JPH03153852A - 磁性材料、それから成る磁石及びそれらの製造方法 - Google Patents

磁性材料、それから成る磁石及びそれらの製造方法

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JPH03153852A
JPH03153852A JP1292366A JP29236689A JPH03153852A JP H03153852 A JPH03153852 A JP H03153852A JP 1292366 A JP1292366 A JP 1292366A JP 29236689 A JP29236689 A JP 29236689A JP H03153852 A JPH03153852 A JP H03153852A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は希土類一鉄一窒素一水素一酸素一M成分系組成
を有する磁性材料に関し、特に永久磁石材料として好適
な磁性材料およびそれから成る磁石ならびにその製造方
法に関する。
〔従来の材料〕
永久磁石材料は小型モーター、アクチュエーター材料な
どとして家庭電化製品、音響製品、自動車部品に利用さ
れる一方、医療機器用大型磁石として使用されるなどエ
レクトロニクスの種々の分野で広い用途がある。磁石材
料はどのような利用法においても小型化、軽量化がその
進展方向であり、現在もSm −Co系゛磁石からより
高い磁気特性を有するNd −Fe −B系磁石へと大
きく変換中である。
ここにいう磁気特性とは材料の飽和磁化(4πIs)、
残留磁束密度(Br)、固有保磁力(ilIc) 、磁
気異方性エネルギー、角形比(Br/ 4πIs)、最
大エネルギー積((BH)e+ax) 、キュリー温度
、熱減磁率を言う。
ところで、Sta −Co系はその原料価格もさること
ながら、Ssの供給量自体に限界があり、現状でも生産
量がほぼ飽和状態に達しており、このこともNd −r
e −B系への転換をさらに押し進める原因にもなって
いる。
このNd −Fe −B系磁石(例えば特開昭59−4
6008号公報)はこれまでにない高い磁気特性を有し
、かつ、Sm −Co系に比較して原料供給が安定し安
価であるという大きな長所がある。しかし、一方で温度
特性が劣り、キュリー点が低く、かつ耐食性は劣悪であ
り、大きな短所となっている。
この点を改良するためにFeをCOで一部置換する方法
(例えば特開昭59−132104号公報)やNdの一
部を重希土類元素に置換する方法も提案されている(例
えば特開昭60−34005号公報)。
しかしながら、いずれも本質的な解決には到らず、現状
では結局コーティングやメツキなどの処理により、耐食
性の向上を図ることが実用化の必須条件となっている。
このため、実用特性は低下し、Nd −Fe −B系の
本来の高磁気特性は引き出しきれていない。
すなわち、Ss −Co系、Nd −Fe −B系とも
優れた磁石材料ではありながら実用上は多くの問題をか
かえており、さらに新規な磁石材料の出現がのぞまれて
いる。
また、従来のSm −Co系、Nd −Fe −B系焼
結磁石では、いずれの場合も焼結後の熱処理によって強
磁性粒子境界部分に粒子内部と組成の異なる相が分離す
る。いわゆる2相分離型の微構造を形成する。これは粒
子内部、すなわち磁性領域間の相互作用を弱め、それに
よって逆に磁気特性は向上する。
Nd −Fe −B系ではこの熱処理工程なしでは保磁
力、磁気異方性が発現し難いことも知られている。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明は先願の希土類−鉄一窒素一酸素一水素系新規磁
気異方性材料が粉体において達成した高い磁気特性を、
バルク磁石とくに焼結磁石ならびにボンド磁石として引
き出すことを検討し、それを達成すると同時に希土類−
鉄一窒素一水素一酸素−M成分系磁性材料という新たな
磁性材料を提供しようとするものである。
〔課題を解決するための手段〕
磁性材料ReαFe (1゜。−α−β−γ−δ−ε、
NβHγOδMεにおいて、Mを含有しない組成におい
ては熱処理、雰囲気処理を行っても、Sm−Co 、N
d−Fe−B系で見られるような2相分離型の微構造を
有する磁性材料を調製することは難しい。従って、焼結
磁石のようなバルクとして、高い磁気特性を引き出すこ
とが難しい。
そこで、本発明では、金属元素、半金属元素、無機化合
物をRe−Fe−N−H−0系磁性材料に加えることに
よって、上記課題を解決したものである。すなわち本発
明の構成は、 (1)  一般式ReαFeHoo−α−β−γ−δ−
ε)NβHγOδMεで表わされる磁性材料であり、R
eはYを含む希土類元素のうちの少なくとも一種、Mは
Mg、 Ti、 Zr、 Cu、 Zn、 Aj7. 
