JP4163603B2 - 自動二輪車のリヤアクスル保持構造 - Google Patents

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Description

本発明は、自動二輪車のリヤアクスル保持構造に関するものである。
従来の自動二輪車のリヤアクスル保持構造として、リヤフォークに車軸をナットで取付けることでリヤフォークを保持するものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
実公昭60−21345号公報
特許文献1の第2図を以下の図12で説明する。なお、符号は振り直した。
図12は従来の自動二輪車のリヤアクスル保持構造を示す断面図であり、車体フレームにスイング自在に左右一対のリヤフォーク201を取付け、左右のリヤフォーク201間に車軸202を貫通させ、車軸202の端部に設けたねじ部203に座付ナット204をねじ込み、車軸202で後輪206のハブ207を支持したことを示す。
例えば、上記の後輪206を交換する場合には、座付ナット204又は車軸202を回して弛め、リヤフォーク201から車軸202を引き抜く。このとき、座付ナット204も外れるため、次に後輪206をリヤフォーク201に装着するまでは保管しておく必要がある。もし、座付ナット204を外さずに済めば、後輪206の装着時に車軸202をリヤフォーク201及びハブ207に挿入して座付ナット204に締め込むだけであるから、作業が迅速に行え、座付ナット204を紛失する心配もなくなる。
本発明の目的は、自動二輪車のリヤアクスル保持構造を改良することで、後輪の着脱が迅速に行え、しかもリヤアクスルの端部にねじ結合するナットを紛失する恐れのないリヤアクスル保持構造を提供することにある。
請求項1に係る発明は、車体フレームに上下スイング自在に左右一対のリヤフォークを取付け、これらの両リヤフォークの後端にボルト状のリヤアクスルを一方のリヤフォーク側から貫通させ、他方のリヤフォーク側のナットで両リヤフォークの左右方向を締付けるようにして後輪を取付けた自動二輪車において、一方のリヤフォークに、ナットを保持する保持手段を備え、ナットに、筒部とこの筒部の一端に設けたフランジ部とを備え、保持手段を、リヤフォークに設けたアクスル取付穴にリヤフォークの内側から挿入されるフランジ付きカラーと、このフランジ付きカラーの先端にリヤフォークの外側から結合するチェーンアジャスト部材と、このチェーンアジャスト部材の外側面に取付けられるリッドとから構成し、チェーンアジャスト部材側からフランジ付きカラーに設けた貫通穴にナットの筒部を挿入するとともに、チェーンアジャスト部材の内側にナットのフランジ部を位置決め及び回り止めし、チェーンアジャスト部材の外側面にリッドを取付けることで、チェーンアジャスト部材及びフランジ付きカラー内にナットを保持したことを特徴とする。
一方のリヤフォークにナットを保持することで、例えば、リヤフォークから後輪を脱着するためにリヤアクスルを外したときに、ナットは一方のリヤフォークに残る。
フランジ付きカラーとチェーンアジャスト部材とで一方のリヤフォークを挟み込む構造であるため、従来のリヤフォークの形状を変更することがない。
また、フランジ付きカラーとチェーンアジャスト部材とを結合するため、フランジ付きカラー及びチェーンアジャスト部材をリヤフォークに対して共に前後に移動させることが可能になる。
更に、チェーンアジャスト部材にナットのフランジ部を位置決め及び回り止めするとともに、チェーンアジャスト部材にリッドを取付けたことで、ナットをフランジ付きカラー、チェーンアジャスト部材及びリッド内に収納するため、ナットにリヤアクスルをねじ結合するときに、ナットを押さえなくてもよい。
請求項2に係る発明は、一方のリヤフォークに、保持手段がリヤフォークの長手方向に移動自在となる長手空間を備えるとともに、リヤフォーク後端部にリヤアクスルをリヤフォーク長手方向に移動させるアジャスト手段を設けたことを特徴とする。
リヤフォークの長手空間において保持手段をリヤフォークの長手方向に移動させ、アジャスト手段によってリヤアクスルをリヤフォークの長手方向に移動させることが可能になる。
請求項3に係る発明は、自動二輪車に、エンジンからの排気管を集合させたマフラをリヤカウル下に備えることを特徴とする。
