JPH0248428B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はマトリツクス・プリンタのためのリボ
ン給送装置に係る。

マトリツクス式リボン・プリンタは、特に印刷
処理がプリントヘツドとリボンの間に不断の電気
的接触を要する時に特定なリボン給送問題を提起
する。このような印刷処理のために、代表的な事
例においてリボンは印刷ラインに沿つて置かれて
おりこの状態でプリントヘツドはこのリボンを走
査する。受容媒体に関するリボンの運動は、汚れ
を生じる傾向があり、この運動は印刷ラインに沿
つて新しいリボンを最初から置くことによつて避
けられる。

米国特許第4195937号は多数のリボン給送構成
を記述している。これらの構成の全てはプリント
ヘツド・キヤリアから離れて配置された供給リー
ル及び巻取りリールを用い、この構成はリボンの
装置及び通し作業を複雑にしている。印刷ライン
に沿つた印刷処理走査の前に、リボンは所定位置
に留められる。１つの構成に関して、棒状の留め
具は印刷処理電流を集電する役目をする。記述さ
れたほとんどの構成に関して、操作員は現行の印
刷ラインの上に印刷された資料を検査するために
リボンの上のパターンを調べなければならない。
これらの構成の１つは、リボンを所定位置に留め
た状態で印刷ラインの検証を許容するようにこの
リボンを案内している。この構成の印刷処理電流
は、導電用棒及び（あるいは）印刷ラインからリ
ボンを再び導くローラによつて集電される。

導電棒を集電に使用すると摩擦抗力によつてリ
ボンの給送が妨害されるだけでなくリボンを破損
させるおそれがある。

また、ローラを集電に使用するとリボン給送妨
害及び破損の問題はないが、接触が断続となつ
て、スパークが発生したり印刷が均一でなくなる
という問題点がある。

本発明は、従来のこのような問題点を解決すべ
くなされたもので、リボンに摩擦抗力を与えるこ
となく且つリボンとの接触が断続となることのな
い集電手段を有するリボン給送装置を提供するこ
とを目的とする。

この目的を達成するために、本発明は、少くと
も一方のローラが集電作用をなす一対の給送ロー
ラが一定の圧力でリボンを挟持するように上記一
対の給送ローラの少くとも一方を上記リボンに押
し付ける押圧手段を具備するものである。

計量給送ローラで電流を集電することによつて
達成されたこの低い摩擦を補うために、ここに示
された本発明の実施例は、オン・キヤリア式供給
装置からリボンの解放を制御し且つ計量給送ロー
ラの供給側の張力を狭い範囲に維持する張力動作
のリボン・ブレーキを用いている。張力動作のア
ームは、リボン・ループの長さに従つてリボン・
ブレーキの解放を制御しそしてブレーキがかけら
れた状態でリボン・ループの拡大された張力範囲
を有する。リボン・ループに張力を与えるための
拡大された範囲において、アームは供給装置と計
量供給ローラの間のゆるみを防ぐ役目をしそして
こすりつけを起し且つプリントヘツドを損傷しう
るリボンの曲げすなわち折り曲げを防ぐ。与えら
れるゆるみ除去は、プリントヘツドが引き込めら
れる時あるいは逆方向の計量給送が印刷処理走査
の開始時に起る時にリボンに張力を維持するに適
当な量である方が好ましい。

本発明の実施例のもう一つの特徴として、キヤ
リアの運動は、リボンを巻取り装置で巻くために
ベルト駆動によつて結合される。ベルト駆動は張
力動作アームによつて制御され、このアームはリ
ボンの張力が計量供給ローラの巻取り側において
増加するとベルトのスリツプを増加する。

上述した部品の協調動作により正確に制御され
た低い張力レベルがオン・キヤリア式リボン給送
装置に達成され、しかも印刷処理の際に印刷地点
で実質的にゼロのリボン速度レベルを維持する。
更に、電流集電のためにリボンに付加抗力が生じ
ることもなく、これにより印刷処理のために電流
集電が必要なプリンタにおいてリボン張力状態を
制御する問題が簡単になる。

