JPH024845Y2 - - Google Patents
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- JPH024845Y2 JPH024845Y2 JP1983038838U JP3883883U JPH024845Y2 JP H024845 Y2 JPH024845 Y2 JP H024845Y2 JP 1983038838 U JP1983038838 U JP 1983038838U JP 3883883 U JP3883883 U JP 3883883U JP H024845 Y2 JPH024845 Y2 JP H024845Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- runner
- force transmitting
- transmitting member
- guide rail
- vehicle
- Prior art date
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Links
- 230000005484 gravity Effects 0.000 claims description 2
- 230000000149 penetrating effect Effects 0.000 claims 1
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 description 18
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 5
- 238000009434 installation Methods 0.000 description 2
- 239000002184 metal Substances 0.000 description 2
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 description 1
- 238000000034 method Methods 0.000 description 1
- 229920000728 polyester Polymers 0.000 description 1
- 230000000452 restraining effect Effects 0.000 description 1
- 229920003002 synthetic resin Polymers 0.000 description 1
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60R—VEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B60R22/00—Safety belts or body harnesses in vehicles
- B60R22/04—Passive restraint systems, i.e. systems both applied and removed automatically, e.g. by movement of the vehicle door
- B60R22/06—Passive restraint systems, i.e. systems both applied and removed automatically, e.g. by movement of the vehicle door having the belt or harness connected to a member slidable in a vehicle-mounted track
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Automotive Seat Belt Assembly (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
本考案は車両用の受動型シートベルトに関す
る。
る。
近年、乗員の乗降に応じて自動的にウエビング
を乗員拘束位置および解放位置に案内するいわゆ
る受動型シートベルトに関し、作動・信頼性等々
の点でより改良されたシステムが種々提案されて
いる。多くのものは車体に設けられたガイドレー
ルと、該ガイドレールに沿つて移動可能とされウ
エビングの一端又は中間部を案内するためのラン
ナとを備え、該ランナの移動によつてウエビング
を乗員拘束位置または開放位置へと案内するよう
