JPH024888B2 - - Google Patents

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JPH024888B2
JPH024888B2 JP15402683A JP15402683A JPH024888B2 JP H024888 B2 JPH024888 B2 JP H024888B2 JP 15402683 A JP15402683 A JP 15402683A JP 15402683 A JP15402683 A JP 15402683A JP H024888 B2 JPH024888 B2 JP H024888B2
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JP
Japan
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film
winding
motor
lever
gear
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JP15402683A
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JPS6046533A (ja
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Shosuke Haraguchi
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Canon Inc
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Publication date
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Priority to US06/643,253 priority patent/US4579435A/en
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Publication of JPH024888B2 publication Critical patent/JPH024888B2/ja
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  • Focusing (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明はモータ内蔵一眼レフカメラ、特に少な
くともフイルム巻上げ用モータ内蔵一眼レフカメ
ラに関するものである。
最近、カメラの自動化に伴い、何らかの手段に
より撮影完了を検知すると自動的にフイルムを巻
戻す方式も出現している。この種のカメラにおい
ては、遊星ギアの公転を利用し、単に一個のモー
タの回転方向を変換することにより、巻上げと巻
戻しの両機能をもたせている。
しかし、正確な撮影画面間隔を保証するために
は、フイルム巻上げの送り量を制御する巻止め部
材が必要であり、一方、フイルム巻戻し中は巻止
め部材を解除しておく必要がある。電磁石を利用
して解除することも考えられるが、常時エネルギ
ーを消費することになり、好ましいものではな
い。
本発明は上記の点に鑑み提案されたものであ
り、巻止め部材の解除等の機能を備えた自動巻戻
しを可能とするモータ内蔵一眼レフカメラの提供
を目的とする。
以下、図面に従つて本発明の実施例を説明す
る。第1図は本発明の実施例に係るモータ配置を
示すカメラの概略的上面図である。1,2はモー
タ、3はカメラ本体、4は自動焦点レンズ(以下
AFレンズという)、5はパトローネ、6はミラー
ボツクス、7はフイルム検知部材、8は電地、3
7はスプロケツトである。モータ1はスプール内
に配置されているので駆動すべきスプールに近
く、最小限の減速機構でスプール駆動が可能であ
るから、効率の良いフイルム巻上げができる。ま
た、図示するようにモータ2はパトローネ5とミ
ラーボツクス6との空間のレンズ取付側の位置で
モータ回転軸が紙面に垂直方向になるように配置
されている。モータ2の機能はスプロケツト37
の駆動、シヤツタ等のチヤージ、AFレンズ駆動
およびフイルム巻戻しである。モータ2もこれら
駆動部に近く配置されているため最小限の減速機
構で構成でき、効率の良い駆動力の伝達が可能と
なる。また、モータ2はミラーボツクス6を介し
てグリツプ部と反対側に設けているのでグリツプ
部と干渉することもなく、従つてグリツプ部の中
