JPH025884A - ニワトリのβ−アクチン遺伝子プロモーターを組み込んだ外来遺伝子発現プラスミド - Google Patents

ニワトリのβ−アクチン遺伝子プロモーターを組み込んだ外来遺伝子発現プラスミド

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JPH025884A
JPH025884A JP63157569A JP15756988A JPH025884A JP H025884 A JPH025884 A JP H025884A JP 63157569 A JP63157569 A JP 63157569A JP 15756988 A JP15756988 A JP 15756988A JP H025884 A JPH025884 A JP H025884A
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JP
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gene
plasmid
promoter
actin
chicken
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Application number
JP63157569A
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English (en)
Inventor
Junichi Miyazaki
純一 宮崎
Kenichi Yamamura
研一 山村
Masayasu Araki
正健 荒木
Hiroshi Yonemura
宏 米村
Chikahide Nozaki
周英 野崎
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Chemo Sero Therapeutic Research Institute Kaketsuken
Original Assignee
Chemo Sero Therapeutic Research Institute Kaketsuken
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 UL上五且里±! 本発明は、ニワトリのβ−アクチン遺伝子プロモーター
を有し、任意の外来遺伝子を効率よく発現させるための
動物細胞用外来遺伝子発現プラスミドに関する。
:a1 遺伝子組換え技術の進歩に伴って、遺伝子組換えを利用
した有用物質の生産は近年急速に進歩してきている。遺
伝子組換え技術を利用して外来遺伝子を発現させる場合
には、適当な宿主細胞と、これに応じた発現ベクターが
用いられる。これまでは、大腸菌や酵母等の取扱いが容
易な微生物が発現の宿主細胞として広く研究されてきた
が、このような微生物では外来遺伝子の発現において一
部に限界があることが確認されてきており、近年では動
物細胞等の高等動物培養細胞を発現宿主細胞とした発現
系が盛んに研究されてきている。
これまでに知られている動物細胞を宿主とした発現系と
しては、多くの動物ウィルス遺伝子プロモーターおよび
動物細胞遺伝子プロモーターを用いた系が報告されてい
る。前者の例として、5v40遺伝子プロモーター、ア
デノウィルス主要後期遺伝子プロモーター、B型肝炎ウ
ィルス遺伝子プロモーター等が使用されている。また、
後者の例としてはチミジンキナーゼ(tK)遺伝子プロ
モーター、メタロチオネイン遺伝子プロモーターインタ
ーフェロン遺伝子プロモーター、免疫グロブリン遺伝子
プロモーター等が使用されている。
上記プロモーターの中では、特にSV40初期遺伝子プ
ロモーター、SV40後期遺伝子プロモーターおよびア
デノウィルス主要後期遺伝子プロモーターが強力なプロ
モーター活性を有するとされているが、工業的生産に用
いられるほど生産性が充分ではなく、さらに強力なプロ
モーター並びに高発現ベクターの開発が求められている
さらに、上記プロモーターのほとんどがウィルスあるい