になつている。
を乗員拘束位置および解放位置に案内するいわゆ
る受動型シートベルトに関し、作動・信頼性等々
の点でより改良されたシステムが種々提案されて
いる。多くのものは車体に設けられたガイドレー
ルと、該ガイドレールに沿つて移動可能とされウ
エビングの一端又は中間部を案内するためのラン
ナとを備え、該ランナの移動によつてウエビング
を乗員拘束位置または開放位置へと案内するよう
になつている。
そして、車両衝突又は転覆等の緊急時に乗員を
より確実に拘束するために、ランナを車体側固定
部材へロツクするためのロツク装置も提案されて
いる。
より確実に拘束するために、ランナを車体側固定
部材へロツクするためのロツク装置も提案されて
いる。
然し乍ら、従来提案されているものはランナを
直接ロツクする方式のため、ロツク装置の取付位
置はウエビングが乗員拘束位置をとつたときのラ
ンナの位置に隣接していなければならないという
大きな制約を受けていた。ところがロツク装置と
して特に緊急ロツク装置を使用する場合は、少な
くとも車両の速度変化を感知する感知部材と該感
知部材によつて作動されるロツク部材が必要であ
り、これらの部材をセンターピラー上方又はルー
フサイドに設けなければならないということは取
付スペース上で問題があつたり、更には乗員の頭
部近辺で振動音がして不快感を与える虞もあるの
で、取付位置を任意に選定できる事が望まれてい
る。
直接ロツクする方式のため、ロツク装置の取付位
置はウエビングが乗員拘束位置をとつたときのラ
ンナの位置に隣接していなければならないという
大きな制約を受けていた。ところがロツク装置と
して特に緊急ロツク装置を使用する場合は、少な
くとも車両の速度変化を感知する感知部材と該感
知部材によつて作動されるロツク部材が必要であ
り、これらの部材をセンターピラー上方又はルー
フサイドに設けなければならないということは取
付スペース上で問題があつたり、更には乗員の頭
部近辺で振動音がして不快感を与える虞もあるの
で、取付位置を任意に選定できる事が望まれてい
る。
本考案は、主として上述した事情を背景になさ
れたもので、車両緊急時にランナのガイドレール
に沿つた移動を阻止するための感知部材およびロ
ツク部材を、任意の位置に選定できる受動型シー
トベルトを提供することを目的とする。
れたもので、車両緊急時にランナのガイドレール
に沿つた移動を阻止するための感知部材およびロ
ツク部材を、任意の位置に選定できる受動型シー
トベルトを提供することを目的とする。
以下添付図面により本考案の好適な実施例につ
いて説明する。
いて説明する。
第1図は本考案の第1実施例の概略図(車室内
から右席側を見たもの)である。図においてシー
ト1の内側の屈曲部には公知のリトラクタ2が固
設され、そのウエビング3は乗客4の前方を斜め
上方に延びている。ウエビング3先端のランナ5
は、車のルーフに沿つて車の前後方向に配設され
後端がセンターピラー6に沿つてシートバツク近
辺にまで伸びたガイドレール7に係止され、この
レール内を移動可能となつている。すなわち第2
図a及びそのA−A線断面図である同図bに示す
ように、ガイドレール7の中央部から下方寄りに
かけて形成された案内空所7aにランナ5の摺動
部5aが摺動可能に収容され、これに開放口7b
を通過するピン9と板5bとによつてウエビング
3が結合されている。
から右席側を見たもの)である。図においてシー
ト1の内側の屈曲部には公知のリトラクタ2が固
設され、そのウエビング3は乗客4の前方を斜め
上方に延びている。ウエビング3先端のランナ5
は、車のルーフに沿つて車の前後方向に配設され
後端がセンターピラー6に沿つてシートバツク近
辺にまで伸びたガイドレール7に係止され、この
レール内を移動可能となつている。すなわち第2
図a及びそのA−A線断面図である同図bに示す
ように、ガイドレール7の中央部から下方寄りに
かけて形成された案内空所7aにランナ5の摺動
部5aが摺動可能に収容され、これに開放口7b
を通過するピン9と板5bとによつてウエビング
3が結合されている。
一方、ランナ5と力伝達部材10は連結部材1
3によつて連結されている。従つてランナ5は、
駆動装置を構成するモータ8およびギヤー11に
よつて力伝達部材10(第2図参照)がその長手
方向に移動されることにより、ガイドレール7内
を移動するようになつている。第3図a,bより
詳細が明らかなように、モータの出力軸12には
ギヤー11が一体に取付けられ、該ギヤーに設け
られた突起14が、好ましくは合成樹脂(例えば
ポリエステル)製の力伝達部材10に形成された
開口15と噛合する。
3によつて連結されている。従つてランナ5は、
