JPH0257663A - 磁気異方性材料およびその製造方法 - Google Patents

磁気異方性材料およびその製造方法

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JPH0257663A
JPH0257663A JP63228547A JP22854788A JPH0257663A JP H0257663 A JPH0257663 A JP H0257663A JP 63228547 A JP63228547 A JP 63228547A JP 22854788 A JP22854788 A JP 22854788A JP H0257663 A JPH0257663 A JP H0257663A
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秀秋 今井
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は希土類−鉄一窒素一水索系組成を有する磁気異
方性材料に関し、特に永久磁石材料として好適な磁性材
料、および、その製造方法に関する。
[従来の技術] 永久磁石材料は家庭電化製品、音響製品、自動車部品や
コンピューターの周辺端末機まで、幅広い分野で使用さ
れており、エレクトロニクス材料としての重要性は年々
増大しつつある。
特に各種電気・電子機器の小型化、高効率化が要求され
てきており、高性能の永久磁石材料が求められている。
磁性材料、特に永久磁石として有用な材料としては、基
本的には大きな飽和磁束密度を有すること、磁気異方性
が大きいことが必要である。
希土類−鉄系化合物に関しては、Tb−Fe系やSm−
Fe系が薄膜状で、Pr−Fe系が超急冷法によりリボ
ン状に形成されたものが高い保磁力を有すると報告され
ている。しかし、上記の薄膜や超急冷リボンは実質的に
等方性であり、これらから高性能永久磁石を得ることは
非゛j;りに困難である。
近年開発されたNd−Fe−B系の希土類磁石(例えば
特開昭59−46008号)は、これまでにない高い磁
気特性が得られること、Sm−Co系永久磁石に比べて
FeやNdという資源が豊富で安価な材料を使用できる
ため低コストで生産できるので非常に有用な材料である
。しかし、この材料はキュリー点が低く、温度特性が悪
いため150℃以上の温度で使用することができないし
、耐酸化性が低く空気中に長時間放置すると磁気特性が
劣化するという欠点がある。
温度特性を改良するためにNd−Fe−B系合金のFe
の一部をCoに置換する方法(例えば特開昭59−18
2104号)が行われている。しかし、Coの添加によ
りキュリー点は高(なり温度特性は改善されるが、添加
量を大きくするにつれ保磁力が低下するという問題があ
る。また、Ndの一部を重希土類元素に置換する方法も
提案されているが(例えば特開昭60−34005)、
温度特性は改善されても飽和磁束密度が低下するという
問題があるため、Nd−Fe−B系の希土類磁石におい
ても永久磁石材料として要求されている諸特性を必ずし
も充分に満足していないのが現状である。
[発明が解決しようとする課題] 本発明は以上のような問題点を改善するためになされた
もので、従来のNd−Fe−B糸材料よりもキュリー点
が高く温度特性に優れるとともに、高い飽和磁化と結晶
磁気異方性を有し、永久磁石材料として好適な高性能磁
性材料を提供するものである。
[課題を解決するための手段] 本発明者らは、前記問題点を解消すべく鋭意研究を正ね
た結果、希土類−鉄一窒素一水素系組成の材料が大きな
飽和密度を有し、結晶磁気異方性が大きく、かつキュリ
ー点が高く温度特性に優れていることを見出し、本発明
を完成するに至った。
すなわち、本発明の磁性JJ 料は一般式%式% ただし、 Rはイツトリウムを含む希土類元素のうちの少なくとも
一種、 α、β、γはそれぞれ原子百分率で、 5≦α≦20 5≦β≦30 0.01≦γ≦10 である磁気異方性材料、または、一般式%式% ただし、Rはイツトリウムを含む希土類元素のうちの少
なくとも一種、 α、β、γ、δはそれぞれ原子百分率で、5≦α≦20 5≦β≦30 0.01≦γ≦10 0.1≦6≦50(たた゛し、α十β+γ十δ≦90)
である磁気異方性材料であり、史に、これ等の磁気異方
性材料を製造するに当り特許請求の範囲に記載の請求項
(3)ないしく11)の構成を有する製造方法によるも
のである。
以下、本発明の磁気異方性材料について詳細に説明する
本発明においては、Rは原子百分比で5〜20%の範囲
にあることが必要である。5%未満では保磁力が小さく
なってしまうし、20%を越えると飽和磁束密度が小さ
くなってしまうので、実用的な永久磁石にはならない。
