JPH0253010B2 - - Google Patents

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JPH0253010B2
JPH0253010B2 JP27314785A JP27314785A JPH0253010B2 JP H0253010 B2 JPH0253010 B2 JP H0253010B2 JP 27314785 A JP27314785 A JP 27314785A JP 27314785 A JP27314785 A JP 27314785A JP H0253010 B2 JPH0253010 B2 JP H0253010B2
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lifting
axis
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JP27314785A
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Junichi Sato
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Nichimo Co Ltd
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Nichimo Co Ltd
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Publication date
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  • Registering, Tensioning, Guiding Webs, And Rollers Therefor (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、旋網漁業における揚網機に関するも
のである。
〔技術的背景〕
我が国における旋網漁業においては、船規模に
対して網規模が大きいことから、旋網操業時、第
10図aのように、網裾を絞る環捲作業を実施す
ると、第10図bのように、線が旋かれた網の内
側に入り込む形となり、第10図cのように揚網
を船のサイドにて行うと、網が船底や推進機に引
掛るので、揚網機を船尾に装備することが不可欠
である。尚揚網機は船尾の揚網に適した位置に固
定して設置すると、投網の際邪魔になるため、投
網時には作業舷と反対側の舷に収納できるよう
に、船尾の左右舷間を水平移動させる必要があ
る。また揚網が進行するにつれ、張力が最も加わ
つた浮子方の揚網機への入射角は、第11図に示
すように、通常90゜以上変化するため、常に条件
をそろえて揚網するためには、揚網機には旋回機
能が不可欠であり、投網時作業舷と反対側の舷に
収納させた場合にも左右舷間の占有長さを短くす
るように揚網機を旋回させることが望ましい。
揚網機による揚網が完成したならば、サイドホ
ーラーによる魚捕網のサイド揚げに移るが、網地
をサイドホーラーに乗せるのに多大の人力を要し
ており、簡単に魚捕網のサイド揚げに移行できる
ようにすることが望まれている。
また、旋網は、身網に対して浮子綱、沈子綱に
縮結を入れ、魚群を包囲する網成りを作るが、海
底付の魚群や深場の魚群を旋く場合は、縮結を多
く入れ網裾深さを増す必要があり、揚網時、身網
に対して浮子綱、沈子綱が短いため、適宜スリツ
プさせ、身網と浮子綱、沈子綱を揃えて揚げる必
要がある。
〔従来技術〕
旋網漁業手段としては、以下述べるものがあ
る。
(a) 先ず第1に、特公昭50−33956号公報や特公
昭59−12250号公報にみられるような、共通し
た支持端部材に、複数の駆動ローラを片持支持
させ、相隣れる駆動ローラの回転方向を互いに
反対方向とし、これらの各駆動ローラの間に漁
網を蛇行状に案内させ、揚網する装置が提案さ
れている。
しかしながらこの種のものは、水平移動と旋
回機能を有していないので、船尾に装備でき
