JPH0764310B2 - 幅員を可変とする浮舟渠 - Google Patents

幅員を可変とする浮舟渠

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JPH0764310B2
JPH0764310B2 JP1028439A JP2843989A JPH0764310B2 JP H0764310 B2 JPH0764310 B2 JP H0764310B2 JP 1028439 A JP1028439 A JP 1028439A JP 2843989 A JP2843989 A JP 2843989A JP H0764310 B2 JPH0764310 B2 JP H0764310B2
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B63SHIPS OR OTHER WATERBORNE VESSELS; RELATED EQUIPMENT
    • B63CLAUNCHING, HAULING-OUT, OR DRY-DOCKING OF VESSELS; LIFE-SAVING IN WATER; EQUIPMENT FOR DWELLING OR WORKING UNDER WATER; MEANS FOR SALVAGING OR SEARCHING FOR UNDERWATER OBJECTS
    • B63C1/00Dry-docking of vessels or flying-boats
    • B63C1/02Floating docks

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Ocean & Marine Engineering (AREA)
  • Bridges Or Land Bridges (AREA)
  • Jib Cranes (AREA)
  • Forklifts And Lifting Vehicles (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (イ)産業上の利用分野 本発明は、小型船舶等を海上や水上で係留、保管する浮
舟渠に関する。
(ロ)従来の技術 近年、あらゆるレジャー指向の活発化とともに海洋レジ
ャー産業も益々充実しつつあり、小型船舶等も急激に増
加の傾向がみられる。
そして、これら船舶の維持、保管のための対策として、
定期的に船体を陸上に揚げ、多大の労力、費用をかけて
貝藻類をかき落とし、毒性の強い防汚塗料の塗装を施し
て当分の間の防汚効果を図り、また貝穀等がその後付着
した場合は、再度上記作業を繰り返すことによって船体
の保全を図っている。
しかし、経時的に繰り返されるこれらの対策費用は、塗
り替え前の走航不良による燃料消費量の増大などを併せ
考えると、省資源的にも莫大な損失と言わざるをえな
い。
そこで、本出願人は、先に、特開昭62−128896号公報に
おいて、船の非使用時は、海上にあっても常時水面上に
船体全体を保持して永続的な防汚効果を得ることがで
き、船の使用に際しては容易に船を下架することができ
る小型船舶等水上上架機を開示した。
(ハ)発明が解決しようとする問題点 しかし、かかる小型船舶等水上上架機は、未だ、以下の
問題点を有していた。
即ち、かかる水上上架機においては、浮体を架台本体の
両側に位置し、同両側において浮体を単に垂直に昇降す
ることによって船体の上架及び下架を行うものであるた
め、水上上架機の幅員は、架台本体の幅員に、その左右
両側に設けた浮体の幅員を加えたものとなり、上架・下
架する船体よりはるかに広い幅員を必要としていた。そ
のため、上架時に、波止場等において、広い係留空間を
必要とし、係留台数に制限を加えることになっていた。
本発明は、上記問題点を解決することができる幅員を可
変とする浮舟渠を提供することを目的とする。
(ニ)問題点を解決するための手段 本発明は、イ)U字形状のフレームからなる前後部枠材
を連結部材で連結して構成し、かつ、内側上面に船体載
置面を形成してなる架台本体と、ロ)同前後部枠材の左