は発癌ウィルス由来である。これは、高能率プロモータ
ーを追求すれば必然的に生体内での増殖発現が旺盛なウ
ィルス、特に発癌ウィルスにたどり着くのが現状である
。しかし、発癌ウィルスプロモーターの機能の全貌は理
解されておらず、不測の悪影響を原理的に避けるために
は正常細胞で機能している遺伝子にプロモーター活性を
求める必要がある。
このように遺伝子組換え技術を応用した有用物質の製造
を実用化するためには、強力かつ安全なプロモーターお
よびその利用技術の開発が望まれている。
1匪Lユ週 このような状況において、本発明者らはニワトリのβ−
アクチン遺伝子プロモーターを用いて外来遺伝子発現用
ベクターを構築し、これに種々の外来遺伝子を組み込ん
でその成果を調べたところ、いずれの外来遺伝子を組み
込んだ場合にも目的遺伝子産物を従来プロモーターより
非常に高く発現させることが可能であることを見いだし
本発明を完成させるに至った。
すなわち、本発明によればニワトリの健康な細胞で常に
高能率にて機能しているβ−アクチン遺伝子プロモータ
ーを用いて外来遺伝子を発現させることを可能とするも
のである6本発明の好ましい態様である動物細胞用複製
開始領域(例えば5V4Qori)と組み合わせた発現
ベクターにおいては、最も強力であると言われる発癌ウ
ィルスSV40初期遺伝子プロモーターを用いた市販の
発現プラスミドPCHIIOを用いて発現させた場合と
比較して、種々の外来遺伝子を約50倍もの産生効率で
発現させることができる。
すなわち、本発明は動物細胞を用いた発現系において、
外来遺伝子を高発現させるととが可能なこれまで(こな
い強力な外来遺伝子発現ベクターを提供することを目的
とする。
β一アクチンは、あらゆる細胞に存在し多種の細胞機能
に関与している。また、プロトシアがらヒトに至る真核
生物の主要構成蛋白の一つであり、そのアミノ酸配列は
きわめて良く保存されている。
ニワトリ以外のβ−アクチン遺伝子プロモーターに関連
する発現系として、ヒトのβ−アクチン遺伝子プロモー
ターを用いた蛋白質の製造方法が知られている(P、 
GUNNINGら:Pro、 Natl、 Acad。
Set、 USA、 84.4831−4835.19
87および角永武夫ら:特開昭62−262995号)
、シかしながら、これらの報告によれば、そのプロモー
ター活性はSV、40初期遺伝子プロモーターと比較し
て、約1.7倍程度であり実用的には到底満足できるも
のではない。
また、最近、ヒトのβ−アクチン遺伝子のプロモーター
活性の強さを種々の宿主細胞を用いて比較した報告がな
されている(Gene 65.135−139゜198
8 ) 、  これによれば、ヒトのβ−アクチン遺伝
子プロモーターは、マウス由来の細胞ではSV40初期
プロモーターよりかなり強い活性を示したが、ヒト由来
細胞やサル由来細胞においては、SV40初期プロモー
ターより活性が低かったことを示している。
これに対して、本発明に用いられるニワトリのβ−アク
チン遺伝子プロモーターは、これまでによく知られて1
いるSV40初期プロモーターと比較して、少なくとも
5〜10倍のプロモーター活性を有し、しかもマウス由
来細胞(例えばL細胞)のみならず、ハムスター由来細
胞(CHO細胞等)、アフリカミドリザル由来細胞(C
O3細胞等)や他の動物細胞においても同様に強力なプ
ロモーター活性を有することが本発明により明らかにさ
れた。
ニワトリのβ−アクチン遺伝子とヒトのβ−アクチン遺
伝子とを比較すると、アミノ酸レベルでは99.5%が
一致しており(376個のアミノ酸の中で2個だけ異な
る)、DNAレベルにおいても構造遺伝子領域では88
πが一致している。一方、プロモーター領域のDNA配
列の比較をするとヒトとニワトリの間では50.7%の
ホモロジーが観察されるのみであった。
本発明の中で用いられるニワトリβ−アクチン遺伝子プ
ロモーターは、第1図に示した塩基配列を有する遺伝子
断片である。このようなニワトリβ−アクチン遺伝子プ
ロモーターは、先にT、 A。
Kostらによってもクローニングされている(Nuc
leic Ac1ds Re5earch  11. 
