JP2005082003A - タンデムフートレスト取付け構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】 局部的な磨耗やがたつきの発生を防止できるバランスのよいタンデムフートレスト取付け構造を提供すること。
【解決手段】 タンデムフートレスト31の基部31aに軸穴31bを設け、ボルト34を通した。そして、ボルト34の両端部をブラケット33で支持することによりボルト34を介してタンデムフートレスト31を車体側に連結した。また、ブラケット33でタンデムフートレスト31を車体の横方向に突出させた状態と車体に沿わせた状態との間で回転可能にした。そして、ボルト34の一方側にスプリング42を設け、タンデムフートレスト31をブラケット33の他方側に付勢することにより、タンデムフートレスト31の回転に対する摩擦力を生じさせた。また、スプリング42の両側にワッシャー41,43を設け、ボルト34の外周面と軸穴31bの周面との間に円筒カラー38を配置した。
【選択図】 図3

Description

本発明は、タンデムシートを備えた自動二輪車のタンデムフートレスト取付け構造に関する。
従来から、タンデムシートを備えた自動二輪車には、タンデムフートレストが設けられている(例えば、特許文献1参照)。このタンデムフートレストは、車体に設けられた縦向きのフレームに車体の幅方向に回動自在の状態で取り付けられている。すなわち、このタンデムフートレストの基部には軸穴が設けられ、タンデムフートレストが取り付けられるフレームにおける軸穴に対向する部分にはねじ穴が設けられている。そして、胴部に螺旋状のばねが取り付けられたボルトを軸穴を通してフレームのねじ穴に螺合させることにより、タンデムフートレストをばねを介してフレーム側に付勢した状態でフレームに取り付けている。
また、タンデムフートレストの後端部は、フレームと係合可能なストッパに形成され、タンデムフートレストが車体の横方向に突出した使用状態と、車体に沿った不使用状態の間でのみ回動可能になるようにしている。したがって、タンデムフートレストは、ボルトを中心として、使用状態の位置と不使用状態の位置との間で回動可能になるとともに、ばねの弾性によって、フレーム側に付勢され、その付勢力によって、所定の位置で静止できるようになっている。
特許第2922274号公報
しかしながら、前述したタンデムフートレスト取付け構造では、1個のボルトでタンデムフートレストを支持し、その状態で、タンデムフートレストが回動するため、タンデムフートレストやボルトに局部的に偏った力が加わる。このため、タンデムフートレストやボルトに局部的な磨耗が生じ易いという問題や、がたつきが生じ易いという問題がある。
本発明は、上記問題に対処するためになされたもので、その目的は、局部的な磨耗やがたつきの発生を防止できるバランスのよいタンデムフートレスト取付け構造を提供することである。
上記の目的を達成するため、本発明にかかるタンデムフートレスト取付け構造の構成上の特徴は、タンデムフートレストと、タンデムフートレストの基部の両側に突出する軸部と、タンデムフートレストの両側の軸部を支持することにより軸部を介してタンデムフートレストを車体側に連結するとともに、タンデムフートレストを車体の横方向に突出させた使用状態の位置と車体に沿わせた不使用状態の位置との間で、軸部を中心として回転可能に支持するブラケットと、軸部の一方側に設けられ、タンデムフートレストを軸部の他方側に付勢することにより、タンデムフートレストの回転に対する摩擦力を生じさせる弾性部材とを備えたことにある。
この場合、タンデムフートレストの基部に軸穴を形成し、この軸穴に軸部を挿通させることにより軸部にタンデムフートレストを回転可能な状態で支持させることができる。また、タンデムフートレストの基部に突出部を設け、この突出部で軸部を構成することもできる。
このように構成した本発明のタンデムフートレスト取付け構造においては、タンデムフートレストを支持する軸部におけるタンデムフートレストの両端に対応する部分をブラケットで支持している。したがって、タンデムフートレストを操作する際に、軸部には、タンデムフートレストを挟む両側にバランスよく力が加わり、タンデムフートレストや軸部が局部的に磨耗することがなくなる。また、タンデムフートレストは、軸部やブラケットによってバランスよく支持されるため、操作の際にがたつくこともなくなる。
