JPH0247618B2 - Vberutoshikimudanhensokuki - Google Patents
VberutoshikimudanhensokukiInfo
- Publication number
- JPH0247618B2 JPH0247618B2 JP23420682A JP23420682A JPH0247618B2 JP H0247618 B2 JPH0247618 B2 JP H0247618B2 JP 23420682 A JP23420682 A JP 23420682A JP 23420682 A JP23420682 A JP 23420682A JP H0247618 B2 JPH0247618 B2 JP H0247618B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- movable flange
- belt
- flange
- continuously variable
- variable transmission
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
Links
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 claims description 41
- 230000006835 compression Effects 0.000 claims description 3
- 238000007906 compression Methods 0.000 claims description 3
- 238000006073 displacement reaction Methods 0.000 description 5
- 238000010521 absorption reaction Methods 0.000 description 2
- 238000006243 chemical reaction Methods 0.000 description 2
- 230000003247 decreasing effect Effects 0.000 description 2
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 2
- 230000006837 decompression Effects 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H61/00—Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing
- F16H61/66—Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing specially adapted for continuously variable gearings
- F16H61/662—Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing specially adapted for continuously variable gearings with endless flexible members
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Transmissions By Endless Flexible Members (AREA)
- Gear-Shifting Mechanisms (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野]
本発明は、Vベルトを用いたVベルト式無段変
速機に関するものである。
速機に関するものである。
[従来の技術]
従来のVベルト式無段変速機においては、変速
比の変更、および入力プーリまたは出力プーリと
Vベルトとの挟圧力の増減を油圧によつて行うよ
うにしている(たとえば特開昭57−29845号公報
参照)。
比の変更、および入力プーリまたは出力プーリと
Vベルトとの挟圧力の増減を油圧によつて行うよ
うにしている(たとえば特開昭57−29845号公報
参照)。
[発明が解決しようとする問題点]
上記従来のVベルト式無段変速機における油圧
による制御は、油圧サーボのシリンダの容積およ
び油圧回路の他の箇所で必要とされる最低油圧に
よる制約などのため、伝達トルクの変化に適確に
対応して精密に前記挟圧力を変更することが困難
であつた。このため伝達トルクの変動が激しい自
動車等の変速機として用いる場合、プーリとVベ
ルトとの摩擦面に常に過大な挟圧力が生じがちで
あり、この過大な挟圧力がプーリおよびVベルト
の耐久性の低下と、動力伝達効率の低下の原因と
なつている。
による制御は、油圧サーボのシリンダの容積およ
び油圧回路の他の箇所で必要とされる最低油圧に
よる制約などのため、伝達トルクの変化に適確に
対応して精密に前記挟圧力を変更することが困難
であつた。このため伝達トルクの変動が激しい自
動車等の変速機として用いる場合、プーリとVベ
ルトとの摩擦面に常に過大な挟圧力が生じがちで
あり、この過大な挟圧力がプーリおよびVベルト
の耐久性の低下と、動力伝達効率の低下の原因と
なつている。
そこで、入力プーリまたは出力プーリの実効径
の変更を、前記各プーリの可動フランジを軸方向
に変位させる駆動子、該駆動子とVベルト式無段
変速機ケースとの間に設けられた駆動子を制動す
るブレーキ、および前記可動フランジと前記駆動