RとしてはYlLa、  CeS Pr、Nd、  P
m、  Sm、  Eu。
Gd、Tb、Dy、Ho、E r、Tm、YbおよびL
uが含まれ、この中の少なくとも一種を含有すればよい
。例えばミツシュメタルやジジウム等の二種以上の希土
類混合物を用いることかできる。
また、このRは工業的生産により人手可能な純度でよく
、製造上不i1J避な不純物、例えばC50、HSF、
Na、Mg、Ca、Al5S i。
” l s N i、Ta、WやLi等が存在していて
も差支えない。
窒素は原子百分比で5〜30%であることが必要である
。5%未満では磁気異方性が小さくなるため、保磁力が
極めて小さくなってしまう。
一方、30%を越えると磁気異方性が小さくなって保磁
力が小さくなるとともに、飽和磁束密度も小さくなるた
め、永久磁石としての実用性はほとんどない。
水素は原子比で0,01〜lO%であることが必要であ
る。0.01%未満ではα相の鉄が析出する傾向が強く
、磁気特性が低下しやすいため好ましくない。10%を
越えると磁気異方性が小さくなって保磁力が小さくなる
とともに、飽和磁束密度も小さくなるため、永久磁石と
しての実用性はほとんどない。
本発明において最も重要な点は窒素および水素を含Hし
ていることであり、この両者の自白゛により、水素ある
いは窒素のみを含Hした場合には達成できない程の良好
な磁気特性を得ることができる。希土類−鉄系金属間化
合物に窒素と水素を導入することによって鉄原子と鉄原
子の格子間距離を長くして鉄原子の磁気モーメントを大
きくすることができる。また、結晶構造として異方性を
Hする希土類−鉄系金属間化合物を原材料として選ぶこ
とにより、飽和磁束密度か大きく、かつ結晶磁気異方性
の大きい磁性飼料を得ることが可能なる。かつ、本発明
の組成にすることにより、飽和磁束密度と磁気異方性が
大きく、耐酸化性も良く第1図に示すようにキュリー温
度も 510℃と高くすることができ、永久磁石材−料
として有用な磁気異方性材料を得ることができる。
本発明はR−Fe−N−Hを基本成分上しているが、R
やFeの一部をCo、Ni、Ti。
V、Cr、Mn、Zns Cu、Zr、Nb。
Mo5Ta、W% Ru、Rb% Pd、Hf。
Re、OsやIr等に置換することもできる。
これらの添加量はCoを除いてはRとFeの合計量に対
して10%程度であり、これ以上多くなると飽和磁束密
度が小さくなるため好ましくない。ただし、Co置換の
場合は飽和磁束密度の低下は小さく、FeQに対し 0
.1〜70原子%の範囲で置換可能である。、特にCo
置換の場合、キュリー温度をさらに高めることができ効
果が大きい。
また、N 9 Hの一部をC,P、Si、SやA1等に
置換することもnJ能である。その添加口はNとHの合
計量に対し10%程度であり、これ以上の添加量では保
磁力が低下するため好ましくない。
次に本発明の磁気異方性材料の製造方法の実例を示すか
、特にこれらに限定されるものではない。
本発明による磁気異方性永久磁石材料の製造法の一例と
して、第3図に示すような手順が挙げられる。すなわち
、 (1)原料合金の作製 (2)粗粉砕 (3)合金中への窒素および水素の導入(4)微粉砕(
必要により、 (5)更に焼結)の手順により永久磁石
材料を?1することかできる。
このほかにも上記手順中の (3)と(4)を入れ代え
た方法や適時、焼鈍を行い、磁気特性を高める方法など
、多くの方法が考えられる。
ここでは、第3図に示す手順に従って製造法を説明する
(1)原料合金[R(RはYを含む希土類元素の少くと
も一種)−Fe系合金]の作製原料合金(R−F ’e
系合金)は、アーク溶融法あるいは高周波溶解法等を用
いて作製することができる。その組成はRが5〜25原
子%、Feが75〜95原子%の範囲内にあることが好
ましい。Rが5原子%以下では合金中にα−Fe相が多
く存在し、高保磁力が得られない。また、Rが25原子
%以上では高い飽和磁束密度が得られない。
アーク溶畿法あるいは高周波溶解法によって作製した合
金はそのまま用いることができる。
しかし、一般に布上?Ji(特に軽希土)−鉄系合金の
鉄リッチ組成領域のものを溶融状態から凝固するときF
eが初晶として析出しゃすく、この初晶Feが原料R−
Fe合金中に残存することが多く、磁気特性、特に保磁
力の若干の低下を招くことがある。そこで、このFeを
消失させ、合金の組成の均一化および結晶性を上げる1
」的で焼鈍することはH効である。
上記以外の合金作製法として、ロール回転法などの液体
超急冷法は非常に効果的な方法である。すなわち、液体
超急冷法を用いれば、その冷却速度が大きいので既述の
ような初晶F、 eの析出が見られない。しかも、液体
超急冷法によって作製した合金の結晶粒は非常に微細で
あり、最終的に得られる材料の保磁力は非常に高い値を