第１図を参照するに、本発明を組み込んでいる
ここに示したプリンタ構成は細長いプラテン１０
を含み、このプラテンは印刷マークを受容するた
めの用紙シートのような媒体１２を保持してい
る。印刷処理動作を達成するために、キヤリア１
８はプラテン１０の縦軸に平行に移動するように
案内レール２０の上に取りつけられる。駆動動作
は、先行技術において公知であるように駆動装置
（図示せず）に接続されたケーブル２２によつて
キヤリア１８に伝達される。

プリントヘツド１６は駆動部材２８の一方のア
ーム２４の上の取付板２５に取つけられ、枢動部
材２８はキヤリア１８に枢着されている。引き込
み位置（図示する）からプリント・ライン３２の
動作位置へプリントヘツド１６を移動させること
は、ソレノイド３４によつて達成され、このソレ
ノイドは枢動部材２８の第２のアーム３０に結合
される。スプリング３６は、ソレノイド３４が滅
勢される時にプリントヘツド１６を引き込み位置
に戻す役目をする。

更に十分後述されるように、プリントヘツド１
６は、一組の信号チヤネル３８に印刷信号を受け
とりそして線アレイに配列された夫々の電極４２
によつてこのような信号を印刷リボン４０に印加
するような形式のものである。

印刷リボン４０の計量供給は、キヤリア１８の
上に配置された計量給送ローラ４４及び４６を、
印刷リボン４０の給送通路の上のプリントヘツド
１６の巻取り側に協働させることにより行われ
る。

ローラ４４は、プリントヘツド１６に面するリ
ボン４０の側に配列される方が好ましくそしてキ
ヤリアの上の固定位置に取りつけられている。リ
ボンとの安定した圧力接触は、枢動部材５０のア
ーム２６の上にローラ４６を取りつけ且つ第２の
アーム５４の上に作用するスプリング５２によつ
てリボン挾持力を与えることにより達成される。
アツセンブリーの都合上、ローラ４４及び枢動部
材５０は保持ブラケツト５６の上に取りつけら
れ、この保持ブラケツトはキヤリア１８に固着さ
れる。

第２図を参照するに、ローラ４４は軸５８と共
に回転するようにキヤリアに取りつけられ、この
軸はプーリー６０に接続されそしてこのプーリー
をまわつて巻取り駆動ベルト６２が位置づけられ
ている。クラツチ６６の第１の面板６４が又軸５
８と共に回転するように取りつけられ、このクラ
ツチはソレノイド７０によつて係合位置と離脱位
置（図示する）の間を移動できる第２の面板６８
を有する。駆動力はプーリー部分７２で第２の面
板６８を回転させるように伝達され、このプーリ
ー部分はプリンタ・フレーム（第１図に記号的に
示す）に張り渡されたケーブル７４によつて巻き
つけられている。

ケーブル７４の巻きつけ方向は、キヤリア１８
による動作の印刷処理方向（通常左から右）に対
してプリントヘツド１６からローラ４４及び４６
に向つてリボンを引つ張るように回転させるよう
に選択される。プーリー７２及びローラ４４の直
径は、受容媒体１２に対するリボン４０の速度が
零となるようにキヤリア１８とリボン４０の移動
方向が逆で速度が等しくなるように選択される。

クラツチ制御論理装置７５は、実行される夫々
の印刷動作の性格を指示するプリンタ制御装置
（図示せず）からの符号化信号を受けとることが
好ましくそしてクラツチ６６を係合させるための
ソレノイド７０に選択的に信号を出す。プリンタ
動作を識別する符号化信号の使用は公知でありそ
してクラツチ制御論理装置７５はこの符号化印刷
動作信号を調べ、グラフイツク印刷処理動作が指
示されるたびにクラツチ６６を係合させる。高速
印刷処理のために、たとえば、スペース動作が２
つのグラフイツク印刷処理動作の間にはさまれて
いる時にクラツチ６６の任意の離脱をはぶくため
に、印刷処理動作の順序で調べる更に複雑な制御
装置が導入されてもよい。

