JP3296747B2 - ダム湖、貯水池等における浮遊物の収集装置 - Google Patents

ダム湖、貯水池等における浮遊物の収集装置

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久二 赤川
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ダム湖、貯水池
などに溜まる流木、ゴミなどの浮遊物を収集、取り除く
ために用いられる収集装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ダム湖などに溜まる浮遊物の収集、取り
除きにあたっては、ダムにおけるダム湖側の傾斜面等の
湖岸に、昇降可能なバケット、レーキなどの収集手段を
設け、当該収集手段の直下に集まる浮遊物を引っ掛け、
湖岸に引上げて取り除く技術が提案されている。(例え
ば、特開昭50−139532、実開昭55−1230
26、実開昭55−123027、実開昭56−302
29など)
【0003】また、もっとも一般的には、収集船により
浮遊物の収集をなしていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、前記バケッ
ト、レーキなどの収集手段による手法にあっては、これ
らの収集手段を設けた箇所に集まる浮遊物しか収集する
ことができない。また、引上げた浮遊物をさらに集積場
などに別途搬送する手間を要するものであった。
【0005】また、収集船による引上げは、手作業によ
る場合が多く、作業効率、安全性の観点などから改善が
望まれるところであった。
【0006】そこでこの発明は、かかる従来の技術の不
都合を解消すること、特に、ダム湖などにおける浮遊物
を、容易かつ安全に、また、効率的に収集、取り除くこ
とが可能な収集装置の提供に関する。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明にあっては、ダム湖L、貯水池
等における浮遊物の収集装置が、主索10及び軌索30
と、主索10に沿って走行される横行トロリー20と、
軌索30に沿って走行され、かつ、主索10の一端が固
定される走行トロリー40と、横行トロリー20に上下
動可能に吊下げられた浮遊物の掴取手段50とを備えた
構成とした。
【0008】また、請求項2記載の発明にあっては、請
求項1記載の発明における掴取手段50が、先端側を互
いに接し、又は、交叉させる位置から、先端側を互いに
離した位置まで動作可能に構成された少なくとも一対の
アーム51、51と、当該アーム51の駆動手段52及
び当該駆動手段52の遠隔操作手段53とを備える構成
とした。
【0009】なお、本明細書において主索10とは横行
トロリー20の案内をするケーブルを意味し、軌索30
とは主索10の一端を固定した走行トロリー40の案内
をするケーブルを意味する。主索10は、走行トロリー
40への固定側と反対の側でアンカー基礎11に固定し
て、軌索30は、その両端をそれぞれアンカー基礎31
に固定して、張り込み、設置される。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて、説明する。
【0011】(第一の実施の形態)先ず、ダム湖L、貯
水池等における浮遊物の収集装置を、(1)主索10及
び軌索30(2)主索10に沿って走行される横行トロ
リー20(3)軌索30に沿って走行され、かつ、主索
10の一端が固定される走行トロリー40(4)横行ト
ロリー20に上下動可能に吊下げられた浮遊物の掴取手
段50、とを備える構成とすることが、この発明の最良
の実施の形態の一つとされる。
【0012】かかる構成によれば、横行トロリー20を
主索10の張り込み方向に沿って移動させることができ
ると共に、前記走行トロリー40の軌索30に沿った移
動に伴う主索10の移動、すなわち、アンカー基礎11
への固定側を中心とした主索10の揺動により、横行ト
ロリー20を軌索30の張り込み方向に向けて移動させ
ることができる。(図1、図2)
【0013】この結果、横行トロリー20を、主索10
の長さを半径とし、走行トロリー40の移動距離を円弧
の長さとする扇状をなす区分円Rの範囲で移動させるこ
とができる。(図2)
【0014】横行トロリー20には、掴取手段50が設
けてあることから、かかる掴取手段50により、前記区
分円Rの範囲にある浮遊物を掴み取り、掴み取った浮遊
物を所望の位置に移送することができる。
【0015】この結果、この実施の形態にかかる収集装
