JPH0255774B2 - - Google Patents

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JPH0255774B2
JPH0255774B2 JP56098282A JP9828281A JPH0255774B2 JP H0255774 B2 JPH0255774 B2 JP H0255774B2 JP 56098282 A JP56098282 A JP 56098282A JP 9828281 A JP9828281 A JP 9828281A JP H0255774 B2 JPH0255774 B2 JP H0255774B2
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JP
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vapor
toner
phase
alumina
silica
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JP56098282A
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JPS581157A (ja
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Nobuhiro Myagawa
Masanori Fujii
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Kyocera Mita Industrial Co Ltd
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Mita Industrial Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0255774B2 publication Critical patent/JPH0255774B2/ja
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G9/00Developers
    • G03G9/08Developers with toner particles
    • G03G9/097Plasticisers; Charge controlling agents
    • G03G9/09708Inorganic compounds
    • G03G9/09716Inorganic compounds treated with organic compounds

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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は電気絶縁性の電子写真用トナーの製造
に関し、より詳細にはトナー粒子の静電凝集が防
止されて、トナー粒子の流動性が向上すると共
に、現像に際して画像濃度を増加させ、カブリ濃
度を低下させ得る電気絶縁性の電子写真用トナー
の製造に関する。 静電潜像を現像するための電子写真用トナーに
おいては、一成分系現像剤であれ、或いは二成分
系現像剤であれ、トナー粒子が粉体として良好な
流動性を有することが要求される。 このために、電子写真用トナー粒子を微細粉末
粒子でまぶし処理することによつて、その流動性
を改善することが古くから行われている。例え
ば、米国特許第3639245号明細書には、一成分系
の導電性磁性トナー粒子を気相法シリカでまぶし
処理することにより、その流動性を改善すること
が開示されている。また、米国特許第4082681号
明細書には、一成分系の磁性トナー粒子を、導電