複雑でない制御装置はクラツチ６６として一方
向クラツチを用いることにより達成され、このク
ラツチはキヤリア１８の前進動作中係合されてい
る。

軸５８のためのワイパー７６（カバーと共に図
示される）に、電気接続体７８はリボン４０とロ
ーラ４４の間に電流を流すように作られそして密
接な接触及び安定した挾持作用を保証するために
ぎざぎざをつけられることが好ましい。

ここに示した実施例（第３図参照）のための制
御印刷処理電流（Ip）はリボン４０に印加され、
このリボンは外側の適度な抵抗層８０、中間の導
電アルミニウム層８２及びインク転写層８４を含
んでいる。電流は適度な抵抗層８０に接触するロ
ーラ４４によつて集電される。更に接続の質を改
良するために、ローラ４６がリボン４０への接続
を安定させるために用いられてもよい。たとえ
ば、アルミニウム層は、1980年６月30日に出願さ
れた米国出願番号第164658号（米国特許第
4329071号）に記述されているように、印刷処理
によつて残されたインク転写層８４の空所に係合
されてもよい。印刷電流（Ip）は一組の電極駆動
装置８６から印加され、この駆動装置は先行技術
において公知であるようにプリンタ制御装置（図
示せず）からのゲート信号SEに従つて夫々の電
極に印加される電流の発生を選択的に制御する。
電流Ipは計量給送ローラ４４及び４６の一方ある
いは両方を通つて通路７８に沿つて電極駆動装置
に戻り、この通路は別の導体であつてもよくある
いはプリンタの金属部分を含んでもよい。

第４図を参照するに、ローラ８８は印刷リボン
４０の給送通路の供給側に取りつけられている。
ローラ８８は、ローラ９０に巻きつく張力ループ
の一方の端部にリボン４０を導き、このローラ９
０は枢動部材９４の張力アーム９２の上に配置さ
れている。ローラ９６は張力ループの他方の端部
を規定する役目をしそして又枢動部材１０２のブ
レーキ・アーム１００によるブレーキ作用のため
の締めつけ表面を用意する役目をする。図示され
たブレーキング位置において、リボン４０はブレ
ーキ・アーム１００の上に取りつけられたパツド
１０４とローラ９６の間に締めつけられる。

偏倚力はスプリング１０６によつて枢動部材９
４及び１０２にかけられ、このスプリングは耳片
アーム１０８と１１０の間に張られている。枢動
部材９４及び１０２の上の耳片アーム１０８及び
１１０の角度位置の結果、偏倚力はローラ８８と
９６の間のリボン４０のループの大きさを増加す
るためにアーム９２を推進させる。偏倚力は又、
リボン４０を締めつける位置にブレーキ・アーム
１００を駆動させる傾向がある。

リボン４０の上の締めつけ作用の解放は、枢動
部材９４のブレーキ駆動アーム１１２によつて達
成され、このブレーキ駆動アームはブレーキ解放
アーム１１４と係合し且つ相互作用する（初期の
相互作用において枢動部材９２の位置は想像線で
示される）。

枢動部材９４及び１０２の上述の構成において
生じるリボン・ループの長さ及び張力の関係（第
５図参照）は、プリントヘツド１６を通過して計
量給送ローラ４４及び４６に延びるリボン４０の
部分に通常の印刷処理の間狭い張力範囲を与え
る。汚染した印刷処理をもたらしたりプリントヘ
ツドを損傷したりするリボン４０の曲げすなわち
折り曲げは、プリントヘツド１６の引き込まれた
位置への移動及び印刷速度を上げるためのキヤリ
ア１８の任意の後進に適応するに十分なゆるみ除
去を与えることによつて避けられる。これに関連
して、ライン３２の次に印刷すべき部分への加速
の際にラインの印刷済部分にプリントヘツドが再
度もたらされる時にリボンが浪費されないよう
に、印刷処理の開始時の後進運動の際に逆方向の
計量給送を許容することが好ましいことがわか
る。ブレーキ駆動アーム１１２がブレーキ解放ア
ーム１１４に係合し且つこのアームを移動させる
点にリボン・ループの長さが下がる時に、このリ
ボン４０は解放されそしてリボン張力は、リボン
給送通路を規定するリボン案内ローラ１２２を越
えて配置されるリボン供給リール１２０（第１図
参照）に達すする。

