JPS60224492A - 異種遺伝子の結合法 - Google Patents

異種遺伝子の結合法

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JPS60224492A
JPS60224492A JP59082432A JP8243284A JPS60224492A JP S60224492 A JPS60224492 A JP S60224492A JP 59082432 A JP59082432 A JP 59082432A JP 8243284 A JP8243284 A JP 8243284A JP S60224492 A JPS60224492 A JP S60224492A
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dna
gene
genes
region
immunoglobulin
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佑 本庶
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    • C12N15/09Recombinant DNA-technology
    • C12N15/63Introduction of foreign genetic material using vectors; Vectors; Use of hosts therefor; Regulation of expression
    • C12N15/79Vectors or expression systems specially adapted for eukaryotic hosts
    • C12N15/85Vectors or expression systems specially adapted for eukaryotic hosts for animal cells
    • C12N15/86Viral vectors
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07KPEPTIDES
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12NMICROORGANISMS OR ENZYMES; COMPOSITIONS THEREOF; PROPAGATING, PRESERVING, OR MAINTAINING MICROORGANISMS; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING; CULTURE MEDIA
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    • C12N15/09Recombinant DNA-technology
    • C12N15/10Processes for the isolation, preparation or purification of DNA or RNA
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
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    • C12NMICROORGANISMS OR ENZYMES; COMPOSITIONS THEREOF; PROPAGATING, PRESERVING, OR MAINTAINING MICROORGANISMS; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING; CULTURE MEDIA
    • C12N2740/00Reverse transcribing RNA viruses
    • C12N2740/00011Details
    • C12N2740/10011Retroviridae
    • C12N2740/11011Alpharetrovirus, e.g. avian leucosis virus
    • C12N2740/11041Use of virus, viral particle or viral elements as a vector
    • C12N2740/11043Use of virus, viral particle or viral elements as a vector viral genome or elements thereof as genetic vector

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は異種遺伝子の結合法、さらに詳しくは、レトロ
ウィルスベクター及び真核生物細胞を使ったスプライシ
ングにより、二種以上の生物学的に由来の異なる異種遺
伝子をそれらの有する介在配列が除去はれた状態で結合
する方法に関する。
(従来技術) 通常、ヒトを含む哺乳動物などの真核生物においては、
ある遺伝子(オにロン)から転写されたRNAはスプラ
イシングという工程をへて成熟m RN Aとなり、そ
れがタンパク質へ翻訳される。
換言すれば、哺乳動物のような真核生物のあるオ被ロン
のうち構造遺伝子に相当する部分は、エクソンとイント
ロン(介在配列)と呼ばれる領域から構成され、イント
ロンから転写されたRNAはスプライシングで除去でれ
てエクソンからのRNAだけが連らなったmRNA (
成熟mRNA )となり、この成熟mRNAから翻訳さ
れたタンパク質が最終的に生産されることになる。真核
生物においてはこのようなスプライシングと呼ばれる機
能をそなえているが、大腸菌のような原核生物において
はそのような機能はない。従って、イントロンを有する
高等動植物のある種のゲノム遺伝子、例えば有用な生理
活性物質をコードしている遺伝子を、ある種の発現ベク
ターに挿入し、大腸菌のような原核細胞を形質転換した
