JPH0262912B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は、マガジンデイスクプレーヤに関す
る。

背景技術 マガジンケースとこのマガジンケースに対して
突出収納自在に順に配列されかつ各々デイスクを
担持し得る複数のトレイとからなるマガジンを備
え、このマガジンに収納された複数枚のデイスク
を連続して演奏する連続演奏、予め選曲指定され
た順に演奏するプログラム演奏或いは乱数等に従
つて任意に選曲して演奏するランダム演奏が可能
ないわゆるマガジンデイスクプレーヤがある。

ところで、デイスクの記録レベルは各デイスク
を通して一定であるとは限らず、再生レベルを一
定とした場合、デイスクの記録レベルに応じて音
量が変化することになる。従来、マガジンデイス
クプレーヤにおいては、ユーザが調整しない限り
再生レベルは固定となつており、デイスクがチエ
ンジされても同じ再生レベルであるため、マガジ
ンに収納されているデイスク毎に記録レベルが異
なる場合、デイスクチエンジ毎に音量が変化する
ことになつて聴感上好ましくなく、またこれを回
避するためにはデイスクチエンジ毎にユーザが音
量を調整しなければならない煩しさがあつた。

発明の概要 ［発明の目的］ 本発明は、上述した点に鑑みなされたもので、
マガジンに収納されたデイスクを順次演奏する際
に各デイスク毎に音量を自動的に設定することが
可能なマガジンデイスクプレーヤを提供すること
を目的とする。

［発明の構成］ 本発明によるマガジンデイスクプレーヤは、マ
ガジンケースとこのマガジンケースに対して突出
収納自在に順に配列されかつ各々デイスクを担持
し得る複数のトレイとからなるマガジンを備え、
このマガジンに収納されたデイスクを指定デイス
ク番号に対応するトレイを突出せしめて演奏位置
に搬送することにより演奏するマガジンデイスク
プレーヤであつて、デイスク番号を指定する指定
手段と、演奏中のデイスクから読み取られた信号
の再生レベルを調整するレベル調整手段と、記憶
手段と、再生レベル記憶指令に応答して前記レベ
ル調整手段の現在再生レベルを取り込んで前記デ
イスク番号に対応させて前記記憶手段に記憶させ
る記憶制御手段と、演奏時には演奏するデイスク
に対応する記憶再生レベルを前記記憶手段から前
記デイスク番号に基づいて読み出して前記レベル
調整手段に設定するレベル設定手段とを備えた構
成となつている。

［発明の作用］ 本発明によるマガジンデイスクプレーヤにおい
ては、再生レベル記憶指令に応答して現在演奏中
のデイスクの再生レベルを取り込んでデイスク番
号に対応させて記憶しておき、演奏時には演奏す
るデイスクに対応する記憶再生レベルを演奏中の
デイスクのデイスク番号に基づいて読み出して設
定する。

実施例 以下、本発明の実施例を図に基づいて詳細に説
明する。

第１図は、本発明によるマガジンデイスクプレ
ーヤを示す概略構成図である。図において、例え
ば６枚のデイスクを所定ピツチで順に配列収納す
るマガジン１には、デイスクを担持する６枚のト
レイ（図示せず）がマガジンケースに対して突
出・収納自在に設けられている。マガジン１はプ
レーヤ本体の所定装着部に着脱自在に装着され
る。このマガジン１に設けられた６枚のトレイ上
にそれぞれ収納された６枚のデイスクD₁〜D₆の
うちの１枚がデイスク取出搬送機構２によつて取
り出され、さらにスピンドルモータ３の回転軸に
固着されたターンテーブル４上に搬送されてクラ
ンプされる。

デイスク取出搬送機構２は、マガジン１のトレ
イを突出させてデイスクをターンテーブル４上に
移動させる突出部材と、この突出部材によつてデ
イスクがターンテーブル４上に移動したときデイ
スクをクランプするクランプ機構と、デイスク１
に対する突出部材の収納デイスクの配列方向にお
ける相対的な位置を変化させる移動プレートと、
この移動プレートの位置やクランプ機構の動作等
を検知するためのセンサとを有している。このデ
イスク取出搬送機構２において、移動プレートは
モータMaを、突出部材はモータMbをそれぞれ
駆動源としており、移動プレートを移動させるこ
とにより突出部材の位置が変化し、デイスクの選
択が行なえるようになつている。これらマガジン
１及びデイスク取出搬送機構２の構成は、特開昭
62−14369号公報等に詳細に記載されている。

