JPH0250946A - プレス加工性及び化成処理性の優れた溶接可能な溶融亜鉛系めっき鋼板 - Google Patents

プレス加工性及び化成処理性の優れた溶接可能な溶融亜鉛系めっき鋼板

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JPH0250946A
JPH0250946A JP20036688A JP20036688A JPH0250946A JP H0250946 A JPH0250946 A JP H0250946A JP 20036688 A JP20036688 A JP 20036688A JP 20036688 A JP20036688 A JP 20036688A JP H0250946 A JPH0250946 A JP H0250946A
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新藤 芳雄
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は鉄粉を融合分散した溶融亜鉛系めっぎ鋼板及び
この鋼板を加熱して鉄粉からの鉄拡散を行った溶融亜鉛
系めっき鋼板に係るもので、特にプレス加工時のパウダ
リング性、スポット溶損性、及びリン酸塩処理性をバラ
ンスして要求される自動車を中心とした表面処理鋼板の
需要分野に用いるものである。
(従来の技術) 従来、溶融亜鉛系めっき鋼板はそのすぐれた耐食性から
広い分野ての用途に供されてきたが、今後も市場ニーズ
は根強いものをもっている。しかしながら、ニーズの多
様化から低コストで高機能な表面処理鋼板の要望か強く
、これに答えるべくめっき層の改善が進められつつある
。この中で、溶接性と塗装性に長所をもつ、めっき後の
後加熱によフて鉄素地から拡散した鉄によって亜鉛めっ
き層がZn −Fe合金と化した合金化亜鉛めっき鋼板
は、自動車や家電分野で多用されている。
(発明か解決しようとする課題) ところが、この合金化亜鉛めっき鋼板はプレス加工時の
めっき剥離や溶接性に難点かある。例えば特公昭57−
49106号、特開昭59−182958号及び特開昭
59−229493号の各公報に提示されるように、加
工に脆い異相のFe−Zn合金層か存在するためにプレ
ス加工の際凝集破壊によってめりき層か剥離し、そのた
めに素地から剥離しためつき層が金型に付着して加工品
の表面形状を損ったり、粉末化した剥離めっき層が飛散
してプレス作業環境か悪化するなどから、必ずしも需要
家を満足させ得るものには至っていないのが実情である
。また、同種の目的で一方ては鋼中元素を規定して素地
界面でのFe−Zn反応を抑制したり、或いは生じるF
e−Zn合金層を改質したものとして特開昭56−87
655号公報或いは特開昭59−25954号公報開示
のもの、更には異種フラッシュめっきを施したものとし
て特開昭59−31859号公報や特公昭60−567
90号公報開示のもの等が提案されている。しかしなが
ら、これらの提案も最近の需要家におけるプレス加工形
状の複雑多様化から需要家を十分満足させ得るに足るパ
ウダリング性とは言い難い。
以上のように、従来技術ては鉄素地からのFe拡散であ
るためFe−Zn合金層の不均一生成、異相形成および
過合金化抑制を安定して制御することかt「シ<、従っ
て溶接性、他の性能と加工によるめっき層の耐パウダリ
ング性とを安定して両立させることは難しいのか現状で
ある。
本発明は、上述した従来の合金化亜鉛めっき鋼板の最大
の課題であるFe−Zn反応における過合金化、異相合
金化もしくは不均一合金化によるめっき層のパウダリン
グ性の向上を主たる目的とし、溶接性、化成処理性等地
の要求性能とバランスさせた機能型溶融亜鉛系めっき鋼
板を市場提供する。
(課題を解決するための手段) 本発明は、 1 0.1〜10wt%、Sb 0.1〜
