JP4413946B2 - ステアリングのチルト装置 - Google Patents

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Description

本発明は、チルト操作レバーの操作アーム部の揺動自由端がステアリングホィール側寄りの位置のみでチルトロック解除としたチルト調整機構を備えたステアリング装置において、チルト操作レバーをステアリングホィール側に揺動しても、自重でチルト操作レバーが戻って操作しにくくなることを防止できるステアリングのチルト装置に関する。
一般に、ドライバー(運転者)が運転しやすい位置にステアリングホィールを移動できる手段の一つにチルト機構が具備されたステアリング装置が存在する。これは種々の体型のドライバーに対してステアリングホィールを最適位置に合わせて上下に移動できる機構である。そして、普段は締め付けられている(ロックされている)チルト操作レバーを解除側(チルト操作レバーが緩まる側)に揺動させることで、ステアリングのチルト動作を行うことが出来る。
そのチルト操作レバーが解除されている時のみステアリングをチルト動作させて、ステアリングホィールの位置調整をすることが可能であり、チルト操作レバーを固定側にする(締め付ける)ことでステアリングホィールの位置は確実に固定される。前記ステアリングホィールをチルト調整させるために、チルト操作レバーを緩めて、チルト操作レバー解除側に位置させて、チルト操作レバーの角度が保持されて、解除側で留まるようにしておくと、ドライバーは、両手又は脚を使ってステアリングホィールのチルト調整ができ、利便性が向上するものであった。そして、この種のチルト機構において、その操作手段がチルト操作レバーの操作アーム部の揺動自由端がステアリングホィール側寄りの位置のみでチルトロックを解除することができるタイプのものが近年増加している。
ところが、前述のチルト操作レバーの操作アーム部の揺動自由端がステアリングホィール側寄りの位置のみでチルトロックを解除するタイプでは、チルト操作レバーがその自重等によって、チルト操作における固定(ロック)側に揺動して、ロック側の位置に自然に戻ろうとすることが起こりうる。
特開2005−199733
このようなことになると、ドライバーは一方の手でステアリングホィールを握って保持し、他方の手で前記チルト操作レバーを保持しなければならず、チルト操作が極めて面倒で、ドライバーに負担がかかる。このような不都合な事態を防止するために、特許文献1が存在している。この特許文献1では、チルト操作レバーと位相(角度)をずらしてバネが取り付けられ、チルト操作レバーの固定側の位置では、チルト操作レバーに対してバネによる固定方向のモーメントを発生させ、チルト操作レバーを解除した時はバネによるチルト操作レバーへのモーメントをゼロにする機構である。
上記構成によりチルト操作レバー固定側では固定方向にモーメントが発生しているため、チルト操作レバーは緩まず、またチルト操作レバーを解除側にした時はモーメントがゼロになるため、チルト操作レバーは固定方向に回転しないという事になっている。またチルト操作レバーを固定側から解除側に回転させる時は、バネによるチルト操作レバーへ加わるモーメントの大きさは固定側から解除側に行くに従って徐々に小さくなっていくため、軽い力でチルト操作レバーを操作することが出来ると述べられている。
しかしながら特許文献1では、以下のような課題が存在する。まず、チルト操作レバーを解除側(ロック解除側)の位置にした時にバネによるモーメントがゼロになるが、チルト操作レバーの自重のために、チルト操作レバーはロック解除における角度が保持されず、固定方向(ロック方向)に若干回転してしまい、チルト操作レバーが若干固定した角度になり、ステアリングのチルト操作が若干重くなる。
さらに、チルト操作レバーにかかるモーメントは解除側(ロック解除側)で最終的にはゼロになるが、固定側から解除側に亘って、常に固定方向にバネによる回転モーメントがかかっているため、チルト操作レバーの操作力はバネのモーメント分だけバネを取り付けたことにより増加しており、チルト操作レバーを固定側から解除側に回転させる時は常に手の力の向きと逆向きにバネによるモーメントが掛かっている。
