JPH02503785A - シート容器の外箱 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 シート容器の外箱 〔技術分野および背景技術］ 本発明はシート容器の外箱に関する。このような外箱については、国際特許出願 国際公開広報第Ｗ０８ｇ１００７２１号に開示されている。この広報に開示され た従来の外箱は、シート交換器を収容するためのものである。シート交換器とは 、例えば写真プリントを循環再配列する装置である。実用上の理由、特に保管上 の理由から、写真プリントと共にその原版のネガフィルムを収容することが必要 である。

このため従来は、その広い面が二重に形成され、スロットを介してその内側にネ ガフィルムを入れた袋（以下「ネガ袋１という）を挿入できるようになっていた 。

このように形成されたポケットにネガフィルムを挿入するときには、二重壁を形 成する部分が拡げられる。このとき、外箱全体が膨れることのないように、外箱 の幅は拡がりを吸収できるような寸法となっている。しかし、ネガフィルムが何 らかの理由で外箱内に納められていない場合には、シート容器だけが外箱の壁の 間に締まりなく収容される。これは明らかに望ましくない。

本発明はこのような欠点のない外箱を提供することを目的とする。

〔発明の開示〕

本発明のいくつかの観点は独立請求項により定義される。基本的には、ポケット の形状が、従来技術と同様に外箱自体が弾性的に変形することがなく、それでい て、容器を収容するための区画と、その容器に付随するもの、特にネガ袋を収容 するための区画とが、それぞれ十分な大きさで設けられる。二つの区画は部分的 な壁により分離され、例え一方が空き状態であっても、どちらの区画の収容物に ついても安全に保存できる。

本発明の実施例について添付図面を参照して詳細に説明する。

〔図面の簡単な説明〕

第１図は二つの部分により構成された本発明の外箱を示す斜視図。

第２図は第１図のポケット部材を示す図。

第３図は第２図のポケット部材を製造するだめの半加工品を示す図。

第４図は第１図の外箱を他の角度から見た斜視図。

第５図は一つの部分で構成された本発明の外箱の半加工品を示す図。

第６図は第５図の半加工品から組み立てられた外箱の天井壁に平行な断面図。

第７図は第６図の線７−７に沿った部分断面図。

第８図ないし第１Ｏ図は修正された形態の外箱を示す第５図ないし第７図と同様 の図。

第１１図は第１図ないし第４図に示した外箱用のポケット部材を示す斜視図。

〔発明を実施するだめの最良の形態〕

第１図ないし第４図を参照すると、外箱は、ケース部材と、このケース部材から 取り出し可能なポケット部材とを備える。ケース部材は基本的に直方体であり、 二つの平行で大きな側壁１０．１２と、天井壁１４と、底壁１６と、前面開口部 に向き合う後壁１８とを備える。側壁１０．１２には、挿入されたシート容器２ ０（第４図）を指で摘んで取り出すためのアクセス凹部２６が設けられている。

第一実施例では、ケース部材は透明なプラスチック材料で製造されているが、一 方の側壁に設けられた表示窓２２と後壁１８に設けられた表示窓２４とを除いて 、不透明に被膜されている。ケース部材を厚紙などの不透明な材料で形成し、表 示窓２２．２４を単純に切り取ってもよい。

ポケット部材は、必要な場合にはシート容器と共に空のケース部材に挿入される 。ポケット部材の高さはケース部材の内側の高さと釣り合っている。また、ポケ ット部材は、後壁の内側から側壁１２と平行に、この側壁１２の凹部の手前まで 、側壁１２に接して延びている。

半加工品を示す図では、実線が切断線を示し、破線が折り曲げ線を示す。第３図 も同じである。半加工品は、延長面３０、第一ポケット面３２、ストラップ面３ ４、第二ポケット面３６および糊しろ３８を含む。

第二ポケット面には二つのＬ字形切り欠きが設けられ、この切り欠きによりフラ ップ４０が定義される。このフラップ４０はＬ字形に折り畳まれる。第２図は各 面およびフラップを折り畳み、糊付けしてポケット部材を形成した状態を示す。

延長面３０を再度折り曲げて糊しろ３８をポケット面３６に合わせることにより 、ポケット部材を畳んで平坦な形状にすることができる。これにより、収納空間 を確保でき、容易にラベル付けできる。しかし、一度ケース部材に挿入すると、 シート容器を挿入しても、ポケット面が折り畳まれたり押し込まれることはない 。これは、ポケット部材の三つの角が保持されることによる。フラップ４０の横 断面４２は、ポケットの側面のアクセス凹部と対向する側で、写真のネガなどの ポケット内に収容したものが落下することを防止する。フラップがポケット部材 の折り畳みを妨害することはない。