1,0wt%を含有し、不可避的不純物の総量が0.0
2wt%未滴の亜鉛めっき層中に、下記[1]〜[4]
を満たず亜鉛被覆鉄粉を総亜鉛めっき付着量に対して5
〜50wt%分散複合させたことを特徴とするプレス加
工性及び化成処理性の優れた溶接可能な溶融亜鉛系めっ
き鋼板、及び、Af!、0.1〜10wt%、5bO1
〜1.0 wt%を含有し、不可避的不純物の総量が0
.02wt%未滴の亜鉛めっき層中に、下記[1]〜[
4]を満たす亜鉛被覆鉄粉を総亜鉛めっき付着量に対し
て5〜50wt%分散複合させ、加熱して鉄粉からの鉄
拡散量を6〜11wt%としたことを特徴とするプレス
加工性及び化成処理性の優れた溶接可能な溶融亜鉛系め
っ@鋼板である。
■ 鉄粉の平均粒径3〜30μm ■ 鉄粉表面の金属亜鉛被覆率10%以上■ 金属亜鉛
被覆表面層の酸素量1wt%以下■ 金属亜鉛被覆表面
層中のAn含有率02〜5wt% (作 用) 本発明は、溶融亜鉛めっき後の後加熱による鋼板素地か
らのFe拡散によるFe−Zn金属間化合物形成的発想
ては従来技術の問題解決は難しいと考え、事前に鉄素地
界面にタイトなFe−An−Zn系三元合金層のバリア
ー層を形成し、これによって素地からのFeの拡散を抑
制しつつ、更にその上層の亜鉛めっき層に対して鉄粉を
融合分散させることにより亜鉛のもつ展延性を活かすこ
とによってめっき層のパウダリング性を向上させ、且つ
分散融合した鉄粉の共存によってスポット溶接時の電極
デツプの亜鉛による汚染を防ぎ、チップ寿命を延はし連
続打点性の向上、或いは塗料二次密着性にすくれたリン
酸塩処理性の向上を図ったものである。又、この鉄粉か
らの後加熱による適宜なFe−Zn拡散反応によって遊
離亜鉛のFe−Zn合金化を図ることにより、上述した
各性能を更に飛躍的に向上させるという発想により本発
明か生れたのである。
Δには溶融亜鉛めっき鋼板としての高耐食性化はもとよ
り、鋼板に対する亜鉛めつぎ層の密着性を向上し、或い
は鋼板との界面にFe−AfL−Zn三元合金層をタイ
トに生成させることによって後加熱による鋼板からのF
at散を抑制してめっき層の過合金化を極力抑える。
6℃が0.1 wt%未満では溶融亜鉛めっき鋼板とし
ての耐食性かやや低下し、亜鉛めっき初期において鋼板
界面に生成するFe−Au−Zn三元合金層が不均一な
ため界面にFe−Zn二元合金層が厚く生成し易く、そ
のため加工によるめっき密着性の低下を招き、或いはま
た後加熱時には鉄素地からのFeの異常拡散からめつき
層か過合金化し易くなり、バラタリング性不良を発生し
たりする。
一方、八℃か10wt%を越えると亜鉛めっき層が軟質
のためプレス時のフレーキングや型かじりか生し易く、
まためっき表面に生成するAJZ酸化物によって化成性
、溶接性の低下が認められ、またこのAj2酸化物によ
り鉄粉の融合性が低下し、めっき層に対する鉄粉含有率
が低下して溶接性を阻害する。また、後加熱時、鉄粉か
らの鉄の拡散が抑制され、遊離Zn(η相)のFe−Z
n合金化によるめっき性能の向上が望めない。好ましく
はAJI濃度範囲を0.2〜7wt%とする。
sbはめっき層において活性Aj2と共晶し、ΔlをA
n−5b共晶体にすることによって後述するpb等不可
避的不純物の粒間腐食に対する感受性を抑制し、経時に
よるめっき剥離を防止する。
Sb 0.1wt%未満では活性AnのAJ2−5b共
晶化による不活性化は難しく、めっき層の粒間腐食によ
るめっき剥離は完全に防止できない。一方、sbl、0
 wt%超てはめっき浴の粘度及び表面張力の上昇が目
立ち、均一なめっき付着量制御や鉄粉の均融合性を阻害
し、鉄粉の適正含有率の低下かあり、これによフてプレ
ス時のフレーキング発生やスポット溶損性あるいは電着
塗装後の耐食性等に弊害を招く。好ましいsb濃度範囲
は0.15〜0.3 wt%である。
