JPH024978Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は上下の横木と多数の格子とからなる
フエンスに関するものである。

従来のこの種のフエンスは横木も格子もその構
造が複雑であり、これら横木と格子の接続にも多
くの手間がかかり、製造及び設置の両面からフエ
ンスの価格が高くなる欠点があつた。

この考案は上記の点に鑑み、横木、格子のいず
れも構造が簡単で、製造及び組立てが容易にで
き、安価に設置できるフエンスを提供することを
目的とするものである。 次に、この考案の一実
施例を、図面に基いて説明する。

１，２，３はそれぞれ、この考案によるフエン
スを構成する上横木、下横木、及び格子である。

上横木１は、長尺の角筒状に形成された本体１
ａと、その下面に全長に沿つて下方に突出する凸
縁１ｂとを一体に有している。

また、下横木２も長尺の角筒状に形成された本
体２ａと、その上面に全長に沿つて上方に突出す
る凸縁２ｂとを一体に有している。好ましい実施
例では、上横木１と下横木２が同一形状のものを
上下対称に配置して用いられる。

格子３は複数本が用いられる。格子はほぼ角筒
状に形成され、前後方向の中間において垂直面に
沿つて延在する当接壁３ａを有している。第１図
より第３図までに示された実施例では、当接壁が
格子の左右両側にコ字形に突出させて形成されて
いる。そして、この格子の上下端部において前記
当接壁に接する面に沿つて、格子に対して直角方
向に貫通するスリツト３ｂ，３ｃが形成されてい
る。そのスリツトの長さは前記上下横木の凸縁１
ａ，１ｂの突出高さとほぼ等しい。

こうして、各横木と格子からフエンスを組立る
には、上横木の凸縁１ｂを多数の格子３の上部ス
リツト３ｂに嵌入して、凸縁１ｂと格子の当接壁
３ａを当接するとともに、それぞれ凸縁と当接壁
とをその一方又は双方をプレス、切り起しなどの
変形により締結して接続し、各格子の下部スリツ
ト３ｃに下横木の凸縁２ｂを嵌入して凸縁と当接
壁３ａを当接し、同様にして接続する。

第１図及び第２図において、４は支柱、５は上
部支持具、６は下部支持具であり、７，８は継ぎ
手である。９は支持具５を支柱４に固定するね
じ、１０，１１は横木１，２と継ぎ手を連結する
ねじである。

格子３に当接壁３ａを設けるには、上記のほ
か、第５図のように、正背面を窪ませて形成する
こともできるし、第６図のように、正面のみ窪ま
せて形成してもよい。

上述のように、この考案によれば、横木は凸縁
を有する簡単な構成であり、また、格子は当接壁
と上下端部のスリツトを有するだけの簡単な構成
であるから、製造が容易であるとともに、格子の
スリツトに上下の各横木の凸縁を嵌入し、凸縁と
当接壁を変形し締結して容易に接続できるから、
ビス、リベツトなどの固着具を要しないし、固着
具貫通用孔の穿設が不要であり、組立てが容易な
フエンスを提供することができる。

また、両横木の凸縁は横木の長手方向全長にわ
たつて延びるから、格子を任意の間隔をもつて配
設することができる。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の一実施例を示すものであり、
第１図は設置された状態におけるフエンスの正面
図、第２図は第１図の−線断面図、第３図は
格子の断面図、第４図は第２図の−線断面
図、第５図は格子の他の例を示す断面図、第６図
は格子のさらに他の例を示す断面図である。 １……上横木、２……下横木、３……格子、１
ｂ，２ｂ……凸縁、３ａ……当接壁、３ｂ，３ｃ
……スリツト。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (イ) 下面に全長に沿つて下方に突出する凸縁を設
   けた上横木と、上面に全長に沿つて上方に突出
   する凸縁を設けた下横木と、筒状をなし、垂直
   面に沿つて延在する当接壁を有するとともに、
   上下端部において前記当接壁に接する面に沿つ
   て長手方向に対して直角方向に貫通するスリツ
   トを形成した複数の格子とからなり、 (ロ) 前記各格子の上下のスリツトに前記上下横木
   の凸縁を嵌入するとともに、前記当接壁に当接
   して、それら凸縁と当接壁とをその一方又は双
   方の変形・締結により接続していることを特徴
   とするフエンス。