ず、船体の舷側中途部に装備せざるを得ないも
のであるため、我が国の旋網漁法には不適なも
のである。上述の技術的背景で述べたように、
我が国の旋網漁業の網規模は、船規模に対して
大きい。このため、環捲作業が進行すると、船
が網の内側に引動される。このことは、揚網に
当たり網が、船底や推進機に引掛る姿勢となる
し、加えて、このような揚網機を舷側途中部に
設けることは、サイドホーラーの長さに制約を
うけ、揚網作業能率が著しく阻害される。また
旋回できない構造であるため、揚網角度が定形
化され、揚網負荷に対応した作業がなし得な
い。
(b) 第12図で示すような、ネツトホーラーによ
る揚網手段は、揚網時に、スリツプ率が大き
く、網地の小破れが発生しやすく、また、浮子
方と身網との揚網速度の調整ができない。この
ために、人力による足踏みを必要とするなどの
問題点がある。
(c) 第13図に示す揚網手段は、網地を挾んで揚
網するため、身網と浮子綱、沈子綱の揚網速度
の調整ができないばかりか、網嵩が大きくなる
と揚網力が網地に伝わらず揚網速度が低下す
る。
(d) 第14図に示す揚網手段は、揚網力を向上さ
せるためには、本機を強大なブームにて吊上げ
る必要性があり、このため船体重心が上昇する
のと、揚網力の作用点が高所となり、船体が傾
斜しやすく、荒天時操業に危険性が伴う重大な
問題点がある。また浮子方の揚網力が不足する
とともに、浮子と身網及び沈子との揚網速度の
調整ができないなどの問題点がある。
このような問題点を解決する手段として、本件
出願人は、特願昭60−49551号(特開昭61−
211274号公報)として、以下述べるような旋網漁
業用揚網機を提案した。この揚網機は、第15図
及び第16図に示すように、直径よりも長さの大
きい複数の揚網用駆動ローラ1,2をそれぞれ平
行に、かつ、それぞれの片端で共通の支持端部材
3に軸架させ、互いに隣接する上記駆動ローラ
1,2が反対方向に回転駆動されるようにした揚
網機において、上記駆動ローラ揚網上手側に、該
駆動ローラ1,2と平行に、而も駆動ローラ1,
2と共通の支持端部材3に、自由回転可能に案内
ローラ4を設けるとともに、上記支持端部材3に
構成せる網接触面3aが、上記各ローラの中心軸
に共通に直交するよう構成し、上記支持端部材3
を起倒する回転軸5の軸線と、該支持端部材3の
網接触面3aとが平行である構成条件と、回転軸
5の軸線と、上記駆動ローラ1,2のうち揚網上
手側から第1番目の駆動ローラ1及び第2番目の
駆動ローラ2の夫々中心軸と上記支持端部材3の
網接触面3aを含む平面との2交点を結ぶ揚網方
向とが平行でない構成条件とにより、支持端部材
3の揚網上手側が下方に向け傾斜するように構成
せしめ、上記構成よりなる揚網機構を、甲板上に
配設せる旋回台6に旋回可能に支持させたもので
ある。
しかるに、この揚網機にも次のような問題点が
ある。即ち、第16図で示すように、揚網する網
地に大きな力がかかつたとき、網地のスリツプを
防ぐ目的で駆動ローラ1,2への網地の捲付角を
大きくとるために、本機の揚網上手側を船首方向
へ旋回させると、最終番目の駆動ローラ2への網
地の絡まり、詳しくは、図においてイとロの網部
が接近して、ロの部分が最終番目の駆動ローラ2
に捲きつき、網の連続揚網作業が中断されたり、
あるいは、破網事故を発生する。
〔発明の目的〕
本発明は、このような実情に鑑みなされたもの
で、簡単な而も合理的手段により従来技術の問題
点を解消せしめ、旋網の浮子方の揚網方向を、揚
網方向線に対して最も良好な状態の角度に調整保
持させるとともに、浮子方と沈子方との揚網速度
の調整が可能、網地に均一な張力をかけることに
よる網地の小破れ防止、網地の均一揚網の可能な
揚網機を提供せんとするものである。
〔発明の構成〕
従来技術の問題点を解決する本発明の構成は、
直径よりも長さの大きい複数の揚網用駆動ローラ
を、それぞれ平行に、かつ、それぞれの片端で共
通の支持端部材に軸架させ、互いに隣接する上記
駆動ローラが反対方向に回転駆動されるようにし
た揚網機において、上記駆動ローラ揚網上手側