さしても、その形質転換体から目的とする生理活性タン
パク質を得ることはできない。
上記の理由のため、一般に高等動植物が生産するタンパ
ク質を大腸菌のような微生物で生産させようとする場合
、目的とするタンパク質を生産している細胞または組織
から、そのタンパク質に対応するmRNA(成熟mRN
A)を単離し、それより調製したcDNAを適当な発現
ベクターにクローニングする方法がとられている。この
方法では、イントロン領域が除去された成熟mRNAか
らの遺伝子がクローニングされているので、スプライシ
ング機能のない微生物においても、高等動物が産生じて
いる物質(特にタンパク質)をつくらせることができる
わけである。事実、これまで高等生物が産生ずる各種の
インターフェロンや成長ホルモンその他多くの有用なタ
ンパク質がこの方法を用いて大腸菌や酵母等の微生物で
つくられている。
しかし、この方法においては、精製された充分量のmR
NAが必要であり、筐た近年mRNAからのcDNAの
新しいクローニング法(Qkayamn 、Il、&B
erg、P、、Mo1.Ce11.Biol、 2 :
 16 、1982)が開発されているとはいえ、完全
な長さのc DNAをつくることが困難な場合がある。
また、あるゲノムのうちエクソン領域のみを、化学合成
りNAを用いてinυi troで連結させる方法(A
delman、J、P、ら、DNA 2:183〜19
3.1983)も近年開発されているが、分子量が大き
くまた多くのエクソンがある場合、それらのエクソン領
域およびDNA配列を決定しさらにそれを合成するには
大きな労力を必要とする。
(発明が解決しようとする課題) 本発明は、mRNAを分離・精製することなく、レトロ
ウィルスベクターと真核生物細胞のもつスプライシング
機能を利用し、介在配列を有する高等動植物の遺伝子か
ら介在配列のないc DNA遺伝子を製造し、それをク
ローニングする方法を提供するものである。さらに詳し
くは、本発明は、生物学的に由来が異なり、介在配列を
介してレトロウィルスベクター中に連結された2種(ま
たはそれ以上)の遺伝子を、介在配列のない1つの遺伝
子として結合せしめる方法を提供するものである。
本発明の方法゛で結合された遺伝子は、結合に用いた各
々の遺伝子がコードする二種以上の蛋白質が結合された
天然には存在しない一つの機能的な雑種蛋白質を原核生
物細胞中で直接生産させるために使用できる。
介在配列をもっただ一種の遺伝子を、真核生物のもつス
プライシングの機能を利用し人為的に介在配列のない遺
伝子に転換しようとする試みは、Shimo t oh
noとTerninが、ニワトリのレトロウィルスの1
種であるAvian 5pleen necrosis
ウィルス(以下SNVと略す)ベクターを用いて、マウ
スのα−gjobin遺伝子について報告している( 
5hirnotohno、に、& Terrlin、H
,M、 、Natrbre−唖−99−:265〜26
8.1982>。しかしながら、介在配列が、完全にス
プライスされているかどうかDNA配列からの明確な検
討はなされていない。また、上記報告に2けるスプライ
シングの試みは、ただ一種の遺伝子中の介在配列に限ら
れており、さらに、スプライスされる介在配列は遺伝子
中に自然に介在するものに限られている。
これに対して本発明者は、レトロウィルスの生活環と真
核生物のスプライシングの機能に注目し鋭意研究の結果
、由来の異なる二種類の生物、特に温血動物の遺伝子を
レトロウィルス由来のDNAベクターに挿入し、この介
在配列を有するDNAを真核生物の細胞にスプライスさ
せたとき、二種以上の生物由来の遺伝子が同時にスプラ
イスを受けることを見出した。さらにこのとき、ベクタ
ー中でこれら二種以上の遺伝子を介在する、いわば人為
的介在配列もスプライスされ、これらの遺伝子が直接結
合した状態で得られることを見出した。
本発明はこれらの新知見に基づいて完成したものである
本発明に3ける生物学的に由来を異にする遺伝子の結合
方法の利点は、特に免疫グロブリン遺伝子の結合におい
て特徴ずけられる。即ち、本発明によれば、ヒトの治療
または診断を目的として、分子構造中の一部が他種動物
由来であり、残りの部分がヒト由来である雑種免疫グロ
ブリンタンパク質をコードする遺伝子を製造することが
可能である。このような遺伝子を微生物中で発現させる
ことにより特定の抗原に対する特異性をもつ可変領域(
V領域)がマウス由来であり、種特異的機能ケもち生体
の免疫系を動かす定常領域(C領域)がヒト由来である
雑種免疫グロブリン蛋バク質を製造し、これをモノクロ
ーナル抗体として、不都合な抗原抗体反応をひき起すこ
となく、ヒトの治療・診断の目的に使用することができ
る。
ヒトの治療・診断を目的としたヒトモノクローナル抗体
は近年強く望まれている力瓢望むべき抗原特異性をもつ
ヒトモノクローナル抗体を安定に産生ずる細胞の樹立は
実際上は不可能に近く、またもし樹立きれたとしても、
そのような抗体産生細胞自体は悪性腫瘍細胞(mali
gnant cell)であるため、産生される抗体を
ヒトに投与することは、安全性の面から問題がある。一
方、マウスモノクローナル抗体産生細胞(ハイブリドー
マも含む)の樹立は比較的容易であるが、マウスモノク
ローナル抗体をヒトに投与することは、その抗体の定常
領域(C領域)が免疫原性をもつことやヒトの免疫系を
動かす機能に欠けていることなどの理由から不適当であ
る。
上記問題の解決のための一手段として、望むべき抗原特
異性全もつマウス免疫グロブリンのV領域とヒトの免疫
系を動かす機能を持つヒト免疫グロブリンのC領域とが
結合した天然には存在しない雑種免疫グロブリン蛋白質
の使用が考えられるが、現在そのようなタンパク質の実
用的製造方法は知られていない。
本発明の目的の一つは、上記雑種免疫グロブリン蛋白質
を遺伝子工学的に生産するための遺伝子を得るために、
上記各C領域およびV領域をコードするヒトとマウスの
遺伝子を、それらのエクソン領域のみで結合させる方法
を提供することである。
