JPH0252548B2 - - Google Patents

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JPH0252548B2
JPH0252548B2 JP3764985A JP3764985A JPH0252548B2 JP H0252548 B2 JPH0252548 B2 JP H0252548B2 JP 3764985 A JP3764985 A JP 3764985A JP 3764985 A JP3764985 A JP 3764985A JP H0252548 B2 JPH0252548 B2 JP H0252548B2
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JP
Japan
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chipping
paint
susceptible
coating film
resistant coating
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JP3764985A
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JPS61197079A (ja
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Yasuo Tanigawa
Akira Meguro
Hisami Iwata
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は塗装技術に関する。本発明は、さらに
詳しくのべると、特に北米やカナダ等の寒冷地の
塩分の多い路面の走行中、路面に散布されている
砕石、岩塩などを不用意に跳ね上げ、それらが自
己の又は後続の車に当り、塗膜が欠損、剥離し、
素地が露出し、そこに塩泥が付着して腐食する現
象である“チツピング”を防止するための、自動
車車体の耐チツピング塗装技術に関する。
〔従来の技術〕
自動車車体の耐チツピング性を高めるために用
いられるチツピング塗料は公知である(例えば、
防錆管理、第28巻、第2号、26頁、昭和59年2月
1日発行、を参照されたい)。この種の塗料を車
体のチツピングを受け易い部位に塗装すると、形
成された耐チツピング性塗膜の厚みやその弾力性
により飛び石等のエネルギーを吸収することがで
き、よつて、傷が素地まで至らないようにするこ
とができる。ここで、車体のうちフロント、リヤ
ホイールハウス部、フロア下面などの発錆条件の
厳しい部位にはポリ塩化ビニル系塗料、例えば塩
化ビニルプラスチゾル(塩化ビニルペーストレジ
ンに可塑剤を加えたものが主成分で、さらに種々
の添加剤を含有する)が、そしてドア下部、ロツ
カー、ホイルハウスフランジ、クオータパネル部
などの外板部位には塗装時の微粒化にすぐれた、
換言すると、中塗り塗料の機能をもつポリウレタ
ン系又はポリウレタン系塗料が、それぞれチツピ
ング塗料として用いられている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
ポリ塩化ビニル系のチツピング塗料は、入手が
容易でありかつ比較的に安価であるので、美観が
要求されないフロア下面などの部位の塗装に広く
用いられている。しかし、このような部位の塗装
では、塗装時に該チツピング塗料が外板面にオー
バースプレーし、その面に付着してブツ不良又は
塗料中の可塑剤によるハジキ不良をひきおこす。
このような塗装不良の防止のために従来用いられ
ているものにマスキング法があるというものの、
この方法は、外板部位にマスキング手段、例えば
マスキング紙を貼着したり除去したりしなければ
ならないので、例えば特開昭58−273号公報のな
かでも述べられているように、作業員の熟練と工
数を要し、また、一度使用したマスキング手段は
通常再使用不可能であるので不経済である。さら
に、もしも外板部位のマスキングを行わないなら
ば、塗装の完了した後に例えば5%エチルアルコ
ールを含浸させた布で外板面を拭き取る等の処置
が必要である。
以上が本発明が解決しようとする問題点であ
る。換言すると、本発明は、マスキングをせずに
安価なチツピング塗料の使用が可能でありかつチ
ツピング塗装後のアルコール拭き取り作業を必要
としないような、車体の耐チツピング性と上塗り
塗膜の仕上がり向上を同時に満足させ得る耐チツ