示す。ただし、この方法で必要なことは、原料合金中に
結晶質相が存在していることである。
冷却速度が大きすぎた結果、完全な非晶質相となってい
る原料合金に窒素と水素を侵入させても、高保磁力は得
られない。そこで、冷却速度が大きすぎて、完全な非晶
質の合金となった場合は加熱処理を施し、結晶化を起す
必要がある。
(2)粗粉砕: 粗粉砕はショークラッシャーやスタンプミル等により行
うことができる。粒径は500μm以下にすることが、
この後の窒素および水素の侵入を均一に行わしめるため
に好ましい。
(3)合金中への窒素および水素の導入:希土類−鉄原
料合金中に窒素および水素を侵入させる方法としては、
原料合金をアンモニアガスあるいはアンモニアを含む還
元性の混合ガス(例えばアンモニアと水素の混合ガス、
アンモニアと窒素の混合ガスあるいはアンモニアとアル
ゴンの混合ガスなど)と接触させる方法が挙げられる。
原料合金の粒径が500μm以下だと、窒素および水素
の侵入が効率的に行われる。
500μ増以上の場合、例えばインゴットの場合でも長
時間処理を行うことにより、窒素および水素の侵入は可
能である。侵入させる窒素および水素の量はアンモニア
ガス分圧や温度等を変化させることにより、調節するこ
とが可能である。混合ガスの場合は、水素、ヘリウム、
ネオン、窒素やアルゴン等の少くとも一種類とアンモニ
アガスとの混合物を用いれば良く、例えばSm2Fe+
rの組成の原料合金中に窒素および水素を侵入させると
きに、アンモニア−水素混合ガスを使用する場合は、ア
ンモニアの分圧は0.02〜0.75aLmにすること
が優れた材料を?!Jるために好ましいものとなる。
また窒素および水素を侵入させるときの温度は 100
〜1000℃が好まし、く、 200〜700℃がさら
に好ましい。100℃以下では侵入速度が遅く、100
0℃以上ではFe4NやFeaNが生成しやすく、磁気
異方性が若干低下する。上記方法により得られた反応生
成物を任意の雰囲気中で冷却することにより、本発明の
磁性材料を得ることができる。ただし、このときの雰囲
気中に酸素か存在すると材料の酸化を招き好ましくない
また、アンモニアガスを使用しなくても、例えば水素な
らびに活性な窒素と原料合金を接触させることにより、
窒素と水素の導入は可能である。
このときの活性な窒素とは、例えば窒素のラジカルのよ
うな非常に反応性に富む窒素のことをさす。活性な窒素
の生成法の一例として触媒を用いて窒素を分解させる方
法が挙げられるが、本発明の材料は鉄系材料であり、こ
の鉄自身が触媒の働きをするので、希土類−鉄合金に水
素および窒素を接触せしめるだけで水素および窒素の合
金中への侵入が可能である。また、水素と窒素の存在す
るガスの加圧雰囲気中に、希土類−鉄合金をさらすこと
によっても、効率的な窒素および水素の侵入を行うこと
ができる。
(4)微粉砕: 粒径を単磁区粒径に近づけ、高い保磁力を出す目的で微
粉砕を行う。微粉砕の方法としては、ボールミル粉砕、
ジェットミル粉砕等が挙げられる。微粉砕後の粒径は2
0μm以下が好ましい。
1μm以下になると発火の危険性を伴うので、取り扱い
に注意を要する。
微粉砕後の粉末は優れた硬質磁気特性を示すので、例え
ばボンド磁石等にすることが可能である。また、この微
粉末を次に述べるように、焼結することで焼結磁石を作
製することができる。
(5)焼結: 焼結は他の焼結磁石と同様、材料の充填密度を上げ、飽
和磁束密度を高めたり、材料の機械的強度を上げる目的
で行う。その方法は一般の磁気異方性磁石と同様に、磁
場中で磁性粉を配向させプレス体を作製した後、高温で
熱処理すればよい。本発明の磁性材料中の窒素や水素が
揮散することのないよう焼結時の雰囲気はアンモニアガ
ス、水素ガスあるいは窒素ガスを含む雰囲気とした方が
好ましい。ホットプレスあるいはHI Pなどの方法は
、より低温で緻密化ができるので有効な手段となる。
また、焼結促進のため、例えば低融点金属などの焼結助
剤を本発明の磁性材料中に添加することも有効である。
以上に例示した方法により、本発明の永久磁石材料を作
製することができる。
ところで、材料の結晶性の完全さと磁気特性には密接な
関わりがあるといえる。本発明の材料の場合結晶性が完
全な程、すなわち、原子配列の乱れが少ない、あるいは
結晶中に欠陥が少ない程、飽和磁束密度および磁気異方
性が良好である。そこで、本材料の結晶性を上げれば、
磁気特性を更に高めることができる。結晶性を上げるた
めの具体的手段としては焼鈍がよい。
焼鈍は第3図中に示すように本材料製造手順中のどこで
行っても効果がある。
焼鈍の温度および雰囲気は種々選択することができる。
本発明の希土類−鉄一窒索一水素系材料の焼鈍温度は、
900℃以下で行うのが好ましく、100〜700℃で