Ga、 In、 Si。
Ge、 Sn、 Pb、 Biの元素及びこれらの元素
ならびにReの酸化物、フッ化物、炭化物、窒化物、水
素化物のうち少なくとも一種、 α、β、γ、δ、ε、はそれぞれモル百分率で 5  ≦ α ≦20 5 ≦ β ≦25 0.01≦ γ ≦5 0.01≦ δ ≦10 0.1  ≦ ε ≦40 であることを特徴とする磁性材料。
(2)上記(1)に記載の磁性材料の成分であるFeの
0゜01〜50モル%をCoで置換した組成を有するこ
とを特徴とする磁性材料。
(3)上記(1)または(2)に記載の磁性材料から成
り、その組織の微構造の粒子境界部に上部一般式で示し
た成分のうちMの含有量が多い相を有し、粒子中心部に
はMの含有量が少ないか、または、Moを含有しない相
を有することを特徴とする2相分離型のバルク磁石。
(4)その成分が、Re、 Fe、 N、 H,Oから
なる磁性材料にM成分を混合添加して、それを焼結する
ことによって、このM成分を主に粒子境界部に拡散させ
、反応させることを特徴とする上記(3)に記載の2相
分離型のバルク磁石の製造方法。
(5)上記(1)または(2)に記載の磁性材料から成
ることを特徴とするボンド磁石である。
また、M成分の混合方法としては、焼結、もしくは焼鈍
前の粉砕時に混入する方法がもっとも有効であり、かつ
この添加方法によれば、焼結後の強磁性粒子境界部と内
部の2相分離型微構造を極めて効率よく、均一に作製で
きるため、焼結条件の制御、混合するM成分の種類によ
り種々の磁気特性を育する磁石を調製し得ることが明ら
かになった。
すなわち、製造方法の構成は、その成分が、Re。
Fe、 N、 H,Oからなる磁性材料の焼鈍前の粉砕
の時、または、焼結の時にM成分を添加して、それを焼
結することによって、このM成分を主に強磁性粒子境界
部に拡散させるか、もしくはさらに、反応させる2相分
離型のバルク磁石の製造方法である。
本磁性材料の成分のうち、Re−Fe−N−)(−0の
みで磁性粉体を構成した場合は粉体としては良好な磁気
特性が得られるものの、それを焼結し、熱処理を加えて
もRe−Fe−N−H−0系ではSm−Co−、Nd−
Fe−B系で見られる有効な相分離は起こらない。とこ
ろがこの系にM成分を加えた場合、このM成分は強磁性
粒子間領域に侵入し、焼結条件に応じて主相間に分離層
を設ける役割を演するか、もしくはさらに主相と反応し
て低磁気特性領域を形成する。
特にM成分として、融点500℃以下の低融点元素Ml
が少なくとも一種含まれていると、低磁気特性領域を形
成するのに有効である。
しかし、融点500℃以上の元素Mh、または無機化合
物Miを加えた場合でも強磁性粒子間に微分散させるこ
とで、同様な効果を得ることができる。
勿論、このM成分はRe−Fe−N−H−0−M系にお
ける熱処理で相分離をひき起こしさえすれば有効であり
、後述する様に母合金の合成時もしくは窒化・水素化の
段階で添加する方法も有効である。
このようにRe−Fe−N−H−0−M基磁性材料は、
M成分を含有しない場合に対して明瞭に区別でき、特に
焼結磁石において主として保磁力と角形比は顕著に向上
する。
以下本発明の永久磁石材料の組成について詳細に説明す
る。
なお、本発明中で各組成の含有率はモル百分率で表記す
る。ここでいうモル百分率α、β、γ。
δ、εは、Mが単一元素あるいは2元以上の多元元素系
である場合、原子百分率と同義であるが、Mが酸化物、
窒化物などの無機化合物を含む場合は化学式あるいは組
成式の定める原子団の原子量、の総和を1モルとし、R
e、 Fe、 N、 H,O系のそれぞれl原子を1モ
ルとしてモル百分率を計算する。
また、前述のように、本発明のRe−Fe−N−H−0
−M基磁性材料では、2相分離型の微構成がその特徴の
一つであるので微構造中の強磁性粒子境界部と、粒子内
部では組成は変動する。従って、ここでいう組成とは全
微構造の平均を言い、処理条件による微構造中での組成
変動は問わないこととする。
本発明中のReは5〜20モル%の範囲にあることが必
要である。5モル%未満では保磁力が小さくなってしま
うし、20モル%を越えると残留磁束密度が小さくなっ
てしまうので、実用的な永久磁石にはならない。又、R
eとしてはY、 La、 Ce。
Pr、 Nd、 Pm、 Sm、 Eu、 Gd、 T
b、 Dy、 Ho、 Er、 Tm。
Yb及びLuのうち少なくとも1種を含めばよく、従っ
てミツシュメタルやジジウム等の2種以上の希土類混合
物を用いてもよい。
Feは本磁性材料の基本組成であり、含有量が90モル
%まで有効である。また、このFe分をCo原子で置換
した場合はFeの50モル%までの置換ならば物性を損
うことがなく、組成、処理条件に応じて特異な物性値を
引き出し得る。
なお、これらRe−Fe組成のみについては2−14.
2−17組成など、いくつかの構造を基本とすることが
考えられるが、とくに2−17構造を基礎にして、窒素
、水素、酸素、Mを加えてい(のが好ましい。
窒素は5〜25モル%であることが必要である。
5モル%未満、25モル%を越えると磁気異方性が小さ
(なり、保磁力も減少し、永久磁石材料としての実用性
はない。とくに10〜20モル%の範囲は好ましい。
水素については0.01〜5モル%であることが必要で
ある。これ以外の組成領域では磁気特性は全般的に低下
するとともに鉄のα相が析出し易くなる。これも特に0
,02〜4モル%の範囲が好ましい。
