JPH01131734A - 作業船のスパッド装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は浚渫船などの作業船に係り、特に作業船の位置
を固定するスパッドの昇降および打込のためのスパッド
装置に関する。

〈従来技術およびその問題点〉 スパッドを有する浚渫船の作業方法について第４図およ
び第５図を用いて説明する。なお、第４図は浚渫船の側
面図、第５図は平面図である。

第４図および第５図において１は船体、２はスパッドキ
ャリッジ、３は主スパッド、４は補助スパッド、５はキ
ャリッジシリンダ、６はスパッドキーパ、ａはカッタ、
ｂはスイングワイヤ、Ｃはカッタ昇降ワイヤである。

図に示すように船体１の先端には、上下にスイング可能
なカッタａがヒンジ部を船体１に取付けられ、先端付近
をカッタ昇降ワイヤＣにより吊り下げられて取付けられ
ている。

船尾部には、前後方向に移動可能に設けられたスパッド
キャリッジ２と、該キャリッジ２に昇降可能に主スパッ
ド３が設けられるとともに、船体１に直接に、昇降可能
に補助スパッド４が設けられていて、どちらかのスパッ
ドが海底に打込まれて船体１を固定するようになってい
る。

浚渫作業中は主スパッド３を海底２３に打込んでおき、
両端部が図示しないアンカに固定されたスイングワイヤ
ｂを作動させて船体１を左右にスイング角θ（θは最大
５５〜６０°）スイングさせて、円弧状に海底の切削を
行う。

次にスパッドキャリッジ２をキャリッジシリンダ５によ
り作動させて船体１をわずかに前進させ再び船体１をス
イングさせて切削を行なう。

このようにして船体１を前進させつつ切削を行い、スパ
ッドキャリッジ２が後端まで移動すると船体１はもはや
前進できなくなる。

そこで補助スパッド４を海底２３に打込み、主スパッド
３を引き抜いて、キャリッジ２をキャリッジシリンダ５
によりストロークエンドまで前進させ、そこで主スパッ
ド３を再び海底２３に打込む。

その後補助スパッド４を引き抜けば再び船体１は前進お
よびスイング可能となるので浚渫作業を再開する。

かかる浚渫船において、船体１に直接取付けられた補助
スパッド４の昇降は問題はないが、船体１に対して前後
方向に移動するキャリッジ２に取付けられた主スパッド
の昇降装置には種々の問題がある。

主スパッドの昇降装置の１例として第６図に示すものが
ある。

図に示すようにスパッドキャリッジ２上にスパッドシャ
（櫓）ｄとウィンチｅが設けられるとともに、主スパッ
ド３には中吊りリングｆ中量ピンｈおよび複数のビン穴
ｉが設けられている。

中吊りリングｆとウィンチｅとの間にワイヤｇを張りめ
ぐらし、ウィンチｅによりスパッド３を昇降させるよう
になっている。

かかる、スパッド昇降装置は、 （１）水深の大きい場合にウィンチｅフリート角の制限
のなめスパッドシャｄを高くせねばならず、またシャｄ
をキャリッジ２上に設けるため設備費が高くなる。

（２）スパッド３昇降量に対応して、人手により中吊り
ビンｉの抜き差し作業をせねばならず手間がかかる。

などの問題がある。

これに対し、第７図および第８図に示すような昇降装置
もある。

図のように主スパッド３の下部にはスパッドの軸芯に中
心を持つ水中シーブｍが設けられ、キャリッジ２上には
、ワイヤ根止め金物におよびスパッド３の両側に吊り上
げシーブｎ、ｎが設けられている。

図示しないウィンチは、ウィンチドラムにワイヤが団子
状に巻かれるのを防ぐためフリート角を３°程度におさ
えねばならず、吊り上げシーブｎから離して設置しなけ
ればならないのでキャリッジ２上に設けるのではなく船
体１上に設置することになる。

この昇降装置は、スパッドシャが不要となるので深い浚
渫にも対応できるが、潮の干満などによる深さの変化に
対応して、またはキャリッジの動きに対応してウィンチ
の巻出し、巻込みを連動させないとスバ・・ｌドに引き
抜き力が働いたり、ワイヤが弛んでシーブからはずれる
などの不都合が生することになるので、制御機構が複雑
になる。

〈発明の目的〉 本発明は従来技術のかかる問題点に鑑み案出されたもの
で、スパッドシャが不要で深さの変化とキャリッジの動
きにも自動的に対応できる作業船のスパッド装置を提供
することを目的とする。