行うことがさらに好ましい。100℃以下では焼鈍の効
果が現れにくく、900℃以上では材料中の窒素および
水素の揮散が起りやすくなる。焼鈍雰囲気は非酸化性雰
囲気なら何でもよいが、特に水素、アルゴン、窒素、お
よびアンモニアを含む雰囲気中で効果が大きい。また、
300℃以下の低温で焼鈍を行う場合、大気中でも効果
がある。
原料合金の焼t1t+、すなわち本発明において、窒素
および水素を導入する前に焼鈍を行う場合、焼鈍温度は
500〜1300℃で行うのが好ましい。
このときの雰囲気はアルゴン等の不活性雰囲気や水素中
で行うことが好ましい。
焼鈍以外に結晶性を上げる方法としては、R−Fe系原
料合金に水素を吸蔵させた後、得られたR−Fe−H合
金の微粉砕を行い、そして、R−Fe−Hに窒素・水素
侵入処理を施す方法やR−Fe系原料合金への水素吸蔵
−脱芒を緑り返すことにより合金が粉化することを利用
して微粉砕した後に、合金中に窒素および水素を侵入さ
せる方法が挙げられる。
前者において、水素を吸蔵せしめる方法としては、比較
的低温において、N2ガスまたはN2ガスを含む還元性
混合ガス(例えば、N2とN2の混合ガス、N2とA「
の混合ガスあるいはN2とHeの混合ガスなど)の加圧
下で行なう方法や、加熱した水素ガス流中または水素ガ
スを含む還元性混合ガス流中において行なうことができ
る。
後者において水素の吸蔵−脱着を繰り返す方法として例
えばR−Fe系合金をN2雰囲気中におき、温度の昇降
を繰り返すことで水素の吸蔵−脱着を繰り返すことがで
きる。
前・後者の両方法ともR−Fe系合金に水素を吸蔵させ
るという操作を行なうが、このときの水素吸蔵量は希土
類元素1原子当り 0.1原子以上であることが好まし
い。水素吸蔵量がそれ以下であると、前者の方法におい
ては、最終的に得られる窒化鉄系磁性材料の飽和磁束密
度および結晶磁気異方性の低下を招くし、後者の方法に
おいては、微粉化の速度が遅くなってしまう。
上記方法により良好な結晶性を有する微粉末を得ること
ができる理由は明らかではないが、その1つとして水素
が結晶格子間に侵入することにより、粉砕に必要なエネ
ルギーが小さくてすみ、その結果、結晶の受ける損傷も
小さくなるためではないかと考えられる。また、水素吸
蔵−脱着のくり返しによる粉砕の場合は、機械的な衝撃
を結晶が受けないので、結晶性が乱されないものと考え
られる。
[実施例〕 以下、実施例により本発明を更に詳細に説明する。
実施例1 純度99.9%のSmおよび純度99.9%のFeを用
いて、原子百分比がS m to、5%およびFe89
.5%からなる合金をアルゴン雰囲気下水冷鋼ボート中
でアーク溶融することにより調製した。
得られた合金はアルゴン雰囲気下において900℃で7
0間焼鈍した。得られた合金を窒素雰囲気中でショーク
ラッシャーで粗粉砕した後、さらにコーヒーミルによっ
て平均粒径100μにまで粉砕した。
得られた粉体を管状炉中に入れ、450℃において、ア
ンモニアガス0.4aLmおよび水素ガス0.8atm
の混合ガス流を該管状炉中に流して30分間該合金中に
窒素と水素を侵入せしめた。
続いて、上記雰囲気中で室温まで徐冷することにより、
Sm、、jF e、、、、N、、、、H3,、の組成の
合金粉末を得た。該合金粉末のCuKa線のX線回折図
を第2図に示す。
得られた合金粉末を銅バインダー法を用いて、15k 
Oeの磁界を印加しながら2トン/cm’の圧力で圧縮
成形した。
次いで、上記工程で得られた成形体を 50kOeのパルス磁界を印加した後に、磁気特性を測
定した。飽和磁束密度(Bs)は13.3kG1結晶磁
気異方性エネルギー(Ea)は9.8X 106 er
g/gで保磁力(i Hc)は11000 eであり、
飽和磁束密度が大きく、かつ結晶磁気・方性エネルギー
も大きい磁性材料であった。該合金粉末を振動ボールミ
ルで粉砕して平均粒径を5μとしたものを上記のような
銅バインダー法により成形すると保磁力は51000 
eに向上した。
また、該合金粉末のキュリー点(Tc)は第1図に示す
ように510℃でありSm2Fe、□金属間化合物の9
5℃に比べて非常に高くなった。
11Fられた合金粉末は硝酸に溶解せしめた後、希土類
元素と鉄をICP発光分析法により定量し、窒素は粉末
のまま真空融解−熱伝導度法で、水素は粉末のまま真空
融解−赤外線吸収法によって定量することによって合金
組成比を求めた。
また飽和磁束密度(Bs)、保磁力(I Hc)および
磁化の1i度変化とキュリー点(Tc)は振動試料型磁
力計を用いて測定した。
その結果を第1表に示す。
実施例2〜4 実施例1において水素とアンモニアとの混合ガス流中の
アンモニアガス分圧を変える以外は同様の方法を用いる
ことによって、窒素含有量が原子百分比でそれぞれ9.