性カーボンブラツクでまぶし処理することによつ
て、導電性の向上と流動性の向上と同時に行なう
ことが開示されている。 更に、米国特許第3720617号明細書には、2成
分系現像剤用の電気絶縁性着色トナー粒子を、表
面のシラノール基をオルガノシランで封鎖した気
相法シリカでまぶし処理することにより、湿度に
よるトナー粒子の諸特性の劣化を防止することが
開示されている。 このようなまぶしによる流動性向上処理におい
て、トナー粒子が導電性を有する場合には、処理
に用いる微粒子の電気的特性にあまり関係なし
に、流動性の改善が行われる。しかしながら、処
理すべきトナー粒子が電気絶縁性乃至は顕電性と
呼ばれる粒子の場合には、処理に用いる無機微粒
子の電気的特性によつて、トナー粒子の流動性や
形成される複写物の画像品質に重大な影響が及ぼ
されることが見出された。 即ち、正電荷現像用の電気絶縁性トナー粒子を
前述したシラノール基封鎖気相法シリカ微粒子で
まぶし処理すると、このようなシラノール基封鎖
が行われていない通常の気相法シリカでまぶし処
理する場合に比して、むしろ静電凝集して流動性
が低下する傾向を生じるようになる。更に、この
ようなシラノール基封鎖気相法シリカは、トナー
粒子の負電荷の帯電電位を増加させる傾向があ
り、これにより、最終複写物のカブリ濃度を増加
させ、更に、単位電荷像へのトナー粒子の付着個
数が減少することにより画像濃度がむしろ減少す
ることになる。 本発明者等は、電気絶縁性トナー粒子を、シラ
ノール基封鎖気相法シリカ微粒子でまぶし処理
し、次いで処理後のトナー粒子を通常の気相法シ
リカ、気相法アルミナ或いは気相法チタニアでま
ぶし処理すると、前述した諸欠点が解消され、流
動性に優れていると共に耐湿性も大であり、現像
に際して増加した画像濃度と減少したカブリ濃度
とを有する複写物を形成し得る電子写真用トナー
を製造し得ることを見出した。 即ち、本発明の目的は、流動性及び耐湿度劣化
性の組合せに優れており、現像に際して高い画像
濃度と低いカブリ濃度とを有する複写物を得るこ
とが可能な電気絶縁性の電子写真用トナーを提供
するにある。 本発明の他の目的は、上述した特性を有する正
電荷現像用の一成分系磁性トナーを提供するにあ
る。 本発明の更に他の目的は、シラノール基封鎖気
相法シリカと通常の気相法シリカ、気相法アルミ
ナ或いは気相法チタニアとの2種類を、最も効率
よく、しかもトナーの諸特性の点で望ましい二重
層の形でトナー粒子本体表面に付着させ得る方法
を提供するにある。 本発明によれば、電気絶縁性トナー粒子本体と
該トナー粒子本体にまぶされた流動化剤微粉末と
から成る電子写真用トナーの製法において、表面
のシラノール基がオルガノシランで封鎖された気
相法シリカを、電気絶縁性トナー粒子本体にまぶ
し処理する工程と、処理後のトナー粒子本体を、
20℃及び60%RHで測定した体積抵抗が1013Ω−
cm以下の気相法アルミナ、気相法チタニア或いは
気相法シリカでまぶし処理する工程とから成るこ
とを特徴とする電気絶縁性の電子写真用トナーの
製造方法が提供される。 本発明を以下に詳細に説明する。 本発明の重要な特徴は、電気絶縁性トナー粒子
本体をシラノール基封鎖気相法シリカ(以下単に
疎水性シリカと呼ぶ)で先ずまぶし処理し、次い
で処理後のトナー粒子本体を通常の気相法アルミ
ナ等でまぶし処理するという工程の組合せ及び順
序にある。即ち、トナー粒子を複数種の微粒子流
動化剤で処理する場合に最も普通に採用される方
法は、これらの複数種の流動化剤の混合物とトナ
ー粒子とを乾式ブレンドする方法である。しかし
ながら、疎水性シリカと気相法アルミナ等とを混
合して、トナー粒子へのまぶしに使用する場合に
は、疎水性シリカと気相法アルミナとが静電凝集
して、トナー粒子表面へ均一且つ一様に付着させ
ることが困難となり、かえつてトナー粒子の流動