に電池8を配置することも可能となる。以上のよ
うに巻上げ側駆動系と巻戻し駆動系とを完全に分
離しているので駆動効率の向上を図ることができ
る。
第2図は本発明の実施例に係る巻上げ側および
巻戻し側駆動系の構成を説明するための斜視図で
あり、図ではフイルム巻上げが完了した状態を示
している。まず、モータ1に関連する駆動系の構
成およびその作動について説明する。9はモータ
1の回転軸と一体となつて回転するモータピニオ
ン、10,11は減速ギヤであり、駆動力を太陽
ギヤ12に伝達する。13は太陽ギヤ12の回転
方向に従つて公転方向を変えるとともに自転方向
を変える遊星ギヤである。すなわち、太陽ギヤ1
2が反時計方向に回転するとき遊星ギヤ13も反
時計方向に公転してフイルムガイド用フランジ1
5aのギヤに噛合し、スプール15を反時計方向
に回転させる(フイルム巻上げの場合)。16は
フイルムのパーフオレーシヨンと係合してフイル
ムをスプール15に巻付ける役割をする爪であ
り、突出方向へバネ付勢されているのでスプール
外周まで押込むことが可能である。背蓋に設けら
れたフイルム押えローラ17とカメラ本体3(第
1図参照)に設けられたフイルム押えローラ18
は、スプール15にフイルムを押付けてオートロ
ーデイングの補助機能を果す。
19は8個の突起19aを有するフイルム検知
部材であり、その突起19aにフイルムパーフオ
レーシヨンが係合して回転する。この回転状態
は、フイルム検知部材19によるフイルム移動検
知スイツチ21のピン部20の上下動を通じてフ
イルム移動検知スイツチ21を“オン”“オフ”
させることにより伝達され、不図示の表示器によ
りフイルムの移動状態が示される。22も8個の
突起22aを有するフイルム検知部材であり、そ
の突起22aにフイルムパーフオレーシヨンが係
合して回転する。23はフイルム検知部材22と
一体となつて回転するフイルム送り制御部材であ
り、そのカム部23aはフイルム巻上げ完了状態
ではフイルム送り完了検出スイツチ24に接触し
て“オン”状態にし、あるいは巻止めレバー25
と係合することによりフイルム巻止めの機能を有
する。巻止めレバー25は軸25aを中心に回動
可能でバネ26により時計方向に付勢されている
が、吸引タイプマグネツト28のコイルが通電さ
れるとアマーチユア27が引付けられ、バネ26
に抗して反時計方向に回転する。巻止めレバー2
5が反時計方向に回転するとフイルム送り制御部
材23のカム部23aと巻止めレバー25のスト
ツパー部25bの係合がはずれるのでフイルム検
知部材22は回動可能となつて次の巻上げに備え
るとともに、巻止めレバー25のミラー解除部2
5cが不図示のミラー緊定に作用してミラーダウ
ン動作を開始させる。
次に、フイルム巻戻し時における巻止めレバー
25の動作について説明する。巻戻しに先立つ
て、モータ1は一定時間、時計方向に回転する。
これにより遊星ギア13は太陽ギア12のまわり
を時計方向に公転しカメラ本体に固定された内歯
歯車29に噛合い、強い公転力を得る。遊星ギア
13のボス14はバネ30を乗り越えて巻止めレ
バー25のカム部25dを圧接し、巻止めレバー
25を反時計方向に回転させる。この後、通電停
止によりモータ1の回転が停止しても、バネ26
の付勢力だけではボス14はバネ30を乗り越え
ることができない。このため巻止めレバー25は
時計方向に回転せず、ストツパー部25bとカム
部23aとは係合しないので、フイルム検知部材
22は回動可能となつて巻戻し可能状態をつく
る。
次にモータ2に関連する駆動機構について説明
する。モータ2は、磁気的相互作用により互いに
相対回転するモータ軸とモータ外筒とによつて構
成されている。ここで相対回転とは、互いに反対
向きに回転することであり、従つてモータ軸の回
転を止めればモータ外筒が所定の方向に回転し、
一方モータ外筒を止めればモータ軸が前述の方向
と反対に回転するものである。60はモータ軸の
回転がモータ外筒の回転かを制御するストツプレ
バーである。すなわち回動軸60aを中心に反時
計方向に回転して爪60bがモータ軸の先端に設
けられたモータピニオン31と係合するとモータ
外筒の回転のみ許容される。一方、時計方向に回
転して爪60cが外筒に設けられたギヤ2aと係
合するとモータ軸の回転のみ許容される。尚、ス
トツプレバー60の制御機構については後に説明
する。
モータピニオン31の回転は不図示の減速ギヤ
列を介し、フイルム巻上げ時は時計方向に、フイ
ルム巻戻し時は反時計方向に太陽ギヤ32を回転
させる。フイルム巻上げ時、遊星ギヤ33は太陽
ギヤ32に従い時計方向に公転するので、遊星ギ