右外側面と底面とを連絡する左右湾曲面に接して上下方
向に移動自在に配設した浮体と、ハ)同浮体を、左右湾
曲面の上方位置をなす下架位置と、左右湾曲面の下方位
置をなす上架位置間で、左右湾曲面に沿って、上下方向
に移動する架台揚降装置とを具備し、下架位置で幅員を
最大とするとともに、上架位置で幅員を最小とすること
ができる幅員を可変とする浮舟渠に係るものである。
(ホ)作用及び効果 上記した構成により、本発明は、以下の作用及び効果を
奏する。
小型船舶等を水面から浮上した状態で係留する上架時
には、浮体をかU字形状のフレームからなる架台本体の
底部側に位置させることによって、浮舟渠の全幅員を架
台本体の幅員と略等しくすることができる。従って、係
留する小型船舶等間の間隙を最小にすることができ、同
一広さの波止場等であれば、従来の浮舟渠と比較して、
より多くの浮舟渠、即ち、小型船舶等を係留することが
できる。
一方、小型船舶等を上記した上架時から下降させ、浮
舟渠から移動させる下架時には、いったん、上記した上
架状態を維持しながら浮舟渠全体を前方に移動して広い
空間に出た後、浮体をU字形状のフレームからなる架台
本体の左右側部に位置させることによって、容易に下架
動作を行い、その後、小型船舶等を浮舟渠から容易に離
脱することができる。
単に架台揚降装置を駆動することによって小型船舶等
を揚降でき、出港、帰港時に、すばやく、下架・上架を
行うことができる。
(ヘ)実施例 以下、添付図に示す実施例に基づいて、本発明を詳説す
る。
[第1実施例] 第1図に本実施例に係る小型船舶B等を上下架すること
ができる浮舟渠Cの全体構成を示しており、10は後述す
る浮体16によって水中に浮遊状態に設置した架台本体で
あり、同架台本体10は、図示の実施例では、平行間隔を
開けて前後に配設した一対の前後部枠材11,12と、同前
後部枠材11,12の中央部に一対の連結枠材13,13を取付け
て略H形枠体を形成している。
前後部枠材11,12は、それぞれ、その左右側部分を中央
部分に対して湾曲しながら上方に立ち上げており、U字
形状のフレームを形成している。
また、第1図及び第2図に示すように、架台本体10の前
部及び後部には、小型船舶Bの船底B−1の前後部と傾
倒自在に当接可能な載置面を有する船体支持杆14,15が
取付けられている。
かかる構成によって、第1図に示すように、小型船舶B
を安定状態に架台本体10上に支持することができる。
なお、かかる架台本体10は、防錆処理した鋼材、ステン
レス鋼、耐海水アルミニウム等の耐海水性の強い素材か
ら成形するのが好ましい。
なお、第1図に示すように、架台本体10の前後部枠材1
1,12は、それぞれ両端を上方に屈曲して立ち上がり部を
設け、架台本体10の上方に、鍋底状の船舶係留空間Aを
形成しており、同船舶係留空間A内には、小型船舶Bが
第1図に示すように係留される。
次に本発明の要旨をなす浮体16,16及び架台揚降装置S
について説明する。
架台本体10は、その両側に、架台本体10の連結枠材13,1
3と平行に前後方向に伸延する一対の長尺円筒状の浮体1
6,16を並設しており、各浮体16の前後端は、それぞれ、
架台本体10の前後部枠材11,12より前方及び後方に伸延
している。
そして、各浮体16は、その前後部にあって、前後部枠材
11,12と対応する個所に、浮体移動案内用環状溝17,18を
形成している。
一方、かかる環状溝17,18と対応する前後部枠材11,12の
外周面には、同環状溝17,18と係合する浮体移動案内用
突条19,20が設けられており、かかる突条19,20に沿っ
て、浮体16,16を、第1図に示すように移動することに
よって、架台本体10を小型船舶Bとともに、上架位置L1
又は下架位置L2に移動することができる。
その他、浮体移動案内手段については、浮体16,16に環
状溝17,18のかわりに凸状フィンを設け、前後部枠材11,
12を挟持するなど要するに浮体16,16が案内移動出来る
構造であればよい。
なお、本実施例において、浮体16,16は、防錆処理を施
した中空の鋼製缶や発泡スチロール製円筒体等によって