No、23. 8287−8286、1983)。
本発明の外来遺伝子発現ベクターに用いられるニワトリ
のβ−アクチン遺伝子プロモーターは、全体的にG(グ
アニン)C(シトシン)含量が高く、TATAボックス
(ANN RES BIOCHEM、 r2fi。
349−383.1981)やCCAATボックス(N
UCLECIACDS RES、 a、127−142
.1980>などプロモーターに特徴的な配列が備わっ
ている遺伝子断片である。
第1図に示すプロモーターの塩基配列中−909の・ 位置のGから−7の位置のGまでのDNA領域はメツセ
ンジャーRNAに転写された後で、削除(スプライス)
される遺伝子領域(イントロン)と考えられる。
本発明の好ましい態様としては、ベクターに組み込むニ
ワトリのβ−アクチン遺伝子プロモーターとして、その
3°端側は第1図に示す−5の位置のC(シトシン)ま
でを少なくとも有する導伝予断片が使用される0通常、
プロモーターの性状においては、本来の構造遺伝子開始
コドンATGの上流−40bp程度まで一部配列を除去
してもそのプロモーター活性にはほとんど影響がないと
考えられているが、本発明に用いられるニワトリのβ−
アクチン遺伝子の場合、本来の開始コドンATGの5塩
基上流のC(シトシン)までをプロモーター領域として
残すことにより、目的の外来遺伝子をさらに高発現させ
ることが可能であることが本発明者らにより確認された
本発明の動物細胞用発現ベクターの基本的な構造として
は、上述のニワトリのβ−アクチン遺伝子プロモーター
を有することを最大の特徴とし、プロモーター下流に外
来遺伝子を組み込む、ことが可能な適当な制限酵素切断
部位を有する。このような制限酵素切断部位は、ひとつ
の制限酵素による認識部位があれば足りるが、種々の外
来遺伝子を組み込み易くするために2つ以上の制限酵素
による認識部位を有することも可能である。また、本発
明の発現ベクターには、目的の外来遺伝子を効率よく発
現させるために、発現させる構造遺伝子を組み込んだ際
にその下流に位置するようポリアデニレーション配列が
組み込まれる。さらに形質転換動物細胞をクローニング
するために適当なマーカー遺伝子を組み込むことが好ま
しい。
また、このような本発明の発現ベクターは、大腸菌での
クローニングを行い易くするために大腸菌プラスミド由
来の遺伝子を有する。そのような大腸菌プラスミド由来
遺伝子としては、大腸菌体内で複製するためのori、
並びにクローニングの際に選択マーカーとなりうる適当
な薬剤耐性遺伝子、例えばアンピシリンや、テトラサイ
クリン等に対する耐性遺伝子が挙げられる。また、この
ような遺伝子としてプラスミドpBR322由来の遺伝
子を組み込む場合には、pBR322複製開始点(or
i)の近くにある、宿主細胞での複製を阻害する毒性配
列を除去することが好ましい。
また、目的の外来遺伝子を発現させる宿主細胞としてS
V40のラージT抗原を産生ずる細胞、例えばCO3(
アフリカミドリザル腎臓由来)細胞を用いる場合には、
上記の発現ベクターに動物細胞内で機能する複製開始点
(例えばSV40 or+>を組み込むことによりさら
に効率よく外来遺伝子を発現させることが可能となる。
そのような本発明の好ましい発現ベクターの一例として
、マウスL細胞を宿主とした場合に使用可能なpAc−
2(第5図)および、COS細胞を宿主とした場合に効
果的なpsAc−2<第6図)が挙げられる。
さらに、外来遺伝子の発現効率を上げるためには、ジヒ
ドロ葉酸還元化酵素(DFIFR) It伝子を本発明
の発現ベクターに組み込むことも可能であり、または、
形質転換の際にI))IFR発現プラスミドと共に形質
転換することもできる。この場合には、宿主細胞として
はD 11 P R遺伝子欠損細胞を用いることが望ま
しく、培地中にメトトレキセートを添加することで形質
転換体内の遺伝子を増幅させ、より高い発現量を得るこ
とが可能となる。このようなりIIPR遺伝子を用いた
発現効率アップの手法は、すでに知られている手法であ
るが、本発明の発現ベクターに応用すれば、飛躍的に発
現効率を向上させることが可能となる。