子との間に挿入されたスプリングとからなるサー
ボ機構で行うとともに、プーリとVベルトとの挟
圧力を伝達トルクに比例させる手段としてカム機
構を用いることで、プーリおよびVベルトの耐久
性の向上と動力伝達効率の向上を可能とするVベ
ルト式無段変速機を得ることが考えられる。しか
るに、コイルスプリングに発生する応力はコイル
線の断面形状と、スプリングに作用するねじりト
ルクの値によつて決定され、ねじりトルクの値は
コイルの巻数に反比例するため、所要のねじりト
ルクを発生するスプリングを強度条件を満足する
ように設計するためには、コイル巻数を増やさな
ければならない。このため、変速時において大き
な可動フランジ作動力を与えるようなコイルスプ
リングは、巻数が多くなり軸方向寸法が長くなる
という問題点がある。
の変更を、前記各プーリの可動フランジを軸方向
に変位させる駆動子、該駆動子とVベルト式無段
変速機ケースとの間に設けられた駆動子を制動す
るブレーキ、および前記可動フランジと前記駆動
子との間に挿入されたスプリングとからなるサー
ボ機構で行うとともに、プーリとVベルトとの挟
圧力を伝達トルクに比例させる手段としてカム機
構を用いることで、プーリおよびVベルトの耐久
性の向上と動力伝達効率の向上を可能とするVベ
ルト式無段変速機を得ることが考えられる。しか
るに、コイルスプリングに発生する応力はコイル
線の断面形状と、スプリングに作用するねじりト
ルクの値によつて決定され、ねじりトルクの値は
コイルの巻数に反比例するため、所要のねじりト
ルクを発生するスプリングを強度条件を満足する
ように設計するためには、コイル巻数を増やさな
ければならない。このため、変速時において大き
な可動フランジ作動力を与えるようなコイルスプ
リングは、巻数が多くなり軸方向寸法が長くなる
という問題点がある。
本発明は、上記のような問題点に鑑みてなされ
たものであり、その目的とするところは、コイル
スプリングの軸方向寸法の短縮をはかれるととも
に、必要とするねじりトルクあるいはねじりトル
クと反力を限られたスペース内で発生させること
が可能であり、軽量、コンパクトで搭載性に優れ
たVベルト式無段変速機を提供しようとするもの
である。
たものであり、その目的とするところは、コイル
スプリングの軸方向寸法の短縮をはかれるととも
に、必要とするねじりトルクあるいはねじりトル
クと反力を限られたスペース内で発生させること
が可能であり、軽量、コンパクトで搭載性に優れ
たVベルト式無段変速機を提供しようとするもの
である。
[問題点を解決するための手段]
上記目的を達成するために、本発明は、それぞ
れ入力軸および該入力軸に平行して配された出力
軸に設けられ、固定フランジと該固定フランジに
対し軸方向に変位可能であるとともに前記固定フ
ランジと一体的に回転する可動フランジとからな
る入力プーリおよび出力プーリと、これら入力プ
ーリおよび出力プーリ間を伝動するVベルトと、
前記可動フランジを軸方向に変位させる駆動子、
該駆動子とVベルト式無段変速機ケースとの間に
設けられ駆動子を制動するブレーキ、および前記
可動フランジと前記駆動子との間に挿入されたス
プリングとからなるサーボ機構と、少なくとも入
力軸または出力軸の一方に設けられ前記可動フラ
ンジおよび前記固定フランジと前記Vベルトとの
挟圧力を前記Vベルトの伝達トルクに比例させる
カム機構とからなるVベルト式無段変速機におい
て、前記スプリングを、同軸心を有し一方が他方
の内側に配された2つのコイルスプリングで構成
したことを特徴とするものである。
れ入力軸および該入力軸に平行して配された出力
軸に設けられ、固定フランジと該固定フランジに
対し軸方向に変位可能であるとともに前記固定フ
ランジと一体的に回転する可動フランジとからな
る入力プーリおよび出力プーリと、これら入力プ
ーリおよび出力プーリ間を伝動するVベルトと、
前記可動フランジを軸方向に変位させる駆動子、
該駆動子とVベルト式無段変速機ケースとの間に
設けられ駆動子を制動するブレーキ、および前記
可動フランジと前記駆動子との間に挿入されたス
プリングとからなるサーボ機構と、少なくとも入
力軸または出力軸の一方に設けられ前記可動フラ
ンジおよび前記固定フランジと前記Vベルトとの
挟圧力を前記Vベルトの伝達トルクに比例させる
カム機構とからなるVベルト式無段変速機におい
て、前記スプリングを、同軸心を有し一方が他方
の内側に配された2つのコイルスプリングで構成
したことを特徴とするものである。
そして、前記2つのコイルスプリングは、前記
可動フランジがわ端が前記可動フランジに連結さ
れ、前記可動フランジと反対がわ端が前記2つの
コイルスプリングの間に配された連結筒の前記可
動フランジと反対がわ端に連結された第1のコイ
ルスプリングと、前記可動フランジがわ端が前記
連結筒の前記可動フランジがわ端部に連結され、
前記可動フランジと反対がわ端が前記駆動子に連
結されて前記第1のコイルスプリングと直列に配
置された第2のコイルスプリングとからなつてい
てもよいものである。
可動フランジがわ端が前記可動フランジに連結さ
れ、前記可動フランジと反対がわ端が前記2つの
コイルスプリングの間に配された連結筒の前記可
動フランジと反対がわ端に連結された第1のコイ
ルスプリングと、前記可動フランジがわ端が前記
連結筒の前記可動フランジがわ端部に連結され、
前記可動フランジと反対がわ端が前記駆動子に連
結されて前記第1のコイルスプリングと直列に配
置された第2のコイルスプリングとからなつてい
てもよいものである。
また、前記2つのコイルスプリングは、それぞ
れ一端は前記可動フランジに連結され、他端は前