駆動装置を構成するモータ8およびギヤー11に
よつて力伝達部材10(第2図参照)がその長手
方向に移動されることにより、ガイドレール7内
を移動するようになつている。第3図a,bより
詳細が明らかなように、モータの出力軸12には
ギヤー11が一体に取付けられ、該ギヤーに設け
られた突起14が、好ましくは合成樹脂(例えば
ポリエステル)製の力伝達部材10に形成された
開口15と噛合する。
ガイドレール7の車両後方側下端部とモータ8
との間には、第4図に詳細が示された緊急ロツク
装置16が配設されている。第4図aは該ロツク
装置近辺の拡大図、同図bは側面図である。該緊
急ロツク装置16は主として車両の速度(方向と
大きさを有する)変化を感知する感知部材17
と、該感知部材によつて作動される好ましくは金
属製のポウル18とから成る。感知部材17は図
示された静止位置と、車両の速度変化によつて傾
動する傾動位置とをとり得るように、ブラケツト
19に取付けられたケース20内に収容されてい
る。該感知部材17の上端部には、ケース20に
回動自在に支持されたアーム21の一端が載置さ
れ、該アームの他端はブラケツト19に回動自在
に支持されたポウル18と係合している。従つ
て、感知部材17が傾動するとアーム21は反時
計方向に回動され、ポウル18は、リターンスプ
リング22の付勢力に抗して時計方向に回動し、
力伝達部材10と係合可能となる。尚、リターン
スプリング22はポウル18を常時力伝達部材1
0と非係合な位置へと付勢する為のものである
が、付勢力が感知部材17を所定の位置に保持す
るようにも作用するので所定値以下の微少な車体
の振動ではポウルが作動しないようにする役目も
果している。図中23は力伝達部材10を案内す
る為のガイドである。尚、感知部材は図示された
ものの他に振り子型のもの、ボール型のもの等々
であつても何ら差支えない。
との間には、第4図に詳細が示された緊急ロツク
装置16が配設されている。第4図aは該ロツク
装置近辺の拡大図、同図bは側面図である。該緊
急ロツク装置16は主として車両の速度(方向と
大きさを有する)変化を感知する感知部材17
と、該感知部材によつて作動される好ましくは金
属製のポウル18とから成る。感知部材17は図
示された静止位置と、車両の速度変化によつて傾
動する傾動位置とをとり得るように、ブラケツト
19に取付けられたケース20内に収容されてい
る。該感知部材17の上端部には、ケース20に
回動自在に支持されたアーム21の一端が載置さ
れ、該アームの他端はブラケツト19に回動自在
に支持されたポウル18と係合している。従つ
て、感知部材17が傾動するとアーム21は反時
計方向に回動され、ポウル18は、リターンスプ
リング22の付勢力に抗して時計方向に回動し、
力伝達部材10と係合可能となる。尚、リターン
スプリング22はポウル18を常時力伝達部材1
0と非係合な位置へと付勢する為のものである
が、付勢力が感知部材17を所定の位置に保持す
るようにも作用するので所定値以下の微少な車体
の振動ではポウルが作動しないようにする役目も
果している。図中23は力伝達部材10を案内す
る為のガイドである。尚、感知部材は図示された
ものの他に振り子型のもの、ボール型のもの等々
であつても何ら差支えない。
第5図は、第4図に示された部分の力伝達部材
10を取り出した斜視図である。帯状に形成され
た該伝達部材の巾方向中央部には、ポウル18と
係合する為の係合孔24が形成されている。
10を取り出した斜視図である。帯状に形成され
た該伝達部材の巾方向中央部には、ポウル18と
係合する為の係合孔24が形成されている。
力伝達部材10は、ガイドレール7の案内空所
7c、更にはガイド23によつて所定の経路を案
内される。該伝達部材10には、ウエビング3が
乗員拘束位置(第1図実線)をとつたときに、少
なくともモータ8に固設されたギヤー11と噛合
している部分から後方の自由端側にわたつて前述
した開口15(第3図参照)が形成され、又この
とき緊急ロツク装置16のポウル18が設けられ
た位置と対応する部分には上述した係合孔24が
形成されている。
7c、更にはガイド23によつて所定の経路を案
内される。該伝達部材10には、ウエビング3が
乗員拘束位置(第1図実線)をとつたときに、少
なくともモータ8に固設されたギヤー11と噛合
している部分から後方の自由端側にわたつて前述
した開口15(第3図参照)が形成され、又この
とき緊急ロツク装置16のポウル18が設けられ
た位置と対応する部分には上述した係合孔24が
形成されている。
尚、力伝達部材10を製造するにあたつては、