0%、13.1%および23.3%の合金粉末を得た。
実施例1と同様の方法により磁気特性を測定した結果を
第1表に示す。
比較例1 実施例1においてアンモニアガスは用いず水素単独のI
aLllのガス流により、該合金中に水素のみを侵入さ
せた合金粉末の磁気特性について測定した結果を第1表
に示す。
比較例2 実施例1において水素とアンモニアとの混合ガス流中の
アンモニアガス分圧を変える以外は同様の方法を用いる
ことによって、窒素含有量が原子百分比で38.2%の
合金粉末を得た。
実施例1と同様の方法により磁気特性を71−1定した
結果を第1表に示す。
比較例3 実施例1においてアンモニアガスと水素ガスの混合ガス
の代りに、窒素単独の1allllのガス流を用いて、
該合金中に窒素のみを侵入させた合金粉末の磁気特性に
ついて測定した結果を第1表に示す。
第1表 実施例5〜7 実施例1においてSmとFeからなる合金の組成比をそ
れぞれS m7.2F e 92.8、Sm、4.。
”Fe85.6、およびS m2o、2F e 、、、
8とする以外は同様の方法を用いることによって窒素お
よび水素を含有する合金粉末を得た。
実施例1と同様の方法により磁気特性を測定した結果を
第2表に示す。
第2表 実施例8〜10 実施例1において合金粉末に吸収せしめる水素の量を変
える以外は同様の方法を用いることによって、水素含有
量が原子百分比でそれぞれ0.5%、2.3%および7
.8%の合金粉末を得た。
実施例1と同様の方法により磁気特性を測定した結果を
第3表に示す。
第3表 純度99.9%のSm、Dy、Y、Gd、Ce。
NdおよびFeを用い、Ar雰囲気下で高周波溶解を行
った後、鋳鉄の鋳型に溶湯を流し込んで合金インゴット
を得た。インゴットはさらに1200℃で2時間焼鈍し
、均一化を行い、最終的に第4表に示す組成の原料合金
を得た。この原料合金に対し、実施例1と同様の窒素・
水素侵入処理を施し、第4表に示す組成の磁性材料を得
た。実施例1と同様に磁気特性を測定した結果を第4表
に示す。
第4表 実施例11〜15 実施例16 純度99.9%のSmおよび純度99.9%のFeを用
いてアルゴン雰囲気上高周波炉で溶解混合し、次いで溶
〆易を鋳型中に流し込んで冷却し、さらにアルゴン雰囲
気下において1250℃3時間焼鈍することにより、原
子百分比がS m 10.5%およびF e 89.5
%からなる合金を調製した。得られた合金を窒素雰囲気
中でショークラッシャーで粗粉砕した後、さらにコーヒ
ーミルによって平均粒径100μにまで粉砕した(これ
を粉体Aとする)。
1′+られた粉体Aを圧力弁および圧力ゲージを備えた
オートクレーブに封入し、次いで内部を真空に引いた後
水素とアンモニアの混合ガスを導入して内部圧を9.0
aLl11にした。この時のアンモニアガスの分圧は3
.0aLmである。次に加熱炉によりオートクレーブを
加熱し、465℃で30分間該合金中に窒素と水素を侵
入せしめた。
続いて上記雰囲気中で室温まで徐冷することにより、S
 mB3F e to、bN+b、H4,bの組成の合
金粉末を得た。
得られた粉末を実施例1と同様にして、all定した結
果Bsは13.1k G、 E aは9.OX 110
6er/g 、 +Hcは!050Oeであった。
実施例17 中心温度が1500℃で両端に向うにつれ急激に湿度が
低下し、一端が室温となる様な温度う)布を白゛する管
状炉の550℃に当たる部分に実施例16の合金粉末A
を置いた。中心を通過し、次いで合金粉、末Aに接触す
る様な向きに、窒素の分圧が0.7aLmである窒素と
水素の常圧の混合ガス流を該管状炉に高速循環して24
時間該合金中に窒素と水素を侵入せしめた。続いて上記
雰囲気中で室温まで徐冷することにより、S m、、4
F e 71.4N +9.、H4,6の組成物を得た
実施例1と同様の方法により磁気特性を測定した結果、
Bsは11.8k GSE aは7JX 1106er
/g s +Hcは5700 eであった。
実施例18 純度99.9%のSmおよび純度99.9%のFeを用
いて、Sm2Fenなる組成の合金をアルゴン雰囲気下
、水冷銅ボート中でアーク溶融することにより調製した
。得られた合金はアルゴン雰囲気下において900℃で
7日間焼鈍し、次いで得られた合金を窒素雰囲気中でシ
ョークラッシャーで粗粉砕した後、さらにコーヒーミル
によって平均粒径105μmにまで微粉砕した。
ついで、得られた粉末を振動ボールミル法により微粉砕
し、平均粒径を4.6μαとした。
次にこの微粉末の焼鈍を行った。焼鈍はAr雰囲気にお
いて、900℃で6時間加熱するという方法で行った。
このときの焼鈍後の粉末のCuKa線によるX線回折図
を第5図に示す。
焼鈍したものはピークが鋭く、結晶性が良好なことがわ
かる。