置によれば、ダム湖L、貯水池等において浮遊物が集ま
る場所が前記区分円R内に含まれるように、前記主索1
0と軌索30とを張り込んで設置することにより、安全
かつ効率的に、浮遊物の掴み取り、除去をなすことがで
きる。(図3)
【0016】また、ダム湖Lなどの水面上には、主とし
て、主索10などを構成するケーブルが位置されるに留
まることから、ダム湖Lなどの周辺の景観を損ねにくい
特長を有している。
【0017】(第二の実施の形態)次いで、第一の実施
の形態にかかる収集装置における掴取手段50が、
(1)先端側を互いに接し、又は、交叉させる位置か
ら、先端側を互いに離した位置まで動作可能に構成され
た少なくとも一対のアーム51、51と、(2)当該ア
ームの駆動手段52と、(3)当該駆動手段52の遠隔
操作手段53、とを備える構成とすることが、この発明
の最良の実施の形態の一つとされる。
【0018】かかる構成によれば、掴取手段50をダム
湖Lなどの水面に向けて下降させながら、前記一対のア
ーム51、51を互いに離した状態となるように遠隔操
作し、この後当該一対のアーム51、51を先端側を互
いに接し、あるいは、交叉させるように遠隔操作して、
当該一対のアーム51、51間で浮遊物を掴み取ること
ができる。このように浮遊物を掴み取った後、掴取手段
50を吊下げた横行トロリー20を移動させて、ダム湖
Lなどの岸辺などに設けられた適宜の集積場などの直上
まで横行トロリー20を移動させ、ここで再び、前記一
対のアーム51、51を互いに離した状態となるように
遠隔操作させることにより、掴み取った浮遊物を前記集
積場などに収集することができる。
【0019】特に、かかる掴取手段50自体に前記アー
ム51の駆動手段52、当該駆動手段52の遠隔操作手
段53を設けてあることから、掴取手段50のアーム5
1を別途ケーブルなどで操作する構成をとる場合に比
し、掴取手段50ひいては収集装置全体をシンプルに構
成することができ、メンテナンスなども容易となる特長
を有している。
【0020】(より具体的な実施の形態)次いで、図1
ないし図7に基づいて、この発明のより具体的な実施の
形態について説明する。
【0021】なお、ここで図1は、収集装置を構成する
横行トロリー20の主索10に沿った移動範囲を理解し
易いように、収集装置の構成の概要を示している。ま
た、図2は、走行トロリー40の軌索30に沿った移動
に伴った主索10の移動、すなわち、横行トロリー20
の移動される範囲を理解し易いように、収集装置の構成
の概要を示しており、同図中、一点鎖線のハッチングで
示した範囲が、横行トロリー20の移動可能な範囲であ
る。また、図3は、収集装置の設置例を理解し易いよう
に、ダム湖Lおよびダムと、収集装置の概要とを一緒に
表して示している。(同図において符号Laはダム、符
号Lbは放水路を意味している。)
【0022】また、図4は、収集装置の概要を上方から
見た状態で示している。また、図5は、走行トロリー4
0周辺を拡大して示している。また、図6は、主索調整
索45により連絡される主索固定部44を構成する第
一、第二、第三のガイド輪440、441、442に対
するかかる主索調整索45の案内状態を理解し易いよう
に、これらの構成の概要のみを表して示している。
【0023】また、図7は、収集装置を側方から見て示
している。さらに、図8は、収集装置を構成する掴取手
段50周辺を拡大して示している。
【0024】(1)軌索30および走行トロリー40 軌索30は、両端をアンカー基礎31にそれぞれ固定さ
れて張り込まれている。
【0025】この軌索30に沿って移動される走行トロ
リー40は、一方側に軌索30に噛み合う走行輪41を
備える。
【0026】また、両端部に、走行トロリー40の操作
索48の固定部43をそれぞれ有している。走行トロリ
ー40の操作索48は、復胴ウインチ47に巻回されて
おり、復胴ウインチ47から引き出される操作索48の
一端を走行トロリー40の固定部43の一方に、かかる
操作索48の他端を走行トロリー40の固定部43の他
方にそれぞれ固定して張り込まれている。
【0027】より詳細には、復胴ウインチ47から引き
出された操作索48の一方48aは、一方のアンカー基
礎31aに設けたガイド輪480に案内されると共に、
前記固定部43の一方に備えられた二つのガイド輪組4
81と、かかる一方のアンカー基礎31aに設けた三つ
のガイド輪組482に案内されて、前記固定部43の固
定輪483に巻回した状態で、固定される。
【0028】一方、復胴ウインチ47から引き出された
