JPH0255407B2 - - Google Patents

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JPH0255407B2
JPH0255407B2 JP55102315A JP10231580A JPH0255407B2 JP H0255407 B2 JPH0255407 B2 JP H0255407B2 JP 55102315 A JP55102315 A JP 55102315A JP 10231580 A JP10231580 A JP 10231580A JP H0255407 B2 JPH0255407 B2 JP H0255407B2
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placebo
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study
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JP55102315A
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Fuarinu Jannkuroodo
Ribukinu Annu
Buruto Ishidoro
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RABO OMU SA
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RABO OMU SA
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Publication date
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Publication of JPH0255407B2 publication Critical patent/JPH0255407B2/ja
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    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は大腸菌(Escherichia coli)の次の菌
株: −NCTC:8603,8621,8622,8623,9026,
9111,9119,9707,9708. −I−081,I−082,I−083,I−084,I
−085,I−0866, I−087,I−088,I−089 の少くとも1種から誘導されるバクテリア溶解質
を有効成分として含有する泌尿管系の伝染病経口
治療薬に関するものである。 溶解質は上記すべての菌株から誘導するのが好
ましい。 NCTC菌株はナシヨナル・コレクシヨン・オ
ブ・タイプ・カルチヤーズ,ロンドにより表に記
入されており、一般に入手することができ、菌株
Iは1979年3月7日本出願人がコレクシオン・ナ
シオナール・ドウ・クルチユール・ドウ・ミクロ
―オルガニズム,インスチチユート・パスツー
ル,パリにおいて寄託された。 バクテリアの培養は現在の細菌学の技術により
微生物の増殖に最も適する条件で行われる。 溶解質を得るための培養の処理は水1当り肉
抽出物22.5g、酵母抽出物7.5g、塩化ナトリウ
ム2.5g、酢酸ナトリウム0.5g、燐酸一水素ナト
リウム2.0g、乳酸ナトリウム70%P/P2.0ml、
乳酸アンモニウム50%P/P2.0ml、チアミン3.0
ml、ニコチン酸3.0mg、グルコース3.0g(但しこ
れ等の成分の分量は±5%の範囲で変えることが
できる)を含有する培地、または固化するために
更に水1当りゼラチン2.0gおよびアガール・
アガール24.0gを含有する培地で、培養器の場合
は35〜37℃で8〜14時間またはルー瓶の場合は33
〜37℃で24〜48時間で実施するのが好ましい。固
体培地が好ましい場合は、後者の培地を使用する
ことができる。 培地は普通の方法に従つて採取する。このよう
にして得たバクテリアの懸濁液は菌株ごとに計算
し20゜〜40℃の範囲の温度で、就中苛性ソーダ、
苛性カリ、第一、第二および第三アミンを用いて
漸進的なアルカル分解を受けさせる。分解は顕微
鏡で制御し乍ら1〜5日間行う。 各菌株のバクテリアからの最終濃度における溶
解質の容量を、計量の結果の関数として計算す
る。 自己分解により溶解質を得るための培養処理