形成することができるが、その他の形状や素材とするこ
ともできる。
例えば、材質については、浮体16,16を、中空又は浮力
材充填の繊維強化プラスチック等によって形成すること
もできる。また、発泡材等をビニール被膜等で被覆した
ものに木材、鋼管等の芯材を貫通させたものとすれば、
なおコスト安とすることができる。
ついで、上記浮体16,16を上下に移動し、架台本体10を
上架位置L1と下架位置L2に揚降するための架台揚降装置
Sの構成について説明する。
図示するように、架台本体10の前部枠材11に立設した揚
降具支持柱21にチェーンブロック等の揚降具22が支持さ
れており、同揚降具22は、後述する作動紐23,24,25,26,
27等と協働して架台揚降装置Sを形成し、浮体16,16
を、架台本体10の両側をなす位置と下方をなす位置との
間で移動して、架台本体10を揚降することができる。
即ち、第2図において、浮体16,16の前部に設けた環状
溝50には作動紐24,25が巻回されている(第3図参
照)。そして、かかる作動紐24,25の一端は、前部枠材1
1の中央部60,60に結着されており、その他端は、前部枠
材11の中央部に設けたプーリ28,29,30,31を介して後方
に伸延し、三角枠体32に連結されている。
一方、浮体16,16の後部に設けた環状溝51には作動紐26,
27が巻回されている。
そして、かかる作動紐26,27の一端は、後部枠材12の中
央部61,61に結着されており、その他端は、後部枠材11
の中央部に設けたプーリ33,34,35,36を介して後方に伸
延し、三角枠体37に連結されている。
さらに、一端を揚降具22に連結した作動紐23は、前部枠
材11の一側に設けたプーリ38を介して前部枠材11に取付
けた固定側滑車39に巻回され、その後、後部枠材12側の
三角枠体37に取付けた動滑車40に巻回され、その後、再
度固定側滑車39に巻回された後、その終端を、動滑車40
のリング41に結着している。
なお、42は両三角枠体32,37の移動を円滑なものにする
ため、後部枠材12の中央部に設けたプーリ43を介して両
枠体32,37を連結する作動紐である。
かかる構造により、揚降具22を作動させると、各種作動
紐23,24,25,26,27等を巻取・巻戻すことができ、これに
よって、浮体16,16を、U字形状のフレームからなる前
後部枠材11,12の左右外側面と底面とを連絡する左右湾
曲面に接して上下方向に移動して、第1図に示す上架位
置L1と下架位置L2を容易に取らせることができる。
この際、上架時には、第1図から明らかなように、浮体
16,16は架台本体10の底部側に位置することになるの
で、浮舟渠Cの全幅員を架台本体10と略等しくすること
ができる。従って、最小の係留空間で小型船舶B等を係
留することができ、第4図に示すように、多数の浮舟渠
を波止場等にコンパクトに係留することができる。
一方、下架時には、いったん、第4図に示すように、浮
舟渠Cを係留空間から上架状態のまま前方に移動して広
い空間に出た後、浮体16,16を架台本体10の両側に移動
させることによって容易に下架動作を行うことができ
る。
即ち、本実施例においては、架台揚降装置Sを駆動する
ことによって小型船舶B等の船体を揚降でき、出港、帰
港時にはすばやく下架、上架することができる。
さらに、本実施例において、架台揚降装置Sは、動滑車
40を具備するので、揚降具22が要する揚降力を著しく減
ずることができ、揚降具22を容易に作動することができ
る。
なお、本実施例では、揚降具22として、チェンブロック
を用いているが、これに限られるものではなく、電動、
手動ウィンチ等、その他の一般的荷役機を揚降具20とし
て用いることができることはもちろんである。
また、本実施例において、50aは浮体16,16の前部におい
て、環状溝50から離隔した位置に設けた浮体脱落防止用
紐案内溝であり、同紐案内溝50aには、両端を、浮体脱
落防止用紐24a,25aが巻回されており、同紐24a,25aの両
端は、前部枠材11の両端に設けたリング62,62に結着さ
れている。
一方、51aは浮体16,16の後部において、環状溝51から離