操作索48の他方48bは、一方のアンカー基礎31a
に設けたガイド輪484に案内されて、走行トロリー4
0における前記走行輪41の設けられている側と反対の
側を通り、他方のアンカー基礎31bに設けた三つのガ
イド輪組486と、前記固定部43の他方に備えられた
二つのガイド輪組485とに案内されて、前記固定部4
3の固定輪487に巻回した状態で、固定される。走行
トロリー40における前記走行輪41の設けられている
側と反対の側には、この側を通る前記操作索48をガイ
ドする一対の案内輪42、42が設けてある。
【0029】したがって、前記復胴ウインチ47を一方
向に回転させることにより、この復胴ウインチ47から
引き出されている前記操作索48の一方48a側を巻き
取り、他方48b側を送り出して、前記走行トロリー4
0を一方側に移動させることができ、また、前記復胴ウ
インチ47を逆転させることにより、この復胴ウインチ
47から引き出されている前記操作索48の一方48a
側を送り出し、他方48b側を巻き取って、前記走行ト
ロリー40を他方側に移動させることができる。
【0030】また、走行トロリー40は、前記一対の案
内輪42、42間に、主索固定部44を備えている。こ
の主索固定部44は、主索10の一端11aの固定体4
4aと、走行トロリー40に組み付けられるアーム44
bとを、主索調整索45で連絡して構成してある。
【0031】主索調整索45は、ウインチ46に巻回さ
れており、一方のアンカー基礎31aに設けたガイド輪
46aに案内され、前記主索固定部44を介して、他方
のアンカー基礎31bに端部を固定して張り込まれてい
る。
【0032】主索固定部44を構成するアーム44bに
は、アーム44bの基部側に鉛直方向に回転軸を備えた
上下一対の第一のガイド輪440、440が備えられる
と共に、アーム44bの先端部に横方向に回転軸を備え
た二つの第二のガイド輪441、441が備えてある。
一方、前記固定体44aにおけるアーム44bに向けら
れた端部には、横方向に回転軸を備えた三つの第三のガ
イド輪442…442が設けてある。そして、前記のよ
うに張り込まれて主索固定部44に入り込む主索調整索
45が、第一のガイド輪440の一方に案内された後、
第二のガイド輪441と第三のガイド輪442との間に
順次に張り渡され、かつ、第一のガイド輪440の他方
に案内されて主索固定部44から抜け出す構成としてあ
る。(図6)
【0033】この結果、この実施の形態にあっては、前
記ウインチ46からの主索調整索45の引き出し長さを
当該ウインチ46を駆動させて変えることにより、主索
10に固定され、この主索10に引っ張られる前記固定
体44aと前記アーム44bとの間の間隔を調整するこ
とができる。
【0034】より具体的には、前記主索10における走
行トロリー40への固定側の端部11aは、走行トロリ
ー40の移動により、主索10のアンカー基礎11への
固定端11bを中心にこの主索10の長さを半径とした
円の円弧上を移動するところ、軌索30の両端側に向か
うに連れ前記主索調整索45の引き出し長さを多くして
前記固定体44aとアーム44bとの間隔を広げ、軌索
30の中央側に向かうに連れ前記主索調整索45の引き
出し長さを短くして前記固定体44aとアーム44bと
の間隔を狭めるように前記ウインチ46を駆動させるこ
とにより、主索10の前記走行トロリー40への固定側
の端部11aがどの位置に移動されても主索10の張力
が常に一定となるように調整することができる。
【0035】(2)主索10および横行トロリー20 主索10は、一端で前記走行トロリー40に固定され、
かつ、他端をアンカー基礎11に固定されて張り込まれ
ている。
【0036】この主索10に沿って移動される横行トロ
リー20は、上部に主索10に噛み合う走行輪21を備
え、この走行輪21を主索10の上部に載せて、当該主
索10に吊下げられた状態で、当該主索10に支持され
ている。
【0037】また、両側部に、横行トロリー20の操作
索25の固定部24をそれぞれ有している。横行トロリ
ー20の操作索25は、復胴ウインチ26に巻回されて
おり、復胴ウインチ26から引き出される操作索25の
一端を横行トロリー20の固定部24の一方に、かかる
操作索25の他端を横行トロリ−20の固定部24の他
方にそれぞれ固定して張り込まれている。
【0038】より詳細には、復胴ウインチ26から引き
出された操作索25の一方25aは、アンカー基礎11
に設けたガイド輪260に案内されると共に、前記固定