は、水1当り肉抽出物25.0g、塩化ナトリウム
5.0g、燐酸一水素ナトリウム1.0g(但しこれ等
の分量は±5%の範囲で変えることができる)を
含有する液体培地で行うのが好ましい。接種した
培地を37℃で3ケ月間培養する。これ等の培地の
濾過した上澄み液は溶解質を構成する。 バクテリア濃厚物の調製 固体および/または液体の培地で得たバクテリ
アの各菌株の溶解質を適当な割合で混合して泌尿
管系の伝染病に対する治療薬を得る。関連して使
用する菌株からの微生物の分量は成人の一日量に
対する一定の制限: 10〜500億の微生物の範囲で変えることができ
る。 溶解質の混合物は自然の濃厚液を構成し、これ
を遠心分離および濾過により徹底的に浄化する。
浄化した濃厚液は、膜による濾過により殺菌し、
バクテリア溶解質濃厚液を構成しこれは種々の生
薬形の調剤のベースとして役立つ。 生薬の形態 溶解質を含有する一回の分量のアンプル、舐剤
または球薬の形態で経口投与するために溶解質を
凍結乾燥した形態でまたは水溶液中に含有される
錠剤、カプセル剤、丸薬または小丸薬の形態で経
口投与するのが好ましい。成人に対する一目量、
好ましくは一回で投与する一日量は、10〜500億
の微生物相当量の溶解質に含有させることができ
る。子供に対する投与量は成人に対する投与量の
半分である。 薬理学上の研究 免疫状態の実験研究を行つた。この研究は
Ba1b/cマウスを使い本発明において大腸菌の
前記菌株の少くとも1種から誘導したバクテリア
溶解質により経口的に刺激した後行つた。この研
究は体液の仲介および細胞の仲介に対する特定の
および普通の免疫性の範囲にわたるものである。 保護試験 マウスに150mg/Kgの割合で5日間経口投与し
処置した。処置を開始した後大腸菌を腹腔内に10
日および30日注射することによるかまたは処置を
開始した後30日経腸によりネズミチフス菌を投与
することにより、感染に関して統計的に重要な保
護力を有することがわかつた。 「血小板形成性細胞」試験 この技術は、150mg/Kgの溶解質を用いて5日
間経口投与して処置したマウスにおける分解血小
板をつくる脾臓の細胞数の増加を時間の関数とし
て示す。試験を処置開始後14日間行つた。 コロイド炭素を用いる生体内食作用試験 マウスに注射したコロイドカーボンをクツペル
細胞により脈管系から排除した。この結果コロイ
ド除去の動力学は網内系の活動度を示す。マウス
を150mg/Kgの溶解質で5日間経口投与して処置
した。試験を処置開始後10日および30日実施し
た。食作用指数は統計的に重要な経路で増加し
た。 マクロフアージの活動度の研究 マウスに溶解質を150mg/Kgの割合で5日間経
口投与して処置した。腹腔内マクロフアージを処
置開始後10日および30日に取出した。 マクロフアージの生体(白色カンデイア)内に
おける被着および食作用性能の研究によると使用
した溶解質は細胞レベルで免疫刺激作用を有する
ことがわかつた。また、恐らく過活性細胞の消耗
によるこれ等のマクロフアージの酵素活性におけ
る特徴ある低下が表われた。伝送電子顕微鏡使用
法により行つた試験によりこの仮説を確かめ;活
性化したマクロフアージは大空胞形成を表わす。 慢性毒性の研究 溶解質をラツトに人間の治療投与量の100倍お
よび1000倍の投与量で並びに犬に20倍および2000
倍の投与量で経口的に13週間投与した。機能およ
び生物体の変化は処置中には検出されなかつた。 臨床試験 慢性泌尿器感染に苦しむ17人の患者に溶解質を
1投与量/日の割合で且つ10〜15日/月の割合で
治療した。再発は全体で14人の場合にはなく、3
人の場合には広い間隔ておきた。 次に本発明の治療薬の薬効例を示す。 (イ) 再発性泌尿管感染症(recurrent urinary
tract infection)の治療:経口投与した生物学
的応答モデイフアイヤーの効果。 再発性泌尿管感染症にかかつた64人の外来患者
を、二重盲検法の条件下で生物学的応答モデイフ
アイヤーOM−8930(大腸菌から抽出した免疫刺
激性画分)6mgを含有するゼラチンカブセル又は
プラシーボ(偽薬)のいずれかを毎日1カプセル
用いて3ケ月治療し、次いだ3ケ月間観察した。
排尿障害、細菌尿症、白血球尿症および抗生物質
又は化学療法薬の消費はプラシーボに比較して
OM−8930の下で著しく低減したことを示した。 耐性に関しては、首におけるアレルギー性発疹
がOM−8930グループにおいて1件観察された。
急性発症における治療効果と更に再発するのを防
止する硬着効果とは、プラシーボと比較してOM