に、該駆動ローラと平行に、而も駆動ローラと共
通の支持端部材に、自由回転可能に第1の案内ロ
ーラを設けるとともに、上記支持端部材に構成せ
る網接触面が、上記各ローラの中心軸に共通に直
交するよう構成し、上記支持端部材を起倒する回
転軸の軸線と、該支持端部材の網接触面とが平行
である構成条件と、回転軸の軸線と、上記駆動ロ
ーラのうち揚網上手側から第1番目の駆動ローラ
及び第2番目の駆動ローラの夫々中心軸と上記支
持端部材の網接触触面を含む平面との2交点を結
ぶ揚網方向とが平行でない構成条件とにより、支
持端部材の揚網上手側が下方に向け傾斜するよう
に構成せしめ、更に、揚網上手側から第1番目の
駆動ローラ、および、最終番目の駆動ローラの
夫々の中心軸と、上記支持端部材の網接触面を含
む平面との2交点を結ぶ直線、並びに、第1番目
の駆動ローラの中心軸の両直線に夫々直交する直
線よりも揚網下手側の任意個所で、その軸、また
はその延長線が支持端部材の網接触面を含む平面
と交わるように、自由回転可能に、かつ、駆動ロ
ーラと略同長か若しくはこれよりも長い第2の案
内ローラを設け、上記構成よりなる揚網機構を、
甲板上に配設せる旋回台に旋回可能に支持させた
ことを特徴とするものである。
実施例(第1〜3図) 第1図〜第3図は本発明の第1実施例を示して
いる。第1図は揚網機自体の正面図、第2図及び
第3図はそれぞれ平面図である。
11は、船体12の船尾部甲板上に、該船体1
2の長手軸線方向と直交する方向に敷設された案
内レールで、該案内レール11上には、架台13
が水平移動可能に乗載されている。この架台13
の下面には突部14が設けてあり、これに上記案
内レール11と平行に架設した螺杆15が螺合さ
れ、この螺杆15の正逆回動により、架台13が
案内レール11にそつて往復動せしめられるよう
構成されている。
上記架台13上には、これに設けた軸筒(図示
略)に嵌合構造とした旋回台16が回動可能に搭
載してある。そしてこの旋回台16の内部には、
特に図示してないが、ウオームホイールが設けて
あり、これに上記架台13の上側に軸架したウオ
ームギア(図示略)が噛合せしめられ、このウオ
ームギアの軸端に連結せる旋回油圧モーター17
によつて、ウオームホイールがウオームギアを介
して回動し、更に旋回台16が回動しうるように
してある。
18は、平面形状が第2,3図から明らかなよ
うに、細長小判形で、かつ、内部が空洞構造の支
持端部材で、該支持端部材18の上面には、網接
触面18aが形成されている。そして、この網接
触面18aに対して直角に、かつ、網の揚網方向
a−aにそうように2本(2本以上でもよい)の
揚網用の駆動ローラ19,20が垂設されるとと
もに、この駆動ローラ19,20の軸心を結ぶ線
が、上記揚網方向線a−aと一致するように構成
される。
即ち、上記揚網方向線a−aは、上記駆動ロー
ラのうち、揚網上手側から第1番目の駆動ローラ
19及び第2番目の駆動ローラ20の夫々中心軸
と、上記支持端部材18の網接触面18aを含む
平面との2交点を結ぶことによつて設定されるも
のである。また、この網接触面18aには、支持
端部材18の揚網上手側Aに配した案内ローラ2
1がフリー回転するように垂設せしめられる。こ
の案内ローラ21は旋網漁具の沈子綱22を案内
する役割を果すものとである。また、上記両揚網
用の駆動ローラ19,20は、直径より長さが大
きく構成されている。
更に、上記駆動ローラ19,20は、身網部を
主として揚網するための摩擦助長手段、詳しく
は、表面にゴムなどの摩擦層や多数の係止溝23
を形成したローラ部19a,20aと、摩擦助長
手段を有しないローラ上部19b,20bによつ
て構成されている。
即ち、旋網を構成する身網に対しては十分な縮
結を入れ、魚群を包囲する網成りを作るようにし
ているため、身網に対して浮子綱が短い。このた
め、身網長と浮子綱の差の分だけ浮子綱の揚上を
遅らせる必要がある。このため上述のように、浮
子綱を摩擦助長手段を有しないローラ上部19
b,20bに導き、この部分でスリツプさせ、身
網の揚上とバランスさせる。尚摩擦助長手段を有