そのために、チルト操作レバーを揺動して解除側に移動させる操作は、バネによるモーメントの抵抗を受けるので、操作時にドライバーには大きな力を必要とするものである。本発明の目的は、チルト操作レバーの操作アーム部の揺動自由端がステアリングホィール側寄りの位置のみでチルトロック解除としたチルト調整機構を備えたステアリング装置において、ロック解除のときにおけるチルト操作レバーの戻りを防止し、チルト操作を楽に行うことができるようにすることにある。
請求項1の発明を、可動ブラケットに装着されたチルトボルトに螺合されたチルト操作レバーの操作アーム部の揺動自由端がステアリングホィール側寄りに位置するときにチルトロック解除状態となるチルト調整機構を備えたステアリング装置において、前記チルト操作レバーの揺動基部の揺動中心部の周囲に形成され、且つ円周方向に往復動する揺動係止部と、前記可動ブラケットに形成されたフック部と、前記揺動係止部と前記フック部との間に掛けられ且つ縮み方向に弾性付勢されたスプリングとからなり、該スプリングの中心線は前記チルト操作レバーの揺動中心部上を適宜通過可能とし、前記フック部は前記チルト操作レバーが当接する揺動規制突起とし、且つ前記可動ブラケットにはチルトロック状態における位置規制突起が形成されてなるステアリングのチルト装置としたことにより、上記課題を解決した。
請求項2の発明を、請求項1において、前記スプリングの中心線は、前記チルト操作レバーの揺動中心部上に位置するときに最大伸び状態としてなるステアリングのチルト装置としたことにより、上記課題を解決した。請求項3の発明を、請求項1又は2において、前記スプリングは、引張コイルバネとしてなるステアリングのチルト装置としたことにより、上記課題を解決した。
請求項4の発明を、請求項1,2又は3のいずれか1項の記載において、前記揺動係止部は、前記チルト操作レバーの揺動基部から前記チルトボルトの軸方向外方に突出形成されてなるステアリングのチルト装置としたことにより、上記課題を解決した。請求項5の発明を、請求項1,2,3又は4のいずれか1項の記載において、前記揺動係止部は、前記チルト操作レバーの揺動基部の上方位置に形成され、前記フック部は前記可動ブラケットの下方位置に形成されてなるステアリングのチルト装置としたことにより、上記課題を解決した。
請求項1の発明によれば、チルト操作レバーには、その揺動基部の揺動中心部の周囲に形成され且つ円周方向に往復動する揺動係止部が形成され、可動ブラケットにはフック部が形成されている。前記揺動係止部と前記フック部に亘って、スプリングが掛けられ、且つ該スプリングはその縮み方向に弾性付勢され、前記揺動係止部とフック部との間には常時近接するように弾性付勢されている。
さらに、チルト操作レバーの揺動により、前記スプリングの中心線は、チルト操作レバーの揺動中心部上を適宜通過可能としている。これによって、前記揺動係止部は、前記チルト操作レバーの揺動中心部を揺動動作の揺動(回動)中心として、モーメントをかけることになる。そして、チルト操作レバーの揺動自由端側がステアリングホィール側寄りに揺動により移動して、チルト操作レバーが解除側に位置しているときには、前記スプリングの弾性力によって、チルト操作レバーには、ロック解除の方向にモーメントが働いているため、チルト操作レバーは、その自重で自然に中立位置に戻ることがなく、チルト操作レバーは、締まることが無い。
そして、非常に軽い操作力で、且つ両手を使ってチルト操作が行えるためにドライバーには負担がかからず、また両手で操作できることによりステアリングホィールのチルト位置の微調整も容易にできるものである。さらに、チルト操作レバーの中立位置から解除側に僅かに揺動させると、あとはスプリングの収縮性の弾性力によって発生したモーメントの向きとチルト操作レバーのロック解除の操作方向とが一致するため、非常に軽い操作力(ほとんどゼロの力,すなわち、力を入れることなく)でチルト操作レバーを操作することができる。したがって、従来では、チルト操作レバー解除側でバネにより発生する回転トルクがゼロ(フリー状態)になり、チルト操作レバーが自重により若干固定方向に戻るようにして回転してしまい、チルト操作レバーが若干締まり気味になるためチルト操作が重くなってしまっていたが、本発明ではこのような不都合を解消することができるものである。さらに、フック部は、前記チルト操作レバーが当接する揺動規制突起とすることで、フック部と、チルト操作レバーの解除側の揺動規制係止部との兼用が容易にできるものであり、それぞれの部品を別に形成する必要がなく、極めて簡易な構造にすることができる。また、さらに可動ブラケットにはチルトロック状態における位置規制突起が形成されることによって、チルト操作レバーは、揺動範囲を規制することができ、チルト操作レバーの締め付け過ぎや、緩め過ぎを防止することができる。