これによって、タンデムフートレスト取付け構造の寿命が長くなるとともに、快適な使用が可能になる。また、タンデムフートレストは、軸部の一方側に設けられた弾性部材によって軸部の他方側に付勢され、これによってタンデムフートレストには回転に対する摩擦力が生じる。その摩擦力によってタンデムフートレストが自由に回転することを防止される。したがって、操作者の操作によって使用状態の位置または不使用状態の位置に回転するとき以外には、タンデムフートレストは静止した状態を維持する。
また、本発明にかかるタンデムフートレスト取付け構造の他の構成上の特徴は、軸部をボルトで構成し、ブラケットを、対向する各片に軸部を挿通させるための挿通穴が設けられた断面形状がコ字状の部材で構成するとともに、弾性部材を軸部の外周面に設けられた螺旋状のばねで構成し、ブラケットによる軸部の支持が、ボルトの先端のねじ部とそのねじ部と螺合するねじとの螺合を利用して行われることにある。
このタンデムフートレスト取付け構造では、ブラケットが断面コ字状の部材で構成され、その対向する各片に、ボルトからなる軸部を挿通させるための挿通穴がそれぞれ設けられている。したがって、タンデムフートレストの基部をブラケットの内部に設置し、軸部をブラケットの挿通穴とタンデムフートレストの軸穴に通しねじに螺合させることにより、タンデムフートレストを軸部およびブラケットを介して車体に取り付けることができる。この場合、軸部と螺合するねじとしては、ナット等の部材を用いてもよいし、ブラケットの一方の挿通穴の周面にねじ部を形成したものでもよい。
また、ブラケットが断面形状がコ字状の部材で構成されているため、例えば、開放側部分を車体の外側に向けるとともにやや斜めに向けてブラケットを車体側に固定する。そして、タンデムフートレストが、車体に沿った斜め上方の位置から、車体から突出したやや水平方向の位置との間で回転可能になるようにストッパ等を設けることにより、タンデムフートレストは使用状態での位置と不使用状態での位置との間で回転するようになる。また、タンデムフートレストは、弾性部材によってブラケットの一方の片に付勢されるため、回転方向に対する摩擦力が生じ操作された位置に静止するようになる。これによって、操作性に優れ安定したタンデムフートレスト取付け構造が得られる。
また、本発明にかかるタンデムフートレスト取付け構造のさらに他の構成上の特徴は、ねじがナットで構成されていることにある。この場合、例えばボルトの頭部とナットとをそれぞれブラケットの外側部側に位置させるとともに、ボルトの胴部に弾性部材を取り付けて弾性部材でタンデムフートレストをブラケットの一方の片に付勢することができる。そして、ボルトとナットの締め付け量を調節することによってタンデムフートレストの回転操作が良好な状態で行えるようにする。これによって、操作性に優れたタンデムフートレスト取付け構造が得られる。
また、本発明にかかるタンデムフートレスト取付け構造のさらに他の構成上の特徴は、軸部の軸方向における弾性部材の少なくとも一方側にワッシャーが設けられたことにある。これによると、弾性部材から他の部分に負荷される力が平面を有するワッシャーを介して伝わるようになる。したがって、弾性部材の端部が突部を有していても、例えばタンデムフートレストの基部にはワッシャーを介して力が負荷されるため、局部的に負荷が加わることがなくなる。このため、弾性部材からタンデムフートレスト等の他の部分への負荷は偏りのない安定した状態で伝わるようになり、タンデムフートレストの所定方向への付勢が安定した状態になる。
また、本発明にかかるタンデムフートレスト取付け構造のさらに他の構成上の特徴は、ワッシャーまたは弾性部材が、ブラケットの挿通穴に配置されていることにある。これによると、ワッシャーまたは弾性部材が、挿通穴の内部に設置されるため、軸部がブラケットに対して傾くことを防止できる。この結果、軸部が適正な姿勢を維持したままタンデムフートレストを支持することができ、より堅牢なタンデムフートレスト取付け構造が得られる。
また、本発明にかかるタンデムフートレスト取付け構造のさらに他の構成上の特徴は、軸部の外周面と軸穴の周面との間に、軸方向の長さが軸穴の軸方向の長さよりも長い円筒状カラーを配置して、タンデムフートレストを軸部の他方側に付勢する際の弾性部材の収縮を円筒状カラーの長さにしたがって決定することにある。
