JPH0262215A - 複合樹脂成形品及びその製法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 童束上立五厘分互 この発明は複合樹脂成形品及びその製法に関するもので
ある。

従来の技術 この種の複合樹脂成形品として特開昭６２−１５６９４
７号公報に記載されているものが知られている。ここに
記載の複合樹脂成形品は第１３図に示すように、合成樹
脂成形品の表面に合成皮革製の装飾シート０２が一体的
に埋設接着されており、またその製造に際しては、例え
ば第１４図に示すように、まず下金型０３のキャビティ
内にその周壁から若干離れ、て装飾シート０２がインサ
ートされる。次に、下金型０３に上金型０５が合わされ
て閉鎖され、しかる後。

装飾シート０２の上方のキャビティ内に溶融した成形用
樹脂０６が射出される。この射出によって樹脂０６が所
定の形状に成形されると同時に、その成形された樹脂の
表面に装飾シート０２が第１３図のように一体的に埋設
接着されるのである。

発明が　決しようとする課題 ・ところで、前記の複合樹脂成形品の場合。

合成皮革製の装飾シート０２によって付加価値の高い製
品を得ることができるが、該シート０２が樹脂０６の表
面に密着していて凹凸状の模様が形成されていないため
、シート０２部分にソフト感がでにくく、装飾効果とし
ては今一つものたりなさを感じるものであった。

そこで、この発明は前記従来の複合樹脂成形品のもつ問
題点を解決し、装飾シート部分にソフト感がでて、装飾
効果の高い複合樹脂成形品及びその製法を提供すること
を目的とする。

課　を　　するための この発明は、前記のような目的を達成するにつき、その
複合樹脂成形品は、しわ模様を折り重ねにより表面に形
成した皮革製の装飾シートが１合成樹脂成形品の表面に
固着されていることを特徴とする。

また、この発明にかかる製法は、合わせ方式の一対の金
型のうち一方の金型のキャビティ内に、該キャビティに
予め嵌合する形状に成形され、所定の大きさの開口部を
有するリングプレートと、折り重ねにより予めしわ模様
が形成され、その外周部を前記リングプレートの開口部
周縁に係合させて該開口部を覆う皮革製の装飾シートと
、この装飾シートより大きさが小さく、該シートに重ね
合わせられる絶縁体シートとを重合してインサートした
うえで、他方の金型を合わせて閉鎖し、しかる後に前記
リングプレート内に溶融した成形用樹脂を射出し、該樹
脂を所定の形状に成形するとともに、成形された樹脂の
表面に前記装飾シートおよび絶縁体シートを固着するこ
とを特徴とする。

さらに、別の製法は、合わせ方式の一対の金型のうちキ
ャビティの内面にしわ形成用凹部が形成された一方の金
型と、前記凹部に嵌合するしわ形成用凸部が形成された
他方の金型を用い、この両金型を前記凹部と凸部を嵌合
させて合わせ閉鎖する際、皮革製シートをキャビティ内
において前記嵌合する凹部と凸部で挾み込んでインサー
トし、しかる後にこのインサートされ前記凹部と凸部で
挾み込まれた部分以外の皮革製シートと他方の金型との
間に溶融した成形用樹脂を射出し、該樹脂を所定の形状
に成形するとともに、成形された樹脂の表面に前記皮革
製シートを固着し、さらにこの固着された皮革製シート
の前記凹部と凸部で挾み込まれた部分を折り重ねて表面
にしわ模様を形成することを特徴とする。

失」Ｌ叢 以下、この発明の一実施例を添付図面を参照して説明す
る。

この実施例では複合樹脂成形品として化粧用コンパクト
を構成する上蓋が挙げられている。

第１〜３図において、３はその一例としての上蓋を示し
、この上蓋３は後端部が下蓋２の後端部とピン４で枢支
されており、これらで化粧用コンパクト１が構成される
。

上蓋３は樹脂製の上蓋本体５と、この上蓋本体５の表面
に固着された樹脂１紙、布などからなる絶縁性シート６
と、この絶縁性シート６を覆ってその外周部７ａが上蓋
本体５の表面に固着された合成皮革製の装飾シート７と
、方形の開口部８を有し、該開口部の縁部に形成した凹
所８ａを介して装飾シート７の外周部７ａを押えて上蓋
本体５の表面に嵌合固着された樹脂製のリングプレート
１０とからなっている。

装飾シート７の表面にはしわ模様１２が複数条折り重ね
により形成されており、これら模様１２を含む装飾シー
ト７の外周部７ａ以外がリングプレート１０の開口部８
からその表面とほぼ面一となるように現出されている。

