JPH10235757A - 紙製容器の製造装置及び製造方法 - Google Patents

紙製容器の製造装置及び製造方法

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JPH10235757A
JPH10235757A JP4570597A JP4570597A JPH10235757A JP H10235757 A JPH10235757 A JP H10235757A JP 4570597 A JP4570597 A JP 4570597A JP 4570597 A JP4570597 A JP 4570597A JP H10235757 A JPH10235757 A JP H10235757A
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JP4570597A
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Hirohiko Mino
弘彦 三野
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IWAI TSUSHO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 紙質に左右されることなく、充分な強度を有
すると共に、所望の形状を有する紙製容器を提供する。 【解決手段】 一対のベースプレート3A,3Bと、該
ベースプレート3A,3Bに固定される固定プレート4
と、付勢力の異なる付勢スプリング61,62,63,
64を介して夫々装着される第1外周可動プレート5
1,第1内周可動プレート52,第2外周可動プレート
53,第2内周可動プレート54とを備え、最も弱い付
勢力で支えられた第2外周可動プレート53によって押
し罫を設けた板紙Pを支持し、付勢力の弱い順に移動す
る可動プレート5…によって内側から順次成形して紙製
容器を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は紙製容器の製造装
置及び製造方法に関し、特に予め押し罫を設けた板紙
を、プレス成形により立体的な形状とする紙皿や紙箱等
の紙製容器を製造する装置及び方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】例えばファーストフード店における使い
捨て容器として、紙製の食品容器、即ち「紙皿」が従来
から存在する。この紙皿は、例えば、実公平6−677
5号公報等によって知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
紙皿は、文字通り「皿」であって、容器としての深さが
あまりない。これは、紙皿が元来、外国においてパンや
ソーセージ等、比較的乾燥した食品の入れ物として開発
されたことが一因である。一方、我が国においては、食
生活の違いから、米や麺類等、水分があって重いものが
好まれ、どんぶり状の深さのある食品容器が要望されて
いる。しかしながら、板紙を立体的に成形して容器とす
るには、皺を設けて余分な部分を折り込まなければなら
ないため、容器の深さが深くなる程、余分な部分が多く
なって成形に困難が生じていた。即ち、容器の深さが深
くなると、原紙の径と製品の径との差が大きくなる。こ
のため、皺が均一に入り難く、局部的に引っ張られるの
で、紙の繊維の方向即ち紙目の影響を受け易くなり、紙
目方向への破れは比較的少ないが、紙目と垂直な方向へ
は極めて裂け易い。しかも、従来の紙皿は、強度的に優
れた上質の板紙を使用する必要があり、コスト高を招い
ている。また、従来から紙皿の底部に浮き出し或いは補
強リブを設けて当該紙皿の強度アップを図っているが、
従来の紙皿の製造装置では充分な段差を有する浮き出し
を形成することができなかった。このため、従来の段差
の少ない浮き出しは補強リブとして充分に機能していな
いのが現状である。一方、近年は、環境問題、公害問
題、廃棄物処理問題などから、従来、安易に使われてい
たプラスチックの成型品、発泡スチロールの容器、アル
ミ容器等の使用が制限されつつある。このため、使用後
の処理が容易な紙製容器は、今後、益々需要が見込まれ
る。本発明は上記に鑑み提案されたもので、紙質に左右
されることなく、充分な強度を有すると共に、所望の形
状を有する紙製容器を製造可能な製造装置及び製造方法
を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載した発明は、押し罫を設けた板紙を
互に対応する雄型及び雌型によりプレス成形する紙製容
器の製造装置であって、一対のベースプレートと、ベー
スプレートに固定される少なくとも一つの固定プレート
と、ベースプレートに付勢力の異なるスプリングを介し