記駆動子に連結されて並列に配置されたものであ
つてもよい。
れ一端は前記可動フランジに連結され、他端は前
記駆動子に連結されて並列に配置されたものであ
つてもよい。
また、前記コイルスプリングは矩形断面を有す
るものであつてよい。
るものであつてよい。
さらに、前記コイルスプリングはトーシヨンス
プリングであるが、トーシヨンスプリングである
とともに圧縮コイルスプリングとして作用させる
ものであつてもよい。
プリングであるが、トーシヨンスプリングである
とともに圧縮コイルスプリングとして作用させる
ものであつてもよい。
[作用および発明の効果]
上記のように構成された本発明のVベルト式無
段変速機によれば、サーボ機構に組み込まれるス
プリングは、同軸心を有し一方が他方の内側に配
された2つのコイルスプリングを同心二重状に配
し、可動プーリと駆動子との間に直列あるいは並
列に配置しているので、軸方向寸法の短縮ができ
るとともに、必要とするねじりトルクあるいはね
じりトルクと反力を限られたスペース内で発生さ
せることが可能であり、その結果、Vベルト式無
段変速機としては軽量、コンパクトで搭載性に優
れたものを得ることができる。
段変速機によれば、サーボ機構に組み込まれるス
プリングは、同軸心を有し一方が他方の内側に配
された2つのコイルスプリングを同心二重状に配
し、可動プーリと駆動子との間に直列あるいは並
列に配置しているので、軸方向寸法の短縮ができ
るとともに、必要とするねじりトルクあるいはね
じりトルクと反力を限られたスペース内で発生さ
せることが可能であり、その結果、Vベルト式無
段変速機としては軽量、コンパクトで搭載性に優
れたものを得ることができる。
[実施例]
つぎに、本発明を図面に示す一実施例に基づき
説明する。
説明する。
第1図において1はVベルト式無段変速機の入
力軸、2は入力軸1と平行して並列されたVベル
ト式無段変速機の出力軸、3は入力軸1上に設け
られた入力プーリ、4は出力軸2上に設けられた
出力プーリ、5は入力プーリ3および出力プーリ
4の間を伝動するVベルト、6は入力プーリ3の
実効径を変化させるサーボ機構、7は出力プーリ
4の実効径を変化させるサーボ機構、8は入力プ
ーリに設けられたカム機構である。
力軸、2は入力軸1と平行して並列されたVベル
ト式無段変速機の出力軸、3は入力軸1上に設け
られた入力プーリ、4は出力軸2上に設けられた
出力プーリ、5は入力プーリ3および出力プーリ
4の間を伝動するVベルト、6は入力プーリ3の
実効径を変化させるサーボ機構、7は出力プーリ
4の実効径を変化させるサーボ機構、8は入力プ
ーリに設けられたカム機構である。
入力軸1は、ベアリング11および12により
Vベルト式無段変速機ケース10に回転自在に支
持されるとともに、段13、外周スプライン14
および先端ねじ15が形成されている。
Vベルト式無段変速機ケース10に回転自在に支
持されるとともに、段13、外周スプライン14
および先端ねじ15が形成されている。
出力軸2は、本実施例では後記する固定フラン
ジのスリーブ部と一体に形成されたベアリング2
1および22によりVベルト式無段変速機ケース
10に回転自在に支持されている。
ジのスリーブ部と一体に形成されたベアリング2
1および22によりVベルト式無段変速機ケース
10に回転自在に支持されている。
入力プーリ3は、一端(図示右端)はスラスト
ベアリング16を介して前記入力軸の段13に当
接され、他端外周には外周スプライン31とキー
溝32が設けられたスリーブ状部33と、スリー
ブ状部33と一体に形成された外周に入力軸の回
転速度検出のためのスリツト34が周設されたフ
ランジ部35とからなる固定フランジ3A、該固
定フランジ3Aのスリーブ状部33に軸方向に変
位自在に外嵌され、内周壁に前記固定フランジの
キー溝32と対応するキー溝36が形成されると
ともに外周壁に第1のねじである被動ねじ37が
設けられたスリーブ状ハブ部38と、該ハブ部3
8と一体に形成されたフランジ部39とからなる
可動フランジ3B、およびキー溝32および36
内に入れられ固定フランジ3Aと可動フランジ3
Bとの軸方向の変位を許容するとともに軸まわり
の回転を一体的に行うためのボールキー30から
なる。
ベアリング16を介して前記入力軸の段13に当
接され、他端外周には外周スプライン31とキー
溝32が設けられたスリーブ状部33と、スリー
ブ状部33と一体に形成された外周に入力軸の回
転速度検出のためのスリツト34が周設されたフ
ランジ部35とからなる固定フランジ3A、該固
定フランジ3Aのスリーブ状部33に軸方向に変
位自在に外嵌され、内周壁に前記固定フランジの
キー溝32と対応するキー溝36が形成されると
ともに外周壁に第1のねじである被動ねじ37が
設けられたスリーブ状ハブ部38と、該ハブ部3
8と一体に形成されたフランジ部39とからなる
可動フランジ3B、およびキー溝32および36
内に入れられ固定フランジ3Aと可動フランジ3
Bとの軸方向の変位を許容するとともに軸まわり
の回転を一体的に行うためのボールキー30から
なる。
出力プーリ4は、外周にキー溝41、スプライ
ン42、およびねじ43が形成され、出力軸2と
同一体とされたスリーブ状部44と、該スリーブ
状部44と一体に形成されたフランジ部45とか
らなる固定フランジ4A、該固定フランジ4Aの
スリーブ部44に軸方向への変位自在に外嵌さ
れ、内周に前記キー溝41と対応するキー溝45
が設けられ、外周に第1のねじである被動ねじ5
6が形成されたスリーブ状ハブ部47と該ハブ部
47と一体に形成されたフランジ部48とからな
