JPH025594Y2 - - Google Patents

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JPH025594Y2
JPH025594Y2 JP1985020951U JP2095185U JPH025594Y2 JP H025594 Y2 JPH025594 Y2 JP H025594Y2 JP 1985020951 U JP1985020951 U JP 1985020951U JP 2095185 U JP2095185 U JP 2095185U JP H025594 Y2 JPH025594 Y2 JP H025594Y2
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ferrite molded
plate
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plates
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Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、電波吸収用パネルの改良に関する
ものである。
高層建築物の周辺の家屋では、その高層建築物
がテレビ電波の反射体となつてひきおこす、いわ
ゆるゴースト障害と言われるテレビ受信障害があ
るので、大きな社会問題とされている。
上記のゴースト障害を排除する対策の一つとし
て、従来、第6図に示すように、珪酸カルシウム
材を板状に形成した2枚の平板1,2を、同じ材
料から形成した縦スペーサ3および横スペーサ4
を介して向い合わせ、縦スペーサ3,3のあいだ
に強磁性体であるフエライト成形板5を並べて埋
め込ませ、一方の平板2の表面にアルミ薄板から
なる電波反射板6を張り付けて構成した電波吸収
用パネルの使用が提案されている。
前記電波吸収用パネルは、その本体である表裏
2枚の平板1,2およびスペーサ3,4が、耐火
性、防火性にすぐれ、かつ電波透過性の点でも良
好な珪酸カルシウム材が形成されているので、電
波吸収壁としてのみならず、耐火・防火壁として
も機能する長所をそなえているが、パネルの本体
である平板を形成している珪酸カルシウム材は、
長期的にみた場合、耐水性の点で若干の問題があ
る。
この考案は、前述した従来技術の欠点に鑑み、
耐水性の問題を解消すると共にパネル強度の増大
と軽量化ができ、かつ電波吸収特性を向上させる
ことのできる電波吸収用パネルを提供することを
主たる目的としているものである。
この考案による電波吸収用パネルは、電波反射
機能を有する金属板がパネルの基板とされ、その
基板面に、板の片面側に列方向の段部と列間方向
の段部を形成したフエライト成形板と、板の片面
側に列方向の段部を形成し他の面側に列方向の段
部を形成したフエライト成形板が交互に重ね合わ
せられて、多数のフエライト成形板が整列状態で
並べられ、該フエライト成形板の列間には列の間
隔を保つように長尺の間隙桁材からなる保持金具
が配設され、また列をなすフエライト成形板の合
じやくり段部に長尺の抑え部材からなる保持金具
が間隙桁材に重ね合わされた状態で、且つフエラ
イト成形板との間に間隔を設けて嵌め合わされて
おり、さらにフエライト成形板と該間隔部材と抑
え桁材との間に設けられた間隔内に填材が充填さ
れており、当該保持金具は、そこから前記基板に
かけて通したボルト部材によつて固定されている
構成に特徴を有するものである。
以下、この考案を、その実施の一例を示した図
面に基づいて詳細に説明する。
第1図ないし第5図において、10はアルミニ
ウムのような電波反射金属で長方形につくられた
パネルの基板であり、この基板10上には、合じ
やくり段部を有する2種の多数の長方形フエライ
ト成形板11,12が所要の列間隔をとつて整列
状態に並べられ、列を形成しているフエライト成
形板11,12は、列間に配設された保持金具A
と、基板の四辺を囲む保持金具Bとによつて基板
10に保持されている。
前記フエライト成形板11,12のうち、一方
のフエライト成形板11は、第4図に示すよう
に、板の片面側に、列方向の段部11aと、列間
方向の段部11bとをもつており、他方のフエラ
イト成形板12は、第5図に示すように、板の片
面側に、列方向の段部12aがあり、他の面側に
列間方向の段部12bをもつており、これらのフ
エライト成形板11,12をその列方向の段部1
1a,12aで交互に重ね合わせて列を形成する
ことにより、その列を形成しているすべてのフエ
ライト成形板11,12は基板10に対し、連続
する平面で当接され、表面には、列間方向の段部
11b,12bが列の方向に連続されるようにな
つている。
前記フエライト成形板11,12を列間隔で保
持する保持金具Aは、向い合わされる段部11
b,11b、あるいは段部12b,12bの先端
面間に共通に嵌め込まれる断面コ字形をした長尺
の間隔桁材13と、段部11b,11bあるいは
段部12b,12bに嵌め合つて対向フエライト
成形板を共通に抑えつける状態で前記間隔桁材1
3に重ね合わされる抑え桁材14とで構成され、
抑え桁材14および間隔桁材13を通して前記基
板10にボルト部材15が挿通され、基板10の
外に突出するボルトネジ部分にナツト16を螺合
して締付けることにより、保持金具Aは基板10
に固定されるようになつている。
基板10の四辺を囲む保持金具Bは、断面L字
形をした長尺の抑え桁材17で形成されており、
この抑え桁材17が前記間隔桁材13に重ねら
れ、ボルト15およびナツト16による締付けが
できるようになつており、最外側のフエライト成
形板11,12は、前記保持金具A,Bの両金具
によつて基板10に抑えつけられるようになつて
いる。18は断面L形の金属補強桁材であり、基
板10の裏面と前記抑え桁材17の内面との直角
隅部に当てられ、溶接で固定されている。
前記保持金具A,Bと、それによつて保持され
るフエライト成形板11,12とのあいだの隙
間、ならびに保持金具A,Bとそれに挿通された