これによると、タンデムフートレストを軸部の他方側に付勢しすぎて、タンデムフートレストが回転できなくなることを防止できるとともに、タンデムフートレストの他方側への付勢力が小さすぎて、タンデムフートレストが所定の位置で静止できなくなるといったことが防止される。したがって、例えばタンデムフートレストをボルトとナットで締め付ける場合には、締めすぎたり締め方が足りなかったりすることがなくなる。また、ボルトとナットの緩みも防止できる。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態を図面を用いて説明する。図1は、同実施形態にかかるタンデムフートレスト取付け構造30を備えた自動二輪車10を示している。この自動二輪車10では、前輪11を回転可能に支持するフロントフォーク12の上端部に運転操作をするためのハンドル13が取り付けられている。そして、フロントフォーク12の上部側部分には、フロントフォーク12を回転可能な状態にして支持するヘッドパイプ14が取り付けられている。ヘッドパイプ14は、自動二輪車10の本体部分を構成する主フレーム15に連結され、主フレーム15の下端部には、リヤアームブラケット16が連結されている。
リヤアームブラケット16は、リヤアーム17を介して後輪18を支持するもので、後部に、リヤアーム17が上下に揺動可能に取り付けられている。そして、リヤアーム17の後端部に後輪18が回転可能に取り付けられている。また、リヤアームブラケット16の下端部は、ダウンチューブ19を介してヘッドパイプ14に連結されている。リヤアーム17は、リンク機構21aと緩衝器21bとを介して主フレーム15に支持されている。また、主フレーム15の後端部から後方のやや上方に向ってシートレール22が延び、このシートレール22の略中央部とリヤアームブラケット16とにバックステー23が架け渡されてシートレール22を補強している。タンデムフートレスト取付け構造30は、このバックステー23に設けられている。
また、主フレーム15とシートレール22の上部には、運転者が着座するための主シート24aと同乗者が着座するための後部シート24bとからなる二人用のシート24が設けられている。また、この自動二輪車10は、燃料タンク25、エンジン26、エンジン26の駆動軸26aと後輪18とを連結するチェーン27、排気管28およびサイレンサ29等を備えている。
タンデムフートレスト取付け構造30は、後部シート24bに着座する同乗者が、足を置くためのタンデムフートレスト31を車体に取り付けるための構造であり、図2に示すように構成されている。すなわち、このタンデムフートレスト取付け構造30は、フートレスト支持部32、ブラケット33、軸部としてのボルト34等を備えており、これらの部材でタンデムフートレスト31をバックステー23に連結している。
フートレスト支持部32は、V字形に形成されたパイプで構成されており、バックステー23に固定される両端の固定部32a,32bと、ブラケット33が取り付けられる角部の取付部32cとが平面状に形成されている。そして、固定部32a,32bの中央部には、固定用のボルト(図示せず)を通すためのボルト穴35a,35bがそれぞれ形成されている。このフートレスト支持部32は、固定部32a,32bに対して取付部32cが斜め下方に位置するように傾斜して車体の両側部にそれぞれ固定されている。また、フートレスト支持部32の上縁部からは、同乗者の足が、車体側に入ることを防止するための足止め部36が車体に沿って斜め上方に延びている。
ブラケット33は、フートレスト支持部32の取付部32cに固定される固定面部33aと、固定面部33aの上下両端縁部から固定面部33aに直交して車体の外側に向って互いに平行に延びる取付面部33b,33cとからなっており、両端面がコ字状に形成された部材で構成されている。このブラケット33の取付面部33b,33cの中央部には、それぞれ図3に示すように、挿通穴37a,37bが形成されている。挿通穴37aの直径は、ボルト34の胴部を通すことができる大きさに設定され、挿通穴37bの直径は、挿通穴37aの直径の2倍強に設定されている。このブラケット33は、固定面部33aを溶接で取付部32cに固定することによりフートレスト支持部32に取り付けられている。
そして、ブラケット33の内部に、タンデムフートレスト31の基部31aが回転可能な状態で取り付けられている。タンデムフートレスト31は、アルミを棒状に成形した成形体で構成され、その基部31aには上下に貫通する軸穴31bが形成されている。この軸穴31bの直径は、ボルト34の直径よりもやや大きく設定されている。また、基部31aの端部における裏面(フートレスト支持部32側)の角部は曲面に形成されており、これによってタンデムフートレスト31は、図2に示した状態からフートレスト支持部32に対して略直交する位置までの間で回転可能になっている。
