JPH0249103Y2 - - Google Patents

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JPH0249103Y2
JPH0249103Y2 JP1984081293U JP8129384U JPH0249103Y2 JP H0249103 Y2 JPH0249103 Y2 JP H0249103Y2 JP 1984081293 U JP1984081293 U JP 1984081293U JP 8129384 U JP8129384 U JP 8129384U JP H0249103 Y2 JPH0249103 Y2 JP H0249103Y2
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JP
Japan
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bracket
coil spring
tilt
locking hole
tilt bracket
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JP1984081293U
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JPS60192967U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、車両特に乗用車の操向装置におけ
るステアリングコラムの傾斜角度を調整して、ハ
ンドルの上下位置を選定するステアリングコラム
のチルト装置に関する。
〔従来技術と問題点〕
従来のステアリングコラムのチルト装置として
は、実開昭58−93564号公報に開示されたものが
ある。この公報記載の考案によれば、固定ブラケ
ツトとチルトブラケツトとの間に引つ張り性のコ
イルスプリングが弾装されており、操作レバーを
回動操作して固定ブラケツトに対しチルトブラケ
ツトが回動自在なフリーの状態にすると、チルト
ブラケツトがそのコイルスプリングの力で上方へ
跳ね上がるようにしてある。しかしながら、上記
コイルスプリングは、その両端部にそれぞれフツ
ク部を形成し、該フツク部をそれぞれ固定ブラケ
ツトとチルトブラケツトに穿設した透孔に単に挿
入してなるだけの構造であつたから、上記のよう
にチルトブラケツトが跳ね上がる際の衝撃等によ
り、フツク部が透孔から抜脱する恐れがあつた。
コイルスプリングが抜脱すると、跳ね上げ機能が
損なわれるという問題があつた。
そこで、このようなコイルスプリングの抜脱を
防止するため、実公昭57−53732号公報に開示さ
れるものがある。
例えば、第11図に示すステアリングコラム装
置は、固定ブラケツト5が固着されたロアチユー
ブ1と、チルトブラケツト7が固定されたアツパ
ーツース3からなつており、固定ブラケツト5と
チルトブラケツト7は軸9を介して回転可能に連
結されている。この軸9には、チルトブラケツト
7とともに操作レバー29が枢支され、この操作
レバー29の作動によりチルトブラケツト7は回
転可能となり、チルトブラケツト7の角度を調整
することができる。また、コイルスプリング37
を張設するワイヤー39は、一端にアイエンド4
1が他端にはボールエンド40が形成されてい
る。そして、コイルスプリング37の一端は固定
ブラケツト5の係止部47に、他端はアイエンド
41に係止されている。ボールエンド40は、チ
ルトブラケツト7にチルトブラケツト7の移動方
向に設けられたスリツト42に係止され、コイル
スプリング37はチルトブラケツト7と固定ブラ
ケツト5の間に張設されてチルトブラケツト7を
上方向に付勢している。
しかし、以上のような構成であると、ワイヤー
39のボールエンド40を係止するスリツト42
をチルトブラケツト7に設けるため、チルトブラ
ケツト7の剛性が損なわれ、その結果ステアリン
グコラム自体の剛性の低下も避けられなかつた。
また、ボールエンド40を係止するのはスリツト
42であるが、このスリツト42はチルトブラケ
ツト7の移動方向に設けられているため、チルト
ブラケツト7の角度調整時にボールエンド40が
ズレたり、或いはボールエンド40がスリツト4
2から外れてしまう可能性もあり、コイルスプリ
ング37の確実な固定ができなかつた。また、チ
ルトブラケツト7の調整時にボールエンド40
は、チルトブラケツト7の移動に伴つて回転する
ものであるが、ボールエンド40は鉛或いはアル
ミ等で形成され、チルトブラケツト7は鋼板で形
成されている。このため、チルトブラケツト7に
ボールエンド40が喰い込んでしまいボールエン
ド40がスムーズに回転しない等の問題が生じて
いた。
〔考案の目的〕
本考案は、以上のような問題点に着目してなさ
れたもので、チルトブラケツトの剛性を損なわ
ず、またボールエンドがスリツトに沿つてズレた
りスリツトから外れたりせず、またボールエンド
がチルトブラケツトに喰い込まないようにしたス
テアリングコラムのチルト装置を提供することを
目的とする。
〔考案の構成〕
かかる目的を達成するために、ロアチユーブに
一体的に固着されるとともに車体に装着される固
定ブラケツトと、アツパーチユーブに一体的に固
着されるとともに前記固定ブラケツトに対して回
転可能に連結されたチルトブラケツトと、何れか
一方のブラケツトにけられたアツパーツースと、
操作レバーの作動により前記アツパーツースに噛
み合い可能なロアツースが設けられ他方のブラケ
ツトに回転可能に取り付けられるラチエツトと、
固定ブラケツトとチルトブラケツトの間で少なく
とも一方端側にボールエンドを有するコイルスプ
リングが張設されたステアリングコラムのチルト
装置において、前記両ブラケツトの少なくとも一