ヒト免疫グロブリンのC領域をコードする遺伝子は、ヒ
トのどの細胞のゲノムからも分離するととができ、事実
既にクローニングもされている。
−万、望むべき抗原特異性會もつV領域をコードする遺
伝子は、その抗原によって感作されたマウスの牌臓細胞
を親細胞とする・・イブリドーマから比較的容易に分離
することができる。本発明は、これらの技術的背景をも
とに開発された新しい遺伝子の製造方法および生物学的
に有用な特にヒトの治療・診断に有用な雑種タンパク質
の製造方法を提供するものである。
以下本発明について詳しく説明する。
(発明の構成) 本発明の方法は、生物学的に由来の異なる介在配列(イ
ントロン)を有する二種またはそれ以上のD N A 
L配列(遺伝子)をレトロウィルス由来のDNAベクタ
ーに挿入し、該ベクターを真核生物細胞中に取り込ませ
て該細胞を培養し、その培養液で真核生物細胞を接触処
理し、該処理された細胞が生産するDNAから介在配列
がスプライスされた状態で前記二種またはそれ以上のD
NA配列が結合したDNA’e選別回収すること全特徴
とす本発明で使用するDNAベクターは、レトロウィル
ス由来のものである。レトロウィルスは、相同のRNA
2分子が外膜蛋白に含1れだ球状を呈t ;b RN 
A 64 yv″1・L庶芯、嘉隔ヤ贋のような生活環
を有している。その生活環の特徴は、 ■ の段階で、
真核生物宿主細胞DNA−RNA と同じ転写様式をとる点である。つまり、もし該ウィル
スゲノムDNAに何らかの理由で介在配列が存在すると
、この過程で宿主細胞のもつ1194777機能によっ
てスプライシングを受け、RNAへDNAの段階を経て
介在配列が除去されたDNAかできる。本発明はこの現
象ケ応用したもので、したがってレトロウィルス由来の
DNAベクターと、真核生物細胞の使用が必須要件であ
る。
レトロウィルス由来のDNAベクターとしては、ニワト
リレトロライスのもの旧よひマウスレトロウィルスのも
の等が代表例として挙げられる。具体的には、Ce11
26巻、’67〜77頁、1981(Shimotoh
no、に、& Tem、in、H,M、著)に記載の、
ニワトリレトロウィルス由来DNA、大腸菌pBR32
2DNAおよびチミジンキナーゼ遺伝子を含む雑種ベク
ターpsNV−TK△ter(R)が都合良く使用でき
る(尚、雑誌Ce1lの投稿規定上、同誌に記載された
菌株およびプラスミツドは、第三者から研究の使用目的
で請求があれば、自由に分譲されるべき旨の規定がある
)。また、ニワトリのレトロウィルスの代りにMono
ly rmbrinel evtkemia viru
s (Af−AfLL LV : Hermary v
antier p?tptten、et 、al、 、
 Ce1l 2 4 : 7 29〜739 。
1981)のようなマウスのレトロウィルスに由来する
DNAベクターも好ましい。
本発明で使用する真核生物細胞は、原則として任意の真
核生物由来のものでよい。しかしながら、使用するDN
Aベクターがニワトリレトロウィルス由来の場合にはニ
ワトリ胎児線維芽細胞(chi ckembryoni
c fibrobrast)のようなニワトリ細胞が好
−tL<、DNAベクターがマウスレトロウィルス由来
の場合には、マウス5C−1のような継代培養細胞(B
tzrt l e’/ r J 、W、& Roll)
e +W、 P、 +ViroloQ’/ 65:12
8〜134.1975)が都合良く宿主として使用され
る。
本発明の方法で結合させうる生物学的由来の異なる二種
またはそれ以上の遺伝子とは、真核生物細胞中でスプラ
イスされて形質発現される任意の二以上の遺伝子もしく
は遺伝子部分であるが、特に各々が生物学的由来を異に
する場合に本発明の方法の利点が発揮される。そのよう
な生物学的由来の異なる遺伝子の例としては、ヒト免疫
グロブリン重鎖のV領域およびマウス免疫グロブリン重
鎮のC領域の遺伝子や、上記免疫グロブリンの各々軽鎖
の遺伝子があげられる。さらに他の種々の介在配列を有
する遺伝子をエクソン部分で直接に結合するために本発
明の方法を適用することができる。
結合すべき遺伝子をDNAベクター中に挿入する方法は
、適当な制限酵素を使用する公知の方法で実施できる。
これらの遺伝子挿入ベクターを真植生物細胞に取り込壕
せて形質転換する方法も公知であり、例えば後記実施例
の(3)に記載するカルシウムフォスフエイト法が使用
できる。この形質転換に3いて、遺伝子挿入ベクターと
ともに完全なレトロウィルスDNAをヘルパーウィルス
トシて存在させて細胞に取込ませることが好ましい。
このヘルパーウィルスは、ウィルスタンパク質のコート
を製造して、ベクターDNAから細胞核中で転写された
RNAのためのコートを用意し、このRNAにより次工
程で真核生物細胞を接触感染させる際の感染効率を高め
、ひいては本発明による異種遺伝子結合法の効率を向上
させる役目を有する。
形質転換細胞の培養液中に得られるウィルス粒子に′@
まれる上記DNAベクター由来のRNAは、細胞のスプ
ライシング機能により、この段階で介在配列が除去され
ている。このRNAウィルス粒子を含む細胞培養液を直
接または必要であれば適度に濃縮して真核生物細胞に接
触感染させた後、この細胞を培養することにより、もと
の二種以上の遺伝子が介在配列を介することなく直接に
結合された所望の結合遺伝子が得られる。この目的の遺
伝子を選択的に回収するには、例えば後記実施例の(4
)に記載するハート法等の公知方法が使用される。
次に本発明の方法を更に詳しく説明するため、由来傾i
る二種の外来遺伝子として、マウス由来の免疫グロブリ
ン重鎮の可変領域(V領域)とヒト由来の免疫グロブリ
ン重鎮の定常領域(C領域)の遺伝子を結合させる場合
を例にして、ベクターとしてはニワトリレトロウィルス
DNAベクターを使用し、真核宿主細胞としてはニワ)
 IJ胎児線維芽細胞を用いた場合に基づいて説明する
が、本発明の範囲はこれらに限定されるものではない。
まず、pSNV−TK△t(3r(R)DNAを制限酵
素5at41処理により、該DNAからチミジンキナー