ヤ33はギヤ34とギヤ38に噛合う。ギヤ34
の回転は不図示のワンウエイクラツチ機構を介し
てギヤ35に伝達され、さらにギヤ36を介して
スプロケツト37を反時計方向に回転駆動してフ
イルムを巻上げる。一方、ギヤ38の回転は伝達
軸39を介してこれに一体的に設けられた切欠き
ギヤ40、カム41およびカム43を時計方向へ
回転させる。この回転時、切欠きギヤ40とチヤ
ージ部材44のラツク部44aとの噛合いによ
り、チヤージ部材44はバネ45に抗して移動
し、係合部44bと係合する不図示のシヤツタ側
部材をチヤージする。チヤージ完了位置に達した
後、切欠きギヤ40とラツク部44aとの噛合い
がはずれるとチヤージ部材44はバネ45により
引張られて元の位置に戻る。42は、カム41と
接触して“オン”しシヤツタチヤージ部材44の
チヤージ完了を示すチヤージ完了検出スイツチで
ある。
フイルム巻戻し時、太陽ギヤ32は反時計方向
に回転するので遊星ギヤ33も反時計方向に公転
し、遊星ギヤ33はギヤ46とギヤ48に噛合
う。ギヤ46の回転は不図示のワンウエイクラツ
チ機構を介してギヤ47に伝達され、さらにギヤ
36を介してスプロケツト37を時計方向に回転
駆動してフイルムを巻戻す。一方、ギヤ48の回
転はギヤ49に伝達され、不図示のフリクシヨン
機構によりフオーク50を時計方向に回転してフ
イルムを巻戻す。ここでギヤ49とフオーク50
の間のフリクシヨンは、フイルムをパトローネ5
(第1図参照)のスプールに巻締めることを保証
する範囲で弱く設定されている。また、巻戻し時
のスプロケツト37の回転の速さはギヤ49の速
さよりも遅くなるように構成されている。このた
めフイルム巻戻しに要する力が比較的弱いとき、
フリクシヨンによりギヤ49の回転はフオーク5
0にほぼそのまま伝達されるので、フオーク50
の回転はギヤ47を介したスプロケツト37の回
転よりも速く、フイルムの巻戻しはフオーク50
のみの力に依存する。この場合、ギヤ46とギヤ
47の間のワンウエイクラツチ機構によりギヤ4
7へは回転力が伝わらない。一方、巻戻しに要す
る力が強くフオーク50の回転数が減少すると、
フオーク50の回転よりもギヤ47を介したスプ
ロケツト37の回転の方が相対的に速くなり、フ
イルムは主としてスプロケツト37の回転力によ
り巻戻される。このときフオーク50の回転力は
フイルムをパトローネ5(第1図参照)に巻くた
め利用されている。このように本発明の実施例に
よれば巻戻しに要する力に応じて、すなわち巻戻
しに要する力が弱いときはフリクシヨンを介して
直後に巻戻し、巻戻しに要する力が強いときはギ
ヤによつて確実に巻戻すことにより、駆動エネル
ギーの有効利用が図れるので、電力消費の点で極
めて有利である。
次にモータ2のピニオン31または外筒の回転
を停止または許容するストツプレバー60の制御
機構の構成およびその作用効果について説明す
る。ストツプレバー60は爪部60b,60cお
よび係合部60dを有しており、回動軸60aを
中心に回動可能でバネ61により時計方向に付勢
されている。63は釈放型マグネツトであり、コ
イルの非通電時には永久磁石の磁力によりストツ
プレバー60のアマーチユア62を吸引し、通電
時には消磁して吸引しない。尚、バネ61の付勢
力はマグネツト63とアマーチユア62間にエア
ギヤツプが存在しているときはコイルに通電して
も、アマーチユア62が吸引されないような強さ
に設定されている。65は係合部65bを有し、
回動軸65aを中心に回動可能な緊定レバーであ
り、バネ66により反時計方向に付勢されてい
る。バネ66の付勢力はマグネツト63と緊定レ
バー65のアマーチユア64間にエアギヤツプが
存在しているときでもコイルに通電するとアマー
チユア64が吸引されるような程度に設定されて
いる。68は緊定レバー65の係合部65bと係
合する係合部68b、チヤージ部材44の係合部
44bと係合する係合部68dおよび係止部68
cを有するレバーであり、回動軸68aを中心に
反時計方向に付勢されている。67はストツプレ
バー60の係合部60dと係合する係合部67b
および後述の緊定レバー71の爪部71bと係合
する爪部67cを有するレバーであり、軸68a
(回動軸67aと同じ軸)を中心に回動可能であ
る。またレバー67はレバー68の係止部68c
によつて係止されているとともに、係止部68c
とバネ69によつて結ばれている。71はレバー
67の爪部67cと係合する爪部71bを有する
緊定レバーであり、回動軸71aを中心に時計方
向に付勢されている。次に制御機構の動作につい
て説明する。第2図はフイルムの巻上げが完了し
