JPH0422853Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ＜産業上の利用分野＞ 本考案は風呂場において使用するシヤワーのシ
ヤワーヘツドとホースとの中間継手装置に関す
る。

＜従来の技術＞ 従来、風呂場において使用するシヤワーのシヤ
ワーヘツドは、単にホースと該シヤワーヘツドと
を連結して構成されていたものである。したがつ
て、シヤワーヘツドのホース連結金具を壁に取付
けてあるシヤワーヘツド掛け具に掛けた儘で使用
する場合に、シヤワーヘツドの噴水、噴湯口の向
きが一定であるから、限られた一定の範囲しか噴
水、噴湯できなかつたため不便であつた。即ち、
シヤワーヘツド掛け具に対するシヤワーヘツドの
ホース連結金具の掛け方によつては左右方向にシ
ヤワーヘツドを向けることができても、上下方向
へ向けることはできなかつたものである。

＜考案が解決しようとする問題点＞ 本考案は上記実情に鑑み考案されたものであつ
て、その目的とするところはホースを連結した継
手本体に対し、シヤワーヘツド支持球体部を介し
てシヤワーヘツドを360度の方向に自在に向ける
ことができるようにしたことによつて、シヤワー
ヘツド掛け具にシヤワーヘツドのホース連結金具
を掛けた儘で噴水、噴湯を広範囲にわたつてでき
ると共に、既製品のホースとシヤワーヘツドもそ
れぞれ取付けられて使用できるようにした便利な
シヤワーヘツドとホースとの中間継手装置を提供
するにある。

＜問題点を解決するための手段＞ 本考案は下部の螺子を介してホースを連結する
ようにした継手本体の上方凹部にスプリングと環
状パツキングを置き、該環状パツキングに当接し
たシヤワーヘツド支持球体部に嵌合した締付けナ
ツトを継手本体に螺挿し、前記シヤワーヘツド支
持球体部の上部に取付けた螺子管を介してシヤワ
ーヘツドを連結するようにしてなるものである。

＜作用＞ 上記構成としたこと、即ち、ホースを連結した
継手本体に対し、シヤワーヘツド球体部を介して
シヤワーヘツドを360度の方向に自在に向けるこ
とができるようにしたことによつて、シヤワーヘ
ツド掛け具にシヤワーヘツドのホース連結金具を
掛けた儘で噴水、噴湯を広範囲にわたつてでき
る。

＜実施例＞ １は水栓本体２にその基端を接続したホース、
３は該ホース１の先端に取付けたホース取付金
具、４は環状パツキング、５はホース１に嵌挿し
たホース連結金具で、上部内周に設けた螺子６を
継手本体７の下部外周の螺子８に螺挿すると共
に、環状パツキング９を介して継手本体７にホー
ス１を連結するものである。

１０は継手本体７に形成した上方凹部で、該上
方凹部１０にスプリング１１、座金１２及び環状
パツキング１３を置き、該環状パツキング１３に
当接したシヤワーヘツド支持球体部１４に締付け
ナツト１５を嵌合し、該締付けナツト１５の内周
の螺子１６を継手本体７の上部外周の螺子１７に
螺挿して、継手本体７に対しシヤワーヘツド支持
球体部１４を回動して、360度の方向に回動自在
に取付ける。

１８は螺子管であつて、その内周に設けた螺子
１９の下半部をシヤワーヘツド支持球体部１４の
上部外周の螺子２０に螺着し、上方部に多数の噴
水、噴湯口２１を設けたシヤワーヘツド２２の基
端の螺子２３を、前記螺子管１８の内周の螺子１
９の上半部に螺挿すると共に、環状パツキング２
４を介して、シヤワーヘツド２２をシヤワーヘツ
ド支持球体部１４に連結するものである。２５は
シヤワーヘツド掛け具である。