隔した位置に設けた浮体脱落防止用紐案内溝であり、同
紐案内溝51aには、両端を、浮体脱落防止用紐26a,27aが
巻回されており、同紐26a,27aの両端は、前部枠材11の
両端に設けたリング63,63に結着されている。
かかる構成によって、浮体16,16を移動させるに際し
て、浮体16,16が前後部枠材11,12から離脱するのを確実
に防止することができる。
さらに、同ストッパー機構については、浮体脱落用紐26
a,27aにかえて金属の輪状環をリング63に紐で連係し回
動自在に紐案内溝51aに装着してもよい。
また、プーリ28,29等の各プーリは、前後部枠材11,12の
上端に非回動状態に取付け、かつ耐摩耗性の優れたナイ
ロン樹脂、フェノール樹脂、その他適切な化学物質素材
からなる略半円形状の滑車状体も含むものであり、かか
る滑車状体に作動紐15等を摺動させることによって、精
密加工を要する輪軸、軸受等を省くことができ、揚降具
22の牽引力を若干強化するだけで、全体的にスムーズな
運動が得られ製造コストも下げることができる。
また、水中での使用によって、滑車状体と作動紐24,25,
26,27等との間に水分が介在するので、作動紐24,25,26,
27等は、さらに良好な摺動性を得ることができる。
また、上記構成において、環状溝50や紐案内溝50aを設
ける代わりに、浮体116,116の前後部分に凹状断面を有
する溝付バンドを巻回して、同バンドの溝部を環状溝50
や紐案内溝50aと利用するようにすることもできる。
ついで、上記構成を有する浮舟渠Cの使用方法につい
て、特に第4図を参照して具体的に説明する。
まず、小型船舶Bを上架するには、小型船舶Bの重心が
前後部枠材11,12間の略中央に位置するように誘導索具
等を架台本体10に固着した案内棒等に固定して、小型船
舶Bの船底B−1の前後部を、それぞれ船体支持杆14,1
4,15,15の上端に支持する。
次ぎにチェンブロックからなる揚降具22を操作して作動
紐23を巻き上げて、各作動紐23,24,25,26,27を緊張させ
て巻き上げ、その緊張力によって浮体16,16を前後部枠
材11,12の両側側面に沿って下方に移動することによっ
て、架台本体10を上昇させ、この上昇に連動して、船体
支持杆15,15上の小型船舶Bの船体を徐々に持ち上げ、
一定高さに持ち上げた後、揚降具22による作動紐23等の
巻き上げを停止して船体の上架を完了して水上保管の状
態となる。
ストッパーについては、揚降具支持柱21に鉤付の別紐を
垂設しておき、任意の個所で吊支することにより、スト
ッパーとして用いることができる。
なお、チエンブロックからなる揚降具22は、周知構造の
逆転防止機構を内臓しているので、自動的に作動紐23等
が巻き戻されることはない。また、上架作業の為に船
底、荷受部分や浮体の適当な部分に船体誘導用のステー
や牽具等を適宜つけておくと便利である。(図示せ
ず)。
下架進水する場合は、ストッパーを解除し、チエンブロ
ックからなる揚降具22を逆方向に操作して作業紐23等を
弛緩させると、小型船舶Bはその重量によって下降し、
同船舶Bの船底B−1が船体支持杆,14,14,15,15から離
れた時点で小型船舶Bは進水した状態となる。
また、第5図に、本実施例に係る浮舟渠Cの変容例を示
しており、同変容例は、比較的大荷重に対応したもの
で、揚降具22が要する牽引力をさらに軽減し、揚降作業
を円滑に行うことができる構成にしたことに特徴を有す
る。
即ち、第5図において、第1図及び第2図に示す実施例
における作動具24,25,26,27に相当する作動具24A,25B,2
6C,27Dを直接三角枠体32,37に連結することなく、動滑
車54,55,56,57及び一端をそれぞれ前後部枠材11,12に結
着するとともに他端を動滑車54,55,56,57を巻回して三
角枠体32,37に連結した作動具68,69,70,71とから構成さ
れる。
このように比較的重荷の場合は滑車、索具等を多用する
ことにより格段に軽荷とすることが出来る。ただし、こ
の場合索具の引っ張り長さが長くなるので揚降具として
はウィンチの方が望ましい。