マフラがリヤフォークから離れるため、後輪の交換が一層楽になる。
請求項1に係る発明では、一方のリヤフォークにナットを保持するので、例えば、リヤフォークから後輪を脱着するためにリヤアクスルを外したときに、ナットがリヤフォークに残るため、次に後輪を取付けるときにナットにリヤアクスルをねじ結合するだけでリヤアクスルを保持することができ、後輪の着脱を迅速に行うことができ、また、ナットを紛失する心配もない。
請求項1に係る発明では、フランジ付きカラーとチェーンアジャスト部材とで一方のリヤフォークを挟み込む構造であるため、従来のリヤフォークの形状を変更することがなく、コストアップを抑えることができる。
また、フランジ付きカラーとチェーンアジャスト部材とを結合するため、フランジ付きカラー及びチェーンアジャスト部材をリヤフォークに対して共に前後に移動させることができ、チェーンの張力調整、チェーンの交換、後輪の脱着等の作業を容易に行うことができる。
更に、チェーンアジャスト部材にナットのフランジ部を位置決めするとともに、チェーンアジャスト部材にリッドを取付けたことで、ナットをフランジ付きカラー、チェーンアジャスト部材及びリッド内に収納するため、ナットにリヤアクスルをねじ結合するときに、ナットを押さえなくてもよく、一方のリヤフォーク側でのナットの保持に加えてナットの回り止めを行うことができて、後輪の着脱等の作業をより一層迅速に行うことができる。
請求項2に係る発明では、リヤフォークの長手空間において保持手段をリヤフォークの長手方向に移動させ、アジャスト手段によってリヤアクスルをリヤフォークの長手方向に移動させることができ、チェーンの張力調整、チェーンの交換、後輪の脱着等の作業を容易に行うことができる。
請求項3に係る発明では、自動二輪車に、エンジンからの排気管を集合させたマフラをリヤカウル下に備えるので、マフラがリヤフォークから離れるため、後輪の交換が一層楽になり、メンテナンス性を向上させることができる。
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
図1は本発明に係る自動二輪車の側面図であり、本自動二輪車10は、特にサーキット走行を行う目的の競技用車両で頻繁にタイヤ交換をするものであり、車体フレーム11の前端に備えたヘッドパイプ12に操舵自在にフロントフォーク13を取付け、このフロントフォーク13の下端に回転自在に前輪14を取付け、フロントフォーク13の上端の左右に渡したトップブリッジ15にハンドル16,17(手前側の符号16のみ示す。)を取付け、ヘッドパイプ12から後方斜め下方に延ばした左右一対のメインフレーム21,22(手前側の符号21のみ示す。)にエンジン23及びこのエンジン23の後部に一体的に設けた変速機24を取付け、メインフレーム21,22の後部下部に設けたピボット軸26にスイング自在にリヤフォーク27を取付け、このリヤフォーク27の後端にリヤアクスル(後輪用車軸である。)28を介して回転自在に後輪31を取付け、リヤフォーク27の上部にリヤクッションユニット32の上端を取付け、メインフレーム21,22の下部に渡したクロスパイプ(不図示)にリンク装置33を介してリヤクッションユニット32の下端を取付け、エンジン23のシリンダヘッド23aから後方へ排気管組立体34を延ばし、この排気管組立体34の後端にマフラ36を接続した車両である。
メインフレーム21,22は、車体フレーム11を構成する部材であり、ヘッドパイプ12の近傍にステアリングダンパ41を取付けたものである。
ステアリングダンパ41は、例えば、走行中に路面から前輪14に外力が作用したときにハンドルが急激に振れるのを抑える装置である。
リヤクッションユニット32は、シリンダ内に出入りするオイルを貯めるリザーバタンク43を下部に備えたものである。
ここで、51はアッパカウル、52はヘッドランプ、53はヘッドパイプ12の前方に配置したメータ、54はトップブリッジ15の下方でフロントフォーク13の左右に渡したボトムブリッジ、56はフロントフェンダ、57はミドルカウル、58はロアカウル、61はラジエータ、62はエンジン23の吸気装置63で吸い込む空気を一時的に貯える吸気ボックス、64は燃料タンク、66はステアリングダンパ41と吸気ボックス62と燃料タンク64とを覆う前部カバー、67はメインフレーム21,22に取付けたシートカウル、71,72はシートである。
