JPH0247932Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案はうがい液、消毒液、防臭液あるいは歯
磨液などの原液と水とを混合させる液体混合器、
特に混合液の噴出パイプの構造に関するものであ
る。

従来技術とその問題点 従来、液体混合器の一例として、Ｌ字形ハウジ
ング内に、給水取入口、中間バルブ、吸引混合
器、薬液槽などを装着し、吸引混合器で薬液と水
とを混合した混合液を、ハウジングの下部に設け
た噴出パイプを介して噴出させるようにしたうが
い装置が、例えば実公昭52−18636号公報に記載
されている。

上記噴出パイプはハウジングの下部に水平方向
に旋回可能に取り付けられているので、うがい装
置を例えば洗面所に設置した場合には、噴出パイ
プの先端に設けたノズルを洗面器の上方に移動さ
せて使用することができる。ところが、うがい装
置が洗面器より後方の壁面に設置されていると、
噴出パイプのノズルを洗面器の上方に対応させる
ことができず、混合液が洗面器外へ飛散するとい
う問題がある。この問題は、噴出パイプの長さを
長くすれば解決できるが、パイプ長をあまり長く
すると噴出パイプをハウジングの下方へ格納する
ことができず、不使用時にノズルに塵埃が付着す
るという問題点が生じる。

考案の目的 本考案は上記従来の問題点に鑑みてなされたも
ので、その目的は、噴出パイプのノズルを広い範
囲に移動可能とし、かつ不使用時に噴出パイプを
コンパクトに格納し得る液体混合器を提供するこ
とにある。

考案の構成 上記目的を達成するために、本考案は、本体ケ
ースの下部に混合液の噴出パイプを設けた液体混
合器において、上記噴出パイプは、一端が本体ケ
ースの下部に水平方向に旋回可能に結合された第
１パイプと、一端が第１パイプの他端に水平方向
に旋回可能に連結され、他端にノズルを設けた第
２パイプとで構成され、上記噴出パイプを折り畳
んで本体ケースの下方へ格納可能としたものであ
る。

実施例の説明 第１図は本考案の一例であるうがい装置を示
し、ハウジング１とカバー２とからなる本体ケー
スＡ内には、薬液槽３と、吸引混合器４とが収容
され、薬液槽３と吸引混合器４とはホース５によ
つて接続されている。また、吸引混合器４の下部
には水道管を接続する給水口６が形成されてお
り、本体ケースＡの前面に突出する押ボタン７を
押すことにより、給水口６から水が流入し、この
水と薬液槽３から流入した薬液とを吸引混合器４
内で適正混合比で混合した後、混合液はホース８
を介してハウジング１の下部に固定されたパイプ
支持具９へ送られる。

パイプ支持具９は、第２図に示すようにナツト
１０によつてハウジング１に固定されており、パ
イプ支持具９の下部には接続具１１が回転可能に
挿通され、止ネジ１２によつて抜け止めされてい
る。上記接続具１１には第１パイプ１３の一端が
固定されており、第１パイプ１３はパイプ支持具
９に対して水平方向に旋回可能となつている。

第１パイプ１３と第２パイプ１６とは水平方向
に旋回可能な旋回機構１４を介して連結されてい
る。すなわち、第１パイプ１３の他端と第２パイ
プ１６の一端にはそれぞれ接続具１５，１７が固
定されており、両接続具１５，１７に連結パイプ
１８を相対回転可能に挿通し、かつ連結パイプ１
８の先端に止めネジ１９を螺着することにより、
接続具１５，１７は連結パイプ１８に対して抜け
止めされている。

第２パイプ１６の一端側には自身の軸回りに回
転可能な回転機構２０を有しており、この回転機
構２０は第３図に示すように上記接続具１７に固
定された接続管２１と、接続管２１の外側に螺合
するナツト２２と、液漏れを防止するＯリング２
３と、座金２４と、Ｃ字形の金属環２５とで構成
されている。上記ナツト２２を接続管２１に螺合
させると、ナツト２２の内側に形成したテーパ面
２２ａが金属環２５に圧着し、さらに金属環２５
が第２パイプ１６に形成した環状溝１６ａに圧着
するため、第２パイプ１６は所定の節度感をもつ
て回転可能となつている。第２パイプ１６の他端
は上方へ屈曲しており、その先端にノズル２６が
設けられている。

上記第１パイプ１３と第２パイプ１６は折り畳
み可能な噴出パイプＢを構成しており、混合液は
この噴出パイプＢ内を通つてノズル２６より噴出
する。また、第１パイプ１３と第２パイプ１６の
長さはほぼ等しく形成されているので、噴出パイ
プＢを折り畳むことにより本体ケースＡの下方へ
コンパクトに格納することができる。この時、旋
回機構１４とノズル２６とがカバー２と干渉する
おそれがあるので、これを防止するためカバー２
の下端部には第１図に示すように切欠２ａ，２ｂ
が形成されている。

第４図、第５図は上記構成のうがい装置の設置
状態を示し、本体ケースＡは壁面Ｃにネジ等にて
固定されている。そして、噴出パイプＢを必要に
応じて折り曲げることにより、第４図斜線の範囲
内で自由な位置にノズル２６を移動させることが
できる。したがつて、第５図のように洗面器３０
の取付面より後方の壁面Ｃにうがい装置を設置し
た場合でも、噴出パイプＢを前方に回動させるこ
とにより、洗面器３０の上方にノズル２６を位置
させることができる。また、うがい装置の不使用
時には第４図破線で示すように、噴出パイプＢを
折り畳んで本体ケースＡの下方へ格納できるの
で、ノズル２６への塵埃の付着を防止でき、常に
ノズル２６を清潔に保持できる。

考案の効果 以上の説明で明らかなように、本考案によれば
噴出パイプを、一端が本体ケースの下部に水平方
向に旋回可能に結合された第１パイプと、一端が
第１パイプの他端に水平方向に旋回可能に連結さ
れ、他端にノズルを設けた第２パイプとで構成し
たので、噴出パイプのノズルを広い範囲に移動さ
せることができるとともに、不使用時には噴出パ
イプを本体ケースの下方へコンパクトに格納でき
るので、ノズルへの塵埃の付着を防止することが
できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案にかかる液体混合器の一例であ
るうがい装置の斜視図、第２図は噴出パイプ部分
の断面図、第３図は第２図の一部拡大図、第４
図、第５図は上記うがい装置の設置状態の平面図
および側面図である。 Ａ……本体ケース、Ｂ……噴出パイプ、３……
薬液槽、４……吸引混合器、９……パイプ支持
具、１１……接続具、１３……第１パイプ、１４
……旋回機構、１６……第２パイプ、２０……回
転機構、２６……ノズル。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 本体ケースの下部に混合液の噴出パイプを設け
   た液体混合器において、上記噴出パイプは、一端
   が本体ケースの下部に水平方向に旋回可能に結合
   された第１パイプと、一端が第１パイプの他端に
   水平方向に旋回可能に連結され、他端にノズルを
   設けた第２パイプとで構成され、上記噴出パイプ
   を折り畳んで本体ケースの下方へ格納可能とした
   ことを特徴とする液体混合器。