く問題点を解決するための手段〉 上記の目的を達成するなめ本発明の作業船のスパッド装
置は、船体に昇降可能に設けられた補助スパッドと、船
体に前後方向移動可能に設けられたスパッドキャリッジ
と、該キャリッジに昇降可能に設けられた主スパッドと
を備えた作業船のスパッド装置において、主スパッドの
上部および下部、スパッドキャリッジのスパッド取付部
両側にはそれぞれキャリッジ付ロープシーブが設けられ
ており、船体側には、ウィンチドラムに２本のワイヤロ
ープが互いに反対向きに巻かれ一方が巻込むとき他方が
巻出すようになっているウィンチが設けられていて、一
方のワイヤロープはウィンチから船体側に設けられたロ
ープ案内手段、キャリッジ付入口ロープシーブ、スパッ
ド上部ロープシーブ、およびキャリッジ付出口ローブシ
ーブ、を順次通って張りめぐらされて、先端が船体に固
着され、他方のワイヤロープはウィンチから船体側に設
けられたロープ案内手段、キャリッジ付入口ロープシー
ブ、スパッド下部ロープシーブ、およびキャリッジ付出
口ロープシーブ、を順次通って張りめぐらされて、先端
が船体に固着され、がっ、上記ロープ案内手段出口から
、船体に固着されたロープ先端部まで張りめぐらされた
ワイヤロープは、スパッドキャリッジの移動にかかわら
ず長さがほとんど変化しないようになっていることを特
徴とするものである。

く作　用〉 スパッド上部のロープシーブを通って張りめぐらされた
スパッド押込用ロープと、スパッド下部のロープとシー
ブを通って張りめぐらされたスパッド吊り上げ用ロープ
の両方のワイヤロープの張りめぐらされた長さの相は、
一方のロープが巻込まれるとき他方のロープが巻出され
るので、スパッドの位置、キャリッジの位置の変化にか
かわらず常に一定である。

従って、ウィンチの作動によりスパッドの吊り上げ、吊
り下し、押込みが自由に行えるとともに、スパッドを打
込んだ状態でウィンチドラムのクラッチを外してフリー
の状態にしておけば水深が変化してもウィンチドラムが
自動的に回転しスパッドに引抜き力が作用したりワイヤ
が緩むなどの弊害が生じない。

また、スパッドを吊り上げ、または打込んだ状態でウィ
ンチを固定したまま、またはフリーの状態でキャリッジ
を動かすこともできる。

〈実施例〉 以下本発明の一実施例について図面を参照しつつ説明す
る。

第１図は本発明の作業船のスパッド装置の平面図、第２
図は側断面図、第３図は作動説明用の斜視図である。

第１図、第２図でキャリッジは２位置で示してあり、一
方の位置は実線、他方は二点鎖線で示しである。

第１図ないし第３図において、１は船体、２はスパッド
キャリッジ、３は主スパッド、４は補助スパッド、５は
キャリッジシリンダ、１１はウィンチ、１２はロープ案
内手段、１３はスパッド下部ロープシーブ、１４および
１５はキャリッジ付ロープシーブ、１６はワイヤロープ
根止め金物、１７は根止め金物取付ビーム、１８はスパ
ッド上部ロープシーブ、１９はスパッド押込み用ワイヤ
ローフ、２０はスパッド吊り上げ用ワイヤロープ、２１
はキャリッジレール、２２はキャリッジ走行車輪である
。

なお、上記の符号は従来技術の説明で使用したものと共
通のものは同じものが使用されている。

図のように船体１の後端部にはスパッドキーパ６により
昇降可能に支持された補助スパッド５が設けられており
、図示しない昇降装置により昇降するようになっている
。

船体１の後方にはキャリッジ走行車輪２２を有しキャリ
ッジレール２１上を船体１前後方向に移動するスパッド
キャリッジ２が設けられている。

キャリッジ２にはスパッドキーパ６により昇降可能に支
持された主スパッド３が設けられているキャリッジ２は
船体１に取付けられたキャリッジシリンダ５により前後
方向に移動する。