スピンドルモータ３により回転駆動されるデイ
スクの記録情報はピツクアツプ５によつて読み取
られ、この読取RF信号は復調・訂正回路６にお
いて復調され、エラー訂正等の処理が行なわれた
後、レベル調整手段である電子ボリウム７に供給
される。この電子ボリウム７で再生レベルが設定
されたオーデイオ信号はアンプ８を経てスピーカ
９で再生される。スピーカ９から発せられる再生
音の音量は電子ボリウム７で設定された再生レベ
ルで決まる。この再生レベルの設定はコントロー
ラ１０によつてなされる。

コントローラ１０はマイクロコンピユータによ
つて構成されており、操作部１１におけるボリウ
ムUP／DOWNキー１１ａが押されるとそれに応
じて再生レベルを調整すべく電子ボリウム７を制
御すると共に、メモリキー１１ｂが押されて再生
レベル記憶指令が発せられるとその時点の再生レ
ベルを電子ボリウム７から取り込んでマガジン１
に収納されているデイスクの順番、即ちトレイ番
号で表わされるデイスク番号（デイスク番号キー
１１ｃによつて入力される）と対応してRAM等
のメモリ１２に記憶しておき、演奏時には演奏す
るデイスクに対応する再生レベルをデイスク番号
に基づいてメモリ１２から読み出してこの再生レ
ベルとなるように電子ボリウム７を制御し、さら
には連続演奏、プログラム演奏或いはランダム演
奏時の各種制御を行なうと共に駆動回路１３，１
４を介して先のモータMa，Mbを駆動制御する。

次に、コントローラ１０のプロセツサによつて
実行される再生レベルの記憶手順について第２図
のフローチヤートに従つて説明する。

プロセツサは先ず、操作部１１におけるボリウ
ムUP／DOWNキー１１ａが押されたことを検知
すると（ステツプS1）、再生レベルを「UP」若
しくは「DOWN」させるべく電子ボリウム７を
制御する（ステツプS2）。そして、メモリキー１
１ｂが押されて再生レベル記憶指令が発せられた
ことを検知すると（ステツプS3）、ボリウム
UP／DOWNキー１１ａによる入力済みを確認し
た後（ステツプS4）、その時点の再生レベルをデ
イスク番号と対応してメモリ１２に記憶する（ス
テツプS5）。なお、デイスク番号は再生レベルの
設定に先立つて「１」〜「６」のデイスク番号キ
ー１１ｃによつて予め指定されているものとす
る。

次に、このようにして各デイスク毎に記憶され
た再生レベルに基づいて自動的に音量を設定する
手順について第３図のフローチヤートに従つて説
明する。

プロセツサは先ず、マガジン１が装着されてい
るか否かを判断し（ステツプS11）、装着されて
いなければ、再生レベルが記憶されるメモリをク
リアし（ステツプS12）、しかる後ステツプS11に
戻る。マガジン１が装着されていれば、演奏中で
あるか否かを判断し（ステツプS13）、演奏中で
なければ、演奏を停止する処理を行ない（ステツ
プS14）、しかる後ステツプS11に戻る。演奏中で
あれば、デイスク番号キー１１ｃにて「１」〜
「６」のデイスク番号が指定されることによりデ
イスクの強制チエンジが指定されたか否かを判断
し（ステツプS15）、ダイレクトチエンジの場合
には、指定されたデイスク番号を取り込む（ステ
ツプS16）。

続いて、指定のデイスク番号と現在のデイスク
番号とが一致するか否か、すなわち指定されたデ
イスクが現在演奏中のものと同じか否かを判断す
る（ステツプS17）。現在演奏中のものと異なる
場合には、指定デイスクの再生レベルがメモリ１
２に記憶されているか否かを判断し（ステツプ
S18）、記憶済みであれば、指定されたデイスク
番号に基づいてそのデイスクの再生レベルをメモ
リ１２から読み出してセツトし（ステツプS19）、
そのデイスクの演奏に移行する（ステツプS20）。
ステツプS17で指定のデイスクが現在演奏中のも
のと同じであると判定した場合、又はステツプ
S18で指定デイスクの再生レベルがメモリ１２に
記憶されていないと判定した場合には、そのまま
ステツプS20に移行して現在の再生レベルのまま
演奏を開始する。

ステツプS15においてダイレクトチエンジ指定
が無いと判定した場合には、演奏中の曲が終了し
たか否かを判断し（ステツプS21）、終了してい
ない場合にはステツプS11に戻る。演奏中の曲が
終了した場合には、プログラム演奏か否かを判断
し（ステツプS22）、プログラム演奏であれば、
次のステツプのデイスク番号を呼び出し（ステツ
プS23）、しかる後ステツプS17に移行して次に演
奏するデイスクが現在のものと同じか否かを判断
する。以降は、上述したステツプS18〜S20の動
作が行なわれる。

ステツプS22においてプログラム演奏でないと
判定した場合には、ランダム演奏か否かを判断し
（ステツプS24）、ランダム演奏であれば、次のラ
ンダム指定されるデイスク番号を呼び出し（ステ
ツプS25）、しかる後ステツプS17に移行して次に
演奏するデイスクが現在のものと同じか否かを判
断する。以降は、上述したステツプS18〜S20の
動作が行なわれる。