部24の一方に固定される。
【0039】一方、復胴ウインチ26から引き出された
操作索25の他方は、アンカー基礎11に設けたガイド
輪261に案内されて、横行トロリー20の下部側を通
り、前記走行トロリー40の主索固定部44を構成する
固定体44aに設けられたガイド輪262に案内、反転
されて、前記固定部24の他方に固定される。横行トロ
リー20における下部には、この下部側を通る前記操作
索25を間に通した状態でガイドする上下一対の案内輪
22、22が二組設けてある。
【0040】したがって、前記復胴ウインチ26を一方
向に回転させることにより、この復胴ウインチ26から
引き出されている前記操作索25の一方25a側を巻き
取り、他方25b側を送り出して、前記横行トロリー2
0を前記走行トロリー40に近付く向きに移動させるこ
とができ、また、前記復胴ウインチ26を逆転させるこ
とにより、この復胴ウインチ26から引き出されている
前記操作索25の一方25a側を送り出し、他方25b
側を巻き取って、前記横行トロリー20を前記走行トロ
リー40から遠ざかる向きに移動させることができる。
【0041】(3)掴取手段50 掴取手段50は、横行トロリー20に上下動可能に吊下
げられた状態で、当該横行トロリー20に支持されてい
る。
【0042】すなわち、横行トロリー20の下部には、
下方に向けて突き出す一対のアーム23、23が設けて
あると共に、このアーム23の先端側には横方向に回転
軸を備えた支持輪23aがそれぞれ設けてある。また、
掴取手段50を構成するフレーム上部には、横方向に回
転軸を備えた一対の滑車54、54が設けてある。そし
て、巻き上げウインチ55に巻回された巻き上げ索56
を、前記アンカー基礎11に設けられたガイド輪56a
に案内させ、かつ、前記アーム23の一方に設けられた
支持輪23aの上部を通して掴取手段50の側に向かわ
せ、この掴取手段50の滑車54の一方の下側から滑車
54の他方の下側を通し、再び横行トロリー20の側に
向かわせて前記アーム23の他方の支持輪23aの上部
を通し、前記主索固定部44の固定体44aに一端を固
定させて、張り込んである。これにより、掴取手段50
は、巻き上げ索56により、横行トロリー20に吊下げ
られた状態で支持される。
【0043】また、巻き上げウインチ55を前記巻き上
げ索56を巻き込む向きに駆動させることにより、前記
掴取手段50を引き上げ、また、当該巻き上げ索56を
引き出す向きに駆動させることにより、かかる掴取手段
50を降ろすことができる。
【0044】なお、前記復胴ウインチ26の駆動による
主索10に沿った横行トロリー20の移動の際には、前
記支持輪23aおよび滑車54も巻き上げ索56に沿っ
て、掴取手段50を横行トロリー20の直下に位置させ
るように、走行される。かかる横行トロリー20の移動
は復胴ウインチ26の駆動によってのみなされる。
【0045】掴取手段50は、当該掴取手段50の下部
に設けられた横向きの回動軸51aにより回動可能に組
み付けられた一対のアーム51、51を備えている。か
かる一対のアーム51、51は、先端側を向き合う他方
のアーム51の側に突き出させるように湾曲させたフッ
ク状に構成してある。この実施の形態にあっては、一対
のアーム51、51は先端側を互いに交差させる位置か
ら、先端側を互いに離した位置まで、前記回動軸51a
を中心に回動可能にしてある。
【0046】より具体的には、前記一対のアーム51、
51における先端側の側部に、プランジャロッド521
の突き出し側と反対の側を掴取手段50のフレームに横
方向の回動軸522を介して回動可能に組み付けた油圧
シリンダ520の前記プランジャロッド521の先端が
枢着してあり、この油圧シリンダ520のプランジャロ
ッド521を出没操作させることにより、一対のアーム
51、51を近接、離隔させ、浮遊物の掴み取りと、掴
み取った浮遊物のリリースとができるようにしてある。
【0047】したがって、この実施の形態にあっては、
かかる掴取手段50は、さらに、アーム51の駆動手段
52、すなわち、前記油圧シリンダ520および、かか
る油圧シリンダ520に作動油を供給する作動油タンク
523、油圧を生じさせる油圧ポンプ524、当該油圧
ポンプ524を作動させるエンジン525、当該エンジ
ン525に燃料を供給する燃料タンク527を備える。
【0048】なお、前記一対のアーム51、51および
油圧シリンダ520は、鉛直方向に設けられた回転軸
(図示は省略する。)を中心に回転可能に構成される回
転体51bに組み付け、この回転体51bをモータ52