上述した開口15および係合孔24を夫々形成す
るのは手間がかかるので、該伝達部材の長手方向
全域にわたつて開口が形成されているような構成
でもよい。この場合は、開口の一部がポウルと係
合する係合孔を兼ねることになる。
上述した開口15および係合孔24を夫々形成す
るのは手間がかかるので、該伝達部材の長手方向
全域にわたつて開口が形成されているような構成
でもよい。この場合は、開口の一部がポウルと係
合する係合孔を兼ねることになる。
以上のように構成された実施例の作動を説明す
る。
る。
乗員4が乗車又は降車するためにドア(図示し
ない)を解放する時には、モータ8が所定の方向
に回転し、ギヤー11と力伝達部材10に形成さ
れた開口15との噛合によつて伝達部材10全体
が前方(第1図中左方)に移動され、同時にラン
ナ5もレール7に沿つて、同方向に移動される。
ランナ5がこの方向に移動すればウエビング3は
第1図中二点鎖線で示す乗員解放位置をとり、乗
員の乗降を許容する。
ない)を解放する時には、モータ8が所定の方向
に回転し、ギヤー11と力伝達部材10に形成さ
れた開口15との噛合によつて伝達部材10全体
が前方(第1図中左方)に移動され、同時にラン
ナ5もレール7に沿つて、同方向に移動される。
ランナ5がこの方向に移動すればウエビング3は
第1図中二点鎖線で示す乗員解放位置をとり、乗
員の乗降を許容する。
このとき力伝達部材10は、ガイド23および
ガイドレール7の案内空所7cに突設された一対
の案内部7dによつて両側縁を案内されつつスム
ーズに移動し、連結部材13によつてこれに連結
されているランナ5も案内空所7aに殆んどすき
を残さずに収容されているので、ガタつきを生ず
ることなくスムーズに移動する。なおランナ5は
摺動部5a、板5b、ピン9及び連結部材13か
ら成る。
ガイドレール7の案内空所7cに突設された一対
の案内部7dによつて両側縁を案内されつつスム
ーズに移動し、連結部材13によつてこれに連結
されているランナ5も案内空所7aに殆んどすき
を残さずに収容されているので、ガタつきを生ず
ることなくスムーズに移動する。なおランナ5は
摺動部5a、板5b、ピン9及び連結部材13か
ら成る。
一方、乗員4が乗車してドアを閉じると、モー
タ8が上記したのとは反対方向に回転し、伝達部
材10を介してランナ5が後方及びセンターピラ
ーに沿つて下方に移動され、ウエビング3は乗員
4を腰から肩にかけて拘束する。
タ8が上記したのとは反対方向に回転し、伝達部
材10を介してランナ5が後方及びセンターピラ
ーに沿つて下方に移動され、ウエビング3は乗員
4を腰から肩にかけて拘束する。
以上何れの場合にも、ポウル18は第4図に示
されるようにリターンスプリング22によつて力
伝達部材10と非係合な位置に保持されているの
で、力伝達部材10は自由に動きうるようになつ
ており、従つて該力伝達部材と接続されているラ
ンナ5もガイドレール7内を自由に移動する。
されるようにリターンスプリング22によつて力
伝達部材10と非係合な位置に保持されているの
で、力伝達部材10は自由に動きうるようになつ
ており、従つて該力伝達部材と接続されているラ
ンナ5もガイドレール7内を自由に移動する。
車両衝突時には、乗員が慣性力によつて前方へ
移動しようとするが、ガイドレール7の後端側が
センターピラー6に沿つて車両上下方向に設けら
れているので、ランナ5の前方への移動は阻止さ
れ乗員は安全に保護される。尚、この時には次の
項で述べるようにランナ5の上方への移動も阻止
されている。
移動しようとするが、ガイドレール7の後端側が
センターピラー6に沿つて車両上下方向に設けら
れているので、ランナ5の前方への移動は阻止さ
れ乗員は安全に保護される。尚、この時には次の
項で述べるようにランナ5の上方への移動も阻止
されている。
車両転覆時には、ランナ5がルーフ側へ移動し
ようとするが、このときは力伝達部材10の移動
が阻止されることによりランナ5の移動が阻止さ
れる。即ち、車両の速度変化を感知すると感知部
材17が傾動し、アーム21を介してポウル18
がリターンスプリング22の付勢力に抗して力伝
達部材10と係合する位置まで回動する。この為
力伝達部材10の長手方向の移動が阻止され、従
つて該力伝達部材と接続されているランナ5の移
動も阻止される。このとき、力伝達部材10と係
合したポウル18は該力伝達部材10に形成され
た係合孔24を貫通するようになつている。従つ
て、該ポウルはブラケツト19の右方のガイド壁
25および左方のガイド壁26およびガイド23
の右方の壁および左方の壁27,28に夫々形成
された孔29,30,31,32の上縁によつて
