JP2006306128A - 車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】チェンガイドに規定値を越える外力が加わった場合にエンジンケースが破損したり,チェンガイドが破断してばたついたりするのを防止できる車両を提供する。
【解決手段】チェンガイド37は、変速機ケース7eに取り付けられる下側取付部37cと上側取付部37bとを有し、該上側取付部37bは長孔状に形成された取付孔37b′を有し、上記チェンガイド37の取付孔37b′に形成された凸部37e,37f(ガイド側ストッパ)と、エンジンの取付ボルト40(エンジン側ストッパ)とが当接し、チェンガイド37に規定値以上の外力が作用したとき上記凸部37e,37fが変形することにより上記チェンガイト37が上記外力の作用方向cに対応した方向に移動する。
【選択図】 図7

Description

本発明は、エンジンの出力軸に装着された駆動スプロケットと、駆動輪の車軸に装着された従動スプロケットとを伝動チェンで連結することにより、エンジン動力を駆動輪に伝達するようにした車両に関し、具体的には駆動スプロケットに配置されたチェンガイドの改善に関する。
例えば、自動二輪車,不整地走行用小型四輪車等の車両では、エンジンの出力軸に装着された駆動スプロケットと、後輪の車軸に装着された従動スプロケットとを伝動チェンで連結し、エンジン動力を後輪に伝達することにより走行するようになっている。
このような車両では、伝動チェンが歯飛びしたり,駆動スプロケットから外れたりするのを防止するために、駆動スプロケットの反従動スプロケット側にチェンガイドを配置するようにしている。
また、例えば、特許文献1には、チェンガイドの下端部をボルトによりエンジンケースに固定するとともに、上端部に、下端部のボルトを中心に該チェンガイドを回動可能とする長孔を形成し、該長孔にボルトを挿通してエンジンケースに固定することにより、チェンガイドと駆動スプロケットとの隙間を調整可能としたものが提案されている。
実公昭57−24620号公報
ところで、走行中に跳ね上げた石等が伝動チェンと駆動スプロケットとの間に噛み込んだ場合には、伝動チェンのローラがスプロケットの歯先に乗り上げ、この乗り上げ部がチェンガイドに過大な外力を作用させ、極端な場合にはチェンガイドを支持しているエンジンケースが破損するおそれがある。
このようなエンジンケースの破損を回避するには、上記外力が加わったときにチェンガイドを長孔に沿って移動させることが考えられる。しかしながら、上記従来構造では、ボルトの締め込みによる摩擦力でチェンガイドを保持するようにしているが、この摩擦力の大きさは管理が困難であるため、上記従来構造をそのまま採用した場合には、上記外力によるチェンガイドの移動に抗する保持力にばらつきが生じ、また場合によってはチェンガイドの上端部の固定が外れて該チェンガイドがばたついたり,駆動スプロケットと伝動チェンとの間にチェンガイドが噛み込まれたりするという問題が懸念される。またチェンガイドとチェンとの隙間調整の如何によっては、ボルトがチェンガイドの長孔の後部に位置する場合があり、この状態で上記外力が作用するとチェンガイドの長孔の後縁が破断し、該チェンガイドの固定が外れ、チェンガイドのばたつきや噛み込みの問題が生じるおそれがある。
本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされたもので、チェンガイドに過大な外力が加わった場合にエンジンケースが破損したり,チェンガイドが破断してばたついたりするのを防止できる車両を提供することを目的としている。
本発明は、エンジンの出力軸に装着された駆動スプロケットと、駆動輪の車軸に装着された従動スプロケットと、該従動スプロケットと駆動スプロケットとを連結する伝動チェンと、上記駆動スプロケットの反従動スプロケット側に配置されたチェンガイドとを備えた車両であって、上記チェンガイドは、取付部材により上記エンジンに取り付けられる下側取付部と上側取付部とを有し、該上側取付部は上記取付部材が通る長孔状に形成された取付孔を有し、上記チェンガイドに形成されたガイド側ストッパと、上記エンジンに形成されたエンジン側ストッパとが当接し、上記チェンガイドに規定値以上の外力が作用したとき上記ガイド側ストッパが変形することにより、上記チェンガイドが上記外力の作用方向に対応した方向に移動することを特徴としている。