た状態を示している。この状態においてはストツ
プレバー60の爪部60bによりモータピニオン
31の回転が阻止され、ギヤ部2aの回転が許容
される。ギヤ部2aの回転はギヤ51〜56によ
つて減速され、さらにかさ歯歯車57,58によ
り直角方向に方向変換されてカプラー59へ伝達
される。カプラー59の回転は不図示のレンズ側
カプラーに伝達されて、レンズを所定の合焦点位
置に設定する。撮影者による押しボタン操作によ
り、不図示のシヤツタレリーズ機構が作動し、シ
ヤツタ後幕走行完了信号が発生するとマグネツト
63が通電し、磁力が消える。バネ66により緊
定レバー65が反時計方向に回転して係合部65
bと68bの係合がはずれるので、レバー67は
軸67aを中心にバネ70により反時計方向に、
またレバー68も係止部68cにより軸68aを
中心に反時計方向に回転する。ストツプレバー6
0の係合部60dとレバー67の係合部67bと
の係合も解かれ、ストツプレバー60はバネ61
により時計方向に回転し、爪部60cは外筒のギ
ヤ部2aに係合してこれを固定する。一方、前述
のシヤツタ後幕走行完了信号から所定の時間経過
後モータピニオン31が回転し、カム43が時計
方向に回転して緊定レバー71の当接部71cと
の係合を解くので、緊定レバー71はバネ72に
より時計方向に回転し、その爪部71bは反時計
方向に回転された緊定レバー67の爪部67cと
係合する。巻上げ後半時における爪部71bと6
7cの役割について説明する。巻上げ後半時にお
いても、ストツプレバー60の爪部60cと外筒
のギヤ部2aは係合している。マグネツト63の
コイルは非通電状態であり、緊定レバー65はマ
グネツト63によりバネ66に抗して時計方向に
吸引されている。係合部65bと68bの係合は
はずれており、レバー68はバネ70により反時
計方向に回転している。巻上げ中、切欠きギヤ4
0とラツク部44aが係合してチヤージ部材44
が移動する。チヤージ部材44の係合部44bに
係合する係合部68dを介してレバー68は時計
方向に回転し、係合部68bは緊定レバー65の
係合部65bに係合する。この状態において、も
し巻上げ完了前に切欠きギヤ40とラツク部44
aの係合がはずれるとバネ45によりチヤージ部
材44が復帰する。この場合ギヤ部2aと係合部
67bの係合は、(バネ70の付勢力だけでなく)
係合部71bと67cの係合によつて保証される
ことになる。これにより、巻上げ完了前にストツ
パー60が作動してピニオン31の回転を停止さ
せる不都合は、確実に防止される。
巻上げ完了は、カム部41がチヤージ完了検出
スイツチ42に当接することにより検知される
が、このときにカム部43は緊定レバー71の端
部71cを圧接する。緊定レバー71は反時計方
向へ回動し爪部71b,67cの係合がはずれる
ので、レバー67はバネ69の引張り力により時
計方向に回転する。バネ69はバネ61より強く
設定されているが、このバランスのみでストツプ
レバー60を保持するのは困難なため、同時にコ
イル非通電時のマグネツト63の吸引力が有効に
作用して、ストツプレバー60の反時計方向の回
転を確実にする。これにより巻上げが完了して始
めてストツプレバー60が回転し、モータピニオ
ン31の回転の停止を固定化するとともに、ギヤ
部2aの回転を許容して次のシーケンスが確実に
保証される。こうして動作は、第2図に示す状態
に戻つたことになる。
第3図は、第2図で説明した機構における直接
フイルム送りに関連する部材とフイルムとの関係
を示す斜視図である。73はフイルム、74は撮
影画面枠を示す。以下、第3図に従つてフイルム
送り機構の特徴を説明する。本実施例の最大の特
徴は、スプロケツト37の配置およびスプロケツ
ト37の役割にある。すなわちスプロケツト37
は、パトローネ5のフイルム引出口に近接した位
置に配置している。このためフイルムの引出口位
置が変化しても、ローラを設けた場合と同じよう
にフイルムをスムーズに引出せるという効果が生
ずる。次にスプロケツト37の役割について説明
する。まずフイルムオートローデイングの場合に
ついて説明する。フイルムオートローデイングの
基本方式は、公知の爪16を利用したスプール1
5による駆動である。第3図で示すようにフイル
ムリーダー部73bとフイルム押えローラ17が
当接するようにフイルムが装填された場合は言う
までもなく、フイルムリーダー部73bとフイル
ム押えローラ17が当接しなくてもスプロケツト
37の駆動により押込まれる。爪16がフイルム
パーフオレーシヨン73aに係合するとスプール
15へのフイルム巻取りがスタートし、スプロケ