タンデムフートレスト31の軸穴31bには、ブラケット33の取付面部33b,33c間の長さよりも長い円筒カラー38が取り付けられている。円筒カラー38は、上端面を、取付面部33bの内面に当て、下端部を挿通穴37bを通して取付面部33cの下方に突出させている。そして、ボルト34が、取付面部33bの挿通穴37aを通って、円筒カラー38の内部を挿通し、その下端部が円筒カラー38の下端から外部に突出している。
円筒カラー38の外周面における基部31aの下面に対応する部分には、挿通穴37b内に設置できるリング状のワッシャー41が取り付けられ、そのワッシャー41の下面側に螺旋状のスプリング42が取り付けられている。スプリング42も円筒カラー38の外周面に取り付けられ、その外径は、挿通穴37b内に設置できる大きさに設定されている。さらに、スプリング42の下面側にリング状のワッシャー43が取り付けられ、ワッシャー43の下面側にナット44が取り付けられている。ワッシャー43は、内径がボルト34を通すことのできる大きさに設定され、外径がワッシャー41の外径と等しく設定されている。このワッシャー43は、上面を円筒カラー38の下端面に当てた状態で、ボルト34の外周面に取り付けられている。
また、ナット44は、ボルト34のねじ部に螺合している。したがって、ボルト34とナット44とを締め付けることにより、ワッシャー41,43間に設置されたスプリング42が収縮し、基部31aを取付面部33b側に付勢する。この付勢力によって、タンデムフートレスト31は所定の位置で静止状態を維持できる。また、ボルト34とナット44との締め付けは、ワッシャー43が、円筒カラー38に当たるまで行え、この状態のときに、前述した付勢力が適正な大きさになるように設定されている。この場合、円筒カラー38は、取付面部33bとワッシャー43とに締め付けられて固定され、タンデムフートレスト31は、円筒カラー38の周面に沿って回転可能な状態になっている。
このタンデムフートレスト31の取り付けは、次のようにして行う。まず、基部31aの軸穴31bを挿通穴37a,37bに合わせて、フートレスト支持部32の取付部32cに固定されたブラケット33に、タンデムフートレスト31を設置する。ついで、挿通穴37b側から軸穴31bの内部に円筒カラー38を挿入してその上端面を取付面部33bの内面に当てる。つぎに、ボルト34を挿通穴37aと円筒カラー38の内部に通し、円筒カラー38の外周面における下部側部分にワッシャー41を取り付けてその上面を基部31aの下面に当てる。このとき、ワッシャー41は、挿通穴37b内に入る。
さらに、円筒カラー38の外周面にスプリング42を取り付けて、ボルト34の外周面における下部側部分にワッシャー43を取り付ける。そして、ナット44をボルト34の下端部に螺合させ、ボルト34とナット44とを締め付けることにより、ワッシャー43を円筒カラー38の下端面に押し付ける。これによって、スプリング42の弾性によって、基部31aが適度な付勢力で取付面部33b側に付勢されたタンデムフートレスト取付け構造30が得られる。そして、最後にタンデムフートレスト取付け構造30のフートレスト支持部32をバックステー23に固定する。
この構成において、自動二輪車10に運転者と同乗者が二人で乗る場合には、同乗者は、シート24の後部シート24bに座り、両側のタンデムフートレスト31をそれぞれ車体の横方向に倒すようにして突出させる。これによって、両足をそれぞれ対応するタンデムフートレスト31上に載せることができる。この場合、同乗者の足は、足止め部36によって車体の内部側に入り込むことを防止されるため、安全である。また、タンデムフートレスト31を使用しない場合には、タンデムフートレスト31を斜め上方に回転させて車体に沿わせておく。
このように、本発明のタンデムフートレスト取付け構造30においては、タンデムフートレスト31を回転可能に支持するボルト34の両端部分をブラケット33の取付面部33b,33cが支持している。したがって、タンデムフートレスト31の基部31aやボルト34に局部的な力が加わることがなくなり、基部31aやボルト34が局部的に磨耗したり、タンデムフートレスト31の操作の際にがたつきが生じたりすることがなくなる。
また、タンデムフートレスト31は、スプリング42によって取付面部33bの内面に付勢され、これによってタンデムフートレスト31には回転方向に対する摩擦力が生じる。その摩擦力によってタンデムフートレスト31が自由に回転することを防止され、操作者の操作にしたがって所定の位置に静止させることができる。