ここで本発明において、規定値以上の外力が作用したときとは、例えば伝動チェンのローラがスプロケットの歯に乗り上げた場合、伝動チェンが切れたり、あるいは外れたりすることによりチェンガイドと駆動スプロケットとの間に巻き込まれた場合を意味する。
本発明に係る車両によれば、チェンガイドに上記規定値以上の外力が作用したときは、ガイド側ストッパが変形してチェンガイドの移動を許容するので、エンジン側ストッパが破損することはない。すなわち、チェンガイドに規定値以上の外力が作用しても、エンジンケースが破損することを防止できる。
本発明では、チェンガイドのガイド側ストッパを変形させることでチェンガイドの移動を許容するようにしたので、ガイド側ストッパの強度等によりチェンガイドが移動する場合の外力の大きさを予め設定することができ、上記外力の大きさが取付ボルトの締め付け力に左右されるといった問題が生じることはない。
以下、本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
図1ないし図8は、本発明の第1実施形態による不整地走行用車両を説明するための図である。なお、本実施形態でいう前後,左右とはシートに着座した状態で見た場合の前後,左右を意味する。
図において、1は不整地走行用車両であり、該車両1は以下の概略構造を有する。ダブルクレードル型の車体フレーム2の前端部左,右には、低圧幅広のバルーンタイヤ付きの左,右の前輪3,3が左,右の前輪懸架装置4,4を介して上下揺動可能に支持され、後端部には前輪と同様の左,右の後輪5,5が後輪懸架装置6を介して上下揺動可能に支持されている。
また上記車体フレーム2のクレードル内にエンジンユニット7が搭載されており、該エンジンユニット7の上方には燃料タンク8が搭載されている。そして上記燃料タンク8の前側には上記左,右の前輪3,3を操舵する操向軸9が左右に回動自在に配設され、該操向軸9の上端には操向ハンドル10が固定されている。
上記燃料タンク8の後側にはシート11が配設されており、該シート11下方の車体フレーム2の左,右下端部にはフートレスト16が取付けられている。また上記操向軸9の前方はフロントカバー12で覆われ、上記燃料タンク8の左,右側方及びシート11の左,右下側はサイドカバー13で覆われている。さらにまた上記左,右前輪3,3の上方には左,右のフロントフェンダ14,14が、左,右の後輪5,5の上方には左,右のリヤフェンダ15,15が配設されている。
上記左,右の前輪懸架装置4は、車体フレーム2の前部に上下揺動可能に支持された上,下のフロントアーム(不図示)により上記前輪3を支持し、下側のフロントアームと車体フレーム2との間にクッションユニット4bを介在させた構造のものである。
上記後輪懸架装置6は、車体フレーム2の後部に上下揺動可能に支持されたリヤアーム6aにより後輪5を支持し、該リヤアーム6aと車体フレーム2との間にクッションユニット6bを車幅方向中心に位置するように介在させた構造のものである。
上記エンジンユニット7は、クランク軸20が収容されたクランクケース7aの後部に変速機構21が内蔵された変速機ケース7eを一体形成し、上記クランクケース7aの前部上壁にシリンダブロック7b,シリンダヘッド7c,及びヘッドカバー7dを積層し、ボルト締め結合した概略構成を有する。なお、上記クランクケース7a及び変速機ケース7eは左右分割タイプのものである。
上記クランク軸20は車幅方向に向けて配置され、クランクケース7aに軸受22を介して支持されている。またクランク軸20のクランクケース7aから外方に突出する左側端部20aには発電機23が装着されている。該発電機23はクランクケース7aにボルト締め固定されたクランクケースカバー24で覆われている。
上記変速機構21は、クランク軸20と平行に配置され、変速ギヤ群25が装着された中間軸26と、該変速ギヤ群25に噛合するカウンタギヤ群27が装着された出力軸28とをそれぞれ軸受29,30を介して変速機ケース7eにより支持した構造となっている。
上記出力軸28の左側端部28aは、変速機ケース7eから外方に突出しており、該左側端部28aには駆動スプロケット31がロックナット32により固定されている。また上記後輪5の車軸5aには従動スプロケット33(図2参照)が装着されており、該従動スプロケット33と、上記駆動スプロケット31とは伝動チェン34により連結されている。この駆動スプロケット31の前方は、上記クランクケースカバー24の後縦壁24aにより覆われている。