ツト37はワンウエイクラツチの作用によりフイ
ルムパーフオレーシヨン73aに従動する。この
場合、最初のフイルム送り出し時スプロケツト3
7は常に上下のフイルムパーフオレーシヨン73
aに係合するため、片側パーフオレーシヨン係合
によるパーフオレーシヨン切れの問題は発生しな
い。また、通常のフイルム送りに於てスプール1
5の駆動に過負荷が加わり、所定のフイルム巻取
り速さよりスピードダウンした場合、スプロケツ
ト37による後押し効果が発生し、フイルム送り
を円滑にする。
次に巻戻し時においては、既述のようにフオー
ク50はパトローネスプールにフイルムを巻締め
ることを保証できる範囲の弱いフリクシヨンで回
転し、それ以上の負荷はスプロケツト37が司ど
る。これは、一般にフオーク50とパトローネス
プール5a間の伝達効率が非常に悪いため、環境
条件等も含めフイルム73の巻戻しトルクが大き
くなつた場合の効率低下を最小限に押えることを
狙つたものである。この場合、フオーク50のフ
リクシヨン力で巻戻せるような軽いフイルムにお
いてはスプロケツト37はワンウエイクラツチの
作用によりフイルムパーフオレーシヨン73aに
従動する。なお、巻上げ時においてフオーク50
がフリー、巻戻し時においてスプール15がフリ
ーとなる。
次に本発明の実施例に係るカメラの動作を説明
する。第4図はカメラの動作シーケンスを説明す
るための電気信号のタイミングチヤート図であ
り、第5図は不図示の中央処理装置(以下CPU
という)とスイツチやモータ等の信号伝達関係を
示すブロツク図である。
まずオートローデイング動作について説明す
る。第3図に示すようにフイルムが所定の位置に
セツトされる。次にカメラの背蓋が閉められると
不図示の背蓋スイツチが“オン”から“オフ”へ
と切換わる。CPUはこれも検知してマグネツト
28,63のコイルに通電する。吸引型マグネツ
ト28はアマーチユア27を吸引するため、巻止
めレバー25はバネ26に抗して反時計方向に回
転し、ストツパー部25bとカム部23aの係合
が外れる。また釈放型マグネツト63のコイルへ
の通電により、永久磁石の磁力が打消され緊定レ
バー65はバネ66により反時計方向へ回転し係
合部65b,68bの係合が外れ、レバー67が
反時計方向に回転する。これによりストツプレバ
ー60がバネ61により時計方向に回転し、モー
タピニオン31の回転が許容される状態となる。
この状態において、モータ1,2への通電を開始
する。説明上モータ1,2への通電について、フ
イルムを巻上げる方向を正方向通電、巻戻す方向
を逆方向通電と定義する。このときモータ1,2
とも正方向通電であり、第3図で説明したような
機構によりフイルム自動空送りを行なう。フイル
ム移送表示はフイルム移動検知スイツチ21の信
号を利用し液晶等の表示部材を用いて行なう。ま
たフイルムカウンタは、フイルム送り完了検出ス
イツチ24の信号によりカウントを進め、その表
示は液晶等の表示部材を用いる。自動空送りの停
止は、前記フイルム送り完了検出スイツチ24の
信号が所定値に達したときに停止する。この場
合、モータ1はフイルム送り完了検出スイツチ2
4の所定の信号で停止させれば良いが、モータ2
に関しては、フイルムのたるみ防止のため、モー
タ1と同じかまたはそれより早く停止させる必要
がある。このためチヤージ完了検出スイツチ42
の切換りタイミングをフイルム送り完了検出スイ
ツチ24のそれよりも早く設定し、モータ2の回
転停止を早めることもできる。しかし、フイルム
空送り時においてはモータ2にシヤツターチヤー
ジ等の負荷が加わらないのでモータ2の回転速度
も上がり、通常の巻上げ時よりもフイルムのたる
みが大きくなり、上記のタイミグ設定ではたるみ
の完全な防止は困難となる。そこで本実施例にお
いてはその確実性を保証するため、フイルム送り
完了検出スイツチ24の所定のコマより一つ前の
信号が出た後のチヤージ完了検出スイツチ42の
信号でモータ2への通電を停止している。尚、マ
グネツト28,63のコイルへの通電は、それぞ
れのモータ停止信号の一つ前の信号から所定時間
に停止させている。結局、オートローデイング終
了時においては第2図に示す状態に復帰する。
この状態において、不図示のAFスイツチを外
部操作により“オン”させると、カメラ本体内に
設けた不図示の焦点検出装置の信号によりCPU
を介してモータ2への通電が開始され、ギヤ部2
aから減速ギヤ51c〜56、かさ歯歯車57,
58を介してカプラー59へ回転が伝えられ不図
示のオートフオーカスレンズのカプラーを駆動し
て合焦位置にて停止する。次に不図示のレリーズ