て夫々装着される複数の可動プレートと、を備え、ベー
スプレートの移動により付勢力の弱い可動プレートから
順次動いて板紙を内側から成形して行くことを特徴とす
る紙製容器の製造装置である。また、請求項2に記載し
た発明は、押し罫を設けた板紙を、押し罫から折り重ね
て余剰部分を吸収するようにした紙製容器の製造方法に
おいて、最も弱い付勢力で支えられた可動プレートによ
って板紙を支持し、付勢力の弱い順に移動する可動プレ
ートによって内側から順次成形することを特徴とする紙
製容器の製造方法である。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示の一実施の形
態について説明すると、図1は本発明によって製造した
紙製容器、即ち深型の紙皿1の斜視図及び断面図であ
り、図2ないし図5は、この紙皿1を製造するための製
造装置2及び製造工程を説明するための概略断面図であ
る。尚、これらの図面では対称な片半部分を省略してい
る。
【0006】図1に示す円形の紙皿1は、底面12と、
この底面12の内側に形成した深い浮き出し14と、底
面12から上方へ向けて拡開する傾斜状の側面11と、
該側面11の上縁に設けた上縁部分13とを備えてい
る。
【0007】紙皿1の上縁部分13は、側面11の上端
からほゞ水平方向にリング状に延出する内側リング部1
31と、この内側リング部131の外縁から斜め外方へ
拡開する内周片132と、この内周片132の上縁から
ほゞ水平方向へリング状に延出する外側リング部133
と、この外側リング部133の外縁から斜め下向きに拡
開する外周片134とを備えている。そして、内側リン
グ部131は側面11の上縁に段を形成し、外側リング
部133と内周片132及び外周片134は下向きに開
口する溝を形成している。
【0008】このため、この紙皿1は、強度が著しく増
して変形することがないばかりではなく、板紙の切断端
面が外周方向に現れないため、外観が優れていると共に
使用時の口当りも良好になっている。また、外側リング
部133が平坦面となっているので、この外側リング部
133にヒートシールにより蓋となる用紙を貼着可能で
あり、紙皿1を密閉できるので衛生的でもある。従っ
て、このような紙皿1は、従来のプラスチックによる成
型品と同様な使い方が可能である。しかしながら、従来
の紙皿の製造装置及び製造方法では、このような構造の
紙皿を成形することはできなかった。
【0009】本発明に係る紙製容器の製造装置2は、プ
レス装置を構成するベースプレートと固定プレートと可
動プレート及びこれらを付勢するスプリングを備える。
即ち、図面に示すように、左右一対のベースプレート3
A,3Bと、一方のベースプレート3Aに固定される一
つの固定プレート4と、上記各ベースプレート3A、3
Bに付勢力の異なるスプリング6…を介して夫々装着さ
れる複数の可動プレート5…とを備える。尚、各ベース
プレート3A,3Bを移動させるための加圧機構は省略
してあるが、機械式プレス機構や油圧式プレス機構等、
適宜な駆動源を利用でき、適宜な圧力で加圧する。ま
た、加圧方向は、水平方向であっても、垂直方向であっ
てもよい。
【0010】図面において右側に位置している第1ベー
スプレート3Aには、固定プレート4を設ける。この固
定プレート4の形状は、紙皿1の形状に合せて適宜に設
定する。例えば図示の実施形態においては、紙皿1の側
面11を形成する傾斜面41と、底面12を形成する底
盤面42と、上縁部分13を形成する上端面43及び切
欠部44を有している。また、後述する第1内周可動プ
レート52の飛び出しを規制するための係止部45が内
周部分に設けてある。
【0011】上記固定プレート4の外周部分には、第1
外周可動プレート51をスライド可能に設け、第1外周
付勢スプリング61によって、前記第1ベースプレート
3Aと対向する第2ベースプレート3Bの方向に付勢す
る。この第1外周可動プレート51は先端側に平坦な先
端面511を備えると共に、該先端面511の内縁から
内周面に掛けて、逃げ部512を有している。
【0012】第1外周可動プレート51は、前記固定プ
レート4の外周面に沿ってスライドし、図2に示す基準
状態では、第1外周付勢スプリング61の付勢によっ
て、先端面511と固定プレート4の上端面43とが揃
っている。一方、第1外周可動プレート51の基端側と
第1ベースプレート3Aとの間には、適宜な間隙L1が
形成され、この間隙L1により第1外周可動プレート5
1のストロークに余裕を与えている。
【0013】前記固定プレート4の内周面には、第1内
周可動プレート52をプレス方向にスライド可能に設け
る。また、この第1内周可動プレート52を、前記第2
ベースプレート3Bの方向に、第1内周付勢スプリング
62によって付勢する。
【0014】この第1内周可動プレート52の先端側に
は、紙皿1の底部の浮き出し14を形成するための嵌入
