JPH0249204Y2 - - Google Patents

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JPH0249204Y2
JPH0249204Y2 JP16338786U JP16338786U JPH0249204Y2 JP H0249204 Y2 JPH0249204 Y2 JP H0249204Y2 JP 16338786 U JP16338786 U JP 16338786U JP 16338786 U JP16338786 U JP 16338786U JP H0249204 Y2 JPH0249204 Y2 JP H0249204Y2
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cleanliness
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JP16338786U
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、たとえば半導体のような塵埃を極端
にきらう製品の搬送や保管に採用されるクリーン
ルーム内の荷取扱い設備に関するものである。
従来の技術 従来、この種の設備としては、たとえば実開昭
61−92613号公報で見られるように、箱状の本体
で囲まれた荷保管装置をクリーンルーム内に設置
し、そしてレール装置と、このレール装置に案内
される自走台車とにより構成した荷搬送装置の搬
送経路終端を前記本体内にのぞませて構成してい
る。前記荷保管装置は棚と搬入出装置とからな
り、この搬入出装置の作動によつて、棚の目的と
する区画収納空間と自走台車との間で荷の受け渡
しを行なつている。また荷保管装置で発生した塵
埃を除去するために、クリーンルーム内と同様に
して荷保管装置内にクリーンエアを下吹きし、そ
してクリーンエアを床下に吸引している。
考案が解決しようとする問題点 ところで、塵埃を極端にきらう製品であつたと
しても、その製造工程の途中過程においては、さ
ほどクリーン度が要求されないこともある。上記
のような従来形式によると、クリーンルーム内と
荷保管装置内とが同一のクリーン条件であること
から、製造工程に応じたクリーン度の調整を行な
える。しかし、クリーン度の異なる複数のクリー
ンルームに対して、それぞれ別個に荷保管装置を
設置しなければならないことから、設備費が不利
となる。また異なるクリーンルームを区画する仕
切壁に設けた搬入出口には、特別な扉装置など、
クリーン度の低いクリーンエアがクリーン度の高
いクリーンルームに流出することを防止する装置
が必要となる。
本考案の目的とするところは、1台の荷保管装
置を2つのクリーンルームに共有化でき、しかも
両クリーンルームのクリーン度を損なうことな
く、両クリーンルーム間での製品(荷)の移動も
行なえるクリーンルーム内の荷取扱い設備を提供
する点にある。
問題点を解決するための手段 上記問題点を解決すべく本考案におけるクリー
ンルーム内の荷取扱い設備は、クリーン度の異な
る2つのクリーンルームを区画する仕切壁を設
け、この仕切壁を貫通して密閉式の荷保管装置を
設け、この荷保管装置を、突合せ部に互いの連通
部を形成した一対の箱状本体と、これら本体内に
それぞれ設けた棚と、前記連通部を通つて両棚に
作用自在な搬入出装置と、一方の本体内に設置し
たクリーン度の高いクリーンユニツトとから構成
し、一方の本体に、クリーン度の低いクリーンル
ームに連通する第1荷捌き場と、クリーン度の高
いクリーンルームに連通する第2荷捌き場とを、
搬入出装置を中にして振分けて設け、他方の本体
に、クリーン度の高いクリーンルームに連通する
第3荷捌き場を設けている。
作 用 かかる本考案構成によると、搬入出装置を作動
させることで、第1荷捌き場と両棚との間で、第
1荷捌き場と第2・第3荷捌き場との間で、両棚
と第2・第3荷捌き場との間で、それぞれ荷の移
動を行なえる。このような作業中に、クリーンユ
ニツトの作動によつて一方の本体内が高クリーン
度に維持されていることから、ここがエアカーテ
ンの如き役目をして両クリーンルーム間での空気
流れを阻止するとともに、移動する荷に対してエ
ア洗浄を行なうことになる。
実施例 以下に本考案の一実施例を図面に基づいて説明
する。
1はクリーン度の高い(たとえばクラス10
0)高クリーンルーム、2はクリーン度の低い
(たとえばクラス1000)低クリーンルームで、
これらクリーンルーム1,2は縦方向の仕切壁3
によつて区画されている。そして両クリーンルー
ム1,2は、天井側からフイルター4,5を通し
てクリーンエア6,7を下吹きし、下降するクリ
ーンエア6,7をメツシユ形式の床8,9を通し