β−アクチンは多種の動物細胞に存在することから、本
発現系は高能率であるばかりでなく、宿主域が広く、安
全な、従って産業上の有用性がきわめて高い発現系であ
るといえる。
本発明の動物細胞用発現ベクターは、これまでにない極
めて高発現が可能な動物細胞用発現ベクターであり、工
業的レベルの生産においても十分利用可能な新規な外来
遺伝子発現系を提供するものである。ニワトリのβ−ア
クチン遺伝子プロモーターのこのような特質は未だ知ら
れておらず、本発明により初めて確認されたものであり
、本発明が産業界にもたらす技術的利益は非常に大きな
ものであると評価される。
以下、本発明の発現ベクターが実際に非常に有用である
ことを示す一例として大腸菌のβ−ガラクトシダーゼ遺
伝子並びにB型肝炎ウィルス表面抗原(HBs)遺伝子
を用いた場合の実施例に沿って本発明をさらに詳細に説
明する。
実施例中のファージ、プラスミド、DNA、種々の酵素
、大腸菌、培養細胞などを扱う諸操作は以下にあげる雑
誌、載置を参考とした。
1、遺伝子操作実験法、高木置敷、編著(1980)、
講談社 2、遺伝子操作マニュアル、高木置敷、編著(1982
)、講談社 3、 !40LECULARCLONING A LA
BORATORY MANUAL、 T、MANIAT
ISら編、 (1982)、 C0LD 5PRING
1(ARBORLABORATORY。
4、  METI(ODS IN ENZYI40LO
GY、  65巻、L  GRO8S14簡、ら編、 
(1980)、 ACADEMICPRESS実施例中
には次の略号を用いた。
CAT: クロラムフェニコール・アセチル・トランス
フェラーゼ 1acZ:  β−ガラクトシダーゼ(β−gal )
構造遺伝子 (1)ニワトリβ−アクチン遺伝子プロモーター領域の
調製 ニワトリのβ−アクチン遺伝子の第1エクソン、第1イ
ントロン及び第2エクソンの一部と、それに融合した形
で続< CAT遺伝子を有するプラスミドpAZLQ3
7 CNATtlRE、 3iA、 ?286〜289
 (1985)]を制限酵素Ncol (NEB #1
93)で消化した。  NcoIは、第2図に示す6塩
基対の配列を認識し、その切断面は、第3図に示したよ
うな5°末端が突出した配列となる0本発明においては
、発現ベクターとして使用する際にニワトリβ−アクチ
ン遺伝子の第1イントロンと第2エクソンの閏のスプラ
イス部位が正確に機能することを目的として以下の操作
を行った。
すなわち、Neo I消化後のDNAを修飾酵素S1ヌ
クレアーゼ(フカ5#2410A )で処理し、5′末
端突出部位及びそのとなりの1塩基対のみを削除した。
この反応は、30+sM酢酸ナトリウム、 p)[4,
6,100!IM NaC1゜1mM Zn5Oa溶液
80Δ中、サンプルDNA10ItgをS1ヌクレア一
ゼ150単位を用い、37℃で1〜4分間行った。
このようにしてDNAを81ヌクレアーゼで処理した後
、修飾酵素TJ DNAポリメラーゼ(クカラ#204
0A)を作用させて一本鎖DNA部分を修飾し、5゛末
端がリン酸化された合成りNA pCCAAGCTTG
G (p旧ndmリンカ−1NEB  #1050) 
 と共に、 T4 DNAリガーゼ(タカラ#2011
A)を用いて連結環状化した。得られたDNA溶液で大
腸菌+tBiot株を形質転換し、単一のコロニを分離
した後、形質転換体中のプラスミドDNAを回収し、制
限酵木Hindm (NEB#104 )およびNar
I(NEB#191 )で消化し、6%アクリルアミド
ゲル電気泳動を行い、適当なサイズのDNA断片が検出
されたクローンをまず選択し、そのDNA断片をファー
ジベクターM13mp19 (NEB#400−19>
のSal I −)[pn 1部位にクローニングし、
旧ndm部位付近の塩基配列をジデオキシ法(PRON
 A S、 7A、 5463−5467、1977)
 )により決定し、目的とするクローンのスクリーニン
グを行った。
このようにして得られたプラスミドクローンp28は、
第4図に示すように、本来のニワトリβ−アクチン遺伝