ピング性塗膜、そしてその形成方法を提供するこ
とを目的としている。
〔問題点を解決するための手段〕
上記した問題点は、本発明によれば、 チツピングを受け易い部位とチツピングを受け
にくい部位とが隣れる自動車車体の耐チツピング
性塗膜であつて、該耐チツピング性塗膜は前記チ
ツピングを受け易い部位に形成されており、該部
位のうち前記チツピングを受けにくい部位に隣れ
る境界領域を除く主領域には第1のチツピング塗
料が塗装されており、そして前記境界領域及び該
領域に隣れる前記主領域の一部には前記第1のチ
ツピング塗料とは異なる塗装時の微粒化にすぐれ
た第2のチツピング塗料が塗装されている、自動
車車体の耐チツピング性塗膜;そして チツピングを受け易い部位とチツピングを受け
にくい部位とが隣れる自動車車体に耐チツピング
性塗膜を形成する方法であつて、 前記チツピングを受け易い部位のうち前記チツ
ピングを受けにくい部位に隣れる境界領域を除く
主領域に先ず第1のチツピング塗料を塗装し、 次いで、前記第1のチツピング塗料の塗膜を硬
化させないで、前記境界領域及び該領域に隣れる
前記主領域の一部に前記第1のチツピング塗料と
は異なる塗装時の微粒化にすぐれた第2のチツピ
ング塗料を塗装し、 次いで、前記第1及び第2のチツピング塗料の
塗膜を硬化させて複合せるチツピング性塗膜を形
成することを含んでなる、耐チツピング性塗膜の
形成方法; によつて解決することができる。
本発明は、自動車車体のフロント、リヤホイー
ルハウス部、フロア下面等、従来から耐チツピン
グ塗装が行われている部位に有利に適用すること
ができる。
本発明の実施において有用な第1のチツピング
塗料はポリ塩化ビニル系塗料、例えば前記した塩
化ビニルプラスチゾル等であり、また、有用な第
2のチツピング塗料はポリウレタン系塗料、ポリ
エステル系塗料等である。
本発明により自動車車体のフロア下面に耐チツ
ピング塗装する一例を示すと、次の通りである: 車体全体を洗浄した後、化成処理剤を用いてそ
の皮膜を形成される。化成処理後、下塗り塗膜形
成のためのカチオン電着塗装を行なう。形成され
た下塗り塗膜を乾燥させ、フロア下面のうち外板
面から離れた部位に塩化ビニルプラスチゾルをス
プレーで塗装し、次いで、塩化ビニルプラスチゾ
ルを乾燥させないうち、外板面と外板面に近いフ
ロア下面とにポリウレタン樹脂塗料をスプレーで
塗装する。この塗装時、塩化ビニルプラスチゾル
の塗膜上にポリウレタン樹脂塗膜が重なり合つた
部分ができるであろう。形成された複合耐チツピ
ング性塗膜を予備乾燥した後、外板面のみに中塗
り塗装及び上塗り塗装を順次常法に従つて実施す
る。上塗り塗膜の乾燥によつて一連の塗装工程が
完了する。
〔実施例〕
本発明の耐チツピング塗装は例えば、第1図に
示されるようにして実施することができる: 第1図において、車両を構成する鋼板が参照番
号1,2及び3で指示されている。すなわち、図
中の1はフロアパン、2はロツカーインナ、そし
て3はロツーアウタである。また、図中の4はド
アアウタである。最初、エアレススプレーガンA
を用いて、カチオン電着塗装した鋼板の所定領域
に第1のチツピング塗料、例えば塩化ビニルプラ
スチゾルを噴霧塗装する。この場合、使用する塗
料の粘度のバラツキにより、塗装領域は最大パタ
ーンAmaxから最小パターンAminの範囲で変化
するであろう。この塗装時、最大パターンAmax
において外板面へのオーバースプレーがないよう
に調整されていることが必要である。第2図に参
照記号aで示される第1耐チツピング性塗膜が形
成される。次いで、第1図に示されるように、エ
アレススプレーガンBを用いて、先に塗装した第
1耐チツピング性塗膜の一部を含む残りの鋼板部
分上に微粒化の良い第2のチツピング塗料、例え
ばポリウレタン樹脂塗料を噴霧塗装する。第2図
に参照記号bで示される第2耐チツピング性塗膜
が形成される。この塗装の場合にも、先の塗装工
程と同様、使用する塗料の粘度のバラツキに原因
して、最大パターンBmaxから最小パターン
Bminの範囲となるように塗装領域が調整してあ
る。さらに、前記した第1チツピング塗料の塗装
時の最小パターンAminにこの第2チツピング塗
料の塗装時の最小パターンBminがオーバーラツ
プするようにも調整されている(第1図参照)。
上記した本発明の塗装方法に従うと、第1チツ
ピング塗料の最小塗装パターンが第1図のAmax
に対応した従来の塗装方法とは異なつて、第1チ
ツピング塗料がロツカーアウタ3やドアアウタ4