上記駆動スプロケット31の前側(反従動スプロケット側)には板金製のチェンガイド37が配置されている。また駆動スプロケット31の車幅方向外側には樹脂製のスプロケットカバー38が配置されている。
このスプロケットカバー38は、外観部品としても機能しており、車両側方から見て概ね三角形状をなすカバー本体38aと、該カバー本体38aに形成された上,下一対の取付けボス部38b,38cとを有している。このカバー本体38aは上記駆動スプロケット31,チェンガイド37を覆っており、該カバー本体38aの前端部38dはクランクケースカバー24の後縦壁24aより前方に位置するよう延びている。
上記チェンガイド37は、伝動チェン34が巻回された駆動スプロケット31の前側半部を囲むように形成された略円弧状のガイド板部37aと、該ガイド板部37aの上端及び下端に一体形成された上側取付部37b,下側取付部37cとを有している。この上側取付部37b,下側取付部37cにはそれぞれ取付孔37b′,37c′が形成されている。
上記変速機ケース7eの上側,下側取付部37b,37cに対応する部分には、上,下取付けボス部7f,7fが一体形成されている。
上記スプロケットカバー38の各取付けボス部38b,38c及びチェンガイド37の各取付孔37b′,37c′には取付ボルト40,41が外方から挿入され、該取付ボルト40,41を上記取付けボス部7f,7fに締め込むことにより、スプロケットカバー38,チェンガイド37は変速機ケース7eに共締め固定されている。
上記チェンガイド37のガイド板部37aの内周面と伝動チェン34との間には若干の隙間が形成されており、該ガイド板部37aの外周面と上記クランクケースカバー24の後縦壁部24aとの間には該チェンガイド37の後述する前方移動を許容する程度の隙間sが形成されている。
上記上側取付部37bの取付孔37b′は、該チェンガイド37が下側取付部37cを中心に前方に回動するのを許容する長孔状に形成されている。そしてこの取付孔37b′は、外力の作用方向cに略沿う形状の外力方向部分bと、下側取付部37cを中心とする円弧dに略沿う回動方向部分aとを左右の斜辺とする大略三角形状をなしている。上記取付ボルト40は上記三角形の頂角部に位置するように挿入されている。
そして上記チェンガイド37にはガイド側ストッパが形成されており、上記変速機ケース7eには上記ガイド側ストッパに当接するエンジン側ストッパが形成されている。具体的には、上記エンジン側ストッパは、上記取付ボルト40で構成されている。また上記ガイド側ストッパは、上記取付孔37b′の取付ボルト40より後側の内縁に形成された凸部37e,37fにより構成されている(図7に斜線を施した部分)。この凸部37e,37fは、上記取付ボルト40に当接するよう対向しており、チェンガイド37の前後方向移動を規制している。そのため、通常走行中など、該チェンガイド37に作用する外力が規定値以下であれば、チェンガイド37は変形することない。それにより、チェンガイド37は伝動チェン34が歯飛びしたり,駆動スプロケット31から外れたりするのを防止する機能を有する。
そして上記チェンガイド37は、該チェンガイド37に規定値以上の外力が作用すると、上記凸部37e,37fが変形することにより、下側取付部37cを中心にして上記外力の作用方向cに対応した方向、つまり前方に移動するようになっている。より詳細には、チェンガイド37の前方移動に伴なって取付ボルト40は、図7に破線で示すように、上記外力方向cに沿って外力方向部分b内を相対移動し、続いて回動方向部分a内の図示右上コーナ部に相対移動する。
ここで、規定値以上の外力が作用したときとは、伝動チェン34のローラ34aが駆動スプロケット31の歯31aに乗り上げたとき、伝動チェン34が切れたり,外れたりしてチェンガイド37と駆動スプロケット31との間に巻き込まれたときであって、チェンガイド37に大きな衝撃力が作用したときを意味している。また上記凸部37e,37fは、上記外力により変形し、もって取付ボルト40が相対移動可能となるように突出量,板厚等が設定されている。
