JPH0260187B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 本発明は電子写真複写機等の画像形成装置に関
し、特に黒板（表示部）に書かれた文字、図形等
を直接複写する画像形成装置に関するものであ
る。

〔従来技術〕 従来、会議、講演等において、黒板等の表示部
材に書かれた、文字、図形等をノート等に人が転
記するわずらわしさを無くし、転記によるミスを
防ぐものとして、表示部材に書かれたものをその
まま直接複写する複写装置が提案されていた。

以下、添付図面に従つて従来例を説明する。第
２図は従来の黒板複写兼用の画像形成装置の側面
図、第３図は平面図である。画像形成装置は表示
部１ａと複写部２ａとから成り、表示部１ａのボ
ード面５ａに書き込まれた画像と、原稿台４ａに
載置された原稿の画像を選択的に複写する機能を
有している。複写部２ａは複写機台３上に乗つて
おり、表示部１ａのボード面と直交する方向に出
し入れ自在に設けられている。そして、原稿台４
ａも前記ボード面と直交する方向に移動する。

このように構成された画像形成装置は、ボード
面５ａに書き込まれた画像を複写する際には第２
図の実線で示す状態で複写動作を行い、原稿台４
ａに原稿を乗せて行う複写工程では、複写部２ａ
を第２図の２点鎖線で示す位置に引き出し、更に
原稿台４ａが外側に移動して原稿走査を行う。

〔従来技術の問題点〕

以上のような構成の表示部と複写部とから成る
画像形成装置においては、第４図に実線で示す如
く、表示部複写時（ボードポジシヨン）にあると
き、原稿台が複写部本体よりも出つ張るため、多
くのスペース（床面積）を必要とする。更に、第
２図、第３図、第４図に２点鎖線で示す如く、原
稿の複写を行う場合は、複写部を手前に引き出し
た上に、原稿台が光学系走査に従つて引つ張るた
め、より多くのスペースを必要とした。

また、排紙トレーから用紙を取り出す際にも、
原稿台の出つ張りがあるため、複写操作がしにく
いという欠点が存在した。

〔発明の目的〕

本発明は、上記従来の欠点に鑑み、通常の原稿
複写と、表示部の複写を選択的に行うことのでき
る画像形成装置において、必要とするスペースを
小さくし、床面積を有効に利用することのできる
画像形成装置を提供することを目的とする。

〔発明の要点〕

上記目的は、本発明によれば、書き込み消去可
能な表示面を有する表示部と、前記表示面上に筆
記具によつて書き込まれた画像と原稿台に載置さ
れた原稿の画像を選択的に複写可能であつて、前
記表示面上の画像を複写するための第１位置と該
第１位置よりも前記表示部に対して離れた前記原
稿の画像を複写するための第２位置との間を移動
自在な複写部とを備えた画像形成装置において、
前記複写部を、少なくとも前記第２位置における
原稿走査方向が水平且つ前記表示部の表示面に沿
つた方向に配置したことを特徴とする画像形成装
置を提供することにより達成される。

〔発明の実施例〕

以下、図面に従つて本発明の一実施例について
説明する。第１図は本発明の画像形成装置の正面
図、第５図ａ，ｂは、本発明の画像形成装置の作
動状態を示す全体斜視図、第６図は、表示部の断
面図である。

画像形成装置は、表示部１と複写部２とから構
成され、複写部２は載置梁２ｂ上に乗つており出
し入れ可能に設けられている。

表示部１は、筐体１ｂ内にボードシート５、ロ
ール６ａ，６ｂ，６ｃ，６ｄ、巻き取りロール
Ａ，Ｂ，７，８、バツクアツプボード９、ハロゲ
ンランプ１０、ボード側第１ミラー１１、ボード
側第２ミラー１２、ボード側レンズ１３とから構
成されており正面端部に操作部１４が設けられて
いる。

ボードシート５は巻き取りロールＢ８に巻回さ
れており、６ｄ，６ｃ，６ｂ，６ａを介して、図
示しない駆動装置により駆動された巻き取りロー
ルＡ７で巻き取られる。又、ボードシート５は、
白色でフエルトペン等で所望の文字や図形を書き
込み、布等により拭掃することにより消去可能で
巻回可能な材質で構成されている。

また、巻き取られたボードシート５は、ロール
６ａ，６ｂによりバツクアツプボード９と垂直な
面を形成し、ハロゲンランプ１０で照明される。

複写の終了したボードシート５は、巻き戻しボ
タンを押すことによりモータ駆動等でもとの位置
に復帰する。

第７図は、ボード用光学系の概略構成図であ
る。

ハロゲンランプ１０により照明された画像から
の反射光は、ボード用光路１５に従いボード側第
１ミラー１１、ボード側第２ミラー１２、ボード
側レンズ１３を通して、複写部２内の感光体ドラ
ム１６上の感光体表面１７上に結像される。第１
ミラー１１は、ボード用光路１５に対し45度傾い
ており、反射光をボードシート５の面に対し、垂
直後方に折曲させる。折曲された反射光は、第２
ミラー１２により更に下方に90度折曲され、ボー
ド側レンズ１３により、複写部２の露光口を通
り、機内の感光体ドラム１６上に達する。

複写部２は、第８図に示す如く、感光体ドラム
１６とその周囲に配設された図示しない帯電器、
ブランクランプ、現像器、転写機、クリーナ、及
び同じく図示しない給紙カセツト、給紙コロ、タ
イミングロールと複写された用紙に画像を定着す
る定着部と用紙を機外に排出する排出部及び光走
査機構とから構成されている。