フラップ４０をポケット面３６からではなくポケット面３２から切り出してもよ い。

側壁１２に接するポケット面３２は、表示窓２２に一致するラベル領域を備え、 同様に、表示窓２４に並んで配置されるラベル領域を備える。

ポケット部材は、ポケットの内容物を取り出せるように、ケース部材から引き出 し可能でなけれはならない。ただし、外箱の前面からポケットへの出し入れがで きるなら、ポケット部材を引き畠せなくともよい。その場合にはまた、外箱を二 つの部分で構成する必要はない。そのような修正された実施例を第５図ないし第 ７図に示す。

第５図に示す半加工品は、厚紙で製造されることが望ましく、必要な場合には装 飾薄板で覆うことが望ましい。この半加工品は、後壁面６０から両方向に、外側 側壁面６２．６４、続いて内側側壁面６６．６８を備える。外側側壁面６２．６ ４には、折り曲げ線（破線）を介してそれぞれ天井壁面７０．７２が接続され、 同様に底壁面７４．７６が設けられる。外側側壁面６２．！：内側側壁面６６と の間の折り曲げ部と、外側側壁面６４と内側側壁面６８との間の折り曲げ部とに は、それぞれ切り欠き７８が設けられ、この切り欠き７８により、第１図および 第４図に示した凹部２６と同等の凹部が形成される。

内側側壁面６８の外側側壁面６４とは反対側の終端には、折り白げ線を介して、 第一の空間形成面８０が接続される。この空間形成面８０は、ポケットを形成す る厚さだけ、後壁６０より狭くなっている。第一の空間形成面８０には、続いて 、折り曲げ線を介してポケット面８２が接続される。このポケット面８２には、 折り山げ線を介して、第二の空間形成面、すなわちストラップ面８４が接続され る。これらの第二の空間形成面は、その輻が形成しようとするポケットの幅に等 しい。

第６図および第７図は外箱を組み立てる方法を示す。ポケット面８２の一端は、 第一の空間形成面８０により、その長さ全体が後壁６０に隣接して配置される。

ポケット面８２のへりは天井壁と底壁とに沿って配置され、第二の空間形成面（ ストラップ面８４）により、外側側壁面６２上に支えられる。このときストラッ プ面８４の自由端は、内側側壁面６６の自由端の後ろに嵌合される。第５図は縮 小した図面なので、この図からは、第一の空間形成面８０やストラップ面８４な どがどの程度小さいサイズになっているかは知ることができない。これに対して 第６図および第７図は、外箱のほぼ実寸を示す。それぞれ突き合わされる部分は 、適当な点で互いに糊付けされる。同時に、後壁面６０の三角の終端フラップも 通常は折り畳まれる。

第８図ないし第１０図に示した修正された外箱について説明する。

内側側壁面６６はより短い内側側壁面８８に置き換えられ、第二の空間形成面で あるストラップ面８４は支持面８６で置き換えられる。もちろん、その役割は同 等である。支持面８６は外箱の組み立て時に約９０゜折り畳まれるが、その方向 は上述の実施例と逆である。これにより、第９図および第１０図に示した構造が 得られる。第１０図に示すように、支持面８６はその両側でそれぞれ外側と内側 の側壁面の間に嵌合する。

嵌合のために厚紙の厚さを考慮しながら、第５図と同様の組み立て工程をこの実 施例でも行う。

第１１図は第２図に示したポケット部材の修正例を示す。ポケットのアクセス開 口は、第５図ないし第７図または第８図ないし第１０図に示したと同様に、ケー ス部材の前面開口部に平行になっている。

これは、ポケット部材からその内容物を引き出さなければならないからである。

ただし、ポケットの開口面はケ・−ス部材の前面開口部とは逆側になっている。

実際には、ポケットの開口が延長面３０と平行に延びている。延長面３０は折り 曲げ線を介して大きなポケット面４８に接続される。空間形成ストリップ５０は 、ケース部材の天井壁および底壁に隣接して、開口と直交する方向に配置される 。ポケット部材の開口と反対側でケース部材の前面開口部に隣接する終端部は、 Ｌ字形フラップ５２によりブロックされる。このフラップ５２は、切断、折り曲 げおよび糊付けにより形成される。これにより、ポケット部材の内容物は、ネガ で満たされている場合でも、隙間がある場合でも、落下することがない。この修 正された構成でも、収納およびラベル付けのために、ポケット部材を折り畳むこ とができる。

