JPH025364B2

JPH025364B2 -

Info

Publication number: JPH025364B2
Application number: JP58089556A
Authority: JP
Inventors: Hiroyoshi Fujiki; Jiro Fujii
Original assignee: Kubota Corp
Current assignee: Kubota Corp
Priority date: 1983-05-20
Filing date: 1983-05-20
Publication date: 1990-02-01
Also published as: KR880000388B1; KR840008907A; JPS59213314A

Description

【発明の詳細な説明】本発明は、自走車に駆動昇降自在に取付けられ
たリンク機構と、このリンク機構に分離自在に連
結する苗植付装置との間に、前記苗植付装置を前
記リンク機構によつて吊上げる係合部を前記リン
ク機構の昇降に伴つて係脱する状態で設けると共
に、前記リンク機構側部材と前記苗植付装置側部
材を連結固定する解除自在なロツク機構を設けた
田植機に関する。

上記田植機は、路上運搬時等のために、車体巾
より大なる横巾の苗植付装置を車体から分離させ
られるように、かつ、苗植付装置を連結したり分
離するに当り、苗植付装置をリンク機構によつて
吊上げ支持させることにより、苗植付装置の連結
ロツクやロツク解除が楽にできるように配慮され
たものである。この種田植機において、ロツク機
構をロツク操作するに当つてのリンク機構側部材
と苗植付装置側部材との位置合わせ操作が不要で
連結ロツクが楽にできるようにしたもの、すなわ
ち、苗植付装置の吊上げ状態においてリンク機構
側部材と苗植付装置側部材とが連結固定のための
位置合わせ状態になるようにしたものとして、第
８図に示すものがあつた。すなわち、苗植付装置
側の第１部材１０ａに対するフツク９の４個を、
リンク機構側部材８に設けると共に、係合状態に
おいて、リンク機構側部材８とで前記第１部材１
０ａを挾むことと、苗植付装置側の第２部材１０
ｂに接当することとによつて、第１部材１０ａと
リンク機構側部材８とをロツク具３５によつて連
結固定するための位置合わせ状態にするように構
成されているのである。ところがこのものにあつ
ては、苗植付装置の吊上げに伴い第１部材１０ａ
を所定の係合位置に移動するように前後方向に移
動させる傾斜案内面３６が備えられているも、フ
ツク９を第１部材１０ａに係合させるに当り、フ
ツク９と第１部材１０ａの横方向の位置合わせを
正確に行うと共に、フツク９の全てを係合させる
必要があつて、すなわち、各フツク９がうまく係
合するように車体を正確に操向させる必要があつ
て、連結しにくい欠点があり、又、係合部構造が
複雑になる欠点もあつた。

本発明の目的は、ロツク操作が極力容易にでき
るようにしながら、リンク機構と苗植付装置との
係合作業が容易にできるように、かつ、構造簡単
に得られるようにすることにある。

本発明の特徴構成は、冒記した田植機におい
て、前記係合部を構成するに、前記リンク機構側
部材と苗植付装置側部材との一方に、他方に係脱
する１個のフツクを設け、前記リンク機構側部材
と前記苗植付装置側部材を連結固定するための位
置合わせ状態になるように前記フツクと前記苗植
付装置側部材あるいは前記リンク機構側部材とを
苗植付装置の吊上げに伴つて前後及び左右に相対
移動させる傾斜案内面を設け、前記苗植付装置側
部材あるいは前記リンク機構側部材のフツクに対
する前後摺動及び左右摺動を抑制するように、前
記フツクと前記苗植付装置側部材あるいは前記リ
ンク機構側部材とが前記位置合わせ状態で咬合う
咬合部を設け、前記ロツク機構を構成するに、ロ
ツク軸を、前記リンク機構側部材と苗植付装置側
部材との一方に、他方に車体前後方に係脱する状
態で設けたことにあり、その作用及び効果は次の
とおりである。

すなわち、前記傾斜案内面及び咬合部を設ける
と共に、ロツク機構を前記ロツク軸の有するもの
に構成することにより、フツクを１個にしても、
又、フツクを係合させた際のフツクと苗植付装置
側部材あるいはリンク機構側部材とが前後方向及
び左右方向に位置ずれしていても、苗植付装置を
吊上げるに伴い、フツクと苗植付装置側部材ある
いはリンク機構側部材との位置関係が所定の連結
固定用位置に修正されるのであり、さらには苗植
付装置側部材が苗植付装置重量のために前後や左
右に摺動してリンク機構側部材と苗植付装置側部
材が所定の連結用状態からずれ動くことが防止さ
れ、苗植付装置の吊上げに伴つてリンク機構側部
材と苗植付装置側部材とが前記位置合わせ状態に
なるに伴い、ロツク軸が自動的に係合する。又、
たとえ、苗植付装置側部材が揺れ動いてロツク軸
が自動係合しない場合でも、ロツク軸とその係合
用部が合致するように苗植付装置側部材を若干揺
動させるだけでロツク軸を係合させられる。従つ
て、ロツク機構をロツク操作するのに、リンク機
構側部材と苗植付装置側部材の位置合わせ操作を
せずとも、あるいは、たとえ必要であつても苗植
付側部材を若干揺動させるだけで済むようにで
き、ロツク作業が極力容易にできるようにでき
た。それでありながら、リンク機構と苗植付装置
を係合させるに際し、フツクと苗植付装置側部材
あるいはリンク機構側部材とを正確に位置合わせ
することを不要にできると共に、係合させる必要
のあるフツクが１個でフツク係合が操作容易にで
きるようにでき、全体として連結作業を能率よく
できるようにできた。その上、フツクを１個で済
ませられ、係合部構造を簡単にできた。