支持され、力伝達部材10の移動を確実に阻止す
るようになつている。
ようとするが、このときは力伝達部材10の移動
が阻止されることによりランナ5の移動が阻止さ
れる。即ち、車両の速度変化を感知すると感知部
材17が傾動し、アーム21を介してポウル18
がリターンスプリング22の付勢力に抗して力伝
達部材10と係合する位置まで回動する。この為
力伝達部材10の長手方向の移動が阻止され、従
つて該力伝達部材と接続されているランナ5の移
動も阻止される。このとき、力伝達部材10と係
合したポウル18は該力伝達部材10に形成され
た係合孔24を貫通するようになつている。従つ
て、該ポウルはブラケツト19の右方のガイド壁
25および左方のガイド壁26およびガイド23
の右方の壁および左方の壁27,28に夫々形成
された孔29,30,31,32の上縁によつて
支持され、力伝達部材10の移動を確実に阻止す
るようになつている。
車両転覆時にランナ5に加わる力、すなわち乗
員の重量はたかだか200Kgfくらいなので、力伝
達部材10にて充分支えられる。尚、力伝達部材
の移動が阻止されていることにより、ウエビング
3が斜方向に引張られるとランナ5がこじられ、
ガイドレール7又は車体側部材にかみこんで乗員
をより確実に拘束出来るようにもなつている。
員の重量はたかだか200Kgfくらいなので、力伝
達部材10にて充分支えられる。尚、力伝達部材
の移動が阻止されていることにより、ウエビング
3が斜方向に引張られるとランナ5がこじられ、
ガイドレール7又は車体側部材にかみこんで乗員
をより確実に拘束出来るようにもなつている。
次に、ポウルの形状を変更した本考案の第2実
施例について説明する。尚以下の説明においては
第1実施例と同一部については説明を省略する。
又、第1実施例と同一部分には同一符号を付して
ある。第6図より明らかな如く、本実施例ではポ
ウル38がカウンターウエイト部37を有し、ほ
ぼ重心の位置を回動中心としてブラケツト39に
支持されている。従つてポウル38が金属製であ
つても、慣性力の方向にあまり影響されることな
く感知部材17の動きに応答して即座に作動する
ことができるようになつている。
施例について説明する。尚以下の説明においては
第1実施例と同一部については説明を省略する。
又、第1実施例と同一部分には同一符号を付して
ある。第6図より明らかな如く、本実施例ではポ
ウル38がカウンターウエイト部37を有し、ほ
ぼ重心の位置を回動中心としてブラケツト39に
支持されている。従つてポウル38が金属製であ
つても、慣性力の方向にあまり影響されることな
く感知部材17の動きに応答して即座に作動する
ことができるようになつている。
次に、同じくポウルの形状を変更した本考案の
第3実施例について説明する。第7図より明らか
な如く、ポウル48はブラケツト49に摺動自在
に支持されている。緊急時には、感知部材17に
よつてコイルスプリング42の付勢力に抗して左
方へ摺動され、力伝達部材40に形成された係合
孔44と係合する。
第3実施例について説明する。第7図より明らか
な如く、ポウル48はブラケツト49に摺動自在
に支持されている。緊急時には、感知部材17に
よつてコイルスプリング42の付勢力に抗して左
方へ摺動され、力伝達部材40に形成された係合
孔44と係合する。
本実施例では、ポウル48が摺動する構成とな
つているので、力伝達部材40に形成される係合
孔44はポウル48の断面形状よりも若干大きけ
ればよい。従つて、ポウル48と係合した後の力
伝達部材40の空走がほとんどなく、ランナ5の
移動がより短時間に阻止される。
つているので、力伝達部材40に形成される係合
孔44はポウル48の断面形状よりも若干大きけ
ればよい。従つて、ポウル48と係合した後の力
伝達部材40の空走がほとんどなく、ランナ5の
移動がより短時間に阻止される。
次に第8図を参照し、力伝達部材の形状を変更
した本考案の第4実施例について説明する。本実
施例では、力伝達部材50が帯状の本体部50a
と該本体部の一側面に形成された等脚台形状の歯
部50bとを備えた構成とされている。これに伴
い図示は省略するが、上記した歯部50bと噛合
するギヤーの突起も若干第1実施例とは変更され
た形状となつている。
した本考案の第4実施例について説明する。本実
施例では、力伝達部材50が帯状の本体部50a
と該本体部の一側面に形成された等脚台形状の歯
部50bとを備えた構成とされている。これに伴
い図示は省略するが、上記した歯部50bと噛合
するギヤーの突起も若干第1実施例とは変更され
た形状となつている。
車両緊急時には、ポウル58が時計方向に回動