焼鈍後に得られた粉末を管状炉中に置き450℃の温度
においてアンモニアガスの分圧が0.4aLiの水素と
アンモニアの混合ガス流を該管状炉に流して30分間該
合金中に窒素および水素を侵入させ、続いて、同じ混合
ガス流中で室温まで徐冷した。
得られ合金のX線回折図を第4図に示す。また、得られ
た合金の組成はS mH,3F e 70,5・N 1
 B、 3 H2,gであった。
得られた合金粉末の磁気特性を実施例1と同様に測定し
た。飽和磁束密度(Bs)は13.8kG、結晶磁気異
方性エネルギー(E a)は11.4x 106 er
g/gで保磁力(tHc )は88000 eであり、
飽和磁束密度のみならず結晶磁気異方性エネルギーも大
きな磁性材料である。
なお、上記操作中の微粉末の焼鈍処理を省いた場合、S
ms。3 F e 71. ON +7.8H2,9な
る組成の材料が得られた。この材料のBsは11.6k
G、Eaは8.5×10’ erg/g z ticは
15400 eであった。
実施例19 純度99.9%のS m s D YおよびFeを用い
て、アルゴン雰囲気上水冷銅ボート中でアーク溶融する
ことにより。組成比がS m 10.2D Y +・F
e88.8なる合金インゴットを得た。これを実施例1
8と同様にショークラッシャー、次に、コーヒーミル粉
砕し、平均粒径を l +、 7μmとした。
次にこの粉末を室温、N2雰囲気中においてジェットミ
ル粉砕し、平均粒径を3.8μ讃とした。
次に実施例18と同様に微粉末の焼鈍処理を行った。
次いで、実施例18と同様に窒素・水素の導入を行い、
S ms、o D yo、s F e 70.ON 1
8.Hの組成を有する材料を得た。この材料を実施例1
と同様にして磁気特性を評価した結果、Bsは13.9
k GSE aは11.2X 10’ erg/g 、
 Incは88300 eであった。
実施例20 純度99.9%のSmおよび純度99.9%のFeを用
いて、Sm2Fels、なる組成の合金をアルゴン雰囲
気下、水冷銅ボート中でアーク溶融することにより調製
した。得られた合金はアルゴン雰囲気下において900
℃で7目間焼鈍し、次いで得られた合金を窒素雰囲気中
でショークラッシャーで粗粉砕した後、さらにコーヒー
ミルによって平均粒径11Oμ−にまで粉砕した。
得られた粉末(これを粉末Bとする。)を管状炉中に置
き、300℃の温度において、H2ガス流を該管状炉に
30分間流して、水素を吸蔵せしめた。真空融解−赤外
線吸収法により水素吸蔵mを定量した結果、Sm  I
原子に対し、水素1.23原子吸蔵していた。
次に、このSm−Fe−H系粉末をSUSボールを使用
した振動ボールミル法により、微粉砕し、平均粒径を3
.8μmとした。
得られた粉末を管状炉中に置き 450℃の温度におい
てアンモニアガスの分圧か0.4atmの水素とアンモ
ニアの混合ガス流を該管状炉に流して30分間該合金中
に窒素および水素を侵入せしめ、続いて、同じ混合ガス
流中で室温まで徐冷した。その結果S m8.s F 
e 69.9N 18.6H2,?なる組成の粉末が得
られた。
実施例1と同様にして得られた粉末の磁気特性を測定し
た。飽和磁束密度(Bs)は13,5Ic G 、結晶
磁気異方性エネルギー(Ea)は10.9x 106 
erg/gで保磁力(IHc)は58000 eであり
、飽和磁束密度のみならず結晶磁気異方性エネルギーも
大きな磁性材料である。
CuKa線を用いたX線回折図を第6図に示す。
実施例21 実施例20における粉末Bを管状炉中に置き、300℃
の温度において、H2ガス流を1o分間流しく水素吸蔵
操作)、水素を吸蔵せしめた後、Ar雰囲気として温度
を700”Cとしく水素脱着操作)、水素を脱着した。
この水素吸蔵−脱着操作を、粉の平均粒径が微粉化によ
り 4.1μ■となるまで繰り返した。
次にそのまま実施例20と同条件で窒素および水素の侵
入を行わしめ、得られた粉末の組成はSmg、s F 
e69.N、s、3H,。であった。X線回折パターン
は第6図と同様のパターンを示した。
磁気特性はBsが13.I3k G、 E aはIIJ
X+o6erg/g S+Hcは82000 e テあ
ツタ。
なお、粉末Bに上記と同様の操作により窒素、水素を侵
入せしめた後、振動ボールミル法により、平均粒径が3
.7μlとなるまで微粉砕した場合、この粉末の組成は
Sma、6 F e7o、4*N、8.oH,、、であ
り、磁気特性はBsが11.2kG1Eaが7.8x 
10’ erg/g 、 +Hcが48000 eであ
った。
また、粉末Bを振動ボールミルにより微粉砕し、平均粒
径を3.7μ■とじた後に、上記と同様に合金中への窒
素・水素の侵入を行わしめた場合、得られた粉末の組成
はS ms、9F 870.7a N +7. tH2