図2は図1の2−2線断面図であり、リヤアクスル28に沿った断面を示す。
即ち、リヤフォーク27を左フォーク部81及び右フォーク部82から構成し、左フォーク部81にナット部材75を保持し、中空構造のリヤアクスル28を、右フォーク部82と、後輪31(図1参照)のホイール83に設けたハブ部84内と、ホイールダンパ86内とに貫通させるとともに、リヤアクスル28の先端に形成したおねじ87をナット部材75にねじ結合し、リヤアクスル28にベアリング91,92を介してハブ部84を回転自在に取付けたことを示す。なお、左フォーク部81側のナット部材75の保持構造及び右フォーク部82側の詳細構造については後述する。
ホイールダンパ86は、ハブ部84の一端部94に設けた凹部95・・・(・・・は複数個を示す。以下同じ。)と、この凹部95・・・内にそれぞれ配置したゴム96・・・と、リヤアクスル28にカラー97,98及びベアリング101を介して回転自在に取付けたスプロケット支持部材102と、このスプロケット支持部材102にボルト103・・・及びナット104で取付けたドリブンスプロケット105と、スプロケット支持部材102から前述の凹部95・・・内に突出させた突出部106・・・とからなり、変速機24(図1参照)の出力軸に取付けたドライブスプロケット(不図示)からチェーンを介してドリブンスプロケット105に伝わった動力を突出部106・・・からゴム96・・・を介してハブ部84に伝達させることで、ドリブンスプロケット105側とハブ部84側とを相対回転可能にするとともに、ドリブンスプロケット105側からハブ84側へ衝撃が伝わるのを防止する。
ここで、111はスプロケット支持部材102からベアリング101が抜けないようにする止め輪、112はベアリング91,92を所定距離に保つためにリヤアクスル28に嵌合させたカラー、113はハブ部84の他端部114にボルト116・・・で取付けたディスクブレーキ用のブレーキディスクである。
図3は本発明に係る左フォーク部のナット部材保持構造を示す断面図であり、左フォーク部81に開けた前後に長い長穴状のアクスル取付穴121にフランジ付きカラー122を左フォーク部81の内側面81a側から挿入し、左フォーク部81の外側面81bに設けた溝81cに移動自在に調整部材123を挿入し、この調整部材123にフランジ付きカラー122の先端を係合し、フランジ付きカラー122内及び調整部材123内にナット部材75を挿入し、調整部材123の開口側端面123aにボルト124,124でリッド126を取付けたことを示す。
ナット部材75は、筒部131と、この筒部131の端部に設けたフランジ部132とからなる。
筒部131は、外周面131aをフランジ付きカラー122の内側に嵌合させ、内周面131bにめねじ131cを形成することで、このめねじ131cにリヤアクスル28のおねじ87をねじ結合した部分である。
フランジ部132は、調整部材123内に挿入することで、ナット部材75の軸方向の位置決めと回り止めとを行う部分である。
フランジ付きカラー122は、筒部135と、この筒部135の端部に設けたフランジ部136とからなり、筒部135の外周面135aの先端側に突起135b,135bを一体に形成し、筒部135の内周面135cにナット部材75を嵌合させた部材である。
調整部材123は、ナット部材75のフランジ部132を収納する収納凹部138と、フランジ付きカラー122の突起135b,135bとを係合させるために収納凹部138の奥側に形成した係合段部141,141と、フランジ付きカラー122の筒部135が通る穴部142とを備え、変速機24(図1参照)側のドライブスプロケットとドリブンスプロケット105(図2参照)とに掛け渡したチェーンの張りを調整する、チェーンを交換する、あるいは後輪31(図1参照)を脱着するときに、調整部材123を左フォーク部81の溝81c内で車両前後方向に移動させることで、リヤアクスル28、スプロケット支持部材102(図2参照)及びドリブンスプロケット105(図2参照)を移動させ、チェーンを張る、あるいはチェーンを弛ませる。
リッド126は、車体側方からナット部材75側に通じる貫通穴144を備える。