性や現像時の画像濃度が処理の割には効果の発現
が少ない。これに対して、本発明によれば、先
ず、トナー粒子表面に、疎水性シリカを乾式ブレ
ンド等の手段でまぶすことにより、疎水性シリカ
がトナー粒子表面に均一且つ一様に付着し、次い
で処理後のトナーを更に通常の気相法アルミナ等
でまぶすことにより、疎水性シリカと気相法アル
ミナ等との間に何等かの静電気的相互作用がある
場合にも、疎水性シリカが既にトナー粒子表面は
分布しているため、トナー粒子から遊離した両者
の凝集体を形成させることなく、気相法アルミナ
等の微粒子をも一様にトナー粒子に付着させるこ
とが可能となる。 しかも、本発明によるトナーにおいては、トナ
ー粒子本体表面に先ず、疎水性シリカの付着層、
その上に気相法アルミナ等のより体積抵抗の低い
流動化剤の層を備えているという微細構造により
このトナーは耐湿性、特に長期間使用中における
トナーの諸特性の劣化に対して耐性を有すると共
に、トナー粒子の凝集傾向が解消され、現像に際
して画像濃度の向上とカブリ濃度の減少しがもた
らされるものである。 本発明におけるトナー粒子本体は、このものが
電気絶縁性であるという条件を満足する限りにお
いて、磁性キヤリヤーを使用することなく単独で
用いる一成分系磁性トナーであつてもよく、また
磁性キヤリヤー等との組合せで使用する二成分系
現像剤用のトナーであつてもよい。トナー粒子の
凝集や流動性低下は、キヤリヤーを使用しない一
成分系磁性トナーにおいて特に問題となるので、
本発明は、この分野に特に有用である。 一成分系磁性トナーとしては、定着用の電気絶
縁性媒質中に、マグネタイト等の磁性材料を、必
要により荷電制御剤と共に分散させたものが使用
される。マグネタイト(Fe3O4)としては、粒径
が0.1乃至3ミクロンの範囲にあるものが使用さ
れる。 これらのマグネタイトを分散させる定着用媒質
としては、熱或いは圧力の適用下に定着性を示す
樹脂、ワツクス状物質或いはゴムが使用される。
これらの定着用媒質は、単独でも或いは2種類以
上の組合せでも使用されるが、これらの定着用媒
質は、マグネタイトを含有させないで測定して1
×10015Ω−cm以上の体積固有抵抗を有するもの
が望ましい。 定着用媒質としては、種々のモノ乃至はジエチ
レン系不飽和単量体、特に (a) ビニル芳香族単量体、 (b) アクリル系単量体の単独重合体や共重合体等
が使用される。 ビニル芳香族単量体としては、下記式 式中、R1は水素原子、低級(炭素数4以下の)
アルキル基、或いはハロゲン原子であり、R2
低級アルキル基、ハロゲン原子等の置換基であ
り、nはゼロを含む2以下の整数である、 で表わされる単量体、例えばスチレン、ビニルト
ルエン、α―メチルスチレン、α―クロルスチレ
ン、ビニルキシレン等やビニルナフタレン等を挙
げることができる。この中でも、スチレン、ビニ
ルトルエンが好適である。 アクリル系単量体としては、下記式 式中、R3は水素原子或いは低級アルキル基で
あり、R4は水酸基、アルコキシ基、ヒドロキシ
アルコキシ基、アミノ基、或いはアミノアルコキ
シ基である、 で表わされるアクリル系単量体、例えばアクリル
酸、メタクリル酸、エチルアクリレート、メチル
メタクリレート、ブチルアクリレート、ブチルメ
タクリレート、2―エチルヘキシルアクリレー
ト、2―エチルヘキシルメタクリレート、3―ヒ
ドロキシプロピルアクリレート、2―ヒドロキシ
エチルメタクリレート、3―アミノプロピルアク
リレート、3―N,N―ジエチルアミノプロピル
アクリレート、アクリルアミド等を挙げることが
できる。 これらの単量体(a)或いは(b)と組合せで、或いは
単独で使用される他の単量体としては、例えば下
記式 式中、R5は水素原子、低級アルキル基又はク
ロル原子である、 で表わされる共役ジオレフイン系単量体、例え
ば、ブタジエン、イソプレン、クロロプレン等他
には無水マレイン酸、フマル酸、クロトン酸、イ