ポケットの深さは、取り出しが容易となるように、通常のネガ袋がポケットのア クセス開口から突出する程度に設定される。しかし、第２図に示した構造では、 ネガ袋をポケット内に完全に収容しなければならず、取り出しのための凹部５４ が必要となる。

国際調査報告　　　　　　　− 国際調査報告 ＦＣＴ／ＥＰＥヲ／Ｃフ３フ０

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．二つの平行で大きな側壁と、狭い天井壁と、この天井壁と平行で同じ大きさ の狭い底壁と、前面開口部に向き合う後壁とを備えたシート容器の外箱、例えば 写真プリント容器の外箱において、平坦な材料、例えば写真のネガフィルムを収 容する取り出し可能に挿入されたポケット部材を備え、 このポケット部材は、前記大きな側壁の一方の内面に接する外面と、前記前面開 口部に面するポケット終端面から前記平坦な材料が落下することを防止する手段 とを含み、さらに前記ポケット部材は、前記前面開口から離れた側に、実質的に 前記大きな側壁とほぼ直交して、挿入されたシート容器に隠れる延長部を含む ことを特徴とするシート容器の外箱。 ２．二つの平行で大きな側壁と、 互いに平行で同じ大きさの狭い天井壁および底壁と、前面開口部に向き合う後壁 と を備えたシート容器の外箱、例えば写真プリント容器の外箱において、 前記側壁、天井壁、底壁および後壁は実質的に直方体の空胴を形成し、平坦な材 料、例えば写真のネガフィルムを収容する区画を含み、前記大きな側壁に平行な ポケット部により前記空胴が定義され、このポケット部は、折り畳み線を経由し て前記ポケット部に接続され前記側壁に接する空間形成要素により、前記大きな 側壁から隔てられた ことを特徴とするシート容器の外箱。 ３．二つの平行で大きな側壁と、狭い天井壁と、この天井壁と平行で同じ大きさ の狭い底壁と、前面開口部に向き合う後壁とを備えたシート容器の外箱、例えば 写真プリント容器の外箱において、平坦な材料、例えば写真のネガフィルムを収 容する望ましくは取り出し可能に挿入されたポケット部材を備え、このポケット 部材は、前記大きな側壁と平行な少なくとも一つ、望ましくは二つのポケット面 と、挿入されたシート容器の厚さと前記少なくとも一つのポケット面により定義 されるポケットの厚さとの和が実質的に前記大きな側壁の間の距離に等しくなる ように、前記少なくとも一つのポケット面を前記大きな側壁から隔てる手段とを 含む ことを特徴とするシート容器の外箱。 ４．二つの平行で大きな側壁と、狭い天井壁と、この天井壁と平行で同じ大きさ の狭い底壁と、前面開口部に向き合う後壁とを備えたシート容器の外箱、例えば 写真プリント容器の外箱において、平坦な材料、例えば写真のネガフィルムを収 容する望ましくは取り出し可能に挿入されたポケット部材を備え、このポケット 部材は、収納および印付けのために外箱から取り出されたときに平坦な形状に折 り畳み可能であり、外箱内に挿入されたときには平坦な形状に折り畳まれること がないように外箱の壁により支えられて空胴を定義する形状となる構造であるこ とを特徴とするシート容器の外箱。 ５．ポケット面はその高さが天井壁と底壁との間の高さと同じに形成された請求 項１ないし４のいずれかに記載の外箱。 ６．大きな側壁の前部となる端部には挿入されたシート容器を摘み出すための凹 部が設けられ、ポケット面は後壁と前記凹部の内側終端との間に設けられた請求 項工ないし５のいずれかに記載の外箱。 ７．大きな側壁の間の外箱の内幅全体にわたり空間形成要素が設けられた請求項 １ないし６のいずれかに記載の外箱。 ８．室間形成要素は実質的に天井壁と底壁との間の内側全体にわたり設けられた 請求項１ないし７のいずれかに記載の外箱。 ９．空間形成要素は後壁と平行にこの後壁に接して設けられた請求項１ないし８ のいずれかに記載の外箱。 １０．大きな側壁の一方およびまたは後壁は、透明な領域と、ポケット部材がそ こに接するラベル部とを含む請求項１ないし９のいずれかに記載の外箱。 １１．透明な領域の外側は透明な材料が不透明な材料で覆われた請求項１０記載 の外箱。 １２．不透明な材料で形成され、透明な領域が開口により形成された請求項１０ 記載の外箱。 １３．透明な領域が大きな側壁の双方に設けられた請求項１０、１１または１２ に記載の外箱。 １４．