図4は本発明に係る右フォーク部側の詳細構造を示す断面図であり、右フォーク部82の外側面82aに車両前後方向に延びる溝82b及び長穴状のアクスル取付穴147を形成し、溝82bにリヤアクスル28を調整部材123(図3参照)と共に前後方向に位置調整する調整部材148を挿入し、右フォーク部82の内側面82c及び下側面82dに、ディスクブレーキ用キャリパ(不図示)をリヤフォーク27側に取付けるためのキャリパブラケット151を当て、フランジ付きカラー152をキャリパブラケット151に開けた穴部154、右フォーク部82のアクスル取付穴147及び調整部材148の穴部155に順に挿入して、このフランジ付きカラー152の先端外周に設けた環状溝156を調整部材148の穴部155の縁に設けた環状の段部157から突出させ、環状溝156に止め輪158を嵌めることで、右フォーク部82に調整部材148及びキャリパブラケット151を取付け、右フォーク部82の外側面82aにワッシャ162を当て、ワッシャ162及びフランジ付きカラー152にリヤアクスル28を通したことを示す。なお、164はベアリング92とキャリパブラケット151との間に介在させたスペーサである。
図5は本発明に係る左フォーク部のナット部材保持構造を示す斜視図であり、左フォーク部81の溝81c内に調整部材123を配置し、左フォーク部81を挟むようにして調整部材123にフランジ付きカラー122を係合させ、調整部材123及びフランジ付きカラー122内にナット部材75を挿入し、調整部材123にリッド126を取付けることを示す。なお、81dは調整部材123を溝81c内で移動させるためのボルト(不図示)をねじ込むめねじ、81eは左フォーク部81の後端からアクスル取付穴121まで貫通させためねじ、126a,126aは調整部材123にリッド126を取付けるときの位置決めとする突起部、126b、126bは調整部材123にリッド126を取付けるときにボルト124,124(図3参照)を通すボルト挿通穴、127はめねじ81eにねじ込むことでフランジ付きカラー122に当ててフランジ付きカラー122、調整部材123、ナット部材75及びリヤアクスル28(図2参照)が車両後方に移動しないようにするストッパの役目をするビス、128はビス127のためのロックナットである(右フォーク部82(図4参照)の後端にも同様にめねじを形成し、ビス及びロックナットを設けることでフランジ付きカラー152のストッパの役目を果たす。)。
図6は本発明に係る左フォーク部のナット部材保持構造を示す要部側面図であり、左フォーク部81の溝81cに、フランジ付きカラー122と調整部材123とリッド126とからなる保持手段165を左フォーク部81の長手方向、即ち車両前後方向に移動自在に配置し、フランジ付きカラー122をビス127で位置決めすることで、保持手段165を介してナット部材75及びリヤアクスル28を位置決めしたことを示す。
図7(a)〜(c)は本発明に係る調整部材、フランジ付きカラー及びナット部材を説明する説明図であり、それぞれ軸方向から見た図である。
(a)は調整部材123を示し、開口側端面123aにほぼ矩形状の収納凹部138を形成し、この収納凹部138の底138aに円弧状の係合段部141,141を形成し、穴部142に、対向するように切欠き部138b,138cを形成したことを示す。なお、166,166はボルト124(図3参照)をねじ込むめねじである。
(b)はフランジ付きカラー122を示し、筒部135に突起135b、135bを形成したことを示す。
突起135b、135bは、(a)に示した調整部材123の切欠き部138b、138cに挿入する部分である。
(c)はナット部材75を示し、フランジ部132を、ほぼ矩形状の外形とし且つ(a)に示した調整部材123の収納凹部138とほぼ相似形で更に収納凹部138よりも小さくすることで、収納凹部138内にフランジ部132を収納するとともに収納凹部138でフランジ部132の回り止めを行う。
以上に述べた左フォーク部81への各部品の組付要領を次に順に説明する。
図8(a),(b)は本発明に係る左フォーク部への各部品の組付要領を示す第1作用図である。
(a)において、矢印で示すように、フランジ付きカラー122を左フォーク部81のアクスル取付穴121に挿入し、調整部材123を左フォーク部81の溝81cに挿入する。
(b)はフランジ付きカラー122及び調整部材123を左フォーク部81に挿入した状態を示す。