ゼ遺伝子(TK△ter(R))のSac II D 
N A断片を除き、次に該DNA断片が除かれたDNA
のXbaIサイトにマウス免疫グロブリン重鎖遺伝子の
V領域をもつVT15 Xb a I断片、4.75 
Kb(JVakan、1shi。
K、らProc、Natl、Acad、Sci、USA
 、 79 :6984〜6988.1982)を挿入
し、続いてSma ’1サイトにヒト免疫グロブリン遺
伝子重鎖のC領域をもつhCrI HindTH−Hh
a T Fr片、約2.2Kb(Takah、ashi
 、#、らCe1l、29 : 671〜679゜19
82)を挿入したプラスミドpsNV−I/’T15+
hcγ1を製造する(その製造の概略を第1図に示し、
得られたpSNV−VT15+hCγ1の制限酵素地図
を第4図に示す。第4図中、口および園は外来遺伝子部
を示し、そのうち■はエクソン部分を示す。
次に、このプラスミドを大腸菌HB101に形質転換し
、その形質転換株の培養菌体から分離したpSNV−V
r15+hCrI DNAを用いて、ニワトリの胎児線
維芽細胞宿主によるスプライシングを以下のように行う
。伺、ここでは第4図に示すpSNV−VT15+hc
r1からVHD、hrl、とC111,までの間、CH
lとHの間、HとCH2の間、およびcH2とCH3の
間のDNA配列(介在配列)を除き、最終的K (d 
VrrDJtrl・Crrl・、#’ C//2 ・C
u2(7) X、うに2つの遺伝子(V領域とC領域)
が介在配列なしで1つの遺伝子として連結されたDNA
を得ようとするのが目的である。
ニワトリの胎児線維芽細胞(chick ernbry
onicfibroblast :以下CEFと略す)
は、市販の10日目前後のニワトリ卵内の胎児より調製
しく詳細は実施例の(2)に記載)、80%〜100%
増殖したCEFK、上記で得たDNA57)SNV−V
−p15+hCr1 k、ヘルパーウィルスDNA(例
えばretiCuloendotheliosis v
irus 5train、4 (REV−A ))と共
に形質転換する。形質転換は、形質転換処理されたCE
F培養上清に存在するウィルス粒子中のリバーストラン
スクリプタ−ゼ活性CR,’T:活性)を測定すること
により確認できる。
続いて、毎日培地を交換しながら数日培養した上記CE
F形質転換細胞の培養上清(この上清にはヘルパーウィ
ルスDNA由来のRNAウィルス粒子とスプライスを受
けたpSNV−VT15+hcrlDNA由来のRNA
ウィルス粒子を含む)を用いてCEFにウィルスを感染
させる。感染細胞を2〜3日培養し、そこからCEF内
でRNAから逆転写されて生じたウィルスDNA’fニ
ー・−ト法(Hirt、B、、J、Mo1.Biol、
26 : 365〜369゜1967)で回収すること
により、介在配列が除去された状態で結合された目的の
遺伝子が得られる。こうして得られる遺伝子の介在配列
が除去されていることを確認するには、VT15Xba
l断片およびhCr l Hind II−Hha I
断片(各/r第2図#よび第3図参照)をプローブとし
たサザーン・・イブリダイゼーショ:/ (South
ern、E、M6. J、Mo l 。
Biol、’3B:503〜517,1975)IKよ
る回収DNAの解析を行う。本発明者の解析によれば、
pSNV−VT15+んCγI DNAとヘルパーウィ
ルスDNAとで一緒に形質転換されたCEFの培養上清
でウィルスを感染させたCEFからのみ、pS#I/’
−I7T15+ hCrI DNA上の介在配列が除去
されたDNAが回収されることが確認された。
次に、上記の介在配列が除かれたDNAをBanH1処
理で得られる約1,7KbのpamHI DNA断片を
、シャロン28系のベクターに挿入し、in vitr
oパッケージング後太腸菌LE392に感染させた(大
腸菌LE392はファージ宿主株として一般の研究室で
用いられている)。目的とする約1.7 KbのDNA
断片f8むファージはプローブ、Vr15BamHI断
片およびhCr I Sac II断片の両者とプラー
クハイブリダイゼーションするクローンを選択すること
によって得られた。次に、該クローンより得られるファ
ージDNAのBamHI断片約1.7Kb、もしくは上
記ファージDNAの1,7KbのBamHI断片を一旦
pBR322にクローニングして得られるpBR322
DNAのBarnHI断片1.7Kbの塩基配列を、マ
キサム・ギルバート法(Maxarn、A、& Gi 
1bert 。
W、、Methods in Enz’/m、olog
L 65 : 499〜560.1980)を用いて決
定した(第7図および第8図参照)。その結果、最初レ
トロウィルスDNAに挿入した2種の遺伝子、即ちマウ
ス免疫グロブリン遺伝子のV領域とヒト免疫グロブリン
遺伝子のC領域が(第1図参照)、所謂GT−AGルー
k (Breathnach、R,らPr o c 、
Na t l 、ACQll。
Sci、USA、75:4853〜4857.1978
)に従い、期待通りスプライ7ングを受けて介在配列の
ない1つの遺伝子として結合されていることが確認でき
た。
かくして、本発明における方法が、介在配列を有する異
麹の遺伝子から介在配列のない1つの遺伝子を製造する
非常に有用な方法であることが実証された。このように
結合された遺伝子は、適当な発現用ベクターに結合され
ることにより、大腸菌のような原核生物また酵母のよう
な微生物で機能的な雑種蛋白として発現されうることは
明らかである。
また、このようにして得られるH種免疫グロブリンタン
パク質は、免疫学的診断剤や治療剤として用いることが
できる。
以下、実施例をもってさらに詳しく本発明を説明する。
実施例 (1)組換えDNA pSNV−Vr15+hCrl 
(D作成(第1図参照) K、Shimotohnoより譲られたDNA、 pS
NV−TK△ter(R)5 Pg (Shimoto
hno、に、& Tem、in。
H,M、、Ce1l 26:66〜67.1981を、
制限酵素Sac n 10〜15ユニツト(宝酒造社製
