JPH025867B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、複数の自動車を上下に駐車するため
の装置であつて、上下に配置されかつ昇降駆動装
置を備えた少なくとも２つのプラツトホーム及
び、プラツトホームの両側にそれぞれ配置されこ
のプラツトホームと位置不動の支持部との間を延
びるリンク機構とこれらのリンク機構間に配置さ
れかつプラツトホームの全幅にわたつて延びるね
じりに対して剛性的な結合軸とから成る同期装置
を有している形式のものに関する。

複数の自動車を上下に駐車するための装置は公
知であり、この場合例えば２つのプラツトホーム
が設けられており、これらのプラツトホームは昇
降可能であるので、両方のプラツトホームを選択
的に進入路に接続することができる。これによつ
て選択的に一方若しくは他方のプラツトホームに
自動車が進入可能になり、一方のプラツトホーム
若しくはこのプラツトホームに駐車された自動車
が自動車の進入を可能にするプラツトホームの上
側若しくは下側に位置することになる。

プラツトホームは不均一な荷重分配に基づきね
じれか若しくはたわめられる。このような負荷
は、多くの場合プラツトホームの片側にしか配置
されていない昇降装置によつても避けられない。
不均一な負荷に基づく変形は特別な同期装置によ
つて避けようとしている。

このような同期装置は西ドイツ国特許第
2450058号明細書に記載されており、この同期装
置においてはねじりに対して剛性的な位置不動の
結合軸が設けられており、この結合軸は２つのリ
ンクを介して上側のプラツトホームの出入口側の
端部に結合されている。リンク機構及び結合軸は
プラツトホームの運動性を妨げるものではなく、
プラツトホームを前記変形に抗して支える付加的
な支持機構を形成する。

前記形式の同期装置は通常下側のプラツトホー
ムに対する接近性をそこなうという欠点を有して
いる。

リンク装置はプラツトホームへの進入若しくは
プラツトホームからの走出の際にのみ妨げとなる
のではない。リンク装置は場合によつてはドア開
閉の妨げにもなる。

運動可能な２つのプラツトホームから成る駐車
装置の下側のプラツトホームが前記形式の同期装
置に結合されると、前述の欠点は避けられる。そ
れというのは下側のプラツトホームが自動車の進
入位置に持上げられている場合には同期装置が常
に下側のプラツトホームの下側に存在するような
配置形式が得られるからである。しかしながらリ
ンク装置の両方のリンクが少なくとも１つの位置
で平行に延びるようにすることに困難が生じる。
このような位置では小さな製作誤差若しくは組立
て誤差が不都合に作用することになり、同期装置
の機能が著しくそこなわれる。

本発明の目的は、あらゆる運転位置において十
分に作用し、わずかな所要スペースしか有してお
らず、特別な精度なしに製作され得る同期装置を
提供することである。

この目的を達成するために本発明の構成では、
冒頭に述べた形式の装置から出発して、各リンク
機構の１つのリンクの一方の端部がリンク機構間
の結合軸に堅く結合されており、前記リンクの他
方の端部がほぼ水平に向けられたレールガイド内
に運動可能に支承されている。

ほぼ同じ長さの２つのリンクから成る公知のリ
ンク装置とは異なつて、本発明のリンク機構（同
期装置）はプラツトホームの各側にそれぞれ、一
方の端部を結合軸に堅く結合されかつ他方の端部
をレールガイド内に運動可能に支承された唯一の
リンクしか有していない。従つて公知の装置に比
べて製作費用がかからない。重要な利点として運
動可能な部材の数がわずかになり、特に運動可能
な部材の長さが比較的短くなる。このことは同期
装置において極めて有利に作用する。同期装置が
正確に作動すればするほど、装置の遊び若しくは
変形はわずかになる。

本発明の装置においては所要スペースも著しく
わずかになる。

本発明の実施態様では、例えばレールガイドが
１つのプラツトホームに結合されており、ねじり
に対して剛性的な結合軸が位置不動な支承箇所に
配置されている。このような配置においても著し
い利点が得られる。レールガイドが位置不動に配
置されているとより有利である。このようなレー
ルガイドにとつては、個々の装置間若しくは装置
の縁部におけるいずれにしても必要な間隔に基づ
き与えられるスペースが容易に活用される。

さらに本発明の実施態様では、レールガイドが
結合軸の可能な終端位置間のほぼ中央の高さ位置
に配置されている。これによつて、本発明の構造
形式の著しい利点が得られる。リンク組において
はリンクの平行な位置を克服することが困難であ
るのに対して、本発明においてはレールガイドの
中心位置を中心として運動させることが容易に可
能である。リンクとレールガイドが平行である
と、最適な同期運動が得られる。所要スペースを
リンク軸線の方向でわずかにすることも容易であ
る。

結合軸が駐車装置の下側のプラツトホームの出
入口側の近くに配置されており、ガイドレールが
一方でプラツトホームのためのガイド部材にかつ
他方で駐車装置の基礎フレームに設けられた支持
部に支えられていると、有利な構造が得られる。

本発明は、例えばステー、リンク若しくは類似
のものによつて互いに剛性的に若しくは相対運動
可能に結合された運動可能な２つのプラツトホー
ムを有する駐車装置に適している。しかしながら
本発明は運動可能な唯一のプラツトホームを有す
る駐車装置にも用いられ得る。