図9(a),(b)は本発明に係る左フォーク部への各部品の組付要領を示す第2作用図である。
(a)は図8(b)の9矢視図であり、調整部材123の切欠き部138b,138c内にフランジ付きカラー122の突起135b,135bを挿入した状態を示す。
この状態からフランジ付きカラー122を矢印で示すように時計回りに回転させると、(b)に示すように、フランジ付きカラー122の突起135b,135bが調整部材123の係合段部141,141に係合し、調整部材123からフランジ付きカラー122が抜けなくなる。
図10(a),(b)は本発明に係る左フォーク部への各部品の組付要領を示す第3作用図である。
(a)において、矢印で示すように、ナット部材75を調整部材123内及びフランジ付きカラー122内に挿入する。
(b)において、リッド126を調整部材123の開口側端面123aに当て、ボルト124,124をそれぞれリッド126のボルト挿通穴126b,126bに通すととともに調整部材123のめねじ166,166にねじ込む。
これで、左フォーク部81へのフランジ付きカラー122、調整部材123、ナット部材75及びリッド126の組付けが完了する。
図11は本発明に係るリヤアクスルの組付要領を示す第4作用図であり、リヤアクスル28を右フォーク部82(図2参照)に貫通させた後、リヤアクスル28のおねじ87を左フォーク部81内に収納したナット部材75のめねじ131cにねじ込み、リヤアクスル28をナット部材75にねじ結合することを示す。
ナット部材75は左フォーク部81内に回転しないように且つリッド126で抜けないように保持したものであるから、ナット部材75を押さえずにリヤアクスル28を回すだけでねじ結合することができ、リヤアクスル28の組付けを容易に且つ迅速に行うことができる。
以上の図1、図3及び図4で説明したように、本発明は第1に、車体フレーム11に上下スイング自在に左右一対のリヤフォーク、即ち左フォーク部81及び右フォーク部82を取付け、これらの両フォーク部81,82の後端にボルト状のリヤアクスルを一方の右フォーク部82側から貫通させ、他方の左フォーク部81側のナット部材75で両フォーク部81,82の左右方向を締付けるようにして後輪31を取付けた自動二輪車10において、一方のフォーク部(左フォーク部81)に、ナット部材75を保持する保持手段165を備えたことを特徴とする。
一方のフォーク部81にナット部材75を保持するので、例えば、リヤフォーク27から後輪31を脱着するためにリヤアクスル28を外したときに、ナット部材75が左フォーク部81に残るため、次に後輪31を取付けるときにナット部材75にリヤアクスル28をねじ結合するだけでリヤアクスル28を保持することができ、後輪31の着脱を迅速に行うことができ、また、ナット部材75を紛失する心配もない。
本発明は第2に、一方のリヤフォーク(即ち、左フォーク部81)に、保持手段165がリヤフォーク27の長手方向に移動自在となる長手空間を備えるとともに、リヤフォーク27の後端部にリヤアクスル28をリヤフォーク27の長手方向に移動させるアジャスト手段としての調整部材123を設けたことを特徴とする。
リヤフォーク27の長手空間において保持手段165をリヤフォーク27の長手方向に移動させ、調整部材123によってリヤアクスル28をリヤフォーク27の長手方向に移動させることができ、チェーンの張力調整、チェーンの交換、後輪の脱着等の作業を容易に行うことができる。
本発明は第3に、ナット部材75に、筒部131とこの筒部131の一端に設けたフランジ部132とを備え、保持手段165を、左フォーク部81に設けたアクスル取付穴121に左フォーク部81の内側から挿入されるフランジ付きカラー122と、このフランジ付きカラー122の先端に左フォーク部81の外側から結合するチェーンアジャスト部材としての調整部材123と、この調整部材123の外側面に取付けられるリッド126とから構成し、調整部材123側からフランジ付きカラー122に設けた貫通穴としての内周面135cにナット部材75の筒部131を挿入するとともに、調整部材123の内側にナット部材75のフランジ部132を位置決め及び回り止めし、調整部材123の外側面にリッド126を取付けることで、調整部材123及びフランジ付きカラー122内にナット部材75を保持したことを特徴とする。
