JPH0247591Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は、コネクタのコンタクト組に関する。

（従来の技術） 従来、第６図示のように、絶縁材料製コネクタ
本体ａに、プレスにより打ち抜かれた帯状片ｂを
介して連結された複数のピンコンタクトｃを一括
して装着するコネクタＡが知られている。

このコネクタＡに結合するコネクタＢのコンタ
クト組として、第７図示のように、１端において
連結片ｄを介して連結された互いに平行な２つの
接触片ｅ，ｅと該連結片ｄに連なり且つ２つの接
触片ｅ，ｅの長さ方向に対して平行に延びる端子
片ｆとから成る複数のコンタクトｇが帯状片ｈを
介してプレス成形により一体に形成され、各コン
タクトｇの２つの接触片ｅ，ｅは連結片ｄとの接
続部において折曲されてその面が互いに対向し、
端子片ｆはその基端部において若干彎曲されて接
触片ｅ，ｅ間に挿入されるピンコンタクトｃと同
軸上になるようにされたものが知られている。

また、第８図示のように、１端において連結片
ｉを介して連結された互いに平行な２つの接触片
ｊ，ｊと、その１つの接触片ｊに連なり且つその
接触片ｊの長さ方向と同軸上に延びる端子片ｋと
から成る複数のコンタクトｌが帯状片ｍを介して
プレス成形により一体に形成され、各コンタクト
ｌの２つの接触片ｊ，ｊは連結片ｉとの接続部に
おいて折曲されてその面が互いに対向し、端子片
ｋはその基端部において若干彎曲されて接触片
ｊ，ｊ間に挿入されるピンコンタクトｃと同軸に
なるようにされたものが知られている。

以上の２種のコンタクト組の複数のコンタクト
ｇ，ｌはいずれも一括して絶縁材料製コネクタ本
体ｎの貫通孔ｏ中に挿入して装着し、装着後帯状
片ｈ，ｍを折曲してコンタクトｇ，ｌから分離す
る。

（考案が解決しようとする問題点） 前記した従来のコンタクト組の前者を用いたコ
ネクタＢは、その２つの接触片ｅ，ｅ間にコネク
タＡのピンコンタクトｃを挿入した時、２つの接
触片ｅ，ｅの面にはピンコンタクトｃのプレス成
形による破断面が接触するから、２つの接触片
ｅ，ｅとピンコンタクトｃ間に良好な接触が得ら
れない。

また従来のコンタクト組の後者を用いたコネク
タＢは、２つの接触片ｊ，ｊの面にはピンコンタ
クトｃの破断面以外の面が接触するから２つの接
触片ｊ，ｊとピンコンタクトｃ間に良好な接触が
得られるが、端子片ｋに連なる接触片ｊを基準に
してこれと連結片ｉとの接続部及びこの連結片ｉ
と他の接触片ｊとの接続部を折曲しなければなら
ないので、成形加工が困難である。

本考案は、このような従来の問題点を解消し、
ピンコンタクトとの接触が良好で且つ成形加工の
容易なコンタクト組を得ることをその目的とす
る。

（問題点を解決するための手段） 本考案は、絶縁材料製コネクタ本体に複数のピ
ンコンタクトをそのプレス成形による破断面と直
角な面上に配列して装着したコネクタと結合する
コネクタにおいて、１端において連結片を介して
連結される互いに平行な２つの接触片と、絶縁材
料製コネクタ本体に複数のピンコンタクトをその
プレス成形による破断面と直角な面上に配列して
装着したコネクタと結合するコネクタにおいて、
１端において連結片を介して連結される互いに平
行な２つの接触片と、該連結片に連なり且つ２つ
の接触片の長さ方向に対して所定の角度で延びる
端子片とから成る複数のコンタクトが帯状片を介
してプレス成形により一体に形成され、各コンタ
クトの２つの接触片は連結片との接続部において
連結片に対して直角に折曲されてその面が対向
し、端子片は、連結片との接続部において連結片
に対して直角に折曲され、該端子片の基端部にお
いて所定角度に折曲されて２つの接触片の面に平
行に且つ２つの接触片間に挿入されるピンコンタ
クトの軸上にあるように形成されたことを特徴と
する。