[第2実施例] 第6図及び第7図に本実施例に係る小型船舶B等を上下
架することができる浮舟渠Cの全体構成を示しており、
110は後述する浮体116によって水中に浮遊状態に設置し
た架台本体であり、同架台本体110は、図示の実施例で
は、平行間隔を開けて前後に配設した一対の前後部枠材
111,112と、同前後部枠材111,112の中央部に一対の連結
枠材113,113を取付けて略H形枠体を形成している。
また、第6図及び第7図に示すように、架台本体110の
前部及び後部には、小型船舶Bの船底B−1の前後部を
支持可能な載置面を有する船体支持杆114,115が取付け
られている。
かかる構成によって、第6図に示すように、小型船舶B
を安定状態に架台本体110上に支持することができる。
なお、かかる架台本体110は、防錆処理した鋼材、ステ
ンレス鋼、耐海水アルミニウム等の耐海水性の強い素材
から成形するのが好ましい。
なお、第6図に示すように、架台本体110の前後部枠材1
11,112は、それぞれ両端を上方に屈曲して架台本体110
の上方に、第1実施例の場合と同様に鍋底状の船舶係留
空間Aを形成しており、同船舶係留空間A内には、小型
船舶Bが第6図に示すように係留される。
次に本発明の要旨をなす浮体116,116及び架台揚降装置
Sについて説明する。
架台本体110は、第6図に示すように、その両側に、架
台本体110の連結枠材113,113と平行に前後方向に伸延す
る一対の長尺円筒状の浮体116,116を並設しており、各
浮体116の前後端は、それぞれ、架台本体110の前後部枠
材111,112より前方及び後方に伸延している。
そして、各浮体116は、第8図に示すように、円形の発
泡スチロール等からなる浮体本体116aの周囲を一対の半
円形の縁付表面材116b,116cによって水密状態に囲繞す
ることによって形成するものであり、かかる構成によっ
て、十分な浮力を確保することができる。
なお、縁付表面材116b,116cは、繊維強化プラスチッ
ク、防錆処理した鋼板、ステンレス鋼板、耐海水アルミ
ニウム板等の耐海水性の強い素材を用いてつくるのが望
ましい。
また、かかる浮体116は、第9図に示すように、その前
後部であって、前後部枠材111,112と対応する一側縁付
表面材116bの個所に、半円形状の滑走体取付フレーム80
を連結ボルト81,82によって着脱自在に連結している。
一方、かかる滑走体取付フレーム80には、第9図に示す
ように、前後部枠材111,112の左右立ち上がり部の形状
に略適合した形状を有する弧状板材からなる浮体移動案
内用滑走体117,118が連結されている。
また、この浮体移動案内用滑走体117,118は、その内周
側に、第9図に示すように、前後部枠材111,112の左右
立ち上がり部の外面に摺動接触可能なように、複数の摺
動輪83を取付けている。
また、浮体移動案内用滑走体117,118の裏面には、浮体1
16の前後方向の移動を規制する複数の硬質ゴム片等から
なるスライダー小片を取付けている(図示せず)。
摺動輪83は、それぞれアングル(L字形状断面鋼材)か
ら形成される前後部枠材111,112の立ち上がり縁111a,11
2aに、その一端を当接可能としており(第7図参照)、
これによって、浮体移動案内用滑走体117,118及びそれ
と一体をなす浮体116,116の架台本体110に対する前後方
向の相対移動を確実に防止することができる。
従って、後述する架台揚降装置Sを用いることによっ
て、浮体116,116を、第6図に示すように移動すること
によって、架台本体110を小型船舶Bとともに、上架位
置L1又は下架位置L2に移動することができる。
また、前後部枠材111,112の両立ち上がり部の上部には
ストッパー84,85が設けられているので、下架1L2におい
て浮体移動案内用滑走体117,118が前後部枠材111,112の
両立ち上がり部の上部から脱落するのを確実に防止する
ことができる。
ストッパー84,85については、これを上下方向調節可能
に取付けることにより、下架位置の浅深度を調節可能と
する(図示せず)。
