JPS6023892Y2 - 速結端子装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は連結端子装置に関するものである。

従来の連結端子装置は、取付面と電線挿入孔とが平行で
あったため、第１図のようなシーリングライト１にあっ
て天井２から電源用ＶＶＦケーブル３を引出し連結端子
装置４に結線する場合、電線挿入穴が見えにくく結線が
しにくい、高所作業で挿入荷重方向が横方向なので力が
加えにくい等の欠点があった。

なお、５はソケットである。これに対して従来、電線を
斜めに挿入できるようにしたものがあった（たとえば、
実開昭４７−３３９７吋）。

しかし、一対の電線に対して個別に鎖錠ばねを接触導体
に設けていたため、構造が複雑で組立が困難になる。

また鎖錠ばねの曲げ加工が複雑で特殊なプレスを用いな
いと製造できないという欠点があった。

したがって、この考案の目的は、高所結線を容易にする
ことができるとともに製造および構造が簡単で部品点数
を削減できる連結端子装置を提供することである。

この考案の一実施例を第２図および第３図に示す。

すなわち、この連結コネクタは、導電板６をＷ字に折曲
し、その両端上端部を水平折曲して支持部７を形威し、
支持部中央にかしめ片８を切起こす。

また導電板６の２個の下端部にそれぞれ幅方向に位置を
ずらして電線挿入穴９，１０を形威して導電板６の中央
上端部に臨ます。

一方、鎖錠ばね１１の両端部に孔１２を形威してかしめ
片８に通しかしめ片８を折曲してかしめ固定する。

この鎖錠ばね１１は導電板６の中央上端部の相当位置に
スリット１３を形成するとともにスリット１３の底部を
含めて長手方向に切筋１４を付け、スリット１３の縁部
を鎖錠部１３ａ、１３ｂとしである。

このように構成した端子ブロックを、端子台を構成する
ボディ１５とカバー１６で被覆し、Ｗ挿入穴９，１０に
対応して挿入穴１７．１８を形威し、ボディ１５の取付
面１５ａに対して電線挿入方向は４５度とする。

第２図は器具取付板Ａにボディ１５を取付けた状態であ
り、電線は挿入穴１７．１８より挿入穴９．１０へ通し
先端部を鎖錠ばね１１の鎖錠部１３ａ、１３ｂに通し、
鎖錠部１３ａ、１３ｂの電線食い込み作用で抜止めされ
結線される。

２個の電線はすれ違いで結線されることとなる。

このように構成したため、この連結コネクタはつぎのよ
うな効果がある。

すなわち、（１）電線挿入穴１７，１Ｂが取付面１５ａ
に対して斜めになっているので目視できるとともに結線
作業性がよい。

（２）鎖錠ばね１１は一体構造で曲げ加工がないので、
硬質ばね材料でも加工および組立が容易である。

（３）鎖錠ばね１１と導電板６のかしめ固定面を左右同
一にしたので金型の中でブロック化が容易となり組立性
が良好となる。

以上のように、この考案の連結端子装置は、Ｗ字形に折
曲されてその一対の下端部に中央山部の頂上に向くとと
もに幅方向に互いに位置ずれする一対の電線挿入穴を形
成した導電板と、平板状であって前記導電板の両端部に
それぞれ一端がかしめ固定されて他端部が前記導電板の
中央山部に所定間隔をおいて対向する一対の鎖錠ばねと
を備えたため、高所使用であっても挿入穴が目視できる
とともに圧入荷重を加えることが容易となり、作業性が
向上する。

しかも構造が簡単で部品点数を低減でき、また鎖錠ばね
は平板状のため通常のプレスで加工できるとともに、一
対の鎖錠ばねが同一平面内で同一方向から導電板に固定
できるので金型のなかで同時に行うことができ、組立容
易になるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来例を適用したシーリングライトの概略図、
第２図はこの考案の一実施例の断面図、第３図は端子ブ
ロックの斜視図である。 ６・・・・・・Ｗ字状をなす導電板、７・・・・・・支
持部（両端部）、８・・・・・・かしめ片、９，１０・
・・・・・□電線挿入穴、１１・・・・・・鎖錠ばね、
１２・・・・・・孔、１３・・・・・・スリット、１４
・・・・・・切筋、１５・・・・・・ボディ、１５ａ・
・・・・・取付面、１６・・・・・・カバー １７．１
８・・・・・・電線挿入穴。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. Ｗ字形に折曲されてその一対の下端部に中央山部の頂上
   に向くとともに幅方向に互いに位置ずれする一対の電線
   挿入穴を形威した導電板と、平板状であって前記導電板
   の両端部にそれぞれ一端がかしめ固定されて他端部が前
   記導電板の中央山部に所定間隔をおいて対向する一対の
   鎖錠ばねとを備えた連結端子装置。