JPH0249022A - ポリウレタン及びその製法 - Google Patents

ポリウレタン及びその製法

Info

Publication number
JPH0249022A
JPH0249022A JP1116039A JP11603989A JPH0249022A JP H0249022 A JPH0249022 A JP H0249022A JP 1116039 A JP1116039 A JP 1116039A JP 11603989 A JP11603989 A JP 11603989A JP H0249022 A JPH0249022 A JP H0249022A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polyalkylene ether
ether diol
polyurethane polymer
polymer composition
active hydrogen
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP1116039A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2764431B2 (ja
Inventor
Shigetaka Ishii
石井 重隆
Akihiko Yoshizato
明彦 吉里
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Chemical Industry Co Ltd filed Critical Asahi Chemical Industry Co Ltd
Publication of JPH0249022A publication Critical patent/JPH0249022A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2764431B2 publication Critical patent/JP2764431B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Polyurethanes Or Polyureas (AREA)
  • Paints Or Removers (AREA)
  • Artificial Filaments (AREA)
  • Spinning Methods And Devices For Manufacturing Artificial Fibers (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、弾性機能良好なポリウレタン重合体組成物お
よびその製法に関するものである。
とくに、本発明の重合体組成物は、■高い破断伸度、■
伸長時の変形歪みに対して小さな応力変動、■伸縮時の
応力の小さなヒステリシス損失、■極低温条件下での伸
縮後の小さな残留歪みを示し、さらに■染色性について
も優れた、弾性機能良好なポリウレタン重合体組成物で
ある。
また、本発明の重合体組成物は、これら多様な特性を発
現させることができて、フオーム、エラストマー、塗料
、繊維、接着剤、床材、シーラント、医用材料、人工皮
革等に広く用いることができる。
(従来の技術) 近年、ポリウレタン重合体組成物は広汎な分野に使用さ
れ、種々の弾性機能についてのより一層の改良が望まれ
ている。
すなわち、室温時の弾性機能として、高い破断伸度、変
形歪みに対する応力変動が小さいこと、伸縮時の応力の
ヒステリシス損失の小さいことが望まれており、さらに
は極低温下での弾性回復性の改良が望まれている。
これらの弾性機能の改良を目的としての種々の低融点ジ
オールを用いてポリウレタン重合体組成物中のソフトセ
グノントの結晶性を抑える試みが盛んに行われるように
なってきているが、未だ、上記の弾性機能を充分に満足
する水準までには至っていない。
例えば、低融点ジオール成分として、共重合化したエー
テルエステルジオールを用いたポリウレタン重合体(特
開昭55−160016号公報、特開昭58−5921
3号公報)では、ジオール成分にエステル結合基が存在
するために、耐加水分解性、耐カビ性等の耐久性に劣り
、そのポリウレタン重合体の使用分野は限定されている
また、ジオール成分としてエーテル結合基を有するポリ
テトラメチレングリコール(以下PTMG)に、エチレ
ンオキサイドまたはプロピレンオキサイドを付加したジ
オール、または、テトラハイドロフラン(以下THF)
と前記アルキレンオキサイドとの共重合ポリアルキレン
エーテルジオール等を用いたポリウレタン重合体は、耐
水性や耐光性等の耐久性がPTMGのみを使用したポリ
ウレタンに比較して大幅に低下する欠点がある。
さらに、THFと低分子環状エーテル化合物の共重合ポ