スイツチを外部操作により“オン”すると所定の
撮影シーケンスによりカメラが動作する。この動
作は公知技術であるから説明を省略する。撮影動
作の最後に後幕が走行完了すると不図示の後幕走
行完了スイツチが“オン”する。この後幕走行完
了スイツチの信号により巻上げ動作が開始する。
まず、後幕走行完了スイツチの信号により、マ
グネツト28,63のコイルに所定時間通電が行
われる。これによりストツパー部25bとカム2
3aの係合が解除されるとともに、モータピニオ
ン31が回転許容状態となる。次にモータ1,2
へ正方向通電を行ない、フイルム巻上げおよびシ
ヤツタ、レンズ等のチヤージを行なう。この間、
フイルム移動検出スイツチ21からの信号により
フイルム送り表示を行なう。また、シヤツタチヤ
ージにより後幕走行完了スイツチは“オフ”へ戻
る。モータ2はチヤージ完了検出スイツチ42の
“オン”により停止する。これと同時にカム43
の作用でストツプレバー60が反時計方向に回転
し、オートフオーカスレンズ駆動を許容する状態
となる。また、モータ1はフイルム送り完了検出
スイツチ24の“オン”により停止する。このと
きモータ2の停止がモータ1の停止より遅くなら
ないように設定する必要がある。フイルムのたる
み発生防止のためである。以上のオートフオーカ
スレンズ駆動・レリーズ・巻上げの各動作が繰り
返されて、最後にフイルムの突張りを検知すると
フイルム巻戻し動作にはいる。フイルム突張りの
検出法としては種々あるが、本実施例ではタイマ
ーを設け、巻上げ動作開始から所定時間内にフイ
ルム送り完了検出スイツチ24の信号が出ない場
合をフイルム突張りと見なし、巻戻し動作に入る
という方法を採つている。第1段階としてモータ
1への逆方向通電およびマグネツト63のコイル
への通電を所定時間行なう。モータ1への逆方向
通電により遊星ギヤ13とスプールフランジ15
aのギヤ部との噛合いが外れてスプール15はフ
リー状態となる。またストツパー25bとカム2
3aの係合も外れる。マグネツト63のコイルへ
の通電によりストツプレバー60は時計方向に回
転し、モータピニオン31の回転が許容される。
次の段階としてモータ2への逆方向通電を行うこ
とにより、フイルム巻戻しを開始する。巻戻し中
フイルム送り完了検出スイツチ24の信号が変化
し、フイルムのカウンター表示を行なう。また、
フイルム移動検知スイツチ21の信号によりフイ
ルム移送表示も行なう。フイルム送り完了検出ス
イツチ24、フイルム移動検出スイツチ21の信
号が出なくなつたらフイルム巻戻し完了と見な
し、所定時間後にモータ2への逆方向通電を停止
する。最後にモータ2へ正方向通電を行ない、チ
ヤージ完了検出スイツチ42が“オン”するとモ
ータ2への通電を停止し、一連のシーケンスは終
了する。モータ2へ正方向通電を行なう理由はス
タンバイ状態として常にAFレンズ駆動が可能な
様に設定するためである。
第6図は本発明の他の実施例を示す斜視図であ
り、第2図に示すマグネツト63により吸着、離
反されるアマーチユア64のチヤージ機構に、レ
バー75,76、バネ77を追加したものであ
る。第2図において、マグネツト63のコイルへ
通電したときアマーチユア64はバネ66により
離反し、通電を停止したとき永久磁石の磁力によ
りバネ66に抗して吸着されるものであるが、ア
マーチユア64の作動ストロークを大きくしたと
き、エアギヤツプが大きくなり、磁力のみによる
吸引は困難となる。第6図に示すチヤージ機構を
追加すればかかる問題は解消される。以下、作動
説明を行なう。第6図は巻上げ完了の状態を示
す。この状態でAF終了後レリーズすると、不図
示の後幕走行完了信号によりマグネツト63のコ
イルに所定時間の通電が行なわれる。レバー7
5,76は軸75a,76aを中心に自由に回転
できるため、緊定レバー65はバネ66により反
時計方向に回転し、アマーチユア64は離反状態
となる。このとき係合部65bと爪部68bの係
合が外れ、ストツプレバー60は時計方向に回転
する。この状態でチヤージ部材44のチヤージが
開始される。チヤージの最終工程においてチヤー
ジ部44bと当接部68d、カム部75bが圧接
することにより、レバー68,75は時計方向に
回転する。バネ77を介してレバー76も時計方
向に回転し、係合部76bが緊定レバー65の係
合部65bに圧接してアマーチユア64をマグネ
ツト63側へチヤージする。このときバネ77は
バネ66より強く設定されている。このように、
爪部68bと係合部65bとの係合前にレバー7
6,75およびバネ77等で形成された本実施例
に係るチヤージ機構により緊定レバー65が時計