る可動フランジ4B、およびキー溝41および4
5内に入れられ固定フランジ4Aと可動フランジ
4Bとの軸方向の変位を許容すると共に軸まわり
の回転を一体的に行うためのボールキー40から
なる。
ン42、およびねじ43が形成され、出力軸2と
同一体とされたスリーブ状部44と、該スリーブ
状部44と一体に形成されたフランジ部45とか
らなる固定フランジ4A、該固定フランジ4Aの
スリーブ部44に軸方向への変位自在に外嵌さ
れ、内周に前記キー溝41と対応するキー溝45
が設けられ、外周に第1のねじである被動ねじ5
6が形成されたスリーブ状ハブ部47と該ハブ部
47と一体に形成されたフランジ部48とからな
る可動フランジ4B、およびキー溝41および4
5内に入れられ固定フランジ4Aと可動フランジ
4Bとの軸方向の変位を許容すると共に軸まわり
の回転を一体的に行うためのボールキー40から
なる。
Vベルト5は、それぞれ前記入力プーリ3およ
び出力プーリ4の固定フランジ3Aおよび固定フ
ランジ4Aと可動フランジ3Bおよび可動フラン
ジ4BとのなすV字形の作用面に当接して摩擦面
を形成する作用面51および52が両側に設けら
れている。
び出力プーリ4の固定フランジ3Aおよび固定フ
ランジ4Aと可動フランジ3Bおよび可動フラン
ジ4BとのなすV字形の作用面に当接して摩擦面
を形成する作用面51および52が両側に設けら
れている。
入力プーリのサーボ機構6は、前記入力プーリ
の可動フランジ3Bの被動ねじ37に螺合する第
2のねじである駆動ねじ61が内周に形成され、
一端621はスラストベアリング65を介して後
記するカム機構の他方のカムレース87に当接さ
れた可動フランジの駆動子であるスリーブ62、
該スリーブ62とケース10との間に設けられス
リーブ62を制動する湿式多板電磁式のダウンシ
フト用ブレーキ63、可動フランジ3Bとスリー
ブ62とに両端が連結されたアツプシフト用トー
シヨンスプリング64からなる。
の可動フランジ3Bの被動ねじ37に螺合する第
2のねじである駆動ねじ61が内周に形成され、
一端621はスラストベアリング65を介して後
記するカム機構の他方のカムレース87に当接さ
れた可動フランジの駆動子であるスリーブ62、
該スリーブ62とケース10との間に設けられス
リーブ62を制動する湿式多板電磁式のダウンシ
フト用ブレーキ63、可動フランジ3Bとスリー
ブ62とに両端が連結されたアツプシフト用トー
シヨンスプリング64からなる。
トーシヨンスプリング64は矩形断面を有する
第1のコイルスプリング66と、該第1のコイル
スプリング66の外周に同軸的に配された矩形断
面を有する第2のコイルスプリング67と、第1
および第2のコイルスプリング66および67の
中間に配された連結筒68とからなり、連結筒6
8は、可動フランジ3Bがわ端に外方向に展長さ
れたフランジ部681を有し、可動フランジ3B
と反対がわに内方向に展長されたフランジ部68
2が設けられさらに該フランジ部682から可動
フランジ3B方向に延長されるとともにスリーブ
62に回転自在に支持された内筒部683を有す
る。第1のコイルスプリング66は可動フランジ
がわ端が可動フランジ3Bに連結され可動フラン
ジと反対がわ端は連結筒68の可動フランジと反
対がわのフランジ部682に連結されて、連結筒
68の内側に配置され、第2のコイルスプリング
67の可動フランジがわ端は連結筒68の可動フ
ランジがわのフランジ部681に連結され、可動
フランジと反対がわ端はスリーブ62に固着され
たブレーキハブ631に連結されており、これに
より第1のコイルスプリング66と第2のコイル
スプリング67とは直列に配置されている。
第1のコイルスプリング66と、該第1のコイル
スプリング66の外周に同軸的に配された矩形断
面を有する第2のコイルスプリング67と、第1
および第2のコイルスプリング66および67の
中間に配された連結筒68とからなり、連結筒6
8は、可動フランジ3Bがわ端に外方向に展長さ
れたフランジ部681を有し、可動フランジ3B
と反対がわに内方向に展長されたフランジ部68
2が設けられさらに該フランジ部682から可動
フランジ3B方向に延長されるとともにスリーブ
62に回転自在に支持された内筒部683を有す
る。第1のコイルスプリング66は可動フランジ
がわ端が可動フランジ3Bに連結され可動フラン
ジと反対がわ端は連結筒68の可動フランジと反
対がわのフランジ部682に連結されて、連結筒
68の内側に配置され、第2のコイルスプリング
67の可動フランジがわ端は連結筒68の可動フ
ランジがわのフランジ部681に連結され、可動
フランジと反対がわ端はスリーブ62に固着され
たブレーキハブ631に連結されており、これに
より第1のコイルスプリング66と第2のコイル
スプリング67とは直列に配置されている。
出力プーリのサーボ機構7は、前記可動フラン
ジ4Bの被動ねじ46に螺合する第2のねじであ
る駆動ねじ71が内周に形成された駆動子である
スリーブ72と、該スリーブ72とケース10と
を固定する湿式多板電磁式のアツプシフト用ブレ
ーキ73と、スリーブ72と可動フランジ4Bと
の間に両端が連結されて取付けられたダウンシフ
ト用トーシヨンスプリング74と、出力軸のスプ
ライン42と嵌合するスプラインが形成され、可
動フランジ4B側である一方の面はベアリング7
5を介してスリーブ72の端面721に当接され
他方の面にはナツト79で係止され、前記スリー
ブ72を軸方向に支持する支持リング80とから
なる。
ジ4Bの被動ねじ46に螺合する第2のねじであ
る駆動ねじ71が内周に形成された駆動子である