リアルキレンエーテルジオールを使用したポリウレタン
の例、すなわち、特開昭58−125718号公報、特
開昭60−26021号公報、特開昭63−23532
0号公報、特開昭61−120830号公報による方法
も提案されているが、その弾性機能は本発明によるポリ
ウレタン重合体組成物に比して、はるかに劣っている。
(発明が解決しようとする課題) 本発明は、上記従来の技術におけるこれらの問題をもた
らさずに、優れた弾性機能、すなわち■高い破断伸度、
■伸長時の歪みに対する小さな応力変動、■伸縮時の応
力の小さなヒステリシス損失、■極低温条件下での伸縮
後の小さな残留歪みを有し、さらには、■染色性にも優
れた、弾性機能良好なポリウレタン重合体組成物及びそ
の製法を提供するものである。
(課題を解決するための手段) 本発明者らは、前記課題を解決すべく鋭意研究を重ねた
結果、特定のアルキレン基の特定の側鎖に特定の数のメ
チル基をもつ特定のポリアルキレンエーテルジオールを
用いた場合に、弾性機能に優れたポリウレタン重合体が
得られることを見出し、本発明に到達した。
すなわち、本発明は; ■有機ポリイソシアネート化合物 ■下記の構造式(A)と、構造式(B)及び/又は構造
式(C)で表される構造単位からなり、かつ(L+Mc
)/(Ma+Mm+Mc)  ・・・(T )としたと
き、下式: %式% を満足する組成をもつ、分子量が300〜30゜000
のポリアルキレンエーテルジオール、(但し、Mxは、
X=A、B、Cで、当該ポリアルキレンエーテルジオー
ル中に存在する構造単位Xの総数であり、 (A)と(8)及び/又は(C)の構造単位は、当該ポ
リアルキレンチエ−チルジオール中に、ランダム状ある
いはブロック状のどちらで存在しても良い。) 一←CH□→]−〇−・・・(A) CH。
一←CH,−C−CH,÷0−・・・(B) Hs ■ イソシアネート基と反応する活性水素含有化合物と
、 から得られるポリウレタン重合体組成物であり、かつ ポリアルキレンエーテルジオールの水酸基と活性水素含
有化合物の活性水素基との総和が、有機ポリイソシアネ
ート化合物のイソシアネート基に対して、1.01当量
未満である、ポリウレタン重合体組成物にも特徴がある
また、本発明は; ■下記の構造式(A)と、構造式(B)及び/又は構造
式(C)で表される構造単位からなり、かつ(M1+M
c)バL+Mi+Mc)   ”  ’   (1)と
したとき、下式: %式% する組成をもつ、分子量が300〜30,000のポリ
アルキレンエーテルジオールと、(イ旦し、MXは、X
=A、B、Cで、当8亥ポリアルキレンエーテルジオー
ル中に存在する構造単位Xの総数であり、 (A)と(B)及び/又は(C)の構造単位は、当該ポ
リアルキレンチエ−チルジオール中に、ランダム状ある
いはブロック状のどちらで存在しても良い。) 一←CH2+T−0−・・・(A) Hs →CH,−c−cHt  ÷O−・・・(B)−HCH
+r−CH−+CH2→10−・ ・(C) Hs ■ 有機ポリイソシアネート化合物とを、■ イソシア
ネート基と反応する活性水素含有化合物の存在下で、反
応させることを特徴とする、ポリウレタン重合体組成物
の製法である。
本発明のポリウレタン重合体組成物は、■ 有機ポリイ
ソシアネート; R,(NGO)X  (R+ は有機残基、Xは2以上
整数である)       ・・・・・(i)■ポリア
ルキレンエーテルジオール: HO−Rz−OH(Rzは本発明のポリアルレンエーテ
ルジオールの残基である。)・(if) ■活性水素含有化合物: H−R,−H及び/又は、Ra−H(Rs、R4は活性
水素含有化合物の残基である。)・(jiD と表した場合、基本的には、  Hz ・ ・ (1■) (v) (但し、L、Nは1以上の整数である)と表された構造
単位(1■)及び(v)の繰り返しにより表される構造
をもち、しかもその構造単基に結合するウレタン結合部
分もしくはウレア結合部分は増減しても良く、 また、上記ポリウレタン重合体組成物の末端は、−R,
−Hもしくは−R4であっても良い。
本発明に用いるポリアルキレンエーテルジオールは、前
記(1)式で定義された側鎖にメチル基をもつセグメン
トを8モル%以上かつ85モル%以下含む必要があり、
8モル%未満又は、85モル%より多く含む場合には、
得られたポリウレタン重合体の種々の弾性機能、例えば
破断伸度及び極低温特性が低下する。
好ましくは、10モル%〜45モル%を含むことがさら
に望ましい。
この特定のポリアルキレンエーテルジオールは、■テト
ラヒドロフランと■当該低分子ジオール、すなわち、ネ
オペンチルグリコール、3−メチル−1,5−ベンタン
ジオール、又はそれらの脱水環状低分子化合物、例えば
3.3−ジメチルオキセタンとを、特開昭61−123
628号公報に記載の方法に従って、水和数を制御した