て床下に吸引するように構成してある。10は前
記仕切壁3を貫通して設けた密閉式の荷保管装置
で、突合せ部に互いの連通部11を形成した一対
の箱状の本体12,13を有する。両本体12,
13内の高クリーンルーム1側の壁面寄りには、
それぞれ上下方向に複数の収納空間14,15を
区画形成した棚16,17が設けられる。さらに
両本体12,13内の低クリーンルーム2側の壁
面寄りには、前記連通部11を通つて両棚16,
17に作用自在な搬入出装置18が設けられる。
この搬入出装置18は、連通部11を通して配設
した床レール19と、この床レール19に車輪2
0を介して支持案内され、かつ両棚16,17の
前面間に亘つての一定経路21上を走行自在な台
車22と、この台車22上から立設した支柱枠2
3と、この支柱枠23内に配設したガイド体24
に案内される昇降台25と、この昇降台25上に
設けたターンテーブル26と、このターンテーブ
ル26上に横方向移動自在に設けた可動台27
と、この可動台27から前方に突出し、かつ左右
方向で互に接近離間自在な左右一対の支持腕28
と、各部の作動装置(図示せず)とから構成され
る。荷29は製品を収納自在なケース形状であつ
て、上部の両側面には被係止突条29aが設けて
あり、前記支持腕28は被係止突条29aに対し
て下方から係合自在となる。一方の本体12内で
棚16の裏面側にはクリーン度の高いクリーンユ
ニツト30が設けられる。このクリーンユニツト
30は、棚16の裏面を覆うように配設され、か
つ本体12との間に流路31を形成するフイルタ
ー32と、本体12内の下部から吸引して流路3
1内に送風する送風機33などからなり、この本
体12内を高いクリーン度を保つように稼動す
る。一方の本体12で低クリーンルーム2側の下
部は第1開口部34に形成され、この第1開口部
34に受け台形式の第1荷捌き場35が設けられ
る。搬入出装置18を中にして第1荷捌き場35
とは反対側に高クリーンルーム1に連通する第2
開口部36が形成され、この第2開口部36を通
して順送り式の第2荷捌き場37が設けられる。
そして他方の本体13には高クリーンルーム1に
連通する第3開口部38が形成され、この第3開
口部38を通して順送り式の第3荷捌き場39が
設けられる。順送り式の両荷捌き場37,39は
同様の構造であつて、矩形箱状の本体枠40に搬
入装置41と搬出装置42とを並行して配設して
いる。搬入装置41ならびに搬出装置42は、本
体枠40内に搬送方向に沿つて移動自在に設けた
押し引き体43と、この押し引き体43上の所定
ピツチ置きで三箇所設けたシリンダ44と、これ
らシリンダ44の上向きピストンロツドに取付け
られ、かつ本体枠40の天板に形成した切欠き溝
45を通つて出退自在な支持台46と、前記切欠
き溝45の両側に設けた受け部47などから構成
される。低クリーンルーム2内には、一定経路4
8上を自動走行自在な搬送台車49が設けられ、
この搬送台車49は、横方向への可動台50と、
この可動台50の前面に設けた昇降枠51と、こ
の昇降枠51に互に接近離間自在に設けた一対の
支持腕52などから構成される。
次に上記実施例の作用を説明する。
たとえば低クリーンルーム2の搬送台車49は
一定経路48上を走行し、そして第1荷捌き場3
5の所定の場所に対向して停止される。このとき
支持腕52が荷29を支持しておれば、昇降枠5
1の上昇と、可動台51の第1荷捌き場35側へ
の前進動と、昇降枠51の下降とにより荷29を
第1荷捌き場35に卸し得、そして支持腕52は
互に離間したのち可動台50とともに後退動され
る。また支持腕52が空のとき、可動台50を前
進動させて、互に離間している支持腕52を荷2
9の両側外方に位置させる。そして支持腕52を
接近動して被係止突条29aの下方に位置させ、
昇降枠51の上昇で荷29を持上げたのち、可動
台50の後退動で搬送台車49上に引き入れる。
以上により搬送台車49と第1荷捌き場35との
間での荷29の受け渡しが行なえる。
第1荷捌き場35と両棚16,17の間での荷
29の受け渡し、第1荷捌き場35と第2・第3
荷捌き場37,39の間での荷29の受け渡し、
両棚16,17と第2・第3荷捌き場37,39
の間での荷29の受け渡しは搬入出装置18によ
つて行なわれる。すなわち搬入出装置18におけ
る台車22の走行動と、昇降台25の昇降動と、
ターンテーブル26の回転動と、可動台27の前
進、後退動と、支持腕28の接近離間動との組合
せ動作によつて目的とする箇所間に亘つての荷2
9の移動が行なえる。
第2、第3荷捌き場37,29における搬入装
置41と搬出装置42は、シリンダ44により支
持台46を上昇させて受け部47上の荷29を持
上げ、そして押し引き体43の押し動で荷29を
1ピツチ分だけ移動させ、次いで支持台46を下