不可避的不純物とはPb、 Cd、Sn等Znと局部電
池を形成してカソード化する元素で、使用する高純度地
金から不可避的に混入してくるものをいう。
これらの不可避的不純物は活性Af!、どの共存下で亜
鉛めっき層の粒間腐食を助長し、その脆性破壊からめっ
き層剥離を招くため極力排除する。従って、pbをはじ
めとする総不純物量として0.02wt%2wt%未満
好ましくは0.01wt%以下とする。
亜鉛被覆鉄粉の平均粒径は、溶融亜鉛めっき層における
表面粗さの均一性、スポット溶接における電極寿命、或
いは後加熱による鉄粉からの鉄の均−拡散性等を考慮し
て適正範囲を選ぶ必要かある。平均粒径が3μm未満で
は溶融状態のバルク亜鉛めっき層に対する鉄粉の付着融
合性か悪く、所定の付着量が得られにくくなり、これか
プレス時めつき層にフレーキング不良を起したり、スポ
ット溶接における電極先端チップの汚染から連続打点寿
命の低下等を招く。鉄粉の平均粒径か30μmを越える
と亜鉛めっぎ鋼板の表面が過剰に粗面化し、プレス加工
時アブレーションの発生や加工部の掻き疵発生など、プ
レス加工性や塗装外観上に支障を招き実用的でない。後
加熱による鉄粉からのFa拡散においても均一性に欠け
る。以上から平均粒径は3〜30μmとし、好ましい範
囲は5〜30μmである。
鉄粉表面の金属亜鉛被覆の役割は、鉄粉とバルク亜鉛め
っき層との融点の差を出来るたけ小さくし、鉄粉が溶融
亜鉛めっき層と融合し易くすることである。従って、そ
の均一融合分散性を確保するには、鉄粉表面の金属亜鉛
被覆率を出来るたけ高くする必要がある。
鉄粉表面への亜鉛被覆方法としては既存の技術を適用し
てよいか、鉄粉粉砕時の発熱を利用して金属亜鉛粉末を
転写するメカニカル法、或いは溶融亜鉛めっき法が比較
的効率かよい。また、この被覆金属亜鉛中の不純物は前
述した亜鉛めっき層中の不純物の場合と同様に不可避的
不純物に含める。
鉄粉に対する亜鉛被覆率が10%未満ではバルク亜鉛め
っき層との融合均一分散性が一様でなく、鉄粉の付着効
率も低下する。従って、鉄粉表面の金属亜鉛被覆率は1
0%以上、好ましくは30%以上とする。
鉄粉をバルク亜鉛めっき層に対し均一に融合分散させる
ためには鉄粉を被覆する金属亜鉛の表面張力を下げ、濡
れ性を向上させることか必須で、そのためには被覆亜鉛
の表面酸化被膜の形成を極力抑制しなければならない。
表面酸化皮膜量を抑1%を越えると表面張力か増し、鉄
粉のバルク亜鉛めっき層に対する濡れ性が低下し、鉄粉
の均一合分散性か低下して鉄粉の所定付着量が得られに
くくなる。これらはプレス性、溶接性、リン酸塩処理性
等の劣化をもたらし実用的てない。従って、表面酸化量
は総酸素量として1wt%以下とし、好ましくは0.5
 wt%以下とする。
亜鉛被覆鉄粉の亜鉛層中のAIは、亜鉛層に対する鉄粉
からのFeの過剰拡散を抑え、鉄粉の表面にη相(純亜
鉛層)を十分生成させ、鉄粉とバルクの溶融亜鉛めっき
層との均一融合を図る上で重要な役割をもつ。
このへu含有率が0.2 wt%未満ては鉄粉からのF
e拡散を十分抑制し難いため、被覆した金属亜鉛が融点
の高いFe−Zn化合物に変質する。この状態ではバル
クの溶融亜鉛めっき層中での鉄粉の均融合性は十分てな
く、所定の鉄粉含有率を得るには至らない。また、この
鉄粉を分散した亜鉛めっき鋼板の後加熱において鉄粉を
中心とした近傍のめっき層が部分的に過合金化し易く、
プレス性等を損ない易い。一方、 AJ2含有率が5w
t%を越えると鉄粉との界面にタイトなFe−八、Q−
Zn系金属間化合物が生成し、これかかえって後加熱時
の鉄粉からのFe拡散を阻害する。このため鉄粉分散複
合亜鉛めっき鋼板として均一なFe −2n合金を形成
し難くなる。また、鉄粉の表面を被覆する亜鉛の表面に
生成するへJ2酸化膜によって水濡れ性が低下するため
リン酸塩処理性が低下し、その後の電着塗装外観に弊害