スリーブ72と、該スリーブ72とケース10と
を固定する湿式多板電磁式のアツプシフト用ブレ
ーキ73と、スリーブ72と可動フランジ4Bと
の間に両端が連結されて取付けられたダウンシフ
ト用トーシヨンスプリング74と、出力軸のスプ
ライン42と嵌合するスプラインが形成され、可
動フランジ4B側である一方の面はベアリング7
5を介してスリーブ72の端面721に当接され
他方の面にはナツト79で係止され、前記スリー
ブ72を軸方向に支持する支持リング80とから
なる。
トーシヨンスプリング74は、矩形断面を有す
る第1のコイルスプリング76と、該第1のコイ
ルスプリング76の外周に同軸的に配された矩形
断面を有する第2のコイルスプリング77と、第
1および第2のコイルスプリング76および77
の中間に配された連結筒78とからなり、連結筒
78には、可動フランジ4Bがわ端に半径方向で
外方に展長されたフランジ部781が形成され、
可動フランジ4Bと反対がわには半径方向で内方
に展長されたフランジ部782が設けられ、さら
に該フランジ部782から可動フランジ4B方向
に延長されるとともにスリーブ72に回転自在に
支持された内筒部783とを有する。第1のコイ
ルスプリング76は可動フランジがわ端が可動フ
ランジ4Bに連結され、可動フランジと反対がわ
端は連結筒78の可動フランジと反対がわのフラ
ンジ部782に連結されて連結筒78の内がわに
配置され、第2のコイルスプリング77は可動フ
ランジがわ端は連結筒78の可動フランジがわフ
ランジ部781に連結され、可動フランジと反対
がわ端はスリーブ72に固着されたブレーキハブ
731に連結されており、これにより第1のコイ
ルスプリング76と第2のコイルスプリング77
とは直列に配置されている。コイルスプリングに
安価な円形断面のコイルスプリングを用いず矩形
断面のものを用いた理由は、軸方向寸法が制限さ
れる場合同一巻数でコイル線断面積が大きくと
れ、トーシヨナルエネルギーの吸収効率が良いた
めである。また第1のコイルスプリング66,7
6と第2のコイルスプリング67,77とを直列
に配置させたのは変速時、所要とするねじりトル
クを、強度条件を満足して、軸方向寸法短縮を可
能としているためである。なお、たとえば、大型
車両のように自動変速機搭載上のスペースに余裕
がありコイル巻数が多くとれる場合は矩形断面の
コイルスプリングより、安価な円形断面のコイル
スプリングを用いた方が有利である。
る第1のコイルスプリング76と、該第1のコイ
ルスプリング76の外周に同軸的に配された矩形
断面を有する第2のコイルスプリング77と、第
1および第2のコイルスプリング76および77
の中間に配された連結筒78とからなり、連結筒
78には、可動フランジ4Bがわ端に半径方向で
外方に展長されたフランジ部781が形成され、
可動フランジ4Bと反対がわには半径方向で内方
に展長されたフランジ部782が設けられ、さら
に該フランジ部782から可動フランジ4B方向
に延長されるとともにスリーブ72に回転自在に
支持された内筒部783とを有する。第1のコイ
ルスプリング76は可動フランジがわ端が可動フ
ランジ4Bに連結され、可動フランジと反対がわ
端は連結筒78の可動フランジと反対がわのフラ
ンジ部782に連結されて連結筒78の内がわに
配置され、第2のコイルスプリング77は可動フ
ランジがわ端は連結筒78の可動フランジがわフ
ランジ部781に連結され、可動フランジと反対
がわ端はスリーブ72に固着されたブレーキハブ
731に連結されており、これにより第1のコイ
ルスプリング76と第2のコイルスプリング77
とは直列に配置されている。コイルスプリングに
安価な円形断面のコイルスプリングを用いず矩形
断面のものを用いた理由は、軸方向寸法が制限さ
れる場合同一巻数でコイル線断面積が大きくと
れ、トーシヨナルエネルギーの吸収効率が良いた
めである。また第1のコイルスプリング66,7
6と第2のコイルスプリング67,77とを直列
に配置させたのは変速時、所要とするねじりトル
クを、強度条件を満足して、軸方向寸法短縮を可
能としているためである。なお、たとえば、大型
車両のように自動変速機搭載上のスペースに余裕
がありコイル巻数が多くとれる場合は矩形断面の
コイルスプリングより、安価な円形断面のコイル
スプリングを用いた方が有利である。
カム機構8は、第2図にも示す如く入力軸1に
設けられた段131と入力軸端に形成された前記
ねじ15に螺合されたナツト17により軸方向に
固定されると共に入力軸1のスプライン14とス
プライン嵌合した内周スプライン81が形成され
た一方のカムレース82と、前記他方のカムレー
ス87と、これらカムレース間に介在されたテー
パードローラー88と、該ローラー88のカバー
リング89とからなり、ローラー88はレース8
2と87の作用面82Aと86との間に挾まり、
入力軸1と固定フランジ3Aとの回転方向の変位
に対応して可動フランジ3Bを図示右方向に押圧
する押圧力を変化させる。カム機構はテーパード
ローラー88の代りにボールを用いる方式のも
の、第3図に示す如く斜面8Aと斜面8Bとが直
接当接する型式のものまたはその他の構成のもの
でもよい。
設けられた段131と入力軸端に形成された前記
ねじ15に螺合されたナツト17により軸方向に
固定されると共に入力軸1のスプライン14とス
プライン嵌合した内周スプライン81が形成され
た一方のカムレース82と、前記他方のカムレー
ス87と、これらカムレース間に介在されたテー
パードローラー88と、該ローラー88のカバー
リング89とからなり、ローラー88はレース8
2と87の作用面82Aと86との間に挾まり、