フランジ付きカラー122と調整部材123とで一方のリヤフォークとしての左フォーク部81を挟み込む構造であるため、従来のリヤフォークの形状を変更することがなく、コストアップを抑えることができる。
本発明は第4に、自動二輪車10に、エンジン23からの排気管としての排気管組立体34を集合させたマフラ36をリヤカウルとしてのシートカウル67の下に備えることを特徴とする。
自動二輪車10に、エンジン23からの排気管組立体34を集合させたマフラ36をシートカウル67下に備えるので、マフラ36がリヤフォーク27から離れるため、後輪31の交換が一層楽になり、メンテナンス性を向上させることができる。
尚、本実施形態では、図3に示したように、調整部材123の係合段部141にフランジ付きカラー122の突起135bを係合せることで、調整部材123にフランジ付きカラー122を結合したが、これに限らず、調整部材123及びフランジ付きカラー122の一方におねじ、他方にめねじを形成し、調整部材123とフランジ付きカラー122とをねじ結合により結合してもよい。
本発明の自動二輪車のリヤアクスル保持構造は、二輪車に好適である。
本発明に係る自動二輪車の側面図である。 図1の2−2線断面図である。 本発明に係る左フォーク部のナット部材保持構造を示す断面図である。 本発明に係る右フォーク部側の詳細構造を示す断面図である。 本発明に係る左フォーク部のナット部材保持構造を示す斜視図である。 本発明に係る左フォーク部のナット部材保持構造を示す要部側面図である。 本発明に係る調整部材、フランジ付きカラー及びナット部材を説明する説明図である。 本発明に係る左フォーク部への各部品の組付要領を示す第1作用図である。 本発明に係る左フォーク部への各部品の組付要領を示す第2作用図である。 本発明に係る左フォーク部への各部品の組付要領を示す第3作用図である。 本発明に係るリヤアクスルの組付要領を示す第4作用図である。 従来の自動二輪車のリヤアクスル保持構造を示す断面図である。
符号の説明
10…自動二輪車、11…車体フレーム、27…リヤフォーク、28…リヤアクスル、31…後輪、34…排気管(排気管組立体)、67…リヤカウル(シートカウル)、75…ナット(ナット部材)、81,82…フォーク部(左フォーク部、右フォーク部)、121…アクスル取付穴、122…フランジ付きカラー、123…アジャスト手段、チェーンアジャスト部材(調整部材)、126…リッド、131…筒部、132…フランジ部、135c…貫通穴(内周面)、165…保持手段。

Claims (3)

  1. 車体フレームに上下スイング自在に左右一対のリヤフォークを取付け、これらの両リヤフォークの後端にボルト状のリヤアクスルを一方のリヤフォーク側から貫通させ、他方のリヤフォーク側のナットで両リヤフォークの左右方向を締付けるようにして後輪を取付けた自動二輪車において、
    前記一方のリヤフォークは、前記ナットを保持する保持手段を備え
    前記ナットは、筒部とこの筒部の一端に設けたフランジ部とを備え、前記保持手段は、前記リヤフォークに設けたアクスル取付穴にリヤフォークの内側から挿入されるフランジ付きカラーと、このフランジ付きカラーの先端にリヤフォークの外側から結合するチェーンアジャスト部材と、このチェーンアジャスト部材の外側面に取付けられるリッドとから構成され、前記チェーンアジャスト部材側から前記フランジ付きカラーに設けた貫通穴に前記ナットの筒部を挿入するとともに、チェーンアジャスト部材の内側に前記ナットのフランジ部を位置決め及び回り止めし、チェーンアジャスト部材の外側面に前記リッドを取付けることで、チェーンアジャスト部材及びフランジ付きカラー内に前記ナットを保持したことを特徴とする自動二輪車のリヤアクスル保持構造。
  2. 前記一方のリヤフォークは、前記保持手段がリヤフォークの長手方向に移動自在となる長手空間を備えるとともに、リヤフォーク後端部に前記リヤアクスルをリヤフォーク長手方向に移動させるアジャスト手段を設けたことを特徴とする請求項1記載の自動二輪車のリヤアクスル保持構造。
  3. 前記自動二輪車は、エンジンからの排気管を集合させたマフラをリヤカウル下に備えることを特徴とする請求項1記載の自動二輪車のリヤアクスル保持構造。
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