酸素については0.01〜lOモル%であると全般的に
磁気特性が高い。10モル%以上になると、α−Fe相
が析出し易くなったり、残留磁束密度の低下を招く。
M成分としてはMg、 Ti、 Zr  Cu、 Zn
、 An、 Ga。
In、 Si、 Ge、 Sn、 Pb、 Biの元素
及びこれらの元素ならびにReの酸化物、フッ化物、炭
化物、窒化物、水素化物のうち少なくとも1種存在して
いればよく、2種以上の共存系でも有効である。無機化
合物としては、MgO,Al 203. ZrO2,T
IO,T+203希土類酸化物などの酸化物、A I 
F3. ZnFz、 SnF2゜PbF2. HfF4
.希土類フッ化物などのフッ化物、SiC。
TiC,ZrC,Mg2C,HfC,希土類炭化物など
の炭化物、AIN、 Si、N、、 Zn3N2. I
nN、 GaN、 Ge、N、。
5n3Nz、 TiN、 Mg+N2. HfN、希土
類窒化物などの窒化物、Z r Hz + G e H
+ G e H21希土類水素化物などの水素化物が挙
げられる。
その組成としてはo4から40モル%まで考えられるが
、30モル%以上ではいずれのM成分でも磁化は減少し
、保磁力が増加する傾向が顕著になり、特殊な用途の磁
気材料となる。10モル%を越えるとこの傾向はさらに
強まり永久磁石としては実質的でない。0.1モル%未
満では添加効果はほとんど見られない。
本節のはじめに述べたように、本発明で得られる、例え
ば、焼結磁石の微構造では強磁性粒子の粒界部と粒内で
明らかに異なる組成の相が存在する。特に高い磁気特性
を有する試料ではM成分が粒界部に多く、粒内では濃度
が低い。この微構造は磁石特性の発現、向上に非常に有
用である。
従って、本発明の試料組成は、とくにM成分についてそ
の濃度の低い部分が各強磁性粒子の中央部に、その濃度
の高い部分が強磁性粒子表面及び粒界部に多く存在する
2相型の微構造の平均を意味する。
M成分の種類と2相分離型のバルク磁石の微構造につい
て、更に詳しく述べる。
前述のようにM成分として放射性元素、および■族の一
部の金属元素をのぞき、非磁性でさえあれば、どの元素
及びそれらの無機化合物を添加しても、主として角形比
、保磁力向上に寄与する。
しかしながら、添加M成分の種類によって磁気特性に与
える効果及びバルク磁石の微構造は異なる。
M成分としてZn、 Ga、 Sn、 In、 Pb、
 Biなどのような低融点元素Mlを加えた場合、焼結
時にMlの融点以上の温度で熱処理することにより強磁
性粒子の粒界部にMlが容易に拡散し、磁気特性の高い
2層分離型のバルク磁石を得ることができる。
さらに、Zn、 Ga、 Snなどのように鉄と多くの
化合物を形成する物質を中心に添加した場合と、In。
Pb、 Biなどのように鉄主体の組成で安定な化合物
を形成し難い物質を中心に添加した場合では添加の効果
は異なる。しかし、いずれの場合でも焼結等の処理条件
の最適化により永久磁石材料と称し得る特性を付与する
ことができる。
In−Ga、 Ga−Zn、 5n−Znなどの低融点
元素同志の2種以上の合金あるいは混合物を用いた場合
、多くは融点が変化するために、より低温で処理しても
高い磁気特性を付与できる場合がある。さらに、共晶点
組成のLa−Cu合金のような高融点金属同志の組み合
わせでも融点が低下するため、Mlと同様に扱う事が可
能な場合がある。また、In−2nのように常温で相分
離する多元系でもM成分として添加可能であるが、添加
量比による磁気特性変化は上記多元系と異なり特異的な
挙動を示す場合があるので、焼結条件の最適化には注意
を要する。
M成分として高融点元素Mhおよび無機化合物Mtを添
加する場合は、強磁性体粒子の粒界に微分散させること
により2相分離型の微構造を有するバルク磁石を得るこ
とができ、主として角形比、保磁力向上に寄与する。と
くに、MhおよびMiの添加系において、Sm、 Ge
、 Afs Ce、Zr、 Tt、 S+、 l(f。
Sm20s、 MgO,A12o、、 AlF3. Z
nF、、 SiC,TiC。
A47N、 Si3N4.2口3N2などをM成分とし
て用いると、高い角形比ならびに保磁力を付与すること
ができる。微粉砕又は微粉調整可能で安定なS i、 
MgO。
Aj! 203. Si3N4. StC,’ricな
どのMhならびにMi酸成分強磁性体粒子の粒界に微分
散し易いため特に有効で、高い磁気特性を与える。また
Cu、 ZrH2などのMhならびにMiは高い残留磁
束密度を付与せしめる。
これら、高融点元素Mh、無機化合物Miは2種以上の
組み合わせも可能である。
さらに、低融点元素M1に高融点元素Mhまたは、およ
び無機化合物Miの組み合わせは特に有効である。Zr
−Zn、  Sm−Zn、 Cu−Zn、 5i−Zn
、 Ge−Zn、 Hf−InなどのMiMh系、Mg
0−Zn、 1F3−Zn、 TiC−Zn。
Si、N、−ZnなどのMi−!l系、さらにM (!
 −Mh−Mi系などの多元素系をM成分として用いる
と、強磁性粒子の粒界部にM成分の分散性が良好な2相
分離型の微構造を有する高磁気特性の焼結磁石が得られ
る。
高融点元素Mhにおいても、Mlと同様にAf、 Zr
Si、 Tiなどのような鉄と多くの化合物または固溶
体を形成する物質を中心に加えた場合と、Cuなどのよ
うに鉄主体の組成で安定な化合物を形成し難い物質を中
心に加えた場合で添加の効果は異なる。