)と37℃で1時間反応させた後、O,,7%アガロー
スゲル電気泳動にかけ、7,2Kbに相当するDNA断
片をWhtx trna n n社製DE81を用いた
DEAEpap e r法(Maniatis 、T、
ら、 Mo1ecular C1onin4−A La
boratory Mannual 、p、 473 
、 Co1d SpringHabor Labora
tor’l+ 1982参照)により回収し、該DNA
断片2.3μyを得た。この内250ngを100μt
の通常のライゲーション溶液(50mM トリフ、−塩
酸pH7,4,10mMMyCt、 、 10 mu 
DTT 、1 mMATP :Dugaiczyk。
A、ら、J、Mo1.Biol、96 : l 71〜
184 。
1975参照)中で、1ユニツトのT4DNAライゲー
ス(宝酒造社製)と15℃で6時間反応させた後、大腸
菌HB1o1を通常の方法で形質転換した。次に形質転
換株(アンピシリン耐性をマーカーとして選択された)
のうち、上記1)SNV−TKΔter(R)のSac
 II −Sac II DNA断片約1.6Kbが欠
失したDNAtl−もつ株を、培養された形質転換株の
プラスミツドDNAをアガロースゲル電気泳動で解析す
ることにより選択し、該形質転換株より、該欠失DNA
を常法により分離した。
この欠失DNA (5pick制限酵素Xba I C
BRLBRL社製ユニツトで1時間、37℃の反応で切
断ffl、アルカリ性フォスファターゼ(全酒造社製)
処理した2 70 niのDNAと、マウス免疫グロブ
リン遺伝子の可変領域(以下V領域と略す)VT15X
b(Ll断片、4.75 Kb (Nakanishi
rK、ら。
Proc、Natl、Acad、Sci、USA、 7
9 :6984〜6988.1982)200ngとを
10μtの前述のライゲーション溶液中に0.2ユニツ
トの7’4DNAライゲースとともに加え15℃で1時
間反応させた。その後、該ライゲーション混合溶液を1
0倍にライゲーション溶液で稀釈し、さらに0.2ユニ
ツトのT4DNAライゲースを加え15℃で6時間反応
させたDNAを用いて大腸菌HB101−e形質転換し
た(尚、ライゲーションの方法についてはDugaic
zyk、A、ら、J、Mol。
Biol、 96 : 171〜184.1975に記
載の方法に従った)。形質転換体(アンピンリン耐性を
マーカーに選択された)が目的とするDNA断片Vr1
5 (第1図参照)が挿入されたDNAを有しているか
どうかは、形質転換体のコロニーをニトロセルロースフ
ィルターに移し、VttlJ)Jttlk含むVT15
BarrLHI断片約1.IKb (第2図参照)をプ
ローブにしてハイブリダイズするか否かにより(コロニ
ーハイブリダイゼーション法:Man、1atis 。
T、ら、 Mo1ecular Coloning、 
−A LaboratoryMannwal 、p、3
12〜319 、 Co1d Springl−1ar
borLaboratorL 1982参照)判別した
でらに、該クローンより分離したプラスミツドDNAの
制限酵素地図をつくり、VT15DNA断片が正しく挿
入されていることを確認後、1tのL−brotん培地
で該形質転換体のクローンを培養し、目的のプラスミツ
ドDNA 270μgを得た。
次に、このDNAを制限r孝素Sma Iで切断しそこ
に、ヒト免疫グロブリン遺伝子の定常領域(以下C領域
と略す)、hCr I Hind III −Hha 
I断片、2.2 Kb (i 3図: Takahas
hi 、N、らCe1129:671〜679.198
2参照)の両端をDNAポリメラーゼKlenowフラ
グメント(BRL社製)処理で平滑末端にしたDNA断
片を、既述の方法で挿入し、これを大腸菌HB101に
形質転換した。形質転換体は、hcrISacll断片
DNA (第3図参照)をプローブとした既述のコロニ
ーノ・イブリダイゼーション法により選択され、また目
的とする断片が正しく挿入されているかは該形質転換体
のプラスミツドDNAの制限酵素地図の作成によって確
認された。かくして得られた形質転換体のクローンf3
tのL −broth培地で培養後培養菌体からプラス
ミツドDNAを抽出・精製し、目的とする組換えDNA
、pSNV−Vr15+hCrl約800μyを得た(
第4図参照)。尚、プラスミツドDNAの抽出・精製法
は、遺伝子操作マニュアル、p3〜10、講談社サイエ
ンティフィック、1982’を参照して行った。本プラ
スミツドDNAIdA種のレトロウィルスDNAfベク
ターとした組換えDNAであり、これを用いて以下に述
ヘルニワ) IIの胎児線維芽細胞によるVT15−h
crl DNA配列中に存在する介在配列のスプライシ
ングを行った。
(リ ニワトリ胎匙線−維茅細胞(chick −er
n、bry叩匂fibroblast、以下qEFと略
す)の調製と培養佐藤評化場(京都市中京区)より購入
した10日目前後のニワ) II卵より10体内外の胎
児を取り出し、はさみで四肢旧よび頭部を切除した。さ
らに胎児より上腕骨、大腿骨、骨盤、椎骨および内臓を
注意深く取り除いた。その後第5図に示すような、先端
に約2朋角のメツシュ2のついた50rnl容注射筒1
の中に上記の処理された胎児3を入れ、内筒4で100
1nlマイヤーの中に押し出した。そこに0.2%トリ
プンンを営むダルベツコpBs(−)(=ツスイ製: 
NaC18Fj、KCl 0.21、Nα2HP Q4
1.15 g 、 KH2PO40,2gからなる粉末
を3回蒸留した1tの蒸留水に溶解、以下これを堝7P
B:5C−)と略す)10d〜20ゴを加え、37℃で
10分間スターラーでゆっくり撹拌した。次に、遊離し
た細胞を集め、予め氷冷しておいた2〜4容の培地(培
地組成は下記第1表に示す)を加えた。残った肉ミンチ
に改めて0.2%トリプシン溶液を加え、この操作を2
〜3回繰り返した後、培地と湿った上清(細胞懸濁液)
を4〜8枚重ねのガーゼで濾過しだ。Fl’kl、00
0rpm、2〜3分遠心した後、沈澱(細胞)を新鮮な