6により適宜回転駆動できるようにしてあり、浮遊物を
もっとも掴み取り易い向きに、前記一対のアーム51、
51を位置付けることができるようにしてある。
【0049】また、前記一対のアーム51、51の近接
・離隔操作、回転体51bの回転操作は、適宜の遠隔操
作手段53により操作される。ここでは、かかる遠隔操
作を無線によった例における当該遠隔操作手段53の構
成部材の一部の配置例を示している。図中符号53aは
受信機、符号53bは受信アンテナである。
【0050】また、同時に、前記復胴ウインチ26、4
7、ウインチ46、巻き上げウインチ55の駆動も無
線、あるいは有線による遠隔操作によりなし得るように
することが望ましい。
【0051】また、これらの各遠隔操作をなすための制
御を単一の装置により、一か所でなせるようにしておく
ことが望ましい。
【0052】(4)利用態様 以上の構成を備える収集装置は、例えば、ダム湖Lにあ
っては、流木などの浮遊物が溜まり易い放水路Lb近傍
の湖面を、前記横行トロリー20が移動できる範囲、す
なわち、アンカー基礎11への固定側の端部11bを中
心として走行トロリー40の移動により移動される主索
10を半径とし、走行トロリー40の移動距離を円弧と
した扇状をなす区分円Rの範囲で覆うように、主索10
と軌索30とを張り込むことにより、当該ダム湖Lにお
ける浮遊物を前記掴取手段50により掴み取り、ダム湖
L外に移送することができる。
【0053】例えば、図3に示されるように、主索10
のアンカー基礎11をダム湖Lの向き合った湖岸の一方
に設け、主索10がダム湖Lにおける放水路Lb近傍の
湖上にあって当該ダム湖Lを横切るように張り込むと共
に、軌索30のアンカー基礎31を前記向き合った湖岸
の他方に設け、軌索30を張り込むことにより、かかる
ダム湖Lの浮遊物を収集することができる。
【0054】
【発明の効果】この発明にかかる収集装置によれば、横
行トロリー20を、主索10の長さを半径とし、走行ト
ロリー40の移動距離を円弧の長さとする扇状をなす区
分円Rの範囲で移動させることができ、かかる横行トロ
リー20に吊下げられた掴取手段50により、前記区分
円Rの範囲にある浮遊物を掴み取り、掴み取った浮遊物
を所望の位置に移送することができる。この結果、この
実施の形態にかかる収集装置によれば、ダム湖L、貯水
池等において浮遊物が集まる場所が前記区分円R内に含
まれるように、前記主索10と軌索30とを張り込んで
設置することにより、安全かつ効率的に、浮遊物の掴み
取り、除去をなすことができる。
【0055】また、ダム湖Lなどの水面上には、主とし
て、主索10などを構成するケーブルが位置されるに留
まることから、ダム湖Lなどの周辺の景観を損ねにくい
特長を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】収集装置の構成図
【図2】収集装置の構成図
【図3】収集装置の設置状態を示す説明図
【図4】収集装置の平面図
【図5】収集装置の要部拡大図(走行トロリー40周
辺)
【図6】収集装置の要部構成図(主索固定部44を構成
する第一、第二、第三のガイド輪440、441、44
2)
【図7】収集装置の側面図
【図8】収集装置の要部拡大図(掴取手段50周辺)
【符号の説明】
L ダム湖 10 主索 20 横行トロリー 30 軌索 40 走行トロリー 50 掴取手段

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主索及び軌索と、主索に沿って走行され
    る横行トロリーと、軌索に沿って走行され、かつ、主索
    の一端が固定される走行トロリーと、 横行トロリーに上下動可能に吊下げられた浮遊物の掴取
    手段とを備えたダム湖、貯水池等における浮遊物の収集
    装置。
  2. 【請求項2】 掴取手段が、先端側を互いに接し、又
    は、交叉させる位置から、先端側を互いに離した位置ま
    で動作可能に構成された少なくとも一対のアームと、 当該アームの駆動手段及び当該駆動手段の遠隔操作手段
    とを備えることを特徴とする請求項1記載のダム湖、貯
    水池等における浮遊物の収集装置。
JP04962397A 1997-02-19 1997-02-19 ダム湖、貯水池等における浮遊物の収集装置 Expired - Fee Related JP3296747B2 (ja)

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