本実施形態によれば、チェンガイド37の上側取付部37bの取付孔37b′を下側取付部37cを中心に回動を許容する長孔とし、上側取付部37b及び下側取付部37cをそれぞれ取付ボルト40,41により変速機ケース7eのボス部7f,7fに固定し、上記取付孔37b′の内縁に取付ボルト40に当接する凸部37e,37fを形成している。そのためチェンガイド37に規定値以上の外力が作用すると、上記凸部37e,37fが変形し、チェンガイド37が前方移動する。例えば跳ね石等が伝動チェン34と駆動スプロケット31との間に噛み込んでチェンガイド37に過大な外力が加わった場合には、チェンガイド37が取付孔37b′の長孔に沿って移動する。これにより外力を吸収でき、変速機ケース7eのボス部7fが破損したり,変形したりするのを防止できる。その結果、チェンガイド37に上述の大きな外力が作用した場合でも、チェンガイド37を交換するだけで済み、変速機ケース7eごと交換する場合に比べて修理コストを低減できる。
この場合、上記凸部37e,37fが変形してチェンガイド37が前方に移動してもチェンガイド37の上側取付部37bが取付ボルト40から外れることはなく、チェンガイドの破断によるばたつきや噛み込みを防止できる。またチェンガイド37は移動後の位置にそのままの保持されることから、スプロケットカバー38が移動したり,割れたりすることはなく、駆動スプロケット31が露出するのを防止できる。
本実施形態では、上記チェンガイド37の凸部37e,37fを変形させることでチェンガイド37の移動を許容するようにしたので、上記凸部37e,37fの強度,例えば突出量,板厚等を設定することにより、チェンガイド37が移動する際の外力を予め設定できる。
また本実施形態は、上記取付ボルト40の締め込み力により、上記外力を設定するものではないから、上記取付ボルト40にカラーを装着し、該カラーを取付孔37b′に係合させるようにしてもよい。このようにした場合には、チェンガイド37を前方移動させる外力の大きさの設定をより精度よく、かつ安定して行なうことができる。
さらにまた本実施形態では、上側取付部37bの取付孔37b′を、外力の作用方向cに略沿う形状の外力方向部分bと、下側取付部37cを中心とする円弧dに略沿う回動方向部分aとを有するものとしたので、チェンガイド37に大きな外力が作用した場合のチェンガイド37の上部の変形を外力方向部分bにより、チェンガイド37の移動を回動方向部分aによって吸収でき、チェンガイド37の破断や固定の外れを確実に防止できる。
本実施形態では、エンジン側ストッパを取付ボルト40で構成し、ガイド側ストッパを取付孔37b′の内縁に形成され、取付ボルト40に当接する凸部37e,37fにより構成したので、簡単な構造でかつ部品点数を増やすことなくチェンガイド37の破断を防止できる。
なお、上記実施形態では、エンジン側ストッパを取付ボルト40で構成し、ガイド側ストッパを取付孔37b′の内縁に形成された凸部37eで構成した場合を説明したが、本発明のストッパ構造はこれに限られるものではない。
図9は、本発明の第2実施形態によるストッパ構造を説明するための図である。
第2実施形態のチェンガイド50は、下側取付部50cと上側取付部50bとを有し、該上側取付部50bの取付孔50b′は下側取付部50cを中心に回動を許容する長孔状に形成されており、基本的な構造は第1実施形態と同様である。
上記チェンガイド50のガイド側ストッパは、上記上側取付部50bの外周縁の上端面に外力の作用方向cと交差する方向に、より好ましくは略直交する上方向に延びるように突設された突片50cで構成されている。エンジン側ストッパは、変速機ケース7eに形成された突起部7e′で構成されている。この突起部7e′は上記外力の作用方向cと略平行に延びており、上記突片50cの前面に当接するようになっている。そして規定値以上の外力が作用したとき上記突片50cが変形して突起部7e′との当接が外れ、これによりチェンガイド50が前方移動する。
なお、上記突片50cは、チェンガイド50の内周縁に形成することも可能であり、この場合も突片は外力の作用方向cと交差する方向に、より好ましくは略直交する方向に延びるように形成される。
図10は、本発明の第3実施形態によるストッパ構造を説明するための図である。
第3実施形態のチェンガイド51のガイド側ストッパは、該チェンガイド51の上側取付部51bに突設された突片51cで構成されている。この突片51cは上述の外力の作用方向cに延びている。また上記突片51cには変形,破損を誘発する孔51d及び折れ曲がり部51eが形成されている。エンジン側ストッパは、上記突片51cが当接するクランクケースカバー24の後縦壁24aで構成されている。そして規定値以上の外力が作用したとき上記突片51cが変形して後縦壁24aとの当接が外れ、これによりチェンガイド51が前方移動する。なお、51b′は長孔状に形成された取付孔であり、51cは下側取付部である。