,7であり、磁気特性はBsが12.0kG、Eaが7
.6X 10’ erg/g s iHcは22000
 eであった。
実施例22 直径25cm、幅2cmの銅ロールを回転させ、溶湯を
ロールに吹きつけることにより、液体の超急冷凝固を行
う装置を使用して、Sm1O,5原子96、F e 8
9.5原子%なる組成の原料合金を作製した。急冷前の
溶解は石英ノズル内にSmとFeを充填しAr雰囲気中
で高周波溶解法によ−)た。噴射ガス圧は1kg/cm
’  ロールとノズルの間隔はin+e+とじた。
このときロール回転速度を500S1500.3000
および8000rpI11と変化させた。得られたSm
−Fe薄片試料を約30μlまで粉砕後、実施例1と同
様の窒素・水素侵入処理を行った。
得られた磁性粉末の組成および磁気特性を実施例]と同
様に一111定した結゛果を第5表に示す。
第5表 の原料合金は結晶質であるのに対し、6000rpmの
ものはアモルファス状となっている。このことが6QO
Orpmで高保磁力が得られない原因であると考えられ
る。
実施例23 実施例1で得られた本発明による磁性粉に対し、第6表
に示すような焼鈍処理を行った。焼LjIII後の磁気
特性を第6表に示すが、いずれの焼鈍も非常に効果があ
ることがわかる。なお、焼鈍前後での組成の変化はなか
った。
第6表 第5表に示す通り、超急冷法による原料合金を用いれば
、本発明による磁性粉は非常に高保磁力が得られる(た
だし、0000rpmを除く)。
X線回折法により、調べた結果500〜3000rpm
実施例24 純度99.9%のSm、純度99.99%のCo、およ
び純度99.9のFeを用いて、原子百分比がS m 
10.5%、Co9.0%およびF e 80.5%か
らなる合金をアルゴン雰囲気上水冷銅ボート中でアーク
溶融することにより調製した。得られた合金はアルゴン
雰囲気下において900℃で24時間焼鈍した。得られ
た合金を窒素雰囲気中でショークラッシャーで粗粉砕し
た後、さらにコーヒーミルによって平均粒径100μ−
にまで粉砕した。
青られた粉末を管状炉中においてアンモニアガスの分圧
が0.87aLIlの水素とアンモニアガスの混合ガス
流を流して反応温度470℃、反応時間60分間の条件
で窒素と水素を侵入させた。
続いて、上記雰囲気中で室温まで徐冷することにより、
SmB、3 F e63,3(: 07.I N17.
g・H9,うなる組成の粉末を得た。
実施例1と同様に磁気特性をal定した。飽和磁束密度
(Bs)は13.9k G 、結晶磁気異方性エネルギ
ー(Ea)は9.3x 10’ erg/gで保磁力(
+Hc )は11300 eであった。該合金粉末を振
動ボールミルで粉砕して平均粒径を4.8μ霧としたも
のは57000 eの保磁力を示した。
また、該合金粉末のキュリー点(Tc)は570℃であ
った。Bsの温度依存性については、100℃で20℃
における値の99.2%、150℃で98.1%、20
0℃で96.6%であった。
このことから、Coの添加により、熱特性が向上したと
いえる。
実施例25〜27 実施例24においてSmとFeおよびC。
からなる合金の組成比をそれぞれ5ITl+o、。
F e 62. bc O26,9、S m 10.F
 e 44.9”co4q、oおよびS m IQ、 
5F e 26.9CO62,6とする以外は同様の方
法を用いることによって所定量の窒素および水素を含有
する合金粉末を得た。
実施例1と同様の方法により磁気特性を測定した結果を
第7表に示す。
第7表 第8表 実施例28〜30 実施例1において、振動ボールミルにより粉砕して得ら
れた平均粒径5μ■の本発明による磁性材料粉末(保磁
力51000 e )を用いてホットプレスによる焼結
を行った。
ホットプレス用の金型はWC製で、5m+*XIQIの
長方形の孔を有するものを使用した。金型内に上記磁性
粉末を約tg充填し、15kOeの磁場中において配向
させた後、1 ton/Cm2の圧力でプレスした。次
に該金型をホットプレス装置にセットし、第8表に示す
条件でホットプレスを行った。ホットプレスにより得ら
れた焼°結体の磁気特性を第8表に示す。
[発明の効果] 以上説明したように本発明による希土類−鉄−窒素−水
素系材料は高飽和磁束密度で、大きな結晶磁気異方性エ
ネルギーを有し、かつキュリー点も高いため、特に永久
磁石材料として実用上極めて有用なもので、ある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例1の合金粉末の磁化の温度特性
を示す。 第2図は同じく本発明の実施例1の合金粉末のCuKa
線によるX線回折図を示す。 第3図は本発明の磁石材料の製造フローの一例である。 第4図は、本発明の実施例18における磁性材料のCu
