JPS5841669Y2 - 双子形タブリセプタクル - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は双子形タブリセプタクルに係り更に詳述すれ
ば厚みの異なるタブ端子を挿着できるようにした差込み
式双子形タブリセプタクルのタブ挟着構造の改良に関す
るものである。

一般にタブとタブリセプタクルとからなる差込み形式の
電気接続子は、タブ側を絶縁基板にかしめ止めあるいは
ねじなどの固定手段を用いて取付け、電線の端部に取付
けたタブリセプタクルをこのタブに挿着するかタブリセ
プタクルをハウジング内に収容固定し、これに電線を取
付けたタブを挿着する構成であった。

しかしタブあるいはタブリセプタクルを絶縁基板の上記
ハウジングに取付けるための作業工数が多くかつ複雑で
あるとともに厚みの異なるタブ端子は挿着できない等の
欠点があった。

この考案は上述した欠点を除去することを目的とするも
のでその特徴とするところは弾力性導電板に形成した第
１のタブ挟着部と、この挟着部の一縁と第１の彎曲部を
介して連接し前記第１のタブ挟着部に対して所定の間隔
を隔てて対峙させた第２のタブ挟着部とを有し、前記第
１のタブ挟着部の他の縁と連接した第２の彎曲部の端縁
を前記第２の挟着部の端縁側面に当接させるとともに、
前記各彎曲部の端面に弧状等の面取り部を形成したこと
を特徴とする双子形タブリセプタクルを提供するもので
ある。

以下この考案を図に示す一実施例について詳述する。

第１図は双子形タブリセプタクルの斜視図で、このタブ
リセプタクル１は銅燐青銅などの弾力性金属薄板を打抜
き曲げ加工して作られ、その構造は弾力性導電板に形成
した平板状の第１のタブ挟着部１２と、このタブ挟着部
の一縁と第１の彎曲部１３を介して連接し、前記第１の
タブ挟着部１２と所定の間隔（タブ端子の厚さよりも若
干小）を隔てて対峙せしめた平板状の第２のタブ挟着部
１４を前記第１のタブ挟着部１２の他縁側の外側面に臨
ませ、第１の彎曲部１３と合せて第２の挟着部１４の両
端に弾性を付与せしめるように彎曲させた第２の彎曲部
１５から主に構成されている。

そして前記第１および第２の彎曲部１３．１５の上下両
端に、それぞれ弧状の面取り部１０ ａ 、１０ ｂを
設は後述するように絶縁基板３，４に形成した口形の取
付突部３３，３４に係止せしめるようにする。

前記双方のタブ挟着部１２．１４の端縁にそれぞれタブ
端子の挿入を容易にするための挿入案内部１８．１９を
それぞれ突出形式せしめる。

前記挟着部１２．１４と挟着部１２ａ、１４ａの長さ方
向のほは沖央に形成したスリブ）ＩＡ、ＩＢを境として
各挟着部の対向間隔を異ならせることによりこれら各挟
着部間に厚みの異なるタブ端子２および２ａを挿着し得
るように構成したものである。

第２図ａおよび第２図すはこのタブリセプタクルのタブ
挟着部１２．１４および１２ ａ 、１４２間に挿入さ
れるタブ端子２および２ａを示すもので、±４記各図中
２１，２１３は板状の挿入端子片、２２は電線５の圧着
接続部である。

第３図は第１図に示すタブリセプタクルの側面図で第４
図に示すように前記した構成のタブリセプタクル１を絶
縁基板３に取付けるのであるが、この絶縁基板３の平板
部３１には厚手の挿入片２１ａが自由に挿入できる大き
さのタブ挿入穴３２が明けられている。

また、基板の下面側にはこの孔３２の周囲下方に向って
略長方形の取付突部３３が設けられこの突部３３は第４
図および第７図に示すように下方からタブリセプタクル
を容易に挿入できるようテーパ面３５ ａ 、３５ ｂ
、３６ ａ 、３６ ｂが設けられている。

そして下側の絶縁基板４の上面には前記タブリセプタク
ルを係合すべき長方形の取イ」突部３４を前記取付突部
３３と互に向き合うように突出して設け、取付突部３３
の内面にタブリセプタクルの彎曲部１３．１５の外周面
を沿わせて容易に挿着できるよう構成されている。

この考案のタブリセプタクル１は基板３に対し第４図お
よび第７図に示すようにその彎曲部１３゜１５が取付突
部３３および３４間に位置する状態で平板部３１側方向
に押送して取付突部３３および３４間に取付ける。