入力軸1と固定フランジ3Aとの回転方向の変位
に対応して可動フランジ3Bを図示右方向に押圧
する押圧力を変化させる。カム機構はテーパード
ローラー88の代りにボールを用いる方式のも
の、第3図に示す如く斜面8Aと斜面8Bとが直
接当接する型式のものまたはその他の構成のもの
でもよい。
つぎにこのVベルト式無段変速機の作用を説明
する。
する。
(イ) 定速走行時はブレーキ63および73が全て
解放される。
解放される。
トルクの伝動は、入力軸1→カム機構の一方
のレース82→テーパードローラー88→他方
のレース87→入力プーリ3→Vベルト5→出
力プーリ4→出力軸2の順でなされる。Vベル
ト5による伝達トルクの大きさはVベルト5に
加わる挾圧力に比例し、該挾圧力は可動プーリ
3Bおよび該可動プーリと螺合したスリーブ6
2を介して他方のカムレース87に印加され、
カム機構の原理により入力プーリは回転方向に
微動し、テーパードローラー83により軸方向
に作用する挾圧力FCは、伝達トルクに対し第
4図に示す如く比例して変化し、Vベルト5を
挾む可動フランジ3Bに加わる挾圧力を伝達ト
ルクに対応して変化させ、これによりVベルト
5の作用面と可動フランジ3Bおよび固定フラ
ンジ3Aの作用面との面圧が変化して当接面の
挾圧力を変化させる。第4図においてF1は最
高減速比のときにVベルトがスリツプしない必
要挾圧力、F2は最低減圧比のときにVベルト
がスリツプしない必要挾圧力、F0は従来の油
圧サーボを用いたときの挾圧力、Fsはスプリ
ングによる挾圧力を示す。第4図のグラフから
本発明のカム機構8を用いたVベルト式無段変
速機では伝達トルクが5Kgm以下でも挾圧力と
伝達トルクが正比例し、Vベルトのプーリとの
不必要な挾圧力の発生が低減できることが明確
となる。
のレース82→テーパードローラー88→他方
のレース87→入力プーリ3→Vベルト5→出
力プーリ4→出力軸2の順でなされる。Vベル
ト5による伝達トルクの大きさはVベルト5に
加わる挾圧力に比例し、該挾圧力は可動プーリ
3Bおよび該可動プーリと螺合したスリーブ6
2を介して他方のカムレース87に印加され、
カム機構の原理により入力プーリは回転方向に
微動し、テーパードローラー83により軸方向
に作用する挾圧力FCは、伝達トルクに対し第
4図に示す如く比例して変化し、Vベルト5を
挾む可動フランジ3Bに加わる挾圧力を伝達ト
ルクに対応して変化させ、これによりVベルト
5の作用面と可動フランジ3Bおよび固定フラ
ンジ3Aの作用面との面圧が変化して当接面の
挾圧力を変化させる。第4図においてF1は最
高減速比のときにVベルトがスリツプしない必
要挾圧力、F2は最低減圧比のときにVベルト
がスリツプしない必要挾圧力、F0は従来の油
圧サーボを用いたときの挾圧力、Fsはスプリ
ングによる挾圧力を示す。第4図のグラフから
本発明のカム機構8を用いたVベルト式無段変
速機では伝達トルクが5Kgm以下でも挾圧力と
伝達トルクが正比例し、Vベルトのプーリとの
不必要な挾圧力の発生が低減できることが明確
となる。
(ロ) アツプシフトはブレーキ73を係合させてな
される。(ブレーキ63は解放されている。) スリーブ62および72は可動フランジのス
リーブ部38および47と相対回転し、可動フ
ランジ3Bは入力プーリ3の有効径を増大させ
る方向(図示右方)に変位し、可動フランジ4
Bは出力プーリの有効径を減少させる方向(図
示右方)に変位し、減速比の低減が行われる。
減速比が制御設定値になつた時点でブレーキ7
3は解放される。このとき入力プーリおよび出
力プーリのサーボ機構のトーシヨンスプリング
64および74は捩られてそれぞれ逆方向に捩
りエネルギーの放出または蓄積がなされる。
される。(ブレーキ63は解放されている。) スリーブ62および72は可動フランジのス
リーブ部38および47と相対回転し、可動フ
ランジ3Bは入力プーリ3の有効径を増大させ
る方向(図示右方)に変位し、可動フランジ4
Bは出力プーリの有効径を減少させる方向(図
示右方)に変位し、減速比の低減が行われる。
減速比が制御設定値になつた時点でブレーキ7
3は解放される。このとき入力プーリおよび出
力プーリのサーボ機構のトーシヨンスプリング
64および74は捩られてそれぞれ逆方向に捩
りエネルギーの放出または蓄積がなされる。
(ハ) ダウンシフトはブレーキ63の係合によりな
される。(ブレーキ73は解放されている。) ブレーキ63が係合するとスリーブ62を固
定し可動フランジ3Bを入力プーリ3の有効径
の減少方向(図示左方)に変位させ、トーシヨ
ンスプリング74はスリーブ72を回転駆動し
て戻り、可動フランジ4Bを出力プーリの有効
径の増大方向(図示左方)に変位させる。この
入力プーリ3の可動フランジ3Bの変位はカム
機構による可動フランジ3Bの押圧力に逆らつ
てなされる。減速比が制御設定値になつたとき
ブレーキ63を解放する。このとき入力プーリ
および出力プーリのサーボ機構のトーシヨンス
プリング64および74は捩られてそれぞれ逆
方向の捩りエネルギーの蓄積または放出がなさ
れる。
される。(ブレーキ73は解放されている。) ブレーキ63が係合するとスリーブ62を固
定し可動フランジ3Bを入力プーリ3の有効径
の減少方向(図示左方)に変位させ、トーシヨ
ンスプリング74はスリーブ72を回転駆動し
て戻り、可動フランジ4Bを出力プーリの有効
径の増大方向(図示左方)に変位させる。この
入力プーリ3の可動フランジ3Bの変位はカム
機構による可動フランジ3Bの押圧力に逆らつ
てなされる。減速比が制御設定値になつたとき