第６図を参照するに、リボン４０を供給し且つ
巻取るためのここに示された同心的構成は、供給
リール１２０及び巻取りリール１２４を含んでい
る。供給リール１２０は保持円板１２６に関して
自由に回転する。供給リール１２０と計量給送ロ
ーラ４４及び４６との間のリボン張力制御は枢動
部材９４及び１０２等によつて行われる。ハブ１
２８は巻取りリール１２４を受けとりそしてキー
１２５を含み、このキーは相対的な回転を防止す
る。巻取りリール１２４の回転運動は駆動ベルト
６２によつてプーリー１３０に伝達され、このプ
ーリーは軸１３２によつてハブ１２８に接続され
ている。計量供給ローラ４４及び４６の巻取り側
の略一様なリボン張力（第１図参照）は枢動部材
１４０の作用によつて達成され、この枢動部材は
ベルト張力用ローラ１４４が取りつけられている
連結制御アーム１４２を含んでいる。リボン４０
の張力は、アーム１５２の上に作用する張られた
スプリング１５０の偏倚に抗して回転される枢動
部材１４８のアーム１４６によつて検出される。
巻取りが計量供給速度を越えると、アーム１４６
はリボン４０によつて停止耳片１５３から離れて
リボン４０により計量給送ローラ４４及び４６へ
向つて引つ張られる。この運動は枢動部材１４８
のリンク・アーム１５６によつて枢動部材１４０
のアーム１５４に伝達される。リボン４０がアー
ム１４６を停止耳片１５３から離すように引つ張
る時に、上述のリンク構成はローラ１４４をベル
ト６２の通路の中心に向つて移動させてベルト張
力を減じ遂にはプーリー６０と１３０の連結を解
いてリボンの巻取りを停止させる。リボン４０の
巻取りが行われない状態で計量給送ローラ４４及
び４６からリボンが巻取り側に給送されるとリボ
ン４０がたるみ、引きのばされたスプリング１５
０がアーム１５２及び枢動部材１４０のアーム１
５８に作用してベルト６２に張力を与えるように
ローラ１４４を強制移動させ得るようになる。

このような張力制御において、巻取りリール１
２４の一様な張力での巻取処理が達成される。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に従つたリボン給送装置の図、
第２図は本発明に従つたリボン計量供給構成の
図、第３図は本発明に従つて印刷電流の流れを示
す図、第４図は本発明に従つた供給側の張力制御
を示す図、第５図は第４図の供給側の張力制御の
応答特性を示す図表、第６図はここに示した本発
明の実施例のための供給リール及び巻取りリール
を示す断面図である。 １０……プラテン、１３２，５８……軸、１８
……キヤリア、１３０，６０，７２……プーリ
ー、４０……リボン、６４，６８……面板、１６
……プリントヘツド、１４８，１４０，１０２，
９４，５０……枢動部材、１４４，９６，４４，
４６……ローラ、１００……ブレーキ・アーム、
７４……ケーブル、１５０，１０６……スプリン
グ、６２……ベルト、１２０，１２４……リー
ル、７０……ソレノイド。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 印刷電極駆動装置からキヤリアに取り付けら
   れたプリントヘツドを介して印刷リボンに印刷電
   流を与えることにより印刷を行うプリンタに用い
   るリボン給送装置において、 リボン供給装置と、 リボン巻取装置と、 前記リボン供給装置と前記リボン巻取装置との
   間において前記プリントヘツドに関連付けられた
   リボン通路を画定する通路手段と、 前記リボンを給送するために前記リボン通路に
   配設された一対の給送ローラと、 印刷媒体に対する前記キヤリアの動きに対応し
   た動きを前記一対の給送ローラの少なくとも一方
   に与える駆動手段と、 前記一対の給送ローラが一定の圧力で前記リボ
   ンを挟持するように前記一対の給送ローラの少く
   とも一方を前記リボンに押し付ける押圧手段と、 前記一対の給送ローラの少なくとも一方を通し
   て前記印刷電流を前記リボンから前記印刷電極駆
   動装置へ戻す電流帰路と、 を具備するリボン給送装置。