部521を、先端側が縮径する台形錐状に形成する。ま
た、前記したように、基端側には固定プレート4に設け
た係止部45に係止して、当該第1内周可動プレート5
2が所定の位置より突出しないように規制部522が形
成してある。更に、第1内周可動プレート52の基端面
と第1ベースプレート3Aとの間には空隙L2を形成し
て、第1内周可動プレート52のストロークを確保して
いる。そして、このストロークが、紙皿1の底部の浮き
出し14の深さになる。
【0015】第1ベースプレート3Aに対向する第2ベ
ースプレート3Bには、第2外周可動プレート53及び
第2内周可動プレート54を、第2外周付勢スプリング
63及び第2内周付勢スプリング64を介して夫々スラ
イド可能に設ける。
【0016】第2外周可動プレート53は、前記した第
1外周可動プレート51と協働して原紙である板紙Pの
外周部分を挟み込んで、この板紙Pを加工中支持する。
このため、第2外周可動プレート53の先端側には、第
1外周可動プレート51の先端面511に当接可能な当
接面531を備える。一方、基端側には、第2外周付勢
スプリング63を、第2ベースプレート3Bとの間に介
在させて、当該第2外周可動プレート53を第1ベース
プレート3Aの方向に付勢する。
【0017】第2外周可動プレート53の先端側内周面
には、紙皿1の上縁部分13を形成するための段部53
2を形成する。即ち、この段部532には、前記した固
定プレート4の上端面43が嵌入可能である。
【0018】第2ベースプレート3Bには、前記した固
定プレート4及び第1内周可動プレート52に対向する
第2内周可動プレート54をプレス方向にスライド可能
に設ける。そして、この第2内周可動プレート54を第
2外周付勢スプリング64によって第1ベースプレート
3Aの方向に付勢する。
【0019】第2内周可動プレート54の先端側には、
紙皿1の浮き出し14を形成するための凹部541を設
けると共に、前記した固定プレート4の傾斜面41と協
働して紙皿1の側面11を形成する斜面部542を設け
る。また、この斜面部542が側周面と交わる部分に
は、紙皿1の上縁部分13の一部を形成するための傾斜
溝543が設けてある。また、斜面部542と凹部54
1との間には、紙皿1の底盤面12を形成するために台
形に突出する成形部544を設ける。
【0020】そして、前記した各可動プレート5…を所
定の方向に付勢する各付勢スプリング6…の付勢力Fに
強弱を付ける。即ち、付勢力Fを、F63<F62<F
64≦F61のように設定する。
【0021】次に、上記のような紙皿1の製造方法を説
明する。先ず、板紙Pを製造装置2にセットする。即
ち、図2に示すように、第1外周可動プレート51と第
2外周可動プレート53とで、板紙Pの周縁部分を挟み
込む。このとき、板紙Pの中間部分が第2内周可動プレ
ート54の先端に突設した成形部544に接する。尚、
板紙Pには成形時に折り皺となる所定の押し罫を放射状
に設けておく。
【0022】次に、第1ベースプレート3Aを内向きに
移動させると、固定プレート4及び第1外周可動プレー
ト51及び第1内周可動プレート52が前進する。する
と、第1外周可動プレート51と衝接すると共に最も弱
い付勢力F63で支持されている第2外周可動プレート
53が押圧されて後退する。この結果、第1内周可動プ
レート52が前進して第2内周可動プレート54の凹部
541に嵌入する。このため、板紙Pが金型である各可
動プレート5…の成形面に沿って変形する。即ち、先
ず、紙皿1の浮き出し14が形成される。
【0023】更に、第1ベースプレート3Aを前進させ
ると、第2外周可動プレート53が更に後退して後端面
が第2ベースプレート3Bに当接して停止する。一方、
付勢力が次に弱い第1内周付勢スプリング62によって
支持されている第1内周可動プレート52が後退して後
端が第1ベースプレート3Aに当接して停止する。
【0024】このため、固定プレート4に形成した傾斜
面41と第2内周可動プレート54に形成した傾斜面5
42とによって、紙皿1の側面11が形成される。
【0025】そして、第2ベースプレート3Bを第1ベ
ースプレート3Aに向けて前進させると、第2外周可動
プレート53が前進するので、第1外周可動プレート5
1を付勢している第1外周付勢スプリング61が圧縮さ
れて第1外周可動プレート51が後退する。一方、第2
内周可動プレート54は固定プレート4及び第1内周可
動プレート52によって既に前進を阻まれているので、
当該第2内周可動プレート54を付勢する第2外周付勢
スプリング64が圧縮され、第2内周可動プレート54
の後端が第2ベースプレート3Bに当接する。
【0026】従って、固定プレート4の上端面43が第
2内周可動プレート54及び第2外周可動プレート53
と協働して紙皿1の上縁部分13を形成する。即ち、上