タコン酸等の他のエチレン系不飽和カルボン酸或
いはそのエステル類や、酢酸ビニル等のビニルエ
ステル類、ビニルピリジン、ビニルピロリドン、
ビニルエーテル類、アクリロニトリル、塩化ビニ
ル、塩化ビニリデン等を挙げることもできる。 これらのビニル系重合体の分子量は3000乃至は
300000、特に5000乃至200000の範囲にあるのが望
ましい。 この一成分系磁性トナーにおいては、上述した
マグネタイトを定着用媒質と磁性材料粉末との合
計量当り357乃至75重量%、特に40乃至70重量%
の量で用いるのが望ましく、この定着用媒質中に
マグネタイトを均一且つ一様に混練し、次いで粒
状化して、一成分系乾式磁性現像剤とする。 現像剤成分の混練・粒状化に先立つて、それ自
体公知の現像剤の補助成分をそれ自体公知の処方
に従つて配合し得る。例えば、現像剤の色調を改
善するために、カーボンブラツクの如き顔料や、
アシツドバイオレツトの如き染料を単独で或いは
2種以上の組合せで、全体当り0.5乃至5重量%
の量で使用できる。また、増量の目的で、炭酸カ
ルシウム、微粉末ケイ酸等の充填剤を、全体当り
20重量%迄の量で配合することができる。現像剤
を熱ロールで定着する方式では、シリコーンオイ
ル、低分子量オレフイン樹脂類、各種ワツクス類
等のオフセツト防止剤を、全体当り2乃至15重量
%の量で使用できる。また、現像剤を圧力ロール
で定着する用途には、パラフインワツクス、各種
動・植物ロウ、脂肪酸アミド等の圧力定着性賦与
剤を全体当り5乃至30重量%の量で使用してもよ
い。 本発明は、正電荷像を現像するためのトナーと
して特に有利であり、この目的のために、負電荷
制御剤、例えばクロム、鉄或いはコバルトを含有
する錯塩アゾ染料を含有させるのがよい。勿論、
負電荷像を現像するためのトナーは、油溶性染
料、分散染料或いは建染染料等の正電荷制御剤を
含有させればよい。 成形に当つては、前述した混練組成物を冷却し
た後、これを粉砕し、必要により篩分けすること
により得られる。勿論、不定形粒子の角取りを行
うために、機械的な急速撹拌を行つても特に差支
えはない。一成分系磁性トナー粒子の粒度は、解
像力等にも関連するが、一般に5乃至35ミクロン
の範囲にあることが望ましい。 本発明は勿論、二成分系現像剤用のトナーにも
適用でき、かかるトナーは、マグネタイトをトナ
ー組成中に含有させない以外は上記と同様にして
得られる。二成分系現像剤用トナーの粒度は5乃
至30ミクロンの範囲にあるのが望ましい。 本発明に用いる疎水性シリカは、気相法シリ
カ、即ち塩化ケイ素の高温(火焔)加水分解法に
より得られる微細シリカを、ジメチルジクロルシ
ランのようなシラン類で処理し、表面のシラノー
ルをオルガノシランで封鎖することにより得られ
る。このため、このシリカは通常の気相法シリカ
に比して高度に疎水性であり、トナー粒子に優れ
た耐湿性、保存性を与える。この疎水性シリカは
5乃至50ミリミクロンの一次粒径と50乃至400
m2/gの比表面積を有することが望ましい。本発
明の目的に好適な疎水性シリカはアエロジルR―
972(日本アエロジル社)の商品名で入手し得る。 上述した疎水性シリカと組合せて使用する気相
法アルミナとは、無水塩化アルミニウムをやはり
高温(火焔)加水分解することにより製造され、
超微粒子のアルミナである。この気相法アルミナ
は、一般に10乃至30ミリミクロンの一次粒径と80
乃至120m2/gの比表面積とを有している。この
気相法アルミナは前述した疎水性シリカに比して
より導電性であり、20℃及び60%RHで測定した
体積抵抗が1013Ω−cm以下である。気相法アルミ
ナに代えて、気相法チタニア或いは、通常の気相
法シリカを用いることもできる。気相法チタニア
は、四塩化チタンの高温(火焔加水分解)により
製造され、一般に20乃至40ミリミクロンの一次粒
