JP2017096417A - ベルト式無段変速機 - Google Patents

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Abstract

【課題】ベルトが破断した場合における前記破断したベルトとケースとの衝突を防止もしくは抑制することができるベルト式無段変速機を提供する。【解決手段】ベルト式無段変速機において、駆動プーリ3を挟んで従動プーリ5とは反対側におけるケース7の内面と、最も大きい変速比γmaxが設定されて車両が前進走行している場合における従動プーリ5から駆動プーリ3に向けて進行しているベルト6の直線部21の延長線23との交点P1、および、駆動プーリ3を挟んで従動プーリ5とは反対側におけるケース7の内面と、最も小さい変速比γminが設定されて車両が前進走行している場合における従動プーリ5から駆動プーリ3に向けて進行しているベルト6の直線部21の延長線24との交点P2の間に対応するケース7の内面に、衝撃緩和部25,26,29が設けられている。【選択図】図1

Description

この発明は、一対のプーリと、それらプーリに巻き掛けられたベルトとにより構成されたベルト式無段変速機に関するものである。
この種のベルト式無段変速機の一例が特許文献1に記載されている。そのベルト式無段変速機は、ベルトとしてチェーンを用いたチェーンベルト式の無段変速機であって、駆動力源で発生させたトルクが入力される入力プーリと、入力プーリからチェーンベルトを介して伝達されたトルクを出力する出力プーリとを備え、各プーリのそれぞれが回転軸に一体の固定シーブと、固定シーブに対して接近および離隔するように回転軸の軸線方向に移動可能な可動シーブとによって構成されている。各シーブの対向面は円錐面となっており、それらの円錐面によってチェーンベルトが巻き掛けられるベルト溝が形成されており、各プーリにおけるベルト溝の幅が変更されることにより、各プーリでのチェーンベルトの巻き掛け半径が変更されて変速比が連続的に変更されるようになっている。
特開2013−7438号公報
特許文献1に記載された構成では、固定シーブに向けて可動シーブを接近させ、それらのシーブによってチェーンベルトを挟み付ける。各シーブの対向面は上述したように円錐面となっているため、各シーブによってチェーンベルトを挟み付けると、そのチェーンベルトはプーリの半径方向で外側に向けた荷重を受ける。このようにチェーンベルトが半径方向で外側に向けた荷重を受けている状態でチェーンベルトが破断すると、破断したチェーンベルトが半径方向で外側に向けて移動し、チェーンベルト式無段変速機を収容するケースの内面に衝突して大きい打撃音が生じる可能性がある。
この発明は上記の技術的課題に着目してなされたものであり、ベルトが破断した場合における前記破断したベルトとケースとの衝突を防止もしくは抑制することができるベルト式無段変速機を提供することを目的とするものである。
上記の目的を達成するために、この発明は、駆動力源からトルクが入力される駆動プーリと、駆動輪にトルクを出力する従動プーリと、それらの駆動プーリおよび従動プーリに巻き掛けられてトルクを伝達するベルトとがケース内に収容され、前記各プーリにおける前記ベルトが巻き掛けられている溝幅が変更されることにより前記各プーリにおける前記ベルトの巻掛け半径が変更されて変速比が連続的に変更されるように構成されたベルト式無段変速機において、前記駆動プーリを挟んで前記従動プーリとは反対側における前記ケースの内面と、最も大きい変速比が設定されて車両が前進走行している場合であって前記各プーリの間に掛け渡された前記ベルトの2つの直線部のうち前記従動プーリから前記駆動プーリに向けて進行している前記ベルトの直線部の延長線との交点、および、前記駆動プーリを挟んで前記従動プーリとは反対側における前記ケースの内面と、最も小さい変速比が設定されて車両が前進走行している場合であって前記ベルトの2つの直線部のうち前記従動プーリから前記駆動プーリに向けて進行している前記ベルトの直線部の延長線との交点の間に対応する前記ケースの内面に、前記ベルトが破断した場合にその破断したベルトと接触させられて前記破断したベルトの運動エネルギを緩和する衝撃緩和部が設けられていることを特徴とするものである。
この発明によれば、駆動プーリを挟んで従動プーリとは反対側の駆動プーリに対向する内面に衝撃緩和部が設けられている。この衝撃緩和部は、車両が前進走行している場合に、破断したベルトと前記ケースの内面とが衝突する可能性が高い箇所に設けられている。具体的には、最大変速比での前進走行時に従動プーリから駆動プーリに向かって進行するベルトの直線部の延長線と前記ケースの内面との交点、および、最小変速比での前進走行時における前記直線部の延長線と前記ケースの内面との交点の間に対応する前記ケースの内面に設けられている。また、この衝撃緩和部は、破断したベルトと接触することによりその破断したベルトの運動エネルギを緩和するように構成されている。そのため、ベルトが破断した場合に、ケースの内面に破断したベルトが運動エネルギを維持した状態で直接衝突して大きな打撃音やそれに伴う振動などが生じることを防止もしくは抑制できる。また、衝撃緩和部が設けられる位置は上述した範囲に限られるため、ケースの内面の全体に亘って衝撃緩和部を設ける場合に比較して、装置全体の重量の増加を抑制できる。また、部材コストや加工コストなどの増大を抑制できる。
この発明に係るベルト式無段変速機を収容するケースの一部を破断して示す断面図である。 この発明に係るベルト式無段変速機を収容するケースの一部を破断して示す他の断面図である。 図2に示すこの発明における衝撃緩和部の断面図である。 この発明に係るベルト式無段変速機を収容するケースの一部を破断して示す更に他の断面図である。 この発明に係るベルト式無段変速機の構成の一例を説明するための図である。
図5に、この発明に係るベルト式無段変速機の構成の一例を示してある。そのベルト式無段変速機(以下、CVTと記す。)1は、従来知られたものとほぼ同様に構成されており、図示しないエンジンなどの駆動力源からトルクが伝達される入力軸2と、その入力軸2に連結されたプライマリプーリ3と、入力軸2と平行に配置されかつ図示しない駆動輪などの出力部材にトルクを伝達する出力軸4と、その出力軸4に連結されたセカンダリプーリ5と、それらのプーリ3,5に巻き掛けられた無端状のベルト6とによって構成されている。上述した構成のCVT1がケース7の内部に収容されている。なお、プライマリプーリ3がこの発明における駆動プーリに相当し、セカンダリプーリ5がこの発明における従動プーリに相当している。
プライマリプーリ3は、円錐形状の第1固定シーブ8と第1可動シーブ9とによって構成され、その第1固定シーブ8は入力軸2に一体化されている。第1可動シーブ9は、入力軸2と一体に回転するとともに軸線方向に移動できるようにスプラインなどにより入力軸2に取り付けられている。そして、各シーブ8,9における円錐面10,11が、入力軸2の軸線方向において互いに対向しており、それら円錐面10,11によって第1V溝12が形成されている。また、第1可動シーブ9における円錐面11とは反対側に、第1油圧アクチュエータ13が設けられており、第1油圧アクチュエータ13にオイルを供給することにより、第1可動シーブ9が第1固定シーブ8に向けて押圧されるようになっている。
セカンダリプーリ5もプライマリプーリ3と同様に構成されている。すなわち、ベルト6が接触するシーブ面が円錐面とされた第2固定シーブ14と第2可動シーブ15とを備え、その第2固定シーブ14が出力軸4に一体化されている。第2可動シーブ15は出力軸4と一体に回転するとともに軸線方向に移動できるように出力軸4にスプラインなどにより取り付けられている。そして、それら各シーブ14,15における円錐面16,17が、出力軸4の軸線方向において互いに対向しており、それら円錐面16,17によって第2V溝18が形成されている。また、第2可動シーブ15における円錐面17とは反対側に第2油圧アクチュエータ19が設けられており、第2油圧アクチュエータ19にオイルを供給することにより、第2可動シーブ15が第2固定シーブ14に向けて押圧されるようになっている。なお、上述した第1V溝12および第2V溝18がこの発明におけるベルト溝に相当している。
上述した構成のプライマリプーリ3とセカンダリプーリ5とに、無端状のベルト6が巻き掛けられている。ここで、そのベルト6の構成の一例について簡単に説明すると、図5に示すベルト6は、いわゆるチェーンベルトであって、互いに平行に配置された図示しない複数のピンと、それらのピンによって環状に連結される図示しない複数のリンクとによって構成されている。前記リンクは、ピンが挿入される連通孔を有する環状の板部材であって、その両端部分にピンの外径とほぼ同一の内径のピン保持部が形成され、それぞれのピン保持部に挟まれた中央部分の幅が、ピンの外径よりも小さく形成されている。そして、複数のリンクをベルト6の幅方向に積層するとともに、ベルト6の幅方向で互いに隣り合うリンク同士を、ピン保持部間の距離分、ベルト6の長手方向にずらして配置する。このようにずらして配置した各リンクのピン保持部にピンを挿入することにより複数のリンクを環状に連結してベルト6が構成されている。なお、リンクとピンとは相対回転することができるように構成されている。
上述した構成のCVT1では、各油圧アクチュエータ13,19のそれぞれに油圧が供給されると、各可動シーブ9,15が各固定シーブ8,14に向けて押圧され、各V溝12,18にベルト6が挟み付けられる。そして、それら各V溝12,18とベルト6との間の摩擦力によってトルクが伝達される。この摩擦力つまり各油圧アクチュエータ13,19に供給される油圧はアクセル開度などに基づく要求駆動力に応じて変化させられる。そしてプライマリプーリ3が回転した場合には、そのプライマリプーリ3によってベルト6が引っ張られ、これに伴ってセカンダリプーリ5がプライマリプーリ3と同方向に回転させられる。
また、第1油圧アクチュエータ13にオイルを供給して第1可動シーブ9を第1固定シーブ8に接近させると、プライマリプーリ3における第1V溝12の幅が狭くなってベルト6が半径方向で外側に押し出され、その巻き掛け半径が増大される。これと併せてセカンダリプーリ5では、ベルト6が第2固定シーブ14と第2可動シーブ15との間隔すなわち第2V溝18の幅を押し拡げて巻き掛け半径が減少される。すなわち、変速比が小さくなる。なお、第1V溝12の幅が最も狭い状態が、上述した構成のCVT1で設定可能な最小変速比γminである。
これとは反対に第1油圧アクチュエータ13からオイルを排出して第1固定シーブ8から第1可動シーブ9を離隔させると、第1V溝12の幅が拡がってベルト6が半径方向で内側に移動し、その巻き掛け半径が減少される。これと併せてセカンダリプーリ5では、第2固定シーブ14と第2可動シーブ15との間隔すなわち第2V溝18の幅が狭くなってベルト6の巻き掛け半径が増大される。すなわち、変速比が大きくなる。なお、第1V溝12の幅が最も拡がった状態が、上述した構成のCVT1で設定可能な最大変速比γmaxである。
図1は、この発明に係るベルト式無段変速機を収容するケースの一部を破断して示す断面図である。図1に示すように、ケース7の上下方向すなわち車両の上下方向でプライマリプーリ3より上側にセカンダリプーリ5が配置されている。プライマリプーリ3の上側に、図示しないシフト装置に連動して動作する機構、例えば、シフト装置でパーキングレンジが設定された際に、出力軸4や駆動輪の回転をロックする図示しないパーキングロック機構などが設けられる。そのため、プライマリプーリ3と、プライマリプーリ3に対応するケース7の内面との間にスペース20が形成されている。このスペース20にこの発明における衝撃緩和部が設けられる。衝撃緩和部については後述する。一方、セカンダリプーリ5の周囲に上述した機構は設けられていないため、セカンダリプーリ5に対応するケース7の内面はセカンダリプーリ5の形状に沿った曲面となっている。
また、図1に、CVT1で設定できる最小変速比γminを設定した場合におけるベルト6を実線で記載してあり、CVT1で設定できる最大変速比γmaxを設定した場合におけるベルト6を図1に点線で記載してある。いずれの変速比を設定した場合であっても、ベルト6のうち各プーリ3,5に巻き掛かっている部分は各プーリ3,5での巻き掛かり半径に応じた形状となっており、それ以外の部分つまり第1V溝12およびベルト6の接触点と、第2V溝18およびベルト6の接触点との間の部分は直線状になっている。なお、以下の説明ではこれら直線状の部分のうち、車両の前進走行時にプライマリプーリ3が図1に矢印Aで示す方向に回転した場合に、セカンダリプーリ5からプライマリプーリ3に向かって進行する直線状の部分を第1直線部21と記し、プライマリプーリ3からセカンダリプーリ5に向かって進行する直線状の部分を第2直線部22と記す。
さらに、最小変速比γminを設定した場合における第1直線部21の延長線を細い実線で図1に記載してある。この細い実線で記載してある前記延長線を以下の説明では第1延長線23と記す。また、最大変速比γmaxを設定した場合における第1直線部21の延長線を細い点線で図1に記載してある。この細い点線で記載してある前記延長線を以下の説明では第2延長線24と記す。そして、図1に示すように、プライマリプーリ3を挟んでセカンダリプーリ5とは反対側のケース7の内面のうち、該内面と第1延長線23との交点P1、および、該内面と第2延長線24との交点P2の間に亘って、この発明における衝撃緩和部に相当する弾性部材25が設けられている。図1に示す弾性部材25はゴムやバネなどによって構成されている。
上述した構成のCVT1の作用について説明する。最大変速比γmaxが設定されかつ車両が前進走行する場合には、図1に矢印Aで示す方向にプライマリプーリ3が回転させられ、このプライマリプーリ3の回転によってベルト6が引っ張られる。そして、そのベルト6によってセカンダリプーリ5がプライマリプーリ3と同方向に回転させられる。なお、ベルト6は各プーリ3,5の円錐面10,11,16,17によって挟み付けられているため、各プーリ3,5での半径方向で外側に向けた荷重を受けている。また、プライマリプーリ3によってベルト6が引っ張られるため、上述した第2直線部22の張力より、第1直線部21における張力が大きくなっている。
こうしてベルト6を介してプライマリプーリ3とセカンダリプーリ5との間でトルクを伝達している状態で、ベルト6が破断した場合には、その破断によって生じたベルト6の各端部やいわゆるフリーとなった直線部21は、各プーリ3,5の半径方向で外側に押し出されるとともに全体としてベルト6の進行方向に沿ってプライマリプーリ3側に移動する。具体的には、上述したように最大変速比γmaxが設定されている場合には、破断によって生じたベルト6の各端部やフリーとなった直線部21は主として第2延長線24に沿ってケース7の内面に向かって移動する。一方、車速が増大されることに伴って小さい変速比に変更され、最小変速比γminが設定されている場合には、最大変速比γmaxが設定されている場合に比較してベルト6の進行速度が高くなっており、その運動エネルギも高くなっている。この最小変速比γminが設定されている場合にベルト6が破断すると、破断したベルト6の各端部やいわゆるフリーとなった直線部21は主として第1延長線23に沿ってケース7の内面に向かって移動する。
図1に示す例では、プライマリプーリ3に対応するケース7の内面のうち、第1延長線23との交点P1、および、第2延長線24との交点P2の間に亘って弾性部材25が設けられている。そのため、設定可能な変速比のうちいずれの変速比を設定している場合であっても、前記破断したベルト6の各端部やフリーとなった直線部21は弾性部材25に衝突する。そして弾性部材25が弾性変形することにより、破断したベルト6の運動エネルギが吸収もしくは低減される。その結果、前記破断したベルト6が運動エネルギを維持した状態でケース7に直接衝突することを防止もしくは抑制できる。そのため、衝突によって大きな打撃音や振動が生じることを抑制できる。また、弾性部材25が設けられる箇所は上述したケース7の内面のうち上下方向で交点P1と交点P2との間に限られるため、ケース7の内面の全体に亘って弾性部材25を設ける場合に比較して、装置全体の重量の増加を抑制できる。また、部材コストや加工コストなどの増大を抑制できる
図2に示す例は、弾性部材25に替えて、塑性変形するように構成された複合構造体26を設けた例である。その複合構造体26は図3に示すように、ケース7の上下方向に延びかつ幅の狭い金属製の薄板である複数の縦板27を備え、それらの縦板27が上述した入力軸2の軸線方向に一定の間隔で配列されている。また、互いに隣接する縦板27同士の間であってかつ各縦板27の幅方向での各端部側に横板28がそれぞれ取り付けられている。各横板28は湾曲して形成されており、各横板28の窪んだ部分が図3に示すように、縦板27の内側にそれぞれ配置されている。すなわち、複合構造体26は全体として蛇腹状に構成されている。そして、上述したように破断したベルト6と複合構造体26とが衝突した際に複合構造体26が塑性変形することにより破断したベルト6の運動エネルギを吸収もしくは低減させる。そのため、前記破断したベルト6が運動エネルギを維持した状態でケース7に直接衝突して大きな打撃音や振動を生じることを防止もしくは抑制できる。
図4に示す例は、弾性部材25や複合構造体26に替えて、破断したベルト6の移動方向を変更する衝突緩和板29を設けた例である。その衝突緩和板29はプライマリプーリ3の外径に沿うように湾曲して形成されており、この衝突緩和板29における上下方向の各端部がケース7の内面に取り付けられている。上述したように破断したベルト6の各端部やフリーとなった直線部21は衝突緩和板29に接触しかつその形状に沿って移動する。すなわち、破断したベルト6の運動エネルギが衝突緩和板29によって分散され、その結果、破断したベルト6が運動エネルギを維持した状態でケース7の内面に衝突して大きな打撃音や振動を生じることを防止もしくは抑制できる。
なお、ベルト6は各プーリ3,5の間でトルクを伝達すればよいので、上述したチェーンベルトに替えて、無端状のリングの円周方向に複数のエレメントを積層して構成されたプッシュベルトであってもよい。
1…ベルト式無段変速機(CVT)、 3…プライマリプーリ(駆動プーリ)、 5…セカンダリプーリ(従動プーリ)、 6…ベルト、 7…ケース、 21,22…ベルトの直線部、 23,24…延長線、 P1,P2…交点、 25,26,29…衝撃緩和部。

Claims (1)

  1. 駆動力源からトルクが入力される駆動プーリと、駆動輪にトルクを出力する従動プーリと、それらの駆動プーリおよび従動プーリに巻き掛けられてトルクを伝達するベルトとがケース内に収容され、前記各プーリにおける前記ベルトが巻き掛けられている溝幅が変更されることにより前記各プーリにおける前記ベルトの巻掛け半径が変更されて変速比が連続的に変更されるように構成されたベルト式無段変速機において、
    前記駆動プーリを挟んで前記従動プーリとは反対側における前記ケースの内面と、最も大きい変速比が設定されて車両が前進走行している場合であって前記各プーリの間に掛け渡された前記ベルトの2つの直線部のうち前記従動プーリから前記駆動プーリに向けて進行している前記ベルトの直線部の延長線との交点、および、
    前記駆動プーリを挟んで前記従動プーリとは反対側における前記ケースの内面と、最も小さい変速比が設定されて車両が前進走行している場合であって前記ベルトの2つの直線部のうち前記従動プーリから前記駆動プーリに向けて進行している前記ベルトの直線部の延長線との交点の間に対応する前記ケースの内面に、前記ベルトが破断した場合にその破断したベルトと接触させられて前記破断したベルトの運動エネルギを緩和する衝撃緩和部が設けられている
    ことを特徴とするベルト式無段変速機。
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