ヘテロポリ酸を触媒として反応させることにより製造さ
れる。その共重合ジオールは、所定の分子量、共重合成
分構成及び共重合比となるように、反応の方法及び条件
を種々変化させることによって容易に製造することが出
来る。
該ジオールを構成するネオペンチル単位またば3−メチ
ル−1,5−ベンチレン単位は、テトラメチレン単位に
対してランダム状あるいはブロック状のいずれで分布し
ていてもよく、ヘテロポリ酸触媒を用いた反応では、ブ
ロック状又はランダム状いずれにも分布させることがで
き、ジオールの結晶性を種々効果的に変えることが可能
であり、ポリウレタン重合体組成物の特性に合わせて各
々の結晶性を持つジオールを製造することが出来る。
さらに、本発明で用いられるポリアルキレンエーテルジ
オールの数平均分子量は、300〜30゜000、好ま
しくは500〜5,000で、さらに好適であるのは、
1,000〜4.000である。
さらに本発明で用いられる前記特許請求の範囲(1)の
■で表されたポリアルキレンエーテルジオールを、他の
数平均分子1250〜20,000程度のジオール、例
えば、ポリオキシエチレングリコール、ポリオキシプロ
ピレングリコール、ポリオキシテトラメチレングリコー
ル、ポリオキシペンタメチレングリコール、ポリオキシ
プロピレンテトラメチレングリコール等のポリエーテル
ジオール;アジピン酸、セパチン酸、マレイン酸、イタ
コン酸、アゼライン酸、マロン酸等の二塩基酸の1種又
は2種以上とエチレングリコール、1.2−プロピレン
グリコール、1.3−プロピレングリコール、2,2−
ジメチル−1,3−プロパンジオール、1.4−ブタン
ジオール、2.3ブタンジオール、ヘキサメチレングリ
コール、ジエチレングリコール、l、10−デカンジオ
ール、1.3−シクロヘキサンジメタツール、1,4−
シクロヘキサンジメタノール等のグリコール類の1種又
は2種以上とから得られたポリエステルジオール:ポリ
−ε−カプロラクトン、ポリバレロラクトン等のボリラ
ク1−ンジオール、またポリエステルアミドジオール、
ポリエーテル−エステルジオール、ポリカーボネートジ
オール等と任意の割合に混合又は併用して使用してもよ
い。
本発明においては、■前記特許請求の範囲(1)の■で
表されたポリアルキレンエーテルジオールと、■有機ポ
リイソシアネート化合物、すなわち分子内に少なくとも
2個以上のイソシアネート基を有する化合物、例えば2
.4−)リレンジイソシアネート、2.6−トリレンジ
イソシアネート(TDI)、4.4’ −ジフェニルメ
タンジイソシアネート(MDI)、キシリレンジイソシ
アネート、イソホロンジイソシアネート、p−フェニレ
ンジイソシアネート、ビス(3−メチル−4−イソシア
ナートフェニル)メタン、ビス(4−イソシアナートシ
クロヘキシル)メタン、ヘキサメチレンジイソシアネー
ト等とを、 ■ イソシアネート基と反応する活性水素含有化合物、
例えば(イ)水、又は(ロ)エチレンジアミン、プロピ
レンジアミン、トリメチレンジアミン、ヘキサメチレン
ジアミン、ヒドラジン、カルボジヒドラジド、アジピン
酸ジヒドラジド、セバシン酸ジヒドラジド、N、N’−
ビス(T−アミノプロピル)−N、N−ジメチルエチレ
ンジアミンなどの2官能性脂肪族ジアミン、又は(ハ)
1官能性アミノ化合物、例えば1官能性第2級アミン、
すなわちジメチルアミン、メチルエチルアミン、ジエチ
ルアミン、メチル−〇−プロピルアミン、メチル−イソ
プロピルアミン、ジイソプロピルアミン、メチル−n−
ブチルアミン、メチル−イソブチルアミン、メチルイソ
アミルアミンあるいは、(=)エチレングリコール、プ
ロピレングリコール、ブチレングリコール等のジオール
類及び(ネ)本発明で用いられる前記特許請求の範囲(
1)の■で表された構造を持つポリアルキレンエーテル
ジオール及び(へ)公知の数平均分子N250〜5,0
00程度のジオール類及び(ト)−価のアルコール類、
の存在下で反応させて、ポリウレタン重合体組成物を製
造することが出来る。
本発明に用いる有機ポリイソシアネートや活性水素含有
化合物は、夫々単独で用いてもよいが、必要に応じて予
め混合して用いてもよい。
ポリウレタン化反応の操作に関しては、■ 公知のポリ
ウレタン化反応の技術が用いられる。例えば、ポリアル
キレンエーテルジオールとを機ポリイソシアネートとを
、1:1〜1:3.O5好ましくは171.3〜1:2
.0(当量比)の割合で有機ポリイソシアネート化合物
過剰の条件下で反応させ、ウレタンプレポリマーを合成
した後、咳プレポリマー中のイソシアネート基に対して
、イソシアネート基と反応する活性水素含有化合物を添
加し、反応させることも出来るし、あるいは■ 有機ポ
リイソシアネート化合物、ポリアルキレンエーテルジオ
ール、活性水素含有化合物を同時に1段で反応させるワ
ンショット重合法でも反応させることが出来る。