請求項2の発明によれば、前記スプリングの中心線は、前記チルト操作レバーの揺動中心部上に位置するときに最大伸び状態としてなるステアリングのチルト装置としたことにより、チルト操作レバーの中立位置の設定が容易となり、中立位置が目視により容易に設定されるものである。
請求項3の発明によれば、スプリングは、引張コイルバネとしたことにより、前記揺動係止部と前記フック部との間に装着し易いものにできる。また、引張コイルバネとしたことで、スプリングの中心線も設定し易く、チルト操作レバーの揺動中心部上にスプリングの中心線が通過している状態を設定し易いものにでき、これによって、チルト操作レバーの中立位置が容易に設定できる。
請求項4の発明によれば、揺動係止部は、前記チルト操作レバーの揺動基部から前記チルトボルトの軸方向外方に突出形成されたことにより、前記揺動係止部とフック部との間にスプリングが装着された状態で、前記揺動中心部におけるチルトボルト等の突出部と干渉することを容易に防止することができ、相互に干渉することがない、確実な装置にすることができるものである。請求項5の発明によれば、揺動係止部は、前記チルト操作レバーの揺動基部の上方位置に形成され、前記フック部は前記可動ブラケットの下方の位置に形成されることにより、スプリングが装着し易く、組み付け性が極めて良好なものにできる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。本発明は、図1,図2に示すように、主に固定ブラケット1,可動ブラケット2,コラムチューブ3,チルトボルト4及びチルト操作レバー5及びスプリング6等から構成される。その固定ブラケット1は、図4に示すように、主に固定側部11,11及び取付部13,13により形成されている。両固定側部11,11は、平行に対向するほぼ平板状の部位である。両固定側部11,11には、チルト調整用長孔12,12がほぼ上下方向に沿って形成されており、後述するチルトボルト4が貫通する部位となっている。
前記両固定側部11,11は、その上部箇所で連結部14により溶接手段等により連結されている。該連結部14は、正面より見てほぼ台形門形状,アーチ状等に形成されている。また、両固定側部11,11の上端箇所より外方に向かって水平状の取付部13,13が形成されている。その固定ブラケット1は、前記取付部13,13を介して自動車等の走行車のフロント部の枠材等に固着されている。
前記可動ブラケット2は、図3に示すように、主に可動側部21,21及び底部23から形成されている。その両可動側部21,21は平行に配置され、両可動側部21,21は前記固定ブラケット1の両固定側部11,11間に配置されるものであり、そのために両可動側部21,21の間隔は、前記固定側部11,11より僅かに小さく設定されている。その両可動側部21,21には、チルト調整用貫通孔22,22が形成され、前記固定ブラケット1の固定側部11,11及び可動ブラケット2の両可動側部21,21に後述するチルトボルト4が貫通する構造となっている。その可動ブラケット2の両可動側部21,21の上端箇所にはコラムチューブ3が固着されている。該コラムチューブ3と前記両可動側部21,21とは溶接手段等にて固着されるものである。そのコラムチューブ3には、ステアリングシャフト7が回動自在に装着され、該ステアリングシャフト7の先端にはステアリングホィール8が装着される。
次に、チルトボルト4は、図2に示すように、ボルト軸部41,ボルト螺子部42及びボルト頭部43から構成され、前記ボルト軸部41の軸方向一端にボルト螺子部42が形成され、軸方向他端にボルト頭部43が形成されている。また、前記ボルト螺子部42の螺子形成方向については、チルト操作レバー5が前記チルトボルト4に装着され、前記チルト操作レバー5が前輪側(図1参照)からステアリングホィール8側に向かって揺動する揺動操作によってチルトロックが解除されるように前記ボルト螺子部42の螺子方向が決定されている。