径と30乃至70m2/gの比表面積を有している。気
相法シリカとしては、種々のグレードのものを使
用でき、例えばシリカ単味から成るものの他に、
シリカを主体とし、少量のアルミナを含む気相法
シリカ(例えばアエロジルMOX80、MOX170、
COK84等)を用いることもできる。気相法シリ
カの好適なものは5乃至50ミリミクロンの一次粒
径と50乃至400m2/gの比表面積を有する。これ
らの気相法チタニア及び気相法シリカも、気相法
アルミナとほぼ同様の電気抵抗を有する。 本発明によれば、疎水性シリカのまぶし層に加
えて、より電気抵抗の低い気相法シリカのまぶし
層を、トナー粒子本体表面に設けることにより、
トナーの凝集傾向が減少する理由は未だ十分に明
らかではないが、次のようなものと推定される。
即ち、疎水性シリカでまぶされたトナー粒子が凝
集傾向を示すのは、この疎水性シリカが負に強く
帯電しすぎるためと認められるが、この疎水性シ
リカのまぶし層上に、電気抵抗の比較的低い気相
法アルミナ等の層を設けることにより、この帯電
傾向が緩和されることによるものと思われる。し
かもこの帯電量が適正な範囲に低下することによ
つて、単位電荷像当りの現像剤粒子の付着個数を
増大させて画像濃度をむしろ向上させ、しかも複
写物におけるカブリ濃度を減少させることが可能
となる。このような見地からは、疎水性シリカと
組合せて使用する低電気抵抗の流動化剤は疎水性
シリカとは逆極性に帯電する性質を有するものが
最も望ましく、気相法アルミナを用いた場合に最
も著効があり、次いで気相法チタニア、気相法シ
リカの順である。 疎水性シリカと気相法アルミナ等とは、その合
計でトナー粒子の流動性の点でトナー粒子本体当
り0.1乃至5重量%、特に0.2乃至2重量%の量で
用いるのがよく、一方疎水性シリカと気相法アル
ミナ等とは、9:1乃至1:9、特に6:1乃至
1:6、最も好適には5:1乃至1:5の重量比
で用いるのがよい。 即ち、気相法アルミナ等の使用量比が上記範囲
よりも小さいときには、添付図面第1図、第2
図、第3図及び第4図に示す通り、トナー粒子の
凝集傾向を防止することが困難となり、画像濃度
の向上及びカブリ濃度の減少に関しても目立つた
効果は得られない。一方、気相法アルミナ等の使
用量比を上記範囲よりも多くすると、トナー粒子
の摩擦帯電量があまりにも小さくなると共に、耐
湿性に関しても不満足なものとなる。 本発明におけるまぶし操作は、例えばブレンダ
ー、ヘンシエルミキサー等の乾式配合装置を用い
て容易に実施できる。例えば、ヘンシエルミキサ
ー内に、トナー粒子本体と疎水性シリカとを充填
し、撹拌によりトナー粒子表面に疎水性シリカを
まぶしにより付着させ、次いでこのミキサー内に
低電気抵抗の気相法アルミナを添加し、同様の撹
拌操作を行つて、最終製品とする。 本発明によるトナーは優れた流動性を有し、ブ
ロツキング傾向をないため、特に高速複写用のト
ナーとして有用であり、しかも連続コピーを長時
間にわたつて行つても、高い画像濃度の複写物
を、カブリ濃度の増加なしに得られるという利点
を有するものである。 本発明を次の例で説明する。 実施例 1 抗磁力148エルステツド、見掛密度0.635m2/ml
及び数平均粒子径1μのマグネタイト(Fe3O4)55
重量部(以下部と記す)とスチレン/2―エチル
ヘキシルアクリレート共重合体(重量平均分子量
73000)37部、低分子量ポリプロピレン(平均分
子量4000)8部、負電荷制御剤0.64部(保土谷化
学製スピロンブラツクTOH)及びステアリン酸
亜鉛0.5部を十分に混合後、加圧ニーダー(森山
製作所製)を用いて熔融混練を行つた。放冷後カ
ツテイングミルで粗粉砕し粒子径0.5〜2mmの大
きさにする。次いでジエツトミルを用いて微粉砕
した後ジグザグ分級機で分級を行い、粒径5〜
25μの磁性トナーを得る。得られたトナーに対し
第1表に示した方法と流動化剤でもつて表面処理