縁部分13は、内側リング部131と内周片132と外
側リング部133と外周片134とを備え、段及び下向
きの溝を形成している。尚、上記した状態では、第1外
周可動プレート51の後端と第1ベースプレート3Aと
の間に空隙L1′が残っている。
【0027】上記のようにして、第1ベースプレート3
A及び第2ベースプレート3Bの移動によって異なる付
勢力F…で支えられた各可動プレート5…を付勢力の差
を利用して順次移動させ、深い浮き上がり14及び複雑
な形状の上縁部分13を備える紙皿1を内側から順番に
成形していくことができる。尚、成形時に加熱しながら
加工してもよい。
【0028】このため、板紙Pに大きな引張力が加わる
ことがなく、板紙Pの引張強度として要求されるのは、
当該板紙Pを支えている一番弱い第2外周付勢スプリン
グ63の強さである。そこで、原材料となる板紙Pに強
度的に優れた上質紙を使用する必要がなく、また板紙P
の繊維方向による所謂「紙目」の影響を受けることがな
いので、成形時に板紙Pが破ける恐れがない。
【0029】上記のような本発明によれば、様々な形状
或いは用途の紙製容器を製造することができる。例え
ば、図6は、本発明によって製造した紙製の角皿7及び
蓋8である。この角皿7は、底部71と側面部72と上
縁部73とかなり、底部71には比較的大きな浮き出し
74を備えると共に、上縁部73には階段状の二重の第
1段部75A、第2段部75B及び下向きの縁片76を
備えている。
【0030】角皿7の製造に際しては、上記浮き出し7
4が先ず形成され、次いで底部71及び側面部72が形
成され、最後に段部75A,75B及び縁片76が形成
される。
【0031】一方、従来の紙皿にあっては、成形後に空
気中の水分を吸い込んで寸法の変動が激しく、型くずれ
し易いため、蓋8を被せることが困難であった。
【0032】しかし、本発明によって製造した角皿7
は、底部71に充分な浮き出し74を備えると共に上縁
部73に二重の段部75A,75Bを備えているので、
変形し難く、蓋8を被せても充分に使用に耐えるものと
なった。
【0033】上記のような角皿7に被せる蓋8も、本発
明によって板紙から製造することができる。即ち、この
蓋8は、上記角皿7の上縁部73に設けた第1段部75
Aの上に当接する溝部81と、角皿7の上縁部73に設
けた第2段部75Bに上側から嵌合する下向きに開口し
た開口部82とを備える。
【0034】従来の製造装置では困難であった上記溝部
81及び開口部82を本発明によれば容易に形成するこ
とができる。そして、上記溝部81及び開口部82を形
成した紙製の蓋8は、溝部81が補強リブとして作用す
るので、変形することが少なく、蓋8として充分に機能
する。
【0035】尚、前記した角皿7は、蓋8を被せること
なく、第2段部75Bの上面にヒートシールを施してラ
ップを掛けることもできる。
【0036】更に、本発明によれば、食品容器ばかりで
はなく、更に複雑な形状をした容器を形成することがで
きる。図7に示す容器9は、ガスこんろに敷くアルミ箔
製のガスマットを収納するための容器9である。この収
納容器9は、従来は透明なプラスチックフィルムにより
形成していた。
【0037】しかしながら、廃棄物、公害問題や石油資
源の枯渇のおそれがある昨今、無暗にプラスチックを使
用することは避けなければならないが、複雑な形状に成
形しなければならないので、紙製品は用いられていなか
った。
【0038】そこで、本発明による紙製容器の製造装置
及び製造方法によれば、前記したような複雑なプレス成
形も板紙を破ることなく可能であるので、ガスマットの
収納容器9も紙製とすることができる。
【0039】ガスマットの収納容器9は、図7に示すよ
うに、本体9Aと蓋9Bとからなり、これらの本体9A
及び蓋9Bを本発明によって板紙から製造してもよい
し、蓋9Bは内部を透視可能なようにプラスチック製と
することもできる。
【0040】容器本体9Aは、図7(A)に示すよう
に、平面図の形状が角の取れたほゞ正方形をなし、円形
の底部91を中央に有し、この円形底部91の周囲に緩
い傾斜の円形溝92が連設してある。また、円形溝92
の外縁にはガスマットの周縁部を収納するための載置収
納部93が延出する。
【0041】上記載置収納部93は、縦横に直交する方
向では、比較的急な傾斜の傾斜部931を介して水平段
部932が延出すると共に、該水平段部932の外縁に
起立片933が立ち上がっている(図7(C)参照)。
【0042】一方、対角線方向の載置収納部93では、
比較的傾斜の緩い延出部934が広がり、該延出部93
4の先端から起立片933が立ち上がっている(図7
(D)参照)。そして、起立片933の内側に、ガスマ
ットの周縁部が収納される。尚、ガスマットには、コン
ロの火口を挿通するための開口部が形成され、この開口
部に、容器本体9Aに形成した底部91が臨み、ガスマ