前記チルトボルト4は、図2に示すように、前記固定ブラケット1の両固定側部11,11間に可動ブラケット2の両可動側部21,21が配置され、その両固定側部11,11のチルト調整用長孔12,12及び可動ブラケット2の両チルト調整用貫通孔22,22に貫通される。該チルト調整用貫通孔22は、長孔ではなく、前記チルトボルト4が貫通する略円形状の貫通孔である。
前記チルトボルト4は、チルト調整用長孔12,12に対して上下方向に移動可能となり、よって前記固定ブラケット1に対して前記可動ブラケット2が前記チルトボルト4と共に上下動自在となる。また、該チルトボルト4は、固定ブラケット1及び可動ブラケット2に対して回動(或いは空転)不能状態で装着されるものであるが、その回動不能構造としては、前記ボルト頭部43が押え具等によって、固定ブラケット1又は可動ブラケット2に固定されている。また、特に図示しないがボルト頭部43のボルト螺子部42形成側に前記チルト調整用長孔12に挿入且つ摺動可能な突起部が形成され、その突起部が前記チルト調整用長孔12に挿入されることでチルトボルト4が回動(空転)不能となる構造としてもよい。
次に、チルト操作レバー5は、図5に示すように、主に揺動基部51と,操作アーム部52とから構成されている。その揺動基部51は、チルト操作レバー5が揺動するための回動中心となるものであって、その中心箇所には内螺子部55が形成されている。そして、該内螺子部55は、図2に示すように、前記チルトボルト4のボルト螺子部42と前記固定ブラケット1の固定側部11,11の外側にて、螺合するものである。前記揺動基部51の内螺子部55を中心として略同心円となる補強用円板511が固着されることもある。チルト操作レバー5は、前記揺動基部51と操作アーム部52とが一体形成されたり、又は別部材として形成され、溶接等の固着手段にて一体的となるように連結形成されたものである。前記操作アーム部52は、その長手方向の一端側に前記揺動基部51が位置しており、その他端が揺動自由端521となっている。該揺動自由端521側には操作グリップ54が装着されている。
チルト操作レバー5は、図2に示すように、ドライバ(運転者)側から見て前記固定ブラケット1の左側位置にチルト操作レバー5が装着されている。そして、該チルト操作レバー5を、図7(A)に示すように、ステアリングホィール8側に向かって揺動操作するときにチルトロックが解除された状態であり、前記チルトボルト4と、チルト操作レバー5との螺合箇所において、その締付状態を緩めることになる。前記チルト操作レバー5の揺動基部51には、図1,図5,図6等に示すように、揺動係止部53が形成されている。該揺動係止部53は、前記チルト操作レバー5の揺動基部51の上方位置に形成されている。前記揺動係止部53は後述するスプリング6をチルト操作レバー5側に係止する役目をなす部位である。
そして、前記揺動係止部53は、前記固定ブラケット1及び可動ブラケット2に装着されたチルトボルト4に対して適正な状態でチルト操作レバー5が装着されたときの揺動基部51の略上方側に位置するように形成される(図1,図7参照)。さらに、前記揺動係止部53は、前記チルト操作レバー5の揺動基部51から前記チルトボルト4の軸方向外方に突出形成されている。すなわち、チルト操作レバー5が固定ブラケット1にチルトボルト4を介して適正に装着された状態で、前記揺動係止部53は、固定ブラケット1の外方に向かって突出するように形成されたものである。
前記上方側の位置における上方とは、前記チルト操作レバー5の揺動基部51の揺動中心部5Pよりも上方に位置する部分のことである。また、前記揺動中心部5Pは、チルト操作レバー5の操作アーム部52が揺動動作を行う中心となる位置であり、具体的には、揺動基部51に形成された内螺子部55の直径方向の中心であり、或いは該内螺子部55に螺合されたチルトボルト4の軸直径の中心位置でもある。