方のブラケツトに係止孔を穿設し、この係止孔よ
り大径で底部が係止孔に嵌合し、この底部に前記
コイルスプリングの一方端側を挿通する孔を有す
る略皿状のアダプターを介して、前記係止孔に前
記ボールエンドを係止することを特徴とするステ
アリングコラムのチルト装置とした。
〔実施例〕
以下、図面に基づいて本考案の実施例を前記従
来例と同一部分には同一符号を付して詳細に説明
する。
第1図から第7図に示す実施例において、ロア
チユーブ1には固定ブラケツト5が一体に固着さ
れ、アツパーチユーブ3には略コの字のチルトブ
ラケツト7が一体に固着されている。固定ブラケ
ツト5は、ボルト等の固定手段により車体Bの一
部に装着されるとともに、固定ブラケツト5とチ
ルトブラケツト7とは軸9を介して回転可能に連
結されている。また、固定ブラケツト5を含むロ
アチユーブ1内にはロアシヤフト11aが、チル
トブラケツト7を含むアツパーチユーブ3内には
アツパーシヤフト11bがそれぞれ挿入されてお
り、これらロアシヤフト11a及びアツパーシヤ
フト11bは自在継手13を介して互いに連結し
てステアリングシヤフト11を構成している。そ
して、このステアリングシヤフト11の一端には
ステアリングホイール15が、また他端には自在
継手17がそれぞれ連結されていて、自在継手1
7はギアボツクス(図示されていない)に連結さ
れている。
第2図及び第3図に示すように、前記チルトブ
ラケツト7の一端にはアツパーツース19が一体
的に形成されている。一方、固定ブラケツト5に
はピン21を介してラチエツト23が回転可能に
枢支されており、このラチエツト23の一端には
前記アツパーツース19に噛み合うロアツース2
5が形成されているほか、略U字状の係合溝23
aとこれに連続するカム面23bとが形成されて
いる。また、前記チルトブラケツト7とともに軸
9上に回転可能に枢支された操作レバー29の自
由端には、前記ラチエツト23の係合溝23aと
係合可能なローラー31が軸支されている。コイ
ルスプリング35は、固定ブラケツト5に設けら
れた係止部33bと操作レバー29に設けられた
係止部33aとの間に張設され、操作レバー29
を軸9を中心にして図示反時計方向に付設してい
る。
また、コイルスプリング37を張設するための
ワイヤー39の一端にはアイエンド41が、他端
にはボールエンド40が形成されている。チルト
ブラケツト7には、ボールエンド40の径より大
径でボールエンド40の径に後述のアダプター4
5の板厚を加えた径よりも小径の係止孔43(第
4図々示)が穿設されている。45はアダプター
で、第5図及び第6図に示すように前記チルトブ
ラケツト7の係止孔43より大径の略皿状で、係
止孔43に嵌合するアダプター45の底部にはワ
イヤー39を挿通させる孔45aが穿設され、壁
面にはワイヤー39の径よりも広いスリツト45
bが設けられている。
このコイルスプリング37とワイヤー39をチ
ルトブラケツト7と固定ブラケツト5の間に張設
する場合には、まずコイルスプリング37の一端
を固定ブラケツト5の係止部47に係止し、他端
をワイヤー39のアイエンド41に係止する。そ
して、ボールエンド40をチルトブラケツト7の
係止孔43に挿通し、ワイヤー39にアダプター
45のスリツト45bを通してアダプター45の
孔45aを挿通し、アダプター45を取り付け
る。そして、アダプター45の底部をチルトブラ
ケツト7の係止孔43に嵌合させ、ボールエンド
40を係止(第7図々示)してコイルスプリング
37を張設する。この時、アダプター45はコイ
ルスプリング37にり引つ張られるため、スリツ
ト45bの幅は狭くなりワイヤー39が抜けるこ
とはなくなる。このコイルスプリング37によ
り、チルトブラケツト7は軸9を回転中心にして
常に反時計方向に付勢されている。
次に作用を説明する。
第2図々示の状態から操作レバー29を図示時
計方向へ押下げると、ローラー31がカム面23
bから離れると同時に係合溝23aに係合してラ
チエツト23を時計方向に押圧・回転させるた
め、アツパーツース19とロアツース25の噛み
合いが解除される。従つて、チルトブラケツト7
は軸9を回転中心に回転自在となり、ワイヤー3
9を介して張設されたコイルスプリング37の付
勢力により反時計方向に回転する。この時、ボー
ルエンド40とアダプター45の接触は線接触の
ため、チルトブラケツト7の回転に伴つてボール
エンド40は、スムーズに回転する。
そして、操作レバー29を押し下げた状態でス
テアリングホイール15の最適ドライビングポジ
シヨンを得るために、ステアリングホイール15
をその位置まで押し下げて操作レバー29を離す
と、コイルスプリング35の付勢力により操作レ
バー29が反時計方向に回転して初期状態に復帰
すると同時に、ローラー31が再びカム面23b
に当接してラチエツト23を時計方向に押圧・回
転させる。これによつて、アツパーツース19と
ロアツース25とが噛み合つてチルトブラケツト
7は固定される。
第8図及び第9図はこの考案の他の実施例を示
すもので、前記実施例と異なる点は、チルトブラ
ケツト7の係止孔43の径よりもアイエンド41
の幅を小さく形成したことである。この場合に
は、先にワイヤー39にアダプター45を挿通
し、次にアイエンド41をチルトブラケツト7の
係止孔43に挿通し、アイエンド41にコイルス
プリング37の一端を係止し、他端を固定ブラケ
ツト5に設けられた係止部47に係止してコイル
スプリング37を張設する。その他の構成及び作
用については、前記実施例と同様である。尚、こ
の第2実施例では、ワイヤー39にボールエンド
40・アイエンド41を形成する前にアダプター
を挿通しておけば、第9図に示すアダプター49
のようにスリツトを設けなくてもよい。
第10図はこの考案のさらに他の実施例を示す