しかし、いずれの場合でも焼結等の処理条件の最適化に
より永久磁石と称し得る特性を付与することができる。
なお添加成分として、Re単独、Re−Fe、 Re−
M。
Re−Fe−M 、更にReの無機化合物、Feの無機
化合物、及びそれらとMの混合系を添加することもでき
る。又上記FeをCo又はFe−Coに置き換えた添加
系も可能である。
特に強磁性相と親和性が大きい、Re組成100〜30
モル%のRe−Fe合金または各種組成のRe−Znな
どのR−M多元系、Re−Fe−Zn合金などのRe−
Fe−M多元系をM成分として、製造工程の各段階で加
えることは有効である。
く製造方法〉 次に本発明の磁性材料の製造方法について説明をするが
、特にこれに限定はしない。
この製造方法のフローチャートを第1図に示す。
すなわち、 (1)母合金の合成では希土類−鉄系合金を合成するが
、この段階でM成分を添加することも可能である。(2
)粗粉砕、(3)窒化、水素化で本発明の磁気材料粉体
を作製し得る。ただし、ここまでの段階でM成分を含有
させず、次の(4)微粉砕ではじめて添加する方法もあ
り、この方法においては、分解性、昇華性の高いM成分
を添加することが可能となり、特に有効である。またこ
の(4)の工程で、酸素量を制御することができ、それ
により磁性粉体の特性を変化させ得る。磁場配向、成形
を経て、(5)焼結ではじめて焼結磁石が作製できる。
さらに、着磁を行い、永久磁石のプロセスを完結する。
また(4)工程の後得られた磁性粉を用いてボンド磁石
を製造することもできる。
以下に各プロセスについて詳細に述べる。
(1)  母合金の合成 原料合金は高周波炉、アーク溶解炉によっても、又液体
超急冷法によっても作製できる。その組成はReが5〜
25モル%、Feが75〜95モル%の範囲にあること
が好ましい。Reが5モル%未満では合金中にα−Fe
の相が多く存在し、高保磁力が得られない。また、Re
が25モル%を越えると高い残留磁束密度が得られない
。M成分もこの段階で同時に合金中に添加することが可
能である。
高周波炉及びアーク溶解炉を用いた場合、溶融状態から
合金が凝固する際にFeが析出し易く、このことは磁気
特性、とくに保磁力の低下をひきおこす。そこでFe単
体での相を消失させ、合金の組成の均一化および結晶性
の向上を目的として焼鈍を行うことが有効である。この
焼鈍はs o o ’c〜1300°Cで行う場合に効
果が顕著である。この方法で作製した合金は液体超急冷
法などと比較して結晶性が良好であり、高い残留磁束密
度を有している。
液体超急冷法、ロール回転法などの合金作製法でも、目
的組成の合金を作製できる。しかも、これらの方法によ
り作製した合金の結晶粒と微細であり、条件によっては
サブミクロンの粒子も調製できる。ただし、冷却速度が
大きい場合には合金の非晶質化が起こり、窒化、水素化
後にも残留磁束密度、保磁力が他の方法はど上昇しない
。この場合にも焼鈍等の後処理が必要である。
母合金はいずれの方法で合金した場合でも300〜50
0 ppm程度の酸素を含有している。この段階におけ
るこの程度の酸素含有量は工程中で行う通常の操作で導
入されるものである。
(2)粗粉砕 この段階の粉砕はショークラッシャー、スタンプミルの
ような粗粉のみを調製するような方法でもよいし、ボー
ルミル、ジェットミルによっても条件次第で可能である
。しかし、この粉砕は次の段階における窒化、水素化を
均一に行わしめるためのものであり、その条件とあわせ
て十分な反応性を有し、かつ酸化が顕著に進行しない粉
体状態に調製することが重要である。
M成分の混合についてはこの粉砕時に行うことも可能で
ある。
この粗粉砕後の材料が含有する酸素量も母合金と大差な
(1000ppm以下である。
(3)窒化、水素化 粉砕された原料母合金中に窒素及び水素を化合もしくは
含浸させる方法としては原料合金粉末をアンモニアガス
或いはアンモニアガスを含む還元性の混合ガス中で加圧
あるいは加熱処理する方法が有効である。合金中に含ま
れる窒素及び水素量はアンモニアガス含有混合ガスの混
合成分比、及び加熱温度、加圧力、処理時間によって制
御し得る。
混合ガスとしては水素、ヘリウム、ネオン、窒素及びア
ルゴンのいずれか、もしくは2種以上とアンモニアガス
を混合したガスが有効である。混合比は処理条件との関
連で変化させ得るが、アンモニアガス分圧としては、と
くに0.02〜0.75atmが有効であり、処理温度
は200〜650℃の範囲が好ましい。低温では侵入速
度が小さく、650°Cを越える高温では鉄の窒化物が
生成し、磁気特性は低下する。加圧処理では10 at
m程度の加圧でも窒素、水素の含有量を変化させ得る。
アンモニアガス以外のガスを窒化、水素化雰囲気の主成
分とすると、反応効率は著しく低下する。
しかし、たとえば水素ガスと窒素ガスの混合ガスを用い
長時間反応を行うと窒素及び水素の導入は可能である。
窒化・水素化工程は低酸素分圧中で行われるが、工程終
了時の酸素量は多少増大し1000 ppm前後となる
(4)微粉砕 Re−Fe−N−)1−0−M基磁性材料においてMの
添加が最も顕著な効果を示すのは、窒化、水素化に続く
、この段階でM成分を添加混合し、焼結する方法である
添加量は0.1モル%程度の少量から40モル%までそ
れぞれ雇に応じた添加効果が見られる。とくに2モル%
〜20モル%の範囲はM成分が磁気特性とくに焼結体の
(BH) wax値を向上させるのに有効である。0.