前記可動ブラケット2側には、フック部24が形成されている。そして、前記揺動基部51の揺動中心部5Pの周囲に形成され且つ円周方向に往復動する揺動係止部53と、前記可動ブラケット2に形成されたフック部24との間にスプリング6が掛けられ且つ縮み方向に弾性付勢されている。該スプリング6の中心線6Kは、前記チルト操作レバー5の揺動中心部5P上を適宜通過可能としている。前記中心線6Kは、スプリング6の伸縮方向に沿って生じる弾性力を仮想的に直線として示したものであり、弾性力のかかる方向を直線で示したものである。
前記スプリング6は、引張コイルスプリングが使用される。具体的には、コイル部61の長手方向の両側に鉤軸62が形成されている。該鉤軸62は、線状部621の先端部分に鉤部622が形成されており、該鉤部622は、前記揺動係止部53とフック部24に引っ掛けられる。そして、前記スプリング6のコイル部61は、前記中心線6Kが前記チルト操作レバー5の揺動中心部5P上に位置するときに最大伸び状態となるものである。具体的には、前記スプリング6の中心線6Kが、前記揺動係止部53と、揺動中心部5Pと、フック部24の3点全てに通過しているときに、コイル部61が最大伸び状態となる〔図8(B)参照〕。
また、前記フック部24は、前記チルト操作レバー5が当接する揺動規制突起241として形成されている。該揺動規制突起241は、前記チルト操作レバー5の操作アーム部52がロック解除側にて当接する部位であり、これによって、前記操作アーム部52がステアリングホィール8側に近づくことを防止するものである。すなわち、操作アーム部52がステアリングホィール8に近接しすぎることによって、ステアリングホィール8のチルト操作が行いにくくなることを防止するものである。
さらに、前記可動ブラケット2には、チルトロック状態における位置規制突起25が形成されている。該位置規制突起25によって、チルトロック解除の状態からチルトロック状態にするときに、操作アーム部52を前輪側に向けて強く揺動させて、移動させすぎたとしても、チルト操作レバー5の内螺子部55と、チルトボルト4のボルト螺子部42との締付け過ぎによるチルトボルト4,固定ブラケット1或いは可動ブラケット2等に損傷が生じることを防止することができるものである。
次に、本発明におけるチルト操作について説明する。本発明は、前述したように、チルトロックの状態とチルトロックの解除されたそれぞれの状態において、前記スプリング6は位相(角度)差が設けられて装着されたものである。そして、該スプリング6は、自由長に戻ろうとする力(復元力)によって、前記チルト操作レバー5に対して、時計方向或いは反時計方向の回転モーメントが働く。この回転モーメントによって、前記チルト操作レバー5は、チルトロック状態又はチルトロックの解除状態が維持され、チルト操作レバー5がその自重等によって中立位置に戻らないようにすることができる。
まず、チルトロックが解除された状態において、前記スプリング6の中心線6Kは、前記チルト操作レバー5の揺動中心部5Pの位置よりも前輪側に位置する〔図8(A)参照〕。その状態で前記スプリング6は、コイル部61が弾性収縮する方向に張力がかかっており、前記チルト操作レバー5の内螺子部55とチルトボルト4のボルト螺子部42に締め付けられる方向とは反対方向に回転モーメントがかかる。これによって、前記チルト操作レバー5がチルトボルト4に対してより緩める方向へのモーメントが発生する。
これによって、前記チルト操作レバー5がチルトボルト4に対してより緩める方向へのモーメントが発生する。すなわち、前記スプリング6の中心線6Kが前記揺動中心部5Pからの最短の離間距離をLaとし、スプリング6の弾性力をFとすると、チルトロック状態におけるチルト操作レバー5にかかる回転モーメントMaは反時計方向となり、次のように、(−)Ma=La×Fである〔図8(A)参照〕。
次に、チルトロック状態においては、前記スプリング6の中心線6Kは、前記チルト操作レバー5の揺動中心部5Pの位置よりもステアリングホィール8側に位置する〔図8(C)参照〕。その状態でスプリング6は、コイル部61が弾性収縮する方向に張力がかかっており、前記チルト操作レバー5の内螺子部55がチルトボルト4のボルト螺子部42に締め付ける方向と同一の方向に回転モーメントが掛かる。
