JPS6017814Y2 - タブリセプタクルの係着装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案はタブリセプタクルの係着装置に係り、更に詳
述すれば差込み形タブリセプタクルの絶縁基板への取付
構造の改良に関するものである。

一般にタブとタブリセプタクルとからなる差込み形式の
電気接続子は、タブ側を絶縁基板にかしめ止めあるいは
ねじなどの固定手段を用いて取付け、電線の端部に取付
けたタブリセプタクルをこのタブに挿着するかタブリセ
プタクルをハウジング内に収容固定し、これに電線を取
付けたタブを挿着する構成であった。

しかしタブあるいはタブリセプタクルを絶縁基板に取付
けるための作業工数が多くかつ複雑であった。

この考案は上述した欠点を除去することを目的とするも
ので、絶縁基板にタブリセプタクルの挿入穴を設け、こ
の穴から、下端に係止突片を、また側部に突片を有する
弾力性係止突部を対向して下方に突設し、そして数式か
ら前記リセプタクルを挿入して、その両側の弯曲部の外
周を前記係止突部及び突片に当接させると共に、前記リ
セプタクルの下端を前記係止突片に係止させたことを特
徴とするタブリセプタクルの係着装置を提供するもので
ある。

以下この考案を図に示す一実施例について詳述する。

第１図は電線を取付けた状態のタブリセプタクルの斜視
図で、このタブリセプタクル１は銅、燐青銅などの弾力
性金属薄板を打抜き、曲げ加工して作られ、その構造は
一縁に電線接続部１１を備えた平板状の第１のタブ挟着
部１２と、このタブ挟着部の一縁と第１の彎曲部１３を
介して連接し、前記第１のタブ挟着部と所定の間隔（タ
ブ端子の厚さよりも若干中）を隔てて対峙せしめた平板
状の第２のタブ挟着部１４と、前記第１のタブ挟着部の
他縁側の外側面に臨ませ、第１の彎曲部と合せて第２の
挟着部の両端に弾性を付与せしめるように彎曲させた第
２の彎曲部１５と共に、第１および第２の彎曲部１３．
１５の端部のうち、前記接続部がわの端部に後述するよ
うに、絶縁物に形成した一対づつの係止突部に係止せし
めるようにし、双方の挟着部のタブ挟着部１２，１４の
端縁にそれぞれタブ端子の挿入を容易にするための挿入
案内部１８．１９をそれぞれ突出形成せしめたものであ
る。

第２図はこのタブリセプタクル１のタブ挾着部１２．１
４間に挿入されるタブ端子２で２１は板状の挿入片、２
２は電線接続部である。

第３図は前記した構成のタブリセプタクル１を取付けら
れるようにした絶縁基板３で、この絶縁基板３の平板部
３１には挿入片２１が自由に挿入出来る大きさのタブ挿
入穴３２が明けられ、基板の下面側にはこの穴の両側よ
り下方に略り字状の係止突部３３ ａ、 ３３ ｂおよ
び３４ａ、３４ｂが互に向き合うように突出し、各係止
突部の側面には彎曲部１３．１５の外周曲面に当接する
突片１６ａ、１６ｂ、１７ａ、１７ｂが形成され、前記
係止突部の先端には鉤状係止突片３５ａ、３５ｂ、３６
ａ、３６ｂが設けられている。

この考案のタブリセプタクル１は、基板３に対し第４図
に示すようにその彎曲部１３．１５の端部うち前記接続
部がわの端部に係止突部３３ａ、３３ｂおよび３４ａ、
３４ｂの先端に設けた鉤状係止突片３５ａ、３５ｂ、３
６ａ、３６ｂが位置する状態で平板部３１側力向に押圧
されると、係止突部が鎖線で示すように弾力に抗して彎
曲した後、係止突部３３ ａ、 ３３ ｂおよび３４
ａ、 ３４ ｂの鉤状係止突片３５ａ、３５ｂ、３６
ａ、３６ｂに係止される。

この時挿入案内部１８．１９がタブ挿入穴３２内に位置
することにより、タブ端子２１は挿入し易くなり、また
リセプタクル１は取付方向とは逆方向にあるいは横方向
に動かそうとしても側部の突片１６ａ、１６ｂ、１７ａ
、１７ｂが有効に作用し基板３に完全に取付けられる。

電線４，５を接続するには、第６図に示すように平板部
３１の上面側よりタブ挿入穴３２を通してタブリセプタ
クルのタブ挟着部１２．１４間にタブ端子の挿入片２１
を挿入することにより両者は電気的ならびに機械的に接
続される。

さらにこの考案によるリセプタクル１の第２の彎曲部１
５の先端部側面を第５図に示すように第２の挟着部１４
の端縁と突き合せるようなかつこうに位置させ、彎曲部
１５の端面がタブ端子に接するようにしてもよく、さら
に、第１および第２の彎曲部１３．１５の扁平面に係止
突部３３，３４を設は第６図に示すように係止突部３３
，３４の鉤状部分３７，３８で係止するようにしてもよ
い。

なお第５図、第６図において前記第１〜第４図と同一符
号を付した部分は同一または均等部分を示す。

以上述べたようにこの考案は絶縁基板３にタブリセプタ
クル１の挿入穴３２を設け、この穴から、下端に係止突
片３５，３６を、また側部に突片１６，１７を有する弾
力性係止突部３３，３４を対向して下方に突設し、そし
て穴３２からリセプタクル１を挿入して、その両側の弯
曲部１３゜１５の外周を係止突部３３，３４及び突片１
６゜１７に当接させると共に、前記リセプタクルの下端
を前記係止突片３５，３６に係止させたので絶縁基板に
形成した係止突部への取付けがビス等の固定手段を必要
とすることなく、しかも自動挿着でき、さらに取付後タ
ブ端子の挿着時にも絶縁基板からの脱落事故が生じない
等の効果を有する。

【図面の簡単な説明】

図はいずれもこの考案の一実施例を示すもので、第１図
は電線を取付けた状態のタブリセプタクルの斜視図、第
２図はこのタブリセプタクルに挿着する電線を取付けた
状態のタブ端子の斜視図、第３図はこのタブリセプタク
ルを取付ける絶縁基板の要部の斜視図、第４図はタブリ
セプタクルを絶縁基板に取付けた状態の断面図、第５図
および第６図はそれぞれこの考案のタブリセプタクルと
絶縁基板の要部の他の変形例をそれぞれ示す斜視図と断
面図である。 １・・・・・・タブリセプタクル、１１・・・・・・電
線取付部、１２．１４・・・・・・タブ挟着部、１３，
１５・・・・・・彎曲部、１６ａ、 １６ｂ、 １
７ａ、 １７ｂ＝突片、１８，１９・・・・・・案内
部、３・・・・・・絶縁基板、３２ ｍｍｍａｍｍタブ
挿入穴、３３ａ、３３ｂ、３４ａ、３４ｂ・・・・・・
係止突部（弾性係止片）、３５ａ、３５ｂ、３６ａ、３
６ｂ・・・・・・鉤状係止突片。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 絶縁基板３にタブリセプタクル１の挿入穴３２を設け、
   この穴から、下端に係止突片３５，３６を、また側部に
   突片１６，１７を有する弾力性係止突部３３，３４を対
   向して下方に突設し、そして穴３２からリセプタクル１
   を挿入して、その両側の弯曲部１３．１５の外周を係止
   突部３３，３４及び突片１６，１７に当接させると共に
   、前記リセプタクルの下端を前記係止突片３５，３６に
   係止させたことを特徴とするタブリセプタクルの係着装
   置。