前面開口部とは逆側に開口が設けられた取り出し可能なポケットを備えた 請求項１ないし１３のいずれかに記載の外箱。 １５．ポケットの開口は後壁から隔てて配置された請求項１４記載の外箱。 １６．ポケットは取り出し可能であり、このポケットには、挿入時に天井壁に面 する側に内容物を取り出すためのアクセス開口が設けられた請求項１ないし１３ のいずれかに記載の外箱。 １７．紙製の半加工品を切断、折り曲げおよび糊付けして形成された取り出し可 能なポケット部材を備えた請求項１ないし１６のいずれかに記載の外箱。 １８．ポリプロピレンで形成された壁を備えた請求項１ないし１７のいずれかに 記載の外箱。 １９．ポケット面には二つの向き合った空間形成面が接続された請求項１ないし １８のいずれかに記載の外箱。 ２０．最初に壁の半加工品が組み立てられて糊付けされ、次にポケット面および 空間形成面を含む半加工品が組み立てられて糊付けされた請求項１ないし１９の いずれかに記載の外箱。 ２１．一個の半加工品で形成された請求項２０記載の外箱。 ２２．第一の半加工品と第二の半加工品とが折り畳み線を介して接続された請求 項２１記載の外箱。 ２３．第一の空間形成面は外箱を形成する狭い壁より狭く、ポケット面は折り畳 み線を介して前記第一の空間形成面に接続された請求項２１または２２に記載の 外箱。 ２４．ポケット面は第一の空間形成面に直交して配置された別の空間形成面を含 む請求項２３記載の外箱。 ２５、壁およびポケット面により形成される空胴の開口を備え、この開口は前面 開口部からアクセス可能である請求項１ないし２４のいずれかに記載の外箱。 ２６．厚紙で形成され、互いに接する面と壁の縁とが嵌合した構造である請求項 ２０ないし２５のいずれかに記載の外箱。 ２７．空間形成面は嵌合する構造である請求項２６記載の外箱。 ２８．ポケット面の自由端は丸められた形状である請求項１ないし２７のいずれ かに記載の外箱。 ２９．請求項２０ないし２７のいずれかに記載の外箱を形成するための半加工品 であり、 後壁面と、 この後壁面に互いに平行な第一の折り畳み線を介して接続された外側側壁面と、 この外側側壁面に前記第一の折り畳み線と平行な第二の折り畳み線を介して接続 された内側側壁面と、 前記外側側壁面に前記第一の折り畳み線および前記第二の折り畳み線に直交する 第三の折り畳み線を介して接続された天井壁面および底壁面と、 前記内側側壁面の一方に前記第一の折り畳み線および前記第二の折り畳み線と平 行な第四の折り畳み線を介して接続された第一の空間形成面と、 この第一の空間形成面に前記第四の折り畳み線に平行な折り畳み線を介して接続 されたポケット面と、 このポケット面に前記第一の折り畳み線の一方から延長された折り畳み線を介し て接続された少なくとも一つの第二の空間形成面とを備えた半加工品。 ３０．第二の空間形成面は、その幅が、形成しようとするポケットの厚さと釣り 合う大きさである請求項２９記載の半加工品。 ３１．第二の空間形成面は、容器を収容する空間と釣り合う幅の第一の部分と、 大きな側壁の間の距離と実質的に等しい幅の第二の部分とを含む請求項２９記載 の半加工品。 ３２．請求項１ないし２０のいずれかに記載の外箱に挿入可能なポケット部材で あり、 外箱の大きな側壁の一方に接する第一のポケット面と、この第一のポケット面に 平行な第二のポケット面と、接続要素と、 前記第一のポケット面に接続されこの第一のポケット面および前記第二のポケッ ト面に対して約９０°折り曲げられた延長部とを備えたポケット部材。 ３３．実質的に長方形のポケット面を備え、延長部をこのポケット面の一方に接 続する折り畳み線に対してこのポケット面の端部がそれぞれ平行および直交する 構造である請求項３２記載のポケット部材。 ３４．接続要素は二つのストラップ面を含み、このストラップ面の端部はポケッ ト面のそれぞれ反対側の平行な端部に接続された請求項３２記載のポケット部材 。 ３５．ポケット部材の収容物の落下を防止するため、アクセス開口に向き合う閉 鎖部材を形成する別の接続要素が設けられた請求項３２ないし３４のいずれかに 記載のポケット部材。 ３６．前記別の接続要素は折り畳み線を介してポケット面に接続されたフラップ である請求項３５記載のポケット部材。 ３７．すべての折り畳み線は互いに平行であり、ポケット部材は平行四辺形とな って平坦に畳まれる構造である請求項３４または３６に記載のポケット部材。