JPH0251669B2 - - Google Patents

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JPH0251669B2
JPH0251669B2 JP60292081A JP29208185A JPH0251669B2 JP H0251669 B2 JPH0251669 B2 JP H0251669B2 JP 60292081 A JP60292081 A JP 60292081A JP 29208185 A JP29208185 A JP 29208185A JP H0251669 B2 JPH0251669 B2 JP H0251669B2
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JP
Japan
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activated carbon
trihalomethane
pitch
fiber
activation
Prior art date
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JP60292081A
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English (en)
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JPS62152533A (ja
Inventor
Hiroyasu Ogawa
Kenji Shimazaki
Fumito Morikawa
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Teijin Ltd
Original Assignee
Toho Rayon Co Ltd
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Publication date
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  • Separation Of Gases By Adsorption (AREA)
  • Treatment Of Liquids With Adsorbents In General (AREA)
  • Water Treatment By Sorption (AREA)
  • Solid-Sorbent Or Filter-Aiding Compositions (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
(技術の利用分野) 本発明は、特定の物性を有するピツチ系活性炭
素繊維からなる水溶液中のトリハロメタン除去用
素材に関する。 (従来技術) 従来より、粒状、粉末などの活性炭が水中のト
リハロメタンを除去するために試用されている。
しかし、トリハロメタン除去性能の優れた活性炭
はまだ開発されていない。 この理由としては、除去対象とするトリハロ
メタンの濃度が数ppmという極めて低い濃度であ
ること、活性炭や親水性の場合、トリハロメタ
ン分子と水分子に関し選択的に水分子を吸着して
しまうこと、トリハロメタンを生成する原料と
なる有機化合物(トリハロメタン前駆物質)と塩
素が活性炭表面で反応しトリハロメタンの生成を
促進する可能性があることなどがあげられる。 (発明の目的、構成及び効果) 本発明は、これらの問題点を解決すべくトリハ
ロメタン除去に優れた活性炭繊維の開発を検討し
た結果、完成されたものである。 本発明は下記のとおりである。 BET比表面積(x)が300〜1500m2/gで、か
つ相対湿度37%の平衡水分率(y)が1.0<y<
―9.0×10-4x+6.3 の範囲であるピツチ系活性炭素繊維からなる水溶
液中のトリハロメタン除去用素材。ここでトリハ
ロメタンとは、下記に例示する低分子ハロゲン化
化合物の総称である。 トリクロロメタン(クロロホルム)、ブロモク
ロロヨードメタン、ジブロモヨードメタン、トリ
ブロモジヨードメタン、ジクロロヨードメタン、
トリクロルエタン、トリクロルエチレン、1,
1,1―トリクロルエタン、テトラクロルエチレ
ン、テトラクロルエタン。 本発明の特定物性のピツチ系炭素繊維素材は、
これら化合物に対し優れた吸着性能を示す。 本発明のBET比表面積としては、液体窒素温
度で窒素ガス吸着等温線により、いわゆるBET
法により求められるものである。本発明の活性炭
素繊維の比表面積は300〜1500m2/gが必要であ
る。300m2/gより小さい場合吸着性能が低下す
る。一方1500m2/gより大きい場合も性能がかえ
つて低下する。この理由としては、トリハロメタ
ン前駆物質と塩素が活性炭素繊維表面で反応しト
リハロメタンが生成されるためと思われる。500
〜1500m2/gの範囲が望ましい。 細孔容積としては0.4〜0.7c.c./gが好ましい。
平均細孔直径としては、トリハロメタン分子が低
分子化合物(分子量80〜300))であることにより
18〜24Åの範囲内が最適である。好ましくは20〜
23Åである。 灰分量としては、1.5重量%以下が好ましい。
灰分が多いと前駆物質のトリハロメタンへの生成
が促進されたり、活性炭の表面が親水性を帯びト
リハロメタンの吸着能が低下する。 トリハロメタンの種類については先に述べた
が、これらは、水中では比較的難溶性であり、か
つ疎水性の性質を有する。そのため、活性炭表面
の親水性が強い場合、水中のトリハロメタンの除
去に活性炭素繊維を用いようとすると、トリハロ
メタン分子より水中の選択吸着が生じ、トリハロ
メタンの吸着が疎外される。 一般に低い相対湿度での平衡水分率は、活性炭
表面の親水性と相関がある。相対湿度での平衡水
分率(y)が比表面積(x)に対し−9.0×10-4x
+6.3<yなる範囲の活性炭は、トリハロメタン
の吸着量が低下する。 また、yが1.0より小さい活性炭素繊維を製造