ブレーキ63を解放する。このとき入力プーリ
および出力プーリのサーボ機構のトーシヨンス
プリング64および74は捩られてそれぞれ逆
方向の捩りエネルギーの蓄積または放出がなさ
れる。
このVベルト式無段変速機においてはブレー
キ63,73の電磁ブレーキが故障してブレー
キが係合不能になつた場合においては故障前の
減速比のまま走行できる。よつて油圧サーボに
より変速比を変更するVベルト式無段変速機の
場合の油圧洩れの如く不用意に減速比が変更す
ることが防止でき安全性に優れる。
キ63,73の電磁ブレーキが故障してブレー
キが係合不能になつた場合においては故障前の
減速比のまま走行できる。よつて油圧サーボに
より変速比を変更するVベルト式無段変速機の
場合の油圧洩れの如く不用意に減速比が変更す
ることが防止でき安全性に優れる。
第5図は本発明の第2実施例を示す。
本実施例では入力プーリのサーボ機構6、およ
び出力プーリのサーボ機構7に設けられたアツプ
シフト用トーシヨンスプリング64およびダウン
シフト用トーシヨンスプリング74ともに矩形断
面を有し、可動フランジがわ端は可動フランジ3
Aおよび4Bに連結され、他端はスリーブ62お
よび72に連結された第1のコイルスプリング6
6および76、これら第1のコイルスプリング6
6および76の外周に同軸的に配され、可動フラ
ンジがわ端は可動フランジ3Aおよび4Bに連結
され、他端はスリーブ62および72に固着され
ているブレーキハブ631および731に連結さ
れた第2のコイルスプリング67および77とか
らなる。この場合は、内側と外側の2ケのスプリ
ングにトルクの分担がなされるため、1ケのスプ
リングの負荷トルクはおよそ半分になる。したが
つて、第1の実施例で説明した理由によりコイル
の巻数が大幅に減少し、軸方向寸法の短縮が可能
である。なお、第5図に示した第2の実施例では
エネルギー吸収効率のよい矩形断面トーシヨンス
プリングを用いた例を示したが、たとえば、大型
車両のように自動変速機搭載上のスペースに余裕
がありコイル巻数が多くとれる場合は矩形断面の
コイルスプリングより安価となる円形断面のトー
シヨンスプリングを用いた方が有利である。上記
第1および第2実施例では、変速時必要とする可
動フランジ作動力(可動フランジがベルトを押し
出す方向の作動力)を得るのに、トーシヨンスプ
リングのねじりトルクと、それを軸方向の力に増
幅するねじ機構(ねじジヤツキの原理)を用いて
いる。しかし、こうしたVベルトを用いた無段変
速機では、所要とするトルク比を得るために、可
動フランジ3B(あるいは4B)の位置を軸方向
に移動させ制御しているため、トーシヨンスプリ
ングは少なくとも可動フランジのストローク量だ
けはコイル軸方向のたわみを許容しなければなら
ない。したがつて、こうした可動プーリの位置変
化を有効に利用するため、プーリの変位によりス
プリングを圧縮し、軸方向の力を発生してやれ
ば、変速時必要とするスプリングのねじりトルク
はその分だけ小さくすることが可能である。
び出力プーリのサーボ機構7に設けられたアツプ
シフト用トーシヨンスプリング64およびダウン
シフト用トーシヨンスプリング74ともに矩形断
面を有し、可動フランジがわ端は可動フランジ3
Aおよび4Bに連結され、他端はスリーブ62お
よび72に連結された第1のコイルスプリング6
6および76、これら第1のコイルスプリング6
6および76の外周に同軸的に配され、可動フラ
ンジがわ端は可動フランジ3Aおよび4Bに連結
され、他端はスリーブ62および72に固着され
ているブレーキハブ631および731に連結さ
れた第2のコイルスプリング67および77とか
らなる。この場合は、内側と外側の2ケのスプリ
ングにトルクの分担がなされるため、1ケのスプ
リングの負荷トルクはおよそ半分になる。したが
つて、第1の実施例で説明した理由によりコイル
の巻数が大幅に減少し、軸方向寸法の短縮が可能
である。なお、第5図に示した第2の実施例では
エネルギー吸収効率のよい矩形断面トーシヨンス
プリングを用いた例を示したが、たとえば、大型
車両のように自動変速機搭載上のスペースに余裕
がありコイル巻数が多くとれる場合は矩形断面の
コイルスプリングより安価となる円形断面のトー
シヨンスプリングを用いた方が有利である。上記
第1および第2実施例では、変速時必要とする可
動フランジ作動力(可動フランジがベルトを押し
出す方向の作動力)を得るのに、トーシヨンスプ
リングのねじりトルクと、それを軸方向の力に増
幅するねじ機構(ねじジヤツキの原理)を用いて
いる。しかし、こうしたVベルトを用いた無段変
速機では、所要とするトルク比を得るために、可
動フランジ3B(あるいは4B)の位置を軸方向
に移動させ制御しているため、トーシヨンスプリ
ングは少なくとも可動フランジのストローク量だ
けはコイル軸方向のたわみを許容しなければなら
ない。したがつて、こうした可動プーリの位置変
化を有効に利用するため、プーリの変位によりス
プリングを圧縮し、軸方向の力を発生してやれ
ば、変速時必要とするスプリングのねじりトルク
はその分だけ小さくすることが可能である。
このため、上記第1図および第2図の実施例に
示した構成と全く同じ構成により、コイルスプリ
ングにたくわえるべきエネルギーを圧縮とねじり
に分配し、スペースを有効に利用することが可能
となる。
示した構成と全く同じ構成により、コイルスプリ
ングにたくわえるべきエネルギーを圧縮とねじり
に分配し、スペースを有効に利用することが可能
となる。
第1図は本発明のVベルト式無段変速機の第1
実施例を示す断面図、第2図はカム機構の正面
図、第3図はカム機構の他の実施例の正面図、第