次に図面を用いて本発明の実施例を具体的に説
明する。

図面から明らかなように、類似の自動車を上下
に駐車するための装置はピツト１０内に配置され
ている。ピツトの底部１１に基礎フレーム９が支
承されており、この基礎フレーム上に支持部８、
ガイド部材７及び作業シリンダ１２が支えられて
いる。この場合にはガイド部材７及び支持部８が
プラツトホーム５，６の両側に配置されている。
作業シリンダ１２はプラツトホームの片側若しく
は両側に設けられていてよい。

支持部８とガイド部材７とがほぼ水平方向に延
びるレールガイド４を支持しており、このレール
ガイドが（プラツトホームの両側を同期運動させ
るための）同期装置の一部を成している。

例えばプラツトホームに向かつて開いたＵ字状
のレールとして構成されたガイド部材７内には全
部で４つのローラ、それも上方のローラ１３及び
下方のローラ１４が運動可能に配置されている。
ローラはステー１５に支承されており、このステ
ーは両方のプラツトホーム５及び６を結合してい
る。

下方のローラ１４が常にガイド部材７内で案内
されるのに対して、上方のローラ１３はガイド部
材７の上端部における最上位置で、両方のプラツ
トホーム５，６を傾斜せしめるために役立つ外側
への曲部１６内へ案内移動させられる。

作業シリンダ１２はそのピストンロツド１７の
上端部で以つて上側のプラツトホーム６に支えら
れており、上昇過程時において両方のプラツトホ
ームはまずガイド部材７によつて強制的に平行移
動させられ、次いで外側への曲部１６によつて傾
斜運動を許される。

下方のプラツトホーム５には、プラツトホーム
の全幅にわたつて延びる結合軸３が支承されてお
り、この結合軸はその端部でリンク１に剛性的に
結合されている。リンク１及び結合軸３から成る
ユニツトはねじりに対して剛性的であり、同期運
動を保証する。リンク１の端部２には、レールガ
イド内を滑動するスライダ片１８がそれぞれ枢着
されている。

従つて、両側に設けられたレールガイドがリン
ク１及び結合軸３に関連して（と協働して）プラ
ツトホーム５の出入口側の端部に同期運動を強要
して、この同期運動がプラツトホームのほかの部
分に特にリンクステー１９を介して上側のプラツ
トホームにも伝達される。レールガイド４及び支
持部８がそれぞれリンク１の外側に存在している
ので、プラツトホーム若しくはリンク１の両端位
置間の運動性がそこなわれることはない。この場
合には２つの部分、すなわちスライダ片１８を運
動可能に案内していて、十分な距離をおいて作業
シリンダ１２の手前（符号２０の箇所）で終つて
いる軌道部分と、この軌道部分に接続していてガ
イド部材７との結合部を形成する延長部分２１か
ら成つていると有利である。従つて例えばローラ
１３，１４、作業シリンダ１２及びスライダ片１
８がほぼ１つの平面内に容易に配置され得る。

両方のプラツトホームの上昇せしめられた位置
においては同期装置は下側のプラツトホームの下
側に存在することになり、従つて見えることもな
ければ妨げになることもない。プラツトホームが
完全に降下させられると、同期装置は下側のプラ
ツトホームに対して上側に位置することになる
が、所要スペースはわずかであり、容易に得られ
る。この位置では自動車に容易に接近することは
ないので、同期装置が妨げとなることはない。

本発明による装置は、駐車装置の降下せしめら
れた位置においていかなる構成部材も両方のプラ
ツトホームの共通の進入路を超えて上方へ突出し
ていないような配置形式を得たい場合に特に申し
分なく適している。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の実施例を示す側面図である。 １……リンク、２……端部、３……結合軸、４
……レールガイド、５及び６……プラツトホー
ム、７……ガイド部材、８……支持部、９……基
礎フレーム、１０……ピツト、１１……底部、１
２……作業シリンダ、１３及び１４……ローラ、
１５……ステー、１６……曲部、１７……ピスト
ンロツド、１８……スライダ片、１９……リンク
ステー、２０……符号、２１……延長部分。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 複数の自動車を上下に駐車するための装置で
   あつて、上下に配置されかつ昇降駆動装置を備え
   た少なくとも２つのプラツトホーム及びプラツト
   ホームの両側にそれぞれ配置されこのプラツトホ
   ームと位置不動の支持部との間を延びるリンク機
   構とこれらの両方のリンク機構間に配置されプラ
   ツトホームの全幅にわたつて延びるねじりに対し
   て剛性的な結合軸とから成る同期装置を有してい
   る形式のものにおいて、各リンク機構の１つのリ
   ンク１の一方の端部が、リンク機構間の結合軸３
   に堅く結合されており、前記リンクの他方の端部
   ２がほぼ水平に向けられたレールガイド４内に運
   動可能に支承されていることを特徴とする、複数
   の自動車を上下に駐車するための装置。 ２ レールガイド４が位置不動に配置されている
   特許請求の範囲第１項記載の装置。 ３ レールガイド４が結合軸３の可動な終端位置
   間のほぼ中央の高さ位置に配置されている特許請
   求の範囲第１項記載の装置。 ４ 結合軸３が２つのプラツトホーム５，６を備
   えた駐車装置の下方のプラツトホーム５の出入口
   側の端部の近くに配置されており、レールガイド
   ４が一方ではプラツトホーム５，６のガイド部材
   ７にかつ他方では支持部１８を介して駐車装置の
   基礎フレーム９に支えられている特許請求の範囲
   第１項記載の装置。