ポリウレタン化反応の操作に関しては、必要に応じて、
ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、ジメチ
ルアセトアミド、ベンゼン、トルエン等の溶媒を用いて
もよい。
また、本発明で用いられる各種化合物の化学量論的割合
は、前記特許請求の範囲(1)の■で表された構造を持
つポリアルキレンエーテルジオールの水酸基と活性水素
含有化合物の活性水素の総和が、有機ポリイソシアネー
ト化合物のイソシアネート基に対して1.01当量未満
である。
また、本発明のポリウレタン重合体組成物には、所望に
より、ガス黄変防止剤、光安定剤、紫外線吸収剤、酸化
防止剤、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネ
シウム、ポリテトラフルオロエチレン、オルガノポリシ
ロキサンなどの粘着防止剤、酸化チタン、酸化亜鉛、酸
化マグネシウムなどの無機微粒子、その他の配合剤を適
宜配合することも出来る。
以下、実施例により本発明を説明するが、これらは本発
明の範囲を制限するものでない。
(実施例) 参考側中のポリアルキレンエーテルジオールの数平均分
子量、構造(組成比率、末端基解析)、融点及び実施例
、比較例中のポリウレタン重合体組成物の物性測定は、
下記の方法及び装置によって測定した。
■ 水酸基(OH)価: ピリジンー無水フタル酸法で求め、これより数平均分子
量を求めた。
■ 組成比率及び末端基解析: ’H,”C−N、 M、R(日本電子■製 JEOL−
GX  400)によって求めた。
■ 融点: DSC(セイコー電子工業■製 5SC580/DSC
−20)によって求めた。
■ 赤外線スペクトル: (パーキンエルマー社製 FT−IR−1640型)に
よって求めた。
■ ポリウレタン重合体組成物の物性の測定:20°C
で(オリエンチック−製 テンシロンRTM−100)
で測定した。但し、0°C及び−20℃の条件は、オリ
エンチック−製引張試験機用恒温槽 型式TLF−1l
[−1−40B−3を使用した。
髪支桝上 (ポリアルキレンエーテルジオールの製造例)攪拌装置
と還流冷却器とを付けた容器に、テトラヒドロフラン5
00gとネオペンチルグリコール68gを仕込む、34
0°Cで3時間加熱して無水状態にした燐タングステン
酸を500g加え、乾燥窒素ガス雰囲気下、60℃に保
持して10時間攪拌下で反応させた後、室温で静置する
と二相に分離する。hiを分離し、未反応のテトラヒド
ロフラン、ネオペンチルグリコールを照温により除き、
透明で粘性のあるポリアルキレンエーテルジオール14
5gを得た。
本製品はOH価、DSC測定、N、M、R測定によって
、数平均分子量2,000、凝固点−20°Cで、前記
(1)式の、 (MI+MC)/(MA+Ml+MC) −0,19で
あることが分かった。
なお、このポリアルキレンエーテルジオールの赤外線ス
ペクトル図及び’H−N、 M、 Rスペクトル図を第
1.2図に示す。
1支■l (脱水環状低分子化合物を用いたポリアルキレンエーテ
ルジオールの製造例) 攪拌装置と還流冷却器とを付けた容器に、テトラヒドロ
フラン500gと水1.56gを仕込む。
340℃で3時間加熱して無水状態にした燐タングステ
ン酸を250g加える。乾燥窒素ガス雰囲気下、60℃
に保持して、攪拌下、3.3−ジメチルオキセタン90
gを0.75g/分の速度で滴下した後、60℃に保持
したまま、6時間攪拌下で反応させる。室温で放置する
と二相に分離し、上澄み液から未反応のTHF、3.3
−ジメチルオキセタンを除去し、透明で粘性のあるポリ
アルキレンエーテルジオール153gを得た。
本製品はOH価、DSC測定、N、 M、 R測定によ
って、数平均分子量2,000.前記(1)式の、 (Mm+Mc)/(MA+M、+Na) −0,32で
あることが分かった。
(実施例1) 参考例1の数平均分子量2,000のポリアルキレンエ
ーテルジオール 2,000g (1モル)と4.4°
−ジフェニルメタンジイソシアネート(以下MDIと略
記)400g (1,6モル)とを乾燥窒素下で80℃
で3時間、攪拌下で反応させて、プレポリマーを得た。
これを室温に冷却した後、ジメチルアセトアミド4,4
57gを加え、室温で攪拌しながら溶解し、均一なプレ
ポリマー溶液とした。
一方、エチレンジアミン34.2g (0,57モル)
、ジエチルアミン4.38g (0,06モル)をジメ
チルアセトアミド1,233gに溶解した溶液を、上記
プレポリマー溶液に高速攪拌下で一気に加え、さらに室
温下1時間反応させ、ポリウレタン重合体溶液を得た。
この溶液をガラス板上にキャストし、60℃で24時間
乾燥して厚さ1100uの乾燥皮膜を作成し、種々の物
性試験に供した。その諸物性値を第2表に示す。
また、この溶液から、通常の乾式紡糸により、40dの