を招き実用的でない。以上がら鉄粉表面を被覆する亜鉛
中のAJ2含有率は02〜5wt%とし、好ましくは0
.3〜3wt%とする。
亜鉛被覆鉄粉のバルク亜鉛めっき層における含有率が総
めっき付着量に対して5wt%未満ては、プレス加工の
際塑性変形し易い柔かい亜鉛層がフレーク状に剥離し、
それが金型に付着して加工形状を損ったり、或いはスポ
ット溶接時にZnが電極先端チップに溶着し汚染するた
め、溶接寿命の低下を招く。また、鉄粉含有率か50w
t%を越えると鉄粉複合亜鉛めっき層が硬質化してプレ
ス加工時にバウダリシグ状に剥離し、電着塗装後の耐食
性の低下などかあって実用的でない。従って、鉄粉含有
率は5〜50wt%、好ましくは7〜3゜wt%とする
亜鉛被覆鉄粉を均一融合分散させた鉄粉複合溶融亜鉛め
っぎ鋼板のスポット溶接性及びリン酸塩処理性について
、更に安全性向上を図るためには後加熱して鉄粉からの
Fe拡散による遊離亜鉛の合金化を図る。この後加熱条
件は、鋼板素地からのFe拡散を極力抑え、鉄粉からの
所定のFe拡散量になるよう工夫する必要かある。
この場合のFe拡散量が6wt%未満では、スポット溶
接時に電極先端チップに溶着する亜鉛による汚染のため
安定した連続打点性が得られにくく、またカチオン電着
塗装後の塗料二次密着性の低下があって実用的でない。
このFe拡散量が11.wt%を越えると鉄粉を分散固
定するバルクの亜鉛めっき層が硬質化して脆くなるため
、プレス加工に対しめっき層の伸びが追従し難く、亀裂
の多発などから一種のパウダリング現象が生じ、加工外
観品質及びプレス加工作業に支障を来たす。従って、バ
ルクの溶融亜鉛めっき層における遊離亜鉛への鉄粉から
のFe拡散量は6〜11wt%とし、好ましくは7〜1
0wt%とする。
(実施例) 板厚0.8mm 、板幅1219mmの冷延鋼板にゼン
ジマー式溶融亜鉛めっきラインて表1に示す溶融亜鉛め
っきを施したのち、直ちに溶融状態にある亜鉛めっき層
に対し加温した窒素カス雰囲気中で表1に示す亜鉛被覆
鉄粉を均一に吹付けて融合分散させた溶融亜鉛系めっき
鋼板のめつき性能について表1にまとめて示す。
比較例No、5は亜鉛被覆鉄粉の平均粒径か3μm未満
であるため、バルクの亜鉛めつき層に融合する際二次凝
集を起こし、鉄粉の均一分散性に欠ける。これが結果的
にめっき表面の粗面化を招き、このためめっき層の硬さ
或いは伸びの違いからくるプレス加工性や電着塗装外観
の劣化、或し’tは鉄粉の不均一分散からくるスボ・ソ
ト溶接性、耐食性の低下を招く。比較例No、6は亜鉛
被覆鉄粉の平均粒径が30μmを越えており、めっき層
中ての融合による二次凝集は認められないものの、元来
粗粒であるため結果的に比較例No、5と同様のめっき
性能上の弊害を示す。これに対し、実施例N011〜4
はプレス加工性をはじめバランスして優れた性能を示し
ている。後加熱すると、実施例N064〜66はめつき
鋼板としての諸性能か全体に向上するか、比較例No、
67.68のように適正粒径範囲を越えると実用性能が
十分でない。
比較例No、12は鉄粉表面の金属亜鉛被覆率が小さく
、鉄粉のバルク亜鉛めっき層に対する融合性が失われ、
鉄粉の亜鉛めっき層に対する含有率の異常低下をもたら
す。これに対し、実施例No。
7〜11は優れためつき性能を示している。後加熱する
と、実施例No、69〜72は優れためつき性能を示す
のに対し、比較例No、73は後加熱前のバルク亜鉛め
っき層に対する鉄粉の含有率が低すぎることもあり、後
加熱しても鉄粉からのバルク亜鉛めっき層中のη相への
Fe拡散量が小さく、めっき鋼板のめつき品質を向上さ
せるには至らない。
比較例No、21は金属亜鉛被覆表面層中のA、Q含有
率が小さく、加工性、溶接性が低下し、比較例No、2
2はAfl含有率が大きく、リン酸塩処理性の低下が目