上記の通り本考案は下部の螺子８を介してホー
ス１を連結するようにした継手本体７の上方凹部
１０にスプリング１１と環状パツキング１３を置
き、該環状パツキング１３に当接したシヤワーヘ
ツド支持球体部１４に嵌合した締付けナツト１５
を継手本体７に螺挿し、前記シヤワーヘツド支持
球体部１４の上部に取付けた螺子管１８を介して
シヤワーヘツド２２を連結するようにしてなるの
で、即ち、シヤワーヘツド２２を連結したシヤワ
ーヘツド支持球体部１４は、継手本体７に対し
360度の方向に回動自在となつているため、該シ
ヤワーヘツド２２を適宜に回動すればその噴水、
噴湯口２１の向きはどのような方向にも変えられ
るものである。したがつて、第４図のようにホー
ス１の先端のホース連結金具５をシヤワーヘツド
掛け具２５に掛けた儘で、前記噴水、噴湯口２１
の向きを自在に変えられるから、風呂場が広い場
所、狭い場所において使用する場合、例えば狭い
所ならシヤワーヘツドを斜下方に向けて使用する
等、必要な方向にシヤワーヘツドを向けて使用で
きるからきわめて便利である。

また、本考案においては継手本体７の上方凹部
１０にスプリング１１と環状パツキング１３を置
き、該環状パツキング１３にシヤワーヘツド球体
部１４を当接し、該シヤワーヘツド支持球体部１
４に嵌合した締付けナツト１５を継手本体７に螺
挿しているため、シヤワーヘツド支持球体部１４
を如何なる角度に回動させても環状パツキング１
３とシヤワーヘツド支持球体部１４との間から水
洩れする虞れはなく、さらに、スプリング１１に
よつて環状パツキング１３をシヤワーヘツド支持
球体部１４に押圧しているから、該シヤワヘツド
球体部４の回動は滑らかに行なうことができると
共に、環状パツキング１３の摩耗が少ないから、
より一層水洩れの心配がないものである。

＜考案の効果＞ 以上、説明したように本考案によればホース１
を連結した継手本体７に対し、シヤワーヘツド球
体部１４を介してシヤワーヘツド２２を360度の
方向に自在に向けることができるようにしたこと
によつて、シヤワーヘツド掛け具２５にシヤワー
ヘツド２２のホース連結金具を掛けた儘で噴水、
噴湯を広範囲にわたつてできる。

また、シヤワーヘツド支持球体部１４にはスプ
リング１１を介して環状パツキング１３を当接し
たため、該シヤワーヘツド支持球体部１４の回動
を円滑にすると共に水洩れを防ぎ、さらに、環状
パツキング１３の摩耗を少なくして水洩れをより
一層防ぐことができる。

また、本考案においては既製品のシヤワーヘツ
ドからホースのホース連結金具を外し、前記ホー
スのホース連結金具は継手本体７の下部外周の螺
子８に螺挿し、前記シヤワーヘツドはシヤワーヘ
ツド支持球体部１４に螺着した螺子管１８の螺子
１９に螺挿することにより既製品に簡単に取付け
て使用できる効果がある。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示すもので、第１図は
本考案の側面図、第２図は同シヤワーヘツドを斜
下方に向けた場合の側面図、第３図は同要部の一
部縦断側面図、第４図は同使用状態を示す斜視図
である。 １……ホース、７……継手本体、８……螺子、
１０……上方凹部、１１……スプリング、１３…
…環状パツキング、１４……シヤワーヘツド支持
球体部、１５……締付けナツト、１８……螺子
管、２２……シヤワーヘツド。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 下部の螺子を介してホースを連結するようにし
   た継手本体の上方凹部にスプリングと環状パツキ
   ングを置き、該環状パツキングに当接したシヤワ
   ーヘツド支持球体部に嵌合した締付けナツトを継
   手本体に螺挿し、前記シヤワーヘツド支持球体部
   の上部に取付けた螺子管を介してシヤワーヘツド
   を連結するようにしてなるシヤワーヘツドとホー
   スとの中間継手装置。