1〜2モル%の範囲では残留磁束密度の低下が小さく保
磁力は原料粉体を少し上まわる程度である。
一方、20モル%〜30モル%程度では保磁力、角形性
に比較的優れた磁石が得られるが残留磁束密度は低くな
る。30〜40モル%では保磁力が極めて大きくなるが
磁化は小さく、特殊な磁石材料である。40モル%を越
えると実用的ではない。
微粉砕方法としてはボールミルで混合、粉砕することが
最も有効であるが、カッターミル、ジェットミルなどの
方法では混合、粉砕することができる。この際、混合粉
砕条件は最終的な磁石物性に顕著な影響を与える。すな
わち、この段階で磁性粉体はM成分と混合すると同時に
粒子径、形態も変化するため、成分Mが拡散した後の微
構造はこの段階の処理条件の影響を受けるためである。
微粉砕後の平均粒径は数μm〜10μm程度かのぞまし
く、サブミクロンに達すると、焼結時にM成分との反応
があまりに容易に起こったりして、焼結後の磁気特性は
あまり向上しない。また、サブミクロン粒子では酸化も
容易におこり、取扱いも難しくなる。
一方、粒子径が数lOμmになると、各粒子内に多数の
磁区が集合しているため、M成分の添加効果は小さくな
り保磁力が焼結によって顕著には向上しなくなる。
なお、次の焼結プロセスを行わず、単なる熱処理のみを
行った場合でも、磁気特性は大きく変化させることがで
きる。従って例えばボンド磁石等への応用はこの段階後
の熱処理を経過した粉体を用いて行うことができる。
この微粉砕工程においてグローブボックス中における操
作、空気中における操作等雰囲気中の酸素分圧を制御す
ることで物質が含む酸素量は変化する。また粉砕に用い
る溶媒、例えばエタノール、水、他の有a溶媒中の水分
及び酸素量によって、物質の含有する酸素量及びその存
在状態は変化する。この段階では酸素量を、例えば様々
な酸素分圧のグローボックス中操作や、様々な水分量を
有する粉砕溶媒を用いることにより3500 ppm以
上のレベルで制御できる。
(5)焼結 焼結は他の焼結磁石と同様、材料の充填密度を上げ、残
留磁束密度を高めたり、材料の機械的強度を上げる目的
で行う。その方法は一般の磁気異方性磁石と同様に、外
部磁場中で磁性粉を磁場配向させプレス体に成型した後
、熱処理すればよい。
具体的な焼結法としては通常の常圧焼結、ホットプレス
、■Pなどが挙げられが、ここでは磁気特性を向上させ
、かつ、旧P法など大型の装置を必要としないホットプ
レス法、とくに雰囲気ホットプレスについて述べる。
本磁性材料は窒素、水素、酸素を含有しており、その含
有量及び存在形態で磁気特性が変化する。。
従ってその含有量を制御することが重要である。
先に述べたように、とくにNH,−8,混合ガスは構造
中のN、H量を制御するために有効である。ただし、5
50°C以下の温度領域で焼結を行う場合は、上記の雰
囲気ガスに加えて、アルゴン、ヘリウムなどの不活性ガ
ス雰囲気中、真空中で焼成しても構造中のN、Hlを制
御することが可能である。また、650°C以上の温度
では雰囲気によらず分解が進行し、α−Fe相が析出し
、N、H5lも当初量から相当量変化する。従って、6
50°C以下で焼結することが望ましく、かつ、ホット
プレスの圧力についてはダイス材質にもよるが10  
ton/cIi1前後で十分である。
条件の詳細はM成分として何を用いるかに大きく依存す
る。例えば、420 ’C付近に融点を有するZnでは
、この温度前後から、Znの粒界への拡散は顕著になる
が、この拡散のみでは保磁力、角形比は大きく向上しな
い。ただし、30モル%以上のように多量に添加した場
合は保磁力は増大するが残留磁束密度は低下し、最終的
な(BH)max値は上昇しない。
ところが温度をさらに上昇させると粒子境界部分に新た
な反応相も生成し、その生成量の最適化により(Bl(
)max値は著しく向上する。
焼結磁石およびボンド磁石の着磁は、通常用いられる方
法、例えば静磁場を発生する電磁石、パルス磁場を発生
するコンデンサー着磁器などによって行われる。十分着
磁を行わしめるための、磁場強度は、好ましくはl 5
 kOe以上、さらに好ましくは30に00以上でる。
以上に例示した方法により、本発明の永久磁石材料を作
製することができる。
ところで、材料の結晶性の完全さと磁気特性には密接な
関わりがあるといえる。本発明の材料の場合結晶性が完
全な程、すなわち、原子配列の乱れが少ない、あるいは
結晶中に欠陥が少ない程、残留磁束密度および磁気異方
性が良好である。そこで、本材料の結晶性を上げれば、
磁気特性を更に高めることができる。結晶性を上げるた
めの具体的手段としては焼鈍がよい。焼鈍は第1図中、
に示すように本材料製造工程中のどこで行っても効果が
ある。
焼鈍の温度および雰囲気は種々選択することができる。
本発明の希土類−鉄一窒素一水素一酸素−M成分系材料
の焼鈍温度は、100〜650°Cで行うことが好まし
い。100°C以下では焼鈍の効果が現れにくく、65
0°C以上では材料中の窒素および水素の揮散が起りや
すくなる。焼鈍雰囲気は非酸化性雰囲気なら何でもよい
が、特に水素、アルゴン、窒素、およびアンモニアガス
を含む雰囲気ガス中または真空中で効果が大きい。また
、300°C以下の低温で焼鈍を行う場合、大気中など
の酸化性雰囲気でも効果がある。
原料合金の焼鈍、すなわち本発明において、窒素および
水素を導入する前に焼鈍を行う場合、焼鈍温度は500
−1300℃で行うのが好ましい。このときの雰囲気は
アルゴン等の不活性雰囲気や水素中または真空中で行う
ことが好ましい。
焼鈍以外に結晶性を上げる方法としては、Re −Pe
系原料合金に水素を吸蔵させた後、得られたRe−Fe
−H合金の微粉砕を行い、そして、Re−Fe−1Iに
窒素・水素・酸素処理を施す方法やRe−Fe系原料合
金への水素吸蔵−脱着を繰り返すことにより合金が粉化
することを利用して微粉砕した後に、窒素・水素・酸素
処理を施す方法が挙げられる。
前者において、水素を吸蔵せしめる方法としては、比較