光走査機構は、原稿を照射するハロゲンランプ
１８、複写用第１ミラー１９、複写用第２ミラー
２０、複写用レンズ２１、原稿台４とから構成さ
れている。

また、原稿台４の上部には、原稿カバー２３が
開閉自在に設置されている。ここで、複写部２の
上面には、ボードコピー用露光口２４と複写用露
光口２５とが穿設され、前記ボードコピー用露光
口２４の直下に図示しないシヤツタが開閉自在に
設けられている。

そして、複写部２は、表示部１の表示面に対
し、原稿走査方向（原稿台４の移動方向）が平行
となるように設置されている。

以上のように構成された画像形成装置の動作に
ついて説明する。

まず、ボードシート３上に記載された画像を複
写する場合は、複写部２を第５図ｂに示す如くＢ
位置に収納する。すると、第８図に示すように、
シヤツタが連動し、ボードコピー用露光口２４が
開口すると共に原稿台４が矢印方向に移動して、
ボード光路の入射が可能となる。ここで、ボード
シート５上に書かれた文字、図形等の画像は、駆
動機構により等速でボード照明部通過し、ハロゲ
ンランプ１０で照明され、画像からの反射光はミ
ラー１１，１２にボード側レンズ１３を介して、
感光体ドラム１６上に結像される。

感光体ドラム１６上の静電潜像は図示しない現
像、転写、定着機構により用紙上に複写され、機
外の排紙トレー２６に排出される。

複写の終了したボードシート５は、巻戻しボタ
ンを押すことによつてモータ等の駆動によりもと
の位置に復帰する。

次に、通常複写を行う場合は、第５図ａに示す
如く複写機をＡ位置に引き出して、ボードコピー
用露光口２４のシヤツタを閉塞するともに、原稿
台４を使用して通常の書類或いは、書籍のコピー
を行う。

原稿台４上の原稿は通常の複写機用光学系の照
明ランプ１８により照明され、原稿画像からの反
射光は複写用第１ミラー１９、複写用レンズ２
１、複写用第２ミラー２０を介して感光体ドラム
１６上に結像される。

ここで、ボードシート３上の複写を行う場合に
原稿台４がボードコピー用露光口２４の妨げとな
らないように移動するが、複写部２が前記表示部
１と平行に設置されているので、第９図に実線で
示す如く、原稿台４の出つ張りは、表示部１の長
手方向に出るので余分なスペースを必要とするこ
とがない。

更に、第９図に２点鎖線で示す如く、通常の原
稿複写を行う場合も原稿台４の走査方向は、手前
へ張り出すことなく表示部と平行に移動するため
画像形成装置の領有床面積は少なくて済む。従つ
て、画像形成装置の前後方向の幅員Ｂは、第３図
に示す幅員Ａより短くてよい。

〔発明の効果〕

以上のように構成された本発明の画像形成装置
によれば、原稿台の移動方向とボードの表示面が
平行であるため、スペースの有効利用を計ること
ができる。また、排紙トレーから用紙を取り出す
際に、原稿台が邪魔になることがなく、複写作業
をスムーズに行うことが出来る。

更に、複写部が表示部複写位置（ボードポジシ
ヨン）にあつても引き出した通常複写の位置にあ
つても、給紙カセツト及びコピーキツトの交換を
行うことが出来る。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の画像形成装置の正面図、第
２図は、従来の画像形成装置の側面図、第３図
は、従来の画像形成装置の平面図、第４図は、従
来の画像形成装置の作動状態を示す説明図、第５
図ａ，ｂは、本発明の画像形成装置の作動状態を
示す全体斜視図、第６図は、表示部の断面図、第
７図は、ボード用光学系の概略構成図、第８図
は、複写部の構成図、第９図は本発明の画像形成
装置の作動状態を示す平面図である。 １，１ａ……表示部、１ｂ……筐体、２，２ａ
……複写部、２ｂ……載置梁、３……複写機台、
４，４ａ……原稿台、５……ボードシート、６
ａ，６ｂ，６ｃ，６ｄ……ロール、７……巻き取
りロールＡ、８……巻き取りロールＢ、９……バ
ツクアツプボード、１０，１８……ハロゲンラン
プ、１１……ボ…ド側第１ミラー、１２……ボー
ド側第２ミラー、１３……ボード側レンズ、１４
……操作部、１５……ボード用光路、１６……感
光体ドラム、１７……感光体表面、１９……複写
用第１ミラー、２０……複写用第２ミラー、２１
……複写用レンズ、２３……原稿カバー、２４…
…ボードコピー用露光口、２５……複写用露光
口、２６……排紙トレー。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 書き込み消去可能な表示面を有する表示部
   と、前記表示面上に筆記具によつて書き込まれた
   画像と原稿台に載置された原稿の画像を選択的に
   複写可能であつて、前記表示面上の画像を複写す
   るための第１位置と該第１位置よりも前記表示部
   に対して離れた前記原稿の画像を複写するための
   第２位置との間を移動自在な複写部とを備えた画
   像形成装置において、 前記複写部を、少なくとも前記第２位置におけ
   る原稿走査方向が水平且つ前記表示部の表示面に
   沿つた方向に配置したことを特徴とする画像形成
   装置。