方向に回転させられるので、爪部68bと係合部
65bの係合は確実なものとなる。
第7図は第2図における巻止めレバー25の他
の実施例を示す斜視図である。第2図の実施例と
本実施例の違いは、巻止めレバー80、フイルム
送り制御部材78、および新たに追加したワンウ
エイクラツチ79にある。ワンウエイクラツチ7
9はフイルム送り制御部材78に対するフイルム
移動検知部材22の時計方向相対回転のみ許容す
る。回転軸80a、解除部80c、カム部78a
の機能は第2図の場合と全く同じなので省略す
る。本実施例では、巻止め機構を爪部80b、切
欠き78bにより構成したため、フイルム送り制
御部材の両方向回転を所定範囲で阻止する。第2
図の実施例では、フイルム巻戻し時、モータ1の
逆方向通電によつて巻止めレバー25を反時計方
向に回転させて巻止めレバー25をフイルム送り
制御部材23から解放したが、本実施例ではフイ
ルム送り制御部材78を所定位置に固定したまま
でワンウエイクラツチ79を作動させることによ
りフイルム巻戻しを可能としている。尚、フイル
ム移動検出部材22が時計方向に回転する時、こ
れに従つてフイルム制御部材78が回転して爪部
80bが切欠部78bに係合する程度のフリクシ
ヨンを持たせれば、フイルム巻戻し完了時フイル
ム送り制御部材78は常に一定位相となり、次の
フイルム自動空送り量の安定化に対し非常に有効
な手段となる。
第8図は第2図における巻止めレバー25の制
御法の他の実施例を示す斜視図である。第2図で
は巻止めレバー25を反時計方向に回転するのに
吸引型マグネツト28のコイルに通電し、バネ2
6に抗してアマーチユア27を吸引している。こ
の方式ではマグネツト28とアマーチユア27の
エアギヤツプが大きくなつた場合の吸引が困難と
なる。そこで本実施例では釈放型マグネツト84
とアマーチユア83の間のチヤージ機構を構成す
ることにより、巻止めレバー82の作動を制御し
ている。以下、その作動を示す。第8図は巻上げ
完了の状態である。巻上げ後、撮影動作が完了し
て不図示の後幕走行完了信号が発生すると、釈放
型マグネツト84のコイルに通電する。これによ
り永久磁石の磁力が消えてアマーチユア83の吸
引力がなくなり、巻止めレバー82はバネ89に
より回転軸82aを中心に反時計方向に回転す
る。従つてストツパ82bとカム81aの係合は
はずれ、また当接部82cにより不図示のミラー
緊定の解除を行なう。
次にモータ1への正方向通電によりフイルム巻
上げを開始し、フイルム移動検知部材22を介し
てフイルム送り制御部材81が反時計方向に回転
する。この行程において、カム81aとカム86
bが当接するのでバネ88に抗してレバー86が
軸86aを中心に時計方向に回転し、レバー85
もバネ87を介して軸85aのまわりを時計方向
に回転する。このときチヤージ部85bが巻止め
レバー82をバネ89に抗して時計方向に回転さ
せ、アマーチユア83は釈放型マグネツト84の
吸着面までチヤージされる。その後、レバー8
5,86は反時計方向に回転するが、アマーチユ
ア83はマグネツト84の永久磁石の力により吸
着されたままである。カム81aによりフイルム
送り完了検出スイツチ24が切換わるとモータ1
への通電が停止し、ストツパ部82b,カム81
aが当接して第8図の状態に戻る。またフイルム
巻戻し時においては、第2図に示すボス14とカ
ム82dが当接することにより、巻止めレバー8
2が反時計方向に回転し、その後フイルムの移動
により、フイルム移動検出部材22を介してフイ
ルム送り検出部材81が時計方向に回転する。こ
のときカム81aとカム86bが当接してレバー
86は時計方向に回転するが、レバー85はチヤ
ージ部85bと巻止めレバー82が当接する位置
で停止し、残りのストロークはバネ87で吸収す
る。その他、バネ87はアマーチユア83のオー
バーチヤージの吸収機能も有す。またバネ88は
巻止めレバー82がバネ89により反時計方向に
回転するときチヤージ部85bと接触しエネルギ
損失を生じないように設けた付加機能である。
以上説明したように本発明によれば、フイルム
の巻上げの為に用いた遊星クラツチでの遊星ギヤ
の公転を利用して巻き止め部材の解除を行なわせ
たので、巻き止め解除の為の複雑な機構を追加す
ることがないし、また巻上げ伝達系と遊星ギアと
は非噛合の状態で巻き止め解除を行なうので、巻
き止め解除可能な時期の自由度が大となるモータ
内蔵一眼レフカメラを提供できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例に係るモータ配置を示