ポリウレタン繊維を得た。その諸物性値を第3表に示す
(実施例2) 参考例2のポリアルキレンエーテルジオールを用い、第
1表に記載された各側の組成および反応比で、実施例1
と同様にしてポリウレタン重合体溶液、乾燥皮膜、およ
び40dのポリウレタン繊維を得た後、種々の物性試験
に供した。
なお、乾燥皮膜、ポリウレタン繊維の諸物性値を夫々第
2表、第3表に示す。
(実施例3〜5) 参考例1に準じて、下記第1表の実施例3〜5に記載さ
れたジオールの構成モル比の組成でポリアルキレンエー
テルジオールを製造し、次いで、夫々第1表に記載され
た各側の組成および反応比で実施例1と同様にしてポリ
ウレタン重合体溶液、乾燥皮膜、および40dのポリウ
レタン繊維を得た後、種々の物性試験に供した。
なお、乾燥皮膜、ポリウレタン繊維の諸物性値を夫々第
2表、第3表に示す。
(実施例6) 参考例Iに準じてネオペンチルグリコールの代わりに、
3−メチル−1,5−ベンタンジオールを用いて、分子
量1,950.3−メチル−1゜5−ベンチレン単位を
前記(1)式の、(Mll+Mc)/(Ma+Ms+M
c) =(J  25を含むポリアルキレンエーテルジ
オールを製造した。かかるポリアルキレンエーテルジオ
ールを用いて、第1表に記載された各側の組成及び反応
比で、実施例1と同様にしてポリウレタン重合体溶液、
乾燥皮膜、および40dのポリウレタン繊維を得た後、
種りの物性試験に供した。
なお、乾燥皮膜、ポリウレタン繊維の諸物性値を夫々第
2表、第3表に示す。
(比較例1〜3) 参考例1に準じて、下記第1表の比較例1〜3に記載さ
れたジオールの構成モルの組成で、ポリアルキレンエー
テルジオールを製造し、第1表記載の組成および反応比
で、実施例1と同様にしてポリウレタン重合体溶液、乾
燥皮膜、および40dのポリウレタン繊維を得た後、種
々の物性試験に供した。
なお、乾燥皮膜、ポリウレタン繊維の諸物性値を夫々第
2表、第3表に示す。
(比較例4〜5) 特開昭60−26021号公報に記載の実施例1に準じ
て、下記第1表の比較例4.5に記載のポリアルキレン
エーテルジオールを製造し、このポリアルキレンエーテ
ルジオールを用いて、下記第1表の比較例4.5に記載
された組成および反応比で、実施例1と同様にしてポリ
ウレタン重合体溶液、乾燥皮膜、および40dのポリウ
レタン繊維を得た後、種々の物性試験に供した。
なお、乾燥皮膜、ポリウレタン繊維の諸物性値を夫々第
2表、第3表に示t。
(比較例6) 特開昭63−235320号公報に記載の実施例2に準
じて、下記第1表の比較例6に記載のポリアルキレンエ
ーテルジオールを製造し、このポリアルキレンエーテル
ジオールを用いて、下記第1表の比較例6に記載された
組成および反応比で。
実施例1と同様にしてポリウレタン重合体溶液、乾燥皮
膜、および40dのポリウレタン繊維を得た後、種りの
物性試験に供した。
なお、乾燥皮膜、ポリウレタン繊維の諸物性値を夫々、
第2表、第3表に示す。
なお、第1表において; *1:表中の構造単位とは、ポリアルキレンエーテルジ
オール中のエーテル構造単位の組合せを示す。
(また、比較例1及び比較N5では、単独のジオール単
位からなるポリアルキレンエーテルジオールを用い、比
較例4及び比較例6では、()内は、全構造単位に対す
る、夫々2−メチル−プロピレン単位及び3−メチル−
テトラメチレン単位の割合を示す。) 第2表においてi *2:試料長5crsのサンプルを1,000%/分の
歪み速度で引張テストを20 ’Cで行った時の、破断
強度及び破断伸度を示す。
*3:温度0°C及び−20゛Cで、1,000%/分
の歪み速度で、300%までの伸長回復を3回繰り返し
た時の、3回目の回復時の応力がOとなる第3図中の残
留歪みを示す。
本4:20℃で、i、ooo%/分の歪み速度で300
%までの伸長回復を3回繰り返した時の、3回目の20
0%歪み時の回復時の応力に対する伸長時の第3図中の
応力の保持率を示す。
$5 : 20℃で、1.000%/分の歪み速度で引
張テストを行った時の、第4図中の600%における応
力の100%時の応力に対する倍率を示す。
なお、第2.3表に示された実験値に基づいて作成され
た、残留歪み及び応力保持率の関係を示す第3図は、詳
細には、試料長5C1lのサンプルをテンシロンで、1
,000%/分の歪み速度で300%までの伸長回復を
繰り返した時の、3回目のS−5曲線を示すものであり
、 回復時応力が0となった時の歪みを残留歪み(%)、 200%時点での回復時の応力の伸長時の応力に対する
割合:すなわち、 応力保持率=r、/f、X100 (%)として表して
いる。
第3表において: *6:表中の値は、すべて第2表と同様にして測定した
値。
本7:ただし、破断強度のみ歪みを与える前のデニール
当たりの値。
また、同様に、第2.3表に示された実験値に基づいて