的低温において、N2ガスまたは+12ガスを含む還元
性混合ガス(例えば、)1□とN2の混合ガス、H!と
Arの混合ガスあるいはN2と)Jeの混合ガスなど)
の加圧下で行なう方法や、加熱した水素ガス流中または
水素ガスを含む還元性混合ガス流中において行なうこと
ができる。
後者において、水素の吸蔵−脱着を繰り返す方法として
例えばRe−Fe系合金をN2雰囲気中におき、温度の
昇降を繰り返すことで水素の吸蔵−脱着を繰り返すこと
ができる。
上記方法により良好な結晶性を有する微粉末を得ること
ができる理由は明らかではないが、その一つとして水素
が結晶格子間に侵入することにより、粉砕に必要なエネ
ルギーが小さくてすみ、その結果、結晶の受ける損傷も
小さくなるためではないかと考えられる。また、水素吸
蔵−脱着のくり返しによる粉砕の場合は、機械的な衝撃
を結晶が受けないので、結晶性が乱されないものと考え
られる。
〔実施例〕
以下、実施例により本発明をさらに詳細に説明するが本
発明はこれらの例によってなんら限定されるものではな
い。
実施例1 純度99.9%のSmおよび純度99.9%のFeを用
いてアルゴン雰囲気中高周波炉で溶解混合し、次いで溶
湯を鋳型中に流し込んで冷却し、さらに酸素分圧的10
−’at+sのアルゴン雰囲気中において1250”C
3時間焼鈍することにより、モル百分率がSm10.5
%およびFe 89.5%からなる合金を調製した。
この合金を窒素雰囲気中、ショークラッシャ〜で粉砕し
た後、さらにコーヒーミルによって平均粒径100μm
にまで粗粉砕した。
得られた合金粉末を管状炉中に入れ、450℃において
、アンモニアガス0.4 atmおよび水素ガス0.6
atmの混合ガス流を該管状炉中に流して、45分間該
合金粉末中に窒素と水素を侵入せしめた。
続いて上記雰囲気中で室温まで徐冷することにより5l
ll11.S petz、+ N17.0 +12.1
 oo、コ組成の合金粉末を得た。
この合金粉末にZnを10モル%添加し、振動ボールミ
ルを1時間施し平均粒径7μmの微粉体を得た。
この粉体をl軸磁場プレスを用いてl ton/cil
、15kOeの条件で5XIOX2mmの板状に磁場成
形し、これをアンモニアガスQ、2atmおよび水素ガ
ス0 、8a Lmの混合ガス流中、470°Cで2時
間焼結した。ただし、焼結時12 ton/c+ITの
圧力を加え続けた。
このようにして得た板状焼結体を約5 Q kOeのパ
ルス磁場で着磁し、Sm?、ll pe6s、J IJ
ts、:I )io、sOo、7 Znl+1.。組成
の焼結磁石を得た。
この焼結磁石の残留磁束密度(Or)は9.3 kG 
保磁力(illc)は7.0 koe、 (Bfl)w
axは15.5 MGOe。
角形比(Br/ 4 πIs)は0.915であった。
実施例2 純度99.9%のCeおよび純度99.9%のFeを用
いてアルゴン雰囲気上水冷銅ボート中でアーク溶融する
ことによりCe 11.3モル%、Fe 88.7モル
%組成の合金を作製した。得られた合金を酸素分圧的1
0−’atmのアルゴン雰囲気下で950°C72時間
焼鈍した。次いで窒素雰囲気下においてショークラッシ
ャーで粉砕した後、さらにコーヒーミルによって平均粒
径30μmにまで粗粉砕した。
得られた合金粉末を管状炉中に入れ、420 ’Cにお
いて、アンモニアガス0.4 atmおよび水素ガス0
.6 atmの混合ガス流を該管状炉中に流して、1時
間該合金粉末中に窒素と水素を侵入せしめた。
続いて上記雰囲気中で室温まで徐冷することによりCe
11.9 pe?0.6 N!+1.I Ho、z O
o、aの組成の合金粉末を得た。これを圧力弁および圧
力ゲージを備えたオートクレーブに封入し、次いで内部
を真空に引いた後水素とアンモニアの混合ガスを導入し
て内部圧を4.4 atmにした。
この時のアンモニアガスの分圧は1 、3a tmであ
る。次に加熱炉によりオートクレーブを加熱し、465
°Cで1時間該合金を処理した。続いて上記雰囲気中で
室温まで徐冷することにより、Ce、、2Fe?z、a
 N14.II H!、110(1,11組成の合金粉
末を得た。
この合金粉末にZnを20モル%添加し、振動ボールミ
ルを8時間施し平均粒径1μmの微粉体ε得た。
この粉体を実施例1と同様にして磁場成形し、次いで焼
結を行い、着磁してCey、 l Fe5e、 2 N
+H2□03. + Zn2゜、。組成の焼結磁石を得
た。
この焼結磁石の残留磁束密度(Br)は3.0kG、保
磁力(iHc)は0.7 kOe、 (BH)maxは
0.4MGOeであった。
実施例3 直径25cm、幅2 、cmの銅ロールを回転させ、溶
湯をロールに吹きつけることにより、液体の超急冷凝固
を行う装置を使用して、Nd+。7モル%、P「3.5
モル%、Fe85.7モル%及びCe、 La、 Sm
を微量に含む組成の原料合金を作製をした。急冷前の溶
解は石英ノズル内にNd50.7モル%、Pr16.6
モル%、CeO,17モル%、LaO,06モル%、S
m0.02モル%、Fe 32.45モル%の組成を有
するジジムと純度99.9%Feを充填し酸素分圧的1
0 ”atmのアルゴン雰囲気中で高周波溶解法によっ
た。噴射ガス圧は1 kg / crj、ロールとノズ
ルの間隔は1mm、o−ルの回転速度は3000 r、
 p、 m、とじた。
得られたジジムー鉄薄片試料を約30μmまで粉砕後、
実施例1と同様にして窒素化水素化を行い、Nd71P
rz、h Fe1i+、* N22.211s、o O
o、sの組成の合金粉末を得た。
この合金粉末にZn12モル%添加し、振動ボールミル
を3時間施し、平均粒径2μmの微粒体を得た。
これを実施例1と同様にして磁場配向し、次いで焼結し
た後、着磁してNd&、、PrZ、3 Fe53.9N
19.3 H4,I 01.? Zn12.0組成の焼
結磁石を得た。
この焼結磁石の残留磁束密度(Br)は3.8 kG、
保磁力(illc)は1.0 koe、 (Bll)m
axは0.8 MGOeであった。