−8930は著しく優れた効果を示した。 OM−8930の免疫防衛機構における作用には、
主としてマクロフアージ、T及びBリンパ球、分
泌型免疫グロブリンの刺激がある。 (ロ) 慢性泌尿管感染症をわずらう対麻痺患者の経
口免疫治療:二重盲検法プラシーボ制御試験。 再発性泌尿管感染症をわずらう70人の対麻痺患
者を、OM−8930又はプラシーボのいずれかを毎
日1カプセルを用いてランダム化二重盲検条件下
で3ケ月間治療し、次いで次の3ケ月間洗い落と
す(Wash−out)ことなく逆に処理を行つた。
第1の3ケ月間において、細菌はプラシーボに比
してOM−8930下で著しく退行し、このことは、
OM−8930で処置した患者のうち46%の者の尿が
少なくとも1ケ月間無菌状態のままであるという
理由から該46%の患者の薬剤投与を中止すること
ができたが、プラシーボにおいては15%の患者の
みであつた。第2の3ケ月間において、先にOM
−8930処置の繰越し効果を示す細菌の一層の退行
が、その時プラシーボのグループで観察され、一
方、その時のOM−8930のグループでも顕著な減
少が起こつた。各処置期間の最初においてOM−
8930又はプラシーボに加えて処方した抗生物質を
用いる治療の数は、プラシーボに比較してOM−
8930の下では著しく少ない。 良好な耐性に加えて、OM−8930の治療効果
が、危険性の高い泌尿管感染症のこの特に虚弱な
集団の患者において明確に示された。 再発性泌尿管感染症の免疫生物学的治療OM−
8930の二重盲検多中心研究 再発性泌尿管感染症をわずらい研究開始の際に
急性症候性状態(少なくとも105菌/ml中流尿)
にある患者120人を、免疫生物学的治療性OM−
8930又はプラシーボを毎日1カプセル用いて二重
盲検法条件下で3ケ月間治療し、次いで治療する
ことなく更に3ケ月間観察した。試験の間、再発
回数はプラシーボグループにおけるよりOM−
8930グループにおいて著しく少なかつた。全菌数
はプラシーボ並びに排尿障害及び亜硝酸塩尿症の
場合の数に比較してOM−8930の下で著しく減少
した。合併型抗生物質治療の平均期間は双方のグ
ループで減少したが、一層顕著にはOM−8930の
下では、OM−8930下の6ケ月目の月で完全に処
置する必要がなくなるまで減少した。抗生物質及
び化学治療物質の全消費量は、OM−8930の下で
著しく少なかつた。これら客観的な効果は、試験
製品の治療効果の臨床による総括的な評価により
表わされ、プラシーボに対するOM−8930の著し
い優越性を示した。双方の製品は、OM−8930下
の場合の5.4%及びプラシーボ下の場合の2.6%に
おいてかなりの副作用の言及に対して耐性が良好
であつた。57人(27人はOM−8930治療の後、30
人はプラシーの後)の患者による試験の終了後24
週間更に観察したところ、予め免疫生物学的治療
を行つた患者がプラシーボの場合より著しく少な
い再発を被ることを示し、このことは二重盲検法
研究結果を一層確かなものとした。 (ハ) バクテリア性抽出物のヒトの細胞及び体液免
疫応答における効果。 動物、植物又は細菌から抽出した種々の物質
は、免疫系の種々の成分に作用することができ
る。これら免疫モジユレータの最も研究されてお
り、また多分最も効果的なものはバクテリア及び
その生成物である。これらのうち、大腸菌からの
凍結乾燥した抽出物(コード名OM−89)は興味
ある免疫薬特性を示した。OM−89はカプセル形
態で得られ、1カプセルには60mgの凍結乾燥物が
含まれる。動物研究においては、OM−89がマク
ロフアージとその食作用活性、NK細胞及びBリ
ンパ球並びに分泌免疫グロブリンの生合成を刺激
することが示された。ヒトにおける薬理試験で
は、自己リンパ球に対するマクロフアージの抗原
提示能におけるOM−89の増強作用及び免疫イン
ターフエロンの生合成が示された。 目的:健康な被験者の免疫系の細胞及び体液成
分におけるOM−89の作用を調査することにあ
る。 材料および方法: 材 料 OM−89(1カプセルには60mgの凍結乾燥物が
含まれる)。 分裂促進剤(mitogen)は、コンカナバリンA
(ConA,Pharmacia,ウプサラ,スウエーデン
国).フイトヘマグルチニンP(PHA,Difco
Laforatories,デトロイト,アメリカ合衆国)及
びポークウイード マイトジエン(PWM,Gibco,Laforatories,
グランドアイランド,アメリカ合衆国)である。 被験者 種々のアツセイに使用する末稍静脈ヘパリン化
血液を、空の胃に午前中1カプセルのOM−89を