培地に再度懸濁した。上記の遠心分離で細胞がおちてと
ない場合は、上清の粘性が宣すぎるためと考えられるの
で、上清に1〜2倍容量の培地をそのP液に加え再度遠
心した。上記のような操作で胎児1体より約3X107
の細胞が得られた。
この細胞を最終80万〜120万c e l l s 
/ ml、になるよう培地で濃度調整し、ファルコン製
250m1プラスチックフラスコに15m1ずつ入れ、
375℃、5%CO2下で培養した。
2〜3日培養後、細胞がモルイヤーになった時点で、p
Bs(−)で洗浄後、0.2%トリプシン溶液で処理し
、続いて培地に懸濁させた後1,00Orpmで2〜3
分遠心した。沈澱物を、予め氷冷しずつを素早く住友化
学製セラムチューブに分注して、液体窒素中に冷凍保存
した。CEFを形質転換(トランスフェクション)に使
う時には、1本の上記凍結細胞を3個の50m1培養フ
ラスコに接種し、80〜100チ増殖した細胞を使用し
た。
iた、CEFを感染(インフエクション)に使つ時には
、1本の上記凍結細胞を1枚の直径10確ノテイツシユ
(disk)に接種し、細胞がモルイヤーになった直後
に3枚の直径10Crnのディツシュに継代してそれが
50〜80%増殖したものを使用した。
第 1 表 培地組成 (3> 組準えDI’J戊・−ηグルv二YT15−士
些す−咳門−るCEFの形質転換 CEFが50m1培養フラスコで80〜100%増殖し
たときに培地を除き、CEFをPE5(−)で1回洗浄
した。一方、前記(1)で得られた組換えDNA1pS
NV−VT15+hCγ1が20γ/m。
ヘルパーウィルスD N A (re t i c、u
、1oervlotんeliosisvirrbs 5
train A (REV−A): shimotoh
n。
博士より譲受)が2r/mlKなるように、カルシウム
フォスフエイト法のカクテル(Grαham、F。
L、& van der Eb、AJ、、Virolo
gy52 :456〜467.1973)を調整し、コ
(D 0.6 mlを上記のCEFモルイヤー(50+
+lフラスコ)に加えた。その状態で5分間、室温に放
置後、新鮮な培地(第1表)を2.41Ll加え、これ
を37℃、5%CO2下で培養した。4時間後に培地を
交換し、形質転換(トランスフェクション)18時間後
、2.5%CV/V)クリセロールを含む培地に室温で
1分間処理しく N1elsen、D、A、らProc
 、Nat l 。
Acadf;ci、USA、 80 : 5198〜5
202 。
1983参照)、PBS(−)で2回CEFを洗浄後再
び新鮮な培地を加え培養した。
形質転換の4〜5日後に、培地中のリバーストランスク
リプターゼ(以下R0Tと略す)活性を測定しく方法は
後述する)、その活性の上昇により培地中のウィルスの
存在すなわち形質転換(トランスフェクション)が成立
していることを確認した。形質転換が成立した時は、R
9T活性は(TCA不溶区分の3H−TTPのカウント
でみる)コントロールに比べ数倍に上昇する。このよう
に形質転換を確認後、その培養上清を毎日新鮮な培地と
交換し、回収した培養上清を一80℃に貯蔵した。
R0T活性の測定は、Hagino、に、ら(Viro
logy107:174〜179.1980)の方法を
若干改変して旧となった。すなわち、フラスコ中の培地
20μtと蒸留水10μtを混ぜたものを上記原法の反
応溶液に加えるだけで、そのあとの手順は原法に従った
上記(3)で回収された培養上清3〜4mlを、直径1
0cmのディツシュに50〜80%増殖したCEFに加
えることにより、組換えウィルスをCEFに感染(イン
フエクション)させた。感染2〜3日後、CEF内でR
NAから逆転写されたウィルスDNAを・・−ト法(H
irt 、B、 、J、Mol 、Biol、。
26:365〜369.1967)で回収し、直径10
crrLディツシュ1枚分のDNA当り20 pLの蒸
留水に溶解した。上記ディツシュ1枚より数pI (ピ
コグラム)のスプライスされた組換えウィルスDNAが
回収された。回収きれた組換えウィルスDNAが、スプ
ライスされたDNAであることは以下のように0.8%
アガロースゲルの電気泳動後、サザーン法(5outh
ern、E、M、 J、Mol 。
Biol、9B:503〜517.1975)を用いて
確認した。この結果を第6図(a)および(6)に示す
即ち、先ず上記で得られたスプライスされた組換えウィ
ルスDNA20μtを第6図のレーン4に、そして該ウ
ィルスDNA20μt−110ユニツトのBamHI(
宝酒造社製)で37℃、2時間反応させたものをレーン
5にのせ0.8%アガロースゲル電気泳動を行なった。
レーン1にはスプライス前の組換えDNA、pSNV−
Vr15+hCγ1(第4図参照) 200 pgkB
arnHIで切断したDNAをコントロールとして流し
た。1だ、レーン2には、上記(3)の工程でヘルパー
ウィルスDNAの不存在下にpSNV−Vr15+hC
γ1のみで形質転換して得られたDNA20μtをネガ
ティブプントロールとして流し、レーン3には、そのα
MをBam1fIで切断したDNAを流した。次にこの
ゲルをサザーントランスファー(文献上記)してエタニ
トロセルロースフィルターk、1fhcr1プローブ(
第3図参照)と−・イブリダイズしく第6図(b))次
にフィルターを沸騰した1 0 mM ) ’Jス塩酸
緩衝溶液(pH8,0)に10分間σらしてhcγ1プ
ローブをはずし、こんどはVT15プローブ(第2図参
照)とハイブリダイズさせた(第6図(α))。これら
第6図(a)および(b)から明らかなように、レーン
5においてのみ同じ位置VC44で示した約1.7 K
bに相当するバンドが認められた。このバンドは、ヘル
パーウィルスDNAなしで組換えDNA (psNV 
=VT15+hCγ1:第4図)を形質転換して得られ
たDNAサンプルには認められない(第6図、(α)(
b)のレーン3)。従って、第6図(α)、(b)のレ
ーン5にみられるBarnHI DNA断片は、形質転
換の時使った組換えDNATtSNVVTl、5+hC