しない方法としては、摩擦の少ない金属面とする
か、あるいは、駆動ローラに対してフリーに回転
するスリツプリング(図示略)を被嵌するとよ
い。また、この実施例では摩擦助長手段を有しな
い部分を設けたが、駆動ローラ19,20の表面
全体を適度の摩擦助長手段となるような硬度のゴ
ム層として、縮結により網地よりも揚網時に張力
の大きくかかる浮子綱や沈子綱をスリツプしやす
くしてやつてもよい。
また、駆動ローラ19,20の下部は、上記支
持端部材18の空洞部内に内装された一対のギア
(図示略)に対して嵌合的に固定され、支持端部
材18の下面に設けた油圧モーター24によつて
回動するギア(図示略)が上記ギアの一方に噛合
し、その上記両ギアを介して駆動ローラ19,2
0が互いに逆方向、即ち、第2,3図の矢印方向
に回転駆動されるようにしてある。25,26は
揚網作業中の浮子綱27や身網が上方に抜脱する
のを防止する鍔部材で、この鍔部材25,26は
固定構造であつて、駆動ローラ19,20とは一
緒に回転しない。
また、上記案内ローラ21は沈子綱22を誘導
し、駆動ローラ19,20に供給するもので、こ
の駆動ローラ19,20よりも直径が小さく構成
されている。
上述のように構成された揚網機において本発明
は、第4図に示すように、揚網上手側から第1番
目の駆動ローラ19及び第2番目の駆動ローラ2
0の夫々の中心軸と、上記支持端部材18の網接
触面18aを含む平面との2交点を結ぶ方向線a
−a、ならびに、第1番目の駆動ローラ19の中
心軸の両直線に夫々直交する直線c−cよりも揚
網下手側の適当な位置(斜線で示す)で、その
軸、または、その延長線が支持端部材18の網接
触面を含む平面と交わるように、上記第1の案内
ローラ21と同様の構造をもつ第2の案内ローラ
34を自由回転可能に設けたもので、該第2の案
内ローラ34は上記駆動ローラ19,20と略同
長か、もしくは、これよりも長く構成する。尚こ
の実施例では、第2の案内ローラ34は、第2番
目の駆動ローラ20への捲付角を減少させないよ
うに、第1番目と第2番目の駆動ローラ19,2
0を結んだ方向線a−aと、第2番目の駆動ロー
ラ20の網の出側と網ガイドローラの網入口を結
ぶ方向線d−dとが略直交する位置に設けられて
いる。
次に、本発明において、最も好ましい技術的事
項について説明する。
(a) 28は、上記支持端部材18を旋回台16に
対して起倒可能に軸支せしめる回転軸で、該回
転軸28は、特に第2,3図から明らかなよう
に、この回転軸28の中心軸線b−bが、上記
揚網方向線a−aと平行でなく、投影的にみて
両線a−a,b−bが、例えば45゜の角度をな
す構成条件、 (b) 第1図から明らかなように、回転軸28の中
心軸線b−bと、支持端部材18の網接触面1
8aとが平行で、かつ、水平である構成条件、 (c) 上記(a)、(b)の条件が満足されたときに、支持
端部材18の揚網上手側Aが下方に向け傾斜す
るようにした構成条件、 (d) 第2の案内ローラ34は、第1番目と最終番
目の駆動ローラ19,20を結んだ方向線a−
aと、最終番目の駆動ローラ20の網の出側と
網ガイドローラの網入口を結ぶ方向線d−dと
が略直交する位置に設ける、 ようにしたものである。そして、上記支持端部材
18、詳しくは、網接触面18aの傾斜手段は、
上記回転軸28の中心軸線b−bと直交するとと
もに、回転軸28の中央部を通る線上で、かつ、
上記旋回台16の下部と支持端部材18の下面と
の間に設けられたシリンダ19の伸縮作用によつ
て行われる。
図中30は、上記油圧モーター17,24及び
シリンダ29操作用の弁箱で、この弁箱30内
に、操作レバー31によつて切換え操作される複
数の弁(図示略)が収容されている。また上記油
圧モーター17,24及びシリンダ29と弁を結
合する油圧管路は、従来公知の手段で足りるた
め、図示説明は省略する。
〔作用〕
次に、上記第1実施例の作用を、第7〜9図に
ついて説明する。第7図は、きわめて正常な状態
の旋網操業を示し、第8図は、浮子綱27が沈子
綱22と略直線状になつた場合を示し、また、第