上記第2,第3実施形態においても、簡単な構造でかつ部品点数を増やすことなくチェンガイドの破断を防止でき、上記第1実施形態と同様の効果が得られる。
また、上記各実施形態では、不整地走行用車両を例に説明したが、本発明は、自動二輪車,小型トラクタ,ゴルフカー等の車両にも適用でき、要は駆動スプロケットに巻回された伝動チェンを介して従動スプロケットにエンジン動力を伝達するようにした車両であれば何れにも適用可能である。
本発明の第1実施形態による不整地走行用車両の側面図である。 上記不整地走行用車両の背面図である。 上記不整地走行用車両のエンジンユニットの側面図である。 チェンガイドが配設されたエンジンユニットの側面図である。 底面から見た上記エンジンユニットの断面図である。 平面から見た上記エンジンユニットの一部断面図である。 上記チェンガイドの側面図である。 上記チェンガイドの側面図である。 本発明の第2実施形態によるチェンガイドのストッパの側面図である。 本発明の第3実施形態によるチェンガイドのストッパの側面図である。
符号の説明
1 不整地走行用車両
7 エンジンユニット
7e′ 突起部(エンジン側ストッパ)
24a クランクケースカバーの後縦壁(エンジン側ストッパ)
28 出力軸
31 駆動スプロケット
33 従動スプロケット
34 伝動チェン
37,50,51 チェンガイド
37b,50b,51b 上側取付部
37b′ 取付孔
37c,50c,51c 下側取付部
37e,37f 凸部(ガイド側ストッパ)
40 取付ボルト(エンジン側ストッパ)
50c,51c 突片(ガイド側ストッパ)
a 回動方向部分
b 外力方向部分

Claims (6)

  1. エンジンの出力軸に装着された駆動スプロケットと、駆動輪の車軸に装着された従動スプロケットと、該従動スプロケットと駆動スプロケットとを連結する伝動チェンと、上記駆動スプロケットの反従動スプロケット側に配置されたチェンガイドとを備えた車両であって、上記チェンガイドは、取付部材により上記エンジンに取り付けられる下側取付部と上側取付部とを有し、該上側取付部は上記取付部材が通る長孔状に形成された取付孔を有し、上記チェンガイドに形成されたガイド側ストッパと、上記エンジンに形成されたエンジン側ストッパとが当接し、上記チェンガイドに規定値以上の外力が作用したとき上記ガイド側ストッパが変形することにより、上記チェンガイドが上記外力の作用方向に対応した方向に移動する車両。
  2. 請求項1において、上記チェンガイドは下側取付部を中心に回動可能であり、上記上側取付部の取付孔は、上記外力の作用方向に略沿う形状の外力方向部分と、上記下側取付部を中心とする円弧に略沿う回動方向部分とを有する車両。
  3. 請求項1又は2において、上記ガイド側ストッパ及びエンジン側ストッパは、上記上側取付部の近傍に配設されている車両。
  4. 請求項3において、上記エンジン側ストッパは、上記取付部材で構成され、上記ガイド側ストッパは、上記取付孔の上記取付部材より後側の内縁に、該取付部材に当接して該チェンガイドの移動を阻止するよう突設された凸部により構成されており、上記規定値以上の外力が作用したとき該凸部が変形して該チェンガイドが移動する車両。
  5. 請求項3において、上記ガイド側ストッパは、上記チェンガイドの上記取付孔の近傍に上記外力の作用方向と交差する方向に延びるように突設された突片で構成され、上記エンジン側ストッパは、上記突片に当接するように形成された突起部で構成されており、上記規定値以上の外力が作用したとき上記突片が変形して突起部との当接が外れ、上記チェンガイドが移動する車両。
  6. 請求項3において、上記ガイド側ストッパは、上記チェンガイドの上記取付孔の近傍に上記外力の略作用方向に延びるように突設された突片で構成され、上記エンジン側ストッパは、上記突片が当接するエンジンの外壁で構成されており、上記規定値以上の外力が作用したとき上記突片が変形して外壁との当接が外れ、上記チェンガイドが移動する車両。
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