子のスプライシング部位から構造遺伝子にかけての塩基
配列を保持しており、かつ開始コドン^TGより3°側
の遺伝子が除去され、新たに旧ndllf部位が導入さ
れている。また、この時同様にしてさらにATG上流の
2塩基までが除去されたクローンp29および上流20
塩基までが除去されたp3を得た。
(2)動物細胞用発現ベクターpAc−2の構築SV4
0初期プロモーターのスプライシング部位及びポリアデ
ニレーションシグナルを含むプラスミドpsV2−ca
t [Mo1ecular Ce1l Biology
、  2.  p10441051(1982) ]を
制限酵素Mfll(クカラ#1070A)で消化し、T
4DN^ポリメラーゼで末端を修復した後、リン酸化し
た旧ndmリンカ−をT4 DNAリガーゼによって結
合させた。これをさらに旧ndm及びBa+*HI(N
EB#136 >で消化し、6%アクリルアミドゲル電
気泳動を行って約900bpの旧ndm −BamHI
断片を抽出した0次に(1)で構築したP28を制限酵
素器ndm及びBa5HIで消化し、仔牛小腸由来アル
カリホスファターゼ(クカラ#2250A)の作用によ
り脱リン酸化した。これと前述した約9θObPの旧n
dll[−Basal断片を、T4 DNAリガーゼで
連結環状化し、プラスミドpAc−2(第5図参照)を
得た。
(3)動物細胞用発現ベクターpsAc−2の構築(2
)でも使用したプラスミドpsV2−catを制限酵素
Accl (NEB#161)及び5phI (NEB
#182)で消化し、末端を74 DNAポリメラーゼ
で平滑にし、リン酸化Xba Iリンカ−(NEB、#
1032 >存在下、T4 DNAリガーゼを用いて連
結環状化することにより、プラスミドpsV−cat−
delli [Pro、 Natl、^cad、  S
cl。
USA、 11.9537〜9541 (1986)1
を得た。
このpsVcat−delBを旧ndmで消化し、T4
 DNAポリメラーゼで末端を修復した後、リン酸化X
ho Iリンカ−(N1!B#1030) )存在下T
4 DNAリガーゼを用いて連結環状化した。さらに制
限酵素EcoRI (NEB#101) 及びXhol
 (NE B#146) テ消化し、1にアガロースゲ
ル電気泳動を行って約2kbP(7) EcoRI −
Xho 1断片を抽出した。(2)で構築したプラスミ
ドpAc−2を制限酵素Xho I及びEcoRIで消
化することにより得られる約2.2kbp Xho I
 −EcoRI断片を、T4 DNAリガーゼを用いて
、先の約2kbp EcoRI −Xho I断片と連
結環状化させ、プラスミドpsAc−2(第6図)を得
た。
(1)β−ガラクトシダーゼ遺伝子断片の調製β−ガラ
クトシダーゼをコードしている1acZ遺伝子全領域を
含むプラスミドpcH110Cファルマシア#27−4
508−01 )を制限酵素器nd11F及びBawl
 Iで消化し、1%アガロースゲル電気泳動により約3
.8kbpの旧ndm −Ba+iHIフラグメントを
調製した。なお、このフラグメントの中には、SV40
初期遺伝子転写物のスプライシング部位及びポリアデニ
レーション部位も含まれている。
(2)プラスミドpAc−1acZの構築実施例1(1
)で構築したプラスミドP28を、制限酵素器ndm及
びBamHIで消化し、仔牛小腸由来アルカリホスファ
ターゼを用いて脱リン酸化した。
これに実施例2(1)で得た約3.8kb Hindm
 −Ba++H1フラグメントを加えてT4 DNAリ
ガーゼで連結環状化させることによりプラスミドpAc
−1^cZを構築した。
又、全く同様にして、実施例1(1)で示したP29及
びp3からpAc−1acZ(29)及びpAc−1a
cZ(3)を構築した。
(3)プラスミドpsAc−1acZの構築実施例1〈
3)で構築したプラスミドpsAc−2を制限酵素器n
dI[+及びBamHIで消化し、修生小腸由来アルカ
リホスファターゼで脱リン酸化した。これに2(1)で
得た約3.8kbp Illndm −BamHI I
フラグメントを加えてT4 DNAリガーゼで連結環状