主スパッドの下部にはスパッド下部ロープシーブ１３が
、主スパッドの上部にはスパッド上部ロープシーブ１８
がそれぞれ設けられている。

またキャリッジ２のスパッド取付部の両側にはキャリッ
ジ付入口ロープシーブ１４ａ、１４ｂ、キャリッジ付出
口ロープシーブ１５ａ、１５ｂがそれぞれ設けられてい
る。

船体１上にはウィンチ１１およびロープ案内手段１２が
設けられている。

ウィンチ１１のドラムｌｌａは仕切り板１１ｂにより左
右に分れており、一方は時計回り、他方は反時計回りに
それぞれ１本づつワイヤロープが巻きつけられており、
一方は上出し、他方は下出しにワイヤロープが繰り出す
ようになっていて、一方が巻込むとき他方が巻出すよう
になっている。

ロープ案内手段１２は複数個のロープシーブからなり、
各ワイヤロープのロープシーブの内最後の１個は前後方
向に移動可能になっていて、バネにより付勢されてワイ
ヤロープにテンションを与えるワイヤロープ張力調節手
段１２ｂとなっている。

２本のワイヤロープの内スパッド上部ロープシーブ１８
を通るスパッド押込用ワイヤロープ１９は、ウィンチド
ラムｌｌａ右側から下出しに出て。

船体１上に設けられたロープ案内手段１２、キャリッジ
２に設けられたキャリッジ付入口ロープシーブ１４ｂ、
スパッド上部ロープシーブ１８、キャリッジ付出口ロー
プシーブ１５ｂをそれぞれ通って張りめぐらされ、ロー
プ先端が船体１に設けられた根止金物取付はビーム１７
に取付けられたワイヤロープ根止金物１６ｂで固定され
ている。

一方スパッド下部ロープシーブ１３を通るスパッド吊り
上用ワイヤとロー１２０は、ウィンチドラムｌｌａ左側
から上出しに出て、船体１上に設けられたロープ案内手
段１２、キャリッジ２に設けられたキャリッジ付入口ロ
ーブシーブ１４ａ、スパッド下部ロープシーブ１３．キ
ャリッジ付量１コロープシーブ１５ａをそれぞれ通って
張りめぐらされ、ロープ先端が、船体１に設けられた根
止金物底はビーム１７に取りつけられたワイヤロープ根
止金物１６ａで固定されている。　さらにロープ案内手
段１２の出口、即ちワイヤロープ張力調節手段１２ｂに
使用されるロープシーブ１２ａの出口側からワイヤロー
プ根止金物１６まで張りめぐらされたワイヤロー１１９
．２０は両方とも、主スパッド３の軸芯３ａがスパッド
キャリッジ２移動時に形成する平面内にほぼ存するよう
になっている。

次に作用を説明する。

以上述べたような構成なのでワイヤ押込み用ワイヤロー
１１９とワイヤ吊り上用ワイヤロー１２０のウィンチド
ラムｌｌａを出て張りめぐらされたロープの長さの和は
、一方のロープが巻込まれるとき他方のロープが巻出さ
れるので、主スパッド３の位置いかんにかかわらず常に
一定である。

また、ワイヤロープ案内手段１２出口から船体１に固着
されたロープ先端部まで張りめぐらされたワイヤロー１
１９，２０は、主スパッド軸線３ａがスパッドキャリッ
ジ２の移動時に形成する平面内にほぼ存するのでキャリ
ッジの移動にかかわらず長さがほとんど変化しないよう
になっている。

しかし、スパッド上部ロープシーブ１８、およびスパッ
ド下部ロープシーブ１３でのワイヤロープの巻付は角は
スパッドの位置により変化すること、ウィンチドラム１
１ａの巻き太りがあること、浚渫作業中の船体スイング
時にスパッドが固定されていて、ワイヤロープがスパッ
ドまわりで捩れることなどのため、上記ウィンチドラム
を出して張りめぐらされたロープの長さの相はわずかに
変化する。

かかる変化はワイヤロープの張力調節手段１２ｂにより
吸収されるのでワイヤロープの張力はほぼ一定に保たれ
る。

以上述べたｔＲ造なのでウィンチを作動させることによ
り、主スパッドの吊り上、吊り下し、押込みが自由に行
なえる。

特に柔軟な地盤などで、スパッドの自重のみでは打込力
が不足する場合にウィンチ１１を使ってスパッド押込用
ワイヤロープ１９により主スパッド３をさらに深く押込
むことができる。