ボルト15とのあいだの隙間には、接着剤を兼ね
た填材19,20がそれぞれ注入充填されてい
る。
前記保持金具A,Bを含むフエライト成形板1
1,12の全表面には、合成樹脂塗料による保護
皮膜(図示していない)が施されている。
前記電波吸収用パネルの構成によれば、下記す
る多くの効果が得られる。
(1) フエライト成形板を除くパネル全体が金属材
料で組立てられているので、耐水性に問題はな
い。
(2) 金属材料から組立てられたパネルは強度が大
である。
(3) フエライト成形板の裏面に、じかに金属基板
10が位置づけられているため、電波吸収特性
の増大が図れる。
(4) パネルは、基板10を主材とし、その表面側
にフエライト成形板の保持金具A,Bが配設さ
れた片面補強型構造であるから、全体として厚
みが薄く、軽量化ができる。
(5) 保持金具Aを構成しているフエライト成形板
の抑え桁材14が長尺物であるから、列に並べ
られた多数のフエライト成形板の連続固定が確
実にできる。
(6) フエライト成形板の合じやくり段部に抑え桁
材14が嵌め合わされているので、パネルの表
面は凹凸のない平面に形成され、ゴミや塵埃は
付着しない。
(7) 前記保持金具Aが間隔桁材13と抑え桁材1
4とで構成されたものにあつては、間隔桁材1
3の高さをフエライト成形板の向い合わせ端部
の厚みより若干大きくし、抑え桁材14とこれ
を受入れる段部とのあいだに僅かな隙間を残し
てあれば、ボルト締付け操作時の強い外圧で、
フエライト成形板が破損するおそれはなくな
る。
(8) 前記(7)項で述べた隙間に接着剤を注入して充
填材としたものによれば、それがボルト締付け
圧に対して緩衝材として機能するので、フエラ
イト成形板の破損防止効果がさらに高められる
と共に水の浸入に対し確実な防止ができる。
(9) フエライト成形板と保持金具A,Bとの間の
間隔に填材を充填することによつて湿分の進入
を抑えて耐水性の向上を図ると共に、施工後に
おいて熱膨張率の異なるフエライト板と保持金
具との関係から、熱膨張率の大きい保持金具が
熱膨張率の小さいフエライト板側に膨張してフ
エライト板を破壊することを防ぐという効果即
ち熱膨張吸収効果が発揮される。
(10) 保持金具はフエライト板の列の間隔を保たせ
るための間隔桁材とフエライト板を基板に抑え
付けるための抑え桁材の2種のものを使用して
いるため、パネル作成時の作業性が良い。
即ち、例えば保持金具が抑え部とボルトが一
体となつたものを使用した場合はフエライト板
の合じやくり段部の加工精度が悪いと保持金具
の抑え部が正確に噛合わずフエライト板の抑え
が不正確となつてフエライト板の固定が不安定
となるし、さらに施工後における熱膨張吸収効
果も発揮されない。
(11) 間隔桁材とフエライト板および抑え桁材とフ
エライト板との間の2箇所において填材が充填
された構造であるから、シール性が極めて良好
なため屋外の構築物の外壁として使用する用途
において要求される耐水性が非常に良好であ
る。
前記実施例では、フエライト成形板を列方向に
おいても合じやくり段部で突き合わせるため、2
種のフエライト成形板が組み合わされているが、
それを普通の平行面として突き合わせる場合に
は、一種のフエライト成形板ですませることがで
きる。
以上に述べたように、この考案によれば、電波
反射機能を有する金属板がパネル基板とされ、そ
の基板面に、合じやくり段部を有する多数のフエ
ライト成形板が整列状態で並べられ、フエライト
成形板の列間には、列の間隔を保つと共にフエラ
イト成形板の合じやくり段部に嵌め合つて、その
列のフエライト成形板を共通に抑えつける保持金
具が配設され、保持金具はそこから前記基板にか
けて通したボルト部材によつて基板に固定されて
いるので、耐水性に何等の問題がなく、しかも電
波吸収性能に優れ、かつ強度が大で軽量に構造で
きる電波吸収用パネルが得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例を示す電波吸収用
パネルの一部切断斜視図、第2図はその一部の拡
大横断面図、第3図はボルト締付け部分の拡大横
断面図、第4図および第5図はフエライト成形板
の斜視図、第6図は従来の電波吸収用パネルの一
部切断斜視図、である。 10……基板、11,12……フエライト成形
板、11a,11b、12a,12b……合じや
くり段部、A,B……保持金具、13……間隔桁
材、14……抑え桁材、15……ボルト、16…
…ナツト、17……抑え桁材、18……補強桁
材、19,20……填材。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 電波反射機能を有する金属板がパネルの基板1
    0とされ、その基板面に、板の片面側に列方向の
    段部11aと列間方向の段部11bを形成したフ
    エライト成形板11と、板の片面側に列方向の段
    部12aを形成し他の面側に列方向の段部12b
    を形成したフエライト成形板12が交互に重ね合
    わせられて、多数のフエライト成形板が整列状態
    で並べられ、該フエライト成形板の列間には列の
    間隔を保つように長尺の間隙桁材13からなる保
    持金具が配設され、また列をなすフエライト成形
    板の合じやくり段部11b,11bに長尺の抑え
    部材14からなる保持金具が間隔桁材13に重ね
    合わされた状態で、且つフエライト成形板との間
    に間隔を設けた嵌め合わされており、さらにフエ
    ライト成形板と該間隔部材13と抑え桁材14と
    の間に設けられた間隔内に填材が充填されてお
    り、当該保持金具は、そこから前記基板10にか
    けて通したボルト部材15,16によつて固定さ
    れていることを特徴とする電波吸収用パネル。
JP1985020951U 1985-02-16 1985-02-16 Expired JPH025594Y2 (ja)

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