化させることによりプラスミドpSAc−1acZを構
築した。
酵母の抑制性酸性ホスファターゼプロモーターを有し、
酵母を形質転換することによりHBsAgを産生するこ
とのできるプラスミドpAs101 (特公昭61−5
5951 )を制限酵素Xho Iで消化し、6xアク
リルアミドゲル電気泳動によりllBsAg遺伝子を含
む約1.3kbpのIV^断片を抽出した。
又、1(3)で構築したプラスミドpsAc−2を制限
酵素5all(タカラ#1080A)で消化した後、修
生小腸由来アルカリホスファターゼの作用により脱リン
酸化した。これを前述のHBsAg遺伝子を含む約1゜
3kbpのDNA断片とT4 DNAリガーゼを用いて
連結環状化することにより、llBsAg発現プラスミ
ドpsAc−HBSを構築した。
次に、psAc−HBsの発現量評価のための参照発現
ベクターpsVEsは以下のごとく構築した。
前述pAs101 (10μ9 )をXho I (I
Qu)で37℃4時間反応させ、  0.751Fアガ
ロースゲルにて電気泳動させる。HBs遺伝子を含む1
.3Kbのバンドをアガロースゲルから切り出し、透析
チューブ′に入れ再び電気泳動させる。ゲル断片からD
NAが溶出されたのち、透析チューブよりDNA溶液の
みを取り出し、エタノール沈澱によりDNAを抽出する
。抽出したHBs遺伝子を含むDNA断片1μ9を74
DNAポリメラーゼ(1u)で37℃30分間反応させ
る。フェノール処理、エタノール沈澱によりDNAを抽
出する。
一方、SV40初期遺伝子プロモーターを持つプラスミ
ドp)[5V−10(ファルマシア#27−4926−
01 )1μ9をBglI[(Iu)で37℃1時間反
応させる。フェノール処理、エタノール沈澱によりDN
Aを抽出する。抽出したDNAを上記と同様に74DN
Aポリメラーゼ処理を行う、T4DNAポリメラーゼ反
応により末端を平滑末端に変換したllBs遺伝子断片
500ngと pKsV−1050ngとをT4DNA
リガーゼ(1u)で4℃12時間反応させる。この反応
液と大腸菌11BI旧を形質転換させる。形質転換体か
らプラスミドを抽出し、PKSV−10にI(Bs遺伝
子が挿入されたプラスミドpSl/ES1を得ることが
できた。
100m+*円形シャーレに、CO5−細胞又はL−細
胞lXl0’細胞/dishをまき、常法に従いリン酸
カルシウム法により下記プラスミドI)N^各20μ9
をこれらの宿主細胞に導入した。
リン酸カルシウム−DNAゲルを細胞と24時間接触さ
せた後、更に1(1%Fcs−DMEで24時間培養し
た。トリプシン処理により細胞をd ishからはがし
、低速遠心によりベレッティングした後、F−T bu
ffer (250mMショ糖、10nMTrls−H
CI、PH7,5,10mM EDTA)200IAに
懸濁し、凍結融解を3回繰り返した後遠心し、上清を回
収した。
このようにして得られた細胞抽出液200IAから!O
Aを分取し、β−gal活性の測定に用いた。β−ga
l活性は、常法に従い、0NPG (o−NlTR0P
HENYL−β−D−GALACTOPYRANO9I
DE ”)の発色に伴う420nmの吸光度の変化を調
べることによって行った。その際SV40初期プロモー
ターを用いたプラスミドルc旧10[ファルマシア#2
7−4508−011によって形質転換されたCO3−
細胞又はL−細胞の細胞抽出液が示した吸光度を1とし
たときの相対的な値を表1に示した。
表  1 プラスミド C08−cell −cell ■ pC旧、10          1.0    
    1.0■ pAc−1acZ        
 4.0        5.0■ pAc−1acZ
(3)       1.2■ pAc−1acZ(2
9)      2.7■ psAc−1acZ   
     57.2        3.0■ psA
c−20,010,01 その結果、ニワトリβ−アクチンのプロモーターを用い
たpAc−1acZおよびpsAc−1acZは、L−
細胞において、SV40初期遺伝子プロモーターを用い
た pcHlloより3〜5倍高い値を示した。また、