この時挿入案内部１８．１９がタブ挿入穴３２内に位置
することによりタブ端子２１ ａは挿入し易すくなる。

また、リセプタクル１は取付方向とは逆方向にあるいは
横方向に動かそうとしても突部が有効に作用し基板３に
完全に取付けられる。

電線５を接続するには第７図に示ように平板部３１の上
面側よりタブ挿入穴３２を通してタブリセプタクルのタ
ブ挟着部１２．１４間に上方からタブ端子の挿入片２ａ
を挿入し下方から挿入片２を挿入することによりこれら
挿入片２１と２１ ａにより一七下の電線５，５は電気
的ならびに機械的に接続される。

すなわち、挟着部の長さ方向のほは沖央に形成したスリ
ットＩＡ、ＩＢを境として各挟着部の対向間隔が挿入タ
ブ端子の厚みに応じて変化するように構成しであるから
厚手のタブ端子２ａの挿入片２１ ａと通常の厚さのタ
ブ端孔２の挿入片２１をそれぞれタブリセプタクル１の
１ユ下両方から挿入することができ厚みの異なるタブ端
子を挿入してもそれぞれが完全に挟着される。

なお、前述したりセプタクルは第５図に示す展開図のよ
うにスリツ）ＩＡ、ＩＢを設けたものにつき述べたがス
リットは左右いずれの側一方だけに設けてもよくまたス
リットは全く設けなくてもよい。

さらに、二の考案によるリセプタクル１は第１および第
２の彎曲部１３．１５の上下先端部側面に第３図に示す
ように弧状の面取り部１０ ａ 、１０ ｂを設けて基
板３の取付突部３３の内面テーパ部３５ａ。

３５ ｂ 、３６ ａ 、３６ ｂに沿わせて挿入する
に際し彎曲部１３．１５の上下端面に設けた弧状の面取
り部１０ａ、１０ｂにガイドされ基板に挿入し易く第１
および第２の彎曲部１３．１５を基板３，４間に位置さ
せて取付けることができる。

なお、第５図〜第７図において前記第１〜第４図と同一
符号を付した部分は同一または均等部分を示す。

以上述べたようにこの考案は弾力性導電板に形成した第
１のタブ挟着部と、この挟着部の一縁と第１の彎曲部を
介して連接し前記第１のタブ挟着部に対して所定の間隔
を隔てて対峙させた第２のタブ挟着部とを有し、前記第
１のタブ挟着部の他の縁と連接した第２の彎曲部の端縁
を前記第２の挟着部の端縁側面に当接させるとともに、
前記各彎曲部の端面に弧状等の面取り部を形成したので
、取付に当り方向性がなく組立て勝手がよく特に彎曲部
の端面に弧状の面取り部を設けであるので、基板の取付
突部に円滑に挿入することができ組立に当り極めて能率
的である等の効果を有する。

【図面の簡単な説明】

図はいずれもこの考案の一実施例を示すもので第１図は
タブリセプタクルの斜視図、第２図ａはこのタブリセプ
タクルに挿着する電線を取付けた状態のタブ端子の斜視
図、第２図すは第２図ａに示すものと厚さの異なるタブ
端子の斜視図、第３図は第１図に示すタブリセプタクル
の側面図、第４図はこのタブリセプタクルを取付けた絶
縁基板の要部の断面図、第５図はタブリセプタクルの展
開図、第６図はタブリセプタクルの横断面図、第７図は
第４図と切断方向を異にしたタブリセプタクルを絶縁基
板に取付けた状態の断面図である。 １・・・・・・タブリセプタクル、ＩＡ、ＩＢ・・・・
・・スリット、２，２ ａ・・・・・・タブ端子、３，
４・・・・・・絶縁基板、５・・・・・・電線、１２，
１２ ａ 、ｉ４，１４ ａ・・・・・・タブ挟着部、
１３゜１５・・・・・・彎曲部、１０ ａ 、１０ ｂ
・・・・・・面取り部、１８゜１９・・・・・・案内部
、２２・・・・・・電線取付部、３２・・・・・・タブ
挿入孔、３３，３４・・・・・・取付突部、３５ ａ
、３５ ｂ 、３６ ａ 、３６ ｂ・・・・・・テー
パ部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 弾力性導電板に形式した第１のタブ挟着部と、この挟着
   部の一縁と第１の彎曲部を介して連接し、前記第１のタ
   ブ挟着部に対して所定の間隔を隔てて対峙させた第２の
   タブ挟着部とを有し、前記第１のタブ挟着部の他の縁と
   連接した第２の彎曲部の端縁を前記第２の挟着部の端縁
   側面に当接させるとともに、前記各彎曲部の端面に弧状
   等の面取り部を形式したことを特徴とする双子形タブリ
   セプタクル。