して歯部50bと係合する。従つて力伝達部材5
0の長手方向移動が阻止され、ランナの移動が阻
止される。尚本実施例では、ポウル58は歯部5
0bと、ブラケツトの右方のガイド壁51および
ガイド52の右方の壁に夫々形成された孔53,
54の上縁、とによつて支持される。
して歯部50bと係合する。従つて力伝達部材5
0の長手方向移動が阻止され、ランナの移動が阻
止される。尚本実施例では、ポウル58は歯部5
0bと、ブラケツトの右方のガイド壁51および
ガイド52の右方の壁に夫々形成された孔53,
54の上縁、とによつて支持される。
次に第9図以下を参照し、本考案の第5実施例
について説明する。第9図は概略図(車室内から
右席側を見たもの)であり、車両のルーフサイド
には車両前後方向に沿つてほぼ直線状のガイドレ
ール67が配設されている。該ガイドレール67
の後端に隣接して、ランナ65を固定する為のロ
ツク装置60が取付けられている。該ロツク装置
60は第10図に詳細が明らかなように、車体に
取付けられたブラケツト61、該ブラケツトに揺
動自在に取付けられたロツク部材62、等より構
成される。
について説明する。第9図は概略図(車室内から
右席側を見たもの)であり、車両のルーフサイド
には車両前後方向に沿つてほぼ直線状のガイドレ
ール67が配設されている。該ガイドレール67
の後端に隣接して、ランナ65を固定する為のロ
ツク装置60が取付けられている。該ロツク装置
60は第10図に詳細が明らかなように、車体に
取付けられたブラケツト61、該ブラケツトに揺
動自在に取付けられたロツク部材62、等より構
成される。
ランナ65をガイドレール67に沿つて移動す
るための力伝達部材70には、前方端に第1のス
トツパ63及び該第1のストツパから若干後方側
に距離を隔てて第2のストツパ64が固設され、
両ストツパの間にはランナ65の板65bに連結
された連結部材73が、該伝達部材70と相対的
に移動し得る態様にて保持されている。力伝達部
材70はガイド66に案内されて車両後方への
び、トランクルーム等に取付けられた駆動装置6
8と接続されている。駆動装置68とロツク装置
60との間には、例えば第4図に示すような緊急
ロツク装置16が設けられている。
るための力伝達部材70には、前方端に第1のス
トツパ63及び該第1のストツパから若干後方側
に距離を隔てて第2のストツパ64が固設され、
両ストツパの間にはランナ65の板65bに連結
された連結部材73が、該伝達部材70と相対的
に移動し得る態様にて保持されている。力伝達部
材70はガイド66に案内されて車両後方への
び、トランクルーム等に取付けられた駆動装置6
8と接続されている。駆動装置68とロツク装置
60との間には、例えば第4図に示すような緊急
ロツク装置16が設けられている。
乗員が乗車又は降車するためにドアが開放され
ると、力伝達部材70が駆動装置68によつて前
方へ移動させられる。従つて、第2のストツパ6
4がロツク部材62の上端と当接して該ロツク部
材を反時計方向に揺動させ(即ちランナ65の鼻
部71とは非係合となる)つつ連結部材73と当
接するまで空走した後、ランナ65は伝達部材7
0とともに前方に移動し、ウエビングは第9図中
二点鎖線で示された状態となる。
ると、力伝達部材70が駆動装置68によつて前
方へ移動させられる。従つて、第2のストツパ6
4がロツク部材62の上端と当接して該ロツク部
材を反時計方向に揺動させ(即ちランナ65の鼻
部71とは非係合となる)つつ連結部材73と当
接するまで空走した後、ランナ65は伝達部材7
0とともに前方に移動し、ウエビングは第9図中
二点鎖線で示された状態となる。
一方乗員が乗車してドアを閉じると伝達部材7
0が上記と逆に移動され、連結部材73が第1の
ストツパと当接した状態でランナ65を後方へ移
動し、ランナ65の鼻部71がロツク部材62と
係合して固定される。(第9図中実線で示された
状態) 車両緊急時には、感知部材17によつて作動さ
れるポウル18が力伝達部材70の係合孔と係合
して該力伝達部材の移動を阻止するので、ランナ
65はより確実に第10図に示された状態に保持
される。即ち緊急ロツク装置16を有しない場合
には、緊急時等にドアが開放されてしまつたり、
駆動装置のハーネスが駆動装置を開放側に動かす
ように短絡すると、駆動装置によつて力伝達部材
が自動的に前方に移動されてしまう。すると上述
したとおり、ランナは自動的に前方に案内されて
しまい乗員を有効に保護し得ない虞も出てくる。
しかし本実施例では、力伝達部材70の移動をポ
ウル18によつて阻止するようになつているので
このような事態は発生しない。
