き出し動作の当初、スライド板２の先端
部２ａが圧着アーム９の垂直部９ａより遠ざかる
方向に移動するに従つて圧着アーム９はスプリン
グ１２の復帰力で時計方向に復動され、圧着盤１
１をデイスクＤより離脱する。

そして、スライド板２は引き続く引き出し動作
によつて、ついには、第１図の引き出し状態に戻
り、デイスクＤの取り出しが可能となる。

〈本考案の効果〉 本考案は叙上のようにスライド部材にターンテ
ーブルを設け、該ターンテーブル共々スライド部
材をプレーヤ本体に対して収脱自在に支持し、上
記スライド部材がデイスクを本体内の演奏位置に
持ち来した状態において、上記スライド部材の端
部を伝達部材に当接させて圧着盤を以つてデイス
クを保持する構成としたため、デイスク保持装置
をスライド部材、圧着盤及び伝達部材の３つの部
材で構成することができ、極めて簡単な構造でデ
イスクをターンテーブル上に確実に圧着保持する
ことができるとの効果が得られるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図は本考案に係るデイスク保持
装置の一実施例を備えたデイスクプレーヤのスラ
イド部材をプレーヤ本体より引き出した状態と収
納した状態を示す斜視概略図、第３図及び第４図
は第１図、第２図の側面断面概略図、第５図は圧
着アームを示す斜視図である。 １：プレーヤ本体、２：スライド部材、８：タ
ーンテーブル、９：圧着アーム、１１：圧着盤。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 上面にターンテーブルを備えると共に、プレー
   ヤ本体に対し収脱自在に支持され、上記ターンテ
   ーブル上に載置されたデイスクを外部に引き出し
   た状態及び上記デイスクをプレーヤ本体に収納し
   て演奏位置に持ち来たした状態を取ることができ
   るスライド部材と、 上記プレーヤ本体内に回転自在に軸支され上記
   演奏位置にある上記デイスク上面から離脱した第
   １の位置と上記演奏位置にある上記デイスク上面
   に押圧的に係合した第２の位置とを取り得る圧着
   盤と、 上記スライド部材のスライド運動に基づいて上
   記圧着盤を上記第１の位置又は第２の位置に移動
   させるものであつて、上記スライド部材が上記タ
   ーンテーブル上に載置された上記デイスクを上記
   ターンテーブル共々プレーヤ本体に収納して演奏
   位置に持ち来した状態において、上記スライド部
   材の端部が当接することで上記圧着盤を上記第１
   の位置から上記第２の位置に移動させ、該圧着盤
   を以つて上記デイスク上面を押圧保持する伝達部
   材とを備えたことを特徴とするデイスクプレーヤ
   のデイスク保持装置。