Ka線によるX線回折図、 第5図は同じ〈実施例18における合金微粉末の焼鈍後
のCuKa線によるX線回折図、第6図は実施例20に
おける磁性材料のCuKa線によるX線回折図である。 特許出願人 旭化成工業株式会社 代理人 弁理士 小 松 秀 岳

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (1)一般式 RaFe_(_1_0_0_−_α_−_β_−_γ_
    )N_βH、ただし、 Rはイットリウムを含む希土類元素のうちの少なくとも
    一種、 α、β、γはそれぞれ原子百分率で、 5≦α≦20 5≦β≦30 0.01≦γ≦10 であることを特徴とする磁気異方性材料。 (2)一般式 RaFe_(_1_0_0_−_α_−_β_−_γ_
    −_δ_)Co_δN_βH、ただし、Rはイットリウ
    ムを含む希土類元素のうちの少なくとも一種、 α、β、γ、δはそれぞれ原子百分率で、 5≦α≦20 5≦β≦30 0.01≦γ≦10 0.1≦δ≦50 (ただし、α+β+γ+δ≦90) であることを特徴とする磁気異方性材料。 (3)イットリウムを含む希土類元素の少くとも一種5
    〜25原子%および鉄75〜95原子%を主成分とする
    合金粉末あるいはインゴットをアンモニアまたはアンモ
    ニアを含む還元性の混合ガスと接触させることにより、
    上記合金粉末あるいはインゴット中に窒素および水素を
    侵入せしめることを特徴とする請求項(1)記載の磁気
    異方性材料の製造方法。 (4)イットリウムを含む希土類元素の少くとも一種5
    〜25原子、鉄75〜95原子%およびコバルト0.1
    〜67原子%を主成分とする合金粉末あるいはインゴッ
    トをアンモニアまたはアンモニアを含む還元性の混合ガ
    スと接触させることにより、上記合金粉末あるいはイン
    ゴット中に窒素および水素を侵入せしめることを特徴と
    する請求項(2)記載の磁気異方性材料の製造方法。 (5)イットリウムを含む希土類元素の少くとも一種5
    〜25原子%および鉄75〜95原子%を主成分とする
    合金粉末あるいはインゴットに 100〜1000の温度で、水素ならびに活性な窒素を
    接触ざせることを特徴とする請求項(1)記載の磁気異
    方性材料の製造方法。 (6)イットリウムを含む希土類元素の少くとも一種5
    〜25原子%、鉄75〜95原子%およびコバルト0.
    1〜67原子%を主成分とする合金粉末あるいはインゴ
    ットに100〜1000℃の温度で水素ならびに活性な
    窒素を接触させることを特徴とする請求項(2)記載の
    磁気異方性材料の製造方法。 (7)イットリウムを含む希土類元素の少くとも一種5
    〜25原子%、鉄75〜95原子%を主成分とする合金
    を溶融状態から急冷して得られた合金中に窒素および水
    素を侵入せしめることを特徴とする請求項(1)記載の
    磁気異方性材料の製造方法。 (8)イットリウムを含む希土類元素の少くとも一種5
    〜25原子%、鉄75〜95原子%およびコバルト0.
    1〜67原子%を主成分とする合金を溶融状態から急冷
    して得られた合金中に窒素および水素を侵入せしめるこ
    とを特徴とする請求項(2)記載の磁気異方性材料の製
    造方法。 (9)特許請求の範囲(1)記載の磁気異方性材料を製
    造する工程中の粉砕工程において、イットリウムを含む
    希土類元素の少くとも一種5〜25原子%および鉄75
    〜95原子%を主成分とする合金に水素を吸蔵せしめた
    状態で粉砕すること、あるいは該希土類−鉄合金を水素
    吸蔵−脱着の繰り返しにより粉砕することを特徴とする
    特許請求の範囲(1)記載の磁気異方性材料の製造方法
    。 (10)特許請求の範囲(2)記載の磁気異方性材料を
    製造する工程中の粉砕工程において、イットリウムを含
    む希土類元素の少くとも一種5〜25原子%、鉄75〜
    95原子%およびコバルト0.1〜67原子%を主成分
    とする合金に水素を吸蔵せしめた状態で粉砕すること、
    あるいは該希土類−鉄−コバルト合金を水素吸蔵−脱着
    の繰り返しにより粉砕することを特徴とする特許請求の
    範囲(2)記載の磁気異方性材料の製造方法。 (11)100℃以上の温度で少くとも一度、材料を焼
    鈍することを特徴とする請求項(3)ないし(10)記
    載の何れかの磁気異方性材料の製造方法。
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