r1そのものに由来するものではなく、接脂換えDNA
が、形質転換後一旦ウイルス(RNA)になり新しいC
EFに感染した後逆転写されて生じた接脂換えDNA上
の介在配列が除去されたDNAに由来するものと考えら
れる。このことは、このBamHI D N A断片が
VT15およびhcr1両プローブとハイブリダイズし
、且つそのバンドの位置が、hcrl中およびVr15
−hcrl間の介在配列が除去された時に生ずることが
予想される約1.7Kbの大きさと一致することから支
持される。つまり期待通り、VT15からhcrlまで
の介在配列がすべて除かれた約1.7 KbのDNA(
第4図において黒く塗りつぶしたエクソン部分がVHD
JHl、CHl・H−CH2・Cll3のように直接結
合したDNA)が得られたと考えられる。このことは、
後述するこのDNA断片のDNA配列の決定によりさら
に明らかにされた。
なお、第6図(a)における(7)のバンドはVT15
のBamHI断片の1、LKbに相当するバンドでおり
、第6図(b)における(イ)のバンドpsNV−Vr
15+hCγ1のBαmHI断片の3.75Kbに相当
するバンドである。
(5)介在配列が除去された組換えDNAのクローニン
グ 前記(4)に2いて感染CEFの培養により・・−ト法
で得たDNAを、直径10cIrLのディツシュ1枚分
につき20μtの蒸留水に溶解し、そこに10ユニツト
のBarnHIを加えて37℃、2時間保温した。これ
を0.8%アガロースゲル電気泳動にかけ、スプライス
をうけたVT15−hCγ DNAのBamHIによる
切断によって得られる約1.7Kbの小さなりNA断片
をDEAE paper法(文献は前記(1)で既述)
で分離した。このDNAを以下に示すように改変シャロ
ン28ベクターにクローニングした。
即ち、pBR32’1.にクローン化されたマウス免疫
グロブリン遺伝子5r2a (Nikaido、T、ら
、J。
Biol、Chem、257:7322〜7329゜1
982)のBamHI−Brtl II断片をシャロン
28 (Chih −Ping Liuら、 5cie
nce 209 :1348−1353.1980)の
アームリンカ−とじて用い、この改変シャロン28のB
 a m H1切断点に、上記で得た約1.7KbのB
an HI DNA断片を常法(前記(1)に示す)に
従い挿入した。この改変シャロン28−1.7 Kb 
DNAをin vitr。
パッケージング(M’aniatis 、T、ら+ M
o l e cul arCloning −A La
boratoryMannual 、 p 264〜2
68 、1982 + Co1d Spring Ha
rborLaboratorgに記載の方法に準ず)後
、大腸菌LE392に感染させた。感染菌をブレーティ
ングし生じたプラークについて、先述のVT15′j6
よびん(1’rlプローブ(各々第2図および第3図参
照)を用いてプラークハイブリダイゼーション(Ben
ton、W、D、& Davis 、E、W、 、5c
ience 、 196 :180〜182.1977
参照)を行い、両プローブとハイブリダイズするプラー
クを選択することにより目的の約1.7 Kb Bam
HI DNA断片を含むクローンを得た。次に、このク
ローンを培養し、そのファージ溶液からDNAを抽出し
た。そのDNAをBarnHIで処理後、0.8%アガ
ロースゲル電気泳動にかけ目的とする約1.7 Kbの
DNAをDEAEpaper法(既述)により取り出し
た。
このDNA5μIをAυαHおよび5rnaIで切断し
、マキサム−ギルバート法(既述)に従い、接菌Aのシ
ーフェンシング(DNA配列の決定)を行った。
第7図には、組換えDNA、psNV−VT1a+hc
γ1のBarILHI切断DNA断片および上記組換え
DNAがスプライスを受けて生じたDNAのBamHI
 DNA断片(約1.7 Kb )上の免疫グロブリン
遺伝子の配列、濾らにはスプライスされた組換えDNA
のBamHI断片における特に各遺伝子の連結部位近辺
のDNAシークエンシングのストラテジー金示す。
上記BamHI断片(約1.7 Kb )におけるVH
DJHlとC7fl、Cu1とH2LびHとCH2との
結合近辺のDNA配列は、該DNA断片をAυα■で切
断して得られるDNA断片をさらにHhα■で切断し、
またCH2とCH3との結合近辺のDNA配列は、5r
ntLIで切断して得られるDNA断片をさらにAva
 11で切断し、マキサム・ギルバート法を用い第7図
に示すようなストラテジーで決定された。その結果を第
8図(α)〜(d)に示す。尚、第8図においては、各
々の結合部位の周辺のみの配列を示した。即ち、 第8図(ロンは、VT15 )VHDJHlとhCr 
1 (D CHlとの結合近辺のDNA配列を表わし、 第8図(b)は、hCrlのCHlとHとの結合近辺の
DNA配列を表わし、 第8図(c)は、hCrlのHとCH2との結合近辺の
DNA配列を表わし、 第8図(力は、hCrlのCH2とCH3との結合近辺
のDNA配列を表わす。
第8図の(α)ないしく力において、(7)はスプライ
ス前、(イ)はスプライス後の状態を表わす。なお、ス
プライスされる前の介在配列を含むDNAの配列は、既
に決定されていたものである(hCrlについてはEl
lison、J、W、ら、 Nucl、Ac1d、Re
s、10:4071〜4079 、1982 、 mo
use VHDJH1σ のvH,領域については、Earl”/、P、らCe1
l、L9.:981〜992.1’980)。
また、第8図中、DNA配列の上の棒(バー)はアミノ
酸のトリプレットコドンを示す。その上のアルファベッ
トは、以下のアミノ酸を示す:A:アラニン、 Cニジ
スティン、D=アスパラギン酸、E;グルタミン酸、G
ニゲリシン、I:イノロイシン、K:リジン、 Lニロ
イシン、P:フ0ロリン、Q゛グルタミン R:アルギ
ニン、S:セリフ、T:スレオニン、V:バリン さらに、第8図中、DNA配列の下の・・ および羊華
は、各々GT−AGルーk <Breathnach。