（実施例） 以下本考案の実施例を図面につき説明する。

第１図は本考案の１実施例のコンタクト組１と
その複数のコンタクト２を装着する絶縁材料製の
コネクタ本体３を示す。

このコンタクト組１は、次のようにして作製さ
れる。

第２図示のように、先ず、りん青銅等の板材か
ら、１端において連結片４を介して連結されて互
いに平行な２つの接触片５，５と、該連結片４に
連なり且つ２つの接触片５，５の長さ方向に対し
て所定の角度で延びる端子片６とから成り、帯状
片７を介して一体の複数のコンタクト２をプレス
により打抜く。

次いで、連結片４と２つの接触片５，５との接
続部８，８をそれぞれ第３図示のように折曲し、
更に連結片４と端子片６との接続部９を、第４図
示のように折曲する。この接続部９は端子片６の
長さ方向であるから、得られたものは、接触片５
と端子片６がある角度をなしている。したがつて
第５図示のように端子片６の基端部を所定位置１
０で折曲して平行にする。

以上のプレス成形加工により得られたコンタク
ト組１によれば、複数のコンタクト２をコネクタ
本体３の孔１１に１括して挿入するとき、第８図
示の、ピンコンタクトの嵌合中心と同一軸上にす
るために端子片ｋと接触片ｊとの接続部近傍を曲
げ加工した従来のコンタクトに比べて、端子片の
強度が強い。また、複数のコンタクト２をコネク
タ本体３の孔１１に挿着した時、各コンタクト２
の２つの接触片５，５の面はコネクタ本体３の長
手方向に対して平行になり、コネクタＡのピンコ
ンタクトｃを２つの接触片５，５間に挿入したと
き、２つの接触片５，５の面にはピンコンタクト
ｃの破断面でない面が接触する。

（考案の効果） 以上のように、本考案によれば、コネクタ本体
に一括挿着したコンタクトの２つの接触片の面
は、この２つの接触片間に挿入される他のコネク
タＡのピンコンタクトの破断面以外の面と接触す
ることになるのでその接触は良好である。またコ
ンタクトのプレス成形加工は従来のものに比べて
容易である。更に、第８図示の従来のコンタクト
に比べて端子片の機械的強度が大きく、コネクタ
本体に装着する時端子片が座屈しにくい等の効果
を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案の１実施例のコンタクト組と
このコンタクトを挿着するコネクタ本体の斜視
図、第２図及び第３図はそのプレス成形加工の各
段階を示す平面図、第４図はプレス成形加工の１
段階の側面図、第５図はコンタクトの側面図、第
６図は従来のコネクタのコネクタ本体とコンタク
ト組との斜視図、第７図は第６図示のコネクタと
結合する従来のコネクタのコンタクト組とコネク
タ本体の斜視図、第８図は従来の他のコンタクト
組の斜視図である。 １……コンタクト組、２……コンタクト、３…
…コネクタ本体、４……連結片、５……接触片、
６……端子片、７……帯状片、８，９……接続
部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 絶縁材料製コネクタ本体に複数のピンコンタク
   トをそのプレス成形による破断面と直角な面上に
   配列して装着したコネクタと結合するコネクタに
   おいて、１端において連結片を介して連結される
   互いに平行な２つの接触片と、該連結片に連なり
   且つ２つの接触片の長さ方向に対して所定の角度
   で延びる端子片とから成る複数のコンタクトが帯
   状片を介してプレス成形により一体に形成され、
   各コンタクトの２つの接触片は連結片との接続部
   において連結片に対して直角に折曲されてその面
   が対向し、端子片は、連結片との接続部において
   連結片に対して直角に折曲され、該端子片の基端
   部において所定角度に折曲されて２つの接触片の
   面に平行に且つ２つの接触片間に挿入されるピン
   コンタクトの軸上にあるように形成されたことを
   特徴とするコネクタのコンタクト組。