作成された、応力変動率を示す第4図は、詳細には、試
料長51のサンプルをテンシロンで、1000%/分の
歪み速度で破断するまで伸長した時のS−3曲線を示す
ものであり、 応力変動率=fz /r+ C倍)で表している。
(発明の効果) 本発明におけるポリウレタン重合体組成物は、特に繊維
及びフィルムとして有用である。
すなわち、特に、繊維として使用した場合に、■ 高伸
度であるために、加ニドラフト(カバーリングドラフト
)を大きくすることが出来て経済的であり、さらに整経
工程及び編立工程においての糸切れ回数が極めて少ない
■ また、初期伸長時(100%)の初期応力が、従来
のエステルジオール系ウレタン弾性糸よりも高いために
、整経時の糸のよりつきが少なく、取扱が容易である。
■ さらに、中〜高期伸長時(100%〜600%)の
応力変動が小さいこと及び伸縮時のヒステリシス損失が
小さいという優れた弾性機能を有する。
■ さらに、フィルムや繊維に成形した場合に、極低温
下(−20°C以下)の条件下で、従来のポリウレタン
重合体組成物では見られない弾性機能に優れた残留歪み
の小さな特性を示す。
■ 本発明のポリウレタン重合体組成物は、従来公知の
THFと酸化エチレン又は酸化プロピレン又は3−メチ
ルTl(Fからなる低温特性の優れた共重合ジオールを
原料にしたポリウレタン重合体よりも親水性が低いため
に、耐水性能が優れている。
■ さらに、本発明のポリウレタン重合体組成物は、非
晶部の可動性が増加しているために、染色性が向上する
ことも判った。
【図面の簡単な説明】
第1図は、参考例1で合成されたポリアルキレンエーテ
ルジオールの赤外線スペクトル図を示す。 第2図は、参考例1で合成されたポリアルキレンエーテ
ルジオールの’ H−N、M、Rスペクトル図を示す。 第3図は、実施例(比較例)に従って得られた乾式皮膜
及び繊維の残留歪み及び応力保持率の関係を示すグラフ
である。 第4図は、乾式皮膜及び繊維の応力変動率を示すグラフ
である。 第3図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (1)[1]有機ポリイソシアネート化合物、[2]下
    記の構造式(A)と、構造式(B)及び/又は構造式(
    C)で表される構造単位からなり、かつ下式: 0.08≦(M_B+M_C)/(M_A+M_B+M
    _C)≦0.85を満足する組成をもつ、分子量が30
    0〜30,000のポリアルキレンエーテルジオール、
    (但し、M_Xは、X=A、B、Cで、当該ポリアルキ
    レンエーテルジオール中に存在する構造単位Xの総数で
    あり、 (A)と(B)及び/又は(C)の構造単位は、当該ポ
    リアルキレンエーテルジオール中に、ランダム状あるい
    はブロック状のどちらで存在しても良い。 ) ▲数式、化学式、表等があります▼・・・(A) ▲数式、化学式、表等があります▼・・・(B) ▲数式、化学式、表等があります▼・・・(C) [3]イソシアネート基と反応する活性水素含有化合物
    、 から得られるポリウレタン重合体組成物。 (2)ポリアルキレンエーテルジオールの水酸基と活性
    水素含有化合物の活性水素基との総和が、有機ポリイソ
    シアネート化合物のイソシアネート基に対して、1.0
    1当量未満である、請求項(1)記載のポリウレタン重
    合体組成物。 (3)[1]下記の構造式(A)と、構造式(B)及び
    /又は構造式(C)で表される構造単位からなり、かつ
    下式: 0.08≦(M_B+M_C)/(M_A+M_B+M
    _C)≦0.85を満足する組成をもつ、分子量が30
    0〜30,000のポリアルキレンエーテルジオールと
    、(但し、M_Xは、X=A、B、Cで、当該ポリアル
    キレンエーテルジオール中に存在する構造単位Xの総数
    であり、 (A)と(B)及び/又は(C)の構造単位は、当該ポ
    リアルキレンテエーテルジオール中に、ランダム状ある
    いはブロック状のどちらで存在しても良い。) ▲数式、化学式、表等があります▼・・・(A) ▲数式、化学式、表等があります▼・・・(B) ▲数式、化学式、表等があります▼・・・(C) [2]有機ポリイソシアネート化合物とを、[3]イソ
    シアネート基と反応する活性水素含有化合物の存在下で
    、反応させることを特徴とする、ポリウレタン重合体組
    成物の製法。
JP1116039A 1988-05-11 1989-05-11 ポリウレタン及びその製法 Expired - Lifetime JP2764431B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63-112555 1988-05-11
JP11255588 1988-05-11