もので、前記実施例と異なる点は、ワイヤー39
を介さずにコイルスプリング37の一端37aを
延長し、ボールエンド40に孔40aを穿設し
て、コイルスプリング37の一端37aをチルト
ブラケツト7の係止孔43、アダプター49の孔
49a、ボールエンド40の孔40aの順に挿通
させ、挿通した一端37aをカシメて係止しコイ
ルスプリング37を張設する。その他の構成及び
作用については、前記実施例と同様である。
〔考案の効果〕
以上のように、本考案によれば両ブラケツトの
少なくとも一方のブラケツトに係止孔を穿設し、
この係止孔より大径で底部が係止孔に嵌合し、こ
の底部に前記コイルスプリングの一方端側を挿通
する孔を有する略皿状のアダプターを介して、前
記係止孔に前記ボールエンドを係止してコイルス
プリングを張設するため、ブラケツトにスリツト
を設けなくてもよく、このため、ブラケツトの剛
性が損なわれることはなく、従つてステアリング
コラム自体の耐久性が向上する。また、ボールエ
ンドがスリツトに沿つてズレたり、或いはスリツ
トから外れることもなくコイルスプリングを確実
に固定できる。また、ブラケツトにボールエンド
が喰い込むこともなくなり、ボールエンドの回転
もスムーズになるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案におけるステアリングコラムの
チルト装置の全体構成を示す説明図、第2図は第
1図の要部のみの正面図、第3図同平面図、第4
図は同側面図、第5図はアダプターの正面図、第
6図は同側面図、第7図は第3図のA−A断面
図、第8図は本考案の他の実施例を使用した第3
図のA−A断面図、第9図は同アダプターの正面
図、第10図は本考案のさらに他の実施例を使用
した第3図のA−A断面図、第11図は従来のス
テアリングコラムのチルト装置の平面図である。 1……ロアチユーブ、3……アツパーチユー
ブ、5……固定ブラケツト、7……チルトブラケ
ツト、19……アツパーツース、23……ラチエ
ツト、25……ロアツース、29……操作レバ
ー、37……コイルスプリング、39……ワイヤ
ー、40……ボールエンド、41……アイエン
ド、43……係止孔、45,49……アダプタ
ー。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ロアチユーブに一体的に固着されるとともに車
    体に装着される固定ブラケツトと、アツパーチユ
    ーブに一体的に固着されるとともに前記固定ブラ
    ケツトに対して回転可能に連結されたチルトブラ
    ケツトと、何れか一方のブラケツトに設けられた
    アツパーツースと、操作レバーの作動により前記
    アツパーツースに噛み合い可能なロアツースが設
    けられ他方のブラケツトに回転可能に取り付けら
    れるラチエツトと、固定ブラケツトとチルトブラ
    ケツトの間で少なくとも一方端側にボールエンド
    を有するコイルスプリングが張設されたステアリ
    ングコラムのチルト装置において、前記両ブラケ
    ツトの少なくとも一方のブラケツトに係止孔を穿
    設し、この係止孔より大径で底部が係止孔に嵌合
    し、この底部に前記コイルスプリングの一方端側
    を挿通する孔を有する略皿状のアダプターを介し
    て、前記係止孔に前記ボールエンドを係止するこ
    とを特徴とするステアリングコラムのチルト装
    置。
JP8129384U 1984-05-31 1984-05-31 ステアリングコラムのチルト装置 Granted JPS60192967U (ja)

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JP8129384U JPS60192967U (ja) 1984-05-31 1984-05-31 ステアリングコラムのチルト装置

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JP8129384U JPS60192967U (ja) 1984-05-31 1984-05-31 ステアリングコラムのチルト装置

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Publication Number Publication Date
JPS60192967U JPS60192967U (ja) 1985-12-21
JPH0249103Y2 true JPH0249103Y2 (ja) 1990-12-25

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ID=30627943

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JP8129384U Granted JPS60192967U (ja) 1984-05-31 1984-05-31 ステアリングコラムのチルト装置

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JP (1) JPS60192967U (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5893564U (ja) * 1981-12-18 1983-06-24 富士機工株式会社 ステアリングコラムのチルト装置

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JPS60192967U (ja) 1985-12-21

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