9図は、浮子綱27のみが沈子綱22側に近接し
た場合の旋網操業を示している。
第7〜9図は、浮子綱27、身網32、及び環
外しの済んだ沈子綱22を駆動ローラ19と案内
ローラ21の間からとり込み、駆動ローラ19,
20にS字形にかけまわして、支持端部材18の
揚網上手側Aから揚網下手側Bに向けて揚網移行
させるとともに、駆動ローラ20を出たあと網捌
機33に導き、円滑な揚網を行う。揚網方向線a
−aと浮子綱22の揚網方向とのなす角θ(この
図では約45゜)、即ち、浮子方の入射角の変化に適
合するように、油圧モーター17を介して旋回台
16を回動旋回し、また、浮子綱27を駆動ロー
ラ19,20の摩擦助長手段を有しないローラ上
部19b,20bに適合するよう、また摩擦助長
手段を有するローラ部19a,20aに適合する
ようにシリンダ29を操作して支持端部材18、
即ち、駆動ローラ19,20を傾斜調整し、浮子
綱27、身網32、沈子綱22の揚上速度を調整
し、バラツキのない揚網を行うものである。ま
た、海洋条件、入魚量に対応して支持端部材18
の旋回、傾倒調節を行うものである。
また、第9図に示すように、揚網する網地に大
きな力がかかつたとき、網地のスリツプを防ぐ目
的で駆動ローラ20への網地の捲付角を大きくと
るために、図のように揚網上手側を船首方向へ旋
回させても、第2の案内ローラ34によつて網地
が第2番目の駆動ローラ20へ絡みつくのを合理
的に防止する。
また、投網の場合には、この揚網機は不要で、
第7図の位置に置くことは投網時邪魔になるの
で、揚網機は案内レール11上を水平移動させ、
第7図仮想線で示す位置イに固定することが必要
で、更に揚網機を旋回させ、第7図仮想線で示す
位置ロに収納することが望ましい。
実施例 2(第5,6図) 第5,6図について本発明の第2実施例を説明
する。第5図は揚網機の正面図、第6図は同上平
面図を示している。
この第2実施例は、上記回転軸28が、上記支
持端部材18の網接触面18aと平行で、かつ、
揚網上手側Aが下方となるように傾斜した状態で
旋回台16に装着したものであり、その他構成要
件は、上記第1実施例と同一であるため、詳細説
明は省略する。ただし、第1実施例と同じ構成部
材は、同一の符号を利用し表示してある。尚この
第2実施例の作用は、第1実施例の作用と同一で
あるので、詳述は省略する。
〔発明の効果〕
このように本発明によれば、次のような効果が
ある。
(a) 支持端部材の揚網上手側が下向きに傾斜して
いるため、支持端部材の揚網方向線を網捌き装
置方向に適合させることができ、円滑で而も確
実な揚網が連続して行える。
(b) 支持端部材、詳しくは、駆動ローラが傾倒可
能であることから、夫々長さの異なる浮子綱、
身網、沈子綱の揚網速度を調整し、長さに適応
したバランスのとれた揚網がなしうる。
(d) 揚網機を揚網される身網に対して、支持端部
材を旋回させ、揚網の円滑性及び揚網負荷に見
合つた揚網ができる。
(e) 第2の案内ローラの存在により、最終番目の
駆動ローラを過ぎた網地のたるみが、最終番目
の駆動ローラへ絡みつくのを防止し得る。特に
第9図のように、揚網する網地に大きな力がか
かつたとき、網地のスリツプを防ぐ目的で駆動
ローラへの網地の捲付角を大きくとるために、
図のように揚網上手側を船首方向へ旋回させて
も、第4図に示すように網地を最終番目の駆動
ローラが離反させる作用をなし、網地の絡みに
よる揚網作業の中断、破網などの事故が合理的
に防止しうる。
(f) 駆動ローラ、案内ローラを備えた支持端部材
が旋回可能であるため、揚網が終了し、サイド
ホーラーにて網のサイド揚げを行う場合、揚網
の上手方向を船首側に旋回させるだけで網地を
自動的にサイドホーラーにのせることができ、
人力による網地のサイドホーラーへのかけまわ
し作業が大巾に省力化される。
(g) 揚網機が船尾にあたるため、長尺のサイドホ
ーラーの敷設が可能となり、多量の網がサイド
ホーラーに掛かり、サイド揚げの効率が向上さ
れる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明揚網機の正面図、第2図及び第