また、スプリング42の両側にワッシャー41,43を設けているとともに、ワッシャー41は、挿通穴37b内に位置している。このため、ボルト34とナット44を締める場合、ワッシャー43からスプリング42に伝わる力およびスプリング42からワッシャー41を介して基部31aに伝わる力がバランスよく軸方向に伝わるようになる。したがって、スプリング42から基部31aへの負荷がどちらかの方向に偏って局部的に加わることがなくなり、安定した状態で伝わるようになる。これによって、タンデムフートレスト31の姿勢は安定した状態になるとともに、スムーズに回転できるようになる。さらに、ワッシャー41が、挿通穴37b内に位置することによって、ボルト34が傾くことを防止され、前述した効果はさらに大きくなる。
また、ボルト34の外周面と基部31aの軸穴31bの周面との間には、円筒カラー38が配置されているため、ボルト34とナット44の締め付けの調節が容易になる。この円筒カラー38によって、ボルト34とナット44を締めすぎてタンデムフートレスト31が回転できなくなったり、ボルト34とナット44との締め付けが緩すぎて、タンデムフートレスト31を所定位置に静止させることができなくなったりすることが防止される。また、円筒カラー38によってボルト34とナット44が緩むことも防止でき、タンデムフートレスト31の締め付けを良好な状態に長時間に亘って維持できる。さらに、円筒カラー38によって、タンデムフートレスト31の回転がスムーズになる。
(第2実施形態)
図4は、本発明の第2実施形態にかかるタンデムフートレスト取付け構造の要部を示している。このタンデムフートレスト取付け構造では、ブラケット53の固定面部53aが、前述したブラケット33の固定面部33aよりも長く設定されて、取付面部53b,53cの間隔が長くなっている。そして、取付面部53cに設けられた挿通穴57b内にワッシャー58が位置している。このタンデムフートレスト取付け構造のそれ以外の部分の構成については、前述した第1実施形態にかかるタンデムフートレスト取付け構造30と同一である。したがって、同一部分に同一符号を記して説明を省略する。
このタンデムフートレスト取付け構造では、ワッシャー58が挿通穴57b内に位置することでボルト34が傾くことを防止される。また、このタンデムフートレスト取付け構造によると、ブラケット53から突出する部分が少ないため、見栄えが良くなるとともに、安全性も向上する。このタンデムフートレスト取付け構造のそれ以外の作用効果については、前述した第1実施形態にかかるタンデムフートレスト取付け構造30と同様である。
(第3実施形態)
図5は、本発明の第3実施形態にかかるタンデムフートレスト取付け構造の要部を示している。このタンデムフートレスト取付け構造では、ブラケット63の上部に位置する取付面部63bの下面側にスプリング62が設けられ、スプリング62の下面に前述したワッシャー41と同一のワッシャー61が設けられている。そして、取付面部63cに設けられた挿通穴67b内にワッシャー58と同一のワッシャー68が位置している。このタンデムフートレスト取付け構造のそれ以外の部分の構成については、前述した第2実施形態にかかるタンデムフートレスト取付け構造と同一である。したがって、同一部分に同一符号を記して説明を省略する。また、このタンデムフートレスト取付け構造の作用効果については、前述した第2実施形態にかかるタンデムフートレスト取付け構造と同様である。
(第4実施形態)
図6は、本発明の第4実施形態にかかるタンデムフートレスト取付け構造の要部を示している。このタンデムフートレスト取付け構造では、フートレスト71の基部71aに設けられた軸穴71bは、基部71aの上部側部分のみに形成された短い穴で構成されており、その周面にはねじ部が形成されている。そして、この軸穴71bに、長さの短いボルト74が螺合している。ボルト74の下端部は、ブラケット73の上部側の取付面部73bに設けられた挿通穴77aを通過して軸穴71b内に延びている。ボルト74と挿通穴77aとの間には隙間が設けられて、ボルト74はブラケット73に対して回転可能になっている。
また、基部71aの下面には、ボルト74の胴部の直径と略等しい直径の突出軸71cが軸穴71bと同軸的に形成されている。この突出軸71cは、ブラケット73の取付面部73cに設けられた挿通穴77bの周面に摺接してブラケット73に対して回転可能になっている。そして、ブラケット73の取付面部73bの下面側にワッシャー72が設けられ、ワッシャー72の下面にスプリング75が設けられ、スプリング75の下面にワッシャー76が設けられている。したがって、このタンデムフートレスト取付け構造では、円筒カラーが用いられていない。このタンデムフートレスト取付け構造のそれ以外の部分の構成については、前述した各実施形態にかかるタンデムフートレスト取付け構造と同一である。