立つ。これに対し、実施例No、13〜20はめっき鋼
板としてのめつき性能かパランスして良好である。後加
熱すると、実施例N。
74〜76は加熱前と同等で優れためっき性能であるか
、比較例No、77.78は後加熱によってめっき性能
の向上が相対的には認められるが、実施例はとてはない
比較例No、27は鉄粉の金属亜鉛被覆表面層の酸素量
が多く、濡れ性が低下し、バルクの亜鉛めっき層に対す
る鉄粉の含有率低下を招き、めっき性能の低下か著しい
。これに対し、実施例N。
23〜26はバルクの亜鉛めっき層に対する鉄粉の濡れ
性か保たれ、融合分散が均一に進むためめっき性能が優
れている。後加熱すると、実施例No、79,80はめ
っき性能に対する表面酸素量の効果に変化はなく、加熱
前と同等である。
方、比較例N081では後加熱によって鉄粉からのFe
の拡散効果としてブレスパウダリング性の向上は認めら
れるものの、他のめっき性能に対する効果は実施例のレ
ベルには達しておらず、安定した総合性能は得られにく
い。
比較例No、32は鉄粉含有率が小さく、No、33は
鉄粉含有率か大きく、バルク亜鉛めっき層中の鉄粉含有
率が過不足から安定しためつき性能が得られていない。
これに対し、実施例No、28〜31はめっき鋼板とし
てのめつき性能が優れている。後加熱すると、実施例N
o、82〜85は加熱前と殆ど変化なく安定して優れた
性能レベルを保つが、比較例No、86.87はスポッ
ト溶接性でやや向上しているが、めっぎ性能としてバラ
ンスした優れたレベルには達していない。
比較例No、42.43はめつき層のAu含有率が適正
でなく、プレス加工性をはしめ一長一短のアンバランス
なめつき性能を示す。これに対し、実施例No、34〜
41はめつき鋼板のめつき性能としては溶1妾性なはじ
めバランスして(iれたレベルにある。後加熱すると、
実施例No、88〜95はめっき性能の変化が認められ
ず、安定した性能が得られているが、比較例No、96
.97は後加熱前のめっき品質のアンバランスを補うほ
どの性能の向上は認められない。
比較例No、49.50はsbの含有率が適正てなく、
 No、49ではめっき層のpbをはじめとする不純物
によって起こる粒間腐食のsbによる抑制効果が減少し
、経時によるめつき剥離を招き、No。
50ではsbの酸化物形成による亜鉛めっきの表面張力
の増大によると考えられる鉄粉の付着融合性の低下から
バルク亜鉛めっき層への鉄粉含有率の低下を招き、これ
らがプレス加工性、溶接性、或いは、リン酸塩処理性等
のめっき性能のレベル低下を引き起こす。これに対し、
実施例No、44〜48はめっき鋼板としてのめっき性
能が安定して優れている。後加熱すると、実施例N09
8〜101は鉄粉からのFe拡散に対するsbの弊害は
特に認められず、後加熱前のめつき性能と同等で優れた
レベルを示しているが、比較例No、102103は鉄
粉からのFe拡散効果からめっき性能のレベルは相対的
に向上の傾向にはあるが、耐経時めっき剥離性、溶接性
、或いはリン酸塩処理性等において実用的レベルには達
していない。
比較例No、54.55はpbを代表とする不純物が多
く、不純物のpbによる粒間腐食を生じ、めっき層の脆
性破壊から耐経時めっき剥離性、耐食性等の劣化がある
。これに対し、実施例No51〜53は溶融亜鉛めっき
層に対する鉄粉の融合分散性或いはめっき性能に対する
弊害は全く認められず、安定した品位のめっき性能が得
られる。後加熱すると、実施例No、104〜106は
鉄粉の融合分散性或いは鉄粉からのFe拡散性に問題は
なく、安定して優れためっき性能が得られているが、比
較例No、107,108は鉄粉からのFe拡散効果と
して耐経時めっき剥離性の向上が認められるものの実用
的レベルには到達していない。
比較例No、62.63は後加熱による鉄粉からのFe
拡散量が適正ではなく、プレス加工性がやや低下してい