以下に、本発明の実施例を図面に基いて説明す
る。

第１図に示すように、原動部１、予備苗のせ台
２、運転座席３等を有した自走車の後部に、リン
ク機構４を油圧シリンダ５によつて上下に駆動揺
動操作できるように取付け、前記リンク機構４に
苗植付装置６を連結すると共に、自走車から回転
軸７により苗植付装置６に伝動するように構成し
て、８条植え可能な乗用型田植機を構成してあ
る。

第２図及び第３図に示すように、苗のせ台２３
の８列の苗載置部夫々の裏側に、苗残量が設定値
以下になつたか否かを検出するスイツチ２４を取
付け、そして、前記スイツチ２４…夫々の一方の
電線２５を苗のせ台２３の補強枠２６に接続し
て、この補強枠２６、苗のせ台２３の左右動に伴
い苗のせ台摺動ガイドレール２７に摺接して補強
枠２６と前記ガイドレール２７を常時接続する状
態に補強枠２６とガイドレール２７を連結してあ
る部材２８、苗のせ台ガイドレール２７、苗植付
装置機体６ａ、前記リンク機構４の夫々を介し
て、スイツチ２４の夫々を電源の接地された自走
車機体にアース接続し、かつ、前記スイツチ２４
…夫々の他方の電線２９を苗のせ台補強枠３０に
接続して、この補強枠３０、苗のせ台２３の左右
動に伴い前記補強枠３０に摺接して補強枠３０に
常時接触するように構成すると共に苗のせ台支柱
３１に取付けた摺接接続具３２、及び、電線３３
の夫々を介して、前記スイツチ２４の夫々を自走
車に装備されている警報装置３４に接続して、苗
残量が設定値以下であることの検出状態に少なく
とも１個のスイツチ２４がなると警報装置３４が
自動的に作動するように構成して、８列の苗載置
部の少なくとも一個の苗が前記設定値に減ると、
苗補給すべく警報されるようにしてある。

苗植付装置６の連結構造を構成するに、第４図
ないし第６図に示すように、リンク機構４の遊端
側部材８に１個の上向きフツク９を取付けると共
に、このフツク９に係脱させる連結板１０を、苗
植付装置６の対自走車ローリングを可能にする左
右一対の揺動リンク１１ａ，１１ｂを介して苗植
付装置機体６ａに取付けて、苗植付装置６とリン
ク機構４を離脱自在に係合させるように、かつ、
フツク９を連結板１０の切欠き１２に挿入した状
態にしてリンク機構４を上昇操作することによつ
て係合操作し、リンク機構４の下降操作によつて
離脱操作するようにした係合部１３を構成してあ
る。さらに、前記揺動リンク１１ａ，１１ｂ夫々
の連結板１０との連結軸１４ａ又は１４ｂの前端
側を、前記遊端側部材８に車体前後方向に係脱さ
せられるように連結板１０から突出させ、連結軸
１４ａ，１４ｂ夫々の遊端側部材８からの抜止め
具１５ａ又は１５ｂを、連結軸１４ａ又は１４ｂ
の切欠きに係入させた作用状態と切欠きから離脱
させた作用解除状態とに揺動切換えできるよう
に、遊端側部材８に枢支連結すると共に、作用状
態において連結板１０を遊端側部材８に締付ける
ように、かつ、抜止め具１５ａ，１５ｂの揺動に
伴つて付勢方向が切換わるスプリング１６ａ又は
１６ｂにより作用状態と作用解除状態とに各別に
保持できるように構成して、遊端側部材８と連結
板１０を連結固定するための解除操作自在なロツ
ク機構１７を構成してある。すなわち、苗植付装
置６を、路上運搬時等における取外しを可能にす
るために分離自在に連結すると共に、苗植付装置
６の連結及び分離時において、苗植付装置６を係
合部１３を介してリンク機構４により吊上げ支持
させながらロツク機構１７をロツクあるいは解除
操作できるようにしてある。

