JPS639106Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、１個の電気接触子に１本または複数
本の電線を圧接接続するようになした圧接接続用
コネクタの構造に関するものである。

第１図は、従来の圧接接続方式によるケーブル
コネクタの斜視図である。図において、ハウジン
グ１に収容された１本または、複数本の電線５を
接続可能とする複数個の電気接触子２は結線治具
により押え板３を通し荷重が加えられ電気接触子
２のＵコンタクト部に電線５が押し込まれて両者
の電気的な接続が行なわれる。ここで押え板３の
両側には、その先端に係合部４ａを備えたロツク
アーム４が設けられ、第２図に示すごとく、前記
ハウジング１の側面に設けられた段部１ａに上記
係合部４ａが係合することにより、押え板３はハ
ウジング１と一体になりかつ電線５を保持してい
た。

しかし、１本の電気接触子２に複数本の電線を
接続することがあり、かつそれに基づいて押え板
３のハウジング１に対する高さ位置が異なつてく
るため、１本接続用、２本接続用等押え板として
はアーム４の長さの異なる複数種類のものが不要
となり、コスト、作業性の面で不都合が生じてい
た。

本考案は、上記の欠点を解消し、１種類の押え
板で、１本あるいは、複数本の電線の接続保持を
可能とする圧接接続用コネクタを提供することを
目的とする。

以下、第３図及び第４図に示した一実施例によ
つて本考案を説明する。第３図は本考案の一実施
例であるケーブルコネクタの斜視図を示し第４図
は第３図の要部断面図である。

第３図において、ハウジング１には１本または
複数本の電線５を接続可能とする複数個の電気接
触子２が収容され、その両端には押え板３との係
合を目的とした複数個の段部１ｂ，１ｃが設けら
れている。一方、押え板３の両端にはロツクアー
ム４が設けられ、該アーム４の先端には前記段部
１ｂ，１ｃと係合するバネ性を持つツメ係合部４
ａが設けられている。

このような構成において、今、１個の電気接触
子２に、１本の電線５を接続した場合、ロツクア
ーム４の係合部４ａは深い位置にある段部１ｂと
係合し（第４図にて実線で示す）、また２本の電
線５を接続した場合、係合部４ａは浅い位置にあ
る段部１ｃと係合（第４図にて破線で示す）す
る。即ち、押え板３とハウジング１の嵌合深度
が、電気接触子２に電線を１本あるいは複数本の
電線を接続する場合で調整可能であり、それぞれ
の場合において良好に電線をおさえる効果があ
る。

以上詳しく説明したように、ハウジング１の両
端に、複数個の段部を設けることにより、当該段
部と押え板３の係合部４ａが適当な深度で係合し
合うため、電線５の付線の本数に関係なく１種類
の押え板が利用でき、かつ良好な電気的接続状態
を得ることができるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は、従来のコネクタの斜視図、第２図は
第１図の部分断面図、第３図は本考案によるコネ
クタの斜視図、第４図は第３図の部分断面図であ
る。 １……ハウジング、１ｂ，１ｃ……段部、２…
…電気接触子、３……押え板、４……ロツクアー
ム、４ａ……係合部、５……電線。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. １個の電気接触子に１本または複数本の電線を
   圧接接続するようになした複数個の電気接触子を
   収容したハウジングと、該ハウジングの上記接続
   部を覆う押え板とから構成される圧接接続用コネ
   クタにおいて、前記ハウジングの両端に複数個の
   段部を設けるとともに、前記押え板にはその先端
   に前記段部と係合するバネ性を持つ係合部を備え
   たロツクアームを設けて構成され、前記押え板を
   前記ハウジングに対して複数段の高さにてロツク
   せしめるようになしたことを特徴とする圧接接続
   用コネクタの構造。