る。これに対し、実施例No、56〜61はめっき層の
めっき性能に対する弊害は特に認められず、安定した優
れた品位を示している。
備  考 * 1 * 2 * 3 * 4 * 5 * 6 原子吸光分析法による。
重量法、JISH−4019 ・Zn被覆率は、Zn被覆鉄粉1g中に占める2n量を
原子吸光分析て求めたもの。
An含有率はZnと同様Zn被覆鉄粉1g中に占めるA
u量を原子吸光分析で求めたもの。
・表面酸素量はJIS Z 2813の定量法を適用。
Na1l(加熱水にてめっき層を剥離し、濾過残渣を分
子に、総重二を分母として算出した(重量法)。
同一試片の後加熱前後で*4に準じて測定。
プレス加工性 ・パウダリング性 ◎ 全< !!!II離無し ○ 僅かに剥離 八 点状♀1」離 * 7 * 8 × 全面剥離 ・フレーキング性 ◎ 全く発生せず ○ 僅かに発生 Δ 部分的剥離 × かなり剥離 スポット溶接性 ・Cu−0r系電極チツプ先端径 4.5mmφ(CF
型) ・板組み合わせ      2枚重ね ・電流値設定       9にへ ・溶接時間(於50Hz)   10サイクル・加圧力
        200kg ◎  5000打点以上 ○ 〜4000打点 Δ 〜3000打点 x   1ooo打点以下 PB3020処理(日本パーカライシング)皮膜のスケ
状態 ◎ 無し * 9 *10 *11 ○ 僅かに発生 Δ 部分発生 × 全面発生 ガスビン発生状態(u−5oo/日本ペイント、15μ
m塗装) ◎無 ○ 無(ユズ肌) △ 10個/cm2以内 × 30個/cm2超 u−500,15μm塗装焼付後40℃温水に14日間
浸漬したのもimmロ×100ロ基盤目テーピング、塗
I1M密着性評価◎ 100/100 0 95/100 △  80/100 X   50/100以下 11−500.15μm塗装焼付、5%塩水散布曇露(
2回/週)12箇月塗膜剥離面積(テーピング) ◎無 ○ 僅かqlJ離 △ 部分的!!IJ離 × 全面剥離 *12  蒸気テスト95℃×7日間後3mmφ折曲テ
ーピング剥離 ◎ 剥離無 ○ 僅か剥離 △ 点状剥離 × 全面剥離 (発明の効果) 本発明はプレス加工性、スポット溶接性、或いはリン酸
塩処理性等のめっき性能をバランスよく向上させた画期
的な溶融亜鉛系めっき鋼板である。
代 理 人

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)Al0.1〜10wt%、 Sb0.1〜1.0wt% を含有し、不可避的不純物の総量が0.02wt%未満
    の亜鉛めっき層中に、下記[1]〜[4]を満たす亜鉛
    被覆鉄粉を総亜鉛めっき付着量に対して5〜50wt%
    分散複合させたことを特徴とするプレス加工性及び化成
    処理性の優れた溶接可能な溶融亜鉛系めっき鋼板。 [1]鉄粉の平均粒径3〜30μm [2]鉄粉表面の金属亜鉛被覆率10%以上 [3]金属亜鉛被覆表面層の酸素量1wt%以下 [4]金属亜鉛被覆表面層中のAl含有率0.2〜5w
    t%
  2. (2)Al0.1〜10wt%、 Sb0.1〜1.0wt% を含有し、不可避的不純物の総量が0.02wt%未満
    の亜鉛めっき層中に、下記[1]〜[4]を満たす亜鉛
    被覆鉄粉を総亜鉛めっき付着量に対して5〜50wt%
    分散複合させ、加熱して鉄粉からの鉄拡散量を6〜11
    wt%としたことを特徴とするプレス加工性及び化成処
    理性の優れた溶接可能な溶融亜鉛系めっき鋼板。 [1]鉄粉の平均粒径3〜30μm [2]鉄粉表面の金属亜鉛被覆率10%以上 [3]金属亜鉛被覆表面層の酸素量1wt%以下 [4]金属亜鉛被覆表面層中のAl含有率0.2〜5w
    t%
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