ステツプS24においてランダム演奏でないと判
定した場合には、現在演奏中のデイスクの演奏が
終了したか否かを判断し（ステツプS26）、終了
していない場合にはステツプS11に戻る。現在演
奏中のデイスクの演奏が終了した場合には、次に
演奏するデイスク番号を呼び出し（ステツプ
S27）、しかる後ステツプS17に移行して次に演奏
するデイスクが現在のものと同じか否かを判断す
る。以降は、上述したステツプS18〜S20の動作
が行なわれる。

このように、デイスク毎に再生レベルを設定し
て予めこれをデイスク番号に対応して記憶してお
き、演奏時には記憶してある再生レベルをデイス
ク番号に基づいて選択して各デイスク毎に自動的
に音量を設定することにより、デイスクチエンジ
毎にユーザが音量を調整する煩しさがなくなる。
従つて、例えばマガジン１に収納されているデイ
スク毎に記録レベルが異なる場合、音量が一定と
なるように各デイスクの再生レベルを予め設定し
て記憶しておくことにより、デイスクチエンジ毎
に音量を調整しなくても、各デイスクを通して一
定の音量で再生が行なわれるので、デイスクチエ
ンジ毎の音量変化による聴感上の不快感がなくな
り、又ダビングによるテープ編集時には、デイス
クチエンジ毎に録音レベルの微調を行なう必要が
なくなる。逆に、デイスクのプログラム内容に応
じて任意に再生レベルに差を付けておくことによ
り、プログラム内容に適した音量が自動的に設定
されるので、効果的な再生が楽しめることにな
る。

なお、上記実施例では、デイスク番号に対応し
て再生レベルを記憶しておくとしたが、演奏プロ
グラム毎にそのプログラムと共に再生レベルを記
憶しておくようにすることも可能である。

発明の効果 以上説明したように、本発明によるマガジンデ
イスクプレーヤにおいては、再生レベル記憶指令
に応答して現在再生レベルを取り込んでデイスク
番号に対応させて記憶しておき、演奏時には演奏
するデイスクに対応する記憶再生レベルをデイス
ク番号に基づいて読み出して設定する構成となつ
ているので、演奏するデイスク毎に自動的に音量
が設定されることから、デイスクを交換する度に
ユーザが音量を調整する煩しさがなくなり、極め
て便利である。特に、連続演奏するデイスク間で
記録レベルが異なる場合、予め音量が一定となる
ように各デイスク毎に再生レベルを設定しておく
ことにより、デイスクの交換毎に音量が変化する
ことによる聴感上の不快感はなくなる。

また、ランダム選曲によるテープ編集の際、デ
イスク番号に対応させて再生レベルを記憶するだ
けであるから、デイスクの装着、再生レベルの記
憶、デイスクの搬送という一連の動作を数回繰り
返す必要がなく、ユーザにとつて聴感上の音量を
短時間記憶すれば良い、というマガジンデイスク
プレーヤ特有の効果を奏する。

さらに、デイスク毎の再生レベルをマガジンの
トレイ番号であるデイスク番号に対応させて記憶
するようにしているため、メモリの記憶容量が少
なくて済むという効果も得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明によるマガジンデイスクプレー
ヤを示す概略構成図、第２図及び第３図はマガジ
ンデイスクプレーヤにおける音量設定の手順を示
すフローチヤートである。 主要部分の符号の説明、１……マガジン、３…
…スピンドルモータ、６……復調・訂正回路、７
……電子ボリウム、９……スピーカ、１０……コ
ントローラ、１１……操作部、１２……メモリ。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ マガジンケースとこのマガジンケースに対し
   て突出収納自在に順に配列されかつ各々デイスク
   を担持し得る複数のトレイとからなるマガジンを
   備え、このマガジンに収納されたデイスクを指定
   デイスク番号に対応するトレイを突出せしめて演
   奏位置に搬送することにより演奏するマガジンデ
   イスクプレーヤであつて、デイスク番号を指定す
   る指定手段と、演奏中のデイスクから読み取られ
   た信号の再生レベルを調整するレベル調整手段
   と、記憶手段と、再生レベル記憶指令に応答して
   前記レベル調整手段の現在再生レベルを取り込ん
   で前記デイスク番号に対応させて前記記憶手段に
   記憶させる記憶制御手段と、演奏時には演奏する
   デイスクに対応する記憶再生レベルを前記記憶手
   段から前記デイスク番号に基づいて読み出して前
   記レベル調整手段によつて設定するレベル設定手
   段とを備えたことを特徴とするマガジンデイスク
   プレーヤ。