また、主スパッド３を打込んだ状態でウィンチドラムｌ
ｌａのクラッチ（図示せず）をはずし、ドラムが自由に
回転できる状態にしておけば深さに応じてドラムｌｌａ
が自由に回転し、潮の干満などにより水深が変化しても
、従来のように水深が深くなって主スパッド３に引抜き
力が作用したり、水深が浅くなってワイヤロープに緩み
がでてロープシーブからワイヤロープが外れるなどの弊
害が生じない。

また、主スパッド３を吊り上げた状態、または打込んだ
状態でキャリッジ２を動かしても主スパッドに引抜き力
が作用しなり、主スパッド３の位置が変化したり、ワイ
ヤロー１１９．２０が緩んだりすることがなく、従って
キャリッジの動きに連動してウィンチ１１を作動させる
必要がなくなる。

なお、本発明は上記の実施例に限られず、例えば、キャ
リッジ付ロープシーブ１４．１５の数を増してやれば、
ワイヤロープ案内手段１２出口から船体１に固着された
ロープ先端まで張りめぐらされたワイヤロー１１９，２
０は、主スパッド軸線３ａがスパッドキャリッジ２の移
動時に形成する平面内にほぼ存するようになっていなく
てもよいなど特許請求の範囲内で種々の変更が可能であ
る。

く効　果〉 以上述べたように本発明の作業船のスパッド装置には次
の効果がある。

（１）スパッド吊り上用ワイヤロープおよびスパッド押
込み用ワイヤロープの張りめぐらされた長さの和は常に
一定なので、ウィンチをフリーの状態にしておけば、水
深の変化に自動的に対応しスパッドに引抜き力が働いた
り、ワイヤロープが緩るんだすすることがなく、水深の
変化とウィンチの動きを連動させる必要がない、従って
連動のための制′ｍ機構は不要となる。

（２）同様の理由でシキャリツジの動きとウィンチの動
きを連動させる必要がなくそのための制御機構が不要と
なる。

（３）スパッド押込用ワイヤロープを備えているので、
スパッドの増し押し込みが可能となり、作業船の位置が
より安定的に保たれる。

（４）スパッドシャが不要となり、設＠費が安価となる
。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の作業船のスパッド装置の平面図、第２
図は側断面図、第３図は斜視図である。 第４図はスパッドを用いた浚渫船の側面図、第５図は平
面図である。 第６図は従来のスパッド装置の側面図、第７図は従来の
他のスパッド装置の側面図、第８図は第７図の■−■矢
視図である。 １・・・船体、２・・・スパッドキャリッジ、３・・・
主スパッド、４・・・補助スパッド、１１・・ウィンチ
、１２・・・ロープ案内手段、１３・・スパッド下部ロ
ープシーブ、 １４．１５・・・キャリッジ付ロープシーブ、１８・・
スパッド上部ロープシーブ、 出願人　　石川島Ｗ磨重工業株式会社

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １）船体に昇降可能に設けられた補助スパッドと、船体
   に前後方向移動可能に設けられたスパッドキャリッジと
   、該キャリッジに昇降可能に設けられた主スパッドとを
   備えた作業船のスパッド装置において、主スパッドの上
   部および下部、スパッドキャリッジのスパッド取付部両
   側にはそれぞれキャリッジ付ロープシーブが設けられて
   おり、船体側にはウインチドラムに２本のワイヤロープ
   が互いに反対向きに巻かれ一方が巻込むとき他方が巻出
   すようになつているウインチが設けられていて、一方の
   ワイヤロープはウインチから船体側に設けられたロープ
   案内手段、キャリッジ付入口ロープシーブ、スパッド上
   部ロープシーブ、およびキャリッジ付出口ロープシーブ
   、を順次通って張りめぐらされて、先端が船体に固着さ
   れ、他方のワイヤロープはウインチから船体側に設けら
   れたロープ案内手段、キャリッジ付入口ロープシーブ、
   スパッド下部ロープシーブ、およびキャリッジ付出口ロ
   ープシーブ、を順次通って張りめぐらされて、先端が船
   体に固着され、かつ、上記ロープ案内手段出口から、船
   体に固着されたロープ先端部まで張りめぐらされたワイ
   ヤロープは、スパッドキャリッジの移動にかかわらず長
   さがほとんど変化しないようになつていることを特徴と
   する作業船のスパッド装置。 ２）上記ロープ案内手段には、ワイヤロープ張力調節手
   段を備えている特許請求の範囲第１項記載の作業船のス
   パッド装置。