0が上記と逆に移動され、連結部材73が第1の
ストツパと当接した状態でランナ65を後方へ移
動し、ランナ65の鼻部71がロツク部材62と
係合して固定される。(第9図中実線で示された
状態) 車両緊急時には、感知部材17によつて作動さ
れるポウル18が力伝達部材70の係合孔と係合
して該力伝達部材の移動を阻止するので、ランナ
65はより確実に第10図に示された状態に保持
される。即ち緊急ロツク装置16を有しない場合
には、緊急時等にドアが開放されてしまつたり、
駆動装置のハーネスが駆動装置を開放側に動かす
ように短絡すると、駆動装置によつて力伝達部材
が自動的に前方に移動されてしまう。すると上述
したとおり、ランナは自動的に前方に案内されて
しまい乗員を有効に保護し得ない虞も出てくる。
しかし本実施例では、力伝達部材70の移動をポ
ウル18によつて阻止するようになつているので
このような事態は発生しない。
尚、本実施例の一部例えば緊急ロツク装置を変
更して第6,7図に示された構成としたり、力伝
達部材を変更して第8図に示された構成にしても
よい。
更して第6,7図に示された構成としたり、力伝
達部材を変更して第8図に示された構成にしても
よい。
以上の説明においては、緊急ロツク装置が駆動
装置とガイドレールとの間に配設されるものにつ
いてのみ説明したが、駆動装置から力伝達部材の
自由端側に配設しても良い。
装置とガイドレールとの間に配設されるものにつ
いてのみ説明したが、駆動装置から力伝達部材の
自由端側に配設しても良い。
又、ランナはウエビングの中間部を案内するも
のであつても良い。
のであつても良い。
以上説明したとおり本考案に係る受動型シート
ベルトは、車両緊急時に力伝達部材とポウルとを
係合させてランナの移動を阻止する構成とされて
いるので、ポウルおよび車両の速度変化を感知す
る感知部材の取付位置を任意に選べ、シートベル
トのレイアウトにより自由度が増すという効果を
有する。
ベルトは、車両緊急時に力伝達部材とポウルとを
係合させてランナの移動を阻止する構成とされて
いるので、ポウルおよび車両の速度変化を感知す
る感知部材の取付位置を任意に選べ、シートベル
トのレイアウトにより自由度が増すという効果を
有する。
第1図は本考案の第1実施例の概略図、第2図
aは第1図の要部断面図、同図bはA−A線断面
図、第3図a,bは駆動装置と力伝達部材との接
続方法の説明図、第4図aは第1図と同じ方向か
ら見た要部の拡大図、同図bは側面図、第5図は
力伝達部材の斜視図、第6図乃至第8図は本考案
の第2乃至第4実施例を示す夫々第4図と同様な
図、第9図は本考案の第5実施例を示す概略図、
第10図はロツク装置の拡大図である。 7,67……ガイドレール、5,65……ラン
ナ、10,40,50,70……力伝達部材、1
7……感知部材、18,38,48,58……ポ
ウル。
aは第1図の要部断面図、同図bはA−A線断面
図、第3図a,bは駆動装置と力伝達部材との接
続方法の説明図、第4図aは第1図と同じ方向か
ら見た要部の拡大図、同図bは側面図、第5図は
力伝達部材の斜視図、第6図乃至第8図は本考案
の第2乃至第4実施例を示す夫々第4図と同様な
図、第9図は本考案の第5実施例を示す概略図、
第10図はロツク装置の拡大図である。 7,67……ガイドレール、5,65……ラン
ナ、10,40,50,70……力伝達部材、1
7……感知部材、18,38,48,58……ポ
ウル。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 (1) ガイドレールと、該ガイドレールに沿つて移
動可能とされ、ウエビングが乗員拘束位置と解
放位置とをとり得るように案内するためのラン
ナと、該ランナに接続され駆動装置によつてガ
イドレールの長手方向に沿つて駆動される力伝
達部材と、車両の速度変化を感知する感知部材
と、該感知部材によつて作動されるボウルとを
有し、車両緊急時にボウルを力伝達部材と係合
させランナのガイドレールに沿つ移動を阻止す
ることを特徴とする受動型シートベルト。 (2) ボウルは、力伝達部材を貫通する方向に摺動
可能に支持されている実用新案登録請求の範囲
第1項記載の受動型シートベルト。 (3) ポウルは、ほぼ重心の位置を中心に回動可能
に支持されている実用新案登録請求の範囲第1
項記載の受動型シートベルト。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1983038838U JPS59143859U (ja) | 1983-03-17 | 1983-03-17 | 受動型シ−トベルト |