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0249022A true JPH0249022A (ja) 1990-02-19
JP2764431B2 JP2764431B2 (ja) 1998-06-11

Family

ID=14589596

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1116039A Expired - Lifetime JP2764431B2 (ja) 1988-05-11 1989-05-11 ポリウレタン及びその製法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2764431B2 (ja)

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03287805A (ja) * 1990-03-31 1991-12-18 Kuraray Co Ltd 水着
US5410641A (en) * 1991-10-23 1995-04-25 Seiko Epson Corporation Intelligent cartridge for attachment to a printer to perform image processing tasks in a combination image processing system and method of image processing
US5461705A (en) * 1991-10-23 1995-10-24 Seiko Epson Corporation Information processing device in an electronic apparatus utilizing an accessory control device and methods of application
US5537517A (en) * 1991-10-23 1996-07-16 Seiko Epson Corporation Information processing device in an electronic apparatus utilizing an accessory control device and methods of application
US5879799A (en) * 1995-06-23 1999-03-09 Asahi Kasei Kogyo Kabushiki Kaisha Elastic polyurethane fibers and process for production thereof
WO2009025303A1 (ja) 2007-08-21 2009-02-26 Asahi Kasei Fibers Corporation 熱接着性ポリウレタンフィルム
WO2009025305A1 (ja) 2007-08-21 2009-02-26 Asahi Kasei Fibers Corporation 熱可塑性ポリウレタンテープ
JP2010047884A (ja) * 2008-08-25 2010-03-04 Asahi Kasei Fibers Corp ポリウレタンモノフィラメント
JP2010095810A (ja) * 2008-10-14 2010-04-30 Asahi Kasei Fibers Corp 熱可塑性ポリウレタン樹脂によって接着された布帛
JP2010095808A (ja) * 2008-10-14 2010-04-30 Asahi Kasei Fibers Corp 衣類
JP2015180787A (ja) * 2015-04-06 2015-10-15 旭化成せんい株式会社 衣類