の外板面にオーバースプレーすることがない。さ
らに、耐チツピング性能に関してみた場合第1チ
ツピング塗料が塗装されていない領域でも必ず第
2チツピング塗料が塗装されているので、満足し
得る程度にチツピングを防止することができる。
なお、第2チツピング塗料は、ローカーアウタ3
やドアアウタ4の外板面にオーバースプレーする
可能性が大であるというものの、微粒化が良くか
つ記載の塗装工程順では中塗り塗膜とのなじみが
良いので、従来の技術の問題点としてあつたブツ
やハジキをひきおこすことがない。
本発明の塗装方法は、前記した通り、先ず第1
のチツピング塗料を塗装し、その塗装後に第2の
チツピング塗料を塗装する塗装工程順を必須とす
る。もしもこの順序を逆にすると、引き続く予備
乾燥時、第2のチツピング塗料の溶剤の蒸発によ
り、その第2の耐チツピング性塗膜と該塗膜上の
第1の耐チツピング性塗膜との層間に溶剤蒸気が
たまり、塗膜のフクレ不良や第1の耐チツピング
性塗膜の剥離、脱落が発生する。これとは対照的
に、本発明方法における例えば塩化ビニルプラス
チゾル(第1チツピング塗料)の硬化は、塗料に
含まれる可塑剤を塩化ビニルが吸収してゲル化す
る反応にもとづくため、ガスの発生を伴なわず、
したがつて、塩化ビニルプラスチゾル上にポリウ
レタン樹脂塗料(第2チツピング塗料)を塗装し
ても両者間の密着性に不都合な問題が発生するよ
うなことはない。
なお、第1図では図示されていないけれども、
フロアパン1の矢印Cで示される領域は別の第1
のチツピング塗料用エアレススプレーガンでオー
バーラツプ塗装され、したがつて、フロアパン1
の下面のほぼ大部分について第1耐チツピング性
塗膜が形成される。
また、本発明の耐チツピング塗装は、例えば、
第3図に示されるようにして車体のリヤホイール
ハウス部にも適用することができる: 図示のリヤホイールハウス部において、5はホ
イールハウスインナ、6はホイールハウスアウ
タ、そして7はクオータパネルである。先ず最初
に、点Dからエアレススプレーガン(図示せず)
で図示の塗装パターンにより第1のチツピング塗
料を塗装し、第1耐チツピング性塗膜dを得る。
次いで、点Eから先の工程と同様にして第2のチ
ツピング塗料を塗装し、第2耐チツピング性塗膜
eを得る。このようにして複合せる耐チツピング
性塗膜を形成した後、これを予備乾燥に供し、さ
らに引き続く工程を実施する。得られる効果は、
第1図及び第2図を参照しながら前記した実施例
の効果に同様であり、もちろん塗装の不良も発生
しない。
実際、本発明の塗装方法に従い自動車車体のフ
ロア下面に先ず第1チツピング塗料としての塩化
ビニルプラスチゾルを膜厚0.5mmで、そして次に
第2チツピング塗料としてのポリウレタン樹脂又
はポリエステル樹脂塗料を膜厚0.25mmでそれぞれ
塗装し、予備乾燥の後に得られた複合耐チツピン
グ性塗膜を規定の耐チツピング性評価試験(塩泥
路走行試験)に供したところ、この本発明による
塗膜は従来方法によりフロア下面の全面に塩化ビ
ニルプラスチゾルを膜厚0.5mmで塗装したものと
大差のない耐チツピング性能を有することが確認
された。第2耐チツピング性塗膜の膜厚を0.25mm
としたのは、そのような外板面に近い領域ではさ
ほど顕著にチツピングを受けず、したがつて、第
1耐チツピング性塗膜のようなエネルギー吸収は
不要であつたからである。
本例では、従来塩化ビニルプラスチゾルの外板
面へのオーバースプレー拭き取りのために必要で
あつた約2分/台の工数が不要となつた。まして
や、オバースプレー防止のための外板面のマスキ
ングは不要であつた。なぜなら、本例でオーバー
スプレーにより外板面に付着する塗料は第2チツ
ピング塗料であるので微粒化が良く、加えてこの
上に塗装する中塗り塗料とのなじみも良いため、
ブツ、ハジキ等にならないからである。また、第
2チツピング塗料をフロア下面の全体に膜厚0.5
mmで塗装しても所望の耐チツピング性能を得るこ
とができたというものの、これは、塗料単価が高
いので、本例の約4倍のコストとなつた。
〔発明の効果〕
本発明によれば、2種類のチツピング塗料を組
み合わせて塗装して複合せる耐チツピング性塗膜
を形成することの結果、安価な塩化ビニルプラス
チゾル・チツピング塗料を車体全面に塗装した場
合と同等の耐チツピング性能を、オーバースプレ
ー防止のための外板面のマスキングを行なわずか
つオーバースプレーが不存在であるので外板面の
ブツ、ハジキとその拭き取りを行なわずに、容易