絶縁体シート６は開口部８にちょうど嵌まった状態に位
置され、この絶縁体シート６と装飾シート７とは互いに
なじむように非固着となっている。１３は上蓋本体５の
裏面に装着された鏡、１４．１５は下蓋２と上蓋３の前
端部に設けられ、閉蓋時に係止する係止突起、１６は下
蓋２に設けられた化粧材等の収納凹部である。

前記の上蓋３を成形するには、第４図に示すように、ま
ず下金型２０のキャビティ２１内に、予め該キャビティ
に嵌合する形状に成形されたリングプレートｌＯと、予
めしわ模様１２が折り重ねにより成形された合成皮革製
の装飾シート７と、絶縁体シート６とを重合してインサ
ートする。このインサートに際しては、装飾シート７の
外周部７ａがリングプレート１０の開口部８の縁部に係
合し、かつ絶縁体シート６が開口部８と対応するよう、
それぞれを所定位置に位置決めする。

次に、下金型２０に対し上金型２３を合わせて閉鎖し、
第５図に示すように、上金型２３のノズル２５からリン
グプレート１０内に溶融した成形用樹脂２６を射出する
３この射出により樹脂２６が所定の形状に成形されると
ともに、射出樹脂圧によって装飾シート７の外周部７ａ
がリングプレート１０の開口部８の縁部に形成された凹
所８ａに嵌まり、かつ絶縁体シート６が開口部８に嵌ま
った状態に押し込まれる。

樹脂２６の硬化後、型開きして樹脂成形品を両金型２０
，２３から取り出すと、合成樹脂成形品たる上蓋本体５
の表面にしわ模様１２を有する合成皮革製の装飾シート
７が固着された前記複合樹脂成形品としての上蓋３が得
られる。

第６図は前記のような製法によって得られた、上蓋３の
異なる形状のしわ模様を有する別の例であり、この上蓋
３はリングプレート１０に台形状の開口部８を有し、該
開口部から現出する装飾シート７には該台形状開口部８
の両側縁に沿ってしわ模様１２が形成されている。

第７，８図は複合樹脂成形品たる上蓋の別の実施例を示
し、この実施例は絶縁体シート６がないこと、装飾シー
ト７′のしわ模様１２′を合成樹脂成形品たる上蓋本体
５′の成形後に嵌合されるリングプレート１０′によっ
て形成する必要上、上蓋本体５′に貫通孔２８′が複数
個穿設されている点等で前記実施例と相違する。その他
の構成はほぼ同様なので、同様の部分には同一符号にダ
ッシュを付して説明を省略する。

前記の上蓋３′を成形するには、第９図に示すように、
まずキャビティ３１の内面にしわ形成用凹部３２が複数
個形成された下金型３０のキャビティ３１内に合成皮革
製シート７“をインサートする。次に、前記の凹部３２
に嵌合可能にこれと対応する位置にしわ形成用凸部３３
が複数個形成された上金型３５を下金型３０に、凸部３
３を四部３２に嵌合させて合わせ閉鎖する。

この型締めにより、シート７＃は嵌合する凸部３３と四
部３２で挾み込まれる６ 次に、第１０図に示すように、上金型３５のノズル３６
から合成皮革製シート７＃の上方のキャビティ３１内に
溶融した成形用樹脂３７を射出する。この射出により樹
脂３７が所定の形状に成形され、樹脂３７の硬化後、型
開きして樹脂成形品を両金型３０．３５から取り出すと
１表面に合成皮革製シート７″が固着された合成樹脂成
形品たる上蓋本体５′が得られる。

次に、この上蓋本体５′に第１１図に示すように別途成
形したリングプレート１０’を圧入し、リングプレート
１０′と上蓋本体５′および合成皮革製シート７″の接
触部を超音波溶着等を行なうことにより固着する。この
際、しわ形成用凹部３２と凸部３３で挾み込まれたシー
ト７“の部分に対し、リングプレート１０′の開口部８
′の縁部によりつぶしをかけて折り重ね、表面にしわ模
様１２′を有する装飾シート７′が固着された前記複合
成形品としての上蓋３′が得られる。

第１２図は前記のような製法によって得られた、上蓋３
′の異なる形状のしわ模様を有する別の例であり、台形
状の開口部８′、しわ模様１２′を有している。このし
わ模様１２′はフロント側（第１２図で下側）の開口部
８′の縁部によりつぶしをかけることによって形成され
る。

尚、ｎ７ｆ記のように各実施例で示したしね模様１２．
１２’は一例を示し、折り重ねの向きや形状等を含めて
図示のものに限定されるものでない。また、複合樹脂成
形品として上蓋３゜３′を示したが、化粧容器等の装飾
用成形品であれば、種々のものに適用しつる。