4図はカム機構の作動原理説明のためのグラフ、
第5図は本発明のVベルト式無段変速機の第2実
施例を示す断面図である。 1…入力軸、2…出力軸、3…入力プーリ、4
…出力プーリ、3A,4A…固定フランジ、3
B,4B…可動フランジ、5…Vベルト、6,7
…可動フランジのサーボ機構、62,72…スリ
ーブ(駆動子)、63,73…ブレーキ、64,
74…スプリング、66,76…第1のコイルス
プリング、67,77…第2のコイルスプリン
グ、68,78…連結筒、8…カム機構、10…
変速機ケース。
実施例を示す断面図、第2図はカム機構の正面
図、第3図はカム機構の他の実施例の正面図、第
4図はカム機構の作動原理説明のためのグラフ、
第5図は本発明のVベルト式無段変速機の第2実
施例を示す断面図である。 1…入力軸、2…出力軸、3…入力プーリ、4
…出力プーリ、3A,4A…固定フランジ、3
B,4B…可動フランジ、5…Vベルト、6,7
…可動フランジのサーボ機構、62,72…スリ
ーブ(駆動子)、63,73…ブレーキ、64,
74…スプリング、66,76…第1のコイルス
プリング、67,77…第2のコイルスプリン
グ、68,78…連結筒、8…カム機構、10…
変速機ケース。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 それぞれ入力軸および該入力軸に平行して配
された出力軸に設けられ、固定フランジと該固定
フランジに対し軸方向に変位可能であるとともに
前記固定フランジと一体的に回転する可動フラン
ジとからなる入力プーリおよび出力プーリと、こ
れら入力プーリおよび出力プーリ間を伝動するV
ベルトと、前記可動フランジを軸方向に変位させ
る駆動子、該駆動子とVベルト式無段変速機ケー
スとの間に設けられ駆動子を制動するブレーキ、
および前記可動フランジと前記駆動子との間に挿
入されたスプリングとからなるサーボ機構と、少
なくとも入力軸または出力軸の一方に設けられ前
記可動フランジおよび前記固定フランジと前記V
ベルトとの挟圧力を前記Vベルトの伝動トルクに
比例させるカム機構とからなるVベルト式無段変
速機において、 前記スプリングを、同軸心を有し一方が他方の
内側に配された2つのコイルスプリングで構成し
たことを特徴とするVベルト式無段変速機。 2 前記2つのコイルスプリングは、前記可動フ
ランジがわ端が前記可動フランジに連結され、前
記可動フランジと反対がわ端が前記2つのコイル
スプリングの間に配された連結筒の前記可動フラ
ンジと反対がわ端に連結された第1のコイルスプ
リングと、前記可動フランジがわ端が前記連結筒
の前記可動フランジがわ端部に連結され、前記可
動フランジと反対がわ端が前記駆動子に連結され
て前記第1のコイルスプリングと直列に配置され
た第2のコイルスプリングとからなることを特徴
とする特許請求の範囲第1項記載のVベルト式無
段変速機。 3 前記2つのコイルスプリングは、それぞれ一
端は前記可動フランジに連結され、他端は前記駆
動子に連結されて並列に配置されたことを特徴と
する特許請求の範囲第1項記載のVベルト式無段
変速機。 4 前記コイルスプリングは矩形断面を有するこ
とを特徴とする特許請求の範囲第1項ないし第3
項のいずれかに記載のVベルト式無段変速機。 5 前記コイルスプリングはトーシヨンスプリン
グであることを特徴とする特許請求の範囲第1項
ないし第3項のいずれかに記載のVベルト式無段
変速機。 6 前記コイルスプリングはトーシヨンスプリン
グであるとともに圧縮コイルスプリングとして作
用させることを特徴とする特許請求の範囲第1項
ないし第3項のいずれかに記載のVベルト式無段
変速機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23420682A JPH0247618B2 (ja) | 1982-12-29 | 1982-12-29 | Vberutoshikimudanhensokuki |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23420682A JPH0247618B2 (ja) | 1982-12-29 | 1982-12-29 | Vberutoshikimudanhensokuki |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS59126146A JPS59126146A (ja) | 1984-07-20 |
JPH0247618B2 true JPH0247618B2 (ja) | 1990-10-22 |
Family
ID=16967352
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23420682A Expired - Lifetime JPH0247618B2 (ja) | 1982-12-29 | 1982-12-29 | Vberutoshikimudanhensokuki |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0247618B2 (ja) |
-
1982
- 1982-12-29 JP JP23420682A patent/JPH0247618B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS59126146A (ja) | 1984-07-20 |
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