US06/584,318 US4555127A (en) | 1983-03-17 | 1984-02-28 | Passive seat belt system |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1983038838U JPS59143859U (ja) | 1983-03-17 | 1983-03-17 | 受動型シ−トベルト |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS59143859U JPS59143859U (ja) | 1984-09-26 |
JPH024845Y2 true JPH024845Y2 (ja) | 1990-02-06 |
Family
ID=12536344
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1983038838U Granted JPS59143859U (ja) | 1983-03-17 | 1983-03-17 | 受動型シ−トベルト |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US4555127A (ja) |
JP (1) | JPS59143859U (ja) |
Families Citing this family (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0425398Y2 (ja) * | 1985-09-04 | 1992-06-17 | ||
US4778200A (en) * | 1986-10-21 | 1988-10-18 | Nippon Seiko Kabushiki Kaisha | Emergency safety device for automatic seat belt system |
JPS6418958U (ja) * | 1987-07-24 | 1989-01-31 | ||
US8032264B2 (en) * | 1999-12-15 | 2011-10-04 | Automotive Technologies International, Inc. | Vehicular heads-up display system |
US8818647B2 (en) * | 1999-12-15 | 2014-08-26 | American Vehicular Sciences Llc | Vehicular heads-up display system |
US8068942B2 (en) * | 1999-12-15 | 2011-11-29 | Automotive Technologies International, Inc. | Vehicular heads-up display system |
US8686922B2 (en) * | 1999-12-15 | 2014-04-01 | American Vehicular Sciences Llc | Eye-location dependent vehicular heads-up display system |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5919861B2 (ja) * | 1978-08-18 | 1984-05-09 | 日本精工株式会社 | シ−トベルトの緊急係止装置 |
JPS5528549A (en) * | 1978-08-19 | 1980-02-29 | Sony Corp | Servo circuit |
JPS5814337B2 (ja) * | 1978-09-18 | 1983-03-18 | トヨタ自動車株式会社 | シ−トベルト装置 |
JPS55176849U (ja) * | 1979-06-06 | 1980-12-18 |
-
1983
- 1983-03-17 JP JP1983038838U patent/JPS59143859U/ja active Granted
-
1984
- 1984-02-28 US US06/584,318 patent/US4555127A/en not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US4555127A (en) | 1985-11-26 |
JPS59143859U (ja) | 1984-09-26 |
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