これによって、前記チルト操作レバー5がチルトボルト4に対してより締め付ける方向へのモーメントが発生する。すなわち、前記スプリング6の中心線6Kが前記揺動中心部5Pからの最短の離間距離をLbとし、スプリング6の弾性力をFとすると、チルトロック状態におけるチルト操作レバー5にかかる回転モーメントMbは、(+)Mb=Lb×Fである〔図8(C)参照〕。
そして、前記スプリング6の中心線6Kが前記チルト操作レバー5の揺動中心部5Pに位置するときには、チルト操作レバー5は中立位置となる。この状態では、スプリング6のコイル部61が縮もう(自然長に戻ろう)とするが、中心線6Kは揺動係止部53と、揺動中心部5Pとフック部24との3点上にあり、チルト操作レバー5には、いずれの方向すなわち、時計周り方向又は反時計周り方向の何れにも回転モーメントが発生しないものであり、回転モーメントが0(ゼロ)となる〔図8(B)参照〕。
そして、この中立位置を基準として、前記チルト操作レバー5の操作アーム部52の揺動自由端521側をステアリングホィール8側に向かって揺動させると、前記スプリング6の弾性力が作用して、前記操作アーム部52がステアリングホィール8に近接した状態に維持され、チルト操作レバー5(特に操作アーム部52)の自重による中立位置側への戻りを防止し、安定した状態でチルト操作を行うことができる。
(A)は本発明を備えたステアリング装置の側面図、(B)は(A)の要部拡大図である。 本発明を備えたステアリング装置の要部拡大正面図である。 (A)は可動ブラケットの側面図、(B)は(A)のXa−Xa矢視断面図である。 (A)は固定ブラケットの側面図、(B)は(A)のXb−Xb矢視断面図である。 (A)はチルト操作レバーの側面図、(B)はチルト操作レバーの正面図である。 (A)はスプリングの係止構造を示すステアリング装置の要部側面図、(B)は(A)の要部拡大図である。 (A)はチルトロック解除状態におけるチルト操作レバーの位置を示す要部拡大図、(B)はチルト操作レバーの中立状態を示す要部拡大図、(C)はチルトロック状態におけるチルト操作レバーの位置を示す要部拡大図である。 (A)はチルトロック解除状態における回転モーメントを示す略示図、(B)はスプリングの中立状態を示す略示図、(C)はチルトロック状態における回転モーメントを示す略示図である。
符号の説明
2…可動ブラケット、24…フック部、4…チルトボルト、5…チルト操作レバー、
51…揺動基部、52…操作アーム部、521…揺動自由端、53…揺動係止部、
5P…揺動中心部、6…スプリング、8…ステアリングホィール。

Claims (5)

  1. 可動ブラケットに装着されたチルトボルトに螺合されたチルト操作レバーの操作アーム部の揺動自由端がステアリングホィール側寄りに位置するときにチルトロック解除状態となるチルト調整機構を備えたステアリング装置において、前記チルト操作レバーの揺動基部の揺動中心部の周囲に形成され、且つ円周方向に往復動する揺動係止部と、前記可動ブラケットに形成されたフック部と、前記揺動係止部と前記フック部との間に掛けられ且つ縮み方向に弾性付勢されたスプリングとからなり、該スプリングの中心線は前記チルト操作レバーの揺動中心部上を適宜通過可能とし、前記フック部は前記チルト操作レバーが当接する揺動規制突起とし、且つ前記可動ブラケットにはチルトロック状態における位置規制突起が形成されてなることを特徴とするステアリングのチルト装置。
  2. 請求項1において、前記スプリングの中心線は、前記チルト操作レバーの揺動中心部上に位置するときに最大伸び状態としてなることを特徴とするステアリングのチルト装置。
  3. 請求項1又は2において、前記スプリングは、引張コイルバネとしてなることを特徴とするステアリングのチルト装置。
  4. 請求項1,2又は3のいずれか1項の記載において、前記揺動係止部は、前記チルト操作レバーの揺動基部から前記チルトボルトの軸方向外方に突出形成されてなることを特徴とするステアリングのチルト装置。
  5. 請求項1,2,3又は4のいずれか1項の記載において、前記揺動係止部は、前記チルト操作レバーの揺動基部の上方位置に形成され、前記フック部は前記可動ブラケットの下方位置に形成されてなることを特徴とするステアリングのチルト装置。
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