することは困難である。強いて製造しようとする
と、比表面積が低下するか、繊維の形態がくずれ
微粉末を発生しやすくなる。 本発明におけるピツチ系活性炭素繊維は、ピツ
チを原料として不融化処理したのち作成されたも
のである。 例えば、コールタールピツチ、アスフアルトピ
ツチ、ナフサピツチ等のピツチ原料を溶融紡糸し
て繊維化したのち、これを空気中で200〜400℃、
0.5〜15時間、酸素結合量が5〜10重量%まで酸
化不溶融化する。更に500〜1000℃にて、窒素又
はヘリウム等の不活性ガス中で加熱処理してもか
まわない。(これらを総称して酸化繊維という。) 賦活方法は、バツチ方式又は連続方式のいずれ
もが採用可能であるが、酸化繊維を賦活炉内へ連
続的に供給し賦活していく連続方式が望ましい。
この場合、より高温になるほど賦活が高速化し、
これに伴い、酸化繊維の導入部からの空気の抱き
込みが生じ、賦活斑を発生するおそれがある。そ
れを避けるために、導入部のスリツトの開き度の
調整、窒素ガスや水蒸気の導入等により、炉内圧
を0.002〜2Kg/cm2(ゲージ圧、以下同じ)の範
囲に保つのが好ましい。炉内圧が0.002Kg/cm2
下又は負圧の場合著しく賦活斑を生じ、また繊維
が灰化し、良好な製品の生産が不可能となる。一
方、極端に内圧を高くすると、スリツト部等によ
り低温部へかけて水蒸気が凝縮し、これによりス
リツト部が詰まり、賦活斑が生じやすくなる。 賦活ガスとしては、水蒸気、二酸化炭素等が用
いられるが、水蒸気を主にした二酸化炭素及び
(又は)窒素の混合ガスを用いるのが好ましい。
水蒸気を全容積に対し30容積%以上含む如き賦活
ガスを用いるのが望ましい。水蒸気と混入可能な
ガスとしては、窒素、ヘリウム、アルゴン、アン
モニア、一酸化炭素及び二酸化窒素ガス等の単独
ガスや混合ガスが用いられる。 賦活温度は800〜1400℃、特に900〜1100℃が好
ましい。賦活時間は賦活温度により異るが1〜
120分が好ましい。 賦活前の繊維の繊維径としては、10〜50μが好
ましい。10μ以下の場合、賦活時に切断したり微
粉末が発生しやすい。50μ以上の場合、強度が低
下するとともに賦活収率が低下する。 賦活後の活性炭素繊維としては5μより大きい
方が好ましい。5μ以下の場合加工時又は次の工
程(加熱処理)において切断したり、微粉末が発
生しやすくなる。7μ以上が好ましい。 賦活化した比表面積200〜2000m2/gの活性炭
素繊維を更に900〜1300℃にて窒素、ヘリウムガ
ス等の不活性ガスにて処理することにより、本発
明の活性炭素繊維を得ることができる。この場合
硫酸、硝酸等の鉱酸や蟻酸、シユウ酸等の有機酸
の0.5〜5重量%の水溶液中で25〜90℃にて処理
するとよい。 本発明の素材は、フエルト状、カツトフアイバ
ー状、織物状、シート状、フイラメント状の該活
性炭を断面形が円又は角形等のカラムに充填した
り、円筒形に成型したりすることができる。 (実施例及び比較例) 実施例 1 石灰ピツチを原料として溶融紡糸したピツチ繊
維をスライバー状に紡績したのち、200℃1時間、
250℃1時間、280℃1時間空気中で酸化処理した
ところ、酸素結合量8.7重量%、繊維径17μ、単繊
維強度80Kgf/mm2、伸度1.9%の繊維を得た。 この繊維を950℃にてスチーム中で内圧0.002
Kg/cm2、酸素濃度0.5Vol/Vol%で、7分間賦活
したところ、比表面積1000m2/g、細孔容積0.45
c.c./g、平均細孔直径19Å、繊維径15μ、単繊維
強度32Kgf/mm2、伸度2.4%、相対湿度37%での
平衡水分率が7.5%の活性炭素繊維(A)を得た。 更に、これを950℃にて3分間酸素濃度0.05%
の窒素ガスにて処理を行うことにより、比表面積
1010m2/g、細孔容積0.44、平均細孔直径17Å、
繊維径15μ、単繊維強度37Kgf/mm2、伸度2.4%、
相対湿度37%での平衡水分率3.5%の活性炭素繊
維(B)を得た。これを用い濃度300ppmのトリクロ
ルエチレン水溶液中でのトリクロルエチレンの吸
着量を測定したところ、トリクロルエチレンの吸
着量は890mg/gであつた。尚トリクロルエチレ
ン濃度は日立の124―スペクトロメーターにて測
定した。 実施例 2 実施例1で用いたものと同じピツチ系酸化繊維
を賦活時間以外は、実施例1と同じ条件にて賦活
を行い得られた活性炭素繊維のトリクロルエチレ
ン吸着量を実施例1と同じ条件にて測定した。結
果は下表のとおりであつた。
【表】
【表】 実施例3及び比較例 実施例1で得られた活性炭素繊維(B)及び比較例
としてこの(B)を酸素濃度5Vol/Vol%の窒素ガス
中で600℃にて3分処理して得られた活性炭素繊
維(比表面積1010m2/g、細孔容積0.49c.c./g、
平均細孔直径19Å、相対湿度37%の平衡水分率11
%)(C)を、それぞれ管径25mmのガラスカラムに6
g層厚6cmにて充填し、全有機炭素(TOC)
1ppmの河川水に次亜塩素酸を加え遊離塩素濃度
1ppm、更にクロロルホルムを加えクロロホルム
濃度100ppbに調整した原水を用い、この原水を
SV(空間速度)値100hr-1で活性炭素繊維(B)を詰
めた層に通過させた時のクロロホルム除去率95%
以上の可能通水量は410であつた。 一方、比較例の活性炭素繊維(C)を充填した場合
の可能通水量は60であつた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 BET比表面積(x)が300〜1500m2/gで、
    かつ相対湿度37%の平衡水分率(y)が1.0<y
    <―9.0×10-4x+6.3 の範囲であるピツチ系活性炭素繊維からなる水溶
    液中のトリハロメタン除去用素材。
JP60292081A 1985-12-26 1985-12-26 トリハロメタン除去用素材 Granted JPS62152533A (ja)

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