14日間与え他の調剤を与えていない10人の健康な
被験者(6人の女性と4人の男性、平均年令42
才、23才〜71才の範囲)から静脈穿刺することに
より収集した。別のパイロツト研究を、6人の未
処置無感作供血者からの血液試料を用いてインビ
トロで行つた。 実験室的及び臨床試験 臨床及び実験室的試験は、0日、14日及び28日
目、そして5人の被験者に対して56日目に行つ
た。臨床試験は従来の一般的検査であるが、実験
室的試験には(下記の耐容性の分析を除き)次の
免疫学的アツセイが含まれる。 −ヒトリンパ球細胞の計数 種々のリンパ球集団の絶対及び相対数は、0,
14及び28日目において10人の健康な被験者から収
集した静脈血液試料により鑑別血球計算法に従い
測定した。T細胞はヒツジ赤血球細胞を用いる自
然ロゼツト形成アツセイ(spontaneous rosette
formation assay)により、またB細胞は表面免
疫グロブリンを表示する従来の蛍光抵抗体法によ
り測定したが、いわゆるヌル細胞はヒツジ赤血球
細胞でロゼツトを形成せず表面免疫グロブリンを
表示することもない。Tリンパ球の活性水準の尺
度を示す活性Tリンパ球の集団は、Felsfurgらに
より発表されている迅速ロゼツト法(early
rosette method)及びこれを若干改変した方法
に従つて測定した。 −分裂促進剤を刺激するリンパ球 微小リンパ球培地を、ヘパリン化静脈血液試料
から調製した。培地に添加する分裂促進剤の濃度
は、125μg/mlConA,0.5μg/mlPHA及び100μ
g/mlPHA及び100μg/mlPWMであり、全て
予備試験での最適のものを確実にした。培地を95
%の空気と5%のCO2から成る潤滑雰囲気中37℃
の温度で48時間培養し、次いで3H−チミジンの
有するパルスに24時間さらし、次いで特定の濾紙
上で細胞収穫用装置を用いて収集した。3H−チミ
ジンの混入はβ−計数器を用いカウントパーミニ
ツト(cpm)で測定した。刺激指数(SI)は、刺
激した培地のcpm及び無刺激(0日目)の培地か
ら算出した。 −体液免疫パラメータ 血清免疫グロブリンIgG,IgA及びIgMの水準
は市場で入手し得るキツト(Bo¨hringer,
Mannheim,RFG)を用い免疫拡散法により測
定し、自己抗体(リウマトイド因子、抗核因子及
び他の細胞要素に対する抗体)は従来法(ラテツ
クス結合反応試験、感作ヒツジ細胞凝集アツセ
イ、蛍光抗体法)により測定し、循環性免疫複合
物は白血球食細胞法により測定した。 −付加的パイロツト研究 微小リンパ球培地を、未処理被験者から収集し
たヘパリン化静脈血液試料から上述の方法に従つ
て調製した。OM−89を濃度を増加しながら
(0.003〜3mgOM−89/ml培地)培地に添加した
が、対照培地はOM−89を含有しない。刺激指数
(SI)は試験培地及び対照培地のcpmから算出し
た。第2の実験において、分裂促進剤ConAを
62.5μg/ml又は125μg/ml(予備実験で夫々ほ
ぼ最適、最適濃度として特定された。)並びに
OM−89を0.3mg/ml培地にて添加した。この刺
激指数は上述の如く測定した。 耐容性 −臨床耐容性:0,14及び28日目における健康
診断は、体重制御を含む臨床状態及び自覚耐容性
を考慮する質疑を包含した。 −血液学的、生化学的及び泌尿器科学的耐容性: 沈降速度、赤血球数、血小板数及び白血球数、
鑑別血球図(differential blood picture)、ヘモ
グロビン、アルカリホスフアターゼ、SGOT,
SGPT,ピリルビン、尿素、クレアチニン及び沈
澱を含む全尿状態を、0,14及び28日目に検査し
た。 結 果 OM−89の経口投与のヒト白血球細胞に対する作
用 OM−89の14日間の投与期間では、T,B又は
ネルリンパ球集団の絶対数(第1表)又は相対数
(第1図)は研究を通して変化しなかつた。 活性T細胞副集団のみが絶対数並びに相対数に
おいて実質的な増加を示し、28日目における相対
数の増加は統計的有意性に到達した(p<0.05、
スチユーデントのt検定、第1図参照図面中*
印)。 OM−89の経口投与の分裂促進剤で刺激したリン
パ球に対する作用 第2図は、種々の分裂促進剤及び薬剤投与の前
後の種々の時間による刺激試験の結果を示し、
個々の刺激指数は夫々の初期値に対するものであ
る。OM−89は、T細胞分裂促進剤ConA及び
PHAに対して有意なリンパ球応答を誘発し、
ConAでは既に14日目でそしてさらに28日目まで
増加し、PHAでは28日目に著しく増加している。