3図は同上平面図、第4図は要部の説明図、第5
図は別実施例の揚網機の正面図、第6図は同上平
面図、第7〜9図は揚網操業状態の説明図、第1
0図a,b,cは環捲開始から揚網後半状態に至
る間の流れ説明図、第11図は浮子方の入射角の
変化を示す説明図、第12図〜第14図は現在一
般的に使用されている旋網漁業用揚網機、第15
図は本発明の改良の対象となる揚網機の正面図、
第16図は同上平面図である。 11……案内レール、12……船体、13……
架台、14……突部、15……螺杆、16……旋
回台、17……油圧モーター、18……支持端部
材、18a……網接触面、19,20……駆動ロ
ーラ、19a,20a……摩擦助長手段をもつロ
ーラ部、19b,20b……摩擦助長手段をもた
ないローラ上部、21……第1の案内ローラ、2
2……沈子綱、23……係止溝、24……油圧モ
ーター、25,26……鍔部材、27……浮子
綱、28……回転軸、29……シリンダ、30…
…弁箱、31……操作レバー、32……身網、3
3……網捌機、34……第2の案内ローラ。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 (a) 直径よりも長さの大きい複数の揚網用駆
    動ローラを、それぞれ平行に、かつ、それぞれ
    の片端で共通の支持端部材に軸架させ、互いに
    隣接する上記駆動ローラが反対方向に回転駆動
    されるようにした揚網機において、 (b) 上記駆動ローラ揚網上手側に、該駆動ローラ
    と平行に、而も、駆動ローラと共通の支持端部
    材に、自由回転可能に第1の案内ローラを設け
    るとともに、上記支持端部材に構成せる網接触
    面が、上記各ローラの中心軸に共通に直交する
    よう構成し、 (c) 上記支持端部材を起倒する回転軸の軸線と、
    該支持端部材の網接触面とが平行である構成条
    件と、回転軸の軸線と、上記駆動ローラのうち
    揚網上手側から第1番目の駆動ローラ及び第2
    番目の駆動ローラの夫々中心軸と上記支持端部
    材の網接触面を含む平面との2交点を結ぶ揚網
    方向とが平行でない構成条件により、支持端部
    材の揚網上手側が下方に向け傾斜するように構
    成せしめ、 (d) 更に、揚網上手側から第1番目の駆動ロー
    ラ、および、最終番目の駆動ローラの夫々中心
    軸と、上記支持端部材の網接触面を含む平面と
    の2交点を結ぶ直線、並びに、第1番目の駆動
    ローラの中心軸の両直線に夫々直交する直線よ
    りも揚網下手側の任意個所で、その軸、または
    その延長線が支持端部材の網接触面を含む平面
    と交わるように、自由回転可能に、かつ、駆動
    ローラと略同長か若しくはこれよりも長い第2
    の案内ローラを設け、 (e) 上記構成よりなる揚網機構を、甲板上に配設
    せる旋回台に旋回可能に支持させたことを特徴
    とする旋網漁業用揚網機構。 2 回転軸が、上記支持端部材の網接触面と平行
    で、かつ、水平であることを特徴とする特許請求
    の範囲第1項記載の旋網漁業用揚網機。 3 回転軸が、上記支持端部材の網接触面と平行
    で、かつ、揚網上手側が下方となるよう傾斜せし
    めたことを特徴とする特許請求の範囲第1項記載
    の旋網漁業用揚網機。 4 駆動ローラが2本であつて、上記第2の案内
    ローラの軸またはその延長線と支持端部材の網接
    触面を含む平面上との交点が、上記両駆動軸の中
    心を通る軸線と、第1番目の駆動軸の中心を通
    り、かつ、上記軸線と直交する軸線とで囲まれた
    揚網下手側にある支持端部材の網接触面の任意個
    所に第2の案内ローラを設けたことを特徴とする
    特許請求の範囲第1、2、3項の何れか1項記載
    の旋網漁業用揚網機。
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