Roら、Proc、Natl、Acadf;ci、US
A 75:4853〜48!57,1978)における
ドナーおよびアクセプター配列を示す。
さらに、第8図中、DNA配列中の)は、二つのエクソ
ンの結合鎮痒を示す。
第8図に示した結果から、いずれの結合部位においても
所謂GT−AGルール(文献既述)に従い、介在配列が
除去され連結されていることが明らかとなった。即ち、
第4図(または第7図)に示す組換えDNA、pSNV
−VT15+hcr1上の介在配列が期待通り正しくス
プライスされ、由来の異なる2種の遺伝子(マウス免疫
グロブリン遺伝子のV領域とヒト免疫グロブリン遺伝子
のC領域)が介在配列のない機能的な1つの遺伝子とし
て結合されたことを物語っている。
(発明の効果) このように結合されたDNAは、適当な発現用ベクター
に挿入されることにより大腸菌のような原核生物におい
ても1つの機能的な結合タンパクとして発現されうるこ
とは明らかであり、またそのようにして得られた結合タ
ンパクを免疫学的診断剤や治療剤として用いることも可
能である。
【図面の簡単な説明】
第1図は、レトロウィルス組換えDNApSNV−Vr
15+hCr1の製造の概略を示す。第2図は、mou
se VT15XbαI DNA断片(4,75Kbン
の制限酵素地図およびプローブとして使用するBamH
1断片領域を示しく図中、口のflarnHI断片をプ
ローブとして使用)、第3図は、ヒトhcrIHind
m−HhaI断片(2,2Kb)の制限酵素地図および
プローブとして使用する5cLc■断片領域を示す(図
中、口のSac■断片をプローブとして使用)。 M4図は、第1図で得られた組換7LDNA、p;5N
V−VT15 +hCr 1の組換え領域部の制限酵素
地図を示す。第5図は、ニワトリ胎児肉ミンチ作製用注
射筒を示す。第6図は、スプライスを受けた組換えDN
Aのサザーントランスファー法による解析結果の図を示
し、(α)はVT15 BarnHI DNA断片をプ
ローブとした結果、(b)はhCr I Sac n 
DNA断片をプローブとした結果を示す。第7図は、組
換えDNA(第1図および第4図参照)pSNV−VT
15+hCγ1のBamHI DNA断片領域ノスプラ
イシングとスプライスされた該DNA領域における各エ
クソン部(口で示す)の連結近辺部位のDNAシークエ
ンシンダストラテジーを示す(図中、→および←はシー
フェンシングの方向を示す)。 第8図(α)〜(d′)は、第7図におけるエクソン部
の各結合近辺のスプライスされる前と後のDNA配列を
示す図であり、(α)はVT15のVHDJHlとhc
rlのCu l % (6)はhcrlのcHlとH,
(c)はhcrlのHとClI2、(力はhcrl(D
CHzとCH3との結合近辺のスプライス前χ後のDN
A配列を示す。 特許出願人 本 庶 佑 (外5名) pSNV−TKムjer(P) p SNT;’−’T7ri6 +h Crt第2回 (4,73k’b ) 朱3回

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (1)生物学的に由来の異なる、介在配列(イントロン
    )を有する二種またはそれ以上のDNA配列(遺伝子)
    をレトロウィルス由来のDNAペククーに挿入し、該ベ
    クターを真核生物細胞中に取り込ませて該細胞を培養し
    、その培養液で真核生物細胞を接触処理し、該処理され
    た細胞が生産するDNAから介在配列がスプライスされ
    た状態で前記二種またはそれ以上のDNA配列が結合し
    たDNAを選別回収することを特徴とする、異種遺伝子
    の結合法。 (2)化5力学的に由来の異なるDNA配列力瓢夫々温
    血動物の遺伝子である特許請求の範囲第1項記載の方法
    。 (3)温血動物の遺伝子が、免疫グロブリン遺伝子の全
    部または一部のDNA配列を有する特許請求の範囲第2
    項記載の方法。 (4)免疫グロブリン遺伝子の一方がマウス、他方がヒ
    トの全部または一部の免疫グロブリン遺伝子である特許
    請求の範囲第3項記載の方法。 (5) マウスおよびヒトの免疫グロブリン遺伝子か、
    夫々免疫グロブリン遺伝子の可変領域(V領域)および
    定常領域(C領域)をコードする遺伝子部分である特許
    請求の範囲第4項記載の方法。 (6)マウスおよびヒトの免疫グロブリン遺伝子が、夫
    々免疫グロブリン遺伝子の定常領域(C領域)および可
    変領域(V領域)をコードする遺伝子部分である特許請
    求の範囲第4項記載の方法。 (7)介在配列を有する二種またはそれ以上の遺伝子が
    挿入されるベクターカ瓢レトロウィルス由来のDNAと
    pBR322DNAとからなる雑種ベクターである特許
    請求の範囲第1項記載の方法。 (8) レトロウィルスがニワトリのレトロウィルスで
    ある特許請求の範囲第1項記載の方法。 (9) レトロウィルスがマウスのレトロウィルスであ
    る特許請求の範囲第1項記載の方法。 (10)真核生物細胞がニワ) IJの細胞である特許
    請求の範囲第1項記載の方法。 0】)真核生物細胞がマウスの細胞である特許請求の範
    囲第1項記載の方法。 (6)生物学的に由来の異なる遺伝子が免疫グロブリン
    遺伝子である特許請求の範囲第1項ないし第11項のい
    ずれかの方法で結合された遺伝子を、微生物内で発現で
    きるようにファージもしくはプラスミツドベクターに挿
    入し、該ベクターによって微生物を形質転換し、該形質
    転換体の培養物から雑種免疫グロブリンタンパク質を得
    る方法。 (13微生物が大腸菌または酵母である特許請求の範囲
    第12項記載の方法。 (縛 特許請求の範囲第12項または第13項記載の方
    法で得られた雑種免疫グロブリン蛋白質を免疫学的診断
    剤もしくは治療剤として使用する方法。
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