また、前後部枠材111,112の両立ち上がり部の上部間に
は、補強材兼用の船舶出入案内プレート208,209が架設
されている。
なお、前後部枠材111,112については、断面がアングル
の他、コ字状のもの、又は、パイプ状等の他の断面形状
のものでも使用することができる(図示せず)。
ついで、上記浮体116,116を上下に移動し、架台本体110
を上架位置L1と下架位置L2に揚降するための架台揚降装
置Sの構成について説明する。
第6図に示すように、架台本体110の前後部枠材111,112
の一側立ち上がり部の上端間には、前後方向に伸延する
長尺の作動紐ケーシング86が架設されており、同作動紐
ケーシング86の前部枠材側の上面には、揚降具支持柱12
1が立設されており、同揚降具支持柱121の上端には、動
力式ウインチ等からなる揚降具122が取付けられてい
る。
この揚降具122は、後述する作動紐89,90,100,101,108,1
09と協働して架台揚降装置Sを形成し、浮体116,116
を、架台本体110の両側をなす位置と下方をなす位置と
の間で移動して、架台本体110を揚降することができ
る。
即ち、第9図及び第10図において、浮体116,116の前部
に一体的に取付けた浮体移動案内用滑走体117,117の下
部に設けたプーリ87,88には、作動紐89,90が巻回されて
いる。
そして、かかる作業紐89,90の一端は、前部枠材111の中
央部91,92に結着されており、その他端は、前部枠材111
の中央部に設けたプーリ93,94を介して後方に伸延し、
多重プーリ95を介して動滑車からなるプーリ96と一体を
なす移動機枠97に連結されている。
一方、浮体116,116の後部に一体的に取付けた浮体移動
案内用滑走体118,118の下部に設けたプーリ98,99には、
作動紐100,101が巻回されている(第9図及び第10図参
照)。
そして、かかる作業紐100,101の一端は、後部枠材112の
中央部材102,103に結着されており、その他端は、後部
枠材112の中央部に設けたプーリ104,105を介して後方に
伸延し、後部枠材12の中央部に同様に設けた多重プーリ
106を介して二股枠体107に連結されている。
さらに、一端を上記二股枠体107に連結した作動紐108
が、その他端を前方に伸延して、前述した前部枠材111
の上面に設けた多重プーリ95に巻回した後、プーリ96と
一体をなす移動機枠97に連結されている。
また、109は、第10図に示すように、一端を後部枠材112
の一側部に連結するとともに、他端を前方に伸延してプ
ーリ96に巻回し、その後、後部枠材112の一側側部に設
けたプーリ200,201を介して、前述した作動紐ケーシン
グ86内に伸延する作動紐である。
同作動紐109は、作動紐ケーシング86内において、プー
リ202で案内された後、動滑車からなるプーリ203にその
他端を連結している。
そして、このプーリ203には、一端を揚降具122を構成す
るウインチドラム204に連結した作動紐205が、その他端
を作動紐ケーシング86の前部に設けたプーリ206を介し
て巻回しており、その後、同他端は、同様に作動紐ケー
シング86の前部に設けたプーリ207に巻回された後、プ
ーリ203に結着されている。なお、204aは電動モータで
ある。
かかる構造により、揚降具122を作動させると、各種作
動紐89,90,100,101,108,109及び206を巻取・巻戻すこと
ができ、これによって、第1実施例の場合と同様に、浮
体116,116を、前後部枠材111,112の外側面に沿って上下
方向に移動して、第6図に示す上架位置L1または下架位
置L2を容易に取らせることができる。
さらに、本実施例において、第6図に示すように、第1
実施例の場合と同様に、上架時には、浮体116,116は架
台本体110の下方に位置することになるので、浮舟渠C
の全幅を架台本体110と略等しくすることができる。従
って、最小の係留空間で小型船舶B等を係留することが
でき、第4図に示すように、多数の浮舟渠Cを波止場等
にコンパクトに係留することができる。
このように、第2実施例に係る浮舟渠Cは、上述した構