ットを前記起立片933と共に保持することになる。
【0043】また、上記のような容器本体9Aに被着す
る蓋体9Bも、本発明によって板紙から製造可能であ
る。即ち、蓋体9Bは、容器本体9Aに対応する形状を
有し、ガスマットを押え込むように底蓋部94及び収納
押え部95を有し、容器本体9Aの起立片933の外側
に被着する垂下片96を備えている。
【0044】このように複雑な構造を有するガスマット
用の収納容器9も、本発明により内側から順番に成形し
ていけば、どの工程においても原料の板紙の全体が強く
引かれたり、或いは局部的に強く引っ張られることがな
く、複雑な形状であっても板紙を破ることなく成形が可
能になる。
【0045】また、板紙の繊維の方向性、所謂「紙目」
による影響を受けることなく成形可能である。更に、引
張強度の低い低品質の板紙、所謂「古紙」等を使用して
も破れることなく、綺麗な紙製容器を製造可能である。
従って、資源の再利用等にも有効である。
【0046】以上、本発明を図示の実施の形態について
説明したが、本発明は上記した実施の形態に限定される
ものではなく、特許請求の範囲に記載した構成を変更し
ない限り適宜に実施できる。例えば、図示の実施の形態
では、スプリングの強弱を三段階に設定しているが、各
可動プレートに対応して多段階に設定してもよいし、容
器として更に複雑な形状のものも製造可能である。ま
た、板紙としてコート紙等、防水性に優れた材質のもの
を採用することもできる。
【0047】
【発明の効果】以上要するに本発明は、可動プレートを
支える付勢スプリングの付勢力の差を利用して、紙製容
器を内側から順番に成形していくことができるので、ど
の成形工程においても板紙の全体が強く引かれたり、或
いは局部的に強く引っ張られることがなく、複雑な形状
であっても板紙を破ることなく成形が可能である。従っ
て、補強リブを設けて強度の向上を図った所望の形状の
紙製容器を容易に提供可能である。また、本発明によれ
ば、板紙の一部に多大な引張力が加わることがないた
め、原材料となる板紙に強度的に優れた上質紙を使用す
る必要がなく、また板紙の繊維方向による紙目の影響を
受けることがないので、引張強度の低い低品質の古紙或
いは再生紙等を使用しても破れることのない綺麗な紙製
容器を製造可能である。従って、本発明は資源の再利用
等にも有効で実用的価値が極めて高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】紙皿の斜視図及び断面図である。
【図2】紙製容器の製造装置及び製造方法の概略説明図
である。
【図3】紙製容器の製造装置及び製造方法の概略説明図
である。
【図4】紙製容器の製造装置及び製造方法の概略説明図
である。
【図5】紙製容器の製造装置及び製造方法の概略説明図
である。
【図6】角皿及びその蓋の斜視図及び一部断面図であ
る。
【図7】ガスマットの収納容器を示し、(A)は容器本
体の平面図、(B)は蓋体の一部断面図、(C)は
(A)におけるA−A線に沿った一部断面図、(D)は
(A)におけるB−B線に沿った一部断面図である。
【符号の説明】
1 紙皿 2 製造装置 3 ベースプレート 4 固定プレート 5 可動プレート 6 付勢スプリング 7 角皿 8 蓋 9 ガスマットの収納容器 51 第1外周可動プレート 52 第1内周可動プレート 53 第2外周可動プレート 54 第2内周可動プレート 61 第1外周付勢スプリング 62 第1内周付勢スプリング 63 第2外周付勢スプリング 64 第2内周付勢スプリング

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 押し罫を設けた板紙を互に対応する雄型
    及び雌型によりプレス成形する紙製容器の製造装置であ
    って、 一対のベースプレートと、ベースプレートに固定される
    少なくとも一つの固定プレートと、ベースプレートに付
    勢力の異なるスプリングを介して夫々装着される複数の
    可動プレートと、を備え、 ベースプレートの移動により付勢力の弱い可動プレート
    から順次動いて板紙を内側から成形して行くことを特徴
    とする紙製容器の製造装置。
  2. 【請求項2】 押し罫を設けた板紙を、押し罫から折り
    重ねて余剰部分を吸収するようにした紙製容器の製造方
    法において、 最も弱い付勢力で支えられた可動プレートによって板紙
    を支持し、付勢力の弱い順に移動する可動プレートによ
    って内側から順次成形することを特徴とする紙製容器の
    製造方法。
JP4570597A 1997-02-28 1997-02-28 紙製容器の製造装置及び製造方法 Pending JPH10235757A (ja)

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