(p<0.05、スチユーデントのt検定、図面中*
印)。T及びB細胞分裂促進剤PWMに対する応
答は、OM−89の経口投与によつては有意に変化
しなかつた。 また、処置した10人の被験者のうち5人におい
ては、ConA刺激を56日目まで測定した(第2
表)。増大した分裂促進剤応答はOM−89処置の
14日以内で発現し、更に何ら薬剤投与することな
く28日目まで連続的に増大し、次いで56日目、即
ち最後の薬剤投与から6週間後には初期値に戻る
と考えることができる。 OM−89の経口投与の体液免疫パラメータに対す
る作用 IgG,IgM又はIgAの血清の水準の有意な変化
は、研究の間に見出せなかつた。更に、OM−89
を投与しても何ら自己抗体又は循環性免疫複合物
の発生の原因とならなかつた。
【表】
【表】 臨床及び実験室的耐容性 被験者の全員は優れた自覚耐容性を報告した。
研究中で観察された客観的な実験室的及び臨床デ
ータは、実際に変化しないままであつた。 インビトロでの白血球の刺激による付加的なパイ
ロツト研究 未処置被験者から導いた細胞培地に種々の濃度
のOM−89を添加したところ、各個々の試験の刺
激指数およびそれ等の平均値が実際に一定であつ
たので、試験管内のリンパ球の増殖速度は変わら
なかつた。更に未処置被験者から導いたConA−
刺激したリンンパ球培地へのOM−89の添加は試
験管内で最適またはそれに次ぐConA濃度で分裂
促進剤の応答を増進または抑圧しなかつた。 以上、大腸菌からの凍結乾燥抽出物(OM−
89)をヒトにおける免疫モジユレート化
(immunomodulating)特性及び耐容性について
研究した。該抽出物の健康な被験者への経口投与
は、他のリンパ球集団を変化させることなく活性
T細胞集団を選択的に増大させた。コンカナバリ
ンA及びフイトヘマグルチニン(植物凝集素)に
対する増殖性応答の著しく増大が記録されたが、
ポークウイードマイトジエンに対しては記録され
なかつた。血清水準のIgG,IgA及びIgMにおい
ては著しい変化は観察されなかつた。OM−89の
臨床及び生物学的耐容性は優れており、何ら有害
な副作用又は循環性(circulating)免疫複合物
若しくは自己抗体を産生せず、一方インビトロ研
究ではOM−89が分裂促進剤(マイトジエン)で
ないことが示された。従つて、健康な被験者にお
いて、OM−89は主として細胞性免疫応答に作用
すると考えられる。
【図面の簡単な説明】
第1図はOM−89の経口投与の相対的リンパ球
計数に対する作用を示すグラフ、第2図はOM−
89の経口投与後分裂促進剤によるリンパ球刺激試
験の結果を示すグラフである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 大腸菌の次の菌株 −NCTC:8603,8621,8622,8623,9026,
    9111,9119,9707,9708. −I−081,I−082,I−083,I−084,I
    −085, I−086,I−087,I−088,I−089 の少くとも1種からアルカリ分解および自己分解
    により得られるバクテリア溶解質を有効成分とし
    て含有することを特徴とする泌尿管系の伝染病経
    口治療薬。 2 上記有効成分が上記すべての菌株の溶解質の
    混合物により構成された特許請求の範囲第1項記
    載の泌尿管係の伝染病経口治療薬。
JP10231580A 1979-07-26 1980-07-25 Immunity creature therapeutic drug and its manufacture Granted JPS5622733A (en)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
CH692479A CH639852A5 (fr) 1979-07-26 1979-07-26 Medicament contre les maladies infectieuses des voies urinaires et digestives.

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5622733A JPS5622733A (en) 1981-03-03
JPH0255407B2 true JPH0255407B2 (ja) 1990-11-27

Family

ID=4317195

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