成により、第1実施例と同様な効果を奏することができ
るものであるが、その他に、以下に説明する特有の効果
も奏することができるものである。
第1実施例の場合と異なり、浮体116はその周面に環
状溝50や浮体脱落防止用紐案内溝50aを設けなくてよ
く、かつ、180゜対向する側に縁部を有するので、浮体1
16の剛性を著しく高めることができ、強度を増加するこ
とができる。
浮体116は、一対の縁付表面材106b,106cで浮体本体11
6aを囲繞するだけで形成できるので、浮体116を安価に
製造することができる。
浮体移動案内用滑走体117,118を用いることによっ
て、浮体116,116の昇降動作、即ち、架台本体110の上下
架作業を容易かつ確実に行うことができる。
作動紐89,90,100,101が、架台本体110の前後部枠材11
1,112の外面を擦過しないので、切断をおそれを可及的
に低減できる。
浮体116の水中部にある縁部は、風波による横揺れに
対する抵抗となり、スタビライザーの役目も果たすこと
ができる利点を有する。
以上、二つの実施例を参照して本発明を説明してきた
が、本発明は何ら上記実施例の記載に限定されるもので
はなく、例えば、以下の変容例も考えられる。
即ち、本発明に係る浮舟渠を使用する海面環境如何によ
っては、機構部の塩害対策として、海面上にあって、風
波等による自然現象での塩分固形化からくる海面に近い
輪軸等の回動不具合を避けるため、これらを水面下に水
没させる構造とすることも可能であり、また、望ましい
ことである。
一方、一部の海面上にあるべき輪軸類を海面上よりなる
べく高い位置に設ける構造とするのもまた可能であり、
メンテナンス上、非常に好ましいことである。
また、揚降作動については、この場合も、荷重次第で、
前述の作動紐、プーリ、動・定滑車等をさらに多用する
ことにより、ウインチにかかる負担を軽減することもで
き、動力によらずに手動の巻取りとすることも可能であ
る。一方、逆に、構造をより頑強にして、作動紐の最終
部の引っ張り負担を重くし、反面作動紐の移動距離を短
くして、強力な荷役機械により操作するよう構成するこ
とも可能である(図示せず)。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1実施例に係る幅員を可変とする浮
舟渠の正面図、第2図は同平面図、第3図は浮体案内構
造の要部拡大説明図、第4図は浮舟渠の使用状態説明
図、第5図は浮舟渠の変容例の説明図、第6図は本発明
の第2実施例に係る浮舟渠の正面図、第7図は同平面
図、第8図は浮体の断面構造説明図、第9図は浮体案内
構造の要部拡大説明図、第10図は浮舟渠の作動紐の張設
状態説明図である。 図中、 10:架台本体、16:浮体 S:架台揚降装置

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】イ)U字形状のフレームからなる前後部枠
    材を連結部材で連結して構成し、かつ、内側上面に船体
    載置面を形成してなる架台本体と、 ロ)同前後部枠材の左右外側面と底面とを連絡する左右
    湾曲面に接して上下方向に移動自在に配設した浮体と、 ハ)同浮体を、左右湾曲面の上方位置をなす下架位置
    と、左右湾曲面の下方位置をなす上架位置間で、左右湾
    曲面に沿って、上下方向に移動する架台揚降装置とを具
    備し、 下架位置で幅員を最大とするとともに、上架位置で幅員
    を最小とすることができる幅員を可変とする浮舟渠。
JP1028439A 1988-03-31 1989-02-06 幅員を可変とする浮舟渠 Expired - Lifetime JPH0764310B2 (ja)

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EP89904214A EP0366809B1 (en) 1988-03-31 1989-03-30 Floating dock adjustable in width
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