に、そして経済的に達成することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の好ましい1実施例を示した
略示図、第2図は、第1図に示した方法により得
られる耐チツピング性塗膜を示した略示図、そし
て第3図は、本発明のもう1つの好ましい実施例
を示した略示図である。 図中、1はフロアパン、2はロツカーインナ、
3はロツカーアウタ、4はドアアウタ、そしてA
及びBはそれぞれエアレススプレーガンである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 チツピングを受け易い部位とチツピングを受
    けにくい部位とが隣れる自動車車体の耐チツピン
    グ性塗膜であつて、該耐チツピング性塗膜は前記
    チツピングを受け易い部位に形成されており、該
    部位のうち前記チツピングを受けにくい部位に隣
    れる境界領域を除く主領域には第1のチツピング
    塗料が塗装されており、そして前記境界領域及び
    該領域に隣れる前記主領域の一部には前記第1の
    チツピング塗料とは異なる塗装時の微粒化にすぐ
    れた第2のチツピング塗料が塗装されている、自
    動車車体の耐チツピング性塗膜。 2 前記チツピングを受け易い部位がフロア下面
    であり、そして前記チツピングを受けにくい部位
    が外板面である、特許請求の範囲第1項に記載の
    耐チツピング性塗膜。 3 前記チツピングを受け易い部位がリヤホイー
    ルハウス部であり、そして前記チツピングを受け
    にくい部位がクオータパネル部である、特許請求
    の範囲第1項に記載の耐チツピング性塗膜。 4 前記第1のチツピング塗料がポリ塩化ビニル
    系塗料であり、そして前記第2のチツピング塗料
    がポリウレタン系又はポリエステル系塗料であ
    る、特許請求の範囲第1項〜第3項のいずれか1
    項に記載の耐チツピング性塗膜。 5 前記ポリ塩化ビニル系塗料が塩化ビルルプラ
    スチゾルである、特許請求の範囲第4項に記載の
    耐チツピング性塗膜。 6 チツピングを受け易い部位とチツピングを受
    けにくい部位とが隣れる自動車車体に耐チツピン
    グ性塗膜を形成する方法であつて、 前記チツピングを受け易い部位のうち前記チツ
    ピングを受けにくい部位に隣れる境界領域を除く
    主領域に先ず第1のチツピング塗料を塗装し、 次いで、前記第1のチツピング塗料の塗膜を硬
    化させないで、前記境界領域及び該領域に隣れる
    前記主領域の一部に前記第1のチツピング塗料と
    は異なる塗装時の微粒化にすぐれた第2のチツピ
    ング塗料を塗装し、 次いで、前記第1及び第2のチツピング塗料の
    塗膜を硬化させて複合せる耐チツピング性塗膜を
    形成することを含んでなる、耐チツピング性塗膜
    の形成方法。 7 前記チツピングを受け易い部位がフロア下面
    であり、そして前記チツピングを受けにくい部位
    が外板面である、特許請求の範囲第6項に記載の
    塗膜形成方法。 8 前記チツピングを受け易い部位がリヤホイー
    ルハウス部であり、そして前記チツピングを受け
    にくい部位がクオータパネル部である、特許請求
    の範囲第6項に記載の塗膜形成方法。 9 前記第1のチツピング塗料がポリ塩化ビニル
    系塗料であり、そして前記第2のチツピング塗料
    がポリウレタン系又はポリエステル系塗料であ
    る、特許請求の範囲第6項〜第8項のいずれか1
    項に記載の塗膜形成方法。 10 前記ポリ塩化ビニル系塗料が塩化ビニルプ
    ラスチゾルである、特許請求の範囲第9項に記載
    の塗膜形成方法。
JP3764985A 1985-02-28 1985-02-28 耐チツピング性塗膜及びその形成方法 Granted JPS61197079A (ja)

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JP2739226B2 (ja) * 1989-01-17 1998-04-15 マツダ株式会社 耐チッピング塗料塗装方法
EP0673875B1 (en) * 1991-09-24 1999-04-21 MITSUI ENGINEERING & SHIPBUILDING CO., LTD Load balancer
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