JPH0260304A - 誘導体フィルタの製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、誘電体フィルタの製造方法に係るもので、特
に複数個の共振子ユニットを一体化したフロック型の誘
電体フィルタの導体膜の形成方法に関するものである。

〔従来技術〕

誘電体ブロックに所定の間隔で貫通孔を形成してその表
面に内導体を形成し、外周面に外導体を形成し、貫通孔
の一端側に導体膜を形成して短絡端面とした誘電体フィ
ルタが、マイクロ波帯において各方面で用いられるよう
になっている。

このようなブロック形の誘電帯フィルタは組立が容易で
あり、機械的な強度の面でも優れている利点がある。

第４図は、そのようなブロック形の誘電体フィルタの斜
視図である。直方体の誘電体ブロック４゜に断面が円形
となる二個の貫通孔４１が形成されており、この貫通孔
４１の表面には導体膜が形成されて、内導体となってい
る。貫通孔４１と平行な外周面にも導体膜が形成され、
外導体となっている。

上面にも導体膜が形成され、短絡端面となっているが、
下面のみは導体膜が形成されず、開放端面となっている
。

貫通孔４１の内導体と外周面の導体膜によって、個の共
振子ユニットが形成される。これらの共振子ユニット間
には、結合を調整するための結合孔４２が形成されてお
り、この結合孔４２の表面には導体膜が形成されず、誘
電体が露出している。

〔課題〕

上記のように、貫通孔には、導体膜が必要なものと、導
体膜があってはならないもの、の二種類がある。

そのため、導体膜の形成は、結合孔を粘土、シリコンゴ
ム等で塞いだり、筆を用いて導体ペーストを所定の表面
および貫通孔内に塗布する作業などが必要である。した
がって、導体膜の形成に多くの工数を必要としている。

本発明は、誘電体ブロックを導体ペーストに浸漬して表
面および所定の貫通孔内のみに導体膜を形成できる、効
率的な誘電体フィルタの製造方法を提供するものである
。

〔課題を解決するだめの手段〕

本発明は、結合孔を誘電体ブロックを貫通して形成せず
、開放端面にのみ開口した構造とし、短絡端面が塞がっ
ていることを利用して導体ペーストに誘電体ブロックを
浸漬することによって、上記の課題を解決するものであ
る。

すなわち、共振子ユニットの内導体が形成される複数の
貫通孔とその間に結合孔を有する誘電体ブロックの該貫
通孔と側面に導体膜を形成する誘電体フィルタの製造方
法において、該結合孔を該貫通孔と平行な方向に該誘電
体ブロックを貫通しないように形成し、該結合孔の開口
面に対向する面を下にして導体ペーストに浸漬し、該貫
通孔内および該誘電体ブロックの側面と下面に導体膜を
形成することに特徴を有するものである。

あるいは、結合孔の開口を粘着テープで塞いだ状態で浸
漬し、焼付時にそれを燃焼させることもできる。

〔作用〕

結合孔は、主として共振子ユニソ１−間の結合容量を減
少させるためのものである。容量結合は開放端面倒で大
きく、したがって開放端面側の結合孔が結合容量調整に
大きく寄与することになる。

逆に短絡端側では電磁結合が大きく、結合孔は容量調整
に寄与しない。

これに基づいて、容量結合の大きな側にのみ結合孔を形
成し、またそれを利用して導体膜の形成を容易にしたも
のである。

〔実施例〕

以下、図面を参照して、本発明の実施例について説明す
る。

第１図は、本発明の実施例を示す正面図で、結合孔の開
口を塞がない場合を示している。誘電体ブロック１０に
は共振子ユニソ１−〇内導体が形成さ・れる貫通孔１１
と、共振子ユニット間の結合を調整するための結合孔１
２が形成されている。結合孔１２は誘電体ブロック１ｏ
の一表面から貫通孔１１と平行に形成されるが、誘電体
ブロック１ｏを貫通せず、反対側の表面は塞がっている
。結合孔１２の開口を」二にして、誘電体ブロック１ｏ
は導体ベース目６に浸漬される。結合孔１２内に導体ペ
ーストが流れ込まないように、結合孔の開口のある表面
が露出した状態で浸漬する。