を行つた。 尚、抗磁力は東英工業製の磁気物性測定機器
(モデルVSMP―1型、磁界5Kエルステツド)を
用い測定し、見掛密度はJIS K―5101により、粒
子径は電子顕微鏡写真撮影から求めた。 流動化剤 a 粒子表面のシラノール基オルガノシランで封
鎖された疎水性の気相法シリカ(日本アエロジ
ル製、R―972) b 気相法でつくられた超微粒子状の酸化アルミ
(アルミナ)(日本アエロジル製、Aluminium
Oxide C) 処理方法 トナー全重量に対し、流動化剤aを0.5%混
合する(ヘンシエルミキサーを使用する)。 トナー全重量に対し、流動化剤aを0.7%混
合する。 トナー全重量に対し、流動化剤aを0.5%、
bを0.2%同時に加えて混合する。 トナー全重量に対し、流動化剤aを0.5%加
えて混合後、更に流動化剤bを0.2%加えて混
合する。 これらの作製した磁性トナー4種を用いて次な
る複写テストを行つた。 感光体にセレンドラム(外径150mm)を用いた
複写機に於いて、非磁性部材を介してマグネツト
を内蔵した現像スリーブ(外径33mm)上の磁場の
強さを約900ガウスとし、マグネツト及びスリー
ブを独立に個々に回転しうるいわゆる両回転方式
とした現像ローラー上に上記の磁性トナーを、穂
切り板とスリーブの間隔を0.3mmとして付着させ、
磁性トナーはホツパーから現像ローラー部に供給
できる様に配置し、また感光体表面と現像ローラ
ーの間隔を0.5mmとした。現像スリーブと感光体
は同方向で回転し、マグネツトは逆方向に回転す
るようにした回動条件下で、帯電(+6.7KV)、
露光、現像、転写(+6.3KV)、ヒーターローラ
ー定着及びフアーブラシクリーニングを行つた。
但し、複写速度はA4サイズで毎分30枚のコピー
が行える様にした。転写紙には厚さ80μの上質紙
を用いた。複写テスト結果を第1表に示す。画像
濃度はベタ黒の所を市販の反射濃度計(東京電色
製、TC―60)で測定し求めた。 又、これとは別にトナーの流動性の評価法とし
て市販のパウダーテスター(細川鉄工所製)を用
い凝集度を測定し、第1表に示した。この数値が
小さいほど流動性が良好であることを示す。
【表】 反射濃度より転写紙の生地の反射濃度
を引いて求めた絶対濃度を示す。
シリカとアルミナを同時に混合する処理方法
では、相互の粒子がマイナス(シリカ)とプラス
(アルミナ)に帯電する為に、混合過程で静電凝
集した硬い粒子(0.5〜3mm)を形成しやすかつ
た。本発明の処理方法によれば、画像濃度が高く
カブリ濃度もほとんど無く、流動性にも優れた磁
性トナーを得ることが出来、又100枚の連続コピ
ーを行つてもカブリ濃度は一定で増加しなかつた
が、他の処理法のトナーでは、法:0.12、
法:0.11、法:0.02まで増加した。 本発明のトナーを用いて、連続して10000枚の
コピーを行つたが、トナーブロツキングも無く、
又画像濃度とカブリ濃度も初期の状態を維持する
ものであつた。 又、本発明の処理法で、トナー全重量に対し流
動化剤(a及びb)を合計量0.9%で混合した場
合について、疎水性シリカとアルミナの混合割合
を変化させた時の、それぞれのトナーの摩擦帯電
量(第1図)、凝集度(第2図)、画像濃度(第3
図)及びカブリ濃度を示す。 摩擦帯電量は、磁性トナー5gとキヤリヤ鉄粉
(200/300メツシユ)45gを10分間混合撹拌して、
ブローオフ粉体帯電量測定装置(モデルTB―
200、東芝ケミカル製)を用いて測定した値であ
る。 実施例 2 抗磁力74エルステツド、見掛密度0.690g/ml、
数平均粒子径2.7μのマグネタイト55部をスチレ
ン/ブチルメタクリレート共重合体(重量平均分
子量27000)37部、低分子量ポリプロピレン7部、
ステアリン酸カルシウム0.5部及び負電荷制御剤
0.5部を十分に混合後、実施例1と同様にして粒