S V 40or+が有効に機能しているために、Co
Sm胞においてpsAc−1λcZはpCClO2り5
0倍以上高い値を示した。
0−    いたHBs ファルコン細胞培養6穴プレートに、1xlO’411
胞/穴のCO5−細胞をまき、常法通りDEAE−De
xtran法により下記プラスミドDNA各5μ9を導
入した。  Ce1lPhect Transfect
ion Wit (ファルマシア)を用いて、DNA導
入後3日後の培養上清を分取し、HBsAg検出キット
「オースリアIl」(グイナボット社製)を用いてHB
sAg活性を測定したく表2)。
その結果、ニワトリβ−アクチンプロモーターを用いた
psAc−)IBsは、SV40初期遺伝子プロモータ
ーを用いたpsVI+−118sの3〜5倍高い値を示
した。
表  2 プラスミド     tl13s抗原活性(cp園)■
 pVEsl 1、100 ■  psAc−IIBs 6、800 ■ psAc−2
【図面の簡単な説明】
第1図は、ニワトリのβ−アクチンプロモーターの塩基
配列を示す。 第2図は、制限酵素Ncolが認識する配列を示す。 第3図は、制限酵素NcoIの切断面を示す。 第4図は、実施例1で構築したプラスミドP28、p2
9及びp3におけるプロモーター下流域に組み込んだ旧
ndmリンカ−の位置を示す。 第5図は、プラスミドpAc−2の構造を示す。 第6図は、プラスミドpsAc−2の構造を示す。 第1図 その1 ATCTCCCCCCCCTCCCCACCCCCAA
TTTTG TATTTATTTATTTTTTAAT
T ATTTTGTGCA GCGATGGGGG C
GGGGGGGGGGGGGGCGCGCGCCAGG
CGGG GCGGGGCGGG GCGAGGGGC
G−1111−IIol     −1091−108
1GGGCGGGGCG AGGCGGAGAG GT
GCGGCGGCAGCCAATC^GAGCGGCG
CGCTCCGAAAGTT TCCTTTTATG 
GCGAGGCGGCGGCGGCGGCG GCCC
TATAAA AAGCGAAGCG CGCGGCG
GGCGGGAGTCGCT GCGTTGCCTT 
CGCCCCGTGCCCCGCTCCGCGCCGC
CTCGCGCCGCCCGCCCCGGCTCTGA
 CTGACCGCGTTACTCCCACA GGT
GAGCGGG CGGGACGGCCCTTCTCC
TCCGGGCTGTAAT TAGCGCTTGG 
TTTAATGACG GCTCGTTTCT第 図 その2 TTTCTGTGGCTGCGTGAAAG CCTT
AAAGGG CTCCGGGAGGGCCCTTTG
TG CGGGGGGGAG CGGCTCGGGG 
GGTGCGTGCGTGTGTGTGTG CGTG
GGGAGCGCCGCGTGCG GCCCGCGC
TG−Or      −701−69)      
−6&1CCCGGCGGCT GTGAGCGCTG
 CGGGCGCGGCGCGGGGCTTTGTGC
GCTCCG CGTGTGCGCG AGGGGAG
CGCGGCCGGGGGCGGTGCCCCGCGG
TGCGGGGG GGCTGCGAGG GGAAC
AAAGGCTGCGTGCGG GGTGTGTGC
G TGGGGGGGTG AGCAGGGGGTGT
GGGCGCGG CGGTCGGGCT GTAAC
CCCCCCCTGCACCCCCCTCCCCGAG
 TTGCTGAGCA CGGCCCGGCT TC
GGGTGCGGGGCTCCGTGCGGGGCGT
GGCGCGGGGCTCG CCGTGCCGGGC
GGGGGGTGG CGGCAGGTGG GGGT
GCCGGG CGCGCCGCCG第 図 その3 CCGCCTCGGG CCGGGGAGGG CTC
GGGGGAG GGGCGCGGCGGCCCCGG
AGCGCCGGCGGCT GTCGAGGCGCG
GCGAGCCGCAGCCATTGCCTTTTAT
GGTA ATCGTGCGAG AGGGCGCAG
GGACTTCCTTT GTCCCAAATCTGG