このように構成したため、ボルト74と突出軸71cとが軸部を構成し、フートレスト71を回転可能な状態で支持する。このタンデムフートレスト取付け構造のそれ以外の作用効果については、前述した各実施形態にかかるタンデムフートレスト取付け構造と同様である。
本発明にかかるタンデムフートレスト取付け構造は、前述した各実施形態に限定するものでなく、適宜変更実施が可能である。例えば、前述した第1、第2および第3実施形態では、ボルト34とナット44とを螺合させているが、ナット44を用いずに、挿通穴37b等の直径を小さくするとともに、その周面にねじ部を設けて、ボルト34をこのねじ部に螺合させてもよい。これによっても、前述した各実施形態と同様の作用効果を奏し得る。また、ワッシャー41,43等を設けず、ナット44および基部31aに直接スプリング42等を接触させることもできるし、どちらか一方のワッシャーのみを設けることもできる。さらに、円筒カラー38を省略することもできる。
本発明にかかるタンデムフートレスト取付け構造を備えた自動二輪車を示す側面図である。 本発明の第1実施形態にかかるタンデムフートレスト取付け構造を示す側面図である。 図2の3−3断面を示す断面図である。 本発明の第2実施形態にかかるタンデムフートレスト取付け構造の要部を示す断面図である。 本発明の第3実施形態にかかるタンデムフートレスト取付け構造の要部を示す断面図である。 本発明の第4実施形態にかかるタンデムフートレスト取付け構造の要部を示す断面図である。
符号の説明
10…自動二輪車、30…タンデムフートレスト取付け構造構造、31,71…タンデムフートレスト、31a,71a…基部、31b,71b…軸穴、32…フートレスト支持部、33,53,63,73…ブラケット、33a,53a…固定面部、33b,33c,53b,53c,63b,63c,73b,73c…取付面部、34,74…ボルト、37a,37b,57b,77a,77b…挿通穴、38…円筒カラー、41,43,58,61,68,75…ワッシャー、42,62,72…スプリング、44…ナット、71c…突出軸

Claims (7)

  1. タンデムフートレストと、
    前記タンデムフートレストの基部の両側に突出する軸部と、
    前記タンデムフートレストの両側の軸部を支持することにより前記軸部を介して前記タンデムフートレストを車体側に連結するとともに、前記タンデムフートレストを前記車体の横方向に突出させた使用状態の位置と前記車体に沿わせた不使用状態の位置との間で、前記軸部を中心として回転可能に支持するブラケットと、
    前記軸部の一方側に設けられ、前記タンデムフートレストを前記軸部の他方側に付勢することにより、前記タンデムフートレストの回転に対する摩擦力を生じさせる弾性部材と
    を備えたことを特徴とするタンデムフートレスト取付け構造。
  2. 前記タンデムフートレストの基部に軸穴が形成され、前記軸部が前記軸穴に挿通することにより前記タンデムフートレストを回転可能な状態で支持する軸体で構成されている請求項1に記載のタンデムフートレスト取付け構造。
  3. 前記軸部をボルトで構成し、前記ブラケットを、対向する各片に前記軸部を挿通させるための挿通穴が設けられた断面形状がコ字状の部材で構成するとともに、前記弾性部材を前記軸部の外周面に設けられた螺旋状のばねで構成し、前記ブラケットによる前記軸部の支持が、前記ボルトの先端のねじ部とそのねじ部と螺合するねじとの螺合を利用して行われる請求項2に記載のタンデムフートレスト取付け構造。
  4. 前記ねじがナットで構成されている請求項3に記載のタンデムフートレスト取付け構造。
  5. 前記軸部の軸方向における前記弾性部材の少なくとも一方側にワッシャーが設けられた請求項3または4に記載のタンデムフートレスト取付け構造。
  6. 前記ワッシャーまたは前記弾性部材が、前記ブラケットの挿通穴に配置されている請求項5に記載のタンデムフートレスト取付け構造。
  7. 前記軸部の外周面と前記軸穴の周面との間に、軸方向の長さが前記軸穴の軸方向の長さよりも長い円筒状カラーを配置して、前記タンデムフートレストを前記軸部の他方側に付勢する際の前記弾性部材の収縮を前記円筒状カラーの長さにしたがって決定する請求項2ないし6のうちのいずれか一つに記載のタンデムフートレスト取付け構造。
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