すカメラの概略的上面図、第2図は本発明の実施
例に係る巻上げ側および巻戻し側駆動系の構成を
説明するための斜視図、第3図はフイルム送りに
関連する部材とフイルムとの関係を示す斜視図、
第4図はカメラの動作シーケンスを説明するため
の電気信号のタイミングチヤート図、第5図は不
図示の中央処理装置とスイツチやモータ等の信号
伝達関係を示すブロツク図である。第6図、第7
図および第8図は本発明の他の実施例に係る斜視
図である。 1,2……モータ、3……カメラ本体、4……
AFレンズ、5……パトローネ、6……ミラーボ
ツクス、7……フイルム検知部材、9……モータ
ピニオン、12,32……太陽ギヤ、13,33
……遊星ギヤ、14……ボス、15……スプー
ル、19,22……フイルム移動検出部材、21
……フイルム移動検知スイツチ、23,78,8
1……フイルム送り制御部材、24……フイルム
送り完了スイツチ、25,80,82……巻止め
レバー、27,62,64,83……アマーチユ
ア、28……吸引型マグネツト、29……内歯歯
車、30……バネ部材、31……モータピニオ
ン、37……スプロケツト、40……切欠きギ
ヤ、42……チヤージ完了検出スイツチ、44…
…チヤージ部材、50……巻戻しフオーク、59
……AFレンズ駆動用カプラー、60……ストツ
プレバー、63,84……釈放型マグネツト、6
5……緊定レバー、73……フイルム、74……
撮影画面枠。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 フイルム巻上げ用モータを有するモータ内蔵
    一眼レフカメラにおいて、 フイルムの巻上げに基ずき回転する回転車と、
    フイルムの一駒の巻上げ毎に該回転車のカム部と
    係接して巻き止めする巻き止め部材と、を有する
    巻き止め機構と、 前記モータを駆動源として回転する太陽ギアと
    該太陽ギアの回転方向の切換えにより公転する遊
    星ギアとを有し、一方向の該太陽ギアの回転によ
    つて該遊星ギアが巻上げ伝達系とかみ合う遊星ク
    ラツチと、 前記遊星ギアの公転を利用して前記巻き止め部
    材を非巻き止め位置まで押動する巻き止め解除機
    構と、を設けたことを特徴とするモータ内蔵一眼
    レフカメラ。
JP15402683A 1983-08-23 1983-08-25 モ−タ内蔵一眼レフカメラ Granted JPS6046533A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15402683A JPS6046533A (ja) 1983-08-25 1983-08-25 モ−タ内蔵一眼レフカメラ
US06/643,253 US4579435A (en) 1983-08-23 1984-08-22 Film transportation system for motor built-in camera

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15402683A JPS6046533A (ja) 1983-08-25 1983-08-25 モ−タ内蔵一眼レフカメラ

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Publication Number Publication Date
JPS6046533A JPS6046533A (ja) 1985-03-13
JPH024888B2 true JPH024888B2 (ja) 1990-01-30

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ID=15575278

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JP15402683A Granted JPS6046533A (ja) 1983-08-23 1983-08-25 モ−タ内蔵一眼レフカメラ

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JPH073544B2 (ja) * 1985-06-21 1995-01-18 キヤノン株式会社 カメラ

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JPS6046533A (ja) 1985-03-13

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