吏１八処米 この発明による複合成形品は前記のようであって、合成
樹脂成形品の表面に固着される皮革製の装飾シートの表
面にしわ模様を折り重ねにより形成してなるので、該し
わ模様の凹凸状によりソフト感のある装飾効果を期待で
き、従来のものより付加価値の高い、より高級感のある
製品を得ることができる。また、前記複合樹脂成形品を
得るための請求項２に記載の製法によれば、予めしわ模
様を形成した装飾シート等を一方の金型のキャビティ内
にインサートしたうえで他方の金型を合わせて型締めし
て成形するので、金型から取り出すだけで、前記のよう
な複合樹脂成形品を得ることができ、さらに請求項３に
記載の別の製法によれば、金型から取り出した後、皮革
製シートを折り重ねてしわ模様を形成するので、しわ模
様を両全型の型締めに基づかないで適宜な形状に形成し
て前記のような複合樹脂成形品を得ることができるとい
う優れた効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明による複合樹脂成形品としての上蓋の
一例を示す平面図、第２図は第１図のｎ−ｎ線に沿う縦
断正面図、第３図は第１図の■−■線に沿う縦断側面図
、第４図は同上の上蓋を得る製法を説明するための金型
開放状態の断面図、第５図は同上の金型が閉鎖され樹脂
が射出された状態の断面図、第６図は同上において異な
る形状のしま模様を有する上蓋の別の例を示す平面図、
第７図は別の実施例を示す縦断正面図、第８図は同上の
縦断側面図、第９図は同上の上蓋を得る製法を説明する
ための金型開放状態の断面図、第１０図は同上の金型が
閉鎖され樹脂が射出された状態の断面図、第１１図は同
上において得られた上蓋本体にリングプレートを固着す
る工程を説明するための断面図、第１２図は同上におい
て異なる形状のしま模様を有する上蓋の別の例を示す平
面図、第１３図は従来例の斜視図、第１４図はその製法
を説明するための金型が閉鎖され樹脂が射出された状態
の断面図である。 ３．３′・・・上蓋（複合樹脂成形品）５．５′・・・
上蓋本体（合成樹脂成形品）６．６′・・・絶縁体シー
ト ７．７′・・・装飾シート　８，８′・・・開口部１０
．１０’・・・リングプレート １２．１２’・・・しわ模様　２０．３０・・・下金型
２１．３１・・・キャビティ　２３．３５・・・上金型
３２・・・しわ形成用凹部 ３３・・・しわ形成用凸部 篤 図 二■ 鳥５図 ２ス 華６図 為４回 尾９図 帛１０園 芹願１図 帛１２図 帛１３図 Ｕど

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、しわ模様を折り重ねにより表面に形成した皮革製の
   装飾シートが、合成樹脂成形品の表面に固着されている
   ことを特徴とする複合樹脂成形品。 ２、合わせ方式の一対の金型のうち一方の金型のキャビ
   ティ内に、該キャビティに予め嵌合する形状に成形され
   、所定の大きさの開口部を有するリングプレートと、折
   り重ねにより予めしわ模様が形成され、その外周部を前
   記リングプレートの開口部周縁に係合させて該開口部を
   覆う皮革製の装飾シートと、この装飾シートより大きさ
   が小さく、該シートに重ね合わせられる絶縁体シートと
   を重合してインサートしたうえで、他方の金型を合わせ
   て閉鎖し、しかる後に前記リングプレート内に溶融した
   成形用樹脂を射出し、該樹脂を所定の形状に成形すると
   ともに、成形された樹脂の表面に前記装飾シートおよび
   絶縁体シートを固着することを特徴とする複合樹脂成形
   品の製法。 ３、合わせ方式の一対の金型のうちキャビティの内面に
   しわ形成用凹部が形成された一方の金型と、前記凹部に
   嵌合するしわ形成用凸部が形成された他方の金型を用い
   、この両金型を前記凹部と凸部を嵌合させて合わせ閉鎖
   する際、皮革製シートをキャビティ内において前記嵌合
   する凹部と凸部で挾み込んでインサートし、しかる後に
   このインサートされ前記凹部と凸部で挾み込まれた部分
   以外の皮革製シートと他方の金型との間に溶融した成形
   用樹脂を射出し、該樹脂を所定の形状に成形するととも
   に、成形された樹脂の表面に前記皮革製シートを固着し
   、さらにこの固着された皮革製シートの前記凹部と凸部
   で挾み込まれた部分を折り重ねて表面にしわ模様を形成
   することを特徴とする複合樹脂成形品の製法。