上面を除いて導体ペーストが形成された誘電体ブロック
は導体ペーストから引き上げられ、乾燥させた後、焼成
されて導体ペーストが焼付けられる。側面および貫通孔
の北端部には導体膜が形成されない部分が残るが、開放
端面として後に研磨されるので問題はない。

結合孔の開口側の誘電体ブロック表面を研磨してこの表
面を開放端面とすることができる。研磨は、所定の共振
周波数の波長に応した寸法となるまで行われる。

第２図は、結合孔の開１」を粘着テープで塞いだ状態で
導体ペース１−に浸漬する例を示している。

誘電体ブロック２０には共振子ユニットの内導体が形成
される貫通孔２１と、共振子ユニット間の結合を調整す
るための結合孔２２が形成されている。結合孔２２の開
口は粘着テープ２３で塞がれて、導体ペースト２６にン
受ン貞される。開口が塞がれているので誘電体ブロック
全体を浸漬することができる。

これによって、貫通孔２１内には導体膜が形成されるが
、貫通孔２２内には導体膜が形成されない。

この後、焼成、研磨等の工程を経て誘電体フィルタが完
成するのは、前記の例と同様である。焼付時に粘着テー
プは燃焼してしまうので、焼成後は残らない。研磨は、
誘電体ブロックの結合孔の開口側の面について行い、こ
の面を開放端面とする。

第３図は、誘電体フィルタとして入出力結合手段が挿入
された状態を示している。誘電体ブロック３０の内導体
が形成された貫通孔３１には、人出力結合手段として誘
電体ユニ・ノｌ□３５が挿入される。

この誘電体ユニット３５は導体に誘電体を被覆したもの
で、この導体と内導体との間で入出力結合容量が得られ
る。

結合孔３２は開放端面にのみ開口を有し、結合孔３２の
表面に４！導体膜は形成されていない。

〔効果〕

本発明によれば、導体ペーストへの浸漬によって導体膜
を容易に形成することができる。したがって、誘電体フ
ィルタの製造工程を大幅に簡略化でき、低コストの誘電
体フィルタが得られる。

また、短絡端面全体を導体で被覆することができ、磁束
の漏れを防止できるので、結合係数の安定を図ることが
できる。

【図面の簡単な説明】

第１図と第２図は本発明の実施例を示す正面図であり、
第３図は本発明により製造された誘電体フィルタの正面
断面図ある。第４図は従来の誘電体フィルタの斜視図で
ある。 １０．２０・・・・・誘電体ブロック １］、、２１・・・・・貫通孔 １２．２２・０９１．結合孔 １６．２６・・、・・導体ベースト

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. （１）共振子ユニットの内導体が形成される複数の貫通
   孔とその間に結合孔を有する誘電体ブロックの該貫通孔
   と側面に導体膜を形成する誘電体フィルタの製造方法に
   おいて、該結合孔を該貫通孔と平行な方向に該誘電体ブ
   ロックを貫通しないように形成し、該結合孔の開口面に
   対向する面を下にして導体ペーストに浸漬し、該貫通孔
   内および該誘電体ブロックの側面と下面に導体膜を形成
   することを特徴とする誘電体フィルタの製造方法。
2. （２）該誘電体ブロックを該結合孔の開口面まで浸漬す
   る請求項第１項記載の誘電体フィルタの製造方法。
3. （３）共振子ユニットの内導体が形成される複数の貫通
   孔とその間に結合孔を有する誘電体ブロックの該貫通孔
   と側面に導体膜を形成する誘電体フィルタの製造方法に
   おいて、該結合孔を該貫通孔と平行な方向に該誘電体ブ
   ロックを貫通しないように形成し、該結合孔の開口を粘
   着テープで覆い、該誘電体ブロックを導体ペーストに浸
   漬し、該貫通孔内および該誘電体ブロックの側面と下面
   に導体膜を形成することを特徴とする誘電体フィルタの
   製造方法。
4. （４）請求項第３項の誘電体フィルタの製造方法におい
   て、更に導体ペーストを焼付するとともに、該粘着テー
   プを燃焼させる誘電体フィルタの製造方法。
5. （５）該結合孔の開口側を研磨して開口端面とする請求
   項第１項または第３項記載の誘電体フィルタの製造方法
   。