径5〜25μの磁性トナーを製造する。 得られたトナーに対し、第2表に示した流動化
剤をトナー全重量に対し0.5%混合した。この場
合の各トナーの凝集度と摩擦帯電量を第2表に示
す。 結果によれば、表面処理を行うことで気相法シ
リカ粒子は摩擦帯電量を増大せしめるが、硅酸の
ゲル化により製造したシリカ及びチタニア、アル
ミナでは逆に減少せしめた。しかしながら、凝集
度は疎水性シリカ使用以外全てその値を小とし
た。即ち流動性を高めることが示された。
【表】
【表】
【表】 次に、トナーに対して流動化剤の疎水性シリカ
を0.5%混合した後、第2表の各流動化剤を0.2%
更に混合(2次表面処理)して本発明の磁性現像
剤を作製した。 作製した磁性現像剤の凝集度及び摩擦帯電量
と、複写テスト結果を第3表に示す。
【表】 尚、凝集度と摩擦帯電量は20℃、RH50%での
測定値であり、複写テストは第3表中に記載の各
環境下に8時間トナーのみを放置し、次いで20
℃、RH50%下の複写機(実施例1記載)にセツ
トしテストを行つた結果である。 結果によれば、本発明の方法により表面処理を
行つた磁性トナーでは、低湿度下でもカブリを生
じることもなく、又高湿度下に於いても画像濃度
の低下が見られないことが理解される。 実施例 3 カーボンブラツク(スペシヤルブラツク4、日
本デグサ社製)7部、スチレン/ブチルメタクリ
レート共重合体(重量平均分子量53000)100部及
び負電荷製御剤3部を3本ロールミルにて十分に
熔融混練を行い、冷却後粉砕・分級を行い粒度分
布5〜20μのトナーを得た。 この分級品に対し、第4表の流動化剤を用いて
表面処理を行い、このトナー(4種)8部と鉄粉
(EFV200/300日本鉄粉製)100部を混合して2
成分現像剤(4種)を調整した。次に、市販の複
写機(DC―161、三田工業製)を用いてこれらの
現像剤の複写試験を行いその結果を第4表に示
す。
【表】 結果によれば、本発明の表面処理と流動化剤の
組み合せトナーを用いた2成分現像剤では、凝集
度も小さく、かつ摩擦帯電量も適切なる値をとる
為か、画像濃度が高くなると同時にカブリ濃度も
低く、コントラストの高い画像を与えることが示
された。
【図面の簡単な説明】
第1図は、疎水性シリカとアルミナとの混合比
と摩擦帯電量との関係を示す線図、第2図は、疎
水シリカとアルミナとの混合比と凝集度との関係
を示す線図、第3図は、疎水性シリカとアルミナ
との混合比と画像濃度との関係を示す線図、第4
図は、疎水性シリカとアルミナとの混合比とカブ
リ濃度との関係を示す線図である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 電気絶縁性トナー粒子本体と該トナー粒子本
    体にまぶされた流動化剤微粉末とから成る電子写
    真用トナーの製法において、 表面のシラノール基がオルガノシランで封鎖さ
    れた気相法シリカを、電気絶縁性トナー粒子本体
    にまぶし処理する工程と、処理後のトナー粒子本
    体を、20℃及び60%RHで測定した体積抵抗が
    1013Ω−cm以下の気相法アルミナ、気相法チタニ
    ア、或いは気相法シリカでまぶし処理する工程と
    から成ることを特徴とする電気絶縁性の電子写真
    用トナーの製造方法。 2 シラノール基封鎖気相法シリカと低電気抵抗
    の気相法アルミナ、気相法チタニア或いは気相法
    シリカとを、トナー粒子当り合計量で0.1乃至5
    重量%で、且つ9:1乃至1:9の重量比で使用
    する特許請求の範囲第1項記載の方法。 3 気相法アルミナが10乃至30ミリミクロンの一
    次粒径と80乃至120m2/gの比表面積とを有する
    ものである特許請求の範囲第1項記載の方法。
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