降させて荷29を受け部47上に卸したのち、押
し引き体43を引き動させることで、荷29を1
ピツチづつ順送りし得る。
上述のような荷29の取扱い作業中に、一方の
棚16においてはクリーンユニツト30が作動し
ている。すなわち送風機33からの送気は流路3
1内を上昇し、そしてフイルター32を通つてク
リーン度の高いクリーンエアとなり、棚16に対
して背面側から供給される。したがつてて棚16
内はクリーンユニツト30の稼動によつて高クリ
ーン度が維持されている。棚16を通つたクリー
ンエアは搬入出装置18の通路内に流入し、その
一部は第1開口部34を通つて低クリーンルーム
2内に流出する。したがつて低クリーンルーム2
側の低いクリーンエア7が本体12内に流入する
ことを阻止できるとともに、搬送台車49から第
1荷捌き場35に卸された荷29を高いクリーン
エアでエア洗浄できる。さらにクリーンエアの一
部は第2開口部36と第3開口部38を通つて高
クリーンルーム1に流出するが、ここで流出する
クリーンエアと高クリーンルーム1のクリーンエ
ア6とは同じクリーン度であることから何んら支
障はない。
考案の効果 上記構成の本考案によると、搬入出装置を作動
させることで、第1荷捌き場と両棚との間で、第
1荷捌き場と第2・第3荷捌き場との間で、両棚
と第2・第3荷捌き場との間で、それぞれ荷の移
動を行なうことができる。これにより1台の荷保
管装置をクリーン度の異なる2つのクリーンルー
ムに共有化できる。その際に、クリーンユニツト
の作動で一方の本体内を高クリーン度に維持する
ことができ、これがエアカーテンの如き役目をし
て両クリーンルーム間での空気流れを阻止できる
とともに、移動する荷に対してエア洗浄を行なう
ことができる。したがつて、両クリーンルームの
クリーン度を損なうことなく、両クリーンルーム
間での荷(製品)の移動を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の一実施例を示し、第1図は横断
平面図、第2図は縦断側面図、第3図は正面図で
ある。 1……高クリーンルーム、2……低クリーンル
ーム、3……仕切壁、6,7……クリーンエア、
10……荷保管装置、11……連通部、12,1
3……本体、16,17……棚、18……搬入出
装置、22……台車、28……支持腕、29……
荷、29a……被係止突条、30……クリーンユ
ニツト、32……フイルター、34……第1開口
部、35……第1荷捌き場、36……第2開口
部、37……第2荷捌き場、38……第3開口
部、39……第3荷捌き場、41……搬入装置、
42……搬出装置、49……搬送台車、52……
支持腕。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. クリーン度の異なる2つのクリーンルームを区
    画する仕切壁を設け、この仕切壁を貫通して密閉
    式の荷保管装置を設け、この荷保管装置を、突合
    せ部に互いの連通部を形成した一対の箱状本体
    と、これら本体内にそれぞれ設けた棚と、前記連
    通部を通つて両棚に作用自在な搬入出装置と、一
    方の本体内に設置したクリーン度の高いクリーン
    ユニツトとから構成し、一方の本体に、クリーン
    度の低いクリーンルームに連通する第1荷捌き場
    と、クリーン度の高いクリーンルームに連通する
    第2荷捌き場とを、搬入出装置を中にして振分け
    て設け、他方の本体に、クリーン度の高いクリー
    ンルームに連通する第3荷捌き場を設けたことを
    特徴とするクリーンルーム内の荷取扱い設備。
JP16338786U 1986-10-23 1986-10-23 Expired JPH0249204Y2 (ja)

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JP16338786U JPH0249204Y2 (ja) 1986-10-23 1986-10-23

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JPS6367505U JPS6367505U (ja) 1988-05-07
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2632419B2 (ja) * 1989-11-30 1997-07-23 株式会社ダイフク 荷保管設備
JP2009012965A (ja) * 2007-07-09 2009-01-22 Asyst Technologies Japan Inc ストッカ装置

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