第４図ないし第６図に示すように、苗植付装置
６の吊上げに伴つて遊端側部材８と連結板１０が
所定の連結固定用の位置関係になるように、連結
板１０を左右に移動させる一対の傾斜案内面１８
ａ，１８ｂ、及び、連結板１０を前後に移動させ
る一対の傾斜案内面１９ａ，１９ｂを連結板１０
又はフツク９に設け、苗植付装置６を吊上げるに
当り、たとえ切欠き１２に挿入したフツク９と連
結板１０とが所定の位置合わせ状態になつていな
くとも、苗植付装置６の吊上げに伴い、遊端側部
材８と連結板１０を連結固定するための位置合わ
せ状態、すなわち、ロツク機構１７を作用状態に
した時になるべき位置合わせ状態にフツク９と連
結板１０がなるべく自動修正されるように構成し
てある。さらに、前記連結板１０に前記切欠き１
２の上端側に位置させて設けた切欠き２０と、フ
ツク９の底部に設けた切欠き２１とによつて、連
結板１０のフツク９に対する前後摺動、左右摺動
及び左右揺動を抑制するように、フツク９と連結
板１０とが前記位置合わせ状態で咬合する咬合部
２２を構成してある。すなわち、連結板１０側の
切欠き２０内壁とフツク９の横側面との当りによ
つて、連結板１０の左右摺動及び左右揺動が抑制
され、そして、フツク９側の切欠き２１内壁と連
結板１０の前後向き面との当りによつて、連結板
１０の前後摺動が抑制されるように構成し、もつ
て、苗植付装置６を吊上げるだけで、連結軸１４
ａ及び１４ｂが前端側部材８に係合する位置合わ
せ状態に、前端側部材８と連結板１０がなると共
に、その状態に維持されるようにしてある。

前記係合部１３を構成するに、第７図に示すよ
うに、フツク９を苗植付装置６側に設けてもよ
い。

前記ロツク機構１７を構成するに、前記連結軸
１４ａ及び１４ｂの連結板１０からの突出部に相
当する軸を別途設けてもよく、又、この軸をリン
ク機構側に設けてもよく、これらをロツク軸１４
ａ，１４ｂと総称する。

前記咬合部２２を構成するに、上記実施例に示
した如く、連結板１０の左右揺動をも抑制する構
成を採用すると、ロツク軸挿通が極めて楽に行え
て便利であるが、連結板１０の左右摺動及び前後
摺動のみを抑制する構成を採用してもよい。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明に係る田植機の実施例を示し、第
１図は全体側面図、第２図は検出スイツチ配設部
の正面図、第３図は検出スイツチ配設部の側面
図、第４図は苗植付装置連結部の斜視図、第５図
は苗植付装置連結部の一部切欠き側面図、第６図
は第５図の−断面矢視図、第７図は別実施係
合部の一部切欠き斜視図である。第８図は従来連
結部の斜視図である。４……リンク機構、６……苗植付装置、８……
リンク機構側部材、９……フツク、１０……苗植
付装置側部材、１３……係合部、１４ａ，１４ｂ
……ロツク軸、１７……ロツク機構、１８ａ，１
８ｂ，１９ａ，１９ｂ……傾斜案内面、２２……
咬合部。

Claims

【特許請求の範囲】

１自走車に駆動昇降自在に取付けられたリンク
機構４と、このリンク機構４に分離自在に連結す
る苗植付装置６との間に、前記苗植付装置６を前
記リンク機構４によつて吊上げる係合部１３を前
記リンク機構４の昇降に伴つて係脱する状態で設
けると共に、前記リンク機構側部材８と前記苗植
付装置側部材１０を連結固定する解除自在なロツ
ク機構１７を設けた田植機であつて、前記係合部
１３を構成するに、前記リンク機構側部材８と苗
植付装置側部材１０との一方に、他方に係脱する
１個のフツク９を設け、前記リンク機構側部材８
と前記苗植付装置側部材１０を連結固定するため
の位置合わせ状態になるように前記フツク９と前
記苗植付装置側部材１０あるいは前記リンク機構
側部材８とを苗植付装置６の吊上げに伴つて前後
及び左右に相対移動させる傾斜案内面１８ａ，１
８ｂ，１９ａ，１９ｂを設け、前記苗植付装置側
部材１０あるいは前記リンク機構側部材８のフツ
ク９に対する前後摺動及び左右摺動を抑制するよ
うに、前記フツク９と前記苗植付装置側部材１０
あるいは前記リンク機構側部材８とが前記位置合
わせ状態で咬合う咬合部２２を設け、前記ロツク
機構１７を構成するに、ロツク軸１４ａ，１４ｂ
を、前記リンク機構側部材８と苗植付装置側部材
１０との一方に、他方に車体前後方向に係脱する
状態で設けてある田植機。