CGGAGCCGAAATCTGGGAGGCGCCG
CCGCACCCCCTCTAGCGGGCGCGGG
CGAAGCGGTGCGGCGCCGGCAGGAA
GG AAATGGGCGG GGAGGGCCTTC
GTGCGTCGCCGCGCCGCCG TCCCC
TTCTCCATCTCCAGCCTCGGGGCTG
 CCGCAGGGGG ACGGCTGCCT TC
GGGGGGGACGGGGCAGGG CGGGGT
TCGG CTTCTGGCGT GTGACCGGC
G第 図 ind

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ニワトリのβ−アクチン遺伝子プロモーターを有
    し、そのプロモーター下流に外来遺伝子を組み込むこと
    が可能な制限酵素部位を有することを特徴とする動物細
    胞用発現プラスミド。
  2. (2)β−アクチン遺伝子プロモーターが、下記の遺伝
    子配列の全体またはプロモーター活性を有するその遺伝
    子断片である前記第(1)項記載のプラスミド。 【遺伝子配列があります】
  3. (3)ニワトリのβ−アクチン遺伝子プロモーターの3
    ’端が、少なくとも本来のβ−アクチン構造遺伝子翻訳
    開始コドン(ATG)より5塩基上流のシトシン(C)
    までの遺伝子を有する前記第(2)項のプラスミド。
  4. (4)大腸菌プラスミド由来の遺伝子を有する前記第(
    1)項記載のプラスミド。
  5. (5)大腸菌由来の遺伝子が、アンピシリン、テトラサ
    イクリンもしくはカナマイシン等の耐性遺伝子およびp
    BR322プラスミド由来の複製開始領域(pBR32
    2 ori)を含む前記第(4)項のプラスミド。
  6. (6)SV40ウイルス由来の遺伝子を有する前記第(
    1)項記載のプラスミド。
  7. (7)SV40由来の遺伝子が、SV40初期転写のス
    プライシング部位およびポリアデニレーション部位を含
    んでいる前記第(6)項のプラスミド。
  8. (8)SV40複製開始領域(SV40 ori)を組
    み込んだ前記第(1)項記載のプラスミド。
  9. (9)ニワトリのβ−アクチン遺伝子プロモーターの下
    流の制限酵素部位を2つ以上有する第(1)項のプラス
    ミド。
  10. (10)ニワトリのβ−アクチン遺伝子プロモーターを
    有し、そのプロモーター下流に外来遺伝子を組み込むこ
    とが可能な制限酵素部位を有する動物細胞用発現アラス
    ミドに外来遺伝子を組み込み、これを動物細胞に導入し
    て得られた形質転換動物細胞を培養することを特徴とす
    る外来遺伝子の発現方法。
JP63157569A 1988-06-24 1988-06-24 ニワトリのβ−アクチン遺伝子プロモーターを組み込んだ外来遺伝子発現プラスミド Pending JPH025884A (ja)

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CA000603465A CA1339413C (en) 1988-06-24 1989-06-21 Exogenous gene expression vector containing chick .beta.-actin gene promoter
US07/373,143 US5811260A (en) 1988-06-24 1989-06-23 Exogenous gene expression vector containing chick β-actin gene promoter
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KR1019890008734A KR100196741B1 (ko) 1988-06-24 1989-06-23 병아리 베타-액틴 유전자 프리모터를 함유한 외생 유전자 발현 벡타
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