実施例4 純度99.9%のSm 、純度99.99%のCOlお
よび純度99.9%のFeを用いて、モル百分率がSm
 10.5%、Co 9.0%およびFe 80.5%
からなる合金を酸素分圧的10−’atmのアルゴン雰
囲気上水冷銅ボート中でアーク溶融することにより調製
した。得られた合金は酸素分圧的100−5atのアル
ゴン雰囲気下において900℃で36時間焼鈍した。得
られた合金を窒素雰囲気中でショークラッシャーで粗粉
砕した後、さらにコーヒーミルによって平均粒径100
μmにまで粉砕した。
得られた粉末を管状炉中においてアンモニアガスの分圧
が0.67 atllおよび水素ガスの分圧が0.33
 atllの混合ガス流を流して反応温度470’C1
反応時間60分間の条件で窒素と水素を吸収させた。続
いて、上記雰囲気中で室温まで徐冷することにより% 
Smm、W Fe&!−I Co7.、 NI?、a 
[1,4oo、sなる組成の粉末を得た。
この合金粉末にZnを10モル%添加し、振動ボールミ
ルを2時間施し平均粒径4.6μmの微粉体を得た。
この粉体を実施例1と同様にして磁場成形し、次いで焼
結を行い、着磁してS11?、 6 Fed7.9 C
O&、 SNl&i Hl、I O12,6Zn+o、
o 11成の焼結磁石を得た。
この焼結磁石の残留磁束密度(Br)は9.9 kG 
保磁力(iHc)は5.8 koe、 (B)l)II
laxは13.5 MGOe。
角形比(Br/ 4 πIs)は0.908であった。
実施例5〜14及び比較例1 実施例1で得たSma、 s Fer□、 + N17
. a N2. + On、 s磁性粉体に第1表に示
す低融点添加剤Ml (融点500℃以下)をlOモル
%添加混合し、振動ホールミルで約1時間粉砕した。こ
の微粉体を実施例1と同様にl軸磁場プレスでl to
n/cIIr、 15 kOeの条件で1010X5X
2の板状に成形した。これを470℃、10 ton/
cIIrでアンモニアガス0.2atmおよび水素ガス
o、aatmの混合ガス雰囲気中で、2時間ホットプレ
スし、焼結磁石を得た。これらの磁石の残留磁束密度C
Br(kG)) 、保磁力(iHc(kOe) ) 、
(BH)max (MGOe)、角形比(Br/ 4 
yr Is)を第1表に示す。ただし0のモル百分率は
約1mo1%である。
(以下余白) 第  1 表 実施例15〜28および比較例2 、実施例1で得たSmH,s Fer2. + Nl?
、 o N2. + Oo、 3磁性粉体に第2表に示
す高融点添加剤Mhあるいは無機化合物Miを第2表に
示す量だけ添加混合し、振動ボールミルで約1時間粉砕
した。この微粉体を実施例5〜I4と同様にして磁場成
形し、次いで焼結し、着磁して焼結磁石を得た。
これらの磁石の残留磁束密度[Br(kG)) 、保磁
力(iHc(kOe)) 、(BH)max (MGO
e)、角形比(Br/4πIs)を第2表に示す。ただ
し0のモル百分率は約1mo1%である。
(以下余白) (以下余白) (以下余白) 実施例29〜43および比較例3 実施例1で得たSma、 s Fey2. IN+t、
 o H2,+ Oo、 a磁性粉体に第3表に示す添
加剤MhおよびMl7.MiおよびMlを第3表に示す
量添加混合し、振動ボールミルで約1時間粉砕した。こ
の微粉体を実施例5〜14と同様にして磁場成形し次い
で焼結し、着磁して焼結磁石を得た。これらの残留磁束
密度(Br(kC)) 、保磁力(iHc(kOe))
 、(OH)max(MGOe)、角形比(Or/4π
Is)を第3表に示す。ただし0のモル百分率は約1m
oi7%である。
(以下余白) 実施例44〜46及び比較例4 純度99.9%の5I11および純度99.9%のFe
を用いて酸素分圧的10−’atmのアルゴン雰囲気中
高周波炉で溶解混合し、次いで溶湯を鋳型中に流し込ん
で冷却し、さらにアルゴン雰囲気中において1100°
C16時間焼鈍することにより、モル百分率がSm10
.5%およびFe 89.5%からなる合金を調製した
この合金を酸素分圧的110−2atの窒素雰囲気中、
ショークラッシャーで粉砕した後、さらにコーヒーミル
によって平均粒径50μmにまで粗粉砕した。
得られた合金粉末を管状炉中に入れ、450°Cにおい
て、アンモニアガス0.4atsおよび水素ガス0.6
atmの混合ガス流を該管状炉中に流して、2時間該合
金粉末中に窒素と水素を侵入せしめ、次いで酸素分圧的
10−’atmのアルゴン気流中450°Cで2.5時
間焼鈍した。
続いて上記雰囲気中で室温まで徐冷することにより51
111.9 Pers、t N+s、4Ho、z 00
.:1組成の合金粉末を得た。
この合金粉末に第4表に示す添加剤Mを第4表に示す量
だけ添加混合し、遊星ボールミルで25分間微粉砕した
。この粉体をl軸磁場プレスを用いてl ton/ca
r、  15 kOeの条件で5XIOX2a+mの板
状に磁場成形し、これを酸素分圧的10−’atmの窒
素ガス気流中、200℃で30分間焼結した。
ただし、焼結時12 ton/c/の圧力を加え続けた
次いで、実施例1と同様に着磁して得られた焼結磁石の
残留磁束密度(Br(kG)) 、保磁力(iHc(k
Oe ))(BH)max(MGOe) 、角形比(B
r/ 4 yr Is)を第6表に示す。ただし0のモ
ル百分率は3〜4mo1%である。
第 表 実施例47 純度99.9%のSIl、 Fe、 Znを用いて酸素
分圧的10−’atImのアルゴン雰囲気中高周波溶解
炉で溶解混合し、次いで溶湯を鋳型中に流し込んで冷却
し、さらにアルゴン雰囲気中において900’C36時
間焼鈍することにより、モル百分率がSn+ 10.6
%、Fe 77.8%、Zn 11.6%からなる合金
を調製した。
この合金を実施例Iと同様に粒径約100μmまで粗粉
砕した後、窒素化・水素化し、振動ポルミルで粒径6u
raまで微粉砕して、Sm11.6 Fe63.4Zn
9.4 NIS、Z )Iz、t 00.’lの微粉体
を得た。
次いでこの微粉体を実施例1と同様に磁場配向し、アン
モニアガス0.2atll+および水素ガス0.8at
IIの混合ガス流中470°C,、L 2ton/cf
flの条件で110分間焼結した。
得られた焼結磁石の残留磁束密度(Br)は8.1kG
、保磁力(i Hc)は5.9 kOe、(BH)lI
Iaxは10.4M G Oe s角形比(Br/ 4
 K Is)は0.893であった。
実施例48及び比較例5 純度99.9%の5I11および純度99.9%のFe
を用いてアルゴン雰囲気中高周波炉で溶解混合し、次い
で溶湯を3mm幅の鋳型中に流し込んで冷却し、さらに
酸素分圧的10−’atmのアルゴン雰囲気中において
1030°C,13時間焼鈍することにより、モル百分
率がSm 10.5%およびFe 89.5%からなる
合金を調製した。
この合金を窒素雰囲気中、コーヒーミルを用いて平均粒
径30 amまで粗粉砕した。
得られた合金粉末を管状炉中に入れ、実施例44〜46
と同様にして窒化・水素化し、次いで同様に酸素分圧的
10−’atmのアルゴン気流中で焼鈍し、徐冷するこ
とによりsma、9 Fets、z FilS、4t(
o、 z Os、 s組成の合金粉末を得た。
この合金粉末を分級して粒径20〜38μmに調製した
後、これにZnを8モル%添加し、回転ボールミルを4
時間族して微粉体を得た。
次いで、この微粉体を粉砕ポットから酸素分圧latm
の窒素流が出入りするグローポック中で取り出し、管状
炉中に入れ、酸素分圧が10−’atm以下のアルゴン
ガス気流中420°C1,5時間焼鈍し、徐冷すること
により5111.I Fe66.11 N+3.9Ho
、os (h、s Zns、。組成の微粉体Aを得た。
この粉体をl軸プレスを用いてIto口/cdS15k
oeの条件で5XIOX2mmの板状に成形し、この成
形体にポリイソプレンゴムのトルエン溶液を含浸させ、
十分に乾燥させた。次いでこの成形体に14 ton/
c111の圧力を加え、圧縮粉体成形ボン141石を得
た。
このポンド磁石の残留磁束密度(Br(kG)) 、保
磁力(illc(kOe)) 、(BH)wax(MG
Oe) 、角形比(Br/4πIs)を第5表に示す。
なお、第5表にはZnを添加せず、上記微粉体Aと同様
に微粉砕して得た微粉体Bを用いて、同様に磁場成形し
、ポンド磁石としたものの磁気物性値も示した。
第  5 表 実施例49 実施例4日で得た微粉体Aと、メタノール−クロロホル
ム混合溶媒に溶かした10重量%濃度のポリアミドエス
テルエーテルエラストマー溶液を8:2の重量比で混練
し、15kOeの磁場中に置いた金型に仕込んで、溶媒
を回収し、ペレットを作製した。
次いで窒素気流中、200°Cで30分間このペレット
に10 ton/cfflの圧力を加え、圧縮成形ボン
ド磁石を作製した。
得られた圧縮成形ポンド磁石の残留磁束密度(Br)は
8.6 kG 、保磁力は7.7 koe、(BH)m
axは15.9 MGOe 、角形比(Br/ 4 π
Is)は0.958であった。
実施例50 実施例48で得た微粉体Aと6−ナイロンを9=1の重
量比で、窒素雰囲気中、280℃で、混練し、3〜5鴫
長のペレットに裁断した。
2m+sのノズル径を有する12mm径のシリンダーに
該ペレットを充填し、次いでアルゴン雰囲気中290°
cで融解サセタ後、75 kg/ c+a(7)圧”i
’ 10閣X5ma+の断面を有する金型に打ち込んだ
。この時、金型には4.5〜6 kOeの磁場を与え続
けた。
得られた射出成形ボンド磁石の残留磁束密度(Br)は
5.6 kG 、保磁力は6.1 kOe、 (BH)
maxは5、I MGOe、角形比(Br/ 4 πI
s)は0.795であった。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明によれば特別な工程を付加
しないでも十分な保磁力、角形比および飽和磁束密度を
有する2相分離型のバルク磁石を作製することができる
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の焼結磁石を作製するための一方法を例
示した工程図である。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)一般式ReαFe_(_1_0_0_−α_−β
    _−γ_−δ_−ε_)NβHγOδMεで表わされる
    磁性材料であり、ReはYを含む希土類元素のうちの少
    なくとも一種、MはMg,Ti,Zr,Cu,Zn,A
    l,Ga,In,Si,Ge,Sn,Pb,Biの元素
    及びこれらの元素ならびにReの酸化物、フッ化物、炭
    化物、窒化物、水素化物のうち少なくとも一種、 α,β,γ,δ,εはそれぞれモル百分率で5≦α≦2
    0 5≦β≦25 0.01≦γ≦5 0.01≦δ≦10 0.1≦ε≦40 であることを特徴とする磁性材料。
  2. (2)上記請求項(1)に記載の磁性材料の成分である
    Feの0.01〜50モル%をCoで置換した組成を有
    することを特徴とする磁性材料。
  3. (3)上記請求項(1)または(2)に記載の磁性材料
    から成り、その組織の微構造の粒子境界部に上部一般式
    で示した成分のうちMの含有量が多い相を有し、粒子中
    心部にはMの含有量が少ないか、またはMを含有しない
    相を有することを特徴とする2相分離型のバルク磁石。
  4. (4)その成分が、Re,Fe,N,H,Oからなる磁
    性材料にM成分を混合添加して、それを焼結することに
    よって、このM成分を主に粒子境界部に拡散させ、反応
    させることを特徴とする上記請求項(3)に記載の2相
    分離型のバルク磁石の製造方法。
  5. (5)上記請求項(1)または(2)に記載の磁性材料
    から成ることを特徴とするボンド磁石。
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