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03287805A (ja) * 1990-03-31 1991-12-18 Kuraray Co Ltd 水着
US5410641A (en) * 1991-10-23 1995-04-25 Seiko Epson Corporation Intelligent cartridge for attachment to a printer to perform image processing tasks in a combination image processing system and method of image processing
US5461705A (en) * 1991-10-23 1995-10-24 Seiko Epson Corporation Information processing device in an electronic apparatus utilizing an accessory control device and methods of application
US5537517A (en) * 1991-10-23 1996-07-16 Seiko Epson Corporation Information processing device in an electronic apparatus utilizing an accessory control device and methods of application
US5879799A (en) * 1995-06-23 1999-03-09 Asahi Kasei Kogyo Kabushiki Kaisha Elastic polyurethane fibers and process for production thereof
WO2009025305A1 (ja) 2007-08-21 2009-02-26 Asahi Kasei Fibers Corporation 熱可塑性ポリウレタンテープ
WO2009025303A1 (ja) 2007-08-21 2009-02-26 Asahi Kasei Fibers Corporation 熱接着性ポリウレタンフィルム
JP5486308B2 (ja) * 2007-08-21 2014-05-07 旭化成せんい株式会社 熱接着性ポリウレタンフィルム
JP5563821B2 (ja) * 2007-08-21 2014-07-30 旭化成せんい株式会社 熱可塑性ポリウレタンテープ
US8927676B2 (en) 2007-08-21 2015-01-06 Asahi Kasei Fibers Corporation Heat adherent polyurethane film
JP2010047884A (ja) * 2008-08-25 2010-03-04 Asahi Kasei Fibers Corp ポリウレタンモノフィラメント
JP2010095810A (ja) * 2008-10-14 2010-04-30 Asahi Kasei Fibers Corp 熱可塑性ポリウレタン樹脂によって接着された布帛
JP2010095808A (ja) * 2008-10-14 2010-04-30 Asahi Kasei Fibers Corp 衣類
JP2015180787A (ja) * 2015-04-06 2015-10-15 旭化成せんい株式会社 衣類

Also Published As

Publication number Publication date
JP2764431B2 (ja) 1998-06-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6987160B2 (en) Thermoplastic polyurethane
EP0335664B1 (en) Fluorinated polyetherurethanes and medical devices therefrom
US4935480A (en) Fluorinated polyetherurethanes and medical devices therefrom
JP2002503284A (ja) 熱可塑性ポリエーテルウレタン
US20070155933A1 (en) Liquid polyethercarbonatediol compound and thermoplastic polyurethane obtained therefrom
US5070172A (en) Process for producing polyurethane
JP2005232447A (ja) 液状ポリエーテルカーボネートジオール及び該ジオールをジオール成分に持つ熱可塑性ポリウレタン
JP2000509744A (ja) ブタンジオールとポリエチレングリコールとの単位を含んでいる硬質熱可塑性ポリウレタン
JPH0249022A (ja) ポリウレタン及びその製法
PT97089A (pt) Processo para a preparacao de polioxialquileno-poliois contendo blocos internos de polioxietileno e de poliuretanos obtidos a partir deles
JPH04504138A (ja) 線状ポリウレタンエラストマー組成物及びその製造における修飾されたジイソシアナートの使用
JPS6253525B2 (ja)
JPH08176252A (ja) 改良されたプレポリマー組成物
JP4112963B2 (ja) ポリウレタン及びそれからなる弾性繊維
US3513131A (en) Polymethanes prepared from n,n'-bis(hydroxyorgano)pyromellimides
JPH0356571B2 (ja)
JPH08176253A (ja) ポリウレタンウレア溶液及びその成形物
JP3775522B2 (ja) ポリウレタン
JPS62185712A (ja) マイクロセルラーポリウレタンの製造方法
JPH0354965B2 (ja)
JP3142168B2 (ja) ポリウレタンの製造方法
JPH05239175A (ja) 多孔質シート材料
JPH09151233A (ja) ポリウレタンの製造方法
JPH01297419A (ja) ポリウレタン樹脂の製造法
JPH07196761A (ja) ポリウレタン

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080